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あさくま(7678)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 主力事業は飲食店の経営:あさくまは、親会社であるテンポスホールディングスグループの一員として、主に飲食店の経営を行っています。1962年の創業以来、「ステーキのあさくま」を中心に、郊外型のレストランとして駐車場を完備し、幹線道路沿いに出店することで、お客様が車で気軽に立ち寄れるビジネスモデルを構築してきました。
  • 多様な業態で収益確保:主力である「ステーキのあさくま」以外にも、もつ焼き居酒屋の「エビス参」、インドネシア風居酒屋の「ワヤンバリ」、カレー専門店の「カレーのあさくま」など、様々な業態の店舗を展開しています。これにより、異なる顧客層やニーズに対応し、収益源の多角化を図っています。
  • 直営とFCで店舗展開:事業年度末時点で、直営店74店舗とフランチャイズ(FC)加盟店4店舗の合計78店舗を展開しています。直営店でブランドの品質とサービスを直接管理しつつ、FC展開により効率的な店舗網の拡大とブランド認知度の向上を目指しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ステーキレストラン事業:「ステーキのあさくま」を主業態とするレストラン事業です。和牛、米国産牛、豪州産牛などを使用したステーキやハンバーグをメインに、新鮮なサラダバーを提供しています。主にファミリー層をターゲットとし、ロードサイドに68店舗(FC4店舗含む)を展開しており、会社の売上収益の大半を占める稼ぎ頭です。
  • 居酒屋・専門料理事業:もつ焼き居酒屋「エビス参」とインドネシア風居酒屋「ワヤンバリ」が含まれます。「エビス参」は仕事帰りのサラリーマンや女性客をターゲットに都心部の駅周辺に8店舗を展開し、「ワヤンバリ」はインドネシア本国のシェフによる本格料理を商業施設内で1店舗展開しています。これらは多様な顧客ニーズに対応する事業です。
  • カレー専門店事業:「カレーのあさくま」は、既存のサラダバーのカレールーをベースに、ハンバーグや焼き野菜などをトッピングしたカレーライス専門店です。人通りの多い商業地域に1店舗を展開しており、新しい顧客層の開拓と既存ブランドの強みを活かした新業態として、今後の成長が期待される事業セグメントです。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,705 文字
3 【事業の内容】当社は、株式会社テンポスホールディングスを親会社とする企業グループに属し、飲食店の経営を主な事業として取り組んでおります。1962年3月に「ドライバーズコーナー・キッチンあさくま」を愛知県愛知郡日進町(現日進市)に開店以来、「ステーキのあさくま」の名称で名古屋市内から郊外へと店舗展開し始め、お客様が車で気軽に立ち寄り易いよう駐車場を完備した郊外型のステーキ・その他肉類を中心としたレストランとして、幹線道路沿いを中心に出店してまいりました。当社の事業は「ステーキのあさくま」の店舗展開を主業態とするレストラン事業であり、「ステーキのあさくま」では、メインメニューであるステーキやハンバーグは和牛、米国産牛、豪州産牛等を使用し、合わせて新鮮なサラダ(サラダバー)を揃えております。また、原材料となる牛肉や野菜、ソースに至るまで、品質・鮮度にこだわった食材を追求し続け、バランスの取れた商品構成等を心がけております。そのほか、もつ焼き居酒屋「エビス参」、インドネシア風居酒屋「ワヤンバリ」、カレー専門店「カレーのあさくま」等の様々な業態の店舗展開を行っております。当事業年度末時点において、当社は直営店74店舗、FC加盟店4店舗の計78店舗を展開しております。 当社の事業の系統図は、次のとおりであります。 なお、当社における主な業態の特徴及び店舗数は、以下のとおりとなっております。 2026年1月31日現在管轄部署業態特徴店舗数あさくま事業部ステーキのあさくまメインメニューであるステーキやハンバーグは和牛、米国産牛、豪州産牛等を使用し、一緒に新鮮なサラダ(サラダバー)を揃えております。また、原材料となる牛肉や野菜、ソースに至るまで、品質・鮮度にこだわった食材を追求し続け、バランスの取れた商品構成等を心がけており、主にファミリー層をターゲットとし、ロードサイドに出店しております。68店舗(FC4店舗含む)サクセッションリージョンエビス参仕事帰りのサラリーマンから女性客まで、気軽に楽しめるフレンドリーなもつ焼き居酒屋になります。こだわりの新鮮な食材で作る様々なもつ料理を提供し、主に都心部の駅周辺に出店しております。8店舗ワヤンバリインドネシア本国のシェフが腕を振るう本場のインドネシア料理専門店になります。主にファミリー層やカップル層をターゲットとし、商業施設内に出店しております。1店舗新業態リージョンカレーのあさくまステーキのあさくまのサラダバーで提供しているカレールーをベースに、さらに手を加え、ハンバーグや焼き野菜、目玉焼き等をトッピングしたカレーライス専門店となります。人通りの多い商業地域に出店しております。1店舗合計78店舗(FC4店舗含む) 店舗数の推移 期初店舗数出店数退店数期末店舗数2021年3月末株式会社あさくま直営店63―162FC店6―15株式会社あさくまサクセッション直営店18―810株式会社竹若直営店13―13―合計100―23772022年3月末株式会社あさくま直営店62―161FC店5――5株式会社あさくまサクセッション直営店10――10合計77―1762023年3月末株式会社あさくま直営店61――61FC店5―14株式会社あさくまサクセッション直営店10――10合計76―1752024年1月末株式会社あさくま直営店611―62FC店4――4株式会社あさくまサクセッション直営店10―19合計7511752025年1月末あさくま事業部直営店621162FC店4――4サクセッションリージョン(旧株式会社あさくまサクセッション)直営店9―18合計7512742026年1月末あさくま事業部直営店622―64FC店4――4サクセッションリージョン(旧株式会社あさくまサクセッション)直営店81―9新業態リージョン直営店―1―1合計744―78 (注)株式会社あさくまサクセッションは、2025年1月末に株式会社あさくまに吸収合併され消滅しております。このため、2025年1月末以降の店舗数の推移は、法人の別から管轄部署の別に変更しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
外食産業は成熟市場で価格競争が激しく、値上げが客数減少に繋がる可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
他業界と比較すると参入障壁が低いため、新規参入企業が多く、厳しい競合状態が続いている。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:市場環境及び競合状況の厳しさ / 「ステーキのあさくま」ブランド毀損 / 原材料価格の高騰
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

提供された財務サマリからは、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する具体的な情報は確認できませんでした。小売業としてのブランド認知度は存在する可能性がありますが、定量的な評価は困難です。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

「あさくま」は主に外食事業を展開しており、顧客が他の飲食店に乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは低いと考えられます。しかし、長年のファンや特定のメニューへの愛着が、限定的なスイッチング・コストとして機能する可能性はあります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

外食産業において、顧客数が増えることでサービスの価値が直接的に向上するネットワーク効果は一般的に見られません。あさくまのビジネスモデルにおいても、この効果は確認できません。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

外食産業は競争が激しく、食材調達や人件費などのコスト管理が重要です。あさくまが独自の仕入れルートや効率的なオペレーションにより、競合他社に対して構造的なコスト優位を持っているという情報は現時点では確認できません。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

あさくまは複数の店舗を展開していますが、業界全体の規模に対して、その規模が圧倒的な効率性をもたらし、寡占的な地位を築いているとは言えません。業界内での一定の規模はありますが、それが持続的な競争優位に直結するほどのスケールメリットとは評価しにくいです。

  • 郊外型ステーキ店の先駆け:1962年の創業以来、「ステーキのあさくま」は駐車場を完備した郊外型ステーキレストランとして店舗展開を進めてきました。これにより、車社会の顧客層にアプローチし、ファミリー層を中心に気軽に立ち寄れる利便性を提供することで、独自の市場ポジションを確立しています。
  • 品質と鮮度へのこだわり:メインメニューのステーキやハンバーグには和牛、米国産牛、豪州産牛を使用し、新鮮なサラダバーを併設しています。牛肉や野菜、ソースに至るまで品質・鮮度にこだわった食材を追求し、バランスの取れた商品構成を心がけることで、顧客満足度を高め、リピーター獲得に繋げています。
  • 多角的なブランド展開:主力である「ステーキのあさくま」に加え、「エビス参」(もつ焼き居酒屋)、「ワヤンバリ」(インドネシア料理)、「カレーのあさくま」(カレー専門店)など、複数の業態を展開しています。これにより、異なる顧客層のニーズに対応し、市場の変化やトレンドに合わせた柔軟な事業展開が可能となっています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営方針当社は、食を通じてコミュニティの場を提供するとともに、従業員にとっての自己実現の場を提供し、企業として市場の需要への対応、市場において競争力を確保、社会から信用されることを経営の基本理念として、事業の運営と発展に努め、株主の皆様をはじめとする社会の期待に応えてまいります。それを実現させるために、いかなる従業員であっても、「誇りのある職場づくり」を志すことにより、クオリティの高いサービス及び商品を提供できる店舗づくりに日々心掛け、徹底したコスト管理と品質の高いサービスの提供に取り組むことを経営の基本方針としております。 (2) 中長期的な経営戦略当社は78店舗(FC4店舗を含む)を展開しております。東海地区を基盤として、関東地区、関西地区へ出店エリアを広げ、更なる拡大を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標当社は高い収益性を維持し企業価値を向上させていくため、原価率の低減やコスト管理に努めることにより、事業活動の成果を図ることができる、売上高前期比率、売上総利益率、総人件費対売上高比率、売上高並びに経常利益を経営指標として掲げております。 (4) 経営環境及び対処すべき課題 外食産業を取り巻く環境は、堅調な企業業績や所得税法の改正等を背景に雇用・所得環境の改善が進み、景気は底堅く推移し、外食需要の回復基調が継続しております。一方で、長期化する地政学的リスク、特に最近の中東情勢や円安傾向等による輸入物品やエネルギー価格、人手不足による人件費の高騰等のあらゆるコスト上昇が経営環境を圧迫しており、また、今後の消費税法改正の動向等により、外食業界の先行きは不透明な状況となっております。当社はこのような外部環境の変化に対し柔軟な対応を取ることにより競争力を高め企業価値を向上させてまいります。具体的な課題は以下のとおりであります。 ①QSCや生産性向上のための人材教育と仕組みづくり優秀な人材の確保及び社内での人材教育の推進により、品質を落とすことなく店舗運営サービスを効率的に進めていくことは持続的成長に必要不可欠と考えております。特に、人材教育についてはその認識が強く、当事業年度において専門部署を設け、積極的に社内での勉強会等を行っております。また、外国人採用については、即戦力として活躍していただける人材が多く入社し、同国人としての横のつながりが持てる機会を作っております。 ②商品施策・サラダバーの充実と衛生管理の向上主力材料であります牛肉については為替の影響を大きく受けておりますが、常に情報を集めて安定供給に対する取り組みと新たな産地開拓も進めてまいります。近年特に仕入価格の高騰が顕著である野菜類及び米穀について、仕入先等との仕入価格交渉等により原価管理を徹底してまいります。当社のウリの一つでもあるサラダバーにつきましては、季節商品を投入し、いつ来店されても飽きのこない品揃えとすることに引き続き取り組んでまいります。また、当社で独自に取組んでおります、スタッフとお客様との境界線を出来る限り排除する「カンタレス経営」(カンタレスとは、お客様と当社従業員との間にあるカウンターをなくす「カウンターレス」を意味する造語であります。)の一環として、お客様と共同してサラダバーメニューの開発を行い、採用されたものについては時期限定で来店されたお客様に提供しております。当社では、ノロウイルス等を原因とする食中毒には細心の注意をもって対応しております。出勤時の体調チェックやシーンが変わるごとの手洗いは常日頃から徹底し、イレギュラーケースへの対応も勉強会を通して啓蒙しております。 ③積極的な新規出店や既存店舗のブラッシュアップ当社では、売上高・経常利益の持続的な向上には、新規出店が欠かせないと考えており、今後も積極的に取り組んでまいります。当事業年度において専門部署を立ち上げ、専門的な視野によってより良い物件を探し、今後の出店を積極的に行ってまいります。既存店舗につきましては、築年数の古い店舗が多数あり、これまで来店されたことのない方から敬遠される理由の一つとなっております。今後は外部からの視認性を良くし、ブランドイメージを崩さない店舗内外の改装を行ってまいります。 ④新業態の開発・展開による顧客基盤の強化当事業年度において、小規模スペースで駐車場を確保しないカレーライス業態の店舗を出店いたしました。当社が主力とするステーキ業態は、主に100坪を超える建物と40台ほどの駐車スペースを備えたものですが、なかなかこの条件に見合った不動産情報がない半面、集客力が高く人通りの多い商業地区の小規模スペースの情報は数多くあり、この度の新業態開発の一因ともなっております。今後も主力のステーキ業態の出店は進めてまいりますが、カレーライス業態を含めた新業態の開発並びに展開も並行して進めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営方針当社は、食を通じてコミュニティの場を提供するとともに、従業員にとっての自己実現の場を提供し、企業として市場の需要への対応、市場において競争力を確保、社会から信用されることを経営の基本理念として、事業の運営と発展に努め、株主の皆様をはじめとする社会の期待に応えてまいります。それを実現させるために、いかなる従業員であっても、「誇りのある職場づくり」を志すことにより、クオリティの高いサービス及び商品を提供できる店舗づくりに日々心掛け、徹底したコスト管理と品質の高いサービスの提供に取り組むことを経営の基本方針としております。 (2) 中長期的な経営戦略当社は78店舗(FC4店舗を含む)を展開しております。東海地区を基盤として、関東地区、関西地区へ出店エリアを広げ、更なる拡大を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標当社は高い収益性を維持し企業価値を向上させていくため、原価率の低減やコスト管理に努めることにより、事業活動の成果を図ることができる、売上高前期比率、売上総利益率、総人件費対売上高比率、売上高並びに経常利益を経営指標として掲げております。 (4) 経営環境及び対処すべき課題 外食産業を取り巻く環境は、堅調な企業業績や所得税法の改正等を背景に雇用・所得環境の改善が進み、景気は底堅く推移し、外食需要の回復基調が継続しております。一方で、長期化する地政学的リスク、特に最近の中東情勢や円安傾向等による輸入物品やエネルギー価格、人手不足による人件費の高騰等のあらゆるコスト上昇が経営環境を圧迫しており、また、今後の消費税法改正の動向等により、外食業界の先行きは不透明な状況となっております。当社はこのような外部環境の変化に対し柔軟な対応を取ることにより競争力を高め企業価値を向上させてまいります。具体的な課題は以下のとおりであります。 ①QSCや生産性向上のための人材教育と仕組みづくり優秀な人材の確保及び社内での人材教育の推進により、品質を落とすことなく店舗運営サービスを効率的に進めていくことは持続的成長に必要不可欠と考えております。特に、人材教育についてはその認識が強く、当事業年度において専門部署を設け、積極的に社内での勉強会等を行っております。また、外国人採用については、即戦力として活躍していただける人材が多く入社し、同国人としての横のつながりが持てる機会を作っております。 ②商品施策・サラダバーの充実と衛生管理の向上主力材料であります牛肉については為替の影響を大きく受けておりますが、常に情報を集めて安定供給に対する取り組みと新たな産地開拓も進めてまいります。近年特に仕入価格の高騰が顕著である野菜類及び米穀について、仕入先等との仕入価格交渉等により原価管理を徹底してまいります。当社のウリの一つでもあるサラダバーにつきましては、季節商品を投入し、いつ来店されても飽きのこない品揃えとすることに引き続き取り組んでまいります。また、当社で独自に取組んでおります、スタッフとお客様との境界線を出来る限り排除する「カンタレス経営」(カンタレスとは、お客様と当社従業員との間にあるカウンターをなくす「カウンターレス」を意味する造語であります。)の一環として、お客様と共同してサラダバーメニューの開発を行い、採用されたものについては時期限定で来店されたお客様に提供しております。当社では、ノロウイルス等を原因とする食中毒には細心の注意をもって対応しております。出勤時の体調チェックやシーンが変わるごとの手洗いは常日頃から徹底し、イレギュラーケースへの対応も勉強会を通して啓蒙しております。 ③積極的な新規出店や既存店舗のブラッシュアップ当社では、売上高・経常利益の持続的な向上には、新規出店が欠かせないと考えており、今後も積極的に取り組んでまいります。当事業年度において専門部署を立ち上げ、専門的な視野によってより良い物件を探し、今後の出店を積極的に行ってまいります。既存店舗につきましては、築年数の古い店舗が多数あり、これまで来店されたことのない方から敬遠される理由の一つとなっております。今後は外部からの視認性を良くし、ブランドイメージを崩さない店舗内外の改装を行ってまいります。 ④新業態の開発・展開による顧客基盤の強化当事業年度において、小規模スペースで駐車場を確保しないカレーライス業態の店舗を出店いたしました。当社が主力とするステーキ業態は、主に100坪を超える建物と40台ほどの駐車スペースを備えたものですが、なかなかこの条件に見合った不動産情報がない半面、集客力が高く人通りの多い商業地区の小規模スペースの情報は数多くあり、この度の新業態開発の一因ともなっております。今後も主力のステーキ業態の出店は進めてまいりますが、カレーライス業態を含めた新業態の開発並びに展開も並行して進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当事業年度末日現在において当社が判断したものであります。なお、当社は、飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。 ① 経営成績の状況当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなか、景気は緩やかな持ち直しの動きが見られますが、不安定な国際情勢や円安の長期化等の影響による物価の上昇が生じており、先行き不透明な状況が続いております。外食産業においては、長引く不安定な国際情勢に伴う原材料価格・エネルギーコストの高止まり、人手不足による人件費の高騰等のあらゆるコスト上昇により厳しい経営環境が継続しております。このような環境の下、当事業年度における当社の取り組みといたしましては、経営理念である「“食”を通じて、社会に貢献していく」に基づき、「お客様にびっくりしてもらう」ことをゴールに事業を推進してまいりました。これまで積み重ねてきた取り組みの成果が確かな数字となって表れてきており、「ステーキのあさくま」業態の既存店売上高は2026年3月まで40カ月連続で前年超えを達成しております。既存店の強化として取り組んできたサラダバーの充実、ホットバーの導入、体験型デザートの展開は、来店動機の強化につながり、お客様の「また来たい理由」づくりにつながっていると感じております。サラダバーにつきましては、「お料理プランナー」制度を通じてお客様と一緒にメニューづくりを行っております。私たちだけでつくるのではなく、お客様と一体となった店づくり、いわば“カンタレス経営”の実践として取り組むことで、ともに価値を創り上げる関係性を築いてまいりました。さらに、「メロディアン」による店内演奏や、「ガーデニングキーパー」による植栽の手入れなど、商品・体験・空間のさまざまな側面においてお客様参加型の取り組みを進めております。また、子どもたちが調理体験を通じて大切なご家族へ感謝の気持ちを伝える「泣かせるあさくま」といった取り組みも実施し、食を通じて家族の時間を創出する場づくりを行っております。この共創の積み重ねが、継続的なご支持につながっているものと考えております。商品施策では、毎月開催しております「肉の日イベント」において、お値段そのままでサーロインステーキ50%増量を実施いたしました。その結果、イベント開催日の客単価は100円以上上昇し、ステーキの注文率も通常の3倍以上となりました。改めて“ステーキを食べるならあさくま”という価値を多くのお客様に実感していただけたものと考えております。また、スリープユーザーを掘り起こし、もう一度ご来店いただくことを目的として実施している食べ放題イベントは、当期中に21店舗で開催いたしました。開催日は通常営業日を大きく上回る売上(最大で通常同曜日比8倍超)となり、その後の継続来店にもつながるなど、新たなファンづくりに一定の成果を上げております。一方で、サラダバーの品目拡充や施策の広がりに伴い、補充や清掃の負荷が高まり、オペレーション面での課題も見えてまいりました。ハード面の充実だけでなく、基本の徹底こそが重要であるとの認識のもと、補充・清掃のルール再整備と教育強化に継続して取り組んでまいります。まさに、ここが踏ん張りどころであると考えております。人材面では、特定技能外国人の採用と育成を積極的に進め、当期までに延べ54名を採用し、さらに12名の採用を予定しております。外国人社員から2名のマネージャーを抜擢しており、今後も意欲的な社員には積極的にチャレンジの機会を提供してまいります。今後の出店拡大を支える体制づくりを一層強化してまいります。出店につきましては、当期は「ステーキのあさくま」業態として、6月に「ステーキのあさくま桑名店」、12月に「ステーキのあさくま鈴鹿店」をオープンいたしました。いずれも約70坪の当社とすると比較的小型店舗であり、この大きさにおいても「ステーキのあさくま」を表現できるかのチャレンジでありました。結果として多くのお客様にご来店いただき続けておりますので、一定のご満足をしていただけたのではないかと考えております。また、7月に新業態として「カレーのあさくま大須店」を、8月には「厳選もつ酒場エビス参幡ヶ谷店」をオープンいたしました。 さらに、2026年2月20日には「ステーキのあさくま西梅田ハービスプラザ店」をオープンいたしました。21年ぶりの大阪府出店であり、大阪市内では初出店となります。70坪の小型店舗で、商業施設内かつオフィス立地という新たな挑戦であり、平日ランチではクイックメニューを展開し、夜はワインとサイドメニューを強化するなど、立地特性に合わせたモデル構築を進めております。オープニングイベントには開店前から200組を超えるお客様にご来店いただき、オープン以降もたくさんのお客様にご来店いただいております。また、「高槻のお店を利用していたので、関西での再出店待っていました。」といううれしい声もいただき、関西地方への出店に手ごたえを感じています。2026年3月には「カレーのあさくま」2号店を愛知県名古屋市栄スカイル内に出店いたしました。2027年1月期には、上記以外に「ステーキのあさくま」、「カレーのあさくま」、「厳選もつ酒場エビス参」他、合わせて11店舗の出店を計画しております。そして当期、当社は通期売上高が28年ぶりに100億円を突破いたしました。それは一過性の施策ではなく、苦しい時期にもご来店いただいていたお客様と向き合い、「また来たい」と思っていただくために現場で試行錯誤を重ねてきたことをご支持いただいた結果であると受け止めております。お客様と一体となって店を磨き続ける“カンタレス経営”の積み重ねこそが、この100億円突破につながったものと考えております。ただ、100億円はゴールではありません。再び成長軌道に乗れた証であり、ここからもう一段上の挑戦を始めるスタートラインであると考えております。今後も、目の前のお客様に「びっくり」していただける価値を届け続け、3年後の200億円達成に向けて、持続的な成長を目指してまいります。 以上の結果、当社の当事業年度における業績は、売上高が10,045,883千円(前年同期比20.3%増)、営業利益は519,096千円(前年同期比188.9%増)、経常利益は526,703千円(前年同期比185.1%増)、当期純利益は325,147千円(前年同期比42.8%減)となりました。なお、前事業年度においては、子会社合併等に伴い発生した繰越欠損金に対する繰延税金資産及び法人税等調整額(益)455,308千円を追加計上した結果、当期純利益が同額増加しております。このため当該影響を除外した前事業年度の当期純利益(112,666千円)と比較すると、実質的に前年同期比188.6%増となりました。また、当事業年度末現在における当社の店舗数は直営店74店舗にFC店4店舗を加えて78店舗となっております。 ② 財政状態の状況当事業年度末における総資産は4,952,087千円となり、前事業年度末に比べて596,353千円増加しました。その内容は、以下のとおりであります。 (流動資産)当事業年度末における流動資産の残高は3,128,104千円となり、前事業年度末に比べて526,613千円増加しました。主な要因は現金及び預金で379,374千円、売掛金で139,370千円それぞれ増加したことによります。 (固定資産)当事業年度末における固定資産の残高は1,823,983千円となり、前事業年度末に比べて69,739千円増加しました。主な要因は有形固定資産で191,785千円、差入保証金で66,767千円それぞれ増加した半面、繰延税金資産で188,476千円減少したことによります。 (流動負債)当事業年度末における流動負債の残高は1,443,261千円となり、前事業年度末に比べて335,375千円増加しました。主な要因は買掛金で167,181千円、未払金で71,659千円、未払費用で75,137千円それぞれ増加したことによります。 (固定負債)当事業年度末における固定負債の残高は113,170千円となり、前事業年度末に比べて63,786千円減少しました。主な要因は、長期借入金で65,760千円減少したことによります。 (純資産)当事業年度末における純資産合計の残高は3,395,654千円となり、前事業年度末に比べて324,764千円増加しました。主な要因は、利益剰余金が325,147千円増加したことによるものです。 この結果、総資産は前事業年度末より13.7%増加し4,952,087千円、負債は前事業年度末より21.1%増加し1,556,432千円、純資産は前事業年度末より10.6%増加し3,395,654千円となり、自己資本比率は68.6%(前期は70.5%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末と比較し379,374千円増加し、2,441,411千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、877,756千円(前年同期比178.7%増)となりました。これは主に、税引前当期純利益507,367千円、減価償却費127,728千円、仕入債務の増加額167,181千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、417,647千円(前年同期比45.0%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出345,501千円、差入保証金の差入による支出67,034千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、80,734千円(前年同期は2,921千円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出80,352千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績該当事項はありません。 b.仕入実績当事業年度における仕入実績は、次のとおりであります。部門名称仕入高(千円)前年同期比(%)飲食事業4,410,604118.3合計4,410,604118.3 (注) 金額は、売上原価によっております。 c.受注実績該当事項はありません。 d.販売実績当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。部門名称販売高(千円)前年同期比(%)飲食事業※1,2 10,045,883120.3合計※1,2 10,045,883120.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当事業年度におきまして当社は、従業員教育によるお客様満足度の向上、販売促進、品質・エンターテイメント性を重視した商品開発に取り組んでまいりました。外食産業においては、人材不足に伴う人件費関連コストの増加、原材料価格の高騰、物流コストの増加が懸念されるところであり、これらのコストを吸収しつつ収益力を維持・拡大させていくために、付加価値の高い商品開発、リピート率の高い店舗体制の構築が引き続き課題であると認識しております。商品開発に関しましては、体験型レストランとして、お客様が単に食事をするだけでなく自ら作って楽しめる空間作りや、サラダバー・デザートバーの充実を図ることで、ファミリー層のリピート率を高める商品の開発に注力してまいりました。また、当社グループのスケールメリットを活かした取引先との仕入価格交渉及び仕入先選定の見直し、物流コスト負担の軽減についての施策等に継続的に取り組むことで、コストの増加に対応しております。人材不足に伴う人件費関連コストに関しましては、増加傾向は続くものと考えておりますが、効率化を進め、当事業年度における総人件費対売上高比率は25.4%(前年比0.2%減)となっております。慢性的な人材不足を背景に、従業員の離職等による採用コスト及び教育関連コストの増加、パートの最低時給の上昇などが継続しておりますが、正社員の勤務時間の柔軟化を図り、正社員の採用枠を広げてパートを正社員として積極的に雇用し、有給休暇や連続休暇等の年間休日日数の増加、女性従業員向けの子育て支援制度等の福利厚生制度の充実化に積極的に取り組み、人財育成や生産性の向上に努めてまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社の資本の財源及び資金の流動性については、営業キャッシュ・フローで獲得した資金を財源として、その資金の範囲内で新規出店及び改装等で必要な投資キャッシュ・フローを賄うことを基本的な姿勢としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたって、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。重要な会計方針は、「第5 経理の状況、1財務諸表等、財務諸表、注記事項」に記載のとおりでありますが、財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。なお、円安傾向による仕入価格高騰の影響等不確実性が大きく将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報を基に検証等を行っております。 (固定資産の減損処理)当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (繰延税金資産)当社は、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。これらの見積りにおいて用いた仮定には不確実性が伴うため、翌事業年度に係る財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。

事業リスク

  • 市場競争と顧客嗜好の変化:外食産業は成熟市場であり、価格競争や中食市場の成長により厳しい環境にあります。新規参入も多く、競争が激化しています。顧客満足度の低下や嗜好の変化による来店客数の減少、食材市況の変動、新型コロナウイルスのような社会環境の変化や法令改正は、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
  • 主力ブランドへの依存と毀損:売上収益の大半を「ステーキのあさくま」が占めているため、このブランドへの依存度が高い状況です。今後、何らかの不祥事が発生し、「ステーキのあさくま」ブランドの信用が失墜した場合、会社の経営成績や財政状態に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料価格の高騰と値上げ:メニューに使用する牛肉やその他の原材料は、為替相場の変動や国内外の需要増大により仕入価格が高騰するリスクがあります。人件費増加と合わせて販売価格の値上げに踏み切った場合、販売促進キャンペーンの効果を上回る顧客離れが発生し、集客力の低下を通じて経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|6,033 文字
3 【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 市場環境及び競合状況について外食産業は、成熟した市場となっており、企業間における価格競争、弁当・惣菜等の中食市場の成長等により、一層厳しい市場環境となっております。また、他業界と比較すると参入障壁が低いため、新規参入企業が多く、厳しい競合状態が続いております。その中で当社は、人材の育成、接客サービスの向上、商品レベルの強化、メニューの改定等により他社との差別化を図り、店舗収益を維持向上することが重要であると考えております。しかし、お客様に満足頂ける商品・サービスが提供できなかった場合やお客様の嗜好の変化等に伴う来店客数の減少により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、食材市況の変動等により食材を安定的に確保することが難しい状況になった場合や新型コロナウイルス感染症のような大きな社会的環境の変化や法令の改正等により、お客様へ提供する食材の調達や加工に新たな設備や作業等が必要になった場合にも、当該変動要因に係る費用が発生するため、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社ブランド毀損について当社は、「ステーキのあさくま」以外に複数の業態を展開しております。しかしながら、売上収益の大半は「ステーキのあさくま」によるものでございます。引き続き多店舗展開等に取り組んでまいりますが、今後何らかの不祥事により「ステーキのあさくま」ブランドの毀損が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 商品表示について外食産業におきましては、一部企業による産地偽装や賞味期限の改ざん等、食の安全性だけではなく、商品表示の適正性、信頼性等においても消費者の信用を失墜する事件が数年前まで発生しておりました。当社は、取引のある事業規模が大きな信頼性の高い納入業者から仕入を行い、適正な商品表示に努めておりますが、その表示内容に重大な誤り等が発生した場合、社会的信用の低下により来店客数が減少し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 各種法的規制について① 食品衛生法当社が提供する商品・メニューは、いずれも食品衛生法による規制を受けております。食品衛生法は、食品衛生の確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他措置を講ずることにより、飲食に起因する危害の発生を防止し、国民の健康を図ることを目的としております。当社では、都道府県知事より飲食店の営業許可を取得するとともに、各店舗に食品衛生責任者を置き、定期的な衛生点検を実施する等、安心安全な商品・メニューをお客様に提供するための衛生管理を徹底しておりますが、万が一、食中毒等の事故が起きた場合は、食品衛生法の規定に基づき、食品等の廃棄処分、一定期間の営業停止、営業許可の取消し等処分を受ける恐れがあり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 従業員及び短時間労働者(パートタイマー)に関する法律について当社の全従業員のうち、主な従業員はパートタイマー、アルバイト(以下、合わせて「パート」という。)であります。社会保険及び労働保険をはじめとした労働関連法令の改正等があった場合、人件費関連費用が増加し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 食品循環資源の再利用等の促進に関する法律当社は、「食品循環資源の再利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」による規制を受けており、食品廃棄物の発生の抑制、減量化、再利用に取り組むことを義務付けられております。今後、同法の規制が引き上げられた場合、新たな設備投資等の費用が発生し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 店舗における酒類提供(道路交通法「酒気帯び運転等の禁止」)について当社は、未成年者飲酒禁止法及び道路交通法等による規制を受けております。各店舗にてアルコール類飲料を注文されたお客様に自動車等の運転がないか、また、未成年者の可能性がある場合には未成年者ではないかを確認するとともに、誤提供防止の啓蒙ポスター表示等を通じ、十分に注意喚起を行っております。しかしながら、未成年者の飲酒及びお客様の飲酒運転に伴う交通事故等により当社及び従業員が法令違反等による罪に問われる、あるいは店舗の営業が制限された場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律当社の店舗のうち、深夜0時以降も営業する店舗については深夜営業の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」により規制を受けており、所轄警察署への「深夜における酒類提供飲食店営業開始届出書」により届出を行い、法令の順守に取り組んでおります。しかしながら、法令違反等が発生した場合、一定期間の営業停止が命じられ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 商標権について当社は、「ステーキのあさくま」以外にもその他業態を複数有しております。商標権については当社の事業展開上、重要なものと位置付けており、識別性が無い等の理由により、その性質上商標の登録が困難なものを除き、全ての商標の登録を行う方針としております。当社が保有する商標権について、保護策の相談や侵害状況の調査依頼を顧問弁護士や弁理士に行っておりますが、商標使用時における当社の調査が十分でなく、当社が使用した商標が第三者の登録済み商標権を侵害していると認定され、商標の使用差止や損害賠償請求が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 原材料価格の高騰について当社は、国内の食肉卸を通してメニューに使用する牛肉の必要量を確保しておりますが、為替相場の大幅な変動や国内外の需要が大幅に増大した場合は、牛肉の仕入価格が高騰する可能性があります。その場合には、仕入コストが増加し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、その他の原材料につきましても、急激な仕入価格の高騰、数量の確保が困難に陥った場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 販売価格の値上げについて当社を含む外食産業全体では、慢性的な人手不足に伴う人件費増加や原材料価格の高騰による企業収益低下への対処として販売価格の値上げに踏み切る企業が相次いでおります。当社において販売価格の値上げを実施した際は、定期的な販売促進等のキャンペーンの実施により集客数の維持に努めてまいりました。しかしながら、値上げの影響がそのような販売促進等の効果を上回る場合においては、当社の集客力が低下し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 店舗について① 店舗物件の確保当社は、当事業年度末時点において、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県の1都8県下に直営店74店舗を展開しております。今後の継続的な成長を実現させるため、東海地方及び関東地方、関西地方を中心に各地域への出店をしていく方針ですが、当社の新規出店水準に見合う物件の確保が困難となった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 差入保証金当社は、店舗等について居抜物件(床・天井・壁・厨房・お手洗等、店舗内の主要設備が残っている状態で今すぐにでも開店出来るような物件)を活用した新規出店を基本方針としており、物件の賃貸に際しては賃貸人に対して、保証金・敷金を差入れた上で土地又は建物を賃借しております。今後、賃借物件の貸主(地主又は家主)の経済的破綻等により差入保証金等の一部又は全部の回収が不能となる場合がある他、店舗営業の継続に支障等が生じる可能性があります。また、当社の都合で賃貸借契約を中途解約する場合には、契約上の規定から差入保証金等を放棄せざるを得なくなる場合があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 店舗に係る損失(減損損失)当社は、店舗の環境変化や経済環境の要因により店舗ごとの収益性が損なわれた場合、固定資産についての減損損失を認識しており、当該減損損失の計上により当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。今後、商圏人口、交通量、競合店状況等の変化によって店舗の業績が悪化した場合や、店舗閉鎖に伴い遊休資産が発生した場合には減損損失を計上するため、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 人件費について当社は、飲食事業を営んでおり、主な従業員はパートであります。当社の出店エリアにおいては同業他社が年々増加しているだけでなく、一部出店エリアについては従業員確保が極めて困難であるため、パートの時間給引き上げに歯止めがかからず人件費が急激に増加しております。これらの人件費負担増加等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) FC加盟店との関係について当社は、店舗運営マニュアルに基づく開店前研修や「FC担当マネージャー」を通じた店舗運営指導により、FC加盟契約者への教育を行い、店舗運営レベルの維持向上に努めております。しかしながら、当社によるFC加盟契約者への教育及び運営指導が十分に行き届かない場合には、お客様からFC加盟店に対する苦情等が発生し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 人材確保と育成について当社は、新規の店舗展開と既存店の店舗運営及び内部管理体制を強化するために、優秀な人材の確保が必要であります。当社の計画に基づいた人材の確保及び育成が未達成となった場合、当然ながら新規出店も未達成となるため、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 天候不順等について外食産業における需要は、天候不順、異常気象、災害・紛争等の発生等により、消費者の外食機会及び外食意欲が減少し変動した場合、これらの天候不順等に伴う需要の変動の影響により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、天候不順等による農産物等への影響により当社が望む品質や数量の仕入れが出来なくなった場合、お客様の満足が満たせず来店回数が減り、当社の経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 大規模災害による影響について当社は、主として東海地区及び関東地区で事業活動をしております。そのため、将来これらの地域で地震等の大規模災害が発生した場合、営業店舗の損傷等による営業日数及び営業時間の減少が発生するため、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)個人情報の管理について当社では、お客様からのメールや電話等で取得した情報及び社員、パート等の個人情報を取り扱っております。当該個人情報の管理は、取得時は利用目的を予め説明し、取得後にはデータの漏洩、滅失又は毀損が発生しないように万全を期しております。しかしながら、何らかの理由により個人情報が漏洩した場合、損害賠償請求の発生や社会的信用の低下等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) システム障害について昨今、流通業界においてサイバー攻撃により配送が滞る事態が発生しております。当社は、店舗の売上管理及び損益管理、食材の受注及び発注業務、勤怠管理及び給与計算、会計処理及び支払業務等、情報処理の運営管理は、当社管理本部で集中的に行っており、バックアップやウイルス対策等、データや処理のセキュリティ強化に取り組んでおります。しかしながら、自然災害や情報機器の故障、ネットワークの障害等不測の事態が発生した場合、業務に支障をきたすことにより、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 親会社が支配権を有することに伴うリスク当社の親会社である株式会社テンポスホールディングスは、当社の株式公開後も当社発行済普通株式の過半数を所有しております。その結果、当社の取締役の選任・解任、合併その他組織再編の承認、重要な事業の譲渡、当社定款の変更及び剰余金の配当等の基本的事項についての決定権又は拒否権に関して、他の株主の意向に関わらず株式会社テンポスホールディングスが影響を与える可能性があります。株式会社テンポスホールディングス及びグループ各社との取引をはじめとした関連当事者取引については、独立性確保の観点を踏まえ取引の解消を進めてまいりますが、関連当事者と新たに取引を行う場合は、取締役会の諮問機関である関連当事者取引検証委員会での意見表明を受けた上で、取締役会の承認を得なければならないこととしております。また、重要な取引については、取引開始時の検証を行うとともに定期的に取締役会へ報告・確認を行っております。このように、関連当事者取引については、取引の合理性(事業の必要性)と取引条件の妥当性を十分に検討し、健全性及び適正性確保の仕組みを構築しております。 (16) インターネット等による風評被害についてソーシャルメディアの急激な普及に伴い、インターネット上での書き込みや店内画像により、マスコミ報道による風評被害が発生・拡散する事案が今日散見されております。当社においては、このような風評被害を防ぐためにソーシャルメディア利用に関するコンプライアンス研修も実施しておりますが、このような防止策にも関わらずソーシャルメディア利用が要因となる風評被害が発生・拡散した場合、当社の経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 感染症流行について新型インフルエンザや新型コロナウイルス等による感染症が流行・拡大し、外出や店舗営業の自粛若しくは営業時間の短縮等をせざるを得ない場合には、客数の減少により当社の経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。また、感染症が国内のみならず、全世界規模で発生・流行した場合、当社に関わる仕入業者、物流業者、生産工場及び販売先等のサプライチェーン全体への影響が懸念され、感染症流行抑制のための移動制限や都市封鎖等により仕入物品の入荷や販売商品の納入に遅れが出る等、当社の経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。

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