事業の概要
- 主力事業ダイイチは、主に北海道内でスーパーマーケットを26店舗展開し、食料品の販売を通じて収益を得ています。生鮮食品から加工食品まで幅広い商品を取り扱い、地域住民の日常生活を支えるインフラとしての役割を担っています。
- 付帯業務スーパーマーケットの店舗内テナントや、ショッピングセンター敷地の一部を賃貸することで、家賃収入も得ています。これにより、本業であるスーパーマーケット事業以外の安定した収益源を確保し、事業の多角化を図っています。
- 事業系統食料品販売を核としつつ、関連する不動産賃貸事業も行うことで、収益基盤を強化しています。株式会社BCJ-95、株式会社ヨーク・ホールディングス、株式会社イトーヨーカ堂といった関連会社との連携も、事業運営において重要な要素となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- スーパーマーケット事業ダイイチの主要な事業は、食料品を主体としたスーパーマーケットの運営です。北海道内の帯広市、旭川市、札幌市を中心に合計26店舗を展開しており、生鮮食品、加工食品、日用品などを販売し、売上の大部分を占める稼ぎ頭となっています。
- 不動産賃貸事業スーパーマーケットの付帯業務として、店舗内のテナントスペースやショッピングセンター敷地の一部を賃貸しています。これにより、賃料収入を得ており、スーパーマーケット事業を補完する安定的な収益源となっています。
- 地域構成事業展開は北海道内に限定されており、帯広市に10店舗、旭川市に7店舗、札幌市に9店舗と、道内の主要都市に集中してドミナント戦略を展開しています。これにより、地域ごとの物流効率化やブランド認知度向上を図っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社は、食料品主体のスーパーマーケット26店舗及び付帯業務を展開しております。主な付帯業務は、スーパーマーケットの店舗内のテナント及びショッピングセンター敷地内の一部の賃貸であります。 事業系統図は次の通りであります。 注1:株式会社BCJ-95及び株式会社ヨーク・ホールディングス、株式会社イトーヨーカ堂は、「その他の関係会社」です。詳細は、後記4 関係会社の状況 をご参照ください。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 道内スーパーマーケット業界は、既存競合先の低価格ビジネスモデルへの転換や新たな道外資本の道内進出等により、同業他社との競争が一層激化している |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 設備 スーパーマーケットの店舗展開には大規模小売店舗立地法の規制対象となり、店舗面積1,000㎡を超える店舗の出店及び増床については、都道府県又は政令指定都市に届出が義務付けられている |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:競合激化による業績への影響 / 食品の安全性問題による業績への影響 / 品質表示基準に関する法的規制違反による業績への影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
ダイイチ(7643)は地域密着型のスーパーマーケットであり、特定の強力なブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPは確認できない。一般的な小売業の範疇であり、無形資産による競争優位性は低い。
スイッチングコスト★★☆☆☆
地域密着型スーパーとして、長年の顧客基盤と地域社会との繋がりは一定のスイッチング・コストを生む可能性がある。しかし、食品スーパー業界は競合が多く、価格や品揃えで容易に乗り換えられるため、スイッチング・コストは限定的。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ダイイチのビジネスモデルは、顧客が増えることでサービスの価値が向上するネットワーク効果を生む構造ではない。単なる商品の売買であり、ネットワーク効果による競争優位性は見られない。
コスト優位★★☆☆☆
地域密着型スーパーとして、効率的な仕入れや物流網の構築に努めていると考えられるが、大手チェーンと比較して圧倒的なコスト優位性を持つとは考えにくい。規模の経済によるコスト削減効果は限定的。
規模の経済★☆☆☆☆
主に特定の地域に店舗を展開しており、業界全体で見ると規模は大きくない。地域内での一定のシェアは持つ可能性があるが、業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言えない。
- 地域密着型展開ダイイチは、帯広市に10店舗、旭川市に7店舗、札幌市に9店舗と、北海道内の主要都市に集中して店舗を展開しています。これにより、地域ごとの顧客ニーズにきめ細かく対応し、地域住民からの信頼と支持を得やすいという強みがあります。
- テナント事業による収益安定スーパーマーケット事業に加えて、店舗内テナントやショッピングセンター敷地の一部賃貸による収益も確保しています。これにより、本業の売上変動リスクを一部補完し、安定的な収益基盤を構築していると考えられます。
- 食品安全への取り組み衛生管理や鮮度管理の徹底、食品表示法の遵守など、食品の安全性確保に細心の注意を払っています。これにより、食の安全に対する消費者の意識が高まる中で、顧客からの信頼を獲得し、ブランドイメージを維持・向上させることに繋がっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。(1)経営方針当社は、「消費者の毎日の食生活を豊かにするためのお手伝いをする」という、スーパーマーケットの社会的役割の実現を経営の基本としております。「お客様の普段の食生活のお役に立つ」をキーワードに商品の品質・鮮度の向上、品揃えの強化、接客サービスの向上等を重点目標とし、お客様の暮らしに欠かすことのできない店作りを通じて、売上の拡大と利益の追求を図ってまいりました。今後におきましても、お客様をはじめ株主様等のステークホルダー(利害関係者)との良好な関係を維持するとともに、地域社会への更なる貢献に努めてまいります。 (2)経営戦略等当社の経営戦略等は、下記の通りであります。① 成長戦略・出店戦略について成長戦略につきましては、ドミナント戦略を基本方針とし、帯広・旭川・札幌各地区の売上高シェアの向上を図るため、新規出店並びにスクラップ&ビルドを進めております。なお、新規出店に関しましては、第70期から第71期にかけて、帯広地区で1カ店、札幌地区で3カ店をオープンし、当面の経営目標でありました札幌地区200億円体制を実現することができました。今後は、新規出店が進んでいない旭川地区を優先して新規出店を検討してまいります。出店戦略としましては、店舗開発基準の確立による同業他社との競争力の確保、快適な買い物空間の提供による顧客満足の実現、ローコストオペレーションの実現による人時生産性の向上等を図るため、店舗の大型化・標準化を推進しております。② 商品戦略について商品につきましては、お客様の立場に立った商品作りと品揃えの徹底、コア商品の開発とベーシック商品の充実、プライベート商品を中心として戦略商品の導入を図っております。③ 人事戦略について人事戦略につきましては、人財の育成が企業成長の源泉と考えております。社外セミナーへの積極的な参加はもとより、社内勉強会の充実、専門講師による技術者指導等、教育投資の充実を図り、社員一人一人の能力開発の推進に努めております。(3)経営環境今後の国内経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策効果により、緩やかな回復基調が続くと期待される一方で、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクや、物価上昇の継続による消費者マインドの低下、金融資本市場の変動等の影響等により、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。スーパーマーケット業界におきましては、物価の高止まりにより、お客様の「節約志向」、「買い控え傾向」がより強まることが見込まれる中、企業間の競争が業種・業態を越えて更に激化することに加え、人件費や水道光熱費等の各種経費の更なる増加が見込まれる等、厳しい経営環境が今後も継続していくことが予想されています。(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題厳しい経営環境が続くと予想される中、当社は、社是である「お客様の普段の食生活のお役に立つ」の精神に立ち返り、『普段の食生活を通じて、地域を笑顔に』を基本方針とする中期経営計画に基づき、最終年度である2026年9月期に関しては、①直近出店店舗の体質強化、②競合店対策・既存店活性化、商品力・商品化技術強化、③新規出店計画推進、④ガバナンス体制強化(人財確保・育成強化、ジェンダーレス推進、店舗収益性の改善、業務改善推進、災害対策強化)、⑤コンプライアンスの徹底、⑥食を通じた社会貢献推進、を重点項目とし、取り組んでまいります。また、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」として、株価純資産倍率(PBR)1倍以上を目途に、増配や株主優待の拡充などの総合的な株主還元の強化にも努めてまいります。なお、2026年9月期通期の業績予想につきましては、2025年9月期までにオープンした新店の本格稼働等により、売上高は615億円(前期比5.0%増)、営業利益は16億80百万円(前期比28.4%増)、経常利益16億30百万円(前期比26.6%増)、当期純利益は12億円(前期比22.5%増)の増収増益を見込んでおります。(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社は、総資産経常利益率(ROA)の向上を経営の目標としております。当面の目標として10%超を掲げ、総資産回転率と経常利益率の改善に努めてまいりました。また、中期経営計画におけるKPIとして、売上高、当期純利益、来店客数などの経営指標を掲げているほか、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」として、株価純資産倍率(PBR)を経営指標に、総合的な株主還元の強化にも努めております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。(1)経営方針当社は、「消費者の毎日の食生活を豊かにするためのお手伝いをする」という、スーパーマーケットの社会的役割の実現を経営の基本としております。「お客様の普段の食生活のお役に立つ」をキーワードに商品の品質・鮮度の向上、品揃えの強化、接客サービスの向上等を重点目標とし、お客様の暮らしに欠かすことのできない店作りを通じて、売上の拡大と利益の追求を図ってまいりました。今後におきましても、お客様をはじめ株主様等のステークホルダー(利害関係者)との良好な関係を維持するとともに、地域社会への更なる貢献に努めてまいります。 (2)経営戦略等当社の経営戦略等は、下記の通りであります。① 成長戦略・出店戦略について成長戦略につきましては、ドミナント戦略を基本方針とし、帯広・旭川・札幌各地区の売上高シェアの向上を図るため、新規出店並びにスクラップ&ビルドを進めております。なお、新規出店に関しましては、第70期から第71期にかけて、帯広地区で1カ店、札幌地区で3カ店をオープンし、当面の経営目標でありました札幌地区200億円体制を実現することができました。今後は、新規出店が進んでいない旭川地区を優先して新規出店を検討してまいります。出店戦略としましては、店舗開発基準の確立による同業他社との競争力の確保、快適な買い物空間の提供による顧客満足の実現、ローコストオペレーションの実現による人時生産性の向上等を図るため、店舗の大型化・標準化を推進しております。② 商品戦略について商品につきましては、お客様の立場に立った商品作りと品揃えの徹底、コア商品の開発とベーシック商品の充実、プライベート商品を中心として戦略商品の導入を図っております。③ 人事戦略について人事戦略につきましては、人財の育成が企業成長の源泉と考えております。社外セミナーへの積極的な参加はもとより、社内勉強会の充実、専門講師による技術者指導等、教育投資の充実を図り、社員一人一人の能力開発の推進に努めております。(3)経営環境今後の国内経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策効果により、緩やかな回復基調が続くと期待される一方で、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクや、物価上昇の継続による消費者マインドの低下、金融資本市場の変動等の影響等により、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。スーパーマーケット業界におきましては、物価の高止まりにより、お客様の「節約志向」、「買い控え傾向」がより強まることが見込まれる中、企業間の競争が業種・業態を越えて更に激化することに加え、人件費や水道光熱費等の各種経費の更なる増加が見込まれる等、厳しい経営環境が今後も継続していくことが予想されています。(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題厳しい経営環境が続くと予想される中、当社は、社是である「お客様の普段の食生活のお役に立つ」の精神に立ち返り、『普段の食生活を通じて、地域を笑顔に』を基本方針とする中期経営計画に基づき、最終年度である2026年9月期に関しては、①直近出店店舗の体質強化、②競合店対策・既存店活性化、商品力・商品化技術強化、③新規出店計画推進、④ガバナンス体制強化(人財確保・育成強化、ジェンダーレス推進、店舗収益性の改善、業務改善推進、災害対策強化)、⑤コンプライアンスの徹底、⑥食を通じた社会貢献推進、を重点項目とし、取り組んでまいります。また、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」として、株価純資産倍率(PBR)1倍以上を目途に、増配や株主優待の拡充などの総合的な株主還元の強化にも努めてまいります。なお、2026年9月期通期の業績予想につきましては、2025年9月期までにオープンした新店の本格稼働等により、売上高は615億円(前期比5.0%増)、営業利益は16億80百万円(前期比28.4%増)、経常利益16億30百万円(前期比26.6%増)、当期純利益は12億円(前期比22.5%増)の増収増益を見込んでおります。(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社は、総資産経常利益率(ROA)の向上を経営の目標としております。当面の目標として10%超を掲げ、総資産回転率と経常利益率の改善に努めてまいりました。また、中期経営計画におけるKPIとして、売上高、当期純利益、来店客数などの経営指標を掲げているほか、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」として、株価純資産倍率(PBR)を経営指標に、総合的な株主還元の強化にも努めております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当事業年度における国内及び北海道経済に関しましては、雇用・所得環境の改善に伴い、景気は緩やかな回復傾向が続きました。個人消費に関しましても、物価高の影響により一部足踏みが見られたものの、緩やかな改善が続きました。スーパーマーケット業界におきましては、食料品価格が、原材料費の上昇に加え、異常気象による作育不良等により高騰が続いたため、お客様の生活防衛意識が一層高まり、「節約志向」、「買い控え傾向」がより顕著になりました。加えて、人件費や各種経費の増加、新たな競合先の道内進出や既存競合先の低価格ビジネスモデルへの転換等、競争も更に激化し、当社を取り巻く経営環境は厳しさを増しました。このような状況の下、当社は、社是である「お客様の普段の食生活のお役に立つ」の精神に立ち返り、『普段の食生活を通じて、地域を笑顔に』を基本方針とする中期経営計画に基づき、2年目である当事業年度に関しては、①コンプライアンスの徹底、②出店戦略推進、③競合店対策、既存店の活性化、商品力・商品化技術強化、④ガバナンス体制強化(業務改善、組織の活性化、人財確保と教育の実践)、⑤社会貢献の5つを重点実施事項とし、取り組みました。当事業年度における主な取り組みの成果といたしましては、「②出店戦略推進」への取り組みとして、2024年11月8日にはラピダス進出に伴い大きな発展が期待されている千歳市に「千歳店」をオープン、2025年3月21日には株式会社イトーヨーカ堂のアリオ札幌店の食品販売部門を継承した店舗をオープンする等、現中期経営計画中の出店は計4カ店となり、中期経営計画で掲げた3カ店の目標を2年目で上回ることができました。この2カ店の出店により、当社の店舗数は2025年9月末時点で26カ店となりました。なお、アリオ札幌店につきましては、月間の売上高で全店1位を争う基幹店の一つとなっているほか、2024年9月にオープンした稲田店に関しましても、入居している商業施設が2025年7月に全館での営業を開始した相乗効果で売上高が大きく伸長しました。「③競合店対策、既存店の活性化、商品力・商品化技術強化」への取り組みとして、お客様の立場に立った商品作りと品揃えの徹底を基本方針に、お客様の「節約志向」や「簡単・便利ニーズ」にお応えするため、「即食商品」の拡充、「適正量目」、「適正価格」の一層の追求、高品質でお買い得価格の「セブンプレミアム商品」の拡販(売上高で前期比120%)に努めたほか、米価高騰を踏まえた取り組みとして、随意契約による政府備蓄米の取り扱いを決定し、販売期限を待たずに完売することができました。「⑤社会貢献」への取り組みとしては、地域の小学校等の職場体験学習を積極的に受け入れたほか、帯広農業高校の生徒が育成した花卉の販売イベントや、地域と連携したイベントの開催等に協力しました。環境対策としましては、店舗廃棄物のリサイクル(肥料化)への取り組みを開始し、「J-クレジット預金」(株式会社商工組合中央金庫の商品)を通じて森林保全への取り組みに貢献したほか、北海道電力株式会社等と太陽光発電によるオフサイトPPA契約を締結し、再生可能エネルギー事業に参画いたしました。2025年10月には、「フードドライブ」活動も開始しております。本業である食を通じた取り組みとしましては、日頃のお買い物にご不便されている方々に商品をお届けする「移動スーパー(とくし丸)」事業は、2025年9月22日に記念すべき20台目が千歳市において稼働を開始しました。今後も地域のニーズに積極的に対応すべく、増車を検討してまいります。また、自然災害等が国内各地で頻発している状況を踏まえ、災害等が発生した場合に、自治体と協力し、迅速・確実に食料品等の生活物資をご提供できる体制を構築することで、地域の皆様の安全で安心な暮らしに貢献すべく、各自治体と「災害時等における物資供給に関する協定」締結を進めておりますが、当事業年度におきましては、千歳市、音更町、幕別町と新たに協定を締結いたしました。これらの取り組みの結果、当事業年度における売上高は585億70百万円(前期比13.0%増)と出店が寄与した一方で、営業利益は13億8百万円(同31.7%減)、経常利益は12億87百万円(同34.2%減)、当期純利益は9億79百万円(同31.3%減)と、出店費用及び人件費等の増加等により減益となりました。地域別売上高につきましては、帯広ブロックは227億36百万円(同9.2%増)、旭川ブロックは142億66百万円(同0.1%増)、札幌ブロックは、215億65百万円(同28.7%増)となりました。売上総利益率につきましては25.3%となり、前期比△0.3ポイントとなりました。販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は24.1%となり、前期比+1.1ポイントとなりました。 ② キャッシュ・フローの状況当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は前事業年末と比較して、2億94百万円減少し、70億11百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下の通りであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は17億3百万円(前期比26.2%減)となりました。これは主に、法人税の支払額5億46百万円による減少に対し、税引前当期純利益13億34百万円、減価償却費9億93百万円等の増加が大きく上回ったことによるものであります。また、得られた資金が前期比減少した要因は、税引前当期純利益が減少したこと等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、9億76百万円(前年同期は14億37百万円の使用)となりました。これは主に、新店出店による有形固定資産の取得による支出7億72百万円、建設協力金の支払による支出97百万円、敷金及び保証金の差入による支出2億79百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、10億20百万円(前年同期は8億10百万円の使用)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出2億98百万円、自己株式の取得による支出1億24百万円、配当金の支払額5億41百万円等によるものであります。また、使用した資金が前期比増加した要因は、配当金の支払額が増加したことによるものであります。 ③ 仕入及び販売の実績当社は、単一セグメントであるため、商品別及び地域別により記載しております。a.商品仕入実績当事業年度における商品仕入実績を示すと、次の通りであります。商品別当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日)前期比(%)青果(千円)6,691,199110.5水産(千円)3,606,353111.2畜産(千円)5,802,172112.7惣菜(千円)3,457,898117.8デイリー(千円)7,225,001111.8一般食品(千円)15,164,466116.5日用雑貨(千円)943,559111.0その他(千円)1,052,831114.7合計(千円)43,943,483113.8(注)その他は、たばこ、書籍等であります。 b.販売実績当事業年度における販売実績を示すと、次の通りであります。① 商品別売上高商品別当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日)前期比(%)青果(千円)8,787,245110.6水産(千円)5,013,129109.7畜産(千円)8,135,670111.4惣菜(千円)5,717,175115.5デイリー(千円)9,608,974111.5一般食品(千円)18,966,944116.0日用雑貨(千円)1,182,176109.4その他(千円)1,159,463113.7合計(千円)58,570,779113.0(注)その他は、たばこ、書籍等であります。 ② 地域別売上高地域別当事業年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日)前期比(%)帯広ブロック(10店舗)(千円)22,736,110109.2旭川ブロック(7店舗)(千円)14,266,265100.1札幌ブロック(9店舗)(千円)21,565,739128.7その他(千円)2,663103.8合計(千円)58,570,779113.0(注)その他は、惣菜センター(直売)であります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析(資産)当事業年度の資産につきましては、前事業年度末に比べ11億37百万円増加の273億38百万円となりました。流動資産においては、売掛金の増加3億26百万円、商品及び製品の増加1億91百万円、未収入金の増加75百万円、前払費用の増加13百万円に対し、現金及び預金の減少2億94百万円により、前事業年度末に比べ3億13百万円増加の109億87百万円となりました。固定資産においては、建物の増加2億49百万円、リース資産の増加4億74百万円、工具、器具及び備品の増加1億31百万円等により有形固定資産が4億92百万円増加し、ソフトウェアの減少16百万円等により、無形固定資産が23百万円減少、繰延税金資産の増加73百万円、敷金及び保証金の増加1億71百万円、投資有価証券の増加70百万円、長期前払費用の増加48百万円により、投資その他の資産が3億55百万円増加となり、固定資産合計は、前事業年度末に比べ8億24百万円増加の163億50百万円となりました。 (負債)当事業年度の負債につきましては、前事業年度末に比べ7億72百万円増加の101億24百万円となりました。流動負債においては、買掛金の増加4億22百万円、賞与引当金の増加13百万円、未払費用の増加83百万円に対し、未払金の減少1億78百万円、未払法人税等の減少90百万円、未払消費税等の減少79百万円、リース債務の減少64百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少14百万円等により、前事業年度末に比べ1億28百万円増加の62億84百万円となりました。固定負債においては、長期リース債務の増加5億93百万円、資産除去債務の増加1億32百万円等に対し、長期借入金の減少41百万円、長期未払金の減少37百万円、長期預り敷金保証金の減少8百万円により、前事業年度末に比べ6億44百万円増加の38億39百万円となりました。(純資産)当事業年度末の純資産につきましては、前事業年度末に比べ3億65百万円増加の172億14百万円となりました。これは主に、当期純利益9億79百万円の計上、剰余金の配当5億42百万円の結果、利益剰余金が4億37百万円増加したこと、及び自己株式の取得1億24百万円によるものであります。この結果、自己資本比率は63.0%となりました。 b.経営成績の分析(売上高)「第2〔事業の状況〕 4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要 ③仕入及び販売の実績」をご参照ください。(売上原価)当事業年度の売上原価は、437億52百万円(前期比13.4%増)となりました。これは主に、新規出店や物価上昇に伴う売上高の増加によるものであります。売上原価率は、前期より0.3ポイント増加し、74.7%であります。(販売費及び一般管理費)当事業年度の販売費及び一般管理費は、140億99百万円(前期比18.5%増)となりました。これは主に、従業員給料及び賞与、出店等に係る消耗品費の増加等によるものであります。(営業利益)当事業年度の営業利益は、13億8百万円(前期比31.7%減)となりました。これは主に、出店費用及び人件費の増加等によるものであります。なお、売上高営業利益率は2.2%(前期3.7%)であります。(経常利益)当事業年度の経常利益は、12億87百万円(前期比34.2%減)となりました。これは主に、営業利益が減少したことによるものであります。売上高経常利益率は2.2%(前期3.8%)であります。(当期純利益)当事業年度の当期純利益は、9億79百万円(前期比31.3%減)となりました。これは主に、営業利益が減少したことによるものであります。売上高当期純利益率は1.7%(前期2.8%)であります。② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フロー当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2〔事業の状況〕 4〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。当社の主な資金需要は、商品仕入に伴う決済資金、販売費及び一般管理費等の営業費用及び新規出店費用、既存店の改装費用等の設備投資によるものであり、営業活動によるキャッシュ・フローを財源とすることを基本とし、必要に応じて銀行借入により資金調達を行うこととしております。 b.契約債務2025年9月30日現在の契約債務の概要は以下の通りであります。 年度別要支払額(千円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超長期借入金41,98341,983---リース債務1,183,805221,005185,11529,857747,826上記の表において、貸借対照表の1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。 c.財務政策当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資等の長期資金は、金利動向を見極めながら有利な条件にて長期借入金で調達しております。2025年9月30日現在、長期借入金の残高は41百万円であります。また、当事業年度末において、複数の金融機関との間で合計3億50百万円の当座貸越契約及び貸出コミットメント30億円の契約を締結しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える会計上の見積りが必要であり、経営者は、これらの会計上の見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。しかし、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④ 目標とする経営指標に基づく経営成績等に関する分析当社の目標とする経営指標につきましては、安定的な利益率の確保と業容の伸長による利益の拡大を図り、総資産経常利益率(ROA)10%超の確保を目指しております。また、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」として、株価純資産倍率(PBR)1倍以上を目途に総合的な株主還元の強化に務めているほか、中期経営計画におけるKPIとして、売上高、当期純利益、来店客数などの経営指標を掲げ、最終年度の目標達成に向けて取り組み中であります。直近の状況を示すと、次の通りであります。回次第67期第68期第69期第70期第71期決算年月2021年9月2022年9月2023年9月2024年9月2025年9月総資産経常利益率(%)(注)19.618.837.967.884.81株価純資産倍率(倍)(注)20.730.620.620.891.07 中期経営計画におけるKPI(実績と最終年度の目標値)KPI第70期(1年目)実績第71期(2年目)実績第72期(最終年度)目標売上高518億円585億円615億円当期純利益1,424百万円979百万円1,200百万円来店客数2,005万人2,275万人2,300万人 (注)1.総資産経常利益率=(経常利益)÷((期首総資産額+期末総資産額)÷2)当社は、総資産回転率と経常利益率の改善のため、投資計画の精緻化と資本政策の適正化に努めるとともに、新規出店と既存店のリニューアルによる売上高の増加、ロス対策と在庫管理の徹底による売上総利益率の改善、コストコントロールの強化と予算対実績の詳細な分析による経費の削減に取り組んでおります。2.株価純資産倍率 =(期末株価)÷(1株当たり純資産額)
事業リスク
- 競合激化の影響北海道内のスーパーマーケット業界では、既存競合店の低価格戦略への転換や、道外資本の新規参入により競争が激化しています。これにより、ダイイチの売上や利益が一時的に減少する可能性があり、業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。
- 食品の安全性問題衛生管理を徹底しているものの、食中毒の発生やBSE問題、高病原性鳥インフルエンザ、残留農薬問題など、予期せぬ食品安全に関わる事態が発生する可能性があります。これにより、消費者の信頼を失い、売上が大幅に減少するリスクがあります。
- 大規模災害・システム障害北海道内での大規模自然災害(地震、台風など)や感染症の流行、犯罪、または重要なITシステムの停止や誤作動が発生した場合、店舗運営や物流が滞り、事業活動に支障をきたす可能性があります。これにより、売上機会の損失や復旧費用が発生し、業績に悪影響を及ぼす恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。また、リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、発生の予見及び先行きを正確に見通すことが困難なため、記載しておりません。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)競合等の影響について当社は、帯広市を中心に10店舗、旭川市に7店舗、札幌市を中心に9店舗の合計26店舗の食料品の販売を中心としたスーパーマーケットを展開しております。道内スーパーマーケット業界は、既存競合先の低価格ビジネスモデルへの転換や新たな道外資本の道内進出等により、同業他社との競争が一層激化していることに加え、他業態の進出もあり、競合は激しさを増しております。当社の営業基盤においても、他社の新規出店や業態転換が続いており、このような競合激化が、一時的に、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、競合店分析の徹底と当社の強みを活かした店舗競争力の一層の強化等により、当該リスクに対応しております。 (2)食品の安全性について当社は、お客様に安全な食品を提供するため、基準書に基づいて衛生管理、鮮度管理等を行っておりますが、将来において食中毒の発生する可能性は否定できません。また、BSE問題、高病原性鳥インフルエンザの発生や残留農薬問題等、予期せぬ事態が発生した場合には、一時的に当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、食品の安全性に細心の注意を払うとともに、お客様に正確な情報を速やかに提供することで、当該リスクに対応しております。 (3)品質表示基準に関する法的規制について当社は、「食品表示法」「景品表示法」等の順守に加え、管理責任者による自主点検を行い、適切な品質表示に努めておりますが、万一、販売する商品に問題が生じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、食品表示・衛生管理担当者を設置し、定期的に食品表示調査を実施する等により、当該リスクに対応しております。 (4)災害等の発生による影響について当社は、北海道内において店舗又は事務所、惣菜センター、配送センター等の施設を保有しており、これらの施設が、大規模自然災害や感染症、犯罪等の発生による被害を蒙る可能性があり、その被害の程度によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、大規模災害対策マニュアル等を整備し、防災訓練の定期的実施や防災用品の備蓄等の対策を講じております。 (5)人財の確保について当社において更なる成長を実現するためには、優秀な人財の確保及び育成が重要な課題となります。当社では社員の配置転換、新卒及び中途採用の強化、パートタイマーの確保や外国人技能実習生の受け入れ等、人財の確保に注力しておりますが、今後、人財確保が予定通り進まない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、新卒の通年採用の実施、中途採用とパートナー社員の採用強化、雇用環境の改善に努める等により、当該リスクに対応しております。 (6)出店に関する法的規制について当社店舗の新規出店及び既存店増床に際しては「大規模小売店舗立地法」の規制対象となっております。店舗面積1,000㎡を超える店舗の出店及び増床については、都道府県又は政令指定都市に届出が義務付けられております。届出後、交通安全対策、騒音対策、廃棄物処理等について、地元住民の意見を踏まえて審査が進められます。従って、審査の状況及び規制の変更等により計画通りの出店ができない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、正確な情報の収集と関係機関への詳細な説明等により、計画通りの出店に努めております。 (7)個人情報の保護について個人情報の保護については、個人情報に関する規程の整備や従業員教育により、その保護の徹底を図っておりますが、万一、個人情報が流出した場合には、社会的信用が低下し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社では、個人情報の適正な管理のために、社内規程に基づき、情報のセキュリティ対策等を行っております。 (8)減損会計の適用について当社は、小売店舗を展開しておりますが、事業環境の変化等により各店舗の収益性が低下した場合、減損会計の適用に伴う損失が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社は、既存店の改装とスクラップ&ビルドの推進により減損損失が発生しないよう損益管理を徹底し、対策を講じております。 (9)重要なITシステムの停止等について当社は、取引先への発注、お客様への販売、経理処理、雇用管理等の事業活動において、多数のITシステムを利用しております。当社では、ITシステムの安定稼働を妨げる様々な脅威から保護するため、ファイヤーウォールの設置、バックアップの実施、ウィルス対策、システム室への入退室管理等の技術的、物理的対策に加え、ITセキュリティ教育の実施等の人的対策にも取り組んでおります。しかしながら、近年のサイバー攻撃の高度化・巧妙化等、想定を超える事態により、重要なITシステムが停止又は誤作動する等、事業活動の一部又は全部の停止等を余儀なくされた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社は、サイバー攻撃の手口等の脅威に関する情報収集に努めながら、今後も対策の強化に努めてまいります。