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ヤマノホールディングス(7571)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 美容関連事業
    ヤマノホールディングスは、美容室やネイルサロンの運営を通じて収益を得ています。これは、人々の美への関心に応えるサービス提供型のビジネスモデルです。株式会社ヤマノプラスがこの事業を担い、顧客の美容ニーズに応じたサービスを提供しています。
  • 和装・宝飾品販売
    呉服和装品専門店を全国展開し、振袖や訪問着などの和装品、ダイヤモンドリングやネックレスなどの宝飾品を販売しています。高額な商品が多く、日本の伝統文化や特別な日の装いを求める顧客層をターゲットにしています。株式会社すずのきが和装関連部門を、宝飾関連部門が宝飾品専門店チェーンを展開しています。
  • 多角的な販売・教育
    訪問販売や催事販売で家電、洋装品、健康関連商品などを提供するDSM事業、さらに学習塾の経営を行う教育事業も展開しています。これにより、美容や和装宝飾品以外の多様な顧客ニーズにも対応し、収益源を多角化しています。株式会社マンツーマンアカデミーなどが教育事業を担っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 美容事業
    株式会社ヤマノプラスが美容室やネイルサロンを運営しており、売上高は17.76664億円、営業利益は0.25524億円です。この事業は、人々の美へのニーズに応えるサービス提供を通じて収益を上げており、グループの多様な収益源の一つとなっています。
  • 和装宝飾事業
    呉服和装品専門店と宝飾品専門店チェーンを展開しており、売上高は95.82243億円、営業利益は1.8103億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げています。振袖、留袖、ダイヤモンドリングなどが主要商品で、高額品販売が特徴であり、グループの主要な稼ぎ頭と言えます。
  • 教育事業
    株式会社マンツーマンアカデミーなどが学習塾を経営しており、売上高は14.5321億円、営業利益は1.23307億円です。この事業は、教育サービスを通じて安定的な収益を確保しており、グループの多角化戦略の一翼を担っています。DSM事業は売上8.34054億円に対し営業利益-0.31649億円と赤字ですが、グループ全体で多様な事業を展開しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Beauty 事業 18 0 1.4%
JapaneseStyleJewelry 地域 96 2 1.9%
DSM 事業 8 -0 -3.8%
EducationReportableSegment 事業 15 1 8.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|834 文字
3 【事業の内容】当社の属する企業集団は、筆頭株主の株式会社ヤマノネットワークを中心としたグループであり、当社、その他の関係会社、その子会社及び関連会社等で構成されております。ヤマノグループの主な事業内容は美容に関連した流通・製造等の各部門を網羅する事業グループであります。当社及びヤマノグループについて図示すると次のとおりであります。当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社8社で構成されており、美容室の運営及び主に和装品、宝飾品、洋装品、寝装品、健康関連商品の販売並びに学習塾の経営を行っております。その事業内容と当社及び関係会社の事業における位置づけは次のとおりであります。1.美容事業株式会社ヤマノプラスが、美容室及びネイルサロンの経営を行っております。2.和装宝飾事業当社の和装関連部門及び株式会社すずのきが、呉服和装品専門店を全国に展開し、和装品等の販売を行っております。また、宝飾関連部門が、関東を中心に宝飾品専門店チェーンを展開し、ジュエリー、アクセサリーの販売を行っております。主要な商品 振袖、留袖、訪問着、七五三祝着、和装小物、ダイヤモンドリング、ファッションリング、ネックレス、時計、毛皮等3.DSM事業当社の訪問販売・催事販売関連部門が、各種家電、洋装品、宝飾品、健康関連商品等の販売を行っております。主要な商品 ミシン、コート、スーツ、バッグ、ファッションリング、ネックレス等4.教育事業株式会社マンツーマンアカデミー及び東京ガイダンス株式会社並びに株式会社灯学舎が学習塾の経営を行っております。5.その他の事業株式会社ヤマノセイビングは、前払式特定取引業を行っております。株式会社OLD FLIPは古着の買取及び販売を行っております。一般社団法人日本技術技能教育協会は、着物の着付に関する普及、検定等を行っております。 2025年3月31日現在の事業の系統図は次のとおりであります (注) 子会社は、連結子会社であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
和装品、宝飾品は高額品であり、顧客にとって必要不可欠とは言えないため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:業績変動のリスク / 法的規制について / 顧客情報の管理について
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ヤマノホールディングスは、美容室「ヤマノビューティーウェルネスサロン」や着物販売「きもの やま મન」などを展開しているが、特定の強力なブランド力や特許、規制ライセンスによる独占的な優位性は確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

美容室においては、顧客は担当者や立地、価格などを考慮して店舗を選択するが、特定のサロンへの強いロイヤルティや、乗り換えに伴う大きな損失を発生させる要因は限定的である。着物販売においても、同様に乗り換えコストは低いと考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルにおいて、ユーザー数が増加することでサービスの価値が向上するようなネットワーク効果は発生しない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

小売業、特に美容室や呉服販売においては、スケールメリットによる圧倒的なコスト優位性を築くことは難しく、同社が構造的に低コストで生産・提供できる証拠は見当たらない。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

美容室業界は多数の小規模事業者がひしめく競争環境であり、同社は一定の店舗網を持つものの、業界規模に対して最適化された少数寡占を形成しているとは言えない。着物販売も同様。

  • 多様な事業ポートフォリオ
    美容室運営、和装品・宝飾品販売、訪問販売、学習塾経営など、幅広い事業を展開している点が強みです。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な収益基盤を構築しようとしています。各事業が異なる顧客層と市場に対応しており、グループ全体のレジリエンスを高めています。
  • 全国的な店舗展開
    和装品・宝飾品販売においては、全国に専門店を展開しており、広範囲の顧客にリーチできる販売網を持っています。これにより、地域ごとの需要に対応しつつ、ブランド認知度を高めることが可能です。特に和装品は地域性が重視される場合もあり、全国展開は顧客獲得に有利に働きます。
  • 長年の事業実績と信頼
    美容、和装、宝飾といった分野で長年にわたり事業を継続していることは、顧客からの信頼やブランドイメージの構築に寄与している可能性があります。特に高額な和装品や宝飾品においては、企業の信頼性が購入の重要な判断材料となるため、これは競争優位性となり得ます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、企業理念「美道五原則 髪・顔・装い・精神美・健康美」に基づく事業の拡大を図るとともに、事業を通じて社会課題の解決へ向けた貢献を目指しております。  この基本方針のもと、2024年5月に「中期経営計画~Tsunageru2027~」を発表し、当社グループの果たすべき使命であるミッションを「豊かさと彩りあるライフスタイルを創造し続けます」とし、さらに、2030年をゴールとしたビジョンを「従業員が投資したくなる会社へ」と定めました。当社が持続的な成長をしていくためには、お客様から選ばれ続ける会社でなければなりません。その前提として、日々、お客様やお取引先様と接し、当社の状況を一番理解している従業員が、まず、投資したくなるような会社にならなければならないという思いが、このビジョンに込められております。 (2)当社のビジネス成長モデル当社グループは、これまでも企業理念である美道に基づき、対象企業と従業員全員を受け入れる友好的な「Win-WinのM&A」を数多く成功させてきた事業投資会社であります。本中期経営計画期間においては、独自の技術やノウハウを持ち国内外の経済を支えつつも、後継者不足等に課題がある中小企業を対象とする、「事業承継型M&A」を積極的に推進してまいります。この「事業承継型M&A」においては、これまでのPMIの成功実績で培ってきた知的資産を活かし、経営管理面を全面的にバックアップいたします。対象会社が営業活動により専念し、持てる強みを最大限に発揮することで、当社グループとしての企業価値を向上させてまいります。 (3)中期経営計画の進捗状況中期経営計画の初年度となる2025年3月期については、重点取り組み事項である「既存事業の収益安定化」策に注力し、各セグメントに応じて推進した施策が着実に機能した結果、計画を概ね達成することができました。2年目となる2026年3月期においては、着実に成長軌道に乗せることを目指し、事業ポートフォリオの最適化を一層推進してまいります。既存事業の安定的な強化を図るとともに、ライフスタイル関連領域における新規事業の開拓を進め、さらなる成長に向けた収益基盤の構築と価値創造に取り組んでまいります。これに伴い、前期に重点取り組みとして掲げていた「既存事業の収益安定化」は、中長期的視点での「事業ポートフォリオの最適化」へと再定義いたします。「人的資本をより活かす経営」及び「資本コストや株価を意識した経営」に関する取り組みについては、継続して推進してまいります。事業ポートフォリオの最適化を進めていく上で、必要となる人財力の強化に取り組むとともに、投資家との対話の拡充や情報発信力の向上を通じて、成長期待感の醸成につなげてまいります。なお、2026年3月期においては、中期経営計画に沿った成長戦略の実行及び進捗の適切な管理・評価を行う観点から、報告セグメントの変更を行います。前期まで4つ及び「その他」に分かれていたセグメントを、「ニューバリューセグメント」と「コアバリューセグメント」の2つに再編し、それぞれの役割と戦略を明確化いたします。「ニューバリューセグメント」については、当社の成長を牽引する領域と位置付け、2020年以降に開始した教育・リユース・フォト事業を対象とし、積極的な投資と事業拡大を進めてまいります。今後はさらに、成長ポテンシャルを有する新たな領域への投資を視野に入れ、継続的な事業拡大を目指します。 「コアバリューセグメント」については、安定した収益を担う既存事業群(和装宝飾、美容、ライフプラス(旧DSM)、リユース事業を除くその他の事業)と位置付け、成熟市場における効率化を進めるとともに、利益の安定化とキャッシュ・フローの最大化を図ってまいります。 (4)2026年3月期重点取り組み中期経営計画の2年目にあたり、計画実現に向けた重要な時期と位置付け、経営基盤のさらなる強化を図るべく、以下の重点取り組みを対処すべき課題として、グループ一体となって取り組んでまいります。 ①事業ポートフォリオの最適化新たに再編した戦略的セグメント体制のもと、それぞれの事業において競争優位性の強化に取り組み、持続的な企業価値の向上を目指します。各事業領域における商品力・サービス力の向上を図るとともに、当社グループの特徴である多様な業種展開を活かし、事業間の連携を深化させることで、シナジーの最大化を推進してまいります。更に、当社のビジネス成長モデルである「事業承継型M&A」を通じて、地域経済を支える中小企業との競争パートナーシップを推進し、事業ポートフォリオの戦略的拡充を図ってまいります。M&Aの実行後は、着実なPMIを推進し、グループ入りした会社の強みを更に引き出すことで、当社グループ全体としての競争力と企業価値のさらなる向上につなげてまいります。 ②人的資本をより活かす経営  当社グループには、創業以来培ってきた顧客ネットワークと、そこに蓄積された豊富なノウハウがあります。これを最大限に活かすため、人財力の強化及びナレッジの共有による生産性向上を図ってまいります。具体的には、成長を支える人財の採用及び育成を推進するとともに、次世代マネジメント人財の計画的な育成を進めてまいります。また、従業員のモチベーションを高める制度や環境の整備にも注力し、企業としての持続的な成長を支える人的資本の最大活用を目指してまいります。 ③資本コストや株価を意識した経営  当社グループは、株主からの資金及び金融機関からの借入金を活用して事業を運営しており、その調達コストを上回る利益を安定的に生み出すことが、株主価値の向上には不可欠であると認識しております。こうした認識のもと、投資家との接点拡大に向けたIR活動の強化や、経営へのフィードバックを促す建設的な対話の推進、市場の理解促進を目的とした情報開示及び発信力の向上に取り組んでまいります。これらの施策を通じて、収益性の改善、資本効率の向上、並びに株価水準の持続的な向上を実現してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、企業理念「美道五原則 髪・顔・装い・精神美・健康美」に基づく事業の拡大を図るとともに、事業を通じて社会課題の解決へ向けた貢献を目指しております。  この基本方針のもと、2024年5月に「中期経営計画~Tsunageru2027~」を発表し、当社グループの果たすべき使命であるミッションを「豊かさと彩りあるライフスタイルを創造し続けます」とし、さらに、2030年をゴールとしたビジョンを「従業員が投資したくなる会社へ」と定めました。当社が持続的な成長をしていくためには、お客様から選ばれ続ける会社でなければなりません。その前提として、日々、お客様やお取引先様と接し、当社の状況を一番理解している従業員が、まず、投資したくなるような会社にならなければならないという思いが、このビジョンに込められております。 (2)当社のビジネス成長モデル当社グループは、これまでも企業理念である美道に基づき、対象企業と従業員全員を受け入れる友好的な「Win-WinのM&A」を数多く成功させてきた事業投資会社であります。本中期経営計画期間においては、独自の技術やノウハウを持ち国内外の経済を支えつつも、後継者不足等に課題がある中小企業を対象とする、「事業承継型M&A」を積極的に推進してまいります。この「事業承継型M&A」においては、これまでのPMIの成功実績で培ってきた知的資産を活かし、経営管理面を全面的にバックアップいたします。対象会社が営業活動により専念し、持てる強みを最大限に発揮することで、当社グループとしての企業価値を向上させてまいります。 (3)中期経営計画の進捗状況中期経営計画の初年度となる2025年3月期については、重点取り組み事項である「既存事業の収益安定化」策に注力し、各セグメントに応じて推進した施策が着実に機能した結果、計画を概ね達成することができました。2年目となる2026年3月期においては、着実に成長軌道に乗せることを目指し、事業ポートフォリオの最適化を一層推進してまいります。既存事業の安定的な強化を図るとともに、ライフスタイル関連領域における新規事業の開拓を進め、さらなる成長に向けた収益基盤の構築と価値創造に取り組んでまいります。これに伴い、前期に重点取り組みとして掲げていた「既存事業の収益安定化」は、中長期的視点での「事業ポートフォリオの最適化」へと再定義いたします。「人的資本をより活かす経営」及び「資本コストや株価を意識した経営」に関する取り組みについては、継続して推進してまいります。事業ポートフォリオの最適化を進めていく上で、必要となる人財力の強化に取り組むとともに、投資家との対話の拡充や情報発信力の向上を通じて、成長期待感の醸成につなげてまいります。なお、2026年3月期においては、中期経営計画に沿った成長戦略の実行及び進捗の適切な管理・評価を行う観点から、報告セグメントの変更を行います。前期まで4つ及び「その他」に分かれていたセグメントを、「ニューバリューセグメント」と「コアバリューセグメント」の2つに再編し、それぞれの役割と戦略を明確化いたします。「ニューバリューセグメント」については、当社の成長を牽引する領域と位置付け、2020年以降に開始した教育・リユース・フォト事業を対象とし、積極的な投資と事業拡大を進めてまいります。今後はさらに、成長ポテンシャルを有する新たな領域への投資を視野に入れ、継続的な事業拡大を目指します。 「コアバリューセグメント」については、安定した収益を担う既存事業群(和装宝飾、美容、ライフプラス(旧DSM)、リユース事業を除くその他の事業)と位置付け、成熟市場における効率化を進めるとともに、利益の安定化とキャッシュ・フローの最大化を図ってまいります。 (4)2026年3月期重点取り組み中期経営計画の2年目にあたり、計画実現に向けた重要な時期と位置付け、経営基盤のさらなる強化を図るべく、以下の重点取り組みを対処すべき課題として、グループ一体となって取り組んでまいります。 ①事業ポートフォリオの最適化新たに再編した戦略的セグメント体制のもと、それぞれの事業において競争優位性の強化に取り組み、持続的な企業価値の向上を目指します。各事業領域における商品力・サービス力の向上を図るとともに、当社グループの特徴である多様な業種展開を活かし、事業間の連携を深化させることで、シナジーの最大化を推進してまいります。更に、当社のビジネス成長モデルである「事業承継型M&A」を通じて、地域経済を支える中小企業との競争パートナーシップを推進し、事業ポートフォリオの戦略的拡充を図ってまいります。M&Aの実行後は、着実なPMIを推進し、グループ入りした会社の強みを更に引き出すことで、当社グループ全体としての競争力と企業価値のさらなる向上につなげてまいります。 ②人的資本をより活かす経営  当社グループには、創業以来培ってきた顧客ネットワークと、そこに蓄積された豊富なノウハウがあります。これを最大限に活かすため、人財力の強化及びナレッジの共有による生産性向上を図ってまいります。具体的には、成長を支える人財の採用及び育成を推進するとともに、次世代マネジメント人財の計画的な育成を進めてまいります。また、従業員のモチベーションを高める制度や環境の整備にも注力し、企業としての持続的な成長を支える人的資本の最大活用を目指してまいります。 ③資本コストや株価を意識した経営  当社グループは、株主からの資金及び金融機関からの借入金を活用して事業を運営しており、その調達コストを上回る利益を安定的に生み出すことが、株主価値の向上には不可欠であると認識しております。こうした認識のもと、投資家との接点拡大に向けたIR活動の強化や、経営へのフィードバックを促す建設的な対話の推進、市場の理解促進を目的とした情報開示及び発信力の向上に取り組んでまいります。これらの施策を通じて、収益性の改善、資本効率の向上、並びに株価水準の持続的な向上を実現してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績当期における国内経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、不安定な国際情勢に伴う原材料価格の高騰や為替変動による物価上昇に加え、深刻な人手不足に起因する人件費の上昇が続き、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。このような経営環境のもと、当社グループは2024年5月に当社グループの果たす使命(ミッション)を「豊かさと彩りあるライフスタイルを創造し続けます」とし、2030年をゴールとするビジョンを「従業員が投資したくなる会社へ」と定めました。このビジョン実現に向けて「中期経営計画~Tsunageru2027~」を策定し、2025年3月期からの3年間を経営基盤のさらなる充実を図る期間と位置付けました。本計画では、①人的資本をより活かす経営、②既存事業の収益安定化、③資本コストや株価を意識した経営を重点取り組み事項とし、各施策を開始しました。初年度である当期においては、最終利益の黒字化を目標として掲げ、特に「既存事業の収益安定化」に注力し、重点施策として「営業体制の最適化」「不振事業の構造改革」「伸長事業の盤石化」に取り組みました。 当連結会計年度の連結業績については、各セグメントの状況に応じて取り組んだ施策が着実に機能した結果、全セグメントにおいて収益性が改善したことで増収増益を達成し、最終利益の黒字化を実現しました。連結売上高については、収益安定化施策の一環で進めた不採算店舗の閉鎖や拠点統廃合の影響で、美容事業、DSM事業は減収となったものの、2023年12月にグループ入りした学習塾を運営する株式会社灯学舎の寄与により、教育事業が前年比26.3%と大きく伸長し、139億64百万円(前期比0.9%増)となりました。損益面については、各重点施策の進展により全セグメントで前年実績を上回った結果、EBITDAは3億68百万円(前期比66.7%増)、営業利益は2億56百万円(前期比153.9%増)、経常利益は2億36百万円(前期比131.4%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券評価損の計上があったものの、41百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失28百万円)となりました。 セグメント別の業績は、次のとおりです。 ・美容事業美容事業においては、営業資源の有効活用に向け不採算店舗の閉鎖を進めたことで、前年比で8店舗減少しました。また、出店エリアの顧客層の変化に対しては、多様なサロン形態を有する強みを活かし、2024年5月に2店舗目となる店舗業態転換を実施したほか、独立志向の従業員に対してはFC化を提案する等、営業体制の最適化に取り組みました。以上の結果、売上高は17億76百万円(前期比8.0%減)となりました。損益面については、不採算店舗の閉鎖による固定費の削減、一人当たり生産性の向上を目指した現場オペレーションの改善等を進めた結果、セグメント利益は25百万円(前期比310.6%増)となりました。 美容事業では、引き続き、社員教育の強化による一人当たり生産性の向上、付加メニュー提案強化等によるサ ービス単価の向上、出店エリアの顧客特性に合わせた店舗業態への転換やFC化等を引き続き推進していくことに加え、美容事業子会社である株式会社ヤマノプラスを当社に吸収合併を行う予定であり、この事業再編によって、人材の相互交流、商品・サービス提供力の向上など和装宝飾をはじめとした他事業とのシナジーを強化し、また管理業務の効率化を推進し、より一層の収益安定化を図ってまいります。 ・和装宝飾事業和装宝飾事業においては、着物のメンテナンスサービスの強化や展示販売会における集客強化等に注力した結果、堅調に推移しました。また、納品の遅れという課題については、納品の進捗管理体制の見直し等を行うことで徐々に解消され、第4四半期に商品の引渡しが集中した際も、計画通りに対応することができました。売上高については、営業資源の有効活用に向け不採算店舗の閉鎖等により店舗数は10店舗減少しましたが、各店舗における販売施策が奏功し1店舗当りの平均売上高が上昇した結果、95億82百万円(前期比0.0%増)となりました。損益面については、新規顧客獲得に向けたキャンペーン施策が想定以上に好調だったことで粗利率がやや低下したものの、不採算店舗の閉鎖により固定費削減等が寄与し、セグメント利益は1億81百万円(前期比30.5%増)と大きく改善しました。和装宝飾事業では、時代に沿った店頭商材の強化や「前楽結び着方教室」の開催を通じて、着物ファンの拡大 を推進しております。また、各店舗や各エリアにおいては「きもの会」を企画し、お客様が着物を着て楽しむ機会を積極的に提供しております。引き続き、お客様へのソフトと価値の提供を強化し顧客満足度の向上を図ってまいります。 ・DSM事業DSM事業においては、販売員や顧客の高齢化等により依然厳しい状況が続く中、拠点の統廃合を実施した影響や販売員稼働数の低下等もあり、売上高は8億34百万円(前期比4.0%減)となりました。一方、損益面では拠点統廃合による固定費の削減、コスト管理の更なる強化等を進めた結果、セグメント損失は31百万円(前期はセグメント損失49百万円)と改善いたしました。DSM事業では、引き続き、顧客数を増やすための紹介キャンペーンの実施や休眠顧客の深耕開拓、さらに提案商品や動員企画の見直し等を図ることで販売員稼働数の向上に繋げるとともに、運営体制の効率化を図り収益改善に努めてまいります。 ・教育事業教育事業においては、株式会社マンツーマンアカデミー及び東京ガイダンス株式会社が前期に引き続き順調に推移いたしました。加えて、2023年12月に教育事業の3社目として新たにグループ入りした株式会社灯学舎が期初より寄与したことにより、売上高は14億53百万円(前期比26.3%増)と伸長しました。損益面については、既存2社が順調に推移し、コスト管理の適正化が図られ、セグメント利益は1億23百万円(前期比30.2%増)と大幅に増加し、事業の盤石化が進展いたしました。教育事業では、「スクールIE」のブランド特色を活かし他社差別化を図るとともに、キャリアアップ研修の充実やさまざまな育成プログラム等を推進し、社員育成の仕組み化に注力しています。また、オンライン教育の充実を推進し、さらなる顧客満足度向上に繋げ、安定的な収益確保に努めてまいります。 ・その他の事業その他の事業については、株式会社ヤマノセイビングの前払い式特定取引業による手数料収益、一般社団法人日本技術技能教育協会の着物着付け教室の運営収益、及びリユース事業を営む株式会社OLD FLIPの収益が含まれています。売上高については店舗販売の増加により、売上高は3億18百万円(前期比3.7%増)となりました。損益面については株式会社OLD FLIPにおいて、収益改善に向けた構造改革を進めた結果、売上総利益率の改善、固定費の削減等により、セグメント損失は23百万円(前期はセグメント損失69百万円)と大きく改善いたしました。株式会社OLD FLIPについては、拡大が期待されるリユース市場に対し、キャンペーン販売やSNSを活用したマーケティングの強化に加え、回収品に新たな付加価値を付けたアップサイクル商品の販売を強化し、収益の改善に取り組んでまいります。 なお、当連結会計年度の仕入実績及び販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。a. 仕入実績セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)美容事業(千円)133,37784.6和装宝飾事業(千円)3,713,14799.1DSM事業(千円)392,289101.4教育事業(千円)43,363125.7その他の事業(千円)48,30169.5合計(千円)4,330,47898.5 (注) 上記の金額は、連結消去前の金額によっております。 b. 販売実績セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前期比(%)美容事業(千円)1,776,66492.0和装宝飾事業(千円)9,582,243100.0DSM事業(千円)834,05496.0教育事業(千円)1,453,210126.3その他の事業(千円)318,432103.7合計(千円)13,964,604100.9 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 財政状態当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて6億90百万円減少し79億56百万円となりました。これは主に現金及び預金が2億93百万円減少、売掛金が4億24百万円減少、商品が87百万円減少、ソフトウェア仮勘定が1億1百万円増加したことによるものです。負債につきましては、前連結会計年度末に比べて7億94百万円減少し66億28百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が2億13百万円減少、短期借入金が3億円減少、一年以内返済予定長期借入金が68百万円減少、前受金が1億39百万円減少、長期借入金が1億62百万円減少、リース債務が1億26百万円増加したことによるものです。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1億3百万円増加し13億27百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益計上による利益剰余金41百万円、その他有価証券評価差額金61百万円の増加によるものです。なお、セグメントごとの資産は、次のとおりであります。 ・美容事業美容事業の総資産は4億64百万円(前期比10.9%減)となりました。これは主に、売掛金が26百万円減少、長期未収入金が9百万円減少、敷金保証金が20百万円減少したことなどによるものです。・和装宝飾事業和装宝飾事業の総資産は41億60百万円(前期比9.7%減)となりました。これは主に、現金及び預金が1億54百万円減少、売掛金が3億87百万円減少、商品が81百万円減少、敷金保証金が23百万円減少したことなどによるものです。・DSM事業 DSM事業の総資産は1億32百万円(前期比8.7%減)となりました。これは主に、売掛金が11百万円減少、敷金保証金が3百万円減少したことによるものです。・教育事業教育事業の総資産は6億16百万円(前期比13.9%増)となりました。これは主に、グループ預け金が1億円増加、無形固定資産が19百万円増加したことによるものです。・その他の事業その他の事業の総資産は8億85百万円(前期比3.4%減)となりました。これは主に、現金及び預金が9百万円減少、グループ預け金が18百万円減少したことなどによるものです。 (3)キャッシュフロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億93百万円減少し19億50百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、3億84百万円(前期は2億9百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1億27百万円、売上債権が4億17百万円減少、仕入債務が2億39百万円減少、棚卸資産が87百万円減少、前受金が1億39百万円減少したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は1億26百万円(前期は9百万円の収入)となりました。これは主に、差入保証金の回収による収入76百万円、敷金及び保証金の差入による支出27百万円、貸付による支出52百万円、有形固定資産の取得による支出50百万円、無形固定資産の取得による支出32百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は、5億51百万円(前期は8億6百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の減少額3億円、長期借入れによる収入2億円、長期借入金の返済による支出4億31百万円によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について①資金需要当社グループの運転資金需要は、営業活動に係る資金支出では、商品の仕入及び人件費並びに賃借料を始めとする販売費及び一般管理費があります。また、投資活動に係る需要としては、新規出店や店舗改装費用が発生するほか、事業領域の拡大を図るために事業買収(M&A)等の投資を推進しており、それに伴う資金需要の発生が見込まれます。 ②財政政策当社グループは、運転資金につきましては、手許資金及び短期借入金により調達することとしておりますが、グループ内の資金効率化のため、当社と子会社との間で、キャッシュ・マネジメント・システムを導入しており、資金余剰状態にある会社から資金需要が発生している会社への資金の流動性を確保しております。またM&A等の投資に伴う資金については、金融機関からの借入を活用しており、取引金融機関からの資金調達に関しては問題なく実施可能と認識しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 景気変動と需要減退
    和装品や宝飾品は高額商品であり、顧客にとって「必要不可欠」ではないため、景気後退や消費性向の変化が業績に直接影響する可能性があります。景気が悪化すると消費者の財布の紐が固くなり、これらの商品の購入が控えられ、売上高が減少するリスクがあります。
  • 法的規制の強化
    訪問販売を行うDSM事業は「特定商取引に関する法律」の規制を受けており、将来的に法改正により規制が強化された場合、販売体制の効率性が維持できなくなる可能性があります。これにより、事業活動が制限され、業績に悪影響を及ぼすリスクが考えられます。
  • 顧客情報管理リスク
    商品・サービスの販売過程で多くの顧客情報を取り扱っており、情報流出が発生した場合、企業の信頼性低下や損害賠償などにより、将来的な事業展開や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。IT統制や社内教育で対策を講じていますが、リスクはゼロではありません。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,404 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 業績変動のリスク 当社グループの事業は成熟産業に属しており、特に和装品、宝飾品につきましては、高額品のため顧客にとって当社グループの商品を購入することは、多くの場合必要不可欠とは言えません。また、当社グループのターゲット市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。そのほか、消費性向及び商品トレンドの変化により売上高の減少、台風などの気象状況、地震による災害により、売上を見込んでいる時期の業績が伸び悩み、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 法的規制について当社グループの一部の事業は、和装品、宝飾品、健康関連商品等の訪問販売を行い、「特定商取引に関する法律」の規制を受けており、当社グループとして法令遵守を徹底しております。将来、訪問販売に関する規制を強化するような法改正が行われる等により、家庭訪問による販売体制の効率性を維持できなくなった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 顧客情報の管理について当社グループは、商品・サービスの販売の過程において多くの顧客情報を取り扱っております。当社グループといたしましては、社内教育による啓蒙や顧客情報の閲覧及び出力について制限を強化するなどのIT統制により、顧客情報管理の徹底に努めておりますが、顧客情報の流出により問題が発生した場合、将来的な事業展開、経営成績及び財政状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 金利市場の変動について当社グループは、銀行借入等の有利子負債による資金調達を実施しており、金利情勢、その他金融市場の変動による金利市場の変動の影響を受けております。その結果、当社グループの業績等が悪影響を受ける可能性があります。 ⑤ M&A等の投資について当社グループは、M&Aによる事業拡大を重要な成長戦略のひとつとして位置づけております。M&Aを行う際には、対象会社の財務内容や契約関係等について、詳細なデューデリジェンスを行い極力リスクを回避するよう努めておりますが、M&Aを実施した後に、偶発債務や未認識債務が発生する可能性が考えられます。また、買収時に発生するのれん等については、その超過収益力の効果が発現すると見積もられる期間にわたり償却を行う必要があります。今後、新たにのれんが発生し、その償却費用が増加する可能性があり、また、対象会社の業績が大幅に悪化し、将来の期間にわたって損失が発生する状態が継続すると予想される場合には、減損処理を行う必要が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 感染症拡大によるリスクについて当社グループは、日本国内のほぼ全域において小売店舗を設け、事業活動を展開しております。感染症の拡大(パンデミック)が国内において発生した場合、小売店舗が閉鎖される等、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

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