7426

山大(7426)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • 住宅資材卸売事業
    山大グループは、住宅や建設現場で使われる木材、建材、住宅設備機器、合板などを、メーカーから仕入れて工務店や建設会社に販売しています。この事業は、新築住宅の建設やリフォーム工事の需要に支えられており、グループの主要な収益源の一つです。
  • 木材加工事業
    自社工場で木材を加工し、付加価値を高めています。具体的には、大型建築物に対応した木材のコンピュータカット加工、木材を長持ちさせる防腐加工、乾燥させて品質を安定させる人工乾燥加工、さらには製材や室内ドアの製造なども手掛けています。これにより、多様な顧客ニーズに応えています。
  • 建設・不動産事業
    住宅建築や大型木造建築の設計・施工・監理を行い、注文住宅や分譲住宅を提供しています。また、不動産の売買仲介や賃貸事業も展開しており、住宅関連の幅広いサービスを提供することで、顧客の住まいに関する様々な要望に応えるビジネスモデルです。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 住宅資材事業
    このセグメントは、木材、建材、住宅設備機器、合板などの住宅資材や建設資材の卸売・小売販売を主な事業としています。最新年度の売上高は29.40958億円ですが、営業利益は-1.52105億円と赤字を計上しており、収益性に課題が見られます。主に国内の住宅・建設市場を対象としています。
  • 建設事業
    このセグメントでは、住宅建築、大型木造建築、分譲住宅の販売、不動産の販売・仲介などを手掛けています。最新年度の売上高は11.31862億円で、営業利益は-0.00836億円とほぼ損益分岐点に近い状況です。大型木造建築への注力により、公共建築物等の木材利用促進の動きに対応しようとしています。
  • 賃貸事業
    このセグメントは、不動産の賃貸を主な事業としています。最新年度の売上高は0.65726億円と小規模ながら、営業利益は0.39475億円と高い収益性を上げています。安定的な収益源として、グループ全体の収益に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
HousingMaterialBusiness 地域 29 -2 -5.2%
ConstructionBusiness 地域 11 -0 -0.1%
RealEstateBusiness 地域 1 0 60.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|426 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社山大)及び連結子会社1社により構成されており、住宅資材・建設資材の卸・小売事業、住宅建築・大型木造建築事業及び木材加工事業を主な事業としており、その他の事業では不動産の賃貸・仲介等各事業に関連するサービスを幅広く展開しております。 当社グループの事業内容と報告セグメントとの区分は同一であります。報告セグメントの区分事業内容主要な会社住宅資材事業住宅資材・建設資材の販売木材・建材・住宅設備機器・合板等の卸・小売販売当社ビィ・エル・シー㈱木材の加工木材のコンピュータカット(大型物件等)加工・防腐加工・人工乾燥加工・製材・室内ドア製造等当社ビィ・エル・シー㈱自山林の植林及び育成主にスギ、ヒノキ等の植林、育成当社建設事業住宅建築・大型木造建築及び分譲住宅、不動産の販売・仲介大型木造建築・木造注文住宅・建築物の設計・施工・監理及び分譲住宅、不動産の売買・仲介等当社賃貸事業不動産の賃貸等不動産の賃貸等当社

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
ウッド・ミル工場(国産材人工乾燥製材工場)、プレカット工場(大型木造対応プレカット工場等)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:住宅市場の動向に依存し需要が減少するリスク / 固定資産の減損により財政状態・経営成績に影響を及ぼす可能性 / 生産工場が集中する地域での大規模自然災害のリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

山大(7426)に関する公開情報からは、特許、ブランド、規制ライセンスなどの無形資産による競争優位性を示す具体的な根拠は見当たりません。卸売業という業態からも、この要素での差別化は限定的と考えられます。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

卸売業では、長年の取引関係や特定のサプライヤーとの強固なコネクションがスイッチング・コストを生む可能性があります。しかし、山大固有の強固な顧客基盤や、顧客が乗り換えることによる具体的な損失を示す情報は乏しく、現時点では弱いシグナルに留まります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

山大の事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービスの価値を向上させるネットワーク効果は確認されません。卸売業は基本的にBtoB取引であり、プラットフォーム型ビジネスとは異なります。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

卸売業においては、仕入れ交渉力や物流効率がコスト競争力に繋がる可能性があります。山大が特定のサプライヤーから有利な条件で仕入れている、あるいは効率的な物流網を持っている可能性はありますが、それを裏付ける具体的なコスト優位性を示す情報は現時点では限定的です。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

卸売業は規模の経済が働きやすい業界であり、山大が一定の事業規模を持つことで、仕入れや物流における効率性を享受している可能性があります。業界内でのシェアや売上規模が、競合他社と比較して効率的なオペレーションを可能にしていると考えられます。

  • 国産木材活用技術
    山大グループは、ウッド・ミル工場での国産材人工乾燥製材や、大型木造建築に対応したプレカット工場を保有しています。これにより、政府の二酸化炭素削減や産業廃棄物処理対策の一環である国産木材利用促進策(公共建築物等木材利用促進法など)に対応し、公共建築物や民間の大型木造物件の需要増加を取り込む強みがあります。
  • 総合的な事業展開
    住宅資材の卸・小売から木材加工、住宅建築、大型木造建築、さらには不動産の賃貸・仲介まで、住宅・建設関連の幅広い事業をグループ内で展開しています。これにより、顧客に対して一貫したサービスを提供できるだけでなく、各事業間の連携によるシナジー効果も期待できます。
  • 自社林の管理・育成
    スギやヒノキなどの自社林を保有し、植林から育成までを一貫して行っています。これにより、安定した木材供給源を確保できる可能性があり、将来的な木材価格の変動リスクに対するヘッジや、品質管理の面での優位性につながる可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針 当社グループは以下のフィロソフィ・ミッション・ビジョンを掲げ、「木材の温もりと笑顔あふれる社会」に貢献できる企業を目指しています。山大フィロソフィー パーパス(存在意義/経営理念)  木材の温もりは心の温もり。  わたしたち山大は  山と人をつなぐ木材文化の架け橋として  自然と暮らしの循環を見守る大樹として  木材の温もりと笑顔あふれる社会に貢献します。 ミッション(日々、実践する使命)  感謝を忘れず木材と向き合い、  自然と暮らしの大きな循環を支えます。 ビジョン(目指す理想の社会)  木材の温もりに囲まれた  笑顔あふれる社会を創造します。 木材の温もりあふれる木造建築に取り組むことによって、潤いと安らぎのある木住文化と、山と人をつなぐ木住文化の醸成に尽力します。また、山林を大切に育みながら、再生可能な天然素材である木の特性を最大限活かす事業を展開することで、自然と暮らしの大きな循環を支えます。 (2)経営戦略、経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題我が国は更に少子高齢化が急速な勢いで進行し、人口減少と高齢化が同時に進む人口オーナスの状況下で、住宅着工戸数の減少が見込まれますが、今後の期待できるマーケットは公共施設等の非住宅の木造化(2021年10月1日改正木材利用促進法の施行)と予想されます。中東情勢やウクライナ情勢の緊迫状態の長期化による影響に関しては、経済の縮小等の影響が懸念されます。そのような中で、当社は「持続可能な開発目標 SDGs」を宣言し、非住宅建築の木造化を推進し、地産地消の認証木材使用による森林保護や高性能住宅により二酸化炭素の排出量を抑制し、地球温暖化防止へ貢献してまいります。住宅資材事業部では、プレカットの営業強化と、国産杉製材工場の生産効率を向上させてまいります。また、今後の職人不足を補う為に、職人を育成内製化することで建築現場の建て方にも対応してまいります。建設事業部では、当社の特徴であります製造エネルギーが低い国産杉無垢材をふんだんに使用した居住空間を提案することで、二酸化炭素の排出抑制と人の健康に寄与してまいります。当社グループは森林から製材・加工・販売・建築までの一貫した装置産業を活かしながら、持続可能な森林経営と環境に配慮した森林資源の有効活用を通じて、地球環境を考えたSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みと地域に必要とされる企業を目指してまいります。 <施策>○営業力の強化〇大型木造建築物の受注強化○加工生産工場等における、増産と生産性の向上○コンピュータシステム、IT(情報通信技術)の開発の継続○流通センターにおける業務効率の向上(流通経費の削減等)○与信管理の強化○コーポレート・ガバナンスの充実、強化○当社製材工場「ウッド・ミル」で加工した地産地消で地球温暖化対策に適合した宮城県産人工乾燥杉製材品「宮城の伊達な杉」の販売の強化○職人の育成(内製化)○販売拠点の拡充 <具体的な取組状況等>○プレカット工場担当社員の技術力の向上と増員、多くの住宅工法の加工に対応可能な新型プレカット機械の導入による増産と生産性の向上○キャド・キャム管理センターを中心とする販売支援及び技術開発、並びにIT(情報通信技術)による情報発信及び情報収集網の整備○流通センターによる現場配送車両の効率運用の実施(地域、積載量、1現場納材回数等)○監査室を中心とした内部監査の強化○国産材人工乾燥製材工場「ウッド・ミル」の稼動率を高め、良質な宮城県産人工乾燥杉製材品「宮城の伊達な杉」の製造原価を低減することによる価格競争力の向上○地域型住宅グリーン化事業を通じて補助金の対象物件とすることで、長期優良住宅仕様の「宮城の伊達な杉の家」等の販売強化を実施○県産材利用サステナブル住宅普及促進事業を通じて補助金の対象物件とすることで、プレカットの販売強化を実施〇大型木造建築物対応プレカット加工機等の設備投資○職人の育成(内製化)への取組○内装建材販売事業を行うビィ・エル・シー株式会社を子会社化し、各々の強みある商材を提供する事を通じて宮城県外の拠点拡大 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、経営基盤強化のため、経営の最重点目標を収益の向上とし、経営指標として経常利益率10%以上を経営指標に掲げて、財務体質の充実、改善を図り、会社を発展させてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針 当社グループは以下のフィロソフィ・ミッション・ビジョンを掲げ、「木材の温もりと笑顔あふれる社会」に貢献できる企業を目指しています。山大フィロソフィー パーパス(存在意義/経営理念)  木材の温もりは心の温もり。  わたしたち山大は  山と人をつなぐ木材文化の架け橋として  自然と暮らしの循環を見守る大樹として  木材の温もりと笑顔あふれる社会に貢献します。 ミッション(日々、実践する使命)  感謝を忘れず木材と向き合い、  自然と暮らしの大きな循環を支えます。 ビジョン(目指す理想の社会)  木材の温もりに囲まれた  笑顔あふれる社会を創造します。 木材の温もりあふれる木造建築に取り組むことによって、潤いと安らぎのある木住文化と、山と人をつなぐ木住文化の醸成に尽力します。また、山林を大切に育みながら、再生可能な天然素材である木の特性を最大限活かす事業を展開することで、自然と暮らしの大きな循環を支えます。 (2)経営戦略、経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題我が国は更に少子高齢化が急速な勢いで進行し、人口減少と高齢化が同時に進む人口オーナスの状況下で、住宅着工戸数の減少が見込まれますが、今後の期待できるマーケットは公共施設等の非住宅の木造化(2021年10月1日改正木材利用促進法の施行)と予想されます。中東情勢やウクライナ情勢の緊迫状態の長期化による影響に関しては、経済の縮小等の影響が懸念されます。そのような中で、当社は「持続可能な開発目標 SDGs」を宣言し、非住宅建築の木造化を推進し、地産地消の認証木材使用による森林保護や高性能住宅により二酸化炭素の排出量を抑制し、地球温暖化防止へ貢献してまいります。住宅資材事業部では、プレカットの営業強化と、国産杉製材工場の生産効率を向上させてまいります。また、今後の職人不足を補う為に、職人を育成内製化することで建築現場の建て方にも対応してまいります。建設事業部では、当社の特徴であります製造エネルギーが低い国産杉無垢材をふんだんに使用した居住空間を提案することで、二酸化炭素の排出抑制と人の健康に寄与してまいります。当社グループは森林から製材・加工・販売・建築までの一貫した装置産業を活かしながら、持続可能な森林経営と環境に配慮した森林資源の有効活用を通じて、地球環境を考えたSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みと地域に必要とされる企業を目指してまいります。 <施策>○営業力の強化〇大型木造建築物の受注強化○加工生産工場等における、増産と生産性の向上○コンピュータシステム、IT(情報通信技術)の開発の継続○流通センターにおける業務効率の向上(流通経費の削減等)○与信管理の強化○コーポレート・ガバナンスの充実、強化○当社製材工場「ウッド・ミル」で加工した地産地消で地球温暖化対策に適合した宮城県産人工乾燥杉製材品「宮城の伊達な杉」の販売の強化○職人の育成(内製化)○販売拠点の拡充 <具体的な取組状況等>○プレカット工場担当社員の技術力の向上と増員、多くの住宅工法の加工に対応可能な新型プレカット機械の導入による増産と生産性の向上○キャド・キャム管理センターを中心とする販売支援及び技術開発、並びにIT(情報通信技術)による情報発信及び情報収集網の整備○流通センターによる現場配送車両の効率運用の実施(地域、積載量、1現場納材回数等)○監査室を中心とした内部監査の強化○国産材人工乾燥製材工場「ウッド・ミル」の稼動率を高め、良質な宮城県産人工乾燥杉製材品「宮城の伊達な杉」の製造原価を低減することによる価格競争力の向上○地域型住宅グリーン化事業を通じて補助金の対象物件とすることで、長期優良住宅仕様の「宮城の伊達な杉の家」等の販売強化を実施○県産材利用サステナブル住宅普及促進事業を通じて補助金の対象物件とすることで、プレカットの販売強化を実施〇大型木造建築物対応プレカット加工機等の設備投資○職人の育成(内製化)への取組○内装建材販売事業を行うビィ・エル・シー株式会社を子会社化し、各々の強みある商材を提供する事を通じて宮城県外の拠点拡大 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、経営基盤強化のため、経営の最重点目標を収益の向上とし、経営指標として経常利益率10%以上を経営指標に掲げて、財務体質の充実、改善を図り、会社を発展させてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境・企業収益の改善等により景気は緩やかに回復しておりますが、中東情勢をはじめとする国際情勢の不安定化や資源価格の高騰等により、先行き不透明な状況が続いております。木材・木造建築業界において、新設住宅着工戸数は資源価格高騰等によるコスト増加や、2025年4月の建築基準法改正に伴う昨年の駆け込み着工等の影響に加え、中東情勢の緊迫化等により資源価格が高騰しており先行きは不透明な状況が続いております。当連結会計年度の全国の新設住宅着工戸数は71万戸(前期比12.8%減)、当社に関係が深い木造住宅の新設着工戸数につきましては42万戸(前期比9.5%減)となりました。一方、公共建築物等木材利用促進法の施行から13年が経過し、2021年10月に施行された改正法では対象が公共建築物から一般建築物へと拡大されました。これを受け、当社は「木の温もりと笑顔あふれる社会」の実現を目指し、非住宅分野における木造化の推進に取り組んでおります。地産地消の認証木材や合法木材(クリーンウッド法)の使用を通じて、森林保護および高性能住宅によるCO₂排出抑制に努め、地球温暖化防止への貢献を目指しております。住宅資材事業では、プレカット受注を主軸とし、建材・住設・エクステリアを含めたトータル受注体制の強化に取り組みました。また、自社製材工場「ウッド・ミル」ブランドによる国産人工乾燥杉製材「宮城の伊達な杉」は、「宮城の伊達な杉の家を創る会」との連携等で、その普及・販売促進に努めました。建設事業においては、「杉とともに300年 確かな技術が届けるここちよい暮らし」をコンセプトに、植林から製材、建築、アフターサービスまで一貫して手掛けております。宮城県産の「宮城の伊達な杉」を使用した骨組みを採用し、地産地消による高品質な住まいの提供を進めてまいりました。また、2024年11月には、ビィ・エル・シー株式会社の株式を取得し、連結子会社化いたしました。この結果、当連結会計年度の業績は、売上高4,102百万円(前期比0.9%減)、営業損失286百万円(前期営業損失375百万円)、経常損失263百万円(前期経常損失361百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失280百万円(前期親会社株主に帰属する当期純損失1,436百万円)となりました。  なお、セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。(各セグメントの売上高は、外部顧客に対するものであります。)ア. 住宅資材事業大型木造物件と地域に根ざした営業展開を図るため地場工務店に対する営業活動に注力しましたが、物価の高騰等により新設住宅着工戸数は軟調に推移し、また、原油等の資源価格の高騰や仕入資材等の価格の高騰等により、売上高2,919百万円(前期比0.7%減)、営業損失56百万円(前期営業損失152百万円)となりました。イ. 建設事業 注文住宅等の競争が厳しく、売上高1,112百万円(前期比1.7%減)、営業損失23百万円(前期営業損失0百万円)となりました。ウ. 賃貸事業 賃貸事業は、売上高70百万円(前期比6.9%増)、営業利益48百万円(前期比22.1%増)となりました。  財政状態は次のとおりであります。ア. 資産当連結会計年度末の資産につきましては、4,661百万円となりました。内訳としましては、現金及び預金が772百万円、受取手形及び売掛金、電子記録債権並びに完成工事未収入金等が579百万円、商品及び製品267百万円、販売用土地建物205百万円を含む流動資産が2,224百万円、有形固定資産が2,327百万円、無形固定資産が554百万円、投資その他の資産が108百万円となっております。イ. 負債負債につきましては2,795百万円となっており、内訳としましては、支払手形及び買掛金、電子記録債務及び工事未払金747百万円、短期借入金393百万円、1年以内返済予定の長期借入金247百万円を含む流動負債が1,562百万円、長期借入金878百万円、再評価に係る繰延税金負債64百万円を含む固定負債が1,232百万円となっております。ウ. 純資産純資産につきましては、1,865百万円となっており、内訳としましては、株主資本が1,702百万円、土地再評価差額金140百万円を含むその他の包括利益累計額が163百万円となっております。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、769百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動の結果減少した資金は、376百万円となりました。これは、主に減価償却費及び減損損失の非資金費用が39百万円、棚卸資産の減少が43百万円あったものの、税金等調整前当期純損失が288百万円、仕入債務の減少が192百万円あったためであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動の結果減少した資金は、9百万円となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出が7百万円あったためであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動の結果減少した資金は、74百万円となりました。これは、主に短期借入金の増加が198百万円あったものの、約定弁済に伴う長期借入金の返済による支出が274百万円、配当金の支払額が22百万円あったためであります。 ③生産、受注及び販売の実績ア. 生産実績住宅資材事業製品当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)加工品(千円)1,421,98399.9(注)1.金額は製造原価で表示しております。 イ. 商品仕入実績住宅資材事業商品当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)素材(千円)11,79074.8製材品(千円)193,752122.6建材・住設備機器(千円)1,069,80697.2合板(千円)127,594105.4合計(千円)1,402,944100.5(注)1.金額は仕入価格で表示しております。2.上記の金額は外部仕入先からによるもので、セグメント間の内部仕入高は含まれておりません。 ウ. 受注実績建設事業区分当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)受注高受注残高金額(千円)前年同期比(%)金額(千円)前年同期比(%)完成工事高573,77737.4232,76546.6(注)1.前連結会計年度以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更のあるものについては、当連結会計年度の受注高にその増減額を含んでおります。2.受注高は、工事請負契約金額に基づいて表示しております。 エ. 販売実績区分当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)住宅資材事業 商品(千円)1,452,884100.0製品(千円)1,466,58498.6建設事業 完成工事高(千円)840,02978.4販売用土地建物等(千円)269,904456.3賃貸事業等(千円)72,737108.5合計(千円)4,102,14199.1(注)1.上記の金額は外部顧客に対するもので、セグメント間の内部売上高は含まれておりません。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)社会福祉法人歩みの会513,50012.42,9770.1株式会社アイ工務店408,7189.9514,17012.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績については、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。当期純損失が280百万円となりました。これは主に原油等の資源価格の高騰や仕入資材等の価格の高騰により製造原価率が上昇したことに加え、住宅需要が減少したためであります。また、事業環境の変化を踏まえ、今後の計画を見直し、将来の回収可能性などを総合的に検討した結果、当社グループが保有する固定資産及びのれんの減損損失25百万円を計上したことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。資本の財源及び資金の流動性については、当社グループは、事業運営上必要な資金を確保するとともに、経済環境の急激な変化に耐えうる流動性を維持する事を基本方針としております。長期運転資金及び設備投資資金については、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び金融機関からの長期借入を基本としております。短期資金需要については、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び当座貸越契約等の融資枠による金融機関からの短期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金、社債及びリース債務を含む有利子負債の残高は1,558百万円、現金及び現金同等物の残高は769百万円となり、よってネット有利子負債は789百万円となりました。また、当座貸越極度額は1,550百万円(借入未実行残高1,157百万円)となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表」の「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。これらの見積りについては、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。

事業リスク

  • 住宅市場の変動リスク
    少子高齢化の進行、金利変動(住宅ローン金利)、地価の大幅な変動、消費税率の変更などの税制変更、中東情勢の緊迫化による原油供給不安などが、一般住宅の需要減少に繋がり、山大グループの受注に悪影響を及ぼす可能性があります。これにより、特に一般住宅関連の収益性が悪化する恐れがあります。
  • 固定資産の減損リスク
    山大グループは、工場(石巻市)を中心とした土地、建物、機械設備などの固定資産を多く保有しています。住宅市場の動向悪化により収益性が大幅に低下した場合、これらの固定資産について減損処理が必要となり、25百万円の減損損失を計上した実績があるように、財政状態や経営成績に大きな影響を与える可能性があります。
  • 自然災害による影響
    生産工場を石巻市に集中させているため、この地域で地震などの大規模な自然災害が発生した場合、生産設備が被害を受ける可能性があります。これにより、生産活動が停止したり、復旧に多大な費用がかかったりすることで、経営成績や財政状態に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|962 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。① 当社グループの一般住宅関連の受注に関しましては、住宅市場の動向に依存しており、住宅着工戸数に影響を与える、現在急速な勢いで進行している少子高齢化、金利の変動(住宅ローン金利に影響を及ぼす長期金利の変動)、大幅な地価の変動、税制の変更(消費税率の変更等住宅に関連する税制の変更)、中東情勢の緊迫化を背景とした原油供給の不安定化等により一般住宅の需要が減少するリスクがあります。  当社グループは、工場(石巻市)を中心とした土地、建物、機械等を多く保有しており、上記リスク要因の拡大により、収益性が悪化した場合、固定資産の減損に係る会計基準が適用されることにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。  なお、当連結会計年度においては、「第5経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結損益書関係)※4減損損失」に記載のとおり、減損損失(25百万円)を計上しております。  しかし、当社のウッド・ミル工場(国産材人工乾燥製材工場)、プレカット工場(大型木造対応プレカット工場等)及び大型木造建築技術等により、政府の二酸化炭素削減対策や産業廃棄物処理問題対策の一環である国産木材の育成、使用策(公共建築物等木材利用促進法:低層の公共建築物の木造化の義務化、各種補助金等)による、国産木材の低層の公共建築物件、民間の大型木造物件の需要増加に対応できるため、一般住宅着工戸数の減少の影響を軽減できると判断しておりますが、今後、業界動向の激変や競合の激化によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。② 当社グループは、生産工場の製造原価を下げるために石巻市に生産工場等を集中させているため、当該地域に地震などの大規模な自然災害等が発生し、生産設備等が被害を受けた場合、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 山大 の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →