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小糸製作所(7276)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

  • 自動車照明器が主力
    小糸製作所グループは、自動車のヘッドランプや補助灯、標識灯などを製造・販売しており、これが主要な収益源です。日本だけでなく、北米、中国、アジア、欧州など世界各地で事業を展開し、グローバルに製品を供給しています。自動車の安全に関わる重要な部品であり、高い品質と技術力が求められます。
  • 航空機・鉄道部品も展開
    自動車照明器以外にも、航空機部品や鉄道車両部品、各種電気機器の製造・販売も行っています。これにより、事業ポートフォリオを多角化し、特定の産業への依存度を下げています。例えば、鉄道車両制御機器やシート、航空機部品・電子部品などが含まれます。
  • 物流・関連サービス
    製品の製造・販売だけでなく、それに付随する物流業務や保険業務なども手掛けています。これは、製品を顧客に届けるまでのサプライチェーン全体をグループ内で管理し、効率化を図ることで、安定した事業運営を支えるビジネスモデルと言えます。例えば、コイト運輸株式会社が輸送業務を担っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業
    売上高3516.4億円、営業利益226.57億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げています。LEDヘッドランプや各種電球、鉄道車両部品、航空機部品など多岐にわたる製品を製造・販売しており、グループの中核を担っています。国内市場の安定した需要と高い技術力が収益を支えています。
  • 北米事業
    売上高2971.57億円、営業利益37.83億円と、日本に次ぐ規模の売上高を誇ります。LEDヘッドランプや各種灯具、LiDARなどの先進製品を供給しており、北米の自動車市場の動向が業績に大きく影響します。高い売上に対して営業利益は日本より低いですが、今後の成長が期待される地域です。
  • アジア事業
    売上高1555.22億円、営業利益169.09億円と、日本に次ぐ高い営業利益を上げています。タイ、インドネシア、インド、マレーシアなどに拠点を持ち、自動車照明器を中心に事業を展開しています。経済成長が著しいアジア地域の自動車需要を取り込み、グループの重要な収益源となっています。中国事業とは別に、東南アジアやインド市場を指します。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 3,516 227 6.4%
NorthAmerica 地域 2,972 38 1.3%
China 地域 583 -11 -1.9%
Asia 地域 1,555 169 10.9%
Europe 地域 362 -8 -2.2%
Others 事業 179 15 8.4%
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FY2025|930 文字
3【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社小糸製作所)及び子会社、関連会社、その他の関係会社で構成されており、自動車照明器、航空機部品、鉄道車両部品、各種電気機器などの製造・販売、並びにこれに関連した物流などを主たる業務としております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の6区分は「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。区分主要製品主要会社日本LEDヘッドランプ、前照灯並びに補助灯、標識灯、ハイマウントストップランプ、ハロゲン電球、その他各種小型電球、その他灯具、鉄道車両制御機器、道路交通信号、交通管制システム、道路・トンネル照明、施設照明、住設機器、環境調節装置、航空機部品・電子部品、ヘッドランプクリーナ、センサシステム(LiDAR)、鉄道車両シート、輸送業務、保険業務等当社、小糸九州㈱、コイト運輸㈱、アオイテック㈱、静岡電装㈱、日星工業㈱、藤枝オートライティング㈱、静岡ワイヤーハーネス㈱、榛原工機㈱、静岡金型㈱、コイト保険サービス㈱、コイト電工㈱、ミナモト通信㈱、丘山産業㈱北米 LEDヘッドランプ、前照灯並びに補助灯、標識灯、ハイマウントストップランプ、ハロゲン電球、その他各種小型電球、その他灯具、ヘッドランプクリーナ、センサシステム(LiDAR)等 ノースアメリカンライティングインク、ノースアメリカンライティングメキシコエスエーデシーブイ、セプトンテクノロジーズインク中国広州小糸車灯有限公司、湖北小糸車灯有限公司、福州小糸車灯有限公司アジアタイコイトカンパニーリミテッド、PT.インドネシアコイト、大億交通工業製造股份有限公司、インディアジャパンライティングプライベートリミテッド、コイトマレーシアエスディエヌビィエッチディ欧州コイトヨーロッパリミテッド、コイトチェコs.r.o.その他エヌエーエルドブラジルインドゥストリアイコメルシオデコンポーネンテスジイルミナサンオリミターダ (事業系統図)主な事業の状況の概要図は次のとおりです。(※)得意先にはその他の関係会社が含まれております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自動車照明器は、自動車の重要な保安部品として道路運送車両法、保安基準等の様々な法的規制を受ける。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:主要市場における景気後退に伴う需要の縮小 / 予期せぬ法的規制の変更 / 為替相場の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 10 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

長年の実績と大手自動車メーカーとの取引関係は一定の信頼を築いているが、特許やブランド力で圧倒的な優位性を示す具体的な情報は限定的。技術開発力は高いものの、それが直接的な無形資産として評価されるには更なる情報が必要。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車部品、特にランプやセンサーといった安全・機能部品は、自動車メーカーにとってサプライヤー変更に伴う開発・評価コスト、生産ラインの変更、品質保証の再構築など、乗り換えには高いスイッチングコストが発生する。小糸製作所は主要サプライヤーとして長年の関係を築いている。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

自動車部品サプライヤーとしてのビジネスモデルは、直接的なネットワーク効果を生み出す構造ではない。顧客は自動車メーカーであり、ユーザー数が増えることで製品価値が向上するような特性は見られない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

グローバルな生産体制と長年の量産効果により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。しかし、競合他社も同様の取り組みを行っており、構造的な圧倒的コスト優位性を示すほどではない。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

自動車用ランプ分野では世界トップクラスのシェアを誇り、その規模は圧倒的。大手自動車メーカーのグローバル展開に対応できる生産・供給能力は、業界内での寡占的な地位を確立しており、効率規模の優位性が高い。

  • グローバルな生産・販売網
    小糸製作所は日本、北米、中国、アジア、欧州など世界中に生産・販売拠点を持ち、主要な自動車メーカーに製品を供給しています。この広範なネットワークにより、各地域の市場ニーズに迅速に対応し、安定的な供給体制を構築しています。これにより、特定の地域経済のリスクを分散し、事業の安定性を高めています。
  • 多様な製品と技術力
    自動車照明器だけでなく、航空機部品、鉄道車両部品、各種電気機器など多岐にわたる製品を手掛けています。特に自動車照明分野では、LEDヘッドランプやLiDAR(ライダー)などの先進技術を開発・提供しており、高い技術力と研究開発能力が競争優位の源泉となっています。これにより、常に市場の最先端を走り、顧客の多様な要求に応えることができます。
  • 品質と安全への信頼
    自動車照明器は自動車の保安部品として、各国で厳しい法的規制を受けています。小糸製作所はこれらの規制をクリアし、高い品質管理基準に基づいて製品を製造しています。長年にわたる実績と信頼は、顧客からの評価を高め、安定した取引関係を築く上で重要な要素となっています。製品の安全性と信頼性が、同社のブランド価値を支えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)経営方針当社グループは、「光」をテーマとしてお客様のニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献するとともに、株主・お客様・従業員・取引先等 全てのステークホルダーとの共存共栄を図ることを経営の基本方針としております。また、CSR(企業の社会的責任)などから、「人と地球にやさしいものづくり」を全ての事業活動において展開、環境保全活動、社会貢献活動に取り組んでおります。 (2)経営戦略企業メッセージ「安全を光に託して」のもと、自動車照明器、電気機器メーカーとしてお客様の求める新しい価値を創造、安全・安心、そして信頼できる製品・サービスの提供を通じて、自動車産業や社会の発展に貢献する企業であり続けたいと考えております。当社グループの更なる発展・飛躍に向けた戦略は、次のとおりです。-1. 自動車産業の世界最適生産の拡大に対応すべく、海外における開発・生産・販売部門を更に強化するなど、グローバル5極体制(日本・米州・欧州・中国・アジア)の充実を図る。-2. コネクティッド・自動運転・シェアリング・電動化などモビリティ変化への対応をはじめ、お客様・市場ニーズを先取りした先端技術の開発と迅速な商品化を図り、タイムリーに魅力ある商品を提供する。-3. 高品質・安全性を追求するとともに、環境保全及びコンプライアンス強化を推進する。-4. 経営資源の確保と有効活用により、収益構造・企業体質の更なる強化を図る。上記に関する具体的諸施策を講じ、株主・お客様・従業員・取引先の満足度向上、環境保全及び内部統制充実に向け努力していく所存であります。 (3)経営環境及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当期における経済情勢は、日本での企業収益及び雇用・所得環境の改善や、米国での堅調な個人消費等を背景に緩やかな回復傾向で推移しました。一方で、中国経済の失速や、各国での物価高騰に対する金融引き締めの影響、資源価格の高止まりや地政学的リスクもあり、総じて先行き不透明な状況で推移しました。世界の自動車生産台数は、中国でのEV化進展による日本車の販売不振、日本での自動車メーカーの認証問題の影響継続、タイやインドネシアでの金利上昇・ローン審査厳格化などもあり、前期に対し若干の減産となり、当社の連結売上高は、前期比3.5%減収の9,167億円となりました。収益性・健全性の高い経営を維持していくために、売上・利益に加え、資本効率を重視するとともに、財務基盤の強化を進めております。第1次中期経営計画において、資本収益性指標であるROICやROEの目標値やキャピタルアロケーションポリシーも定めております。株主還元について、安定的かつ継続的な配当を基本方針に連結配当性向を40%以上として配当水準の安定的向上による強化に加え、自己株式取得についても株価の水準などを考慮しながら機動的な実施を行うこととしております。今後とも、「安全を光に託して」のもと、最新・最高のテクノロジーを追求し、「常にお客様の立場で考え、ご満足いただける製品・サービスを提供する」というKOITOの強み・DNAを継承してまいります。そして、先行き不透明な経営環境においても、経営環境の変化に柔軟に対応できる企業体質の強化と新商品開発、合理化等に取り組むとともに、資本効率の向上など、資本コストや株価を意識した経営を実践するなど、KOITO VISION~人と地球の未来を照らす~の実現に向けて、中長期的な企業価値向上に努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題小糸グループは、次世代モビリティに向けた電動化・自動運転の進展など、急速な経営環境の変化に柔軟に対応、企業価値を向上させるとともに、持続可能な社会の実現に貢献することが課題であります。これに対処すべく、「KOITO VISION~人と地球の未来を照らす~」を策定、「企業基盤の強化」「持続的な成長」「地球・社会との共生」に取り組んでいます。「企業基盤の強化」として、グループ発展の原動力となる人材を育成、「ものづくり・人づくり」の強化・革新を目指しています。また、製品の安全・品質を保証、法令の遵守、内部統制・情報セキュリティを強化することにより、すべてのステークホルダーから信頼されるコーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでいます。「持続的な成長」として、足元の業績改善を実施すべく更なる売上拡大を目指すとともに、買い方・作り方の改善、あらゆるコスト改革の断行により、利益を生む体質づくりに取り組みます。更に、交通事故低減に寄与するADB(Adaptive Driving Beam :配光可変ヘッドランプ)の普及拡大を図るとともに、自動運転社会を見据えたLiDAR・コミュニケーションランプなど魅力ある製品をいち早く市場へ投入、世界中の人々に安全・安心をお届けし、お客様の満足と信頼を獲得してまいります。「地球・社会との共生」として、2030年度のCO2排出量を2015年度比△50%削減、2050年度のカーボンニュートラル達成を目指し活動を強化しています。併せて、環境負荷物質の低減など、「人と地球にやさしいものづくり」を推進しています。また、一人ひとりが生き生きと働く企業を目指してまいります。   2022年11月に策定したKOITO VISION~人と地球の未来を照らす~及び主な経営指標は以下の通りであります。     <主な経営指標> 2026年度目標2030年度KOITO VISION 売上高1兆円以上年率平均5%の成長営業利益率8%10%以上投下資本利益率9%以上10%以上自己資本利益率9%以上10%以上
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)経営方針当社グループは、「光」をテーマとしてお客様のニーズを創造し、社会の進歩発展に貢献するとともに、株主・お客様・従業員・取引先等 全てのステークホルダーとの共存共栄を図ることを経営の基本方針としております。また、CSR(企業の社会的責任)などから、「人と地球にやさしいものづくり」を全ての事業活動において展開、環境保全活動、社会貢献活動に取り組んでおります。 (2)経営戦略企業メッセージ「安全を光に託して」のもと、自動車照明器、電気機器メーカーとしてお客様の求める新しい価値を創造、安全・安心、そして信頼できる製品・サービスの提供を通じて、自動車産業や社会の発展に貢献する企業であり続けたいと考えております。当社グループの更なる発展・飛躍に向けた戦略は、次のとおりです。-1. 自動車産業の世界最適生産の拡大に対応すべく、海外における開発・生産・販売部門を更に強化するなど、グローバル5極体制(日本・米州・欧州・中国・アジア)の充実を図る。-2. コネクティッド・自動運転・シェアリング・電動化などモビリティ変化への対応をはじめ、お客様・市場ニーズを先取りした先端技術の開発と迅速な商品化を図り、タイムリーに魅力ある商品を提供する。-3. 高品質・安全性を追求するとともに、環境保全及びコンプライアンス強化を推進する。-4. 経営資源の確保と有効活用により、収益構造・企業体質の更なる強化を図る。上記に関する具体的諸施策を講じ、株主・お客様・従業員・取引先の満足度向上、環境保全及び内部統制充実に向け努力していく所存であります。 (3)経営環境及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当期における経済情勢は、日本での企業収益及び雇用・所得環境の改善や、米国での堅調な個人消費等を背景に緩やかな回復傾向で推移しました。一方で、中国経済の失速や、各国での物価高騰に対する金融引き締めの影響、資源価格の高止まりや地政学的リスクもあり、総じて先行き不透明な状況で推移しました。世界の自動車生産台数は、中国でのEV化進展による日本車の販売不振、日本での自動車メーカーの認証問題の影響継続、タイやインドネシアでの金利上昇・ローン審査厳格化などもあり、前期に対し若干の減産となり、当社の連結売上高は、前期比3.5%減収の9,167億円となりました。収益性・健全性の高い経営を維持していくために、売上・利益に加え、資本効率を重視するとともに、財務基盤の強化を進めております。第1次中期経営計画において、資本収益性指標であるROICやROEの目標値やキャピタルアロケーションポリシーも定めております。株主還元について、安定的かつ継続的な配当を基本方針に連結配当性向を40%以上として配当水準の安定的向上による強化に加え、自己株式取得についても株価の水準などを考慮しながら機動的な実施を行うこととしております。今後とも、「安全を光に託して」のもと、最新・最高のテクノロジーを追求し、「常にお客様の立場で考え、ご満足いただける製品・サービスを提供する」というKOITOの強み・DNAを継承してまいります。そして、先行き不透明な経営環境においても、経営環境の変化に柔軟に対応できる企業体質の強化と新商品開発、合理化等に取り組むとともに、資本効率の向上など、資本コストや株価を意識した経営を実践するなど、KOITO VISION~人と地球の未来を照らす~の実現に向けて、中長期的な企業価値向上に努めてまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題小糸グループは、次世代モビリティに向けた電動化・自動運転の進展など、急速な経営環境の変化に柔軟に対応、企業価値を向上させるとともに、持続可能な社会の実現に貢献することが課題であります。これに対処すべく、「KOITO VISION~人と地球の未来を照らす~」を策定、「企業基盤の強化」「持続的な成長」「地球・社会との共生」に取り組んでいます。「企業基盤の強化」として、グループ発展の原動力となる人材を育成、「ものづくり・人づくり」の強化・革新を目指しています。また、製品の安全・品質を保証、法令の遵守、内部統制・情報セキュリティを強化することにより、すべてのステークホルダーから信頼されるコーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでいます。「持続的な成長」として、足元の業績改善を実施すべく更なる売上拡大を目指すとともに、買い方・作り方の改善、あらゆるコスト改革の断行により、利益を生む体質づくりに取り組みます。更に、交通事故低減に寄与するADB(Adaptive Driving Beam :配光可変ヘッドランプ)の普及拡大を図るとともに、自動運転社会を見据えたLiDAR・コミュニケーションランプなど魅力ある製品をいち早く市場へ投入、世界中の人々に安全・安心をお届けし、お客様の満足と信頼を獲得してまいります。「地球・社会との共生」として、2030年度のCO2排出量を2015年度比△50%削減、2050年度のカーボンニュートラル達成を目指し活動を強化しています。併せて、環境負荷物質の低減など、「人と地球にやさしいものづくり」を推進しています。また、一人ひとりが生き生きと働く企業を目指してまいります。   2022年11月に策定したKOITO VISION~人と地球の未来を照らす~及び主な経営指標は以下の通りであります。     <主な経営指標> 2026年度目標2030年度KOITO VISION 売上高1兆円以上年率平均5%の成長営業利益率8%10%以上投下資本利益率9%以上10%以上自己資本利益率9%以上10%以上
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は以下のとおりであります。 (1)経営成績分析等当期における経済情勢は、日本での企業収益及び雇用・所得環境の改善や、米国での堅調な個人消費等を背景に緩やかな回復傾向で推移しました。一方で、中国経済の失速や、各国での物価高騰に対する金融引き締めの影響、資源価格の高止まりや地政学的リスクもあり、総じて先行き不透明な状況で推移しました。 世界の自動車生産台数は、中国でのEV化進展による日本車の販売不振、日本での自動車メーカーの認証問題の影響継続、タイやインドネシアでの金利上昇・ローン審査厳格化などもあり、前期に対し若干の減産となり、当社の連結売上高は、前期比3.5%減収の9,167億円となりました。 地域別セグメントの状況は、以下のとおりです。〔日 本〕自動車メーカーの認証問題の影響継続やサプライヤーでの災害による生産・出荷停止等により、自動車生産台数が減産となったことから、売上高は前期比2.8%減の3,516億円となりました。〔北 米〕自動車メーカーの部品供給問題等の影響により、自動車生産台数は減産となりましたが、新規受注に加え、為替換算の影響により、売上高は前期比3.7%増の2,971億円となりました。〔中 国〕EV化進展により現地ローカルメーカーの販売が伸び、自動車生産台数は増産となりましたが、当社売上比率の高い日本車の販売不振が継続した影響から、売上高は前期比29.2%減の583億円となりました。〔アジア〕インドでは経済成長に伴う需要増加が見られましたが、タイやインドネシアでの金利上昇等に伴う販売不振等により、アジア全体の自動車生産台数は減産となりました。売上高は減産の影響はありましたが、為替換算により、前期比1.4%増の1,555億円となりました。〔欧 州〕個人消費の低迷等を背景に自動車生産台数が減産となったことや、受注車種の生産打切りの影響から、売上高は前期比27.3%減の361億円となりました。〔その他〕需要増に伴う自動車生産台数の増加に加え、新規受注の影響等により、売上高は前期比8.8%増の179億円となりました。 利益につきましては、生産・出荷停止の影響や、品質対応費用など一過性費用が発生したことに加え、当第4四半期より米国・セプトン社を子会社化するなど、LiDAR事業に係る投資が増加しました。こうした中、グループ一丸となった生産性改善など、合理化活動を推進しましたが、営業利益は前期比19.9%減の448億円、経常利益は同22.3%減の491億円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、政策保有株式の売却や受取補償金など特別利益が発生したことから、同13.1%増の462億円となりました。 (2)財政状態分析等当期末の資産の残高は、自己株式の取得により現金及び預金が減少したこと、投資有価証券が減少したこと等から、前期末に比べ756億円減少の8,899億円となりました。負債の残高は、借入金が減少したことや、株価の変動により繰延税金負債が減少したこと等から、前期末に比べ362億円減少の2,100億円となりました。純資産の残高は、自己株式の取得等により、前期末に比べ394億円減少の6,798億円となりました。 (3)キャッシュ・フロー分析等当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ332億円減少し、1,012億円(前連結会計年度末比24.7%減)となりました。なお、投資等に係る所要資金につきましては、自己資金及び借入金をもって充当いたしました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益645億円、減価償却費437億円を主体に920億円となり、法人税等を支払った結果、883億円(前期は963億円)の資金を確保いたしました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却及び償還による収入94億円に対し、設備投資482億円等を実施した結果、409億円の支出(前期は501億円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得500億円、配当金等の支払い182億円等を実施した結果、783億円の支出(前期は596億円の支出)となりました。 なお、当社グループの資金需要のうち主なものは、材料費、人件費、研究開発費及び設備投資資金です。これらの資金需要につきましては、自己資金及び銀行借入金を充当しており、銀行借入については必要資金を精査し、不測の事態に備え、必要な借入枠増枠やその検討等を進めております。 (4)重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、連結会計年度末における資産、負債の金額及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (5)生産、受注及び販売実績①生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(百万円)533,20096.5北米(百万円)290,534104.4中国(百万円)66,80478.7アジア(百万円)157,01799.7欧州(百万円)35,93672.7その他(百万円)18,189104.7合計(百万円)1,101,68296.7(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 ②受注実績当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても構造・形式等は必ずしも一様ではありません。また自動車照明器は自動車メーカーの組付用が大部分で、各納入先より2~3ヶ月前より指定車種の生産計画の内示を受け生産予想をたてますが、実際の納入は、メーカーの翌日または旬日に合わせた指示により、ライン納入している状況であります。従って内示と実際とは異なる場合もあり、受注高及び受注残高を算出することは困難であります。また補修品については、販売計画に基づき見込み生産を行っております。なお、連結子会社コイト電工㈱は、受注による営業活動が主体となっており、その受注高及び受注残高は次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)日本32,48381.515,91183.0 ③販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)日本(百万円)351,64097.2北米(百万円)297,157103.7中国(百万円)58,30370.8アジア(百万円)155,522101.4欧州(百万円)36,18272.7その他(百万円)17,903108.8合計(百万円)916,70996.5(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)トヨタ自動車㈱128,42413.5119,57113.0

事業リスク

  • 世界経済の景気後退
    小糸製作所の売上の大部分を占める自動車照明関連製品の需要は、日本、北米、中国、アジア、欧州などの主要市場の経済状況に大きく左右されます。景気後退による自動車販売の減少は、同社の製品需要を縮小させ、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、世界的な経済の減速は、複数の地域で同時に影響を及ぼすリスクがあります。
  • 法的規制の変更リスク
    自動車照明器は、各国の道路運送車両法や保安基準など、様々な法的規制の対象となっています。これらの規制が予期せず変更された場合、製品の設計変更や追加の試験、生産ラインの調整などが必要となり、多大なコストが発生する可能性があります。これにより、同社の業績や財務状況に悪影響を及ぼすことが考えられます。
  • 為替相場の変動影響
    小糸製作所はグローバルに生産・販売活動を行っており、現地通貨建ての売上や費用、資産・負債を円に換算する際に為替相場の影響を受けます。一般的に、円高は海外での売上を円換算した際に減少させるため、同社の業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。為替変動は予測が難しく、収益の不確実性を高める要因となります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,706 文字
3【事業等のリスク】当社グループの経営成績・株価及び財務状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。当社グループでは、これらのリスクが発生する可能性を十分認識し、リスク管理を行うとともに、発生した場合には迅速かつ適切な対応に努めてまいります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経済状況当社グループの全世界における営業収入のうち、重要な部分を占める自動車照明関連製品の需要は当社グループが製品を販売している国又は地域の経済状況の影響を受けます。従って、日本・北米・中国・アジア・欧州・その他当社グループの主要市場における景気後退、及びそれに伴う需要の縮小は当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)法的規制当社グループの主要製品である自動車照明器は、日本国内のみならず事業展開する各国において、自動車の重要な保安部品として道路運送車両法、保安基準等の様々な法的規制を受けております。従って、予期せぬ法的規制の変更が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)為替相場の変動当社グループの事業には、全世界における製品の生産と販売が含まれております。各地域における売上・費用・資産・負債等を含む現地通貨建ての項目は連結財務諸表作成のため円換算されております。従って、換算時の為替相場により、これらの項目は、現地通貨で変動がない場合でも円換算後の価額に影響を及ぼす可能性があります。一般に、他の通貨に対する円高は当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)海外進出に潜在するリスク当社グループの生産及び販売活動のうち、海外依存度は高く、これらの海外市場への事業進出に内在しているリスクは下記のとおりであります。① 予期しない法律または規則の変更② 不利な政治または経済要因③ テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱 (5)製品の欠陥当社グループは、日本国内及び事業展開する各国において認められている品質管理基準に従って製品を製造しておりますが、将来にわたって全ての製品に欠陥がなくリコール等に伴う費用が発生しないという保証はありません。そのため製品の欠陥に伴い、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6)原材料等の調達及び価格変動当社グループは製品の製造に必要な原材料や部品を国内・海外の複数のグループ外供給元から調達しています。安定的な調達のため、供給元の分散や代替品の検討などを実施しておりますが、地政学的リスクや需給バランスの動向等によって、価格高騰や、生産に必要な原材料・部品が確保できない場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。特に主要原料である樹脂材料は、原油価格相場の高騰によって調達コストが増大する可能性があります。 (7)自然災害や感染症等地震・津波や台風等の自然災害によって、当社グループあるいは得意先、仕入先の生産・物流・販売等の拠点が被害を受けるリスクがあります。当社グループとして災害防止活動や設備点検を行っておりますが、これら災害による影響を完全に防止できる保証はありません。特に日本における製造拠点の多くが静岡県に集中しており、中部電力浜岡原子力発電所の近郊に所在している工場があるため、万一大規模な災害が発生した場合、当社グループにおける自動車照明器等の生産能力が著しく低下する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、感染症の世界的な流行等によっては、今後の生産、販売活動について悪影響を受ける可能性があります。 (8)その他当社グループは、グローバルサプライヤーとして、世界各国に事業を展開しており、国内外の競争法等の適用を受けております。従って、各種命令や法的措置等を受けた場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

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