事業の概要
- 自動車部品製造事業桜井製作所グループは、自動車、オートバイ、汎用機械向けの精密部品の製造と販売を主な事業としています。特に自動車のトランスミッションなど、クルマの中核を担う高精度機能部品の加工に強みを持ち、長年の実績と高い技術レベルで自動車メーカーに部品を提供しています。この事業はグループ全体の売上と利益の大部分を占める主力事業です。
- 工作機械製造事業もう一つの主要事業は、工作機械の製造と販売です。特に「ターレックス(多軸ヘッド交換型専用機)」や「双頭ロータリーフライス盤」といった、独自の発想に基づいた専用工作機械の開発・製造に注力しています。これらの機械は、主に自動車業界をはじめとする基幹産業向けに国内外で供給されており、顧客の生産効率向上に貢献しています。
- グループ構成と海外展開桜井製作所グループは、当社(桜井製作所)と2つの子会社(SAKURAI VIETNAM CO.,LTD.、SAKURAI U.S.A.,Co.)、およびその他の関係会社1社で構成されています。特にSAKURAI VIETNAM CO.,LTD.は自動車部品製造事業と工作機械製造事業の両方に関与しており、海外での生産・販売拠点として重要な役割を担っています。これにより、グローバルな市場での事業展開を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 自動車部品製造事業この事業は、自動車、オートバイ、汎用機械向けの部品製造と販売を担っています。最新年度の売上高は約40.33億円、営業利益は約3.86億円と、グループ全体の収益の大部分を稼ぎ出す主力事業です。主に日本とベトナムの子会社(SAKURAI VIETNAM CO.,LTD.)が関与しており、高精度な機能部品の提供を通じて、自動車メーカーのサプライチェーンに深く組み込まれています。
- 工作機械製造事業この事業では、ターレックス(多軸ヘッド交換型専用機)や双頭ロータリーフライス盤などの専用工作機械の製造と販売を行っています。最新年度の売上高は約9.31億円ですが、営業利益は約-2.22億円と赤字となっています。主に日本、ベトナム、アメリカ(SAKURAI U.S.A.,Co.)が関与しており、自動車業界を中心に国内外の基幹産業に機械を供給していますが、現状では収益性が課題となっています。
- 事業構成と収益性桜井製作所グループは、自動車部品製造事業と工作機械製造事業の二本柱で構成されています。売上高の規模では自動車部品製造事業が圧倒的に大きく、グループ全体の稼ぎ頭となっています。工作機械製造事業は売上規模が小さく、最新年度では赤字を計上しており、グループ全体の収益性を高めるためには、この事業の改善が重要な課題であると考えられます。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| MotorPartsProductionBusiness | 地域 | 40 | 4 | 9.6% |
| MachineToolProductionBusiness | 地域 | 9 | -2 | -23.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社、その他の関係会社1社により構成され工作機械及び輸送用機械器具の製造、修理及び販売を主たる業務としております。 当社グループの事業内容は次のとおりであります。(1)自動車部品製造事業 当事業において自動車部品・オートバイ部品・汎用機部品等の製造販売をしております。(主な関係会社)当社及びSAKURAI VIETNAM CO.,LTD.(2)工作機械製造事業 当事業においてターレックス(多軸ヘッド交換型専用機)、双頭ロータリーフライス盤、各種専用機械等の製造販売をしております。(主な関係会社)当社及びSAKURAI VIETNAM CO.,LTD.並びにSAKURAI U.S.A.,Co.[事業系統図]
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 専用工作機械分野は競合メーカーが多く、価格競争により販売価格が低下傾向にあるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 自動車部品製造事業での実績のある製造ノウハウを活かした新製品開発力。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 低い |
会社が挙げる主要リスク:自動車部品製造事業におけるコスト競争激化 / 有力取引先数社への売上集中による業績悪化 / 工作機械製造事業における価格競争による販売価格低下
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
桜井製作所の財務サマリに無形資産に関する具体的な情報や、ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する開示は見られない。公開情報からは、特定の無形資産による競争優位性は確認できない。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
自動車部品サプライヤーとしての性質上、既存取引先との関係性は一定のスイッチング・コストを生む可能性がある。しかし、具体的な顧客名や製品仕様のロックイン効果を示す情報は乏しく、乗り換えの障壁は限定的と推測される。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
桜井製作所の事業内容において、ネットワーク効果が競争優位性につながる要素は見当たらない。製品やサービスがユーザー数の増加によって価値を高めるビジネスモデルではない。
コスト優位★★☆☆☆
輸送用機器部品メーカーとして、長年の製造経験や効率化努力によるコスト管理は行われていると考えられる。しかし、競合他社と比較して構造的に優位なコストポジションを確立していることを示す具体的な証拠は現時点では確認できない。
規模の経済★★★☆☆
輸送用機器部品業界において、一定の生産規模と技術力を有しており、業界内での地位は確立されている。しかし、業界全体を寡占するほどの圧倒的な規模の経済性や、最適化された少数寡占体制を形成しているとまでは断定できない。
- 高精度部品加工技術桜井製作所は、自動車部品製造事業において、トランスミッションなどの自動車の中核部品を加工する高い技術力と豊富な実績を持っています。これにより、自動車メーカーに対して高精度な機能部品を提供することができ、競合他社との差別化要因となっています。長年の経験で培われたノウハウが技術レベルの高さの背景にあります。
- 専用工作機械の開発力工作機械製造事業では、独自の発想に基づいた専用工作機械の開発に強みを持っています。「ターレックス」や「双頭ロータリーフライス盤」など、特定の用途に特化した機械を提供することで、顧客の多様なニーズに応えています。自動車部品製造で培った製造ノウハウを活かし、新製品開発力を高めている点も特徴です。
- 国内外での事業展開グループは、日本国内だけでなく、ベトナム(SAKURAI VIETNAM CO.,LTD.)やアメリカ(SAKURAI U.S.A.,Co.)にも拠点を持ち、国内外の市場で事業を展開しています。これにより、特定の地域市場の変動リスクを分散し、グローバルな視点での収益機会を追求できる可能性があります。特に海外向け工作機械の増加は、今後の成長ドライバーとなり得ます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 ①社会への奉仕 ②顧客への奉仕 ③個人能力の向上 ④技術開発への取組 当社では、モノ作りで社会に貢献することを使命と考え、事業活動を行っております。 (2)経営戦略等 当社グループを取り巻く競争環境はますます激化していくものと思われます。当社グループは、自動車部品加工と工作機械の結合企業として存続してまいりました。その特色をより一層高め、お客様のあらゆるニーズにより速く的確に対応し、自動車部品及び工作機械分野において顧客ニーズを超越した製品づくりに励んでまいります。また、それに耐えうる技術力を磨き、納期、品質、コスト面でのさらなる向上に努め、新規顧客の開拓を積極的に展開してまいります。また、技術の継承も会社の重要な課題として対処してまいります。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、原材料価格の高騰や、ウクライナ情勢の長期化等によるサプライチェーンの混乱等、先行き不透明な状況が続いております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の見通しにつきましては、政府の各種政策の効果により経済活動の緩やかな回復が期待されております。しかしながら、米国における関税の影響、それに伴う世界経済への影響、為替動向、地政学的リスク等が多々あり、事業を取り巻く環境は不透明な状況にあります。 このような状況の中、工作機械製造事業におきましては、ロータリーフライス盤、ターレックス・キュービック(多軸ヘッド交換型専用機)、B-Trim(5軸バリ取りセンター)の標準機の競争力強化に力を注ぐとともに、当社が得意とする高効率専用機の提案型営業販売を進めてまいります。自動車部品製造事業におきましては、高難度品、高精度品のエンジン廻り部品を中心に受注活動を行い、また、高品質、高い加工技術を活かし航空宇宙等成長産業への展開を継続して行ってまいります。特に脱炭素社会への潮流が世界的に加速する中、次世代自動車における関連製品、そして新規製品の割合を増やしていく予定であります。 今後も当社は、激変する時代に勝ち抜くため、海外子会社と連携を強化した営業活動を行い、自動車部品加工と工作機械製造の結合企業であるという特性を十分に発揮し、共創に依る製造を展開することでグループ全体の収益確保に努めてまいります。さらに、成熟企業100年企業に向けて、社会に存在価値のある企業を目指してまいります。 株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は株主価値重視のROE(自己資本当期純利益率)の向上を基本的な目標としております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 ①社会への奉仕 ②顧客への奉仕 ③個人能力の向上 ④技術開発への取組 当社では、モノ作りで社会に貢献することを使命と考え、事業活動を行っております。 (2)経営戦略等 当社グループを取り巻く競争環境はますます激化していくものと思われます。当社グループは、自動車部品加工と工作機械の結合企業として存続してまいりました。その特色をより一層高め、お客様のあらゆるニーズにより速く的確に対応し、自動車部品及び工作機械分野において顧客ニーズを超越した製品づくりに励んでまいります。また、それに耐えうる技術力を磨き、納期、品質、コスト面でのさらなる向上に努め、新規顧客の開拓を積極的に展開してまいります。また、技術の継承も会社の重要な課題として対処してまいります。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、原材料価格の高騰や、ウクライナ情勢の長期化等によるサプライチェーンの混乱等、先行き不透明な状況が続いております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の見通しにつきましては、政府の各種政策の効果により経済活動の緩やかな回復が期待されております。しかしながら、米国における関税の影響、それに伴う世界経済への影響、為替動向、地政学的リスク等が多々あり、事業を取り巻く環境は不透明な状況にあります。 このような状況の中、工作機械製造事業におきましては、ロータリーフライス盤、ターレックス・キュービック(多軸ヘッド交換型専用機)、B-Trim(5軸バリ取りセンター)の標準機の競争力強化に力を注ぐとともに、当社が得意とする高効率専用機の提案型営業販売を進めてまいります。自動車部品製造事業におきましては、高難度品、高精度品のエンジン廻り部品を中心に受注活動を行い、また、高品質、高い加工技術を活かし航空宇宙等成長産業への展開を継続して行ってまいります。特に脱炭素社会への潮流が世界的に加速する中、次世代自動車における関連製品、そして新規製品の割合を増やしていく予定であります。 今後も当社は、激変する時代に勝ち抜くため、海外子会社と連携を強化した営業活動を行い、自動車部品加工と工作機械製造の結合企業であるという特性を十分に発揮し、共創に依る製造を展開することでグループ全体の収益確保に努めてまいります。さらに、成熟企業100年企業に向けて、社会に存在価値のある企業を目指してまいります。 株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は株主価値重視のROE(自己資本当期純利益率)の向上を基本的な目標としております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が持続しているものの、原材料価格の高騰等の影響により、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況の中、当社におきましては、経営資源の効率化を進め、新規取引先の拡大や顧客にコストメリットがある商品を提案提供し、収益を図ることを最重要項目としてまいりました。その結果、自動車部品製造事業では、自動車メーカーによる減産を主な要因とする四輪部品等の受注減少等が生じたものの、作業工程の見直し等による原価削減が進んだ結果、当連結会計年度の利益は前連結会計年度の水準と比較して大きく増加しました。工作機械製造事業では、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度の水準と比較して減少し、利益面においても原材料高騰等の影響を大きく受け前連結会計年度と同様に損失が生じました。 当連結会計年度は、売上高は前連結会計年度の水準と比較して減少しましたが、利益面については大幅に増加しております。前連結会計年度に続き営業活動を強化すべく、新規顧客の開拓および受注確保に努めてまいります。さらに世界的な脱炭素社会への潮流において、引き続き、次世代自動車における関連製品、そして新規製品の割合を増やしていきます。 その結果、当連結会計年度の売上高は4,964百万円(前年同期比10.4%減)、営業利益163百万円(前期は営業損失263百万円)、経常利益225百万円(前期は経常損失113百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は211百万円(前年同期比34.1%減)となりました。 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。(自動車部品製造事業) 国内では汎用機部品等の受注増により売上高は増加しました。その結果、売上高は4,033百万円(前年同期比1.1%増)となりました。セグメント利益につきましては売上高と同様の理由並びに作業工程見直し等により原価削減をし385百万円(前年同期比402.7%増)となりました。 (工作機械製造事業) 専用工作機械の受注が減少したこと等により売上高は931百万円(前年同期比39.9%減)となりました。セグメント損失につきましては、引き続き原材料高騰などの理由により222百万円(前期はセグメント損失340百万円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益が215百万円(前年同期比33.1%減)と前連結会計年度を下回りましたが、自動車部品製造事業で作業工程見直し等により原価削減をした結果、前連結会計年度末に比べ微増し、当連結会計年度末には1,289百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは311百万円の獲得(前年同期は1,089百万円の獲得)となりました。これは、主に仕入債務の増加等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは416百万円の使用(前年同期は155百万円の獲得)となりました。これは、主に投資有価証券の取得等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは97百万円の獲得(前年同期は527百万円の使用)となりました。これは、主に長期借入金による収入等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)自動車部品製造事業4,0120.5工作機械製造事業931△39.9合計4,943△10.8 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は、販売価格によっております。 (2)受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)自動車部品製造事業4,0441.76767.3工作機械製造事業934△39.7528△11.0合計4,978△9.91,204△1.6 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)自動車部品製造事業4,0331.1工作機械製造事業931△39.9合計4,964△10.4 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 主な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)株式会社ナチ常盤1,08919.71,05621.3株式会社アーレスティ64111.666013.3ヤンマーパワーテクノロジー株式会社69512.657711.6株式会社ホンダトレーディング70012.7651.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 a.財政状態の分析(流動資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ593百万円増加し、2,971百万円となりました。これは、主に売掛金の増加等によるものであります。(固定資産) 固定資産は、前連結会計年度末に比べ344百万円減少し、4,400百万円となりました。これは、主に減価償却等によるものであります。(流動負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ126百万円減少し、1,613百万円となりました。これは、主に短期借入金の減少等によるものであります。(固定負債) 固定負債は、前連結会計年度末に比べ273百万円増加し、896百万円となりました。これは主に長期借入金の増加等によるものであります。(純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ101百万円増加し、4,860百万円となりました。これは、主に利益剰余金の増加等によるものであります。 b.キャッシュ・フローの分析 当社グループの資金状況は営業活動によるキャッシュ・フローは311百万円の獲得(前年同期は1,089百万円の獲得)となりました。これは、主に仕入債務の増加等によるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フローは416百万円の使用(前年同期は155百万円の獲得)となりました。これは、主に投資有価証券の取得等によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローは97百万円の獲得(前年同期は527百万円の使用)となりました。これは、主に長期借入金による収入等によるものであります。 c.経営成績の分析 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益が215万円(前年同期比33.1%減)と前連結会計年度を下回りましたが、自動車部品製造事業で作業工程見直し等により原価削減をした結果、前連結会計年度末に比べ微増し、当連結会計年度末には1,289百万円となりました。 売上高については売上高は自動車部品製造事業が4,033百万円(前年同期比1.1%増)、工作機械製造事業が931百万円(前年同期比39.9%減)となりました。 ②資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債(借入金)の残高は1,592百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,289百万円となっております。 当社グループといたしましては、想定を上回る資金需要が生じた際に、複数の金融機関との間に2,000百万円のコミットメントライン契約を有しており、必要な資金を確保できる体制を整えています。 ③経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりです。 売上高は計画比78百万円減(1.5%減)となりました。これは主に、工作機械製造事業の売上が翌期へずれ込んだため等によるものです。経常利益は作業工程の見直し等による原価削減等の理由で、計画比109百万円増(94.0%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、同様の理由により計画比100百万円増(90.1%増)となりました。 ROE(自己資本利益率)は計画比2.1%ポイント増の4.4%となりました。指標2025年3月期(計画)2025年3月期(実績)2025年3月期(計画比)売上高5,042百万円4,964百万円△78百万円 (1.5%減)経常利益116百万円225百万円109百万円 (94.0%増)親会社株主に帰属する当期純利益111百万円211百万円100百万円 (90.1%増)ROE(自己資本利益率)2.3%4.4%2.1ポイント増 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
事業リスク
- 自動車部品事業の集中リスク自動車部品製造事業は、有力取引先数社への売上集中が見られます。経済状況の悪化や取引先メーカーの業績不振、生産調整などがあった場合、桜井製作所グループの売上が大幅に減少する可能性があります。特に二輪車業界の海外生産シフトや生産台数減少傾向も、この事業に影響を与える要因となり得ます。
- 工作機械事業の競争激化工作機械製造事業、特に専用工作機械分野では競合メーカーが多く、受注確保のための価格競争が激化する傾向にあります。これにより販売価格が低下し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、新技術開発や新システム採用の遅れ、製品の欠陥による製造物責任も、経営成績に重大な影響を与えるリスクがあります。
- 為替変動と上場維持基準海外子会社との取引や海外向け売上において、為替レートの変動が業績や財政状態に影響を与える可能性があります。また、東証スタンダード市場の上場維持基準である「流通株式時価総額」について、2025年3月31日時点で基準に適合していません。2026年3月31日までに改善されない場合、監理銘柄に指定されるリスクがあり、株価や資金調達に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)事業内容について① 自動車部品製造事業について 当事業では自動車部品のトランスミッションを中心に、クルマの中核を担う部品加工でこれまでに多くの実績を残し技術レベルの高さを背景に、自動車メーカーに高精度機能部品を提供しています。 また、四輪車以外にも中型、大型二輪車のエンジン関連部品、船外機、農業機械に使用される汎用機のエンジン関連部品等も供給しております。 全ての部品について競合会社とのコスト競争が一層厳しくなった場合の他、受注納入先親メーカーの外因による生産調整等が当社グループの経営に影響を与える可能性があります。 特に二輪車業界では海外への生産シフトが加速され生産台数も減少傾向になっております。 また、当事業では有力取引先数社に売上が集中しているため、経済状況や取引先メーカーの業績によっては大幅に売上高の減少も考えられるので現在の取引先メーカーとの関係は現状を保ちながら新規の取引先の開拓を品質、価格、納期から幅広く展開するとともに生産の合理化、効率化に取り組み、安定的収益を確保するためのリスク分散を致します。② 工作機械製造事業について 当事業では基幹産業である自動車業界を中心に工作機械のなかでも独自の発想のもとに開発された、専用工作機械分野にて国内、海外に多くの機械を供給しています。 市場での新技術の開発、新システムの採用、新製品販売等の低下による経営成績に影響を与える可能性を軽減し、競合会社との技術の差をつけるため当社グループの自動車部品製造事業での実績のある製造ノウハウを活かして新製品開発力をつけ顧客密着型営業活動を行っています。 しかし当社グループの専用工作機械分野は競合するメーカーも多く、受注の確保のため価格競争により販売価格が低下する傾向もあり、業績に影響を与える可能性があります。 また、納入先も国内はもとより海外向けが増加し製品の欠陥等のクレームによる製造物責任により当社の経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 この予防策として従業員全体の技能のレベル向上と技術の継承を徹底的に行う考えであります。(2)為替相場の変動による影響について 当社グループの自動車部品製造事業では、連結子会社のSAKURAI VIETNAM CO., LTD.の技術支援費、売上債権、また、工作機械製造事業においては海外向取引先との米国ドル建取引等がございます。 これらは為替レートの変動により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクを軽減するため為替予約取引を行っております。(3) 上場維持基準の適合状況 当社は、2025年3月31日時点において、東証スタンダード市場における上場維持基準のうち、流通株式時価総額については基準に適合をしておりません。当該基準については経過措置基準・期間が設けられており、2026年3月31日時点で当該状況が改善されていない場合、監理銘柄に指定されるリスクがあります。 そこで当社は、今回不適合となった「流通株式時価総額」を充たすために、2026年3月31日までを改善期間とした、上場維持基準への適合に向けた各種取組を進めてまいります。 時価総額基準の適合に向けた取り組みの詳細は、2025年6月下旬に公表予定です。