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ログリー(6579)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

ログリーは、インターネット広告分野で「LOGLY Ads Context」というネイティブ広告プラットフォームを主軸に事業を展開しています。このプラットフォームは、媒体社の記事内容を文脈解析する独自の技術を使い、ユーザーの興味に合った広告を配信することで収益を得ています。主な顧客は広告主(広告代理店含む)と、広告枠を提供する媒体社です。近年は、ネイティブ広告だけでなく、SNS広告やインフルエンサーマーケティングなど、多様な広告手法に対応するアドプラットフォーム「LOGLY Marketing Nexus」への統合を進めています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

ログリーグループは、ネイティブ広告プラットフォーム事業の単一セグメントで事業を展開しており、セグメントごとの詳細な記載はありません。この事業は、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context」を主軸とし、媒体社の記事内容を解析して関連性の高い広告を配信することで収益を上げています。近年は、このネイティブ広告事業を核としつつ、SNS広告やインフルエンサーマーケティングなど周辺領域のサービスも統合したアドプラットフォーム「LOGLY Marketing Nexus」として展開を強化しています。また、BtoBサービス「ウルテク」も提供しており、これらはすべてデータ・テクノロジー基盤「LOGLY Sphere」によって支えられています。

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FY2025|3,479 文字
3【事業の内容】当社グループは、「イノベーションで世界中の人々にワクワクを」というミッション実現のため、テクノロジーがパラダイムシフトを起こし、生活を豊かにする力を秘めているという考えを持ち、独自のテクノロジーでイノベーションを起こすために事業成長に取り組んでおります。主な事業内容は、インターネット広告分野でネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift (現LOGLY Ads Context)」を主軸としたネイティブ広告プラットフォーム事業を展開しております。なお、当社グループはネイティブ広告プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。当社グループのサービスを提供している相手は主に、広告主(広告代理店を含む。以下において「広告主」と記載する。)と、媒体社(一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(以下において「JIAA」と記載する。)の定義では、情報やサービスを提供するWEBサイトやアプリケーションなどのメディアを所有・運営し、それらの中に設けた広告枠を第三者の広告主に販売して広告を掲載する事業者のことです。)です。また、「LOGLY lift」を利用して配信された広告をインターネット上においてPCやスマートフォンを利用して、「閲覧」または「クリック」する人をユーザーと言います。 (1)ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(現LOGLY Ads Context)」当社グループは、2012年10月よりネイティブ広告プラットフォームである「LOGLY lift」を利用したアドネットワーク(複数の媒体社のWEBサイト(WEBページ)を広告配信対象としてネットワークを組み、広告の受注を請け負うサービス。)の中で広告サービスを提供しています。JIAAの定義によれば、ネイティブ広告とは「デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一本化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告」としており、ログリーでは質・量ともに充実した媒体ネットワークを構築し、ネイティブ広告事業者として、その地位を確立・維持してまいりました。さらにテクノロジー企業として当社の強みを、このネイティブ広告配信に最大限に適用すべく技術開発を継続してまいりました。その当社グループの強みとなる技術とは、コンテクスチュアル・ターゲティング配信(文脈解析技術による広告配信)であります。当社グループのレコメンドウィジェットは、当社グループの競争優位性を支える特長の一つで、その開発開始は2008年11月に遡ります。自然言語処理を活用した、ログリー独自の文脈解析技術を用いたマッチング技術で、媒体社のWebサイトから取得した記事内容から本文部分を推測特定します。推定された本文から形態素解析や意味解析を実施した上で、連想検索と呼ぶ文書の類似性を判断する検索インデックス化を行ったり、主要キーワードを抽出したり、サポートベクターマシン(パターン認識による機械学習法の一つであり、データ分類などが可能)を用いてカテゴリ分けをする技術の総称を指しています。その文脈解析技術を用いて本文から主題(メインテーマ)を抽出して記事がどのような主題の下で作成されたか推察することができ、文書の意味を機械的に把握させることができます。「LOGLY lift」はその技術をベースに作られており、製品として約13年間にわたる技術蓄積やWEBサイトから蓄積された解析情報、さらには当社サービスを使い続けたクライアントとの取引関係は、現在の強みとなっております。さらに近年、GDPR(*1)やITP(*2)などユーザーのプライバシー保護に関わる法律や仕組みが整備される中、当社グループはcookieに依存しないターゲティング手法を開発し、「嫌われない広告」を実現すべく、ユーザーのプライバシーを考慮した広告配信技術の特許を取得してまいりました。 (2)アドネットワークからアドプラットフォームへインターネット広告の需要が高まる一方でその形は多様化しており、新たなインターネットメディアの出現により、ユーザーのメディアに対する興味や接触時間も変化しております。それにともない、インターネット広告の市場もネイティブ広告だけでなく、SNSを利用した広告やインフルエンサーが商品を訴求するマーケティング手法など、新たな市場が生み出されています。当社グループでは、このようなインターネット広告市場の変化に追随、先取りすべく、ネイティブ広告の周辺領域を中心に、新たな市場に対応する製品の開発を行ってまいりました。ファーストパーティデータを取得し、分析した結果をネイティブ広告配信に活用し、広告効果最大化を実現するJuicerその独自のデータを活用し、InstagramやMetaなどのSNSへマルチチャネルで広告配信するlift Plusインフルエンサーマーケティング施策を最適化させるBUZZRISTAなどを市場に投入し、販売拡大を進めておりますが、2025年3月にこれらをLOGLY Marketing Nexusとして統合し、ブランド名も統一したアドプラットフォームとして、これまでの顧客から新規の市場までを対象に、多角的なサービス提案が可能となるラインナップとしました。 図 LOGLYのアドプラットフォーム化とブランド統一 (3)データおよびテクノロジー基盤である「LOGLY Sphere」の構築これら多様化した市場から得られる膨大なデータを蓄積、分析し、さらには各サービスのパフォーマンスを最大化するために、当社グループではLOGLY Sphere を開発し、基盤化いたしました。LOGLY Sphereには、当社グループが創業して以来のデータ分析アルゴリズムや知的資産が集約されており、そこに集められたデータを独自の手法で分解、整理し、それぞれのサービス向けに提供されています。なお、LOGLY Sphere自体は販売用の製品やサービスではないため、それ単独では収益を生みませんが、当社グループのコアコンピテンシーとして、差別化に貢献しています。 図 データおよびテクノロジー基盤であるLOGLY Sphere 当社グループでは、主力事業である広告プラットフォームと、その周辺領域でのBtoBサービス「ウルテク」の2つのサービスを展開しており、そのデータおよびテクノロジー基盤である「LOGLY Sphere」が、両サービスを技術面で支えています。 (4)LOGLY Sphereをフル活用したBtoBサービス(ウルテク)ウルテクはサイト訪問企業の可視化、AIインテント分析、データを活用した広告・営業施策を実現し、顧客ニーズを的確に捉え、最適なマーケティング・営業戦略の立案から実行までを支援するサービスです。サイト訪問企業の見える化お客様のサイトを訪れた人の企業名やその行動履歴をリアルタイムに可視化。「誰が」自社に関心を持っているかを明確にし、最初のアプローチ機会を確実に捉えます。顧客ニーズの深い理解AIがサイト内外の行動データ(インテント)を深く分析し、顧客が「今、何に興味を持ち、何を求めているか」を明らかにし、最適なタイミングで心に響く提案を可能にします。データに基づく成果の最大化分析した顧客情報とニーズに基づき、効果的な広告配信や営業アプローチを実行。マーケティングと営業がデータで繋がり、戦略的な活動で商談化率・受注率の向上を実現します。 これらのサービスを実現するために不可欠なデータや分析結果はLOGLY Sphereから提供されます(注)*1 GDPR  General Data Protection Regulationの略称で、EU一般データ保護規則とも呼ばれています。EU内で適用される個人のデータ保護を目的とした制定で、2018年5月25日から施行されました。*2 ITP   Intelligent Tracking Preventionの略称で、Apple社が2017年にプライバシー保護とセキュリティ強化を目的にiOS/macOSに実装した機能で、Safariブラウザ内においてcookieの働きを制限することで、サイト間のトラッキング(ユーザー追跡)を抑制する機能です。 [事業系統図]当社の事業系統図は次のとおりであります

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
独自の文脈解析技術と媒体ネットワークにより差別化を図っているため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自然言語処理を活用した独自の文脈解析技術と約13年間の技術蓄積
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:インターネット広告市場の発展阻害 / 競合激化とネイティブ広告需要の縮小 / 広告テクノロジー業界の技術革新への対応遅れ
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ログリーは、アドテクノロジー分野における独自の技術やノウハウを蓄積している可能性があるが、具体的な特許取得状況やブランド認知度に関する公開情報は限定的である。そのため、無形資産としての競争優位性は現時点では弱いと評価される。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

ログリーの提供する広告配信プラットフォームは、導入に一定の手間や学習コストがかかる可能性がある。また、広告効果測定や運用ノウハウの蓄積により、他のプラットフォームへの乗り換えが容易ではないケースも考えられるため、スイッチング・コストは限定的に存在する。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ログリーのプラットフォームは、広告主と媒体社を繋ぐ役割を担っており、利用者が増えることで広告在庫や広告効果の最適化が進む可能性はある。しかし、明確なネットワーク効果が支配的な競争優位性となっているかは不明瞭であり、現時点では弱いシグナルに留まる。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

ログリーの事業内容から、構造的なコスト優位性を確立しているという情報は公開されていない。アドテクノロジー業界は技術革新が速く、常にコスト効率の改善が求められるため、明確なコスト優位性は見出しにくい。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ログリーは国内のアドテクノロジー市場において一定のシェアを有していると考えられるが、グローバルな大手プレイヤーと比較すると規模の経済性は限定的である。国内市場に特化した場合、効率規模の優位性は中程度と評価できる。

ログリーの強みは、2008年から開発を続ける独自の文脈解析技術「コンテクスチュアル・ターゲティング配信」です。これは自然言語処理を活用し、記事の主題を正確に把握して関連性の高い広告を配信する技術で、約13年間の技術蓄積と解析情報が競争優位の源泉です。また、GDPRやITPなどプライバシー保護規制に対応し、Cookieに依存しない広告配信技術の特許も取得しており、ユーザーのプライバシーを尊重した「嫌われない広告」を実現している点も強みです。さらに、データ・テクノロジー基盤「LOGLY Sphere」が、広告プラットフォームとBtoBサービスを技術面で支えています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念ミッション「イノベーションで世界中の人々にワクワクを」私たちは、テクノロジーがパラダイムシフトを起こし、生活を豊かにする力を秘めていると考えています。私たちは、独自のテクノロジーでイノベーションを生み出し、世界中の人々がワクワクするようなサービスを提供していきます。バリュー 自律し成長するメンバー自らの意志で能力を向上させ、個々の成長を促進することを重視します。謙虚に学び続けるいかなる状況でも学ぶ姿勢を持ち、自分の知識や技能を継続的に向上させていきます。チャレンジし続ける新しいことに積極的に取り組み、失敗を恐れずに挑戦を続けます。ワクワクを発見する仕事の中で面白い発見やアイデアを見つけ出し、楽しみながら働くことを大切にします。顧客視点で感動を提供する顧客の立場に立って考え、感動的な体験を提供することを目指します。スピーディーに対応する迅速に問題解決を行い、顧客やチームに貢献します。仲間と共に築くメンバーと協力し合いながら目標に向かって進んでいきます。 (2)経営戦略等当社は、インターネット広告分野に軸足をおき、情報を集め、分析・蓄積し、付加価値をつけることをテクノロジーで実現することにより、「嫌われない広告」を社会に普及していくことが可能であると考えております。そのため、当社の現在の主たる事業はネイティブ広告プラットフォーム事業でありますが、これまでネイティブ広告市場の立ち上がり時期から今日に至るまで、一貫して市場の健全な成長と当社製品である「LOGLY lift」の競争力強化に積極的に投資を行い、市場からの認知並びに評価の獲得に努めてまいりました。今後においても継続して「LOGLY lift」に経営資源を投下し、人工知能などの最先端技術を採り入れた技術強化を追求するなど、積極的に事業領域の拡大を図ってまいります。具体的な経営戦略として、当社の主要サービスであるネイティブ広告配信サービス「LOGLY lift」を活用し、広告主と媒体社の双方にこれまで以上に高付加価値なサービスを提供することができ、当社との安定的な取引を実現します。また、ユーザーに対してはネイティブ広告という「デザイン、内容、フォーマットが媒体コンテンツの形式や機能と同様でそれらと一体化している広告」を表示することで、媒体社のWEBサイトの視聴を妨げずに広告配信を実現しております。これにより、企業(広告主と媒体社)とユーザー双方にとってメリットのあるサービスに取り組んでおります。今後も当社では引き続きこの取り組みを継続していきます。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社は、より高い成長性及び収益性を確保する視点から、売上高成長率及び売上高総利益率を重要な経営指標と捉えております。 (4)経営環境当社の事業が属するインターネット広告市場は、前年比109.6%の3兆6,517億円となりました(出典:株式会社電通「2024年 日本の広告費」による)。社会全体の一層のデジタルによるインターネット広告やデジタルプロモーション拡大などに寄与したものと考えられます。その一方でインターネット広告市場内部においては多様化が進んでおり、これまでの広告の概念を超えたデジタルマーケティングやデータ分析による広告効果最適化などの領域においてもその需要が拡大しています。また、個人情報保護の高まりによりcookie規制の取り組みが進められるなど、インターネット広告業界全体に高いコンプライアンス意識がこれまで以上に求められるようになっております。 そのような状況下で、システムエンジニアを始めとする人材が獲得しづらくなっている環境が続いております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題① 既存事業の収益拡大当社は、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(現LOGLY Ads Context)」を主力事業としており、これを安定して成長させることが、当社の業績を支える重要な収益基盤の基礎であると考えています。近年のインターネット広告市場では、企業の広告効果に対する期待が一段と高まっており、当社は次の取り組みを進めてまいります。(ⅰ)AIなどの技術を活用した広告の効果向上広告の料金は、クリック単価とクリック数で決まります。当社は、広告の表示内容とクリックされやすさの関係をより正確に分析し、人工知能(AI)や大量のデータ処理技術を活かして、より成果の出る広告配信を実現し、収益の向上を目指します。(ⅱ)営業体制の見直しによる顧客との関係強化変化の激しい広告市場に対応するため、営業やメディアに関わる部署の体制を見直し、よりすばやく行動できる組織づくりを進めています。これにより、新たな広告主や掲載先メディアの獲得を進めるとともに、長期的な信頼関係の構築を図ります。(ⅲ)cookieを使わない広告技術の強化近年、インターネットの利用者のプライバシー保護の流れから、cookieの使用が制限されつつあります。当社では、cookieに頼らずに利用者に適した広告を届ける技術の開発を進めてきており、すでに一定の成果が出ました。今後もこの分野に力を入れ、新しい時代に対応した広告サービスを提供してまいります。(ⅳ)「LOGLY Marketing Nexus」によるサービスの一体運用当社では、「LOGLY lift」をはじめとする各種広告サービスを組み合わせ、広告主の課題に総合的に応えるソリューション「LOGLY Marketing Nexus」を発表し、展開しております。広告の企画から配信、効果測定までを一体で提供することで、お客様のマーケティング活動全体を支援し、当社サービスの価値をさらに高めてまいります。これらの取り組みを通じて、広告主には新しいお客様の獲得を、メディアには読者の増加や定着を支援し、当社の広告プラットフォームの価値を一段と高め、安定した収益の確保を目指してまいります。 ② 新規事業への取り組み当社は、「LOGLY Sphere」をデータ・技術基盤として、LOGLY Marketing Nexusとウルテクのサービスを確立し、BtoBサービス(データプラットフォーム事業)とBtoCサービス(アドプラットフォーム事業、SNSマーケティング事業)の新しい分野に取り組んでいます。これらの基盤やサービスを連携させることで、さまざまな媒体や広告の出し方に対応できる仕組みを整え、より多くの広告主のニーズに応えてまいります。また、大手インターネット企業との連携も進め、今後さらに成長が見込まれるインターネット広告市場全体の中で、当社の存在感を高め、将来の新たな収益の柱を築いていきます。特にBtoB領域では、企業のWebサイトや広告、SNSなどに分散して存在するデジタルコンテンツを統合・整理し、「構造化データ」として再活用できるウルテク(Urteq)を開発し、2024年9月にリリースしています。このように、当社は広告配信にとどまらず、企業が保有する情報の価値を引き出し、マーケティング活動全体を支援するパートナーとしての立ち位置を確立することを目指しています。今後も、データ活用と技術力を強みに、広告市場の枠を超えたソリューションの提供を推進してまいります。 ③ インターネット上のプライバシー保護への対応世界的に個人情報の保護が重要視される中で、インターネット広告に使われる技術のあり方も大きく変わろうとしています。cookieの使用制限をはじめとした環境の変化に対して、当社は早い段階から新しい技術の開発を進めており、今後もGoogleやAppleなどの動向に注目しながら、利用者のプライバシーに配慮した広告配信を実現するための取り組みを続けてまいります。 ④ 専門性の高い人材の確保と育成当社が今後も成長を続けるためには、AIやビッグデータを活用できる高度な知識と技術を持った人材の確保が不可欠です。特に、エンジニアやデータ解析の専門家は業界全体での採用競争が激しく、引き続き困難な状況が予想されます。当社では、採用手段の多様化、教育制度の整備、働きやすい職場環境づくりなどを進めることで、優れた人材の採用と定着を実現し、長期的に力を発揮してもらえる体制を築いてまいります。 ⑤ 高まるインターネット広告市場に対する広告健全化へ向けた対応当社の属するインターネット広告市場において事業者を規制対象とした法令や行政指導、その他の規制等が制定された場合には当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。2021年8月に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)の改正が施行されるにあたり、当社はその施行前に課題の解決を完了いたしましたが、その施行後もますます健全化が求められております。当社では引き続き、ネイティブ広告配信サービスを提供する際に、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)等の法律の他、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が定める「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」、当社独自の基準である「広告コンプライアンス基準」、「LOGLY広告掲載基準」等に則って審査をすることにより、法令や公序良俗に反する広告を排除するよう取り組んでまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化当社は、今後の事業拡大を見据え、より強固な内部管理体制づくりが重要と考えています。会計監査人、監査等委員会、取締役CFOが連携し、コーポレート・ガバナンスの充実を実現してまいります。今後はさらに、環境・社会への配慮など、企業の持続的成長に関わる管理分野にも目を向け、株主や社会から信頼される企業を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営理念ミッション「イノベーションで世界中の人々にワクワクを」私たちは、テクノロジーがパラダイムシフトを起こし、生活を豊かにする力を秘めていると考えています。私たちは、独自のテクノロジーでイノベーションを生み出し、世界中の人々がワクワクするようなサービスを提供していきます。バリュー 自律し成長するメンバー自らの意志で能力を向上させ、個々の成長を促進することを重視します。謙虚に学び続けるいかなる状況でも学ぶ姿勢を持ち、自分の知識や技能を継続的に向上させていきます。チャレンジし続ける新しいことに積極的に取り組み、失敗を恐れずに挑戦を続けます。ワクワクを発見する仕事の中で面白い発見やアイデアを見つけ出し、楽しみながら働くことを大切にします。顧客視点で感動を提供する顧客の立場に立って考え、感動的な体験を提供することを目指します。スピーディーに対応する迅速に問題解決を行い、顧客やチームに貢献します。仲間と共に築くメンバーと協力し合いながら目標に向かって進んでいきます。 (2)経営戦略等当社は、インターネット広告分野に軸足をおき、情報を集め、分析・蓄積し、付加価値をつけることをテクノロジーで実現することにより、「嫌われない広告」を社会に普及していくことが可能であると考えております。そのため、当社の現在の主たる事業はネイティブ広告プラットフォーム事業でありますが、これまでネイティブ広告市場の立ち上がり時期から今日に至るまで、一貫して市場の健全な成長と当社製品である「LOGLY lift」の競争力強化に積極的に投資を行い、市場からの認知並びに評価の獲得に努めてまいりました。今後においても継続して「LOGLY lift」に経営資源を投下し、人工知能などの最先端技術を採り入れた技術強化を追求するなど、積極的に事業領域の拡大を図ってまいります。具体的な経営戦略として、当社の主要サービスであるネイティブ広告配信サービス「LOGLY lift」を活用し、広告主と媒体社の双方にこれまで以上に高付加価値なサービスを提供することができ、当社との安定的な取引を実現します。また、ユーザーに対してはネイティブ広告という「デザイン、内容、フォーマットが媒体コンテンツの形式や機能と同様でそれらと一体化している広告」を表示することで、媒体社のWEBサイトの視聴を妨げずに広告配信を実現しております。これにより、企業(広告主と媒体社)とユーザー双方にとってメリットのあるサービスに取り組んでおります。今後も当社では引き続きこの取り組みを継続していきます。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社は、より高い成長性及び収益性を確保する視点から、売上高成長率及び売上高総利益率を重要な経営指標と捉えております。 (4)経営環境当社の事業が属するインターネット広告市場は、前年比109.6%の3兆6,517億円となりました(出典:株式会社電通「2024年 日本の広告費」による)。社会全体の一層のデジタルによるインターネット広告やデジタルプロモーション拡大などに寄与したものと考えられます。その一方でインターネット広告市場内部においては多様化が進んでおり、これまでの広告の概念を超えたデジタルマーケティングやデータ分析による広告効果最適化などの領域においてもその需要が拡大しています。また、個人情報保護の高まりによりcookie規制の取り組みが進められるなど、インターネット広告業界全体に高いコンプライアンス意識がこれまで以上に求められるようになっております。 そのような状況下で、システムエンジニアを始めとする人材が獲得しづらくなっている環境が続いております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題① 既存事業の収益拡大当社は、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(現LOGLY Ads Context)」を主力事業としており、これを安定して成長させることが、当社の業績を支える重要な収益基盤の基礎であると考えています。近年のインターネット広告市場では、企業の広告効果に対する期待が一段と高まっており、当社は次の取り組みを進めてまいります。(ⅰ)AIなどの技術を活用した広告の効果向上広告の料金は、クリック単価とクリック数で決まります。当社は、広告の表示内容とクリックされやすさの関係をより正確に分析し、人工知能(AI)や大量のデータ処理技術を活かして、より成果の出る広告配信を実現し、収益の向上を目指します。(ⅱ)営業体制の見直しによる顧客との関係強化変化の激しい広告市場に対応するため、営業やメディアに関わる部署の体制を見直し、よりすばやく行動できる組織づくりを進めています。これにより、新たな広告主や掲載先メディアの獲得を進めるとともに、長期的な信頼関係の構築を図ります。(ⅲ)cookieを使わない広告技術の強化近年、インターネットの利用者のプライバシー保護の流れから、cookieの使用が制限されつつあります。当社では、cookieに頼らずに利用者に適した広告を届ける技術の開発を進めてきており、すでに一定の成果が出ました。今後もこの分野に力を入れ、新しい時代に対応した広告サービスを提供してまいります。(ⅳ)「LOGLY Marketing Nexus」によるサービスの一体運用当社では、「LOGLY lift」をはじめとする各種広告サービスを組み合わせ、広告主の課題に総合的に応えるソリューション「LOGLY Marketing Nexus」を発表し、展開しております。広告の企画から配信、効果測定までを一体で提供することで、お客様のマーケティング活動全体を支援し、当社サービスの価値をさらに高めてまいります。これらの取り組みを通じて、広告主には新しいお客様の獲得を、メディアには読者の増加や定着を支援し、当社の広告プラットフォームの価値を一段と高め、安定した収益の確保を目指してまいります。 ② 新規事業への取り組み当社は、「LOGLY Sphere」をデータ・技術基盤として、LOGLY Marketing Nexusとウルテクのサービスを確立し、BtoBサービス(データプラットフォーム事業)とBtoCサービス(アドプラットフォーム事業、SNSマーケティング事業)の新しい分野に取り組んでいます。これらの基盤やサービスを連携させることで、さまざまな媒体や広告の出し方に対応できる仕組みを整え、より多くの広告主のニーズに応えてまいります。また、大手インターネット企業との連携も進め、今後さらに成長が見込まれるインターネット広告市場全体の中で、当社の存在感を高め、将来の新たな収益の柱を築いていきます。特にBtoB領域では、企業のWebサイトや広告、SNSなどに分散して存在するデジタルコンテンツを統合・整理し、「構造化データ」として再活用できるウルテク(Urteq)を開発し、2024年9月にリリースしています。このように、当社は広告配信にとどまらず、企業が保有する情報の価値を引き出し、マーケティング活動全体を支援するパートナーとしての立ち位置を確立することを目指しています。今後も、データ活用と技術力を強みに、広告市場の枠を超えたソリューションの提供を推進してまいります。 ③ インターネット上のプライバシー保護への対応世界的に個人情報の保護が重要視される中で、インターネット広告に使われる技術のあり方も大きく変わろうとしています。cookieの使用制限をはじめとした環境の変化に対して、当社は早い段階から新しい技術の開発を進めており、今後もGoogleやAppleなどの動向に注目しながら、利用者のプライバシーに配慮した広告配信を実現するための取り組みを続けてまいります。 ④ 専門性の高い人材の確保と育成当社が今後も成長を続けるためには、AIやビッグデータを活用できる高度な知識と技術を持った人材の確保が不可欠です。特に、エンジニアやデータ解析の専門家は業界全体での採用競争が激しく、引き続き困難な状況が予想されます。当社では、採用手段の多様化、教育制度の整備、働きやすい職場環境づくりなどを進めることで、優れた人材の採用と定着を実現し、長期的に力を発揮してもらえる体制を築いてまいります。 ⑤ 高まるインターネット広告市場に対する広告健全化へ向けた対応当社の属するインターネット広告市場において事業者を規制対象とした法令や行政指導、その他の規制等が制定された場合には当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。2021年8月に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)の改正が施行されるにあたり、当社はその施行前に課題の解決を完了いたしましたが、その施行後もますます健全化が求められております。当社では引き続き、ネイティブ広告配信サービスを提供する際に、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)等の法律の他、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が定める「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」、当社独自の基準である「広告コンプライアンス基準」、「LOGLY広告掲載基準」等に則って審査をすることにより、法令や公序良俗に反する広告を排除するよう取り組んでまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化当社は、今後の事業拡大を見据え、より強固な内部管理体制づくりが重要と考えています。会計監査人、監査等委員会、取締役CFOが連携し、コーポレート・ガバナンスの充実を実現してまいります。今後はさらに、環境・社会への配慮など、企業の持続的成長に関わる管理分野にも目を向け、株主や社会から信頼される企業を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要①経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出関連を中心に企業業績は好調に推移し、インバウンド需要の拡大等により全般的に回復基調にありました。しかしながら物価上昇傾向や、米国の政策動向、不安定な為替相場の影響などにより依然としてこの先の景況感は不透明な状況が続いております。他方、日本の総広告費は2024年には、前年比104.9%の7兆6,730億円となり3年連続で過去最高を更新しました。この背景には、デジタル化の進展が大きく影響しており、特にインターネット広告市場は顕著な成長を示しています。当社の事業が属するインターネット広告市場は、前年比109.6%の3兆6,517億円となり、その構成比は日本の総広告費全体の47.6%を占めました。なお、インターネット広告費における媒体費は2兆9,611億円となり前年比110.2%と大きく進捗しております (出典:株式会社電通「2024年 日本の広告費」による) 。インターネット広告市場は、動画広告、ディスプレイ広告、検索連動型広告など、多様な形態に細分化されております。さらに市場内部においては多様化が進んでおり、これまでの広告の概念を超えたデジタルマーケティングやデータ分析による広告効果最適化などの領域においてもその需要が拡大しています。また、個人情報保護の高まりによりcookie規制の取り組みが進められるなど、インターネット広告業界全体に高いコンプライアンス意識がこれまで以上に求められるようになっております。このような状況の中、当社はネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」(現LOGLY Ads Context)を軸に、広告主(代理店を含む)の広告効果最大化や媒体社の満足度向上を実現することにより業績拡大を目指しました。既存の広告事業においては広告効果の改善や顧客との関係強化などが奏功しやや上昇が見られましたが、市場の多様化に対応するための新規取り組みについては本格的に収益に貢献するには至っておらず、結果として広告受注全体の目立った回復には至りませんでした。その結果、当連結会計年度の売上高は1,605,189千円となりました。また経常損失は164,974千円、親会社株主に帰属する当期純損失は189,375千円となりました。 ②財政状態の状況(流動資産)当連結会計年度末における流動資産は、963,603千円となり、前連結会計年度末より316,922千円減少しました。これは主に現金及び預金が264,629千円、売掛金が55,427千円減少したことによるものであります。 (固定資産)当連結会計年度末における固定資産は152,854千円となり、前連結会計年度末より49,383千円減少しました。これは主にのれんが14,107千円増加した一方で、ソフトウエア仮勘定が10,488千円、投資その他の資産のその他に含まれる敷金が59,262千円減少したことによるものであります。 (流動負債)当連結会計年度末における流動負債は614,844千円となり、前連結会計年度末より26,866千円減少しました。これは主に、未払金が14,493千円、短期借入金が50,000千円、前受金が10,044千円が増加した一方で、買掛金が34,440千円、未払法人税等が8,372千円、1年以内返済予定の長期借入金が60,162千円減少したことによるものであります。 (固定負債)当連結会計年度末における固定負債は14,578千円となり、前連結会計年度末より149,538千円減少しました。これは主に長期借入金が150,036千円減少したことによるものであります。 (純資産)当連結会計年度末における純資産は、487,035千円となり、前連結会計年度末より189,901千円減少しました。これは主に、利益剰余金が189,375千円減少したことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金同等物(以下「資金」という)の残高は、744,968千円となり、前連結会計年度より264,629千円減少しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動の結果支出した資金は131,493千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失184,587千円、売上債権の減少53,685千円、仕入債務の減少39,457千円、前受金の増加10,044千円、減損損失20,998千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動の結果獲得した資金は27,061千円となりました。これは主に、敷金の回収による収入78,668千円、無形固定資産の取得による支出12,264千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出17,534千円、敷金の差入れによる支出19,405千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動の結果支出した資金は、160,198千円となりました。これは、短期借入による収入150,000千円、短期借入金の返済による支出100,000千円、長期借入金の返済による支出210,198千円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績a.生産実績当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績当社の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社はネイティブ広告プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)販売高(千円)前年同期比(%)ネイティブ広告プラットフォーム事業1,605,18978.1合計1,605,18978.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a.関係会社株式(moto株式会社、株式会社EGG)当社グループは、取得した関係会社株式の評価額について、被取得会社の成果(moto株式会社については転職サイトの登録件数、株式会社EGGについてはSNSマーケティングの受注件数)等を基礎とした将来期待されるキャッシュ・フローを現在価値に割引いて算出しております。事業計画等は、経営者の判断及び見積りの不確実性を伴うものであり、見積りの前提や仮定に変更が生じた場合、関係会社株式の評価の判断に影響を及ぼす可能性があります。 b.のれんの減損当社グループは、のれんの回収可能価額について、将来期待されるキャッシュ・フローを現在価値に割引いて算出しております。事業計画等は、経営者の判断及び見積りの不確実性を伴うものであり、見積りの前提や仮定に変更が生じた場合、のれんの評価の判断に影響を及ぼす可能性があります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等(1)財政状態財政状態状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (2)経営成績(売上高)売上高は、1,605,189千円となりました。これは主に、広告単価が想定よりも下落し、imp数も想定以上に低下したため、「LOGLY lift」での広告収入が減退したことによるものであります。 (売上原価及び売上総利益)売上原価は、1,321,138千円となりました。これは主に、「LOGLY lift」の広告配信に対応する広告枠の仕入の増減によるものであります。この結果、売上総利益284,050千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益)販売費及び一般管理費は、446,211千円となりました。これは主に、人員減少に伴う人件費の減少によるものであります。この結果、営業損失は162,160千円となりました。営業外収益は、主に受取手数料3,676千円により4,500千円となりました。営業外費用は、主に支払利息2,947千円と投資事業組合運用損4,332千円により7,314千円となりました。この結果、経常損失は164,974千円となりました。 (特別損失)減損損失20,998千円を計上いたしました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)税金等調整前当期純損失184,587千円となりました。法人税、住民税及び事業税を4,221千円、法人税等調整額を566千円計上し、この結果、親会社株主に帰属する当期純損失は189,375千円となりました。 3)キャッシュ・フローの状況各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社の経営成績に影響を与える大きな要因は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 c.資本の財源及び資金の流動性資金需要当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、媒体社へ支払う仕入額と、従業員に支払う給与、そして本社維持費の地代家賃となっております。 財務政策当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を適宜市場または金融機関より調達を行い、獲得した資金を調達目的の達成を通じて当社の成長性向上に活かしていきます。

事業リスク

インターネット広告市場の拡大は続いていますが、市場環境の変化や新たな法的規制の導入、競争激化により事業に影響が出る可能性があります。特に、ネイティブ広告市場の成長鈍化や、競合他社の革新的な技術開発により、当社の競争力が低下するリスクがあります。また、収益の大部分をネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY Ads Context」に依存しているため、この事業に問題が生じると業績に影響が出ます。広告事業の性質上、広告予算の配分により下期に売上・利益が偏重する季節変動リスクや、自然災害等による広告需要の減退リスクも存在します。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,530 文字
3【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針であります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅したものではありません。 (1)インターネット広告市場について日本の総広告費は2024年には、前年比104.9%の7兆6,730億円となり3年連続で過去最高を更新しました。当社の事業が属するインターネット広告市場は、前年比109.6%の3兆6,517億円となり、その構成比は日本の総広告費全体の47.6%を占めました。なお、インターネット広告費における媒体費は2兆9,611億円となり前年比110.2%と大きく進捗しております (出典:株式会社電通「2024年 日本の広告費」による) 。このようにインターネット広告市場は拡大しておりますが、インターネット広告市場の環境整備や新たな法的規制の導入等、何らかの要因によってインターネット広告市場の発展が阻害される場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また当社は、ネイティブ広告プラットフォーム事業を展開しておりますが、インターネット広告市場においては、広告配信手法や販売メニューが多様化し、競争が激化する傾向にあり、インターネット広告において革新的な販売メニューや広告配信技術が出現した場合、ネイティブ広告への需要が縮小することにより、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競合サービスについて当社は、インターネット広告市場の中の、ネイティブ広告市場を主たる事業領域としておりますが、当該市場の成長速度が鈍化する傾向にあります。今後、当社サービスが十分な差別化や機能向上等ができなかった場合や、更なる新規参入により競争が激化した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)広告テクノロジー業界における技術革新について当社は、ビッグデータ解析技術を基盤としたネイティブ広告プラットフォーム事業を展開しております。このため、新しい技術習得に対し人的・資本的投資を継続してまいりますが、新たな技術やサービスへの対応が遅れた場合や、競合する他社において革新的な技術が開発された場合、当社の競争力が低下する要因となり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)特定事業への依存について当社の収益は、ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(現LOGLY Ads Context)」によるネイティブ広告配信サービスに依存しております。ネイティブ広告配信サービスの成長に何らかの問題が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)広告事業の季節変動について当社グループのネイティブ広告配信サービスは広告主の広告予算の範囲内で提供するサービスとなるため、広告予算の月ごとの配分の影響を受けます。広告主の広告予算は、年度の後半、特に年度末に多額に配分されることが多く、当社の売上高及び営業利益は下期に偏重する傾向があります。そのため、売上高及び営業利益の数値が下期に偏重することにより、業績変動の幅が下期の方が大きくなります。すなわち年度予算・実績の乖離が下期に集中して発生するリスクがあります。 (6)災害・事故等の発生について広告主の広告宣伝活動は、自然災害、大規模な事故、電力その他の社会インフラの障害等が発生した場合、その影響を受けやすい傾向にあります。従って、これらの災害・事故等が発生した場合、広告需要減退等により当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)仕入先の依存度について当社の広告在庫仕入先は広範囲にわたっておりますが、2025年3月期の仕入高(963,252千円)の34.4%(331,696千円)が株式会社マイクロアドと株式会社スポーツニッポン新聞社となっております。本書提出日現在において当社では両社との良好な関係を保持しているものと認識しておりますが、今後両社で取り扱う広告枠在庫の変化や取引方針の変更等により、両社からの広告枠在庫仕入が大きく減少した場合には、当社の事業展開に変化が生じ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)特定人物への依存について当社の代表取締役である、吉永浩和(以下、「同氏」という。)は、インターネット広告業界に関する知識と経験を有しているだけでなく、早稲田大学大学院情報生産システム研究科博士課程 博士号(工学)を取得するなど、情報システムのエンジニアとしても技術力を保有しております。同氏は大学院で情報通信ネットワークおよび分散システム(別々の複数コンピュータを接続し、相互に処理を連携・分担すること)を主な研究領域とし、また、クラウドコンピューティングの基礎構築に関わり、アプリケーションとしてテキスト処理技術やレコメンド技術を開発しました(テキスト処理技術とレコメンド技術は、まとまった文章を文脈解析しそこから主題を見つけ出す技術で、他の文章との関連性を導くものです。当社の現在のサービス「LOGLY Ads Context」に利用されています。)。そのため、当社の経営戦略の構築等に際して重要な役割を担っております。当社は、特定の人物に依存しない体制を構築すべく経営体制の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の当社における業務執行が困難になった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)当社の組織の規模について当社の従業員数は40名(2025年3月31日現在)であり、小規模な組織として事業運営を行っております。そのため、今後、事業拡大に応じた人員増強や能力開発、内部管理体制の強化を図り、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実に努める方針でありますが、事業の拡大に応じた人員確保が順調に進まなかった場合には、適切な事業運営が困難となり、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)法的規制について現時点において、当社の主力事業であるネイティブ広告プラットフォーム事業に関連して、事業継続に重要な影響を及ぼす法的規制はないものと認識しております。しかしながら、当社の属するインターネット広告市場を含めインターネットの利用者や事業者を規制対象とする法令や行政指導、その他の規制等が制定された場合には当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)広告及びメディアに対する審査について当社では広告主による広告(提供物・サービスそのものだけでなく広告宣伝の文言を含みます。)、メディア(広告媒体)について、法令に則ったものであること、公序良俗に反しないものであることが重要であると考えております。このため当社では、ネイティブ広告配信サービスを提供する際に、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)等の法律の他、一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が定める「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」、当社独自の基準である「広告コンプライアンス基準」、「LOGLY広告掲載基準」等に則って審査をすることにより、法令や公序良俗に反する広告やメディアに掲載されているコンテンツを排除するよう管理をし、広告健全化に取り組んでおります。しかしながら、当社が取り扱う広告や掲載メディアが法令や公序良俗に反し、当社が通告したにも関わらず、速やかに改善がなされないなどの事態が頻繁に発生した場合や、関係法規の規制内容が強化された場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)システムの安定性について当社のサービスは24時間稼働での運用を前提に提供されております。従ってシステムに障害が発生することはサービスの停止を意味するため、システムの安定性、安全性には細心の注意を払っております。また、インプレッション数(広告の表示回数)の増加を考慮したサーバー設備の強化や、負荷分散を施すための冗長構成を実現しております。当社はAmazon Web Services,Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services(AWS)」を利用し、大量のデータを安全かつ迅速に処理することができ、かつ一時的な過負荷や部分停止にもトラブルを回避できるようなサーバー構成を施しております。しかしながら、災害のほか、コンピュータウイルスやハッキングなどの外的攻撃やソフトウェアの不具合、その他予測できない重大な事象の発生により、万一当社設備やネットワークが利用できなくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)配当政策について当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元につながることと考えております。このことから創業以来配当は実施しておらず、今後においても当面は内部留保の充実を図る方針であります。内部留保資金については、財務体質の強化と人員の拡充・育成をはじめとした収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に活用する方針であります。将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (14)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について当社では、株主価値の向上を意識した経営の推進を図るとともに、役員及び従業員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、当社の役員及び従業員に対して新株予約権を付与しております。本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は271,400株であり、発行済株式総数3,803,000株の7.1%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化し、当社の株価に影響を及ぼす可能性があります。

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