研究開発活動(本文)
FY2025|3,091 文字
6 【研究開発活動】当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。当連結会計年度の研究開発費の総額は、37,510百万円です。セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1) 建設機械ビジネス基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。2024年7月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した、タイヤローラZC220P-7の受注を日本国内向けに開始しました。従来モデルから7年ぶりのモデルチェンジであるZC220P-7は、さびの発生しない樹脂製散水タンクへの素材変更や前後のタイヤの視認性向上、メンテナンス性の向上などの改善を図っているほか、車体から発生する騒音を抑えており、国土交通省から「超低騒音型建設機械」の指定を受けています。同月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した、後方超小旋回型油圧ショベルZX75US-7の販売を日本国内向けに開始しました。従来モデルから約10年ぶりのモデルチェンジであるZX75US-7は、従来機と比較して作業量や掘削力などの基本性能を向上させたほか、新設計のキャブ(運転室)を採用し、快適な操作環境によって運転者(オペレータ)の疲労を軽減します。また、遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air(コンサイト エアー)」を適用しダウンタイムを抑制します。さらにキャブ内のモニターで機体周辺の俯瞰映像を確認できる周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」を標準搭載し、現場の安全性向上に寄与します。また、小型ショベルとしては初めて、機械の動作中にオイルの状態を監視する「ConSite OIL(コンサイト オイル)」をオプションで搭載し、機械の安定稼働や寿命延長に貢献します。2024年8月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した、大型油圧ショベルZX670LC-7とZX870-7の受注を日本国内向けに開始しました。両機種ともに最新油圧システム「HIOS V(ハイオス ファイブ)」の搭載により燃費と作業量などの基本性能が従来モデルから向上したほか、「ConSite Air」「AERIAL ANGLE」を標準搭載し、ダウンタイムの抑制と現場の安全性向上に寄与します。また、「ConSite OIL」を搭載し、機械の安定稼働や寿命延長に貢献します。2024年9月には、バッテリー駆動式ショベルZX55U-6EB、ZE85、ZE135の3機種と、可搬式充電設備の販売を日本国内向けに開始しました。本機種はエンジンを車体に搭載していないため、排出ガスを出さず静穏性に優れているほか、バッテリーとケーブル電源の併用により、お客さまの現場や充電設備の設置状況に応じて充電方法を選択することができます。なお、ZX55U-6EBは2024年8月、国土交通省の「GX建設機械認定制度」の認定を受けています。また、可搬式充電設備は、当社と九州電力株式会社が共同開発したものです。メインユニット、サブユニット、急速充電ユニットの3種類を自由な組み合わせで施工現場に導入することで、電気容量の拡大や充電時間の短縮など、現場の状況に応じた電動建機の充電が可能です。施工現場のゼロ・エミッション化を実現する手段の一つとしてお客さまから電動建機の導入に関心が寄せられている中、電動建機だけでなく充電設備などの稼働環境も提供します。2025年1月には、中型ホイールローダZW140-7、ZW160-7の2機種の受注を日本国内向けに開始しました。両機種ともに積み込み作業時の走行速度を自動で制御する「アプローチスピードコントロール」を搭載し、低燃費と操作性の向上を実現しました。また、「AERIAL ANGLE」を搭載するとともに、荷重判定装置「ペイロードチェッカー」でバケットの積載重量の計測を可能にし、安全性と生産性の向上にも寄与します。そのほか、「ConSite Air」や電気式フロント操作レバーなどの技術を搭載しました。2025年3月には、当社連結グループの持分法適用会社であるKTEG GmbHが開発した、マルチブーム仕様中型油圧ショベルKMC400P-7の受注を日本国内向けに開始しました。従来のマルチブーム仕様機では人の手でフロントを交換する必要がありましたが、本機種ではオペレータがキャブからの操作のみで数分間でフロントの交換が可能なため、フロント交換作業時の安全性向上に寄与します。また、作業負荷や装着するフロントに合わせてクローラー幅を拡縮でき、安定した車体姿勢で作業を進めることができます。そのほか、ブームシリンダーを3本仕様とすることによるブームリフト力の強化や、キャブを最大30°まで上方に傾ける機能の搭載により、生産性向上や快適な作業を実現しました。 提出会社は、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」を、お客さまと協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、36,580百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。タイヤローラZC220P-7後方超小旋回型油圧ショベルZX75US-7大型油圧ショベルZX670LC-7、ZX870-7バッテリー駆動式ショベルZX55U-6EB、ZE85、ZE135中型ホイールローダZW140-7、ZW160-7マルチブーム仕様中型油圧ショベルKMC400P-7 (2) スペシャライズド・パーツ・サービスビジネスマイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。また、お客さまの生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客さまの掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。当連結会計年度のスペシャライズド・パーツ・サービスビジネスにおける研究開発費は、930百万円です。
FY2024|3,523 文字
6 【研究開発活動】当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。当連結会計年度の研究開発費の総額は、31,425百万円です。セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1) 建設機械ビジネス基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。2023年8月には、杭打ち工事などに用いられるリーダレス型基礎機械RX3300-7を日本国内向けに受注を開始しました。従来モデルRX3300-3から15年ぶりのモデルチェンジとなるRX3300-7は、当社の独自技術により簡単な操作で精度の高い杭打ち作業が可能であるほか、油圧システム「TRIASⅢ(トライアス スリー)」および周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE(エアリアル アングル)」の搭載により、お客様の作業効率と安全性の向上に寄与します。2023年9月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した、新型ホイールローダZW-6シリーズとして、ZW330-6、ZW550-6の2機種を日本国内向けに受注を開始しました。両機種にてエンジン回転数を最適に制御する「アクティブエンジンコントロール」の改良により燃費性能を改善したほか、ZW330-6はエンジン制御の最適化によるスムーズな積み込み作業およびエネルギーを機体にダイレクトに伝える「ロックアップトルクコンバータ」の標準搭載による登坂走行時(5%勾配)の最高速度の従来機からの向上を実現し、ZW550-6はエンジンレスポンスの改善による作業量の向上を実現しています。また、両機種にて排出ガスの後処理装置にPM除去フィルタレスの「尿素SCRシステム」を採用したことで、定期的なPM除去フィルタの清掃や交換などのメンテナンスが不要となり、長期的なメンテナンスコストやメンテナンス中のダウンタイムの低減と環境性能の向上を実現しています。2023年11月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した、12tクラスのホイール式油圧ショベルZX125W-7を日本国内向けに発売しました。燃費低減と高い作業性を実現する最新油圧システム「HIOS Ⅴ(ハイオス ファイブ)」を搭載することにより、複合動作や高負荷時の操作性を維持しつつ、燃費性能を向上しました。新機能の「エコガイダンス」は、現場状況に応じて推奨される作業モードなどをメッセージで表示し、燃料消費を抑えた運転操作を支援します。また、新機能として、車体の停止に合わせて作業ブレーキが作動する「オートワーキングブレーキシステム」、走行時に走行モードの変速を自動で行う「オートマティック・トランスミッション」を追加し、新設計の運転室の採用とあわせ、作業時の利便性や快適性を向上し、オペレータの負担も軽減します。2023年12月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した、新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズとして、50tクラスの大型油圧ショベルZX470-7と、同機種の重掘削仕様機をベースとするZX530LCH-7を日本国内向けに受注を開始しました。両機種ともに高出力のエンジンと新型油圧システムを搭載することにより、従来機から作業量および燃費性能を向上し、ランニングコストの低減を実現しています。また、運転室内はシートのデザインやペダルのレイアウトを、人間工学を元に人体への負担を抑えるよう設計したことで、オペレータの疲労軽減に寄与しています。2024年1月には、2014年の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合し、作業性能の向上と燃費低減を両立させた16tクラスの油圧ショベルZX160LC-7と、24tクラスの油圧ショベルZX240-7の2機種を、日本国内向けに受注を開始しました。ZX160LC-7は油圧システム「HIOS Ⅳ(ハイオス フォー)」、ZX240-7は最新油圧システム「TRIAS Ⅲ」を搭載し、作業負荷やオペレータの操作量に応じて最適な油圧制御を行うことで、低燃費と高い作業性を実現しています。両機種ともに「AERIAL ANGLE」を標準搭載し、安全性の向上に寄与します。また、遠隔から機械の状態診断とソフトウエア更新を行うサービスソリューション「ConSite Air(コンサイト エアー)」を適用し、ダウンタイムの抑制に貢献します。さらに、居住空間を拡大した新設計のキャブを採用し、ロックレバーやマルチモニタ、各種スイッチなどのレイアウトを改善することで、オペレータの居住性と操作性を向上しています。併せて、同2024年1月に、中型ホイールローダZW180-7、ZW220-7の2機種を、日本国内向けに受注を開始しました。中型ホイールローダとしては約8年ぶりのモデルチェンジとなる両機種では、積み込み作業時の走行速度を自動で制限する「アプローチスピードコントロール」を新たに搭載し、操作性の向上と低燃費を実現しました。また、「AERIAL ANGLE」と、バケット内の積載重量を計測できる荷重判定装置「ペイロードチェッカー」をそれぞれ標準搭載することで、安全性と生産性の向上にも寄与します。また、「ConSite Air」を適用し、ダウンタイムの抑制に貢献します。さらに、電気式フロント操作レバーの採用などでオペレータの操作性の向上、フィルタの交換頻度を減らすことでメンテナンス費を削減します。2024年2月には、東南アジア市場向け油圧ショベルZAXIS-7GシリーズのZX350-7G、ZX490-7G、ZX690-7G、ZX890-7Gの4機種を、タイ向けに受注を開始し、東南アジア各国で順次受注を拡大する予定です。油圧効率の向上や燃費低減の実現、「AERIAL ANGLE」および「ConSite Air」への対応により、お客様の課題に対応します。 提出会社は、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」を、お客さまと協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、28,297百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。リーダレス型基礎機械RX3300-7大型ホイールローダZW330-6、ZW550-6ホイール式油圧ショベルZX125W-7大型油圧ショベルZX470-7、ZX530LCH-7中型油圧ショベルZX160LC-7、ZX240-7中型ホイールローダZW180-7、ZW220-7東南アジア市場向け油圧ショベルZX350-7G、ZX490-7G、ZX690-7G、ZX890-7G (2) スペシャライズド・パーツ・サービスビジネスマイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。また、お客さまの生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客さまの掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。当連結会計年度のスペシャライズド・パーツ・サービスビジネスにおける研究開発費は、3,128百万円です。
FY2023|2,883 文字
6【研究開発活動】 当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、24,443百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1)建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。 2022年4月には、後方超小旋回型ICT油圧ショベルZX135USX-7を日本国内向けに販売を開始しました。新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズとしてICT油圧ショベルのラインアップを強化し、13tクラスの後方超小旋回型の特徴をいかして、建設基礎や宅地造成など都市土木をはじめ、お客さまの現場にあった最適な製品の提案を実現します。 2022年4月には、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(オフロード法)」2014年基準に適合した新型油圧ショベルZAXIS-7シリーズとして、中型油圧ショベルZX120-7、ZX135US-7、ZX200-7、ZX330-7の4機種を、日本国内向けに販売を開始しました。ZX120-7とZX135US-7は、自動車やハイブリッド油圧ショベルZH120-6で実績のある尿素水不要のエンジンを採用し、尿素水の管理や補充の手間を省き、お客さまのライフサイクルコスト低減に寄与します。ZX200-7とZX330-7は最新油圧システム「TRIAS Ⅲ(トライアス スリー)」を搭載し、作業負荷やオペレータの操作量に応じて最適な油圧制御を行うことで、低燃費と高い作業性を実現しています。全機種ともに居住空間を拡大した新設計の運転席(キャブ)を採用し、ロックレバーやマルチモニタ、各種スイッチなどのレイアウトを改善することで、オペレータの居住性と操作性を向上しています。また、キャブ内のモニターで機体周辺の俯瞰映像を確認できる周囲環境視認装置「AERIAL ANGLE®(エアリアル アングル)」を標準搭載し、安全性の向上に寄与します。 2022年6月には、電動化需要の高まりに応えるため、バッテリー駆動式ミニショベルZX55U-6EBを欧州市場向けに販売を開始しました。稼働時に二酸化炭素などの排出ガスを出さない電動化建機に対する期待が高まっており、これらのニーズにこたえる製品ラインアップを拡充することで、建設現場のゼロエミッション化に貢献します。 2022年6月には、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(オフロード法)」2014年基準に適合した土工用振動ローラZC120S-6を日本国内向けに販売を開始しました。道路や塗装の土台となる路床の締固めの他、ダムや空港、港湾、宅地造成などの大規模なインフラ整備や、減災・防災に向けた国土強靭化の取り組みでの活用が期待されています。 2022年7月には、後方小旋回型ICT油圧ショベルZX225USR-7、後方超小旋回型ICT油圧ショベルZX225US-7を日本国内向けに販売を開始しました。後方小旋回型及び後方超小旋回型の特徴を生かして、建設基礎や宅地造成など都市土木をはじめ、お客さまの現場にあった最適な製品の提案を実現します。また、ZX225USR-7、ZX225US-7は最新油圧システム「TRIAS Ⅲ(トライアススリー)」を搭載し、作業負荷やオペレータの操作量に応じて最適な油圧制御を行うことで、高い操作性を実現しています。 2023年2月には、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(オフロード法)」2014年基準に適合した13tクラスの後方超小旋回型油圧ショベル オフセットブーム1仕様機ZX135USOS-7を日本国内向けに販売を開始しました。本製品は、油圧ショベルZAXIS-7シリーズの特長である、燃費低減と高い作業性を実現する最新油圧システム「HIOS Ⅴ(ハイオス ファイブ)」を搭載し、尿素水不要のエンジンを採用しています。新機能として、バケットがブレードに接触する前に停止する「ブレード前範囲制限機能」を追加しました。さらに、バケットと運転室の接触を自動回避する機能「オートマルチーノシステム」や、フロントの動く範囲をあらかじめ設定する「エリアコントロール(フロント範囲制限システム)」、バケットの位置を運転室内のモニターに表示するシステムを導入しています。また、ワイドな掘削範囲を確保したため、様々な現場で活用していただけます。 提出会社は、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable Solutions」を、お客さまと協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、23,978百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。後方超小旋回型ICT油圧ショベルZX135USX-7、ZX225US-7中型油圧ショベルZX120-7、ZX135US-7、ZX200-7、ZX330-7バッテリー駆動式ミニショベルZX55U-6EB土工用振動ローラZC120S-6後方小旋回型ICT油圧ショベルZX225USR-7後方超小旋回型油圧ショベル オフセットブーム仕様機ZX135USO-7 (2)ソリューションビジネス マイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。 また、お客さまの生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客さまの掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。 固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。 当連結会計年度のソリューションビジネスにおける研究開発費は、465百万円です。
FY2022|2,401 文字
5【研究開発活動】 当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、25,462百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1)建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。 2021年4月には、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(オフロード法)」2014年基準に適合した土工用振動ローラZC120S-6を開発し、日本国内において2021年4月よりレンタルを開始しました。本製品は、当社従来製品が対象とした路盤から表層までの工程以外にも、道路や舗装の土台となる路床の締固めのほか、ダムや空港、港湾、宅地造成などの大規模なインフラ整備や、防災・減災に向けた国土強靭化の取り組みにおける活用が期待されます。 2021年7月には、小規模舗装工事の整地作業向けに、PATブレードの3Dマシンコントロール仕様のミニショベルZX40U-5Bを、日本国内において販売開始しました。PATブレードとは、Power Angle Tiltブレードの略で、通常の上下動作に加え、ブルドーザのようにチルト、アングル動作も可能としたブレード(排土板)です。本製品は、2018年に販売・レンタルを開始したミニショベル「PATブレード3Dマシンコントロール仕様機ZX35U-5B」の機能を継承しつつ、常時360度の全旋回動作が可能となり使い勝手を大幅に向上させています。 2021年10月は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した新型ICT油圧ショベルZX200X-7とZX330X-7を、日本国内向けに発売しました。両機種は、日立建機のICT施工ソリューションの中核を担うICT油圧ショベル「Solution Linkage® Assist(ソリューション リンケージ アシスト)」で、制御精度をさらに向上させた独自のマシンコントロール機能を搭載し、国土交通省が推進するi-Constructionに対応するとともに、建築基礎、土木工事など、さまざまな現場でのICT施工の支援を実現します。また、新採用の「エリアコントロール」機能により、油圧ショベルの上下・左右方向の動作制限エリアをモニター上で設定することが可能で、狭所や障害物のある現場での安全性向上に寄与します。さらに、日立建機のICT・IoTソリューション「Solution Linkage®」の新たなソリューションとして開発した「Solution Linkage® Work Viewer(ソリ ューション リンケージ ワーク ビューワー)」を採用しました。現在と過去の稼働状況の映像を、スマートフォンで見ることができ、作業者および管理者の両方の観点での施工進捗管理を支援します。 2021年10月、超大型油圧ショベルEX1900-6をモデルチェンジし、作業量を維持したまま燃料消費量を最大19%低減したEX2000-7を発売しました。EX2000-7は、現在発売中のEX-7シリーズで実現した構造物の耐久性の向上、ICTやIoTの活用による修理・点検でのサポート機能に加え、油圧回路の刷新や作業モード選択機能の追加などにより高い燃費性能も実現しました。大幅な燃料消費量の低減により、環境負荷とライフサイクルコストの低減に貢献します。 提出会社は、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable solutions」を、お客さまと協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、24,040百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。 土工用振動ローラ ZC120S-6 PATブレードの3Dマシンコントロール仕様のミニショベル ZX40U-5B ICT油圧ショベル ZX200X-7、ZX330X-7 超大型油圧ショベル EX2000-7 (2)ソリューションビジネス マイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。 また、お客さまの生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客さまの掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。 固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。 当連結会計年度のソリューションビジネスにおける研究開発費は、1,422百万円です。
FY2021|2,075 文字
5【研究開発活動】 当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、24,764百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1)建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。 2020年8月、自律型建設機械の開発と機能拡張を容易にするシステムプラットフォーム「ZCORE」(ズィーコア)を開発しました。当社は、人と機械、機械と機械、機械と施工現場環境とが相互に情報をやり取りし、施工現場全体の安全性の向上、生産性の向上を図る「協調安全」の現場の実現をめざしています。ZCOREは、建設機械に装着したセンサー類、通信ネットワークから情報を収集し判断する「情報処理プラットフォーム」、その判断に従って油圧機器などを動かす「車体制御プラットフォーム」で構成された機能拡張性の高いシステムプラットフォームです。これにより、協調安全と、高度な自律運転の両立を実現します。 2020年10月には、ミニショベル土木専用機ZX60C-5Aを、中国市場向けに発売しました。ミニショベルの用途は多岐にわたりますが、ZX60C-5Aは土木専用機として、道路工事や農林地の整備などに最適な仕様・構造にしています。中国で高い評価を得ている6トンクラスのミニショベルZX60-5Aと同等の操作性を維持すると共に、高効率な油圧システムを採用し、エンジンサイズの最適化による燃料消費量の低減を実現しています。また、操作性に直接的な影響が少ない運転室内の機器や、走行装置などの一部の部品は、日立建機の品質基準を満たしたうえで現地調達することで、製品価格を抑えています。 2020年12月には、12トンクラスの土木専用機ZX120-5Aと20トンクラスの土木専用機ZX195-5Aを、中国市場向けに発売しました。ZX120-5Aは、主に都市建設や農村地域での土木整備、港湾、その他軽負荷土木作業向けの小型油圧ショベルです。ZX195-5Aは、これらの作業に加えて工事現場での原材料の積込み作業や一般道路建設、上下水道の配管埋設工事などの社会インフラ向けの土木工事に用いられることを想定して開発した中型油圧ショベルです。ZX120-5A及びZX195-5Aには、ICTを活用してお客さまの機械を見守るサービスソリューション「ConSite®」を搭載し、お客さまの機械の工事現場での安定稼働に貢献するだけでなく、トータルのライフサイクルコストの低減に貢献していきます。 提出会社は、日立グループの強みである制御システム及びICT・IoTの技術を活用する「One Hitachi」で取り組むと共に、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable solutions」を、お客さまと協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、23,458百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。 中国市場向けのミニショベル土木専用機 ZX60C-5A 中国市場向け土木専用機 ZX-120-5A、ZX-195-5A (2)ソリューションビジネス マイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。 また、お客さまの生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客さまの掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。 固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。 当連結会計年度のソリューションビジネスにおける研究開発費は、1,306百万円です。
FY2020|1,654 文字
5【研究開発活動】 当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、23,720百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1)建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス2014年基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。 安定した作業能力と信頼性に基づく高稼働率を維持し、世界中の鉱山業界のお客様から高い評価をいただいている現行の超大型油圧ショベルEX-6シリーズからのフルモデルチェンジとなるEX-7シリーズの開発を進め、2019年4月から販売を順次開始しました。鉱山現場での安全性や生産性の向上、掘削から加工、搬出、積み出しまで鉱山現場全体のサプライチェーンにおける効率化を果たすことを目的に、ICTやIoT技術を活用した鉱山管理システム、更に、それを組み合わせたソリューション等の各種センサを搭載することで、お客様への定期的な稼働レポートの配信や、機械状態に応じた適切なメンテナンスやサービス部品の提供をタイムリーにすることを可能にしました。 2019年7月には、粘性や含水比等が異なる原料土を現場で効率的に改良する自走式の環境製品は、大型の後処理装置と「尿素SCRシステム」を採用することで排出ガスの中のPM(粒子状物質)とNOx(窒素酸化物)排出量を大幅に低減し、環境性能を向上させた、自走式土質改良機SR2000G-6を、日本国内向けに発売しました。 提出会社は、日立グループの強みである制御システム及びICT・IoTの技術を活用する「One Hitachi」で取り組むと共に、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable solutions」を、お客様と協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、22,239百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。 超大型油圧ショベル EX1200-7、EX2600-7、EX3600-7、EX5600-7 自走式土質改良機 SR2000G-6 中国市場向けのミニショベル土木専用機 ZX60C-5A (2)ソリューションビジネス マイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。 また、お客様の生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客様の掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。 固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。 当連結会計年度のソリューションビジネスにおける研究開発費は、1,481百万円です。
FY2019|2,566 文字
5【研究開発活動】 当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、24,774百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。 (1)建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス2014年基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を開発しています。 提出会社独自の技術で新たに開発した油圧蓄圧式ハイブリッドシステム「HIOS Ⅳ-HX(ハイオス フォー エイチエックス)」を搭載したハイブリッド油圧ショベルZH120-6を2018年10月1日に発売しました。油圧を蓄圧するアキュムレータを使用した回生システムにより、低燃費を実現しました。 地球温暖化防止や低炭素社会実現に積極的な欧州において、提出会社の代理店Kiesel GmbHのグループ会社であるKTEG Kiesel Technologie Entwicklung GmbHと、建設機械の電動化及び応用開発製品の開発を行う新会社であるEAC European Application Center GmbHの設立を2018年10月1日に発表しました。これまで、多数の電動化建機を開発・納入してきた提出会社と、欧州市場の電動化の規制動向や商品化のためのノウハウを豊富に有するKTEG Kiesel Technologie Entwicklung GmbHが技術的なノウハウを持ち寄ることで、現行機械のコンポーネントを活用しながら、お客様のニーズに対応した電動化が可能となり、環境負荷とライフサイクルコストの低減に貢献する電動化建機の開発を加速していきます。 近年の建設機械の潮流である情報・自動化技術関連では、機械の作業効率の向上、お客様の施工・管理コスト削減を目的とした機械の予防保全、施工支援システム等、建設機械のライフサイクル全体を視野に入れ、新たに顧客価値の創出を目的とした研究開発を推進しています。2018年1月に発売された20tクラスのICT油圧ショベルZX200X-6に続き、13tクラスの後方超小旋回型の特徴を生かしたZX135USX-6を2018年10月より発売しました。 提出会社独自のマシンコントロール機能である「Solution Linkage Assist(ソリューションリンケージ アシスト)」を搭載しており、GNSS受信機から得た機械の位置情報やバケット爪先の3次元情報を基に、3D(3次元)施工データに従って機械のフロント(ブーム、アーム、バケット)をリアルタイムで半自動制御し、施工目標面を掘り過ぎることなく、効率的な作業が可能となります。ZX135USX-6は、国交省が推進するi-Constructionに対応しています。 土木・建設業に携わるお客様の施工現場における「安全性向上」や「生産性向上」、「ライフサイクルコスト低減」に貢献する、ICT・IoTソリューション「Solution Linkage (ソリューション リンケージ)」の一環として、施工現場の見える化や進捗管理、指定エリアへの進入を通知する機能を持つICT施工ソリューション「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」の販売を2018年4月より国内向けに開始しました。Solution Linkage Mobileは、「もっと手軽に現場をIoT化」をコンセプトに、スマートフォンなどのモバイル端末を活用することで、施工現場を機械と人が「つながる現場」にすることを実現します。 提出会社は、日立グループの強みである制御システム及びICT・IoTの技術を活用する「One Hitachi」で取り組むと共に、さまざまなビジネスパートナーとのオープンイノベーションによる連携を推進します。身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable solutions」を、お客様と協創し提供していくと共に、環境価値・企業価値の創出に努めていきます。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、22,819百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。 Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル) Solution Linkage Survey(ソリューション リンケージ サーベイ) トロリー受電式リジッドダンプトラック EH5000AC-3 ICT油圧ショベル ZX135USX-6 ハイブリッド油圧ショベル ZH120-6 (2)ソリューションビジネス マイニング設備向けの事業では、交換性、摩耗寿命、安全性を考慮した、競争力の高いバケット消耗品の爪やマイニングショベル用の足回り製品の開発を行っています。また、お客様の生産性向上に寄与する、油圧ショベルの特性とお客様の掘削条件を反映した高効率バケットの製品化開発も行っています。 固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。また、IoTを活用した製品ソリューションの提供についても研究を進めています。 当連結会計年度のソリューションビジネスにおける研究開発費は、1,955百万円です。
FY2018|2,485 文字
5【研究開発活動】 当連結グループは、新たな付加価値の創造、品質・信頼性の向上を目的に、新技術や新製品の開発を積極的に推進しています。研究・開発本部の先行開発センタを主体に、研究・開発、生産・調達、品質保証の各本部、及びグループ会社の研究開発従事者が、緊密な連携を取りながら研究開発を推進しています。また、広範かつ高度な技術獲得のため、株式会社日立製作所、国内外の大学との依頼研究、共同研究を行っており、これらの研究活動を通して、高度技術人財の育成を同時に図っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、245億7千1百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。(1) 建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ等において、次期排ガス規制に対応する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進め、国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス2014年基準に適合した中型油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械を発売しています。従来機ZH200-5Bと比較して約12%の燃費低減を実現させたハイブリッド油圧ショベルZH200-6を2017年9月に発売しました。ZH200-6では、株式会社豊田自動織機と共同開発したモータ一体型の新型ハイブリッドエンジンに加え、日立オートモティブシステムズ株式会社と共同開発したリチウムイオンバッテリを搭載して、自動車・産業車両分野の技術を融合させています。車体コントローラが、油圧システム、エンジン、リチウムイオンバッテリ、電動モータで構成されるハイブリッドシステムを統合的に制御し車体性能を最大限に引き出します。本システムのベースとなる油圧ショベル向けに開発した油圧省エネシステム「TRIAS(特許第5572586号)」は、2017年11月に公益社団法人発明協会の主催する平成29年度関東地方発明表彰「特許庁長官賞」を受賞しました。 新たな建設機械の潮流である情報・自動化技術関連では、機械の作業効率の向上、お客様の施工・管理コスト低減を目的とした機械の予防保全、施工支援システム等、建設機械のライフサイクル全体を視野に入れ、新たな顧客価値の創出を目的とした研究開発を推進しています。その成果として、ICT施工ソリューションの中核を担う、ZAXIS-6シリーズの新型ICT油圧ショベルZX200X-6を2018年1月から発売しました。日立建機独自のマシンコントロール機能である「Solution Linkage Assist(ソリューションリンケージ アシスト)」を搭載しており、GNSS受信機から得た機械の位置情報やバケット爪先の3D(三次元)情報を基に、設計値に従って機械のフロント(ブーム、アーム、バケット)をリアルタイムで半自動制御し、施工目標面を掘り過ぎることなく、効率的な作業が可能となります。ZX200X-6は、国土交通省が推進するi-Constructionに対応しています。 お客様の課題であるライフサイクルコストを低減するサービスソリューション「ConSite(コンサイト)」の新たなメニューとして、稼働する建設機械のエンジンオイルや作動油のオイル監視センサからの情報をモニタリングするとともに、オイルの状態を自動診断し、お客様と代理店のサービススタッフなどにレポートを自動で配信する「ConSite OIL(コンサイトオイル)」を開発しました。建設機械業界で初となる本ソリューションは、全世界での提供に先駆けて、2017年10月より、欧州及びオーストラリアで提供を開始しています。ICTやIoTの技術を活用した、センシングによる遠隔での予兆検知率を高めることをめざしています。 振動・騒音低減、安全性向上、オペレータ負荷低減、生産性・品質向上、コスト低減を実現するための基盤技術の開発を行い、圧倒的な製品力を持つ建設機械の提供を推進していきます。お客様の様々なニーズに対して、日立グループの強みであるシステム、制御及びIoT関連技術を活用しながら、「One Hitachi」で取り組むと共に、さまざまなビジネスパートナーとの連携によるオープンイノベーションによって、最適なソリューションを提供していきます。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、228億9千8百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。Solution Linkage Cloud(ソリューション リンケージ クラウド)サービスメニュー ConSite OIL(コンサイトオイル)油圧ショベル ZX200-6、ZX120-6、ZX160LC-6後方超小旋回型油圧ショベル ZX225US-6、ZX135US-6後方小旋回型油圧ショベル ZX225USR-6ホイール式油圧ショベル ZX125W-6ハイブリッド油圧ショベル ZH200-6ホイールローダ ZW140-6、ZW150-6、ZW180-6、ZW370-6、ZW100-6、ZW120-6タイヤローラ ZC220P-6ICT油圧ショベル ZX200X-6 (2) ソリューションビジネス 移動式鉱山機械向けの事業では、シミュレーション分析とサービスモニタリングを通じて部品の断面の摩耗を最適化するほか、安全性を向上させ、部品の交換時間を短縮し、部品コストを削減するために、バケットの消耗品の先進的なロックピンを開発しています。また、電動ロープショベルの足回り製品の品揃えを拡張するための開発も行っています。固定プラント及び鉱物加工向けの事業では、電子厚さ測定装置やレーザースキャニング技術とディスクリート素子モデリングソフトウェアを使用して製品の設計を最適化し、ミルライナーや表面摩耗の寿命を延ばし、処理能力を向上させる開発を行っています。当連結会計年度のソリューションビジネスにおける研究開発費は、16億7千3百万円です。
FY2017|1,710 文字
7【研究開発活動】 当連結グループは、品質・信頼性の向上を基本として、新技術、新製品の早期開発を積極的に推進しています。研究開発は、研究・開発本部の技術開発センタを主体に、開発、生産・調達及び品質保証本部内の各事業部及びグループ会社の設計・製造・検査部門の研究開発従事者をもって取り組み、緊密な連携を取りながら、研究開発を推進しています。また、開発技術分野に応じて、株式会社日立製作所、国内外の大学との共同研究、依頼研究をとおして、人財育成を図りながら、高度な研究開発を行っています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は、193億4百万円です。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。(1) 建設機械ビジネス 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ、クレーン等において、次期排ガス規制に対応する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進めており、国内の特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(オフロード法)に基づく排出ガス2014年基準に適合した中型油圧ショベル、大型油圧ショベル、ホイールローダを発売しています。 新たな建設機械の潮流である情報・自動化技術関連では、機械の作業効率の向上、お客様の施工・管理コスト低減を目的とした機械の予防保全、施工支援システム等、建設機械のライフサイクル全体を視野に入れ、新たな顧客価値の創出を目的とした研究開発を推進しています。提出会社が提供する情報化施工ソリューションの中核となるICT油圧ショベルZX200X-5Bを開発し、2016年11月から販売を開始しました。提出会社独自の「マシンコントロール機能」と、分かりやすくオペレータをナビゲートする「マシンガイダンス機能」を搭載しています。同機では、高精度の衛星測位システムと、フロント、車体の角度センサから算出した、機械の位置や姿勢の3D(3次元)情報を、施工対象の3D設計データと照合しながら、フロント作業をリアルタイムで半自動制御することで、施工目標面を掘り過ぎることのない効率的な掘削を実現し、建設現場の安全性や生産性の向上に貢献します。鉱山操業の効率化に向けて、ダンプトラックの自動運行システム及び自律運転に関する各種技術を開発しています。安全性向上に向けては、安全運転支援システム「Fleet Awareness V2X」を2016年9月に開発しました。障害物検知機能として、日産自動車株式会社とクラリオン株式会社が共同で開発した「移動物検知機能付きAROUND VIEW MONITOR(アラウンドビューモニター)のカメラ画像処理技術」を取り入れた「ステーショナリーモード」並びに、株式会社日立製作所のミリ波レーダの技術を活用した「フォワードモード」を開発し、Aerial Angle(エアリアルアングル)に搭載しました。 振動・騒音低減、安全性向上、オペレータ負荷低減、生産性・品質向上、コスト低減を実現するための基盤技術の開発を行い、圧倒的な製品力を持つ建設機械の提供を推進していきます。お客様の様々なニーズに対して、日立グループの強みであるシステム、制御及びIoT関連技術を活用しながら、「One Hitachi」で取り組むと共に、さまざまなビジネスパートナーとの連携によるオープンイノベーションによって、最適なソリューションを提供していきます。 ※「AROUND VIEW MONITOR」は、日産自動車株式会社の登録商標です。 当連結会計年度の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、193億4百万円です。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。ハイブリッドホイールローダ ZW220HYB-5B超小旋回型油圧ショベル ZX20UR-5A油圧ショベル ZX240-6、ZX300-6、ZX330-6、ZX470-6、ZX530-6ホイールローダ ZW220-6、ZW310-6、ZW250-6ICT油圧ショベル ZX200X-5B (2) ソリューションビジネス 該当事項はありません。
FY2016|1,411 文字
7【研究開発活動】 当連結グループは、品質・信頼性の向上を基本として、新技術、新製品の早期開発を積極的に推進しています。研究開発は、研究本部の技術開発センタを主体に、開発、生産・調達及び品質保証本部内の各事業部及びグループ会社の設計・製造・検査部門の研究開発従事者をもって取り組み、緊密な連携を取りながら、研究開発を推進しています。また、開発技術分野に応じて、株式会社日立製作所、国内外の大学、国公立研究所との共同研究、依頼研究をとおして、人財育成を図りながら、高度な研究開発を行っています。 当連結会計年度の研究開発費は、建設機械事業188億3千4百万円です。 研究開発活動は、以下のとおりです。 基軸製品である油圧ショベル、超大型ショベルに加え、ミニショベル、ホイールローダ、クレーン等において、次期排ガス規制に対応する技術開発を進めているほか、「低炭素」をキーワードに、クリーン化、省エネルギー化を考慮した製品開発を進めています。 特に、建設機械の電動化は、日立グループのエレクトロニクス技術を活用し、精力的に推進しています。 これまでに、ZH200ハイブリッド油圧ショベルの後継機として、「ハイブリッド+(プラス)」を基本コンセプトとしたハイブリッド油圧ショベルZH200-5Bを製品化しています。また、ハイブリッドシステムを搭載した新開発のホイールローダZW220HYB-5Bについては、市場導入に向けたユーザーテストを繰り返し、このたび製品化に至り、2016年4月の日本国内での発売を発表しました。 マイニング向けダンプトラックについては、AC駆動方式に加えて、車体のスリップやタイヤのロック、前後方向の揺れ、ステアリング時の横滑りを緩和する「車体安定化制御技術」を採用すると共に、信頼性向上のために、解析主導型設計手法を駆使した製品開発にも取り組んでいます。 新たな建設機械の潮流である情報・ロボット技術関連では、機械の作業効率の向上、お客様の施工・管理コスト低減を目的とした機械の予防保全、施工支援システム等、建設機械のライフサイクル全体を視野に入れ、新たな顧客価値の創出を目的とした研究開発を推進しています。安全性向上に向けては、クラリオン株式会社と共同開発を進めてきた“全周囲安全確認支援装置”を製品化し、更に、鉱山操業効率化に向けて、ダンプトラックの自律運転に関する各種技術を開発しています。お客様のニーズに応える建設機械を提供するだけではなく、最新のICTを活用して施工現場や鉱山の生産性向上と安全管理強化を支えるソリューションの実現に取り組んでいます。 今後も人間尊重とお客様の立場に立ち、振動・騒音低減、安全性向上、オペレータ負荷低減等の技術開発、その他にも生産性・品質向上や原価低減のための基盤技術開発を行い、圧倒的な製品力を持つ建設機械の提供を推進していきます。 当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。後方超小旋回型油圧ショベル ZX20U-5A、ZX30U-5B、ZX35U-5B、ZX40U-5B、ZX50U-5B小型締め固め機械 ZV40PFL、ZV550WL超小旋回型油圧ショベル ZX30UR-5B、ZX40UR-5B、ZX55UR-5B振動ローラ ZC35C-5、ZC50C-5、ZC35T-5、ZC50T-5ホイールローダ ZW30-5B、ZW40-5B、ZW50-5B