研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 62 |
| 2024-03 | - | 55 |
| 2023-03 | - | 42 |
| 2022-03 | - | 29 |
| 2021-03 | - | 25 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,818 文字
6【研究開発活動】 当社グループのパーパス「人と社会を技術でつなぎ、心弾む未来を実現する」と、ビジョン「新しい価値の創造-弾性を創造するパイオニアからその先へ-」を指針に、常にパイオニアを志す研究開発活動の中で、人・社会・サスティナビリティなどさまざまな可能性を熱意と信頼を以て協調・追求し、自由でしなやかな発想で新たな価値創造を自動車・生活関連・メディカルの各分野で進めてまいります。 現在、研究開発は、最適開発推進部、MIRAI開発部、生産技術部、商品開発部の各開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革期にあり、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおり、これらは環境に配慮した設計、製品になるよう心掛けております。生産技術部門では省スペースで多品種の生産に対応する汎用性の高い自動化設備の開発や樹脂金型の開発を通じて生産性向上、生産コスト低減に取り組んでおります。また、DX関連(IoT、AI、IT)の取組にも力を入れ、工場管理、生産性の向上に取り組んでおります。2025年度は、各SBUの生産技術機能を統合し効率化を図り、バスバー、ADAS関連部品などの技術開発に注力してまいります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、687百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 (1) 自動車関連等①精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機ユニットの小型化・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注ぎ、金属ばねと樹脂部品の複合品も量産化しました。更に、これらの取組で培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、電動車の冷熱切替バルブ用ばねや、変速機からe-Axleに置き換わる環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また、新興国を始めとした海外カーメーカー向けには中国を中心とした現地製ばね材料の量産採用を実現し更なる採用拡大を進めております。 ②工業用ファスナー・EV関連 自動車のEV(電気自動車)化に伴って車体の造り方も変わり、ダイキャスト製のボディの採用が今後、増加予測されております。それにより締結部品も変化・進化が必要となり、その商品開発を推進しております。 また、自動車の静粛性、安全性のニーズが高まり、従来製品についても、内装トリムの繰り返し脱着性や耐衝撃保持性能等の機能向上に向けた製品開発を行っております。 環境対応として、CO₂排出低減を目的とした軽量化への取組は勿論のこと、お客様の困り事をキャッチし、部品の簡素化&統合化を実現した商品開発を実施し、採用に至っております。廃車規制ELVRへの対応として、モノマテリアル可能な締結部品の検討にも着手しており、製品のPRをしながらより具体的なニーズを収集し採用に向けて活動しております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、バッテリーやモーター関連及び静粛性を狙った製品や安全性に関与する製品開発を行っております。 これまで培ってきた金属ファスナーの加工技術を駆使し、電動車のモーターなどに使われるバスバーを採用いただいております。更に、絶縁材となる樹脂を導電材と一体化したインサート成形品の採用拡大に向けた開発にも取り組んでおります。 ③小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチシステム、ダンパー、ヒンジ等を供給しております。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいて長年供給をしているラッチシステムは、改良を重ねながらお客様の要求に応え続けており、近年においてはサステナブルな思想を織り込んだラッチ製品の供給を開始し、簡便かつ安全に運転席から操作ができる電動ラッチの量産供給も開始します。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上並びに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってまいりました。この結果、上記主要3商品は国内全乗用車メーカー、国内トラックメーカーの一部、並びに海外でも北米、中国、ASEAN、欧州と主要な地域にて多くのカーメーカーに採用されております。環境も意識した軽量化等の継続的な改善を行いながら採用車種の拡大を目指し、開発活動を実施しております。 ④流体制御関連 HEV、P-HEVなどのガソリンタンクに使用されるロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブ、フィルリミットベントバルブなど性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、中国・インド・インドネシア等海外子会社での生産も拡大しております。 BEV向けバッテリーパック内の流体配管用JOINT、付加価値を向上させたクイックコネクターなどの開発も行っており採用車種の拡大を目指し、開発活動を実施しております。 ⑤その他 環境対応としては、SDGs、循環型経済、CSRといった新たな視点で、環境経営への取組の重要な要素の一つである化学物質管理をサプライチェーン含めて行っております。年々厳しくなる各国環境法規により規制物質も増加傾向にある中、それらの法規及び顧客要求への適合を管理しております。 また、環境に配慮しCO₂排出量の少ない電炉材をはじめ、樹脂リサイクル材の採用推進、地産地消を念頭に海外地場材の採用拡大に向け、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けております。更には当社製品の高機能化に向けた、当社独自材料の機能改良研究も積極的に進めております。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、595百万円であります。 (2) 医療機器関連 消化器内視鏡用ガイドワイヤを基幹技術に育成するため、新しいガイドワイヤの開発及び、それらと併用される新商品の開発を進めております。また、この分野での競争力を高めるため、新素材や新技術、製造装置を導入し、技術の蓄積を図っております。 基礎技術開発の一環として、医療機器の性能を大きく影響する表面状態のコントロール研究を継続しております。恒久的な品質安定化を目指し、新しい製造装置を導入と工程の確立に取り組んでおります。 今後も海外展開を視野に入れた新しい開発システムの下、グローバル市場で競争力のある製品を開発し、患者さんに笑顔を届けられる特長のある商品開発を進めてまいります。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、91百万円であります。
FY2024|2,658 文字
6【研究開発活動】 当社グループのパーパス「人と社会を技術でつなぎ、心弾む未来を実現する」と、ビジョン「新しい価値の創造-弾性を創造するパイオニアからその先へ-」を指針に、常にパイオニアを志す研究開発活動の中で、人・社会・サスティナビリティなどさまざまな可能性を熱意と信頼を以て協調・追求し、自由でしなやかな発想で新たな価値創造を自動車・生活関連・メディカルの各分野で進めていきます。 現在、研究開発は、設計部、e商品開発部、生産技術部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革期にあり、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおり、これらは環境に配慮した設計、製品になるよう心掛けています。生産技術部門では省スペースで多品種の生産に対応する汎用性の高い自動化設備の開発を通じて生産性向上、生産コスト低減に取り組んでおります。また、DX関連(IoT、AI、IT)の取り組みにも力を入れ、工場管理、生産性の向上に取り組んでいます。24年度は金型専門子会社の㈱ピーエムティーを吸収し、金型技術の開発にも注力してまいります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、810百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 (1)自動車関連等①精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機ユニットの小型化・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注ぎ、金属ばねと樹脂部品の複合品も量産化しました。更に、これらの取り組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリッドの機構に使用される極小の複合ばねを始め、変速機からe-Axleに置き換わる環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また、新興国を始めとした海外カーメーカー向けには中国を中心とした現地製ばね材料の量産採用を実現し更なる採用拡大を進めております。 ②工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決するため、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品等が標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化にも積極的に取り組んでおり、CO2削減を目的とした材料変更も行っております。 利便性を向上させた内装部品の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、バッテリーやモーター関連及び静粛性を狙った製品や安全性に関与する製品開発を行っております。 ③小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチシステム、ダンパー、ヒンジ等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいて長年供給をしているラッチシステムは、改良を重ねながらお客様の要求に応え続けております。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、上記主要3商品は国内全乗用車メーカー、国内トラックメーカーの一部、ならびに海外でも北米、中国、ASEAN、欧州と主要な地域にて多くのカーメーカーに採用されております。環境も意識した軽量化等の継続的な改善を行いながら採用車種の拡大を目指し、開発活動を実施しております。 ④流体制御関連 HEV、P-HEVなどのガソリンタンクに使用されるロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブ、フィルリミットベントバルブなど性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、中国・インド・インドネシア等海外子会社での生産も拡大しております。 BEV向けに流体配管用JOINT、付加価値を向上させたクイックコネクターなどの開発も行っており採用車種の拡大を目指し、開発活動を実施しております。 ⑤その他 環境対応としては、SDGs、循環型経済、CSRといった新たな視点で、環境経営への取り組みの重要な要素の一つである化学物質管理をサプライチェーン含めて行っています。年々厳しくなる各国環境法規により規制物質も増加傾向にある中、それらの法規及び顧客要求への適合を管理しています。 また、環境に配慮しCO2排出量の少ない電炉材をはじめ、樹脂リサイクル材の採用推進、地産地消を念頭に海外地場材の採用拡大に向け、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には当社製品の高機能化に向けた、当社独自材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、752百万円であります。 (2)医療機器関連 消化器内視鏡用ガイドワイヤを基幹技術に育成し、競争力を高めるため、新しい材料や製造装置を導入し、技術の蓄積を進めています。これらの技術の一部を導入し23年度に複数の内視鏡用ガイドワイヤの商品化を行いました。 血管内治療に用いる製品では、抗がん剤のエマルション生成率を上げ、治療効果の向上が期待出来るエマルションコネクター「パイオラックスエマルションコネクター」(国内商品名「マイクロマジック」)の海外申請を進めており、認証を取得した国より順次販売を開始しました。 基礎技術開発として、医療機器の性能を大きく左右する表面状態をコントロールする研究を継続しております。恒久的な品質の安定化のため、外部技術コンサルタントの指導を受けながら新しい処方、工程の確立の取り組みを継続しています。 海外展開を視野に入れた新しい開発システムの下、グローバル市場で競争力のある製品を開発し、患者様に笑顔を届けられる特長のある商品開発を進めていきます。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、57百万円であります。
FY2023|2,651 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、e商品開発部、生産技術部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革期にあり、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおり、これらは環境に配慮した設計、製品になるよう心掛けています。生産技術部門では新しい製造方法として、省スペースで少量多品種の生産対応や生産性向上、生産コスト低減に繋がる生産設備の開発にも取り組んでおります。また、DX関連(IoT、AI、IT)の取り組みにも力を入れ、生産性の更なる向上に努めてまいります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、804百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型化・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注ぎ、金属ばねと樹脂部品の複合品も量産化しました。更に、これらの取り組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリッドの機構に使用される極小の複合ばねを始め、変速機からe-Axleに置き換わる環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また、従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も更に拡大しております。 (2)工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決するため、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品等が標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化にも積極的に取り組んでおり、CO2削減を目的とした材料変更も行っております。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、バッテリーやモーター関連及び静粛性を狙った製品開発を行っております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチシステム、ダンパー、ヒンジ等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいて長年供給をしているラッチシステムは、改良を重ねながらお客様の要求に応え続けております。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、上記主要3商品は国内全乗用車メーカー、国内トラックメーカーの一部、ならびに海外でも北米、中国、ASEAN、欧州と主要な地域にて多くのカーメーカーに採用されております。環境も意識した軽量化等の継続的な改善を行いながら採用車種の拡大を目指し、開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブ、フィルリミットベントバルブなど性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、乗用車(軽を含む)を中心に国内外の新規客先・新規車種への採用も拡大を続けております。それに伴い中国・インド・インドネシア等海外子会社での生産も拡大しております。 環境問題に対しては、2K部品や高機能チェックバルブ、プラグインハイブリッド車向けの製品等各国の法規対応に向けた高付加価値バルブの開発を積極的に進めております。 (5)その他 環境対応としては、SDGs、循環型経済、CSRといった新たな視点で、環境経営への取り組みの重要な要素の一つである化学物質管理をサプライチェーン含めて行っています。年々厳しくなる各国環境法規により規制物質も増加傾向にある中、それらの法規及び顧客要求への適合を管理しています。 また、環境に配慮しCO2排出量の少ない電炉材をはじめ、地産地消を念頭に海外地場材の採用拡大に向け、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には当社製品の高機能化に向けた、当社独自材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、745百万円であります。 医療機器関連では、 消化器内視鏡用ガイドワイヤを基幹技術に育成し、競争力を高めるため、新しい材料や製造装置を導入し、技術の蓄積を進めています。これらの技術の一部を導入し23年度に複数の内視鏡用ガイドワイヤの商品化を予定しています。 血管内治療に用いる製品では、抗がん剤のエマルション生成率を上げ、治療効果の向上が期待出来るエマルションコネクター「パイオラックスエマルションコネクター」(国内商品名「マイクロマジック」)の海外申請を進めており、認証を取得した国より順次販売を開始します。 基礎技術開発として、医療機器の性能を大きく左右する表面状態をコントロールする研究を継続しております。恒久的な品質の安定化のため、外部技術コンサルタントの指導を受けながら新しい処方、工程の確立の取り組みを継続しています。 海外展開を視野に入れた新しい開発システムの下、グローバル市場で競争力のある製品を開発し、患者さんに笑顔を届けられる特長のある商品開発を進めていきます。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、58百万円であります。
FY2022|2,529 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、生産技術部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革期にあり、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおり、これらは環境に配慮した設計、製品になるよう心掛けています。生産技術部門では新しい製造方法として、省スペースで少量多品種の生産対応や生産性向上、生産コスト低減に繋がる生産設備の開発にも取り組んでおります。また、DX関連(IoT、AI、IT)の取り組みにも力を入れ、生産性の更なる向上に努めてまいります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、661百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型化・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注ぎ、金属ばねと樹脂部品の複合品も量産化しました。更に、これらの取り組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリッドの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また、従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も更に拡大しております。 (2)工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化にも積極的に取り組んでおり、CO2削減を目的とした材料変更も行っております。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、バッテリーやモーター関連及び静粛性を狙った製品開発を行っております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチシステム、ダンパー、ヒンジ等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいて長年供給をしているラッチシステムは、改良を重ねながらお客様の要求に応え続けております。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、上記主要3商品は国内全乗用車メーカー、国内トラックメーカーの一部、ならびに海外でも北米、中国、アセアン、欧州と主要な地域にて多くのカーメーカーに採用されております。環境も意識したより良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブ、フィルリミットベントバルブなど性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、乗用車(軽を含む)を中心に国内外の新規客先・新規車種への採用も拡大を続けております。それに伴い中国・インド・インドネシアなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進めております。 環境問題に対しては、2K部品や高機能チェックバルブ、プラグインハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。 (5)その他 環境対応としては、SDGs、循環型経済、CSRといった新たな視点で、環境経営への取り組みの重要な要素の一つである化学物質管理をサプライチェーン含めて行っています。年々厳しくなる各国環境法規により規制物質も増加傾向にある中、それらの法規及び顧客要求への適合を管理しています。 また、環境に配慮し地産地消を念頭に海外地場材の採用拡大に向け、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には当社製品の高機能化に向けた、当社独自材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、594百万円であります。 医療機器関連では、 消化器内視鏡用ガイドワイヤを基幹技術に育成し、競争力を高めるため、新しい材料や製造装置を導入し、技術の蓄積を進めています。これらの技術の一部を導入し、内視鏡用ガイドワイヤ(商品名:シークマスター035H)1品種を上市しました。 基礎技術開発として、医療機器の性能を大きく左右する表面状態をコントロールする研究を継続しております。恒久的な品質の安定化のため、外部技術コンサルタントの指導を受けながら新しい処方、工程の確立の取り組みを開始しました。 海外展開を視野に入れた新しい開発システムの下、グローバル市場で競争力のある製品を開発し、患者さんに笑顔を届けられる特長のある商品開発を進めていきます。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、67百万円であります。
FY2021|3,127 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革期にあり、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおり、これらは環境に配慮した設計、製品になるよう心掛けています。生産技術部門では新しい製造方法として、省スペースで少量多品種の生産対応や生産性向上、生産コスト低減に繋がる生産設備の開発にも取り組んでおります。また、DX関連(IoT、AI、IT)の取り組みにも力を入れ、生産性の更なる向上に努めてまいります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、614百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注ぎ、金属ばねと樹脂部品の複合品も量産化しました。更に、これらの取り組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリッドの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また、従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も更に拡大しております。 (2)工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化にも積極的に取り組んでおります。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いたバッテリーやモーター関連の開発を行っております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチシステム、ダンパー、ヒンジ等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいて長年供給をしているラッチシステムは、改良を重ねながらお客様の要求に応え続けております。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、上記主要3商品は国内全乗用車メーカー、国内トラックメーカーの一部、ならびに海外でも北米、中国、アセアン、欧州と主要な地域にて多くのカーメーカーに採用されております。環境も意識したより良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブ、フィルリミットベントバルブなど性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、乗用車(軽を含む)を中心に国内外の新規客先・新規車種への採用も拡大を続けております。それに伴い中国・インド・インドネシアなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進めております。 環境問題に対しては、2K部品や高機能チェックバルブ、ハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。 (5)その他 環境対応としては、SDGs、循環型経済、CSRといった新たな視点で、環境経営への取り組みの重要な要素の一つである化学物質管理をサプライチェーン含めて行っています。年々厳しくなる各国環境法規により規制物質も増加傾向にある中、それらの法規及び顧客要求への適合を管理しています。 また、環境に配慮し地産地消を念頭に海外地場材の採用拡大に向け、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には当社製品の高機能化に向けた、当社独自材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、557百万円であります。 医療機器関連では、 基礎技術開発として、医療機器の性能を大きく左右する表面状態をコントロールする研究を継続しております。また、消化器内視鏡用ガイドワイヤでは、基幹技術に育成するため、新しい材料、製造装置を導入し技術の蓄積を進めています。これらの技術の一部を導入し商品化したシークマスター:内視鏡用ガイドワイヤ(20年度販売強化製品)は、優れたトルク伝達性、滑り耐久性及び末梢選択性を発揮し、計画以上の売り上げを達成しています。 FDA(日本の厚労省に相当する、米国政府機関)基準に対応した新しい開発システムが定着し、計画(上市時期、コンセプト通りの特長、安定した品質)通りに商品化できる体制が整いました。効率的な商品開発が出来る体制へ生まれ変わり、特徴のある商品開発を進めていきます。 2020年度に製品化したのは以下の4製品です。 (1)ビショップ ハイフロータイプ(BISHOP HF);血管系分野のデバイスで、主に肝臓ガンに対する抗がん剤注入療法に用いるマイクロカテーテルです。従来から販売を行っている選択的アプローチ型のビショップに高流量タイプを追加しました。 (2)オルフィス ネオ オープンエンド(Orphis NEO OP);血管系分野のデバイスで、全身化学療法に使用される静脈留置用カテーテルとそれを接続するポートのキットになります。臨床現場の要望に合わせてカテーテルの先端を開放系にしたオープンエンドタイプを追加しました。 (3)カバード バイルラッシュ アドバンス(Covered BileRush Advance);消化器分野のデバイスで、切除不能悪性胆道狭窄に対して長期開存を目的にした胆管用カバードメタリックステントです。留置後の位置移動の少ないレーザーカットタイプで、細径デリバリーシステムを採用しており、高度狭窄症例や屈曲部位への留置が見込める製品です。下期から限定販売を継続中で、2021年度の販売強化製品となります。 (4)プレートT(Plate T)新形状;既に臨床現場で好評を得ている純チタン製の頭蓋用ミニプレートで、後頭蓋タイプ、コメカミ用として2形状及び骨切線に合わせて付形できるマルチメッシュタイプの合計4機種を追加しました。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、56百万円であります。
FY2020|3,011 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革が動き始めており、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおります。また、生産技術部門では新しい製造方法として、省スペースで少量多品種の生産対応や生産性向上、生産コスト低減に繋がる生産設備の開発にも取り組んでおります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、601百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注ぎ、金属ばねと樹脂部品の複合品も量産化しました。更に、これらの取り組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリッドの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も更に拡大しております。 (2)工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化にも積極的に取り組んでおります。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いたバッテリーやモーター関連の開発を行っております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチシステム、ダンパー、ヒンジ等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいて長年供給をしているラッチシステムは、改良を重ねながらお客様の要求に答え続けております。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、上記主要3商品は国内全乗用車メーカー、国内トラックメーカーの一部、ならびに海外でも北米、中国、アセアン、欧州と主要な地域にて多くのカーメーカーに採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブ、フィルリミットベントバルブなど性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けております。それに伴いインドネシア・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進めております。 環境問題に対しては、2K部品や高機能チェックバルブ、ハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。 (5)その他 環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ローズ)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。 製品価格の低減として海外地場材の採用を進める為、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、573百万円であります。 医療機器関連では、 2019年度に製品化したのは以下の4製品です。 (1)マイクロマジック(MicroMagic);血管内治療分野(抗がん剤投与)のデバイスで、術者に依存することなく、安定したW/O (Water in Oil)エマルションを精製出来る薬液混合用コネクタです。混合した薬剤が癌細胞に滞留する時間が長くなることで、治療成績の向上が期待できます。 (2)バイルラッシュセレクティブ経皮経肝用(BileRushSelective K type);既に臨床現場で好評を得ている内視鏡用胆管ステントと同じ細径デリバリーシステムを採用しており、屈曲部位への留置や複数本留置の手技的成功率の向上が見込める製品で、臨床での評価も良好です。 (3)レボウェーブPX(RvoWave PX);消化器内視鏡用のガイドワイヤで、様々な処置具を誘導するために使われるガイドワイヤです。既に国内の臨床現場で好評を得ている製品で、新規に国内承認を取り直し、CEマーク及び米国の承認も取得しました。米国での販売は、大手内視鏡メーカーを販売代理店とし供給を開始しました。 (4)シークマスター(SeekMaster);消化器内視鏡用のガイドワイヤ“レボウェーブ”の後継バージョンであり、明確な凹凸構造を取り入れた製品で、新しい開発システムの下、工程設計も見直し、非常に品質が安定した製品に仕上げました。優れたトルク伝達性、滑り耐久性及び末梢選択性を発揮することが可能です。19年度下期に製品化しました。20年度の販売強化製品となります。 基礎技術開発としては、医療機器の性能を大きく左右する表面状態をコントロールする研究を継続しております。また、消化器内視鏡用ガイドワイヤでは、基幹技術に育成するため、新しい材料、製造装置を導入し技術の蓄積を進めています。これらの成果の一部は2020年度以降の新製品に適用する予定です。 品質管理システムとしてFDA(日本の厚労省に相当する、米国政府機関)基準に対応した新しい開発システムに載せて開発初期より運用した第一弾の製品が“シークマスター”となります。効率的な商品開発が出来る体制へ生まれ変わり、特徴のある商品開発を進めていきます。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、28百万円であります。
FY2019|2,673 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の株式会社パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 なかでも、自動車産業では100年に一度ともいわれる大変革が動き始めており、当社も次世代車両の新たなニーズに対応すべく新商品の開発に取り組んでおります。また、生産技術部門では新しい製造方法として、省スペースで少量多品種の生産対応や生産性向上、生産コスト低減に繋がる生産設備の開発にも取り組んでおります。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、549百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注いできました。更に、これらの取組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリッドの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取り組んでおります。また従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も更に拡大しております。 (2)工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化にも積極的に取り組んでいます。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いたバッテリーやモータ関連の構成部品が採用されております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるラッチハンドル、ダンパー、ヒンジ等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ラッチハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドラッチの開発を行ってきました。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けております。それに伴いインドネシア・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進めております。 環境問題に対しては、2K部品や高機能チェックバルブ、ハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。 (5)その他 環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ローズ)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。 製品価格の低減として海外地場材の採用を進める為、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上、自動車関連に関わる研究開発費は、530百万円であります。 医療機器関連では、 2018年度に製品化したのは以下の3製品です。 (1)エンドセレクター(EndoSelecter):消化器分野のデバイスで、様々な処置具を誘導するために使われるガイドワイヤで、トルク伝達性、末梢選択性等良好な評価を得ています。大手処置具販売メーカーを販売代理店として供給を行っています。 (2)マジックトーム(MagicTome):消化器分野のデバイスで、チューブ先端の高周波により切開可能なブレード(刃)と、先端の角度が変えられるスイング機構を設けた処置具(カニューラ)で、当社では初めての電気医療機器であり、限定販売で医師の評価を経て全国販売を開始しました。 (3)オルフィス ネオ スタンダードポート(Orphis NEO STD port):血管系分野のデバイスで、全身化学療法に使用される静脈留置用カテーテルとそれを接続するポートのキットになります。これまで販売していたミニポートに加えて一回り大きなスタンダードポートを新たに製品化しました。さらに両サイズのポートにX線(診断装置)で視認できるように改良を加えました。 品質管理システムとしてFDA(日本の厚労省に相当する、米国政府機関)基準に対応したマネジメントシステムを導入し、その中で品質をより安定させ、開発期間もトータルで短縮する開発システムへ移行し運用を開始しました。 基礎技術開発として医療機器の性能を左右する表面状態をコントロールする研究を継続しており、その成果の一部は2019年度以降の新製品に適用する予定です。 以上、医療機器関連に関わる研究開発費は、19百万円であります。
FY2018|2,571 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ(海外拠点含む)、及び子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、580百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注いできました。更に、これらの取組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリットの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取組んでおります。また従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も更に拡大しております。 (2)工業用ファスナー・EV関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取組みにも積極的に取組んでいます。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 また、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いたバッテリーやモータ関連の構成部品が採用されております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ラッチハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ラッチハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドラッチの開発を行ってきました。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており、乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けております。それに伴いインドネシア・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進めております。 環境問題に対しては、2K部品や高機能チェックバルブ、ハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。 (5)その他 環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。 製品価格の低減として海外地場材の採用を進める為、金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。更には材料の機能改良研究も積極的に進めています。 以上自動車関連に関わる研究開発費は、524百万円であります。 医療機器関連では 2017年度に製品化したのは以下の5製品です。 (1)ロゴススイッチ(LOGOSSWITCH);血管内手術用デバイスで、チューブ先端にある小さな風船(バルーン)で血流量をコントロールしながら、バルーン手前の側孔から抗ガン剤を注入するマイクロバルーンカテーテルです。産官学協同開発として取組み製品化しました。 (2)ロゴスグランマスター(LOGOS GrandMaster);血管内手術用デバイスで、チューブ先端にある小さなバルーンより血流量をコントロールしながら抗ガン剤を注入するマイクロバルーンカテーテルです。 (3)フレックスエラプラスJ(FlexELLA+J);消化器分野のデバイスで、狭くなった食道に挿入し食物を通りやすくするステントです。 (4)マジックトーム(MagicTome);消化器分野のデバイスで、チューブの先端に高周波により切開可能なブレード(刃)と先端の角度を変えられるスイング機構が設けてあるカニューラで、当社では初めての電気医療機器となり限定販売中です。 (5)レボウェーブα(Revowaveα);消化器分野のデバイスで、臨床現場で好評を得ているレボウェーブの表面にシリコーンコーティングを施し操作性を改善しました。 品質管理システムとしてFDA(日本の厚労省に相当する、米国政府機関)基準に対応した管理システムを導入し、その中で品質をより安定させ、開発期間もトータルで短縮する開発システムへの移行を進めています。 基礎技術開発として医療機器の性能を左右する表面状態をコントロールする研究を継続しており、その成果の一部は2018年度上市製品に適用する予定です。 以上医療機器関連に関わる研究開発費は、56百万円であります。
FY2017|2,285 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ、及び子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、619百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 従来から取り組んできた変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発及び採用、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねの開発拡大に継続して力を注いできました。更に、これらの取組みで培ってきた応力や挙動等の解析技術を駆使し、プラグインハイブリットの機構に使用される極小の複合ばねを始め、環境対応車用の製品拡大にも取組んでおります。また従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国を始めとした海外カーメーカーとの新たな開発・量産化も拡大しております。 (2)工業用ファスナー関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取組みにも積極的に取組んでいます。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ロックハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ロックハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドロックの開発を行ってきました。また、ソフトオープンさせるためのダンパーや、最近ではグローブボックスの閉じフィーリング向上ならびに走行中の雑音低減に繋がるスプリング内蔵クッションの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けており、それに伴いインドネシア・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進め、採用が拡大されつつ有ります。 環境問題に対しては、2K部品やハイブリッド車向けの製品など各国の法規対応に向けた新規開発を積極的に進めております。 (5)その他 EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いてバッテリーやモータ関連の構成部品が採用され、国内での拡販、海外での生産も進めています。 環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。 製品価格の低減として海外廉価材の採用を検討しています。金属材料及び樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。 以上自動車関連に関わる研究開発費は、564百万円であります。 医療機器関連では、2016年度に製品化したのは以下の4製品です。 (1)ライトハウス;血管内手術用デバイスで、抗ガン剤を注入したり塞栓コイルを目的の位置に留置したりするためのマイクロカテーテル。 (2)Ti-Niガイドワイヤ(SHIRUBE);透析ができなくなった血管を広げて血流を改善する手技に使用する、狭窄部の突破性を備えたガイドワイヤ。 (3)NB-ブレード;消化器分野のデバイスで、狭くなった胆道に挿入し、胆汁を排液するデバイスとして、復元性に優れた構造を持つ経鼻胆管ドレナージカテーテル。 (4)ボーンマスター;脳神経外科分野で、患者様の骨の欠損に合わせ3Dプリンターで形状を設計するカスタムメイド人口骨。 ガイドワイヤやカテーテルの基盤技術となる表面処理に関して、外部研究機関との共同研究を継続しながら製品への応用を図っております。また、産官学共同開発として3年間「選択的機能を有したカテーテルの開発」に取組んで参りましたが開発期間が終了し、2017年度に製品化する予定です。 以上医療機器関連に関わる研究開発費は、54百万円であります。
FY2016|2,444 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。 現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ、および子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、503百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果および研究開発費は次の通りであります。 自動車関連等では、(1)精密ばね関連 変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発および採用に加え、応力や拳動等の解析技術を駆使した最適設計により、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化を図ってきました。また、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねも開発拡大を図ってきました。更に、今まで以上に客先組立工場との連携を密に取り、客先組立工場の意見と当社製品の最適形状を盛り込んだ商品の開発にも力を注いできました。 従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国のカーメーカーとの新たな開発・量産化も拡大しております。 (2)工業用ファスナー関連 原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。 また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取り組みも積極的に取組んでいます。 利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。 低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。 (3)小型ユニット関連 車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ロックハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ロックハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドロックの開発を行ってきました。平行してソフトオープンさせるためのダンパーの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。 (4)燃料系関連 樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上、コスト低減を狙った開発を継続しており乗用車(軽を含む)を中心に新規客先・新規車種への採用も拡大を続けており、それに伴いタイ・中国・インドなど海外子会社での生産も拡大しております。 金属タンク用バルブとしては、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品の開発を進め、新規客先へも採用が拡大されつつ有ります。 環境問題に対しては、代替燃料に対応した製品やハイブリッド車向けの製品に加え各国の法規対応に向けた新規開発も進んでおります。 (5)その他 EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いてバッテリーやモータ関連の構成部品が採用され、国内での拡販、海外での生産も進めています。 環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。 製品価格の低減として海外廉価材の採用を検討しています。金属材料および樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。 以上自動車関連に関わる研究開発費は、441百万円であります。 医療機器関連では、 外科的手術と比較して患者に対する負担の少ない治療法に用いられる血管内手術用デバイスおよび内視鏡治療用デバイスと脳神経外科分野における骨の固定具(プレートおよびスクリュー)の開発を進めております。 血管内手術用デバイスでは、透析ができなくなった血管を広げて血流を改善する手技に使用する、狭窄部の突破性を備えたガイドワイヤー(販売名:パイオラックスガイドワイヤー(Glitter))を製品化しました。 消化器分野のデバイスでは、胆道狭窄部の拡張に使用するステントとして、業界で最も細い5.7Fr.(1.9mm)デリバリーシステムを採用した胆管ステント(販売名:バイルラッシュセレクティブ)を製品化しました。また、狭くなった胆道に挿入し、胆汁を廃液するデバイスとして、復元性に優れた構造を持つ経鼻胆管ドレナージカテーテル(販売名:NB-ブレード)を2016年度上市いたします。 脳神経外科分野における骨の固定具(プレート)では、市場での要望の高い3D形状の湾曲メッシュ(販売名:ドームメッシュ)を製品化しました。 ガイドワイヤーやカテーテルの基盤技術となる親水性表面処理に関して、コア技術と位置づけ、継続して外部研究機関と共同研究を行い製品への応用を図っております。 また、産官学共同開発として「選択的機能を有したカテーテルの開発」、「パピロトーム内視鏡処置具の開発」に取り組みました。パピロトームとは胆管の入り口の乳頭を切開する処置具のことで製造承認を取得し商品化の準備に入りました。 以上医療機器関連に関わる研究開発費は、62百万円であります。