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トーアミ(5973)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

金属製品 建設・資材

事業の概要

  • 土木建築用資材の製造販売
    トーアミグループは、商業ビルやマンション、工場などの建築物に使われる「溶接金網」や「鉄筋加工品」といった土木建築用資材を製造・販売しています。これらの製品は、コンクリートの強度を高めるために不可欠なもので、建物の基礎や壁、床、側溝などに幅広く利用されています。国内ではトーアミ本体や住倉鋼材、FDテクノが製造・販売を担い、海外ではベトナムのSMC TOAMIがワイヤーメッシュの製造・販売を手掛けています。
  • 土木・建築工事の請負
    グループ会社である渡部建設、中條工務店、エアードが、型枠大工工事、コンクリート工事、造成工事、駐車場整備工事、河川護岸工事、外構工事、舗装工事など、多岐にわたる土木・建築工事を請け負っています。これにより、資材の提供だけでなく、実際の建設現場での施工までを一貫して手掛けることで、顧客の多様なニーズに応えるビジネスモデルを構築しています。
  • 海外での技術サービス展開
    ベトナムのTOAMI VIETNAM LLCは、建築図面の解析、積算請負、技術コンサルティングサービスなどを提供しています。これは、海外市場における建設需要の取り込みと、現地の建設プロジェクトを技術面から支援することで、グループ全体の収益源を多様化し、成長機会を追求する戦略の一環と言えます。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 土木建築用資材事業
    この事業は、溶接金網や鉄筋加工品、メッシュフェンスなど、土木建築現場で使われる様々な資材の製造と販売を行っています。売上高は143.73億円、営業利益は3.31億円と、グループ全体の売上の大部分を占める主力事業です。国内ではトーアミ本体や住倉鋼材、FDテクノが、海外ではベトナムのSMC TOAMIが製造・販売を担っています。
  • 土木・建築工事事業
    この事業では、型枠大工工事、コンクリート工事、造成工事、駐車場整備工事、河川護岸工事、外構工事、舗装工事など、多岐にわたる土木・建築工事を請け負っています。売上高は37.31億円、営業利益は1.10億円で、グループのもう一つの柱となる事業です。国内では渡部建設、中條工務店、エアードが中心となって事業を展開しています。
  • 海外事業と技術コンサルティング
    ベトナムでは、SMC TOAMI LIMITED LIABILITY COMPANYが各種ワイヤーメッシュの製造・販売を行い、TOAMI VIETNAM LLCが建築図面解析や積算請負、技術コンサルティングサービスを提供しています。これは、成長が見込まれる海外市場への進出と、技術サービスによる新たな収益源の確保を目指すもので、グループ全体の事業多角化に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
MaterialsForCivilEngineeringAndConstruction 事業 144 3 2.3%
CivilEngineeringAndConstructionWork 事業 37 1 3.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|697 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社トーアミ)、連結子会社5社(住倉鋼材株式会社、株式会社渡部建設、FDテクノ株式会社、株式会社中條工務店、株式会社エアード)、持分法適用関連会社1社(SMC TOAMI LIMITED LIABILITY COMPANY)、持分法非適用非連結子会社1社(TOAMI VIETNAM LLC)により構成されております。 当社グループの事業区分は、「土木建築用資材事業」「土木・建築工事事業」の2つの報告セグメントからなります。 当社グループの事業区分をセグメントごとの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けを品目区分別に示すと、次のとおりであります。土木建築用資材事業………………棒線加工品(溶接金網及び鉄筋加工品)、コンクリート二次製品用溶接金網、メッシュフェンス等国内においては、当社及び住倉鋼材株式会社並びにFDテクノ株式会社が製造、販売しております。海外においては、SMC TOAMI LIMITED LIABILITY COMPANYがベトナム社会主義共和国で各種ワイヤーメッシュの製造、販売を目的としており、TOAMI VIETNAM LLCが同国で建築図面解析、積算請負、技術コンサルティングサービス等を行っております。土木・建築工事事業………………型枠大工工事、コンクリート工事、造成工事、駐車場整備工事、河川護岸工事、外構工事、舗装工事等国内においては、株式会社渡部建設及び株式会社中條工務店並びに株式会社エアードが行っております。 以上の状況を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
主材料価格の変動局面において、販売価格への転嫁の進度により業績に大きな影響を及ぼす可能性があるため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 設備
溶接金網の製造及び販売には、線材、鉄筋等の主材料を使用する製造設備が必要。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:資材調達のリスク / 経済状況の変化によるリスク / 固定資産の減損に係る会計基準適用によるリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

トーアミは特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPに関する顕著な情報が見当たらない。主力製品であるワイヤロープや関連製品は、技術的な差別化よりも品質やコスト競争力が重視される傾向にある。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

ワイヤロープはインフラ、建設、漁業など多岐にわたる産業で使用されており、一度採用された製品はその仕様や信頼性から、顧客が他の製品へ切り替える際には、再評価や認証の手間、安全性のリスクを伴う可能性がある。しかし、代替材料や競合製品の存在もあり、スイッチングコストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

トーアミの事業モデルは、ユーザー数の増加によって製品やサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す性質のものではない。製品の品質や供給能力が重視されるBtoBビジネスである。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の製造ノウハウと、原材料調達における規模の経済性、効率的な生産体制により、一定のコスト競争力を維持していると考えられる。特に、国内での安定した生産基盤は、品質と価格の両面で強みとなりうる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ワイヤロープ業界は、高度な製造技術と設備投資が必要であり、国内においてはトーアミのような大手メーカーが一定のシェアを占める寡占市場を形成している。業界規模に対して最適な生産能力を持つことで、効率的な事業運営が可能となっている。

  • 資材製造から工事までの一貫体制
    トーアミグループは、土木建築用資材の製造・販売から、型枠大工工事やコンクリート工事などの土木・建築工事までを一貫して手掛ける体制を構築しています。これにより、資材供給と施工の両面から顧客のニーズに対応でき、品質管理の徹底や効率的なプロジェクト推進が可能となり、他社との差別化を図っています。
  • 国内外に分散した生産・販売拠点
    国内では関東から九州まで、複数の地域に生産・販売拠点を分散させています。これにより、特定の地域での自然災害などによる事業停止リスクを軽減し、他の拠点からの支援体制を構築することで、安定的な供給能力を維持しています。また、ベトナムにも拠点を持ち、海外市場での事業展開も進めています。
  • 長年の実績と専門性の高さ
    長年にわたり土木建築用資材の製造と土木・建築工事に携わってきた実績と、そこで培われた専門的な技術力やノウハウが強みです。特にコンクリート補強用の溶接金網や鉄筋加工品は、建物の安全性に直結する重要な資材であり、その品質と信頼性は顧客からの評価に繋がっています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは企業価値を向上させ、ステークホルダーから信頼されるコーポレートガバナンス体制を構築するとともに、コンプライアンス経営の実践及び透明性の向上並びに企業倫理の確立を目指すことを基本方針に掲げ、顧客ニーズに柔軟に対応し、信頼性の高い製品をタイムリーに供給しつつ、財務管理・人的資源管理・リスク管理の機能拡充による経営基盤強化と将来にわたる事業の発展に努めてまいります。 そのために、高品質の製品と高度なサービスで安全と安心をもって社会に貢献し、コスト構造の改善及び技術力による差別化並びに人材力の強化により、持続的な成長を実現してまいります。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く事業環境は、土木建築用資材事業及び土木・建築工事事業のいずれにおいても、エネルギー・資源価格は高止まりが続き、世界規模のインフレにより原材料の騰勢が持続することによる慢性的なコスト増と、深刻な人材不足による工期遅延や建設計画の見直しなどが懸念されており、これらへの対処は建設業界全体の課題となっています。 このような環境のなか、当社グループは2024年4月から2027年3月までの3か年を対象期間とする中期経営計画を策定いたしました。 本計画では、「顧客価値向上に焦点を当てた事業の再構築」「社員の成長を目的とした積極的な人的資本投資」「業界のロールモデルになる社会貢献と環境経営」の3つの基本方針の下、安定的に成長を継続できる、新しいトーアミグループのあるべき姿を追求してまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ワイヤーメッシュ及び鉄筋加工製品における適正利潤の確保のため、原価管理面においては、主材料の価格高騰に備え、主材料の徹底した調達管理及び生産性の向上を図るための積極的な設備の更新、また営業面においては、スプレッド確保のため販売価格の転嫁、変化する顧客ニーズに対応し、同業他社との価格競争激化を回避するための新たな製品の開発及び販売手法の改善などが、現状における重要課題と認識しております。さらに輸送コストの低減も引き続き対処すべき課題となっております。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、特定の経営指標等は定めておりませんが、上記経営方針のもと、経営の健全性、効率性を重視しつつ、収益力を高め、安定的な企業価値の向上を目指し、努力を重ねてまいります。 (5)対処すべき課題 当社グループは、2024年4月から2027年3月までの3か年を対象期間とする中期経営計画のなかで、次の4つの重点施策に取り組んでおります。 ● 個の確立と機能発揮 DX(デジタルトランスフォーメーション)化を一段と加速させるため、事務業務の一元化を目指すビジネスオペレーションセンター内に、システムエンジニアを配置し、AIを活用した「バイブコーディング」によるシステム開発を開始いたしました。これにより、業務の自動化・効率化を現場レベルで実現し、社員一人ひとりがより創造的で高度な業務に集中できる環境を整え、個の能力を最大化させる組織づくりに邁進してまいります。● 融合・連携の強化 グループ会社間及び各事業部間のシナジーを深化させるため、拠点機能の強化を継続しております。本年度は、株式会社渡部建設の九州出張所及び関西出張所をそれぞれ「営業所」へと格上げいたしました。これにより、両拠点は重要拠点としての存在感を高め、地域に根差した機動的な営業・施工体制が確立されました。住倉鋼材株式会社内に設置した九州ブロック統括本部とも密に連携し、グループ全体での情報の共有と「協働」の質をさらに向上させてまいります。 ● 新しい価値の創造 2024年4月の株式会社中條工務店、2025年4月の株式会社エアードに続き、2026年4月には株式会社アラキヂ工務店を新たにグループへ迎え入れました。1989年の設立以来、東京・神奈川エリアを中心に建築向け型枠工事で高い信頼を築いてきた同社は、当社グループにとって関東圏における心強い施工拠点となります。これにより、工事セグメントは4社体制となり、事業基盤はさらに強固なものとなりました。 千葉県に拠点を置く当社関東事業部やFDテクノ株式会社関東工場との連携により、資材供給から施工までの一気通貫したサポート体制を、首都圏においてより深化させてまいります。● 貢献と還元 持続可能な社会への貢献を目指すサステナビリティ経営を推進するとともに、人的資本への投資を強化しております。2024年より導入した執行役員制度に伴う「譲渡制限付株式報酬制度」の拡充については、さらなる企業価値向上への意欲を高め、株主の皆様との価値共有をより広範なものとするため、付与対象をグループ会社の代表者や、当社の高度専門職人材まで拡大することを検討しております。  当社は引き続き、「安定した成長へ」を新しい旗幟に、お客様の要望を確実に捉え、応変できる唯一無二の企業形態を目指し、持続的な増収と高収益化の実現による企業価値の向上を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは企業価値を向上させ、ステークホルダーから信頼されるコーポレートガバナンス体制を構築するとともに、コンプライアンス経営の実践及び透明性の向上並びに企業倫理の確立を目指すことを基本方針に掲げ、顧客ニーズに柔軟に対応し、信頼性の高い製品をタイムリーに供給しつつ、財務管理・人的資源管理・リスク管理の機能拡充による経営基盤強化と将来にわたる事業の発展に努めてまいります。 そのために、高品質の製品と高度なサービスで安全と安心をもって社会に貢献し、コスト構造の改善及び技術力による差別化並びに人材力の強化により、持続的な成長を実現してまいります。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く事業環境は、土木建築用資材事業及び土木・建築工事事業のいずれにおいても、エネルギー・資源価格は高止まりが続き、世界規模のインフレにより原材料の騰勢が持続することによる慢性的なコスト増と、深刻な人材不足による工期遅延や建設計画の見直しなどが懸念されており、これらへの対処は建設業界全体の課題となっています。 このような環境のなか、当社グループは2024年4月から2027年3月までの3か年を対象期間とする中期経営計画を策定いたしました。 本計画では、「顧客価値向上に焦点を当てた事業の再構築」「社員の成長を目的とした積極的な人的資本投資」「業界のロールモデルになる社会貢献と環境経営」の3つの基本方針の下、安定的に成長を継続できる、新しいトーアミグループのあるべき姿を追求してまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ワイヤーメッシュ及び鉄筋加工製品における適正利潤の確保のため、原価管理面においては、主材料の価格高騰に備え、主材料の徹底した調達管理及び生産性の向上を図るための積極的な設備の更新、また営業面においては、スプレッド確保のため販売価格の転嫁、変化する顧客ニーズに対応し、同業他社との価格競争激化を回避するための新たな製品の開発及び販売手法の改善などが、現状における重要課題と認識しております。さらに輸送コストの低減も引き続き対処すべき課題となっております。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、特定の経営指標等は定めておりませんが、上記経営方針のもと、経営の健全性、効率性を重視しつつ、収益力を高め、安定的な企業価値の向上を目指し、努力を重ねてまいります。 (5)対処すべき課題 当社グループは、2024年4月から2027年3月までの3か年を対象期間とする中期経営計画のなかで、次の4つの重点施策に取り組んでおります。 ● 個の確立と機能発揮 DX(デジタルトランスフォーメーション)化を一段と加速させるため、事務業務の一元化を目指すビジネスオペレーションセンター内に、システムエンジニアを配置し、AIを活用した「バイブコーディング」によるシステム開発を開始いたしました。これにより、業務の自動化・効率化を現場レベルで実現し、社員一人ひとりがより創造的で高度な業務に集中できる環境を整え、個の能力を最大化させる組織づくりに邁進してまいります。● 融合・連携の強化 グループ会社間及び各事業部間のシナジーを深化させるため、拠点機能の強化を継続しております。本年度は、株式会社渡部建設の九州出張所及び関西出張所をそれぞれ「営業所」へと格上げいたしました。これにより、両拠点は重要拠点としての存在感を高め、地域に根差した機動的な営業・施工体制が確立されました。住倉鋼材株式会社内に設置した九州ブロック統括本部とも密に連携し、グループ全体での情報の共有と「協働」の質をさらに向上させてまいります。 ● 新しい価値の創造 2024年4月の株式会社中條工務店、2025年4月の株式会社エアードに続き、2026年4月には株式会社アラキヂ工務店を新たにグループへ迎え入れました。1989年の設立以来、東京・神奈川エリアを中心に建築向け型枠工事で高い信頼を築いてきた同社は、当社グループにとって関東圏における心強い施工拠点となります。これにより、工事セグメントは4社体制となり、事業基盤はさらに強固なものとなりました。 千葉県に拠点を置く当社関東事業部やFDテクノ株式会社関東工場との連携により、資材供給から施工までの一気通貫したサポート体制を、首都圏においてより深化させてまいります。● 貢献と還元 持続可能な社会への貢献を目指すサステナビリティ経営を推進するとともに、人的資本への投資を強化しております。2024年より導入した執行役員制度に伴う「譲渡制限付株式報酬制度」の拡充については、さらなる企業価値向上への意欲を高め、株主の皆様との価値共有をより広範なものとするため、付与対象をグループ会社の代表者や、当社の高度専門職人材まで拡大することを検討しております。  当社は引き続き、「安定した成長へ」を新しい旗幟に、お客様の要望を確実に捉え、応変できる唯一無二の企業形態を目指し、持続的な増収と高収益化の実現による企業価値の向上を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、ウクライナ情勢の長期化に加えイラン紛争の勃発に伴うエネルギー供給不安が深刻化し、地政学リスクが依然として高い水準で推移するなか、米国トランプ政権の通商政策を巡る停滞など、安定感に欠ける状況が続きました。各主要地域の概況として、米国では金融政策の転換が進む一方、インフレの再燃懸念や為替への影響が注視され、欧州では欧州中央銀行(ECB)による利下げが進むものの、ドイツを中心とした製造業の停滞やエネルギー価格の不透明感が企業活動の重石となり、中国では不動産市場の調整や内需の弱さが継続するなど、全体として不確実性の高い状況に終始いたしました。 わが国経済につきましては、継続的な賃上げによる雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復を背景に、景気は緩やかな回復基調を保ちました。また、衆議院選挙における与党の大勝を受け、強力な経済施策への期待が高まる一方、日本銀行の金融政策正常化に伴う金利上昇が設備投資や住宅投資に与える影響や、原材料・エネルギー価格高騰や調達資材不足による企業活動への影響など、経済動向の先行きについては、依然として慎重な見極めを要する状況にあります。 当社グループの主な事業分野である建設・土木業界におきましては、公共投資は着実な推移を維持し、民間建設投資についても持ち直しの動きが見られるなど、建設投資全体としては一定程度の需要は維持されました。しかしながら、時間外労働の上限規制の適用に伴う工期の長期化や慢性的な人手不足の常態化に加え、今後一部の材料調達難や価格の急騰が見込まれるなど、当社グループを取り巻く事業環境は、今後も厳しい状況が予想されます。 このような環境において、当社グループは、2024年4月から2027年3月までの3か年を対象期間とする中期経営計画を策定し、「顧客価値向上に焦点を当てた事業の再構築」「社員の成長を目的とした積極的な人的資本投資」「業界のロールモデルになる社会貢献と環境経営」の3つの基本方針の下、安定的に成長を継続できる、新しいトーアミグループのあるべき姿を追求し、「個の確立と機能発揮」「融合・連携の強化」「新しい価値の創造」「貢献と還元」の4つの重要施策に取り組んでおります。 a.財政状態 当連結会計年度末の財政状態は、総資産が188億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億73百万円減少しました。主な要因としましては、現金及び預金が2億8百万円、建物及び構築物が1億98百万円、土地が1億30百万円、投資有価証券が2億56百万円それぞれ増加しましたが、受取手形が3億25百万円、売掛金が5億8百万円、原材料及び貯蔵品が1億34百万円、建設仮勘定が1億21百万円それぞれ減少したことによるものであります。 当連結会計年度末の負債合計は、77億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億42百万円減少しました。主な要因としましては、電子記録債務が1億11百万円、短期借入金が1億8百万円、繰延税金負債が1億9百万円それぞれ増加しましたが、支払手形及び買掛金が3億54百万円、長期借入金が5億23百万円それぞれ減少したことによるものであります。 当連結会計年度末の純資産は、110億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億69百万円増加しました。主な要因としましては、利益剰余金が83百万円、その他有価証券評価差額金が1億84百万円それぞれ増加したことによるものであります。これにより、自己資本比率は58.7%となりました。 b.経営成績 当社グループの当連結会計年度の売上高は、土木・建築工事事業の売上高が増加し、183億91百万円(前年同期比1.6%増)となりました。 損益面におきましては、土木建築用資材事業において販売数量が減少したほか、材料価格が高止まりする状況にありましたが、売上総利益率の改善と販売価格水準の維持に努めた結果、営業利益は2億16百万円(前年同期は営業損失1億11百万円)、持分法適用会社への債権放棄等もあり、持分法による投資利益1億4百万円、貸倒引当金繰入額1億19百万円をそれぞれ計上した結果、経常利益は2億75百万円(前年同期は経常損失30百万円)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は1億75百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失6百万円)となりました。  セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (土木建築用資材事業) 土木建築用資材事業における売上高につきましては、主力の棒線加工品において獣害用の金網の出荷が増加した一方、建築工事全般では一部で大型案件の着工延期や計画見直し等があり、全体的に出荷量は減少しました。また、材料価格の高止まりや労務需給の逼迫、物流コストも漸増するなか、販売価格水準の維持に努めた結果、売上高は139億85百万円(前年同期比3.4%減)となりました。また、設備投資に伴う減価償却費の増加等の影響があったものの、製品毎の販売スプレッドの確保に注力した結果、セグメント利益は5億85百万円(前年同期比76.8%増)となりました。 (土木・建築工事事業) 土木・建築工事事業における売上高につきましては、民間設備投資や公共土木工事に関する引き合いは横ばいで推移したものの、民間土木工事の引き合いは拡大傾向にあり、災害復旧工事などの手持ち工事は順調に消化しております。特に、地域を問わず民間建築工事において、受注単価の改善に努めた結果、土木・建築工事全体の売上高は増加し、売上高は46億54百万円(前年同期比22.9%増)、セグメント利益は1億19百万円(前年同期比7.9%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億8百万円増加し、当連結会計年度末には19億97百万円となりました。  また、当連結会計年度における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は15億77百万円(前年同期は9億3百万円の獲得)となりました。 これは主に税金等調整前当期純利益2億71百万円、減価償却費4億1百万円、貸倒引当金の増加額1億77百万円、売上債権の減少額8億84百万円、棚卸資産の減少額1億87百万円、仕入債務の減少額2億67百万円、法人税等の支払額1億67百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果支出した資金は5億22百万円(前年同期は1億21百万円の支出)となりました。 これは主に有形固定資産の取得による支出4億59百万円、関係会社貸付けによる支出35百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果支出した資金は8億46百万円(前年同期は1億11百万円の獲得)となりました。 これは主に長期借入金の返済による支出7億91百万円、配当金の支払額90百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績当社グループの当連結会計年度の生産実績は、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)土木建築用資材(千円)10,149,26595.7合計(千円)10,149,26595.7(注)1.金額は製造原価によっております。2.当社グループのセグメントのうち、「土木・建築工事事業」は、生産実績を定義することが困難なため上記生産実績を記載しておりません。 b.商品仕入実績当社グループの当連結会計年度の商品仕入実績は、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)土木建築用資材(千円)1,911,65794.8合計(千円)1,911,65794.8(注)1.金額は仕入価額によっております。2.当社グループのセグメントのうち、「土木・建築工事事業」は、商品仕入実績がないため記載しておりません。 c.受注実績当社グループの当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。セグメントの名称受注高前年同期比(%)受注残高前年同期比(%)土木・建築工事(千円)4,664,016128.92,362,059105.0合計(千円)4,664,016128.92,362,059105.0(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.当社グループのセグメントのうち、「土木建築用資材事業」は、見込生産を行っているため、該当事項はありません。 d.販売実績当社グループの当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)前年同期比(%)土木建築用資材(千円)13,748,56195.7土木・建築工事(千円)4,643,275124.4合計(千円)18,391,836101.6(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容  経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。 a.財政状態の分析(流動資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ9億16百万円減少して87億28百万円となりました。 主たる要因は、受取手形が3億25百万円、売掛金が5億8百万円それぞれ減少したことによるものであります。 (固定資産) 有形固定資産は、前連結会計年度末に比べ2億40百万円増加して79億26百万円となりました。 主たる要因は、建物及び構築物が1億98百万円、土地が1億30百万円それぞれ増加したことによるものであります。 無形固定資産は、前連結会計年度末に比べ58百万円減少して4億90百万円となりました。 主たる要因は、のれんが59百万円減少したことによるものであります。 投資その他の資産は、前連結会計年度末に比べ4億62百万円増加して16億76百万円となりました。 主たる要因は、投資有価証券が2億56百万円、その他に含まれる退職給付に係る資産が88百万円それぞれ増加したことによるものであります。 以上の結果、固定資産合計は、前連結会計年度末に比べ6億43百万円増加して100億92百万円となりました。 (流動負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ95百万円減少して66億57百万円となりました。 主たる要因は、電子記録債務が1億11百万円、短期借入金が1億8百万円それぞれ増加しましたが、支払手形及び買掛金が3億54百万円減少したことによるものであります。 (固定負債) 固定負債は、前連結会計年度末に比べ4億47百万円減少して10億93百万円となりました。 主たる要因は、繰延税金負債が1億9百万円増加しましたが、長期借入金が5億23百万円減少したことによるものであります。 (純資産の部) 利益剰余金は、前連結会計年度末に比べ83百万円増加して83億78百万円となりました。 主たる要因は、親会社株主に帰属する当期純利益により1億75百万円増加しましたが、剰余金の配当により91百万円減少したことによるものであります。 自己株式は、前連結会計年度末に比べ39百万円増加して3億58百万円となりました。 その他の包括利益累計額は、前連結会計年度末に比べ2億30百万円増加して4億69百万円となりました。 主たる要因は、その他有価証券評価差額金が1億84百万円増加したことによるものであります。 以上の結果、純資産の部の合計は、前連結会計年度末に比べ2億69百万円増加して110億70百万円となりました。 b.経営成績の分析(売上高) 土木建築用資材事業において販売価格水準の維持に努めたこと、土木・建築工事事業において株式会社エアードが連結子会社となったこと、地域を問わず民間建築工事で受注単価の改善に努めたこと等により、当連結会計年度の売上高は、183億91百万円(前年同期比1.6%増)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、前連結会計年度に比べ2億27百万円減少して153億4百万円となりました。 主たる要因は、材料価格の高止まりや人件費の上昇等があったものの、製品毎の販売スプレッドの確保に注力したことによるものであります。売上原価率においては、前連結会計年度に比べ2.6ポイント良化しております。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ1億86百万円増加して28億70百万円となりました。 主たる要因は、給料及び手当が55百万円、法定福利及び厚生費が28百万円、のれん償却額が16百万円、貸倒引当金繰入額が68百万円それぞれ増加したことによるものであります。 (営業損益) 前連結会計年度は1億11百万円の営業損失でしたが、当連結会計年度は2億16百万円の営業利益となりました。 (営業外収益・費用) 営業外収益は、前連結会計年度に比べ87百万円増加して2億30百万円となりました。 主たる要因は、持分法による投資利益が1億4百万円増加したことによるものであります。 営業外費用は、前連結会計年度に比べ1億9百万円増加して1億71百万円となりました。 主たる要因は、貸倒引当金繰入額が1億19百万円増加したことによるものであります。 (経常損益) 前連結会計年度は30百万円の経常損失でしたが、当連結会計年度は2億75百万円の経常利益となりました。 (特別利益・損失) 特別利益は、前連結会計年度に比べ1億29百万円減少して42百万円となりました。 主たる要因は、補助金収入が1億33百万円減少したことによるものであります。 特別損失は、前連結会計年度に比べ39百万円増加して46百万円となりました。 主たる要因は、固定資産除却損が24百万円、段階取得に係る差損が17百万円それぞれ増加したことによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 前連結会計年度は6百万円の親会社株主に帰属する当期純損失でしたが、当連結会計年度は1億75百万円の親会社株主に帰属する当期純利益となりました。  当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因といたしましては、建築現場での慢性的な人手不足やエネルギー・資源価格の高騰が続き、物流や調達コストを押し上げる要因となっております。こうした足元の課題に加え、世界経済に目を向ければ、ウクライナ情勢の長期化に加えイラン紛争の勃発に伴うエネルギー供給不安が深刻化し、地政学リスクが依然として高い水準で推移するなか、米国トランプ政権の通商政策を巡る停滞など、安定感に欠ける状況が続いております。各主要地域の概況として、米国では金融政策の転換が進む一方、インフレの再燃懸念や為替への影響が注視され、欧州では欧州中央銀行(ECB)による利下げが進むものの、ドイツを中心とした製造業の停滞やエネルギー価格の不透明感が企業活動の重石となり、中国では不動産市場の調整や内需の弱さが継続するなど、全体として不確実性の高い状況にあります。このような環境のなか、当社は引き続き、「安定した成長へ」を新しい旗幟に、お客さまの要望を確実に捉え、応変できる唯一無二の企業形態を目指し、持続的な増収と高収益化の実現による企業価値の向上を目指してまいります。 今後における当社グループの経営への対応としましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境、(5)対処すべき課題」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況についての分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については次のとおりであります。 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、材料及び商品仕入のほか、労務費、製造経費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。近年の資金投資の状況は、生産性及び効率性向上のための機械設備の購入及び労務管理の合理化のためのシステム投資であり、その他は、主として諸設備の更新及び改良によるものであります。これらは、基本的に自己資金を主な充当原資としており、不足が生じる場合のみ金融機関からの短期融資にて賄ってまいります。 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度に比べ1億36百万円増加したことや、減価償却費の増加、売上債権の減少等により、営業活動によるキャッシュ・フローは15億77百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、5億22百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出等により8億46百万円の支出となりました。以上の結果、投資活動及び財務活動による支出の増加はあったものの、営業活動による収入に加え、前連結会計年度末の現金及び現金同等物残高17億89百万円を原資として必要資金を賄いました。これらにより当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は19億97百万円と前年同期比で2億8百万円増加しました。来期においても売上高増加に伴う営業活動によるキャッシュ・フローの増加が見込めること、取引金融機関との間で維持されている良好な取引関係等から、当社グループに必要な事業資金の流動性は、十分に確保されているものと考えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、会計方針の選択、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては過去の実績やその時点での情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りそのものに不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。  当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えております。 ・有形固定資産、無形固定資産 固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。割引前将来キャッシュ・フローの総額の見積りは、過去の実績及び将来の市場環境等を勘案して見積もっております。固定資産の減損の兆候の把握、減損損失の認識の判定及び測定を行うに当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、翌連結会計年度の固定資産の減損の兆候の把握、減損損失の認識の判定及び測定に影響を与える可能性があります。・のれん のれんを含む資産グループに減損の兆候があると認められる場合は、減損損失の認識の要否を判定し、判定の結果、減損損失の認識が必要と判定された場合、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、帳簿価額の減少額は減損損失として計上することとしております。 当該見積りは、将来の不確実な経済条件の変動等によって影響を受ける可能性があり、仮定の見直しが必要となった場合には翌連結会計年度の連結財務諸表において、のれんの評価に重要な影響を与える可能性があります。・関係会社長期貸付金、関係会社出資金 関連会社であるSMC TOAMI LIMITED LIABILITY COMPANYについて、同社の将来の収益性をふまえ、その財務諸表を必要に応じて修正したうえで持分法を適用しております。・退職給付に係る負債、退職給付に係る資産 従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されております。これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率、死亡率などの要素が含まれております。・繰延税金資産、繰延税金負債 当社グループは、繰延税金資産について、その回収可能性を考慮して、評価性引当額を計上しております。評価性引当額を計上する際には、将来の課税所得を合理的に見積っております。

事業リスク

  • 原材料価格の変動リスク
    事業の主材料である線材や鉄筋などの価格が変動すると、製品の製造コストに大きな影響が出ます。販売価格への転嫁が遅れると、利益が圧迫され業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外からの材料調達における為替変動も、原材料費上昇のリスクとなります。
  • 経済状況と建設投資の変動
    主な販売先が建設・土木業界であるため、国内の公共工事や民間建設投資の動向に業績が大きく左右されます。景気後退や政府の建設政策変更などにより、これらの投資が減少した場合、受注の減少や売上高の低迷につながる可能性があります。
  • 自然災害や感染症による影響
    生産拠点のほとんどが国内に集中しているため、地震や台風などの自然災害が発生し、設備が被災すると生産や配送が滞る可能性があります。また、新型コロナウイルスのような感染症が拡大した場合、建設現場の工事中断や延期が発生し、製品の出荷が停滞することで業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|2,217 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)資材調達のリスク 当社グループの事業内容は、商業ビル・マンション・工場などの建築物における壁面・床面及び側溝などのコンクリート製品の補強のための「溶接金網」の製造及び販売であり、主材料として線材、鉄筋等を使用しており、主材料価格の変動局面においては、販売価格への転嫁の進度により業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、材料価格の先行きに関する情報収集に努め、国内外の相場を注視しながら調達の量と時期をコントロールし、仕入れルートの多様化も柔軟に進めつつリスクの最小化を図ってまいります。 また、海外材料の調達については外貨建取引を行っており、為替相場の変動により原材料費の上昇につながるリスクもありますが、国内材料とのバランスを取りながら適切に調達を行ってまいります。 (2)経済状況の変化によるリスク 当社グループの主な販売先は、建設・土木業界であるため、国内の公共工事及び民間建設投資などが減少した場合、経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当業界でも一早く将来を見据え、今後インフラ整備など建設市場における成長性が見込まれる海外市場への進出を図り、現場ニーズを先取りした新サービス・新商品の開発を志向し、新たな市場の開拓に努めております。 (3)固定資産の減損に係る会計基準適用によるリスク 当社グループにおいては、工場を中心とした土地及び建物などの多くを自己保有しており、収益性が悪化した場合、固定資産の減損に係る会計基準が適用され、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、将来的にも主材料の徹底した調達管理及び生産性の向上並びに販売価格の適時の見直し等により収益性の向上に努めてまいります。 (4)自然災害等によるリスク 当社グループの生産拠点及び販売先のほとんどは国内中心であり、自然災害などにより生産拠点の設備が被災し、生産及び販売先への配送に停滞が生じた場合、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、関東地区をはじめ、中部、関西、中国、九州の各地域にそれぞれ生産及び販売拠点が分散されており、地域ごとの自然災害により業務に支障が生じた場合には、他の事業拠点からの支援体制が構築され、さらに「リスク管理委員会」において拠点所在地の「ハザードマップ」を作成しており、「経営危機対応マニュアル(リスク・マネジメント・ポリシー)」の整備と合わせ、予想される災害への対策を進めてまいります。 (5)感染症の感染拡大によるリスク 当社グループにおきましては、新たな感染症の流行などによる感染拡大が発生した場合は、新型コロナウイルス感染症の時と同様に、本社主導による感染防止策の指示徹底を継続し、必要に応じ役職員の国内外の出張の自粛及びWeb会議の活用並びに在宅勤務の実施など、勤務形態の多様化及び職場内外でのソーシャルディスタンスを確保し、社内外での感染の防止に努めてまいります。 また、今後新たな感染症の出現などにより、国内の建設現場における工事の中断、延期などが常態化すれば、製品の出荷が停滞し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性もあります。 当社グループでは、分散された事業拠点の利点を活かし、社長を中心として「経営危機管理規程」及び「経営危機対応マニュアル(リスク・マネジメント・ポリシー)」に基づく危機管理体制を起動させ、感染症に起因する影響を可能な限り最小化するよう努めてまいります。 (6)サステナビリティに対する取り組みに関わるリスク 当社グループでは、SDGsターゲットに関連した「2030年に目指す姿」を以下の通り設定しております。取り組み項目01  再生エネルギーへの転換取り組み項目02  生産性向上への取り組み取り組み項目03  省資源化、リサイクルを考慮したビジネスの推進取り組み項目04  山林資源及び農業を守るビジネスの推進取り組み項目05  インフラ強靭化に資する建材の提供取り組み項目06  働きやすい組織体制の整備 当社グループでは、サステナビリティへの取り組みは重要な「企業の社会的責任」であると認識しており、当社グループが掲げる目標を着実に実現することがリスク対策となるとの基本認識のもと、今後想定される世界基準の規制強化や取り組みに消極的な企業が取引先から峻別されるリスクに対応して参ります。 (7)情報セキュリティに関わるリスク 当社グループは、事業活動を通じ、個人情報をはじめとする多数の重要な機密情報を保有しておりますが、システム障害やサイバー攻撃、不正アクセス等により、不測の事態により情報漏洩等が発生した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは情報セキュリティ対策ツールの導入と、社内情報のアクセス制御等を行い、機密情報を適切に管理してまいります。

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