トーアミ(5973)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 112 | 2 | 3 | 5 | 3.1 | 55.2 | 20.0 | 75.5 |
| FY2018 | 118 | -2 | -1 | -3 | -0.6 | -10.0 | 15.0 | 72.1 |
| FY2019 | 127 | -0 | -1 | -2 | -0.7 | -11.7 | 15.0 | 69.1 |
| FY2020 | 131 | 3 | 2 | 9 | 2.0 | 34.8 | 15.0 | 70.2 |
| FY2021 | 118 | 4 | 3 | 5 | 2.7 | 48.0 | 15.0 | 77.7 |
| FY2022 | 123 | 0 | 1 | -22 | 0.6 | 11.2 | 15.0 | 69.1 |
| FY2023 | 154 | -1 | -1 | -21 | -0.7 | -11.9 | 15.0 | 58.6 |
| FY2024 | 176 | 3 | 2 | -6 | 2.2 | 41.4 | 15.5 | 56.2 |
| FY2025 | 181 | -1 | -0 | 8 | -0.1 | -1.1 | 16.0 | 56.4 |
| FY2026 | 184 | 2 | 2 | 11 | 1.6 | 30.7 | 17.0 | 58.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
トーアミは特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPに関する顕著な情報が見当たらない。主力製品であるワイヤロープや関連製品は、技術的な差別化よりも品質やコスト競争力が重視される傾向にある。
ワイヤロープはインフラ、建設、漁業など多岐にわたる産業で使用されており、一度採用された製品はその仕様や信頼性から、顧客が他の製品へ切り替える際には、再評価や認証の手間、安全性のリスクを伴う可能性がある。しかし、代替材料や競合製品の存在もあり、スイッチングコストは限定的。
トーアミの事業モデルは、ユーザー数の増加によって製品やサービスの価値が向上するネットワーク効果を生み出す性質のものではない。製品の品質や供給能力が重視されるBtoBビジネスである。
長年の製造ノウハウと、原材料調達における規模の経済性、効率的な生産体制により、一定のコスト競争力を維持していると考えられる。特に、国内での安定した生産基盤は、品質と価格の両面で強みとなりうる。
ワイヤロープ業界は、高度な製造技術と設備投資が必要であり、国内においてはトーアミのような大手メーカーが一定のシェアを占める寡占市場を形成している。業界規模に対して最適な生産能力を持つことで、効率的な事業運営が可能となっている。
競合との比較優位
強気シナリオ
インフラ老朽化対策や新規インフラ投資に伴うワイヤロープ需要の増加
高付加価値製品の開発・販売による収益性向上
海外市場への展開拡大による成長
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格(鉄鋼など)の変動によるコスト増と収益圧迫
海外メーカーとの価格競争激化
代替材料や新技術の登場によるワイヤロープ需要の減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
トーアミの投資が失敗するには、まずワイヤロープという製品自体の需要が構造的に縮小することが必要である。例えば、建設やインフラ分野でのワイヤロープの使用が、より軽量で強度の高い新素材や、全く異なる工法に置き換わっていくシナリオが考えられる。また、同社が長年培ってきた製造ノウハウや品質管理能力が陳腐化し、競合他社がより低コストで同等以上の品質の製品を供給できるようになることも、競争優位性を失わせる要因となる。さらに、グローバルな価格競争において、トーアミがコスト優位性を維持できず、収益性が悪化し続ける状況も考えられる。原材料価格の高騰を価格転嫁できず、為替レートの悪化も重なれば、業績は急速に悪化するだろう。
5年後のモート予測
インフラ投資の拡大や高付加価値製品へのシフトにより、売上・利益ともに堅調に成長。海外事業も拡大し、収益基盤を強化する。
国内需要は安定推移するものの、原材料価格の変動や競争環境の変化により、緩やかな成長に留まる。コスト管理と効率化で収益性を維持。
原材料価格の高騰や海外競合の台頭により、価格競争が激化。需要の伸び悩みもあり、売上・利益ともに低迷するリスクがある。