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ユニプレス(5949)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

輸送用機器 自動車・輸送機

事業の概要

  • 車体プレス部品事業
    ユニプレスグループの主力事業は、自動車の車体に使われるプレス加工部品の製造販売です。国内では自社製造に加え、子会社や関連会社に加工を委託し、材料を供給して生産しています。海外でも子会社が部品の製造販売を行い、グローバルに事業を展開しています。これにより、自動車メーカーの多様なニーズに応え、安定的な収益基盤を築いています。
  • 精密部品事業
    自動車のトランスミッションなどに使われる精密な部品の製造販売も行っています。国内では自社製造と子会社への加工委託を通じて生産しており、海外でも一部の子会社が製造販売を担っています。高い技術力が求められる分野で、自動車の性能向上に貢献しています。
  • 樹脂部品事業
    自動車に使われる樹脂製の部品も製造販売しています。国内では自社製造のほか、子会社に加工を委託して生産しています。プレス加工技術と合わせて、自動車の軽量化や機能性向上に貢献する部品を提供しており、事業の多角化を図っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業
    日本の地域セグメントでは、売上高1,041.49億円に対し、営業利益は7.07億円を計上しています。国内市場での自動車部品の製造販売が主な事業内容であり、安定した収益を確保しつつも、競争環境の中で利益率の維持に努めている状況がうかがえます。
  • 米州事業
    米州地域は売上高1,314.45億円、営業利益143.69億円と、グループ内で最も高い営業利益を上げており、稼ぎ頭となっています。北米を中心に自動車生産が活発な地域であり、ユニプレスグループのグローバル戦略において重要な位置を占めています。
  • アジア事業
    アジア地域(中国を除く)は売上高491.4億円に対し、営業利益は-34.21億円と赤字を計上しています。成長市場である一方で、競争激化や投資先行などにより収益性が課題となっています。今後の事業再編や効率化が注目されます。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 1,041 7 0.7%
America 地域 1,314 144 10.9%
Europe 地域 453 2 0.5%
Asia 地域 491 -34 -7.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|972 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社25社及び関連会社8社で構成され、自動車のプレス加工部品の製造販売を主な事業内容としております。 当グループの事業内容と当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。(1) 車体プレス部品事業 国内においては、当社が製造販売する他、製造工程の一部または全部を子会社のユニプレス九州㈱、ユニプレス九州テクノ㈱、関連会社のカナエ工業㈱、㈱サンエス、㈱メタルテックに加工委託し、グループ各社では当社より材料の供給を受けて生産を行っております。海外においては、子会社のユニプレスアメリカ、ユニプレスサウスイーストアメリカ、ユニプレスアラバマ、ユニプレスメキシコ、ユニプレスイギリス、ユーエムコーポレーション、ユニプレス広州、ユニプレス広州金型技術、ユニプレス鄭州、ユニプレス武漢、ユニプレスホットスタンプ広州、ユニプレスインド、ユニプレスインドネシアが一部当社より部品の供給を受けて製造販売を行っております。子会社のユニプレスタイは、部品の販売を行っております。また、関連会社のユニプレス東昇大連、サンエスメキシコ、三陽精工(佛山)及びカナエックインディアは、当社の子会社に部品を供給しております。(2) 精密部品事業国内においては、当社が製造販売する他、製造工程の一部または全部を子会社のユニプレス精密㈱に加工委託し、同社は当社より材料の供給を受けて生産を行っております。海外においては、ユニプレスメキシコ、ユニプレス精密広州が一部当社より部品の供給を受けて製造販売を行っております。(3) 樹脂部品事業国内においては、当社が製造販売する他、製造工程の一部または全部を子会社のユニプレスモールド㈱に加工委託し、同社は当社より材料の供給を受けて生産を行っております。(4) その他事業当社の子会社ユニプレスサービス㈱は、主として当社の工場プラントの設計建設、保険代理業務を行っております。当社の子会社ユニプレス物流㈱、関連会社山川運輸㈱は、国内における当社製品等の輸送を行っております。 当社の子会社ユニプレスノースアメリカ、ユニプレスヨーロッパ及びユニプレス(中国)は、米州、欧州及び中国における統括会社として各地域の関係会社を統括しております。  (注) 上記中[ ]は、セグメントの名称であります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
自動車業界の価格競争は大変厳しく、収益性を低下させる製品価格の引き下げを実施せざるを得ない可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
車体プレス技術、精密プレス技術、樹脂プレス技術のコア技術と、金型・治工具等の基盤技術。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:自動車市場の経済後退と消費低迷 / 特定の取引先(日産グループ)への集中 / 自動車の電動化による精密部品事業の売上減少
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ユニプレスは、特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスに依存する事業モデルではありません。主要な競争優位性は、技術力や品質管理にありますが、これらは無形資産として明確に定義・保護されているわけではありません。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車部品メーカーとして、大手自動車メーカーとの長年にわたる取引関係と、特定の車種に合わせた部品開発・生産ノウハウの蓄積は、一定のスイッチング・コストを生み出します。しかし、自動車メーカーは複数のサプライヤーを確保する傾向があり、完全なロックインは限定的です。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ユニプレスの事業には、ユーザー数の増加がサービスの価値を高めるようなネットワーク効果は存在しません。部品供給は、個別の取引関係に基づいています。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の生産経験と効率化努力により、一定のコスト競争力は維持していると考えられます。しかし、原材料価格の変動や、グローバルな競合他社との比較において、構造的なコスト優位性を確立しているとは断定できません。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

自動車部品業界において、特定の製品群(例:プレス部品)で一定の生産規模と技術力を有しており、大手自動車メーカーの要求に応えられる供給能力を持っています。この規模は、新規参入者にとって一定の障壁となり得ます。

  • グローバルな生産体制
    ユニプレスグループは日本、米州、欧州、中国、その他のアジア地域と世界各国に生産拠点を展開しています。これにより、現地の完成車メーカーや部品メーカーに対し、タイムリーに製品を供給できる体制を構築しており、顧客のグローバルな生産展開に対応できる強みを持っています。
  • 多様なプレス技術
    車体プレス、精密プレス、樹脂プレスといった多様なプレス技術を保有している点が強みです。これらのコア技術を組み合わせることで、バッテリーケースなどのEV向け製品開発にも注力しており、自動車業界の変化に対応した製品提供が可能です。
  • 日産グループとの関係
    最大の販売先が日産グループであり、販売実績の約8割を占めています。長年にわたる取引を通じて培われた信頼関係と技術力が、安定的な受注につながっています。一方で、他の自動車メーカーとの取引拡大にも注力し、リスク分散を図っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)企業理念及び経営理念当社は、他社の追随を許すことのない究極のプレス技術を求め続ける企業として、「プレスを究めて、プレスを越える」を企業理念としております。これは、常にその時代をリードするプレスの最先端技術を低コスト・高品質かつ安定して生産できる量産技術の域まで高めながら(究めて)、さらに高い次元での機能・価値の創造にチャレンジし続けて新たなプレス製品を生み出す(越える)ということを意味しております。このような企業理念のもと、当社は、①『卓越したプレス技術を通じて、環境に優しく、より安全な社会の実現』、②『公正で誠実な事業活動により、ステークホルダーとの信頼関係を構築』、③『その結果として、「経済的価値」と「社会的価値」の同時創出により、社会とユニプレスグループ、相互の持続的な発展を実現』の3つを目指すべき姿とした『サステナビリティ経営の実現』を経営理念と定め、事業活動に取り組んでおります。 (2)経営環境昨年から世界中を賑わせてきた米国の関税政策は足元一応の落着きを見せているものの、その後も中東情勢の緊迫などで世界経済の先行きについては予断を許さない状況が続いております。自動車業界においても、中国メーカーの台頭が本国にとどまらずグローバルへと急速に拡大していることや、各国における補助金制度の見直しなどによりEV化の進展が鈍化し、自動車メーカー各社が商品戦略の見直しを迫られているなど、より一層不透明感が増している状況にあります。他方、製品の面では燃費や安全性・快適性の向上に対するニーズの高まりに伴う車体の軽量化と高強度化、パワートレインの多様化に対する技術面での対応などが引き続き求められております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (3)中期経営方針このような環境下において、当社は、車体事業、精密事業、樹脂事業、それぞれの特性を掛け合わせた、顧客の「何とかしたい」を叶える『解決型ビジネス風土』と「任せて良かった」に応える『付加価値提案力』といった強みを活かし、「さらなる成長への基盤づくり」を中期経営方針として掲げ、以下の4つに取り組んでまいります。1)変化に強い収益体質の実現2)モノづくりの完成度を高め、質を高める3)カーボンニュートラル時代に対応した取り組みに挑戦する4)学習する組織(職場)への変革 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題上記の中期経営方針実現のため、当社の対処すべき課題として、以下のものを認識しております。 ① 生産数量の変化に強い収益体質の実現 得意先メーカーの販売台数が大きく減少する中、当社においても生産体制を抜本的に見直し、地域ごとに最適な生産体制を構築するべく拠点の再編を進めてまいりました。 個々の生産拠点においては、従前より生成AIなど最新のテクノロジーを活用した工場のスマート化に取り組んでおり、着実に損益分岐点売上高を改善することで環境の変化に左右されにくい強固な収益体質の実現を目指してまいります。② 戦略的技術開発の充実・加速 当社の競争力の源となるコア技術の開発を加速させることで、自動車分野における既存部品の付加価値を高めるとともに、自動車分野以外への商品開発を進めてまいります。 また、足元は鈍化の兆候が見られるものの、中長期的な電動化の進展を見据えて、パワートレイン部品など関連する製品の開発にも引き続き取り組んでまいります。③ グローバル拡販の推進 基盤となるコア技術の充実により、グローバルでの拡販活動を一層進めてまいります。 自動車分野においては、従来からの得意先に限らず、これまで取引のない自動車メーカーに対しても積極的に新技術に基づく提案などを実施しており、着実に引合い件数は拡大しております。 自動車以外の領域においては、市場調査や潜在的な顧客ニーズの確認を踏まえて、空調機や産業機械などの新分野における商品開発の取り組みを強化し、販路を開拓してまいります。④ サステナビリティ経営の推進   経済的な価値の創出だけでなく、社会的な価値の創出を目指し、持続可能な経営を進めてまいります。 ESGへの取り組みでは、資源の有効活用や社会貢献活動のグローバルでの推進に加えて、取適法への対応といったコンプライアンス強化を進めてまいります。 カーボンニュートラルの推進では、中長期的なCO2排出量削減目標の達成に向けて、着実に前進しております。 そして、当社に関わるすべての人の幸せを目指す「ウェルビーイング経営」の実現に引き続き取り組んでまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)企業理念及び経営理念当社は、他社の追随を許すことのない究極のプレス技術を求め続ける企業として、「プレスを究めて、プレスを越える」を企業理念としております。これは、常にその時代をリードするプレスの最先端技術を低コスト・高品質かつ安定して生産できる量産技術の域まで高めながら(究めて)、さらに高い次元での機能・価値の創造にチャレンジし続けて新たなプレス製品を生み出す(越える)ということを意味しております。このような企業理念のもと、当社は、①『卓越したプレス技術を通じて、環境に優しく、より安全な社会の実現』、②『公正で誠実な事業活動により、ステークホルダーとの信頼関係を構築』、③『その結果として、「経済的価値」と「社会的価値」の同時創出により、社会とユニプレスグループ、相互の持続的な発展を実現』の3つを目指すべき姿とした『サステナビリティ経営の実現』を経営理念と定め、事業活動に取り組んでおります。 (2)経営環境昨年から世界中を賑わせてきた米国の関税政策は足元一応の落着きを見せているものの、その後も中東情勢の緊迫などで世界経済の先行きについては予断を許さない状況が続いております。自動車業界においても、中国メーカーの台頭が本国にとどまらずグローバルへと急速に拡大していることや、各国における補助金制度の見直しなどによりEV化の進展が鈍化し、自動車メーカー各社が商品戦略の見直しを迫られているなど、より一層不透明感が増している状況にあります。他方、製品の面では燃費や安全性・快適性の向上に対するニーズの高まりに伴う車体の軽量化と高強度化、パワートレインの多様化に対する技術面での対応などが引き続き求められております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (3)中期経営方針このような環境下において、当社は、車体事業、精密事業、樹脂事業、それぞれの特性を掛け合わせた、顧客の「何とかしたい」を叶える『解決型ビジネス風土』と「任せて良かった」に応える『付加価値提案力』といった強みを活かし、「さらなる成長への基盤づくり」を中期経営方針として掲げ、以下の4つに取り組んでまいります。1)変化に強い収益体質の実現2)モノづくりの完成度を高め、質を高める3)カーボンニュートラル時代に対応した取り組みに挑戦する4)学習する組織(職場)への変革 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題上記の中期経営方針実現のため、当社の対処すべき課題として、以下のものを認識しております。 ① 生産数量の変化に強い収益体質の実現 得意先メーカーの販売台数が大きく減少する中、当社においても生産体制を抜本的に見直し、地域ごとに最適な生産体制を構築するべく拠点の再編を進めてまいりました。 個々の生産拠点においては、従前より生成AIなど最新のテクノロジーを活用した工場のスマート化に取り組んでおり、着実に損益分岐点売上高を改善することで環境の変化に左右されにくい強固な収益体質の実現を目指してまいります。② 戦略的技術開発の充実・加速 当社の競争力の源となるコア技術の開発を加速させることで、自動車分野における既存部品の付加価値を高めるとともに、自動車分野以外への商品開発を進めてまいります。 また、足元は鈍化の兆候が見られるものの、中長期的な電動化の進展を見据えて、パワートレイン部品など関連する製品の開発にも引き続き取り組んでまいります。③ グローバル拡販の推進 基盤となるコア技術の充実により、グローバルでの拡販活動を一層進めてまいります。 自動車分野においては、従来からの得意先に限らず、これまで取引のない自動車メーカーに対しても積極的に新技術に基づく提案などを実施しており、着実に引合い件数は拡大しております。 自動車以外の領域においては、市場調査や潜在的な顧客ニーズの確認を踏まえて、空調機や産業機械などの新分野における商品開発の取り組みを強化し、販路を開拓してまいります。④ サステナビリティ経営の推進   経済的な価値の創出だけでなく、社会的な価値の創出を目指し、持続可能な経営を進めてまいります。 ESGへの取り組みでは、資源の有効活用や社会貢献活動のグローバルでの推進に加えて、取適法への対応といったコンプライアンス強化を進めてまいります。 カーボンニュートラルの推進では、中長期的なCO2排出量削減目標の達成に向けて、着実に前進しております。 そして、当社に関わるすべての人の幸せを目指す「ウェルビーイング経営」の実現に引き続き取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要につきましては、以下のとおりです。 1.財政状態当連結会計年度末の総資産は2,922億円となり、前連結会計年度末に比べ50億円(1.7%)の減少となりました。一方、負債は1,406億円となり、前連結会計年度末に比べ30億円(2.1%)の減少となりました。その結果、当連結会計年度末の純資産は1,515億円となり、前連結会計年度末に比べ19億円(1.3%)の減少となりました。これに伴い、当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末比0.6ポイントプラスの45.4%となり、1株当たり純資産額は同35円8銭減の2,973円44銭となりました。 2.経営成績当連結会計年度の連結業績は、売上高が3,219億円となり、前連結会計年度に比べ81億円(2.5%)の減少となりました。営業費用につきましては、売上原価が2,811億円となり、前連結会計年度に比べ95億円(3.3%)の減少、販売費及び一般管理費が272億円となり、前連結会計年度に比べ1千万円(0.0%)の増加となりました。その結果、営業利益は136億円となり、前連結会計年度に比べ14億円(11.5%)の増加となりました。営業外損益につきましては、営業外収益が39億円となり、前連結会計年度に比べ9億円(19.0%)減少し、営業外費用は27億円となり、前連結会計年度に比べ6億円(18.3%)の減少となりました。その結果、経常利益は147億円となり、前連結会計年度に比べ11億円(8.1%)の増加となりました。特別損益につきましては、特別利益が7億円、特別損失が202億円となり、前連結会計年度に比べそれぞれ3億円の増加、83億円の減少となりました。その結果、税金等調整前当期純利益は47億円の損失となり、前連結会計年度(146億円の損失)に比べ98億円の増加となりました。税金費用につきましては、法人税、住民税及び事業税が31億円、法人税等調整額が7億円の合計39億円となり、前連結会計年度に比べ4億円(13.2%)の増加となりました。また、非支配株主に帰属する当期純利益は3億円の損失となり、前連結会計年度(29億円の利益)に比べ33億円の減少となりました。これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は83億円の損失となり、前連結会計年度(210億円の損失)に比べ127億円の増加となりました。なお、総資産利益率(ROA)は5.0%、自己資本利益率(ROE)は△6.3%となり、前連結会計年度に比べそれぞれ0.7ポイント、8.4ポイント上がっております。 各セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。a. 日本売上高は901億円となり、前連結会計年度に比べ139億円(13.4%)の減収となりました。一方、セグメント利益(営業利益)は30億円となり、前連結会計年度に比べ23億円(337.0%増)の増益となりました。b. 米州売上高は1,361億円となり、前連結会計年度に比べ47億円(3.6%)の増収となりました。一方、セグメント利益は97億円となり、前連結会計年度に比べ46億円(32.3%)の減益となりました。c. 欧州売上高は445億円となり、前連結会計年度に比べ7億円(1.8%)の減収となりました。また、セグメント利益は3億円の損失となり、前連結会計年度(2億円の利益)に比べ5億円の減益となりました。d. アジア売上高は511億円となり、前連結会計年度に比べ19億円(4.0%)の増収となりました。また、セグメント利益は12億円となり、前連結会計年度(34億円の損失)に比べ46億円の増益となりました。 3.キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物は527億円となり、前連結会計年度末に比べ43億円増加しました。営業活動によるキャッシュ・フローは231億円の収入となり、前連結会計年度(286億円の収入)に比べ収入が54億円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは96億円の支出となり、前連結会計年度(125億円の支出)に比べ支出が29億円減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは135億円の支出となり、前連結会計年度(182億円の支出)に比べ支出が46億円減少しました。 4.生産・受注及び販売の状況生産、受注及び販売の実績につきましては、次のとおりであります。①生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)日本75,91081.6米州117,511107.8欧州38,33588.1アジア43,99291.4合計275,75093.9 (注)セグメント間取引につきましては、相殺消去しております。 ②受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)日本88,64987.621,52393.4米州140,263106.031,891114.8欧州45,979108.111,283115.0アジア46,58491.89,36567.5合計321,47798.474,06499.4 (注)1.セグメント間取引につきましては、相殺消去しております。 (注)2.当連結会計年度において、アジアセグメントにおける受注残高に著しい減少がありました。これは、中国における得意先の生産 台数減少に伴い、受注が減少したことによるものです。 ③販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)日本90,17186.6米州136,158103.6欧州44,51198.2アジア51,101104.0合計321,94397.5 (注) 1.セグメント間取引につきましては、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)北米日産会社48,85314.853,37016.6メキシコ日産自動車会社46,96514.252,92016.4日産自動車株式会社51,70915.742,93413.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.財政状態当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1.7%減(50億円減)の2,922億円となりました。これは、為替影響を含め製品が64億円、減損損失等の計上により有形固定資産が153億円それぞれ減少したこと等が主な要因であります。他方、当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ2.1%減(30億円減)の1,406億円となりました。これは、為替影響を含め支払手形及び買掛金が39億円増加した一方で、長短借入金が67億円減少したこと等が主な要因であります。これに伴い、当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ1.3%減(19億円減)の1,515億円となりました。これは為替換算調整勘定が89億円増加した一方で、親会社株主に帰属する当期純損失が計上されたこと等により、利益剰余金が111億円減少したこと等によるものであります。 2.経営成績当連結会計年度の売上高は3,219億円となり、前連結会計年度に比べ81億円(2.5%)の減少となりました。これは得意先の減産影響及び為替影響等によるものであります。営業利益につきましては、中国における生産体制の再構築による合理化効果等により、前連結会計年度に比べ14億円(11.5%)増加し、136億円の利益となりました。また、営業外損益につきましては、受取利息の減少と借入金返済による支払利息の減少等により11億円の利益となりました。その結果、経常利益は147億円の利益となり、前連結会計年度に比べ11億円(8.1%)の増加となりました。 当連結会計年度では、特別利益の額は7億円、特別損失の額は事業整理損や減損損失の計上により202億円になりました。その結果、税金等調整前当期純利益は47億円の損失(前連結会計年度は146億円の損失)となりました。さらに、非支配株主に帰属する当期純利益につきましては、前連結会計年度におきましては、29億円の利益(当社にとっては損失)となっておりましたが、当連結会計年度におきましては3億円の損失(当社にとっては利益)となり、その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は83億円の損失(前連結会計年度は210億円の損失)となりました。 各セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。a. 日本日本におきましては、得意先の減産影響等により、売上高は前連結会計年度比13.4%減の901億円となりました。一方、セグメント利益(営業利益)は日米間の相互協議合意に基づき、米国子会社との間で発生した移転価格税制調整金を計上したことなどから、前連結会計年度比337.0%増の30億円となりました。b. 米州米州におきましては、為替影響はあったものの、得意先の増産影響等により、売上高は前連結会計年度比3.6%増の1,361億円となりました。また、セグメント利益につきましては、日米間の相互協議合意に基づき、当社に対する移転価格税制調整金を計上したこと等により、前連結会計年度比32.3%減の97億円となりました。c. 欧州欧州におきましては、得意先の減産影響等により、売上高は前連結会計年度比1.8%減の445億円となりました。セグメント利益につきましては、3億円の損失(前連結会計年度は2億円の利益)となりました。d. アジアアジアにおきましては、得意先の減産及び為替影響等はあったものの、金型等の売上が増加したこと等により、売上高は前連結会計年度比4.0%増の511億円となりました。また、セグメント利益につきましては、12億円(前連結会計年度は34億円の損失)となりました。 3.キャッシュ・フロー当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、231億円の収入となりました。前連結会計年度に比べて54億円の収入減少となり、これは税金等調整前当期純利益は大きく改善したものの、売上債権が増加したことと、非現金支出である事業整理損が減少したことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、96億円の支出となりました。前連結会計年度に比べて29億円の支出減少となり、これは有形固定資産の取得による支出が減少したことと、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出によるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、135億円の支出となりました。前連結会計年度は182億円の支出であり、46億円の支出減少となりました。これは配当金の支払額が増加した一方で、長期借入金の返済が減少したことによるものであります。これらに為替変動の影響を加えた結果、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ43億円増の527億円となりました。資本の財源及び資金の流動性につきましては、当社グループは、現在及び将来の事業活動のために適切な水準の流動性維持及び効率的な資金の確保を最優先としております。これに従い、営業活動によるキャッシュ・フローの確保に努めるとともに、自己資金を効率的に活用しております。 当社グループの運転資金需要の主な内訳は、自動車部品製造、プレス用金型製作のための材料及び部品の購入のほか、労務費、製造経費、販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主な内訳は、得意先のモデルチェンジに対応するための自動車用部品の生産用設備及び生産性向上、品質向上のための設備投資であります。こうした資金需要に対しては、営業活動から得られたキャッシュ・フローを主として充当し、必要に応じ銀行借入等でまかなっております。また、グループファイナンスを活用しており、国内においては資金余剰となっている子会社から当社が資金を借り入れ、資金需要が発生している子会社に貸出を行うキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入しております。当社は、当連結会計年度末現在、資金の短期流動性を確保するため、シンジケーション方式のコミットメントライン契約による銀行融資枠及び当座貸越契約による銀行融資枠を502億円設定しており、その未使用枠は301億円となっております。当連結会計年度末において、流動資産は1,693億円(前連結会計年度末比114億円増)、流動負債は1,091億円(同23億円減)となり、その結果、流動比率は155.1%と前連結会計年度末に比べ13.5ポイントプラスとなっております。上記の状況及び今後の営業活動から得られるキャッシュ・フローに基づき、当社グループは、将来の債務履行のための手段を十分に確保しているものと考えております。 また、当社は、格付機関である㈱格付投資情報センター(R&I)から信用格付を取得しております。当連結会計年度末現在、当社の発行体格付けは、㈱格付投資情報センター(R&I):BBB+(長期)、a-2(短期)となっております。 4.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況」「1 連結財務諸表等」「(1) 連結財務諸表」「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積りや仮定の前提となる状況が変化した場合には、最終的な結果が異なるものとなる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち重要なものは、「第5 経理の状況」「1 連結財務諸表等」「(1) 連結財務諸表」「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。上記のほかに、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性のある事象につきましては、「第2 事業の状況」「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 自動車市場の変動
    世界経済の後退や消費者の購買意欲の低下は、自動車販売の減少に直結し、ユニプレスグループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、気候変動対策による追加コストや、自動車業界の価格競争激化も収益性を圧迫する要因となり得ます。
  • 特定の取引先への集中
    販売実績の約8割を日産グループが占めているため、日産グループの販売減少や経営戦略・購買方針の変更は、ユニプレスグループの財政状態や経営成績に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。取引先の分散が課題となります。
  • 海外事業固有のリスク
    米州、欧州、中国など世界各国で事業を展開しているため、政治・経済の不安定化、為替変動、法規制の変更、労働争議、テロ・戦争など、海外事業に固有のリスクに常に晒されています。これらのリスクが顕在化した場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,520 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)当社グループの事業環境当社グループは、日本、米州、欧州、中国及びその他のアジア地域と、世界各国において事業を展開し、現地の完成車メーカー及び関連部品メーカーに対し、製品を供給しております。これらの市場における経済の後退による消費の低迷や税制による消費者の購買意欲の低下は、自動車の販売低下につながり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 」「(2) 気候変動への対応(TCFD提言への取組)」に記載したとおり、当社は気候変動対策としてリスクと機会の分析に基づき種々の対応を行っており、今後も継続して検討を行ってまいりますが、気候変動が想定したシナリオを超えて進行する場合や、新たな規制や想定を上回る市場・顧客の要求によっては、更なる対策のための追加コストが発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループの属する自動車業界の価格競争は大変厳しいものとなっております。合理化による原価低減並びに製品の高付加価値化等により、製品価格引き下げが収益性低下につながらないよう努力いたしておりますが、競合先との競争上、収益性を低下させる製品価格の引き下げを実施せざるを得ない可能性があります。このような場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、自動車業界の変革期を迎えている現在、自動車の電動化等により更なる軽量化が求められており、この要請は当社グループにとって新たなビジネスチャンスとなっています。一方で、トランスミッションの需要については減退する可能性があります。当社グループは、車体プレス技術、精密プレス技術、樹脂プレス技術のコア技術を組み合わせることで、バッテリーケース等のEV向け製品の開発に注力しておりますが、自動車の電動化が想定以上に進展した場合、精密部品事業の売上減少により、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(2)特定の取引先への集中当社グループは、自動車の車体骨格部品、精密部品、樹脂部品を、複数の自動車メーカー等に販売しておりますが、その最大の販売先は日産グループ(日産自動車株式会社及びその関連会社)であり、当社グループの販売実績の約8割を占めております。当社グループは、同グループからの受注獲得に努めると同時に、ホンダ、ルノー、マツダ、三菱自動車といった他の自動車メーカーとの取引拡大にも注力しておりますが、同グループの販売が減少した場合や、経営戦略や購買方針の変更が行われた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、自動車業界におきましては、取引先のグローバルな生産展開や車種及び仕様の世界共通化等の変化に対応して、グローバルな供給拠点を有することが取引の必要条件となる場合も出てきております。当社グループは早くから海外における競争力のある生産拠点の進出を進めておりますが、事業または地域によっては、需要変動への対応が遅れること等により、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(3)製品の欠陥・品質当社グループは、グローバルな規模での品質保証体制を構築し、品質の保持、向上に努めておりますが、製品の欠陥や、製造物賠償責任、リコールにより損害が発生する可能性があります。また、製造物賠償責任及びリコールに対しては保険を付しておりますが、大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストにつながり当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)海外事業展開当社グループは、米州、欧州、中国及びその他のアジア地域と、世界各国において事業活動を行っており、これらの海外市場の事業展開において、以下に挙げるいくつかのリスクを内在しております。・政治・経済の不安定、大きな変更・国際的な税務問題(移転価格税制等)・法律または規制の変更・保護貿易諸規制の発動・為替の大幅な変動・ストライキ等の労働争議・人財の採用難と確保問題・テロ・戦争、その他の要因による社会的混乱これらに対応するため、主要国におけるAPA(Advance Pricing Agreement、事前確認制度)の活用や為替予約、現地法令の精査によるグローバルな法務基盤の構築等を実施しておりますが、これらのリスクが、当社グループの想定を超えた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(5)部分品・購入製品の調達当社グループは、主要な部分品・購入製品の調達について、当社グループ内外の特定の仕入先に依存しております。当該仕入先とは、取引基本契約を結び、定期的な工程監査や財務状況の確認等を行うことで安定的な取引を実現しておりますが、これら仕入先における操業の停止やサプライチェーンの寸断などによって当社グループに対する部分品・購入製品の供給に支障が生じた場合は、当社グループの生産に影響を与える等によって、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(6)自然災害等当社グループは、国内外に多くの事業拠点を有しております。地震、台風、洪水等の自然災害や新たな感染症などの流行により操業停止をせざるを得ない様な事態の発生に備え、事業継続計画(BCP)を策定の上、事業継続マネジメント(BCM)体制を構築しており、更なる拡充を進めております。しかし、予想を超える規模の被災により建物や設備の倒壊・破損、ライフライン・輸送ルート・情報インフラの寸断、人的資源への重大な影響などによる生産の中断といった事態が生じた場合、当社グループの事業活動の一部または全体に大きな支障をきたす可能性があります。また、損害を被った建物、設備等の修復のために多額の費用が発生したり、顧客への部品供給が遅れたりすること等により、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(7)技術開発、新製品開発当社グループは、「プレスを究めて、プレスを越える。」の企業理念のもと、車体プレス・精密プレス・樹脂プレスなどのプレス技術の可能性を徹底的に追求し、軽さと安全性を兼ね備えた自動車用プレス部品を開発することで顧客ニーズにこたえる取り組みを行っております。しかし、顧客のニーズや業界の技術の変化等に対応した新技術・新製品の開発をタイムリーに行えない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。(8)人財の育成・確保当社グループは、経営理念に掲げる「サステナビリティ経営の実現」に向けて、人財育成を重要な課題と位置付けております。当社グループにとって人財は経営の基盤であり、心理的安全性の高い「学習する組織への変革」を推進するとともに、従業員がWell-beingであることが企業価値の向上につながると考え、諸施策に取り組んでおります。また、人財確保においては、電動化への対応、軽量化、IT分野の強化等、新たな専門分野の人財確保を積極的に行っております。しかし、労働市場のひっ迫、異業種も含めた人財獲得競争の激化等により人財の育成・確保ができない場合、当社グループの事業活動や経営に影響を及ぼす可能性があります。 (9)サイバーセキュリティ当社グループでは、自動車用プレス部品の開発・生産活動をはじめとする事業活動全般において、様々な情報技術、ネットワーク、システム等を活用しています。これらの情報資産を守るため、当社では「情報セキュリティ基本方針」を定め、サイバー攻撃からの防御の強化、インシデント発生時のシステム復旧対応訓練、社員教育に力を入れています。しかし、日々、巧妙化・高度化しているサイバー攻撃を回避できない可能性もあり、その攻撃によるインシデント発生時には、個人情報等の秘密情報の漏えいによる社会的信用の低下、損害賠償責任の発生、サーバダウン等による事業停止によるサプライチェーン全体を巻き込んだ損害の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

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