5857

AREホールディングス(5857)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

非鉄金属 鉄鋼・非鉄

事業の概要

  • 貴金属リサイクル事業
    AREホールディングスは、金、銀、パラジウム、プラチナなどの貴金属や希少金属を、電子材料、歯科材料、宝飾品、自動車触媒などのスクラップから回収・精錬し、高純度の地金製品として販売しています。国内外に拠点を持ち、特にアサヒプリテックやアサヒメタルファインが国内で、海外子会社がマレーシア、シンガポール、韓国、アメリカ、カナダで事業を展開しており、貴金属の循環型ビジネスを構築しています。
  • 環境保全事業
    産業廃棄物の収集運搬と中間処理を主たる業務としています。ウェイストシステムジャパン株式会社がこの事業の持株会社として運営されており、製造業などから排出される廃棄物を適切に処理することで、環境負荷の低減に貢献しています。貴金属事業と並ぶもう一つの柱として、社会インフラを支える重要な役割を担っています。
  • 純粋持株会社体制
    AREホールディングス株式会社は、傘下に複数の事業会社を持つ純粋持株会社です。これにより、各事業の専門性を高めつつ、グループ全体としての経営戦略の策定や資源配分を効率的に行っています。貴金属事業と環境保全事業という異なる分野の事業を統括することで、多角的な収益基盤を確立しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 貴金属リサイクル事業
    売上高775.16億円、営業利益55.57億円を計上しており、グループの主要な収益源です。金、銀、パラジウム、プラチナなどの貴金属をスクラップからリサイクルし、高純度の地金製品として国内外の商社やメーカーに販売しています。この事業は、国際的な貴金属相場や為替相場の影響を大きく受けます。
  • 環境保全事業
    売上高157.35億円、営業利益23.63億円を計上しています。産業廃棄物の収集運搬と中間処理を主たる業務とし、製造業などを顧客としています。この事業は、国内の法規制や産業構造に密接に関連しており、安定的な需要が見込まれる一方で、法規制の変更や景気変動の影響を受ける可能性があります。
  • ライフ&ヘルス事業
    売上高252.21億円、営業利益7.84億円を計上しています。有価証券報告書には詳細な事業内容の記載がありませんが、セグメント情報からグループの多角化戦略の一環として位置づけられていることが伺えます。この事業の収益性は他の二つの事業に比べて低いものの、新たな成長分野として期待されている可能性があります。
FY2016 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
PreciousMetalRecyclingBusiness 事業 775 56 7.2%
EnvironmentalPreservationBusiness 事業 157 24 15.0%
LifeAndHealthBusiness 事業 252 8 3.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|908 文字
3【事業の内容】当社グループは、純粋持株会社であるAREホールディングス株式会社(当社)とアサヒプリテック株式会社、アサヒメタルファイン株式会社、他連結子会社9社と持分法適用会社で構成されており、次のとおり、貴金属事業及び環境保全事業を主たる事業としております。 (1) 貴金属事業貴金属事業は、貴金属含有スクラップ等から、金・銀・パラジウム・プラチナ・ロジウム等の貴金属・希少金属をリサイクルし、販売することを主たる業務としております。アサヒプリテック株式会社及びアサヒメタルファイン株式会社は国内において、電子材料分野、歯科材料分野、宝飾流通・製造分野、自動車触媒分野から集荷した貴金属・希少金属含有スクラップを、各地の工場で回収・分離・精錬し、高純度の地金製品等として、商社、宝飾メーカー、半導体・電子部品メーカー等に販売する事業、半導体・電子部品メーカー等で使用される製造機械装置の部品について貴金属剥離及び精密洗浄事業を行っております。海外では、ASAHI G&S SDN.BHD.がマレーシア・シンガポール地域において、韓国アサヒプリテック株式会社が韓国において貴金属リサイクル事業を推進しております。また、アメリカ合衆国においてはAsahi Refining USA Inc.が、カナダにおいてはAsahi Refining Canada Ltd.が、金・銀を中心とした貴金属の精錬・加工事業を行っております。また、Asahi Depository LLCはアメリカ合衆国において貴金属倉庫業を行っております。 (2) 環境保全事業環境保全事業は、産業廃棄物の収集運搬及び中間処理を主たる業務としております。ウェイストシステムジャパン株式会社は、環境保全事業に関する持株会社として運営されております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
競合他社との競争激化により、製品・サービスが厳しい価格競争にさらされる可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
貴金属・希少金属の回収・分離・精製技術、有害物質の拡散防止・無害化技術、分析技術。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:貴金属相場および為替相場の変動 / 法規制の変更または不遵守 / 経済変動による需要減少
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

非鉄金属業界において、ARUホールディングスが特許やブランド、規制ライセンス等で顕著な無形資産を有しているという具体的な情報は確認できませんでした。同業他社と比較しても、明確な差別化要因となる無形資産の存在は示唆されていません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

非鉄金属の調達において、顧客企業は品質、価格、納期などを総合的に判断してサプライヤーを選定します。ARUホールディングスが特定の顧客との間で長期契約やカスタマイズされた製品供給により、一定のスイッチング・コストを発生させている可能性はありますが、業界全体として代替サプライヤーへの乗り換えは比較的容易と考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

非鉄金属の製造・販売事業は、基本的に製品の品質と供給能力が競争力の源泉であり、ネットワーク効果が働くビジネスモデルではありません。ユーザーが増えることで製品価値が向上するような特性は見られません。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

非鉄金属業界は、原材料調達コスト、エネルギーコスト、製造プロセスの効率性がコスト競争力に直結します。ARUホールディングスが特定の原材料調達ルートや製造技術において、競合他社よりも構造的に有利なコストポジションを築いている可能性はありますが、それを裏付ける具体的な情報は現時点では確認できません。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

非鉄金属業界は、生産規模がコスト効率に大きく影響する傾向があります。ARUホールディングスが、特定の非鉄金属分野において、業界内で一定の生産規模と市場シェアを有しており、それによる効率的な生産体制を構築している可能性があります。これにより、規模の経済を活かした競争優位を一部享受していると考えられます。

  • 貴金属リサイクルの技術力
    長年にわたり培ってきた貴金属の回収、分離、精錬技術が強みです。様々な種類の貴金属含有スクラップから高純度の地金を効率的に抽出する技術は、競合他社に対する優位性となり、安定した製品供給と高い収益性を可能にしています。これにより、資源の有効活用と環境負荷低減にも貢献しています。
  • グローバルな事業展開
    北米やアジア地域に精錬・リサイクル拠点を持ち、国際的な貴金属市場での存在感を示しています。特にアメリカでは金・銀を中心とした精錬・加工に加え、貴金属倉庫業も展開しており、多様な顧客ニーズに対応できる体制を構築しています。これにより、地域ごとのリスク分散と市場機会の最大化を図っています。
  • 多角的な事業ポートフォリオ
    貴金属事業と環境保全事業という異なる特性を持つ二つの事業を柱とすることで、特定の市場変動リスクを軽減しています。貴金属事業が国際相場に左右される一方で、環境保全事業は国内の法規制や産業構造に根ざしており、安定的な収益基盤を構築しています。これにより、グループ全体の経営の安定性を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、貴金属事業及び環境保全事業の拡大により発展を遂げ、環境と社会をつなぐ循環経済の担い手として、今後も社会貢献することで発展し続けていくことを目指しております。また、その過程においては、安定的な利益の確保と持続的な成長の維持との均衡を重視しており、これらを通して企業価値を高め、長期に亘って顧客、株主、従業員を含むすべてのステークホルダーの期待に応えることを基本方針としております。 (2)目標とする経営指標経営の基本方針に基づき、連結売上収益と連結営業利益、また株主重視の観点から、株主資本当期利益率(ROE)をそれぞれ重要な指標と考えております。 (3)経営戦略等当社グループは、2030年に向けた中長期ビジョンにおいて、ありたい姿を「環境と社会をつなぐ循環経済の担い手となる」とし、「地球環境に配慮した資源循環の推進」「脱炭素思考のウェイストマネジメント」をミッションに掲げています。社会の課題を解決する事が当社グループの価値を高めると考え、「収益性を高める事業基盤強化」「貴金属事業の新分野開拓」「一層のグローバリゼーション推進」「事業発展を支える人材形成」「バランスシートの最適化」の5つの戦略主題を定め、取り組みを推進しています。 (4)経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は緩やかな拡大を続けましたが、主要国の通商政策が世界経済全体に及ぼす影響に懸念が生じました。このような経営環境を踏まえながら、当社グループは持続的な利益成長に向けた取り組みを一層強化してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 貴金属事業セグメント当社グループの中核的事業であり、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○貴金属リサイクルの拡大やリサイクル工程の改善などにより、カーボンニュートラル戦略を推進する。○製薬領域や水素製造などの工業分野における貴金属需要を開拓し、新分野への事業拡大を推進する。○北米精錬事業、アジアの貴金属リサイクル事業をさらに拡大し、海外事業を強化する。○人権・環境に配慮した貴金属製品の製造・販売事業を通して、付加価値の高い製品などを国内外のお客様に提供し、グローバルレベルのブランディングの確立を目指す。○「責任ある貴金属管理」を徹底し、リスク管理を強化する。○ITを活用して効率的な営業活動体制や技術プロセスを確立し、競争力を高める。 ② 環境保全事業セグメント当社グループの安定成長事業として、成長とともに収益性を重視した経営を行います。また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○産業廃棄物業界のDX推進を通じて、産業全体の環境負荷の低減を推進する。○デジタルプラットフォームの機能やサービスラインナップを拡充し、盤石な顧客基盤を構築する。○持分法適用会社の事業を通じて、動静脈連携による循環型社会を推進する。 (6)内部管理体制の整備・運用状況① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及びその施策の実施状況当該事項につきましては、コーポレート・ガバナンスに関する報告書に記載しております。② 内部管理体制の充実に向けた取り組みの最近1年間における実施状況当社グループ内で「内部統制推進会議」を組織し、内部統制のためのルールについて運用状況を確認・評価するなど、内部統制強化のための継続的な活動を行っております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、貴金属事業及び環境保全事業の拡大により発展を遂げ、環境と社会をつなぐ循環経済の担い手として、今後も社会貢献することで発展し続けていくことを目指しております。また、その過程においては、安定的な利益の確保と持続的な成長の維持との均衡を重視しており、これらを通して企業価値を高め、長期に亘って顧客、株主、従業員を含むすべてのステークホルダーの期待に応えることを基本方針としております。 (2)目標とする経営指標経営の基本方針に基づき、連結売上収益と連結営業利益、また株主重視の観点から、株主資本当期利益率(ROE)をそれぞれ重要な指標と考えております。 (3)経営戦略等当社グループは、2030年に向けた中長期ビジョンにおいて、ありたい姿を「環境と社会をつなぐ循環経済の担い手となる」とし、「地球環境に配慮した資源循環の推進」「脱炭素思考のウェイストマネジメント」をミッションに掲げています。社会の課題を解決する事が当社グループの価値を高めると考え、「収益性を高める事業基盤強化」「貴金属事業の新分野開拓」「一層のグローバリゼーション推進」「事業発展を支える人材形成」「バランスシートの最適化」の5つの戦略主題を定め、取り組みを推進しています。 (4)経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は緩やかな拡大を続けましたが、主要国の通商政策が世界経済全体に及ぼす影響に懸念が生じました。このような経営環境を踏まえながら、当社グループは持続的な利益成長に向けた取り組みを一層強化してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 貴金属事業セグメント当社グループの中核的事業であり、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○貴金属リサイクルの拡大やリサイクル工程の改善などにより、カーボンニュートラル戦略を推進する。○製薬領域や水素製造などの工業分野における貴金属需要を開拓し、新分野への事業拡大を推進する。○北米精錬事業、アジアの貴金属リサイクル事業をさらに拡大し、海外事業を強化する。○人権・環境に配慮した貴金属製品の製造・販売事業を通して、付加価値の高い製品などを国内外のお客様に提供し、グローバルレベルのブランディングの確立を目指す。○「責任ある貴金属管理」を徹底し、リスク管理を強化する。○ITを活用して効率的な営業活動体制や技術プロセスを確立し、競争力を高める。 ② 環境保全事業セグメント当社グループの安定成長事業として、成長とともに収益性を重視した経営を行います。また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○産業廃棄物業界のDX推進を通じて、産業全体の環境負荷の低減を推進する。○デジタルプラットフォームの機能やサービスラインナップを拡充し、盤石な顧客基盤を構築する。○持分法適用会社の事業を通じて、動静脈連携による循環型社会を推進する。 (6)内部管理体制の整備・運用状況① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及びその施策の実施状況当該事項につきましては、コーポレート・ガバナンスに関する報告書に記載しております。② 内部管理体制の充実に向けた取り組みの最近1年間における実施状況当社グループ内で「内部統制推進会議」を組織し、内部統制のためのルールについて運用状況を確認・評価するなど、内部統制強化のための継続的な活動を行っております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)業績等の概要① 業績 売上収益(百万円)営業利益(百万円)税引前利益(百万円)親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)基本的1株当たり当期利益(円)当連結会計年度506,21119,98420,48314,319187.13前連結会計年度322,25312,36712,42624,490319.54増減率(%)57.161.664.8△41.5△41.4 貴金属事業セグメント貴金属リサイクル事業に関して、宝飾分野および電子分野における回収量は前期比で増加しました。デンタル分野における回収量は前期比で同水準でした。触媒分野における回収量は前期比で減少しました。これらの結果、金の回収量は前期比で増加し、パラジウム・プラチナの回収量は前期比で同水準であり、ロジウムの回収量は前期比で減少しました。北米精錬関連事業に関して、土台である精錬分野は堅調でしたが、1オンスコインなどの金銀加工品の市場縮小が続いたため、加工分野から撤退してAsahi Refining Florida LLCを閉鎖するとともに同分野の固定資産等の減損損失を計上しました。他方、年度末にかけて金銀流通の将来に対する不安から裁定取引機会が増加したことによりトレーディング分野の営業利益が増加し、米国内への金銀流入が増加したことにより金100オンスバーなどの製品分野や倉庫分野の営業利益が増加しました。結果として、貴金属リサイクル事業と北米精錬関連事業を合わせた貴金属事業セグメントの売上収益および営業利益は前期比で増加しました。 環境保全事業セグメント環境保全事業に関しては、前連結会計年度の業績において非継続事業に分類されたジャパンウェイスト株式会社の売上収益および営業利益が含まれない一方、当連結会計年度の業績において株式会社レナタスの持分法投資損益が営業利益に含まれております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上収益506,211百万円(前年同期比183,957百万円増、57.1%増)、営業利益19,984百万円(前年同期比7,617百万円増、61.6%増)、税引前利益20,483百万円(前年同期比8,056百万円増、64.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益14,319百万円(前年同期比10,170百万円減、41.5%減)となりました。セグメント別の売上収益は、貴金属事業が506,130百万円(前年同期比183,911百万円増、57.1%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりです。 売上収益セグメント利益(営業利益)前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減率(%)前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減率(%)貴金属事業322,218506,13057.112,71618,33944.2環境保全事業---△01,919-計322,218506,13057.112,71620,25859.3その他3480131.1△348△273-合計322,253506,21157.112,36719,98461.6調整額------連結322,253506,21157.112,36719,98461.6 ② 財政状態の状況 前期末(百万円)当期末(百万円)増減(百万円)増減率(%)資産合計317,998490,037172,03854.1資本合計126,476126,349△127△0.1親会社所有者帰属持分比率39.8%25.8%△14.0ポイント- 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ172,038百万円増加し、490,037百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が10,674百万円、営業債権及びその他の債権が149,038百万円、棚卸資産が17,299百万円増加したことによるものです。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ172,165百万円増加し、363,688百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が17,916百万円、社債及び借入金が148,702百万円増加したことによるものです。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ127百万円減少し、126,349百万円となりました。これは主に、当期包括利益による増加6,636百万円、自己株式の取得1,000百万円、剰余金の配当による減少6,513百万円によるものであります。以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の39.8%から25.8%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)営業活動によるキャッシュ・フロー12,62114,6852,064投資活動によるキャッシュ・フロー△28,70725028,958財務活動によるキャッシュ・フロー7,050△6,207△13,258現金及び現金同等物期末残高6,88117,55510,674 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より10,674百万円増加し、17,555百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は14,685百万円(前年同期比16.4%増)となりました。これは主に、税引前利益20,483百万円(前年同期比64.8%増)、減価償却費及び償却費2,764百万円(前年同期比23.9%減)、棚卸資産の増加額17,242百万円(前連結会計年度は6,555百万円の減少)、営業債権及びその他の債権の増加額183,858百万円(前連結会計年度は13,587百万円の減少)、営業債務及びその他の債務等の増加額178,214百万円(前連結会計年度は13,607百万円の減少)、法人所得税の支払額4,917百万円(前年同期比30.8%増)、法人所得税の還付額190百万円(前年同期比91.5%減)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動の結果獲得した資金は250百万円(前連結会計年度は28,707百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出7,423百万円(前年同期比2.1%減)、貸付けによる支出11,442百万円(前年同期比41.7%減)があった一方、貸付金の回収による収入19,307百万円(前年同期比319.0%増)等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は6,207百万円(前連結会計年度は7,050百万円の獲得)となりました。これは主に、長短借入金の純増加額6,072百万円(前連結会計年度は14,282百万円の増加)、社債の償還による支出5,000百万円、自己株式の取得による支出1,000百万円、配当金の支払額6,510百万円(前年同期比5.6%減)によるものであります。 (2)生産、受注及び販売の実績当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産、受注の実績については、「(1)業績等の概要 ① 業績」におけるセグメントの業績に関連付けて示しております。 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)貴金属事業506,130157.1環境保全事業--その他80231.1合計506,211157.1(注)1.最近2連結会計年度の主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。2.セグメント間の取引については相殺消去しております。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)三井物産㈱61,60719.1164,60332.5Varinor SA91,58128.4147,32129.1双日㈱43,19013.4--3.当連結会計年度の双日㈱に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (3)経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析 当社グループは、戦略遂行の成果を、連結売上収益、連結営業利益、株主資本当期利益率(ROE)、自己資本比率の4つの経営目標でモニタリングしております。 当連結会計年度の売上収益は506,211百万円(前年同期比57.1%増)、営業利益は19,984百万円(前年同期比61.6%増)、税引前利益は20,483百万円(前年同期比64.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は14,319百万円(前年同期比41.5%減)となりました。当社が経営効率化の指標としている株主資本当期利益率(ROE)は11.3%(前年同期比9.7ポイント減少)、自己資本比率は25.8%(前年同期比14.0ポイント減少)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る状況(ⅰ)キャッシュ・フロー「(1)業績等の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (ⅱ)財務政策当社グループは、事業活動のための適切な資金確保及び適切な流動性の維持を図るにあたり、営業活動で得られた資金により設備投資の資金をまかなうことを基本方針としています。この基本方針のもと、持続的な利益成長によってキャッシュ・フローを創出し、資本効率の向上と財務ガバナンスの強化を通じて、財務面からグループ全体の企業価値の向上に努めていきます。 (ⅲ)資金需要当社グループの運転資金需要のうち主なものは、貴金属製品製造のための原材料の購入、製造経費、販売費および一般管理費等の営業費用によるものです。営業費用の主なものは人件費、広告宣伝費および専門家への業務委託費用です。当社グループの研究開発費は様々な営業費用の一部として計上されていますが、研究開発に携わる従業員の人件費が研究開発費の主要な部分を占めています。また、当社グループの投資資金需要のうち主なものは、主力の製造拠点である国内工場および北米拠点の工場を中心とした生産効率向上のための設備投資です。将来の成長に向けた戦略的な資金需要に対して、財務基盤の安定と資本効率の向上を両立させながら積極的に対応する方針です。 (ⅳ)資金調達当社グループの運転資金および設備投資資金は、主として営業活動で得られた資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入や社債による資金調達を実施しています。これらの借入金および社債について、営業活動から得られるキャッシュ・フローによって十分に完済できるとともに、引き続き今後の成長に必要となる資金を適切に調達することが可能であると考えています。なお、当社グループは、現在取引している金融機関と良好な関係を築いております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」及び同「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。

事業リスク

  • 貴金属・為替相場の変動
    主力製品である貴金属は国際市場で取引され、価格が需給、政治経済、為替、金融政策など多様な要因で変動します。基本的に先渡取引でヘッジしていますが、ロジウムのようにヘッジ手段が限られる貴金属もあり、相場や為替の変動が経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。
  • 法規制の変更と遵守
    事業を展開する各国・地域で、事業許可、輸出入、労働、租税、環境保全など多様な法規制が適用されます。コンプライアンス体制を構築し、法規制遵守を徹底していますが、万一の違反や法規制の変更による事業制約が発生した場合、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
  • 経済変動と消費動向
    貴金属事業と環境保全事業は、製造業の景気動向に影響を受けます。景気後退による需要減少や、エレクトロニクス製品や自動車などの最終製品に含まれる貴金属のリサイクルにおいては、個人消費の落ち込みが経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|5,657 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある主なリスクには、以下のようなものがあります。これらは投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えておりますが、記載した項目は当社グループが当該有価証券報告書提出日現在で認識しているものに限られており、全てのリスクが網羅されているわけではありません。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社グループは、事業活動上のリスクの把握・評価および対策を実施する体制として、監査等委員会の監督下に内部監査部門を設置してガバナンス強化に努めるとともに、内部統制推進会議や安全推進会議を定期的に開催して、コンプライアンスおよび安全体制を確立するなど、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスクの顕在化の未然防止を図っております。 (1)貴金属相場および為替相場について当社グループの「貴金属事業」における主力製品である貴金属および希少金属は、国際市場で取引されており、その価格は、国際的又は地域的な需給、政治経済社会動向、為替相場、金融政策等、世界の様々な要因により変動しております。このため、当社グループは基本的に先渡取引等を通して貴金属価格をヘッジしていますが、ロジウムは流動性に乏しくヘッジ手段が限られているため、他の手段も活用しながら、リスクの軽減に取り組んでおります。また、主要な貴金属価格の変動状況等について適時経営陣に報告しております。貴金属相場および為替相場の変動の幅、先渡取引の環境等により、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (2)法規制について当社グループが事業展開している国および地域におきましては、事業の許可、輸出入・輸送規制、商取引、労働、租税、知的財産権、環境保全等のさまざまな法規制の適用を受けております。当社グループは、コンプライアンス重視の姿勢の下、全事業領域に関連する法改正情報を一元管理して現場へ周知徹底する仕組を構築し、法規制および社会的ルールの遵守を徹底しておりますが、万一、これらの法規制および社会的ルールが遵守できなかった場合や、法規制および社会的ルールの変化によって事業が制約を受ける等の事態が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (3)経済変動について当社グループの2つの事業セグメントである「貴金属事業」「環境保全事業」の取引業界のひとつである製造業に関しては、日本のみならずさまざまな国や地域の経済状況の影響を受けます。景気後退等に伴ってそれらの業界の需要が減少した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。また、貴金属リサイクル分野は、エレクトロニクス関連機器や自動車などの最終製品に含まれる貴金属をリサイクルしていることから、消費動向の影響を受けるため、一般消費水準の減退による個人消費の落ち込み等が当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (4)事業環境について当社グループの2つの事業セグメントである「貴金属事業」「環境保全事業」は、事業分野毎の関連する法規制や許認可等の変更により顧客ニーズが大きく変化する可能性や、顧客企業の海外移転が想定以上に進展する可能性があります。また、業界再編など事業環境が大きく変化する可能性もあります。加えて新事業・新分野への挑戦を進めています。事業の実施の際には執行会議等で十分な検討を行い、必要に応じてリスク管理体制を講じていますが、事業環境が想定と異なった場合などにはリスクが顕在化する可能性があります。その結果、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (5)競合との競争激化について当社グループの2つの事業セグメントである「貴金属事業」「環境保全事業」は、事業分野毎にさまざまな企業と競合しております。グループ各社は、営業努力をはじめ、技術・製品面やコスト対応面等での取り組みにより、顧客ニーズに的確にお応えすることで、競争優位性を確保すべく努力を続けておりますが、競合他社との競争の激化により、各社の製品・サービスが厳しい価格競争にさらされる可能性があります。その結果によっては、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (6)海外事業展開について当社グループは、海外事業の拡大を成長戦略の一つとして、北米・アジア等の国および地域において事業展開しておりますが、関税制度の変更を含む事業に不利な政治または経済的事象の発生、労働環境の違いによる労働争議等の発生、現地での適切な人材確保の不確実性、紛争・テロその他の要因による社会的混乱の可能性、ビジネスインフラ未整備による当該国および地域当局からの不当な介入等のリスクが内在しております。また北米精錬事業においては精錬を土台とした貴金属倉庫業や付加価値サービスを拡大しており、その中にはトレーディングや融資等も含まれています。事業の実施の際には十分なリスク分析を行うとともに、リスク管理部門の関与や取締役会等で議論を行うなど十分な管理体制を講じていますが、経済環境や取引先の信用状況が悪化した場合は、リスクが顕在化する可能性があります。これらの事態が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (7)企業買収について当社グループは、これまで企業買収によって事業内容および事業規模の拡大を図ってきており、今後も当社グループのさらなる成長に資する案件に対して前向きに取り組んで行く予定です。対象事業および企業との統合効果を最大限に高めるために、当社グループの事業戦略やオペレーションとの統合・融合を図っておりますが、人材や資産の統合等が想定通り進まなかった場合には、期待した統合・融合効果をあげられず、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (8)のれん・固定資産の減損について当社グループは、企業買収の際に生じたのれんや、事業用の様々な有形固定資産および無形資産を計上しております。買収時は、財務、法務、人事、設備等の観点から十分な調査を実施しておりますが、買収した企業や事業が、市場環境の変化等によって当初予定した業績を上げられず、経営成績や収益性が著しく悪化した場合、これらの資産の減損が発生する可能性があります。そのような場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (9)自然災害・感染症について大規模な地震・台風等の自然災害や新たな感染症の発生等によって、当社グループの生産・物流・販売および情報管理関連施設等の拠点に甚大な被害が発生する可能性があります。当社グループでは、事業継続マネジメント(BCM)の策定、水害対策、防災訓練、社員安否確認システムの構築などの対策を講じておりますが、これらは自然災害や未知の感染症等による被害を完全に排除できるものではなく、発生した場合には当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (10)安全衛生について当社グループは、労働災害や設備事故等の撲滅に向けて、経営陣も参加する「安全推進会議」を開催し必要な措置を講じるなど、安全管理体制の強化ならびに定期的な災害・事故防止活動を行っておりますが、これらの発生を完全に防止または軽減できる保証はありませんので、重大な労働災害や設備事故等が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (11)人材について当社グループの中長期的な成長は、多様な従業員一人ひとりが人を大切にして協力しあい、自ら考えながら、活き活きと挑戦し、革新を追い求めることで、組織全体の生産性が最大化することにより達成されると考えます。そのため、多様な社員がそれぞれ自分らしく仕事と生活全体との調和を得られるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進や健康経営を基盤に据えています。具体的には、障碍者雇用推進、女性活躍推進、週休3日モデルといった働き方改革、中長期的に中核人材を獲得するための採用活動や種々の人材育成プログラムを実施しています。しかしながら、事業展開のスピードが増し、優秀な人材の確保や必要な戦力の整備が適切なタイミングで実施できない場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (12)研究開発について当社グループは、「貴金属のリサイクル」および「産業廃棄物の無害化・再資源化」を効果的に行うため、独自の研究開発と分析技術開発を進めております。しかしながら、新技術の研究開発は、市場環境の変化、競合状況、開発成果の事業化の可否等、様々な影響を受けることから、研究開発に要した費用の回収等について不確実性が高いと考えられます。そのため、当初想定した研究開発成果が上がらない場合、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (13)重要な知的財産権について当社グループは、事業展開にとって重要な知的財産権を保護すべく、適切な管理を行っております。しかしながら、予期せぬ事態により外部に流出する可能性があり、また特定の地域においてはこれらの知的財産権を完全に保護することが不可能なため、第三者による当社グループの知的財産権を使用した類似製品・サービスの製造・販売等を効果的に防止できない可能性があります。さらに、当社グループが将来に向けて開発している製品・技術が、意図せず他社の知的所有権等を侵害してしまう場合や、社員との関係において、職務発明の扱い等について係争となる可能性もあります。それらの結果によっては、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (14)製品品質保証・製造物責任について当社グループは、品質保証部門が中心となり、お客様により安心・満足していただける製品を提供するためにISO9001を取得し、品質マネジメントシステムの継続的改善・品質の維持向上に努めるなど、製品の品質保証体制に万全を期しておりますが、当社グループの生産した製品に起因する損害が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (15)環境保護について当社グループは、「環境方針」に基づいて「全社環境目標(年間計画)」を策定し、各拠点に環境委員会を設置して、環境法規制の遵守、計画の見直し、環境教育等を審議し経営層に報告するなど、地球環境保護に向けたさまざまな取り組みを継続しております。しかしながら、環境汚染等の環境に関するリスクを完全に防止または軽減できる保証はないため、当社グループに起因する重大な環境汚染等が発生した場合には、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (16)気候変動について国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において「パリ協定」が採択、各国で批准されたのを機に、気候変動や地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの削減を目的とした取り組みが世界的に進められております。当社グループにおいても、気候変動への取り組みを事業マテリアリティの一つとして、2030年までにCO2排出量を2015年比63%削減する目標を掲げ、削減に努めています。また2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言するとともに、CO2排出量(Scope1、2及び3)を計測し第三者による検証結果も受領しています。加えて、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同し、提言に沿った対応を実施しています。その結果、将来的な気候変動が与える影響の、移行リスクとして炭素税を含むカーボンプライシング制度が導入された場合や、物理リスクとして異常気象により自然災害が激甚化し、当社グループの設備等に甚大な影響を及ぼし、事業活動が長期間にわたって停止した場合は、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (17)情報セキュリティについて当社グループが利用しているパソコンやタブレット端末等には、最新のセキュリティ対策が施されており、これらの導入や運用に際しては、システムトラブルや情報の盗難・紛失が発生しないよう、十分な対策を講じるとともに、情報リテラシーを高めるための社員教育を定期的に実施しております。しかしながら、コンピュータウイルスへの感染やハッキングの被害、ソフトウエアの不備等によるシステム障害の発生、また外部からの想定を超える攻撃などによって、重要データの破壊、改ざん、情報の外部漏洩等の不測の事態が発生する可能性があり、その結果、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。 (18)訴訟・その他の法的手続きについて当社グループが国内および海外で事業展開する上で、訴訟その他の法的手続きの対象になる可能性があり、当社グループにおいてすでに発生している、または発生のおそれのある重大な訴訟案件等については、適宜モニタリングを実施するとともに、必要に応じて対策を講じております。しかしながら、当社グループがその当事者となった場合には、多額の損害賠償金等が発生する可能性があり、その結果、当社グループの経営成績および財政状態に影響を与える可能性があります。

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