経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、貴金属事業及び環境保全事業の拡大により発展を遂げ、環境と社会をつなぐ循環経済の担い手として、今後も社会貢献することで発展し続けていくことを目指しております。また、その過程においては、安定的な利益の確保と持続的な成長の維持との均衡を重視しており、これらを通して企業価値を高め、長期に亘って顧客、株主、従業員を含むすべてのステークホルダーの期待に応えることを基本方針としております。 (2)目標とする経営指標経営の基本方針に基づき、連結売上収益と連結営業利益、また株主重視の観点から、株主資本当期利益率(ROE)をそれぞれ重要な指標と考えております。 (3)経営戦略等当社グループは、2030年に向けた中長期ビジョンにおいて、ありたい姿を「環境と社会をつなぐ循環経済の担い手となる」とし、「地球環境に配慮した資源循環の推進」「脱炭素思考のウェイストマネジメント」をミッションに掲げています。社会の課題を解決する事が当社グループの価値を高めると考え、「収益性を高める事業基盤強化」「貴金属事業の新分野開拓」「一層のグローバリゼーション推進」「事業発展を支える人材形成」「バランスシートの最適化」の5つの戦略主題を定め、取り組みを推進しています。 (4)経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は緩やかな拡大を続けましたが、主要国の通商政策が世界経済全体に及ぼす影響に懸念が生じました。このような経営環境を踏まえながら、当社グループは持続的な利益成長に向けた取り組みを一層強化してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 貴金属事業セグメント当社グループの中核的事業であり、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○貴金属リサイクルの拡大やリサイクル工程の改善などにより、カーボンニュートラル戦略を推進する。○製薬領域や水素製造などの工業分野における貴金属需要を開拓し、新分野への事業拡大を推進する。○北米精錬事業、アジアの貴金属リサイクル事業をさらに拡大し、海外事業を強化する。○人権・環境に配慮した貴金属製品の製造・販売事業を通して、付加価値の高い製品などを国内外のお客様に提供し、グローバルレベルのブランディングの確立を目指す。○「責任ある貴金属管理」を徹底し、リスク管理を強化する。○ITを活用して効率的な営業活動体制や技術プロセスを確立し、競争力を高める。 ② 環境保全事業セグメント当社グループの安定成長事業として、成長とともに収益性を重視した経営を行います。また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○産業廃棄物業界のDX推進を通じて、産業全体の環境負荷の低減を推進する。○デジタルプラットフォームの機能やサービスラインナップを拡充し、盤石な顧客基盤を構築する。○持分法適用会社の事業を通じて、動静脈連携による循環型社会を推進する。 (6)内部管理体制の整備・運用状況① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及びその施策の実施状況当該事項につきましては、コーポレート・ガバナンスに関する報告書に記載しております。② 内部管理体制の充実に向けた取り組みの最近1年間における実施状況当社グループ内で「内部統制推進会議」を組織し、内部統制のためのルールについて運用状況を確認・評価するなど、内部統制強化のための継続的な活動を行っております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、貴金属事業及び環境保全事業の拡大により発展を遂げ、環境と社会をつなぐ循環経済の担い手として、今後も社会貢献することで発展し続けていくことを目指しております。また、その過程においては、安定的な利益の確保と持続的な成長の維持との均衡を重視しており、これらを通して企業価値を高め、長期に亘って顧客、株主、従業員を含むすべてのステークホルダーの期待に応えることを基本方針としております。 (2)目標とする経営指標経営の基本方針に基づき、連結売上収益と連結営業利益、また株主重視の観点から、株主資本当期利益率(ROE)をそれぞれ重要な指標と考えております。 (3)経営戦略等当社グループは、2030年に向けた中長期ビジョンにおいて、ありたい姿を「環境と社会をつなぐ循環経済の担い手となる」とし、「地球環境に配慮した資源循環の推進」「脱炭素思考のウェイストマネジメント」をミッションに掲げています。社会の課題を解決する事が当社グループの価値を高めると考え、「収益性を高める事業基盤強化」「貴金属事業の新分野開拓」「一層のグローバリゼーション推進」「事業発展を支える人材形成」「バランスシートの最適化」の5つの戦略主題を定め、取り組みを推進しています。 (4)経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は緩やかな拡大を続けましたが、主要国の通商政策が世界経済全体に及ぼす影響に懸念が生じました。このような経営環境を踏まえながら、当社グループは持続的な利益成長に向けた取り組みを一層強化してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 貴金属事業セグメント当社グループの中核的事業であり、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○貴金属リサイクルの拡大やリサイクル工程の改善などにより、カーボンニュートラル戦略を推進する。○製薬領域や水素製造などの工業分野における貴金属需要を開拓し、新分野への事業拡大を推進する。○北米精錬事業、アジアの貴金属リサイクル事業をさらに拡大し、海外事業を強化する。○人権・環境に配慮した貴金属製品の製造・販売事業を通して、付加価値の高い製品などを国内外のお客様に提供し、グローバルレベルのブランディングの確立を目指す。○「責任ある貴金属管理」を徹底し、リスク管理を強化する。○ITを活用して効率的な営業活動体制や技術プロセスを確立し、競争力を高める。 ② 環境保全事業セグメント当社グループの安定成長事業として、成長とともに収益性を重視した経営を行います。また、以下の施策をもって収益の拡大を図ります。○産業廃棄物業界のDX推進を通じて、産業全体の環境負荷の低減を推進する。○デジタルプラットフォームの機能やサービスラインナップを拡充し、盤石な顧客基盤を構築する。○持分法適用会社の事業を通じて、動静脈連携による循環型社会を推進する。 (6)内部管理体制の整備・運用状況① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及びその施策の実施状況当該事項につきましては、コーポレート・ガバナンスに関する報告書に記載しております。② 内部管理体制の充実に向けた取り組みの最近1年間における実施状況当社グループ内で「内部統制推進会議」を組織し、内部統制のためのルールについて運用状況を確認・評価するなど、内部統制強化のための継続的な活動を行っております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)業績等の概要① 業績 売上収益(百万円)営業利益(百万円)税引前利益(百万円)親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)基本的1株当たり当期利益(円)当連結会計年度506,21119,98420,48314,319187.13前連結会計年度322,25312,36712,42624,490319.54増減率(%)57.161.664.8△41.5△41.4 貴金属事業セグメント貴金属リサイクル事業に関して、宝飾分野および電子分野における回収量は前期比で増加しました。デンタル分野における回収量は前期比で同水準でした。触媒分野における回収量は前期比で減少しました。これらの結果、金の回収量は前期比で増加し、パラジウム・プラチナの回収量は前期比で同水準であり、ロジウムの回収量は前期比で減少しました。北米精錬関連事業に関して、土台である精錬分野は堅調でしたが、1オンスコインなどの金銀加工品の市場縮小が続いたため、加工分野から撤退してAsahi Refining Florida LLCを閉鎖するとともに同分野の固定資産等の減損損失を計上しました。他方、年度末にかけて金銀流通の将来に対する不安から裁定取引機会が増加したことによりトレーディング分野の営業利益が増加し、米国内への金銀流入が増加したことにより金100オンスバーなどの製品分野や倉庫分野の営業利益が増加しました。結果として、貴金属リサイクル事業と北米精錬関連事業を合わせた貴金属事業セグメントの売上収益および営業利益は前期比で増加しました。 環境保全事業セグメント環境保全事業に関しては、前連結会計年度の業績において非継続事業に分類されたジャパンウェイスト株式会社の売上収益および営業利益が含まれない一方、当連結会計年度の業績において株式会社レナタスの持分法投資損益が営業利益に含まれております。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上収益506,211百万円(前年同期比183,957百万円増、57.1%増)、営業利益19,984百万円(前年同期比7,617百万円増、61.6%増)、税引前利益20,483百万円(前年同期比8,056百万円増、64.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益14,319百万円(前年同期比10,170百万円減、41.5%減)となりました。セグメント別の売上収益は、貴金属事業が506,130百万円(前年同期比183,911百万円増、57.1%増)となりました。 セグメントの業績は次のとおりです。 売上収益セグメント利益(営業利益)前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減率(%)前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減率(%)貴金属事業322,218506,13057.112,71618,33944.2環境保全事業---△01,919-計322,218506,13057.112,71620,25859.3その他3480131.1△348△273-合計322,253506,21157.112,36719,98461.6調整額------連結322,253506,21157.112,36719,98461.6 ② 財政状態の状況 前期末(百万円)当期末(百万円)増減(百万円)増減率(%)資産合計317,998490,037172,03854.1資本合計126,476126,349△127△0.1親会社所有者帰属持分比率39.8%25.8%△14.0ポイント- 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ172,038百万円増加し、490,037百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が10,674百万円、営業債権及びその他の債権が149,038百万円、棚卸資産が17,299百万円増加したことによるものです。負債につきましては、前連結会計年度末に比べ172,165百万円増加し、363,688百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が17,916百万円、社債及び借入金が148,702百万円増加したことによるものです。資本につきましては、前連結会計年度末に比べ127百万円減少し、126,349百万円となりました。これは主に、当期包括利益による増加6,636百万円、自己株式の取得1,000百万円、剰余金の配当による減少6,513百万円によるものであります。以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の39.8%から25.8%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減(百万円)営業活動によるキャッシュ・フロー12,62114,6852,064投資活動によるキャッシュ・フロー△28,70725028,958財務活動によるキャッシュ・フロー7,050△6,207△13,258現金及び現金同等物期末残高6,88117,55510,674 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より10,674百万円増加し、17,555百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は14,685百万円(前年同期比16.4%増)となりました。これは主に、税引前利益20,483百万円(前年同期比64.8%増)、減価償却費及び償却費2,764百万円(前年同期比23.9%減)、棚卸資産の増加額17,242百万円(前連結会計年度は6,555百万円の減少)、営業債権及びその他の債権の増加額183,858百万円(前連結会計年度は13,587百万円の減少)、営業債務及びその他の債務等の増加額178,214百万円(前連結会計年度は13,607百万円の減少)、法人所得税の支払額4,917百万円(前年同期比30.8%増)、法人所得税の還付額190百万円(前年同期比91.5%減)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において投資活動の結果獲得した資金は250百万円(前連結会計年度は28,707百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出7,423百万円(前年同期比2.1%減)、貸付けによる支出11,442百万円(前年同期比41.7%減)があった一方、貸付金の回収による収入19,307百万円(前年同期比319.0%増)等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は6,207百万円(前連結会計年度は7,050百万円の獲得)となりました。これは主に、長短借入金の純増加額6,072百万円(前連結会計年度は14,282百万円の増加)、社債の償還による支出5,000百万円、自己株式の取得による支出1,000百万円、配当金の支払額6,510百万円(前年同期比5.6%減)によるものであります。 (2)生産、受注及び販売の実績当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産、受注の実績については、「(1)業績等の概要 ① 業績」におけるセグメントの業績に関連付けて示しております。 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)貴金属事業506,130157.1環境保全事業--その他80231.1合計506,211157.1(注)1.最近2連結会計年度の主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。2.セグメント間の取引については相殺消去しております。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)三井物産㈱61,60719.1164,60332.5Varinor SA91,58128.4147,32129.1双日㈱43,19013.4--3.当連結会計年度の双日㈱に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (3)経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析 当社グループは、戦略遂行の成果を、連結売上収益、連結営業利益、株主資本当期利益率(ROE)、自己資本比率の4つの経営目標でモニタリングしております。 当連結会計年度の売上収益は506,211百万円(前年同期比57.1%増)、営業利益は19,984百万円(前年同期比61.6%増)、税引前利益は20,483百万円(前年同期比64.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は14,319百万円(前年同期比41.5%減)となりました。当社が経営効率化の指標としている株主資本当期利益率(ROE)は11.3%(前年同期比9.7ポイント減少)、自己資本比率は25.8%(前年同期比14.0ポイント減少)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る状況(ⅰ)キャッシュ・フロー「(1)業績等の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (ⅱ)財務政策当社グループは、事業活動のための適切な資金確保及び適切な流動性の維持を図るにあたり、営業活動で得られた資金により設備投資の資金をまかなうことを基本方針としています。この基本方針のもと、持続的な利益成長によってキャッシュ・フローを創出し、資本効率の向上と財務ガバナンスの強化を通じて、財務面からグループ全体の企業価値の向上に努めていきます。 (ⅲ)資金需要当社グループの運転資金需要のうち主なものは、貴金属製品製造のための原材料の購入、製造経費、販売費および一般管理費等の営業費用によるものです。営業費用の主なものは人件費、広告宣伝費および専門家への業務委託費用です。当社グループの研究開発費は様々な営業費用の一部として計上されていますが、研究開発に携わる従業員の人件費が研究開発費の主要な部分を占めています。また、当社グループの投資資金需要のうち主なものは、主力の製造拠点である国内工場および北米拠点の工場を中心とした生産効率向上のための設備投資です。将来の成長に向けた戦略的な資金需要に対して、財務基盤の安定と資本効率の向上を両立させながら積極的に対応する方針です。 (ⅳ)資金調達当社グループの運転資金および設備投資資金は、主として営業活動で得られた資金により充当し、必要に応じて金融機関からの借入や社債による資金調達を実施しています。これらの借入金および社債について、営業活動から得られるキャッシュ・フローによって十分に完済できるとともに、引き続き今後の成長に必要となる資金を適切に調達することが可能であると考えています。なお、当社グループは、現在取引している金融機関と良好な関係を築いております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」及び同「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。