研究開発活動(本文)
FY2025|1,447 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。 当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業 持続可能な社会の実現に向けたカーボンニュートラルの取り組みは、各国の経済政策や政権交代などにより一時的な変動が見られるものの、長期的な視点では依然としてその重要性を維持しています。世界経済の不確実性が続く中、当社の主力分野である自動車関連産業では、EV化に限らず、PHV、水素、その他のエコ燃料や燃料電池といった多様な動力源の組み合わせが模索されており、それに対応する技術開発が求められています。エネルギー分野全体においても、生成AIやデータセンターなどの拡充に伴う需要の増加に対応するため、多様なエネルギー源を活用した柔軟な体制の構築が進んでいます。また、グローバル供給網の強化や国内生産回帰の動きが加速する中、当社においても関連分野の技術開発および品質向上の重要性が一層高まっています。当社は、こうした事業環境の変化に対応するため、これまで培ってきた磁性機能材料、特殊合金、複合加工プロセスなどのコア技術を活かし、企業価値の向上を目指した研究開発を進めています。具体的には、多様な動力構成に対応する次世代自動車関連機器、半導体製造装置、各種産業機器、水素・アンモニアなどの新エネルギーキャリア向け機器等に使用される電磁ステンレス鋼について、製品構成、品質管理、生産体制の最適化を図り、競争力の強化に努めています。2022年度より参画している国家プロジェクトでは、電動車向けモーターの効率向上に貢献する材料開発において一定の成果を上げており、より幅広い用途への展開を視野に入れた高効率モーター用材料および関連技術の開発を進めています。また、当社独自の熱処理加工、表面改質、熱拡散接合、部品加工などを組み合わせた複合加工プロセスでは、社外のサプライチェーンとの連携も強化し、半導体・エネルギー分野の変化に迅速かつ柔軟に対応した新技術の開発を推進しています。とりわけ、拡散接合を中核とした積層造形技術により、電機・電子機器、各種熱マネジメント装置、精密フィルター、再生可能エネルギー関連機器などに対応するソリューションの提供に注力しています。近年導入した高精度レーザー加工技術による迅速な対応も、各方面から高く評価されています。拡散接合は材料の高機能化を実現するプロセスでもあり、ステンレス、チタン、ニッケル、銅、アルミなどの異種材料接合によって、お客様の新たな機能開発ニーズに応えるとともに、当社独自の異種金属接合による新材料の開発も進めています。東北大学との共同開発による異種磁性材料を接合した磁歪クラッド材は、国立および公的研究機関との連携により、病害虫防除用の加振装置に応用され、施設園芸分野における無農薬・減農薬の持続可能な農業への貢献が期待されています。さらに、エネルギーハーベスティング用途の発電素子としての活用も期待されています。これらの研究開発活動を通じて、顧客とのパートナーシップを構築し、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、グローバル市場における競争力の一層の強化を目指してまいります。 当連結会計年度における研究開発費は438,909千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2024|1,415 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。 当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業 持続可能な社会へ向けたSDGsの取り組みは、産業・社会のあらゆる分野で浸透しつつあり、エネルギー価格の変動やグローバルサプライチェーンの再編成など、世界経済の不確実性が高まるなかでも、当社主力事業に関連する自動車産業では、電気自動車(EV)開発の強化やカーボンニュートラルに向けた環境負荷低減技術の開発が加速しています。また、半導体産業では、生成AIやIoT、5G通信などに関連して、各国の設備投資と企業間競争が激しくなっています。 当社といたしましては、こうした事業環境の変化を、これまで培ってきた磁性機能材料、特殊合金、複合加工プロセス等のコア技術を活かして、さらなる企業発展に繋げる機会として捉え、研究開発を進めております。具体的には、電動車関連機器の省エネ、半導体製造装置、各種産業機器、水素・アンモニアなどの新エネルギーキャリア等の、次世代用途が広がりつつある電磁ステンレス鋼への様々なニーズにお応えするため、特性評価や生産性の改善を進めております。 また、カーボンニュートラルに向けた経済産業省/NEDOのグリーンイノベーション基金事業の委託先企業として、電動車のモーターの効率を向上する開発に参画しており、電動車以外の高効率モーター向けの関連技術の開発にも着手しております。 特殊鋼技術から生まれた熱処理加工、表面改質、拡散接合、及び部品加工の技術を連携させた複合加工プロセスによる新技術開発も進めています。特に拡散接合を核として、電機電子、半導体製造、熱マネジメント、精密フィルター等、先端分野の日進月歩のニーズに応える技術開発を進めております。最近導入した高精度レーザー加工機を駆使したチタン合金や耐熱耐蝕合金など難加工材質の高精度加工技術は、首都圏で開催される展示会において、当社ブースに来訪されるお客様から高い評価をいただいております。 また複合加工プロセスは、複合材料開発の役割も担っており、ステンレス、チタン、ニッケル、銅、アルミや、それらの異種接合、積層造形等々による新機能材料開発にも取組んでいます。その成果の一つでもある磁歪クラッド材は、国研・公研との共同研究による、施設園芸の害虫防除や授粉をスマート化する加振装置に応用され、農家や農園の生産施設でのモニタリングにおいて高い評価をいただいており、無農薬・減農薬による持続可能な農業への貢献も期待されています。 これら複合機能材料を含めた磁性機能材料の製品群は、広くお客様にご愛顧いただけるよう、登録商標「麒麟磁(KIRINJI)」のブランドとして育てて参ります。これらの新材料新技術は、お客様の次世代製品開発やエネルギー利用の効率化等により、持続可能な社会の形成に貢献するものと期待されます。 これらの研究開発活動を通じて、パートナーとしてのお客様との協力関係の構築、持続可能な社会の実現に貢献し、グローバル市場での競争力をさらに高める活動を展開してまいります。 当連結会計年度における研究開発費は427,521千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2023|1,509 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野 持続可能な社会の形成へ向けたエネルギーキャリアの多様化、モビリティ革命など、産業界のあらゆる分野で変革が進みつつあります。当社主力事業への影響が大きいパワートレイン関連での脱炭素化の動きについては、これまで培ってきた機能材料及び関連のコア技術を活かして、さらなる企業発展に繋げる機会として捉え、研究開発を進めております。 具体的には、電動車の省エネ機器、水素/アンモニアなどの次世代エネルギーキャリア関連設備、半導体製造設備、各種産業機器等で、新たな採用が広がりつつある電磁ステンレス鋼への様々なニーズにお応えするため、品質評価や生産性の改善を進めております。 また、カーボンニュートラルを目指し2022年6月にキックオフした経済産業省/NEDOのグリーンイノベーション基金事業「次世代蓄電池・次世代モーターの開発/モビリティ向けモーターシステムの高効率化・高出力密度化技術開発/高効率電動化システム開発(材料)」に委託先企業として、㈱日立製作所、大同特殊鋼㈱と共同で、電動車用モーターの効率を向上する新しい磁性材料の開発に参画しております。 磁性材料技術を活かした開発としては、新しい複合機能材料の開発等も進めており、これらを含めた製品群を、広く産業界でご愛顧いただけるよう、創業以来の商標「キリンハガネ」にちなんだ登録商標「麒麟磁(KIRINJI)」のブランドを育てて参ります。これらの新材料・新技術は、エネルギー利用の効率化等により、持続可能な社会の形成に貢献するものと期待されています。 なお、当社の新材料開発や特殊合金事業を支える設備である1トン真空誘導溶解炉の老朽化に伴う更新工事が、昨夏完工し、溶解容量を2トンに増強した最新鋭の真空溶解炉が稼働を開始しました。強化された設備諸機能により、お客様からご要望いただく材料開発についても、さらにご満足いただける形で、引き続きお応えできる体制を整えました。 ②熱処理加工分野 特殊鋼技術から生まれた熱処理加工は、表面改質、拡散接合、部品加工とも連携するプロセスに発展してきました。特に拡散接合は、電機電子、半導体製造、熱マネジメント、精密フィルター等、先端分野の日進月歩のニーズに応える技術開発を進めてまいりました。昨年度は、高精度レーザー加工機を導入し、チタン合金や耐熱耐蝕合金など従来加工困難だった材質の高精度加工にも対応できるようになりました。毎年幕張メッセで開催される接着接合EXPOの当社ブースに来訪されるお客様からの、年々高度化するお引合いにも、さらに高精度な加工技術で対応するべく、開発に取り組んでおります。 また、拡散接合は複合材料の開発及び製造プロセスとしての役割も担っており、ステンレス、チタン、ニッケル、銅、アルミや、それらの異種接合、積層造形等々による新機能材料開発にも取組んでおります。その成果の一例である磁歪クラッド材は、国研、公研との共同研究による、トマトの害虫防除や授粉をスマート化する加振装置に応用され、本年から実際の農家、農園の生産施設でのモニタリングが開始されており、無農薬又は減農薬による持続可能な農業への貢献も期待されています。 当連結会計年度における研究開発費は436,654千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2022|1,520 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野 持続可能な社会へ向けて、カーボンニュートラルを基軸に、エネルギーキャリアの多様化、モビリティ革命など、産業界は、あらゆる分野で変革が進みつつあります。特に主力事業への影響が大きいパワートレイン関連の脱炭素化のトレンドが、これまで培ってきた高機能材料及び関連のコア技術の新たな活躍のステージとして捉えております。 具体的には、電気自動車の省エネ、水素/アンモニアなどの次世代エネルギーキャリア、スマート社会でニーズが高まる半導体製造などの分野で、電磁ステンレス鋼や拡散接合などによる複合加工製品は、益々活躍の場を拡げるものと予想され、既に各方面のお客様から引き合いをいただいておりますが、今後さらにご満足いただける技術と品質のラインアップを揃えて応えてまいります。 新材料開発では、東北大学と共同開発した磁歪材料及び磁歪クラッド材が新しいエネルギー変換素子として活躍する分野を拡げるため、より高度な複合材料へ発展させる開発を進めております。これら新複合材料と磁性機能材料を包括した製品群は、当社創業以来の商標「キリンハガネ」にちなんだ「麒麟磁(KIRINJI)」の登録商標を付して、広く産業界でご愛顧いただけるブランドに発展するものと確信しております。 また2022年4月、経済産業省~NEDOのグリーンイノベーション基金事業における「次世代蓄電池・次世代モーターの開発/モビリティ向けモーターシステムの高効率化・高出力密度化技術開発/高効率電動化システム開発(材料)」の委託企業に採択されました。高効率電動車用モーターの2030年実用化に向けて、㈱日立製作所、大同特殊鋼㈱と共同で、モーターコア用の革新的な磁性材料の開発を進めて参ります。 なお、当社の特色ある素材開発と特殊用途向けの合金事業を支える真空誘導溶解炉の更新工事が、コロナ禍の影響で遅れておりましたが、今夏完工し最新鋭の溶解設備として生まれ変わります。強化された設備諸機能、溶解容量範囲の拡大により、より広範囲な材料ニーズに開発、試作から量産までお応えします。 ②熱処理加工分野 特殊鋼製造技術の応用として生まれた熱処理事業は、表面改質、拡散接合、部品加工事業との連携を含めた複合加工プロセスとして発展しつつあります。その背景のひとつである情報技術の高度化に伴う電子・電機業界からの部品の高機能化・高精度化ニーズに、半導体装置部品、熱マネジメント関連部品、精密フィルター等で、当社の拡散接合の高精度加工技術が貢献しています。これらのニーズは年々高度化しており、従来困難だったチタン合金や耐熱耐蝕合金など難加工材の高精度加工プロセス技術の開発にも取組んでいます。前年は2年ぶりに幕張メッセでの接着接合EXPOに出展し、多数のお引き合いをいただきました。 また、拡散接合は複合材料製造プロセスとしての役割も担っており、ステンレス、チタン、ニッケル、銅、アルミや、それらの異種接合、積層造形等々による新機能材料開発にも取組んでいます。磁歪クラッド材はその成果のひとつで、農業分野での応用にも取組んでおり、トマト栽培における害虫防除や授粉のスマート化等によるSDGsへの貢献も期待されています。 当連結会計年度における研究開発費は339,812千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2021|1,163 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野 カーボンニュートラルに向けて、産業社会のあらゆる分野で変革が進みつつあります。当社といたしましては、特に主力事業への影響が予想されるパワートレイン関連の脱炭素化の動きを注視しておりますが、これまで培ってきた高機能材料及び関連のコア技術が、次世代のエネルギー、モビリティ、さらにスマート社会を支える半導体、IoT・AI関連機器など、幅広い分野で活躍するチャンスと捉えております。 具体的には、電磁ステンレス鋼では、半導体、各種産業機器、EV、水素他新しいエネルギー媒体などで、次世代ニーズが増えつつあり、これらに相応しい性能と品質の商品ラインアップで応えてまいります。 東北大学と共同開発した磁歪材料及び磁歪クラッド鋼は、新しいエネルギー変換素子(電気⇔振動)として、当社商標「キリンハガネ」にちなんだ「麒麟磁(KIRINJI)」の登録商標で、量産販売の準備を進めております。既に、全国の大学、研究機関、及び企業様から、数多くの引合いをいただき、産業機器から、IoT/エネルギーハーベスティング、農業分野まで、持続可能な開発目標(SDGs)を含むオープンイノベーションの形で応用開発が活発に進められております。 また、当社の材料開発と特殊用途向け素材の製造を支える真空誘導溶解炉の更新工事が2021年度に完工し、最新鋭の溶解設備として生まれ変わります。現行より設備諸機能が強化され、溶解サイズもアップするので、より高機能高品位な材料ニーズに開発、試作から製造まで、お応えできるようになります。 ②熱処理加工分野 熱処理加工におきましては、各分野の皆様からの期待が高まりつつございます熱圧着/拡散接合の更なる技術向上への取組みを進めるとともに、当社の高精度な接合技術を活かし新たな機能特性の創出を目指した開発にも力を注いでおります。 ステンレス鋼をはじめとした鉄鋼材料の接合、銅、チタン、ニッケル、アルミ等の非鉄金属間接合だけでなく、昨今のマルチマテリアル化に対するニーズに対応すべく、異種金属間接合への取組みを推進しております。 電機・電子部品、各種熱交換器、飲料・食品用フィルター、及び半導体製造治具等、各分野における高度なモノづくりを支える技術のひとつとしてご活用頂いており、適用範囲拡大に向けた応用開発にも引き続き努めて参ります。 当連結会計年度における研究開発費は175,124千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2020|1,156 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野 IoT・AI等のテクノロジーの進展によるモビリティ革命、産業と社会のスマート化は、新型コロナウイルスの影響を受けながらも、次世代の基盤技術として益々発展するものと思われます。当社といたしましては、機能材料等のコア技術の新たな展開のチャンスと考え、お客様と共に未来を創る提案や共同開発を積極的に進めております。 電磁ステンレス鋼は、自動車、半導体、各種産業機器等の分野で活躍しておりますが、今後は更に、自動車の電動化に関連する需要にお応えするラインアップの充実、水素関連機器への対応、環境負荷を軽減する高硬度鋼等の材料開発にも引き続き努めてまいります。 東北大学と共同開発した磁歪クラッド鋼板(キリン-マグパワー)は、磁場によって変形する材料としては類例のない大きな変位を示す新素材であり、新しいエネルギー変換素子として広範囲な応用が期待されます。実用上重要な強靭さも有することから、オープンイノベーションにおいてSDGsに貢献する応用開発も進められています。 尚従来同様に、お客様のご要望による新機能材料開発も、小ロットから量産までお応えしております。 ②熱処理加工分野 熱処理加工におきましては、各分野の皆様からの期待が高まりつつございます熱圧着/拡散接合の更なる技術向上への取組みを進めるとともに、当社の高精度な接合技術を活かし新たな機能特性の創出を目指した開発にも力を注いでおります。 昨年度は、初回から3年連続となる『第3回接着・接合EXPO』にも出展し、多くの皆様からお引合いを頂戴致しました。現在、ステンレス鋼をはじめとした鉄鋼材料の接合、銅、チタン、ニッケル、アルミ等の非鉄金属間接合、並びにそれら金属間による異種金属間接合の実現を図り、電機・電子部品、各種熱交換器、飲料・食品用フィルター、及び半導体製造治具等、各分野における高度なモノづくりを支える技術のひとつとしてご活用頂いております。 表面処理におきましては、競合他社との差別化戦略として市場リリースしたPVD硬質皮膜『TM3(ティーエムキューブ)シリーズ』(大同特殊鋼株式会社と共同特許出願中)をベースとして、更なる耐久性向上を目的とした新膜種開発への取組みを推進しております。 今後も皆様のニーズに応えるべく、積極的に各種開発を進めて参ります。 当連結会計年度における研究開発費は154,904千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2019|1,336 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野 IoT・AI技術の発展により産業、社会のスマート化が急速に進みつつあり、当社といたしましては、強みである機能性材料のコア技術を活かして、エネルギー、輸送・産業機器、医療などの分野で、お客様と共にスマート社会の発展に貢献することを目指しています。 電磁ステンレス鋼は、自動車や各種産業機器で活躍してまいりましたが、近年自動車分野で進展するEVシフトにおいて欠かせない省エネ技術に関連するニーズも高まっており、それらにマッチした品質向上と高機能化に努めてまいります。また、水素インフラの普及に備えた材料開発、メッキ工程不要の環境にやさしい高硬度鋼の普及にも努めてまいります。 一昨年東北大学と共同で開発に成功した磁歪クラッド鋼板(キリンマグパワー)は、非常に高価なレアメタル合金の超磁歪材料によってのみ従来可能であった大出力振動アクチュエータ及び振動発電を可能にしたことから、自動車、各種産業機器、インフラ、福祉、農業など様々な分野の企業、大学及び公的研究機関と連携したオープンイノベーションによる応用開発を活発に進めております。 医療分野では、小ロット、特殊形状ニーズに対応した高品質なインプラント用骨材の量産工程を確立し、高齢化社会のニーズにお応えする体制づくりをしています。今後も、特徴ある機能性材料の開発で、産業界に貢献してまいります。 ②熱処理加工分野熱圧着/拡散接合技術は、金属間同士の拡散現象を利用した接合方法であり、近年多くの皆様から注目されている技術となっております。特に高い精度が求められる微細加工が必要となる構造品への適用が増加基調になりつつあり、当社の強みでございます接合品質(寸法精度、接合性等)と量産性の高さを活かし、電機・電子部品、各種熱交換器、飲料・食品用フィルター、及び半導体製造治具等、多種多様な分野でご好評を頂いております。 昨年度は一昨年に続き『第2回 接着・接合EXPO』にも出展し、非鉄金属、並びに異種金属間における接合を中心に多くのお客様からお引合いを頂戴しました。現在多種多様な案件におきまして、量産化へ向けての開発に着手したところでございます。 今後は、熱圧着事業の更なる拡大へ、生産能力の増強、生産性改善活動、及び品質保証体制の確立等に力を注いでまいります。 表面処理事業におきましては、競合他社との差別化戦略として市場リリースしたPVD硬質皮膜『TM3(ティーエムキューブ)シリーズ』(大同特殊鋼株式会社と共同特許出願中)をベースとして、更なる耐久性向上を目的とした新膜種の開発を推進しており、今期中には市場リリースさせて頂く見込みとなっております。今後とも顧客の皆様のニーズに応えるべく、各種開発に積極的に取り組んでまいります。 当連結会計年度における研究開発費は162,885千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2018|1,314 文字
5【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野産業・社会のあらゆる分野で、IoT・AI等による超スマート化を目指し、急速な変化が進みつつあります。当社といたしましては、強みである機能性材料のコア技術を活かして、エネルギー、各種輸送/産業機器、医療などの分野で、お客様と共にスマート社会の創造に貢献することを目指しています。電磁ステンレス鋼は、自動車エンジンや各種産業機器で活躍してまいりましたが、EV・HV化等の電動化の進展に伴う省エネへの貢献でも期待が高まっており、ニーズによりマッチした品質向上と高機能化に努めてまいります。また、FCV・燃料電池分野に貢献する水素に強い材料、メッキ工程を省略する環境にやさしい高硬度鋼などのラインアップも充実させています。最近の特記すべき成果として、東北大学と共同で磁場によって大きく変形する画期的な新素材、磁歪クラッド鋼板(キリンマグパワー)の開発に成功しています。従来超磁歪材料と呼ばれる非常に高価なレアメタル合金によってのみ可能であった大出力振動素子(加振・音響素子等)及び高効率振動発電素子(環境発電等)の普及を可能にするもので、日常生活から、産業・輸送機器、インフラ、医療・福祉、娯楽など広範な分野で応用されることが期待されます。医療分野では、小ロット、特殊形状ニーズに対応したインプラント用骨材の供給を拡大しつつあり、高齢化社会のニーズに貢献できるものと考えております。今後も、特徴ある機能性材料の開発で、産業界に貢献してまいります。 ②熱処理加工分野熱圧着/拡散接合技術におきまして、接合品質(寸法精度、接合性等)と量産性が高いという当社の強みを活かし、半導体製造治具、電機電子部品、及び飲料・食品用フィルター等、多様な分野でご好評を頂いております。この技術への注目度も高まりつつあり、昨年度から開催が決まった『接着・接合EXPO』へ出展し、多くの皆様からお引合いを頂戴しております。今後は、熱圧着事業拡大に向け、生産能力の増強、生産性改善活動等に力を注ぐと共に、難形状品、非鉄金属、及び特殊材料における接合技術開発へ積極的に取組み、更なる用途拡大を進めてまいります。表面処理事業におきまして、競合他社との差別化戦略として市場リリースしたPVD硬質皮膜『TM3(ティーエムキューブ)シリーズ』(大同特殊鋼株式会社と共同特許出願中)が、自動車向け高張力鋼板(ハイテン)の冷間プレス難加工金型や、自動車関連をはじめとして各種部品の曲げ/絞り金型にご採用頂きご好評を頂いております。今後は、『TM3(ティーエムキューブ)シリーズ』の生産能力を増強すると共に、更なる耐久性向上を目的とした新膜種の開発を推進し皆様のニーズに応えてまいります。 当連結会計年度における研究開発費は153,109千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2017|1,180 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附置研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野環境・新エネルギー、エコカー、ロボット・IoT、高齢化・医療など、次世代をリードする産業ニーズに柔軟に応えるべく、製品ラインアップの充実に努めております。たとえば、水素・燃料電池用の電磁ステンレス鋼などの特殊ステンレス鋼は、既に量産採用いただいておりますが、今後の市場拡大に期待しております。他に類のない高硬度電磁ステンレス鋼は、メッキ硬化処理が不要な環境に優しい軟磁性材料として近年大変注目されております。IoT・再生可能エネルギー向けには、これまで利用されてこなかった設備や自然の振動を利用して発電する振動発電材料を開発し、当社工場においても無線設備管理システムの電源として実証試験を行っております。医療向けでは、様々な形状や短納期ニーズに対応したインプラント用骨材の供給が可能となり販売を開始しております。更に、高機能材料の開発・製造の長年の経験を活かし、今後の産業界に貢献する製品探索にも努めております。 ②熱処理加工分野表面処理事業における競合他社との差別化戦略として、大同特殊鋼株式会社と共同特許出願中のPVD硬質皮膜『TM3(ティーエムキューブ)シリーズ』を本格的に市場リリース致しました。『TM3(ティーエムキューブ)シリーズ』は、Ti系膜における世界最高水準の硬度を実現しながら、密着性にも優れるという特徴を有しております。窒化物膜である『TM3N(ティーエムキューブエヌ)』は、既に自動車向け高張力鋼板(ハイテン)の冷間プレス難加工金型や、自動車向け部品の曲げ/絞り金型に採用されて好評を得ており、今後、更なる拡販や用途拡大が期待されます。近年はより高引張強度の高張力鋼板加工のために熱間加工であるホットプレス加工が採用されるケースが増加し、表面処理のニーズが高まっております。当社としても同用途での金型寿命向上に向け、表面処理の技術開発・試作を進めております。熱圧着/拡散接合技術につきましては、接合品質(寸法精度、接合性等)、量産性が高いという当社の強みを活かし、半導体製造治具、食品関係製造部品を始めとした多様な分野で好評をいただいております。本年は『接着・接合EXPO』にも出展し、多くの引合いを頂戴しております。今後は、ユーザーからも期待度の高い難形状品、非鉄金属、特殊材料における接合技術開発にも取組み、更なる用途拡大を進めてまいります。 当連結会計年度における研究開発費は142,122千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。
FY2016|1,101 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、東北大学とその附属研究所をはじめ、全国の国公立研究機関並びにユーザーとの密接な協力体制の下に推進しております。当連結会計年度における研究開発活動をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (1)特殊鋼事業①特殊鋼分野次世代産業への対応として、燃料電池用電磁ステンレス鋼のラインアップ充実化を進めており、一部量産供給も開始しております。また、オンリーワン技術である高硬度電磁ステンレス鋼は、環境負荷の大きいメッキ硬化処理を省略可能にしただけでなく、コスト削減効果も大きいとして高い評価をいただき、採用が拡大しております。特殊合金の分野では、医療、新エネルギー、IoT関連で、今後ニーズが高まると予想される人工関節材料、振動発電合金など、機能性材料の長年の経験を活かした製品を開発し、好評をいただいております。 ②熱処理加工分野表面改質技術のうち、キリンコートCシリーズが『みやぎ優れMONO』に認証され、また大同特殊鋼株式会社と共同出願した『TM3(ティーエムキューブ)』はTi系膜では最高硬度を有しており、主要ユーザーのプレス金型テストでは数倍~数十倍の高寿命の評価をいただいております。この『TM3(ティーエムキューブ)』は各種展示会にも出展し、好評を得ております。近年、自動車の軽量化による高張力鋼板の難加工材の難形状加工となってきており、このような状況から新膜『TM3(ティーエムキューブ)』が期待されます。現在、熱間加工(800~1000℃)で使用可能な高耐熱新膜や高密着性を有する新膜技術の開発を継続しています。基礎評価、実機評価データを蓄積し、各種展示会に出展し、サンプル処理を開始しております。真空浸炭処理は、粒界酸化がなく表面が清浄な処理が可能です。また細穴、止まり穴など複雑形状でも浸炭可能で弊社でも自動車部品へ採用されています。自動車部品以外の金属粉末射出成形による機械部品の耐摩耗向上に採用されています。今後、さらに部品用途への商品化を進めてまいります。熱圧着技術については、寸法精度・接合性等の品質信頼性を高めることで客先の信頼を得ることができ、多様なニーズの製品を受注しております。また、難形状製品、非鉄や特殊材料の製品の接合技術開発を進めるとともに、製品の大型化への対応、検査や前段取り工程の自動化による省人化を進めております。現在、半導体製造治具、食品関係製造部品の分野で高品質評価を得ております。 当連結会計年度における研究開発費は138,087千円であります。(2)不動産賃貸事業 研究開発活動は行っておりません。