事業の概要
- 化学品事業ケミプロ化成グループは、紫外線吸収剤や写真薬中間体、電子材料、製紙用薬剤、酸化防止剤など多岐にわたる化学品の製造販売を主軸としています。これらの製品は、日用品から産業用途まで幅広く利用されており、同社の主要な収益源となっています。
- ホーム産業事業木材保存薬剤の製造販売も手掛けています。この事業は、木材の耐久性を高め、長期間にわたる利用を可能にするための薬剤を提供しており、住宅や建築分野における需要に応えています。
- 事業構成同社グループは、ケミプロ化成株式会社と関連会社1社で構成されており、化学品事業とホーム産業事業の2つの事業部門を主たる業務としています。特に化学品事業は、製造から販売までを一貫して行い、グループ全体の売上の大部分を占める主力事業です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 化学品事業売上高87.57億円、営業利益8.01億円。紫外線吸収剤、酸化防止剤、製紙用薬剤、写真薬中間体、電子材料などの製造販売を行っています。この事業は同社の主力であり、グループ全体の売上の大部分を占める稼ぎ頭です。製造はケミプロ化成とハリマトランジット、販売はケミプロ化成が担当しています。
- ホーム産業事業売上高9.54億円、営業利益0.52億円。木材保存薬剤の製造販売を行っています。この事業は化学品事業に次ぐ規模で、木材の耐久性向上に貢献しています。製造と販売はケミプロ化成が担当しており、環境配慮型の製品開発にも注力しています。
- 事業構成と収益性同社はこれら2つの事業を主軸としており、特に化学品事業が圧倒的な売上と利益を上げています。ホーム産業事業も安定した収益を上げていますが、規模としては化学品事業がグループの成長を牽引する重要な役割を担っています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ChemicalsBusiness | 地域 | 88 | 8 | 9.1% |
| HouseholdProducts | 地域 | 10 | 1 | 5.4% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び関連会社1社により構成されており、化学品事業(紫外線吸収剤、写真薬中間体、電子材料、製紙用薬剤、酸化防止剤等の製造販売)、ホーム産業事業(木材保存薬剤等の製造販売)の2事業を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。セグメントの名称主要取扱い品目製造・販売別主要な会社化学品事業・紫外線吸収剤 ・酸化防止剤 ・製紙用薬剤製造ケミプロ化成㈱、ハリマトランジット㈱販売ケミプロ化成㈱ホーム産業事業・木材保存薬剤製造・販売ケミプロ化成㈱ 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 主力製品である紫外線吸収剤の販売価格はグローバル競争の中にあり、急激な原材料価格の変動は業績に悪影響を及ぼす可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 紫外線吸収剤や有機EL材料などの新製品・新製法開発、有機EL関連特許(出願中含む)を保有。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:特定販売先への依存度 / 原材料の市況変動 / 法的規制等の改正
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 0 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
財務データが未収録のため、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な評価は不可能。
スイッチングコスト☆☆☆☆☆
顧客が乗り換える際の損失に関する情報や、製品・サービスの特性からスイッチング・コストの有無を判断する材料がない。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果を生み出すようなプラットフォームビジネスや、ユーザー数の増加が価値向上に繋がるビジネスモデルではないと推測される。
コスト優位☆☆☆☆☆
生産プロセスや原材料調達におけるコスト優位性を示す具体的な情報がなく、構造的なコスト優位性を評価できない。
規模の経済☆☆☆☆☆
業界内でのシェアや生産規模に関するデータが不足しており、効率規模による競争優位性を判断する根拠がない。
- 技術と製品の多様性紫外線吸収剤や電子材料など、幅広い種類の化学品を製造・販売しており、多様な産業ニーズに対応できる技術力を持っています。これにより、特定の市場変動リスクを分散し、安定的な事業運営を可能にしています。
- 安定的な供給体制主要顧客であるBASF社とは、主力製品である紫外線吸収剤の安定供給に関する基本契約を締結しています。これにより、一定の売上基盤が確保されており、事業の安定性に寄与しています。
- 環境配慮型製品の開発ホーム産業事業では、地球環境保全を重視し、有害物質を含まない水性の木材保存薬剤の開発に注力しています。これは、環境規制の強化や社会的な環境意識の高まりに対応するものであり、将来的な競争優位につながる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末(2025年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社は、創業以来、社会に貢献する開発型企業としての役割を強く認識し、常に時代に求められる企業を標榜してまいりました。化学のプロ集団として、常に技術開発にチャレンジし、独自の新しい発想や技術力をもとに、高付加価値製品の創出に取り組んでまいりました。私たちの生活が豊かに、そして快適になればなるほど、化学メーカーの果たす役割は日に日に広がりを見せております。私どもはそこに当社の存在価値を見出すことができると自負しております。また株主の皆様に適正な利潤を還元すること、従業員が安心して意欲的に働ける社内環境の整備、また地域社会との共存を図り、環境に対する配慮を十分に行い、コンプライアンスを推進することで、さらに企業価値を高めてまいります。化学は、私たちの生活に欠くことのできないものであり、その製品を担う化学メーカーとして、常に未知なるものへのチャレンジをし続ける姿勢にこそ、当社の真の姿があると考えます。今後も人にやさしく、社会の繁栄に寄与するケミプロ化成製品をグローバルに展開していきたいと願っております。 (2)中長期的な会社の経営戦略当社は、2025年3月期を初年度とする第3期中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プランⅢ~Flexible for Sustainability~』を策定し、推進しております。その内容は、次の通りであります。 [ケミプロ化成経営革新プランⅢ(2024年度~2026年度)]1.本計画の位置付け当社は、2018 年度より初の3ヶ年中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プラン〔Reborn(再生)プラン〕』を稼働させ、第1目標であった売上高100億円の突破を2020年3月期において実現しました。その後、2021年度より3ヵ年で推進する第2期中期経営計画「ケミプロ化成経営革新プランⅡ Reborn to Flexible」を立ち上げ、Reborn(再生)を完了し、Flexible(しなやかな)企業を目指す取り組みを進めてまいりました。しかしながら、数々の逆風や課題に阻まれ、経営目標や業績計画については目指す水準を達成できませんでしたが、逆風や課題への対応を通じ、変化に柔軟に対応する意識や企業風土の醸成は確実に進みました。本計画は、2024年度より3ヶ年で推進し、これまで培ってきたものを活かし、さらに進化させ、経営目標と業績の向上と達成を目指すものであります。2.本計画の基本コンセプト 《Flexible for Sustainability》「Flexible(しなやかな)な企業となり、 Sustainability(持続可能性)を追求する」社名の由来であるケミストリー(化学)によるプロスペリティ(繁栄)実現に向け、「いいなと思われる、自慢できることがある会社になろう!」という中長期ビジョンのもと、社会から必要とされ、お客様から頼りにされ、社員と家族が誇らしく思う会社を目指します。*Flexible(しなやかな)の意味し消費者(顧客)目線の「し」社会性が高い企業ななくてはならない「な」永続性が高い企業や役割分担が上手い「や」応用力が高い企業か環境順応性が高い「か」柔軟性が高い企業な永く稼げる安定収益モデルを持つ「な」強靭な企業 3.重点方針とタスクフォース活動「稼ぐ力の向上」、「収益体質の強化」、「持続可能性の追求」の3方針を本計画の重点方針とし、これらに基づき実施する施策を具体化し、以下のタスクフォース活動に落とし込んで推進すると同時に、SDGsの推進にもつなげるよう実践してまいります。具体的な内容は下表をご参照ください。 <重点方針とタスクフォースおよび主な具体的な取り組み内容>重点方針タスクフォース名主な具体的な取り組み内容稼ぐ力の向上NEWフロンティアR&Dマーケットに訴求できる製品の開発、新規事業の展開・強化、次の主力事業となり得る製品開発検討パートナービジネス拡大受託製品の展開強化新規事業の展開・強化メインビジネス強化既存事業・製品の販売強化、マーケットに訴求できる製品の開発、低環境負荷製品の開発ホーム産業事業強化既存事業・製品の販売強化、低環境負荷製品の開発、受託製品の展開強化収益体質の強化購買体制強化安定・安価な原材料購入による工場操業の安定化利益向上への貢献財務基盤の健全化抜本的な在庫圧縮・回転率向上有利子負債の圧縮IT化推進全社基幹業務システムの再構築生産性向上に寄与する業務改善、コスト削減持続可能性の追求プラントサステナビリティ追求同一製品製造可能ラインの複数化将来の適正生産体制検討廃棄物高度処理法の確立 革新的な廃水処理技術の探索、確立工場ピッカ美化作業環境改善汚染源特定による効果的な美化推進公正なQCA活動の推進QCA力量の向上環境に配慮できる分析技術の確立働き方改革報酬水準の見直し人員・組織体制の適正化 4.経営目標(最終年度:2027年3月期)経常利益率5%以上自己資本利益率(ROE)7%以上自己資本比率39%以上*ご参考:2024年3月期実績(経常利益率:1.4% ROE:2.7% 自己資本比率:34.1%)5.業績計画(単位:百万円)2024年3月期2025年3月期2026年3月期2027年3月期計画実績計画修正計画売上高9,2369,8009,71010,50010,50011,000経常利益132200173500400600当期純利益126140128300250360 6.2026年3月期の業績計画の修正理由米国通商政策の変化に起因する貿易摩擦懸念等により、当事業年度においては、様々な変化が生じ、 先行き見通しが極めて難しい状況が続いていくものと想定され、物価をはじめとする各種コストについても、高騰もしくは高止まりの動きが続くものと思われます。このような環境下にあり、直面する様々な変化に対して適切な対応を図ることへの注力が最優先となると思われます。極めて厳しい環境下ではありますが、各種製品の販売強化を推進し、売上高は、当初計画を据え置きます。一方、利益面では、製品価格の適正化、原材料をはじめとする各種コストの低減などに努めるものの、業績反映には、やや遅れも生じることが予想され、経常利益および当期純利益の計画を下方に修正いたします。 (注)文中の業績計画等の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (3)会社の経営環境世界経済は、原油高等コスト上昇に起因した物価の高止まり、金利差などに基づく為替変動、地政学的リスクの長期化、貿易摩擦懸念等により、引き続き不安定かつ不透明な状況が続くものと思われます。一方、わが国経済では、政府主導による雇用・所得環境の向上政策は継続されるものの、当社を取り巻く事業環境においては、為替動向、資源・エネルギー価格、人件費の上昇などが大きく影響を及ぼすものと思われます。当社といたしましては、主力製品を中心とした既存取引先との関係・維持強化に加え、環境配慮型新規製品の開発を含めた各製品の販路拡大を図るとともに受託製造製品ラインナップの拡充などにより、安定収益の持続的な確保を図ってまいります。また、官学連携の製品開発改良活動の展開や環境配慮型製品への計画的なシフトのほか、原材料や設備見直しなどを実施することにより、一層の事業安定化を図ってまいります。加えて、優秀な人材の確保・育成に努めるとともに、利益確保と在庫削減などにより内部留保を充実させるとともに資金調達可能枠の確保に繋げ、強靭な財務基盤を構築します。そして、それらに基づく安定配当の継続により、株主満足度の向上を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであります。 ①事業上の対処すべき課題・化学品事業 主力製品の受注量変動リスクを最小化するため、既存取引先との関係維持・強化を図るとともに、環境配慮型新規製品の開発を含めた各製品の販路拡大と、設備の稼働状況の安定化を目的とした受託製造製品ラインナップの拡充を追求する。これにより、直販・OEM・受託の最適プロダクトミックスの一刻も早い実現を図り、安定収益の永続的な確保に繋げる。・有機EL 営業活動から生ずる損益の早期黒字化を実現するため、電子材料関連分野での官学連携の製品開発改良活動を展開し、市場規模の拡大局面にシェアを確保するための顧客と一体となった潜在ニーズの発掘と機動的販売強化、盤石な販売ルートの構築を図る。・ホーム産業事業 受託加工品の取り込みを含めた販売網の一層の拡充と、環境配慮型製品への計画的なシフト、原材料及び設備の見直しを実施することにより、一層の事業の安定化を図る。 ②財務上の対処すべき課題財務上の優先的に対処すべき課題は、下記の通りであります。 ・株主満足度を高めることに繋がる、安定配当の継続と内部留保の充実。・利益確保と在庫削減などによる、強靭な財務基盤の構築。・金融機関からの信任を前提とした、資金調達可能枠の確保。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末(2025年3月31日)現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社は、創業以来、社会に貢献する開発型企業としての役割を強く認識し、常に時代に求められる企業を標榜してまいりました。化学のプロ集団として、常に技術開発にチャレンジし、独自の新しい発想や技術力をもとに、高付加価値製品の創出に取り組んでまいりました。私たちの生活が豊かに、そして快適になればなるほど、化学メーカーの果たす役割は日に日に広がりを見せております。私どもはそこに当社の存在価値を見出すことができると自負しております。また株主の皆様に適正な利潤を還元すること、従業員が安心して意欲的に働ける社内環境の整備、また地域社会との共存を図り、環境に対する配慮を十分に行い、コンプライアンスを推進することで、さらに企業価値を高めてまいります。化学は、私たちの生活に欠くことのできないものであり、その製品を担う化学メーカーとして、常に未知なるものへのチャレンジをし続ける姿勢にこそ、当社の真の姿があると考えます。今後も人にやさしく、社会の繁栄に寄与するケミプロ化成製品をグローバルに展開していきたいと願っております。 (2)中長期的な会社の経営戦略当社は、2025年3月期を初年度とする第3期中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プランⅢ~Flexible for Sustainability~』を策定し、推進しております。その内容は、次の通りであります。 [ケミプロ化成経営革新プランⅢ(2024年度~2026年度)]1.本計画の位置付け当社は、2018 年度より初の3ヶ年中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プラン〔Reborn(再生)プラン〕』を稼働させ、第1目標であった売上高100億円の突破を2020年3月期において実現しました。その後、2021年度より3ヵ年で推進する第2期中期経営計画「ケミプロ化成経営革新プランⅡ Reborn to Flexible」を立ち上げ、Reborn(再生)を完了し、Flexible(しなやかな)企業を目指す取り組みを進めてまいりました。しかしながら、数々の逆風や課題に阻まれ、経営目標や業績計画については目指す水準を達成できませんでしたが、逆風や課題への対応を通じ、変化に柔軟に対応する意識や企業風土の醸成は確実に進みました。本計画は、2024年度より3ヶ年で推進し、これまで培ってきたものを活かし、さらに進化させ、経営目標と業績の向上と達成を目指すものであります。2.本計画の基本コンセプト 《Flexible for Sustainability》「Flexible(しなやかな)な企業となり、 Sustainability(持続可能性)を追求する」社名の由来であるケミストリー(化学)によるプロスペリティ(繁栄)実現に向け、「いいなと思われる、自慢できることがある会社になろう!」という中長期ビジョンのもと、社会から必要とされ、お客様から頼りにされ、社員と家族が誇らしく思う会社を目指します。*Flexible(しなやかな)の意味し消費者(顧客)目線の「し」社会性が高い企業ななくてはならない「な」永続性が高い企業や役割分担が上手い「や」応用力が高い企業か環境順応性が高い「か」柔軟性が高い企業な永く稼げる安定収益モデルを持つ「な」強靭な企業 3.重点方針とタスクフォース活動「稼ぐ力の向上」、「収益体質の強化」、「持続可能性の追求」の3方針を本計画の重点方針とし、これらに基づき実施する施策を具体化し、以下のタスクフォース活動に落とし込んで推進すると同時に、SDGsの推進にもつなげるよう実践してまいります。具体的な内容は下表をご参照ください。 <重点方針とタスクフォースおよび主な具体的な取り組み内容>重点方針タスクフォース名主な具体的な取り組み内容稼ぐ力の向上NEWフロンティアR&Dマーケットに訴求できる製品の開発、新規事業の展開・強化、次の主力事業となり得る製品開発検討パートナービジネス拡大受託製品の展開強化新規事業の展開・強化メインビジネス強化既存事業・製品の販売強化、マーケットに訴求できる製品の開発、低環境負荷製品の開発ホーム産業事業強化既存事業・製品の販売強化、低環境負荷製品の開発、受託製品の展開強化収益体質の強化購買体制強化安定・安価な原材料購入による工場操業の安定化利益向上への貢献財務基盤の健全化抜本的な在庫圧縮・回転率向上有利子負債の圧縮IT化推進全社基幹業務システムの再構築生産性向上に寄与する業務改善、コスト削減持続可能性の追求プラントサステナビリティ追求同一製品製造可能ラインの複数化将来の適正生産体制検討廃棄物高度処理法の確立 革新的な廃水処理技術の探索、確立工場ピッカ美化作業環境改善汚染源特定による効果的な美化推進公正なQCA活動の推進QCA力量の向上環境に配慮できる分析技術の確立働き方改革報酬水準の見直し人員・組織体制の適正化 4.経営目標(最終年度:2027年3月期)経常利益率5%以上自己資本利益率(ROE)7%以上自己資本比率39%以上*ご参考:2024年3月期実績(経常利益率:1.4% ROE:2.7% 自己資本比率:34.1%)5.業績計画(単位:百万円)2024年3月期2025年3月期2026年3月期2027年3月期計画実績計画修正計画売上高9,2369,8009,71010,50010,50011,000経常利益132200173500400600当期純利益126140128300250360 6.2026年3月期の業績計画の修正理由米国通商政策の変化に起因する貿易摩擦懸念等により、当事業年度においては、様々な変化が生じ、 先行き見通しが極めて難しい状況が続いていくものと想定され、物価をはじめとする各種コストについても、高騰もしくは高止まりの動きが続くものと思われます。このような環境下にあり、直面する様々な変化に対して適切な対応を図ることへの注力が最優先となると思われます。極めて厳しい環境下ではありますが、各種製品の販売強化を推進し、売上高は、当初計画を据え置きます。一方、利益面では、製品価格の適正化、原材料をはじめとする各種コストの低減などに努めるものの、業績反映には、やや遅れも生じることが予想され、経常利益および当期純利益の計画を下方に修正いたします。 (注)文中の業績計画等の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (3)会社の経営環境世界経済は、原油高等コスト上昇に起因した物価の高止まり、金利差などに基づく為替変動、地政学的リスクの長期化、貿易摩擦懸念等により、引き続き不安定かつ不透明な状況が続くものと思われます。一方、わが国経済では、政府主導による雇用・所得環境の向上政策は継続されるものの、当社を取り巻く事業環境においては、為替動向、資源・エネルギー価格、人件費の上昇などが大きく影響を及ぼすものと思われます。当社といたしましては、主力製品を中心とした既存取引先との関係・維持強化に加え、環境配慮型新規製品の開発を含めた各製品の販路拡大を図るとともに受託製造製品ラインナップの拡充などにより、安定収益の持続的な確保を図ってまいります。また、官学連携の製品開発改良活動の展開や環境配慮型製品への計画的なシフトのほか、原材料や設備見直しなどを実施することにより、一層の事業安定化を図ってまいります。加えて、優秀な人材の確保・育成に努めるとともに、利益確保と在庫削減などにより内部留保を充実させるとともに資金調達可能枠の確保に繋げ、強靭な財務基盤を構築します。そして、それらに基づく安定配当の継続により、株主満足度の向上を目指してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下のとおりであります。 ①事業上の対処すべき課題・化学品事業 主力製品の受注量変動リスクを最小化するため、既存取引先との関係維持・強化を図るとともに、環境配慮型新規製品の開発を含めた各製品の販路拡大と、設備の稼働状況の安定化を目的とした受託製造製品ラインナップの拡充を追求する。これにより、直販・OEM・受託の最適プロダクトミックスの一刻も早い実現を図り、安定収益の永続的な確保に繋げる。・有機EL 営業活動から生ずる損益の早期黒字化を実現するため、電子材料関連分野での官学連携の製品開発改良活動を展開し、市場規模の拡大局面にシェアを確保するための顧客と一体となった潜在ニーズの発掘と機動的販売強化、盤石な販売ルートの構築を図る。・ホーム産業事業 受託加工品の取り込みを含めた販売網の一層の拡充と、環境配慮型製品への計画的なシフト、原材料及び設備の見直しを実施することにより、一層の事業の安定化を図る。 ②財務上の対処すべき課題財務上の優先的に対処すべき課題は、下記の通りであります。 ・株主満足度を高めることに繋がる、安定配当の継続と内部留保の充実。・利益確保と在庫削減などによる、強靭な財務基盤の構築。・金融機関からの信任を前提とした、資金調達可能枠の確保。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当事業年度末における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①経営成績の状況当事業年度における世界経済は、米国経済は、年間を通じ総じて底堅く推移した一方、欧州及び中国経済の停滞に大きな変化はなく、加えて地政学的リスクの長期化もあるなど、全体として引き続き不安定な状況で推移しました。このような経済環境の中、当社の属するファインケミカル業界につきましては、需要は昨年度後半の水準が継続しておりましたが、下半期には減速しました。また、原材料価格やエネルギーコストは依然として高い水準が続き、厳しい状況で推移しました。当社においては、一部製品で取引環境の変化や拡販により売上は増加しましたが、利益面では引き続き厳しい環境下にあります。具体的な当事業年度における当社の売上高は、化学品事業では、紫外線吸収剤は、上半期は昨年の需要減速の反動で売上が増加しましたが、下半期は需要減速の影響を受け、通期ではおおよそ横ばいで着地しました。酸化防止剤の需要獲得をはじめ、受託製造製品の拡販効果もあり、事業全体として前事業年度を上回りました。ホーム産業事業では、消費マインド低迷が続きましたが拡販に努め、前事業年度を上回りました。結果、売上高全体では、前年同期比474百万円増の9,710百万円(前年同期比5.1%増)で着地いたしました。利益面では、原材料価格、エネルギー価格の高騰などによるコスト増加に対する価格転嫁の取り組みを推し進めたものの、当初想定した以上に各種コストが上昇し、全てのコスト増加を吸収するには至らず、営業利益は402百万円(同16.6%減)となりました。一方で、工場の稼働状況が改善し、営業外費用として計上される生産休止費用は、前年同期と比較し107百万円圧縮となる173百万円の計上となり、経常利益は173百万円(同30.7%増)となりました。税引前当期純利益については、特別損益の計上がなかったことから経常利益と同額の173百万円(同8.0%増)となりました。当期純利益については、法人税、住民税及び事業税が54百万円、法人税等調整額が△8百万円となり128百万円(同1.5%増)となりました。セグメントの業績は次のとおりであります。 (化学品事業)当事業年度の売上高は、主力製品である紫外線吸収剤が前年同期比15百万円減の4,924百万円(前年同期比0.3%減)となったことに加えて、写真薬中間体が同81百万円減の210百万円(同27.9%減)、電子材料が同28百万円減の34百万円(同45.7%減)となる一方で、酸化防止剤が同320百万円増の913百万円(同53.9%増)、受託製造製品が同232百万円増の2,365百万円(同10.9%増)、製紙用薬剤が同37百万円増の248百万円(同17.9%増)となり、全体では同458百万円増の8,756百万円(同5.5%増)となりました。また、セグメント利益では800百万円(同8.0%減)を計上いたしました。(ホーム産業事業)当事業年度の売上高は、木材保存薬剤の売上高が前年同期比9百万円増の764百万円(前年同期比1.2%増)となり、その他でも同6百万円増の189百万円(同3.8%増)となったことから、全体では同16百万円増の954百万円(同1.7%増)となりました。また、セグメント利益では51百万円(同12.9%増)を計上いたしました。 品目別売上高の状況は、次のとおりです。 (品目別販売実績) (単位:千円、%)セグメント別 期別前事業年度当事業年度増減 2024年3月期2025年3月期 区分金額構成比金額構成比金額化学品事業 紫外線吸収剤4,939,96153.54,924,08450.7△15,876 写真薬中間体291,4473.2210,2732.2△81,174 製紙用薬剤211,1372.3248,9012.637,764 酸化防止剤593,6316.4913,7769.4320,145 電子材料63,1100.734,2500.4△28,859 受託製造製品2,132,52123.12,365,16824.4232,646 その他66,4450.760,2410.6△6,203(小 計)8,298,25589.88,756,69690.2458,440ホーム産業事業 木材保存薬剤755,5988.2764,8577.99,259 その他182,3032.0189,2741.96,971(小 計)937,90110.2954,1329.816,230合 計9,236,157100.09,710,828100.0474,671 ②資産、負債及び純資産の状況当事業年度(以下「当期」という。)の総資産は、前事業年度末(以下「前期末」という。)比416百万円減少し、13,297百万円となりました。流動資産は同328百万円減少の8,047百万円、固定資産は同87百万円減少の5,250百万円となりました。流動資産の減少の主な要因は、売掛金が91百万円、商品及び製品が429百万円、未収入金が239百万円それぞれ減少した一方で、現金及び預金が266百万円、原材料及び貯蔵品が116百万円それぞれ増加したことなどによるものであり、固定資産の減少の主な要因は、機械及び装置(純額)が85百万円、リース資産(純額)が114百万円それぞれ減少した一方で、ソフトウェア仮勘定が91百万円増加したことなどによるものであります。当期の負債は前期末比513百万円減少し8,520百万円となりました。流動負債は同190百万円減少の6,007百万円、固定負債は同323百万円減少の2,513百万円となりました。流動負債の減少の主な要因は、短期借入金が300百万円、1年内返済予定の長期借入金が77百万円、その他の流動負債が194百万円それぞれ減少した一方で、電子記録債務が95百万円、買掛金が269百万円それぞれ増加したことなどによるものであります。固定負債の減少の主な要因は、長期借入金が145百万円、長期リース債務が137百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。当期の純資産は前期末比97百万円増加し、4,777百万円となりました。純資産の増加の主な要因は、当期純利益128百万円を計上した一方で、配当金の支払49百万円があったことなどによるものであります。この結果、自己資本比率は、前期末の34.1%から35.9%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローにおいては1,260百万円の獲得、投資活動によるキャッシュ・フローにおいては288百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローにおいては713百万円の支出となった結果、前事業年度末に比し258百万円増加し、2,132百万円となりました。当事業年度中における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は1,260百万円(前年同期比7.1%増)となりました。これは主に、税引前当期純利益が173百万円計上されたこと、減価償却費が405百万円計上されたこと、売上債権の減少額144百万円、棚卸資産の減少額288百万円、仕入債務の増加額364百万円、未収入金の減少額239百万円、未払又は未収消費税等の増減額△195百万円などの要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、288百万円(前年同期比35.4%増)となりました。これは主に、老朽設備の更新を目的として設備投資を行ったことに伴う、有形固定資産の取得による支出213百万円、基幹システムの更新を目的として設備投資を行ったことに伴う、無形固定資産の取得による支出69百万円を計上したことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、713百万円(前年同期は43百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入れによる収入6,129百万円、短期借入金の返済による支出6,429百万円、長期借入れによる収入850百万円、長期借入金の返済による支出1,072百万円、リース債務の返済による支出110百万円が計上されたことなどによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績1)生産実績当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 前年同期比(%)化学品事業(千円)8,493,222110.9ホーム産業事業(千円)600,26298.2合計(千円)9,093,485109.9(注)金額は販売価格によっております。2)商品仕入実績当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 前年同期比(%)化学品事業(千円)4,86483.4ホーム産業事業(千円)342,867123.9合計(千円)347,732123.1(注)金額は仕入価格によっております。3)受注実績当社は見込生産を行っているため、該当事項はありません。4)販売実績当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 前年同期比(%)化学品事業(千円)8,756,696105.5ホーム産業事業(千円)954,132101.7合計(千円)9,710,828105.1(注)最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)BASFジャパン㈱2,254,64624.42,242,75623.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2025年3月31日)現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。この財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。この見積り及び仮定の設定に関しては、過去の実績や状況に応じた合理的かつ妥当な判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、当初の見積りと異なる場合があります。なお、当社の採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。また、重要な会計上の見積りの仮定については、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社は、創業以来培ってきた有機化学合成の高い技術力を背景に、特定の大口取引先の協力を得ながら成長、発展してまいりました。しかしながら、主力販売製品のコモディティ化に伴うコンペティターの台頭や環境対応に関する国内外の法的規制の強化といった外部要因による停滞、産業の成熟化に伴う市場規模の成長の鈍化といった、事業環境の変化により引き起こされる数々の問題に直面しております。このような状況下、持続的な発展を裏付ける磐石な経営を実現させるために、特定取引先との協力関係を維持する一方で、新たな柱の構築を目指し、当社は有機ELをはじめとする研究開発体制の強化と販売チャネルの多様化を目的とした受託ビジネスの強化を行ってまいりました。こうした中、受託ビジネスについては取引量が徐々に増え、紫外線吸収剤をはじめとする化学品事業において取引高ベースで30%程度となるなど確かな手ごたえが出てきましたが、有機ELをはじめとする新規ビジネスについては成長の半ばであり、更なる対応が急務でございます。また、地政学的リスクに起因する原材料調達リスク等への対応は、事業活動を継続していくうえでの喫緊の課題と考えております。上記を踏まえ、当社は今後既存製品に関しては対面にとらわれない対話を活用し、品質改善による顧客満足度の向上と生産効率の改善、適正な価格転嫁等を推進し、既存の取引先との協力関係を維持・強化していく方針であります。受託ビジネスに関しては既存受託先との取引関係を強化する一方で、新規顧客を開拓するとともにリピート需要を取り込む等、新たなビジネスチャンスを逃さないように外部機関等も活用し、持続的な成長を実現していきます。有機ELをはじめとする新規ビジネスに関しては市場拡大局面にあり、新たなステージにおける販売シェア獲得を必達するために、既成概念にとらわれず産学協同で研究開発・製造・販売の三位一体となった変革へのチャレンジを実践していきます。当社は以上のような取り組みを通じて企業の永続的な発展を実現し、企業価値・株主価値向上を達成し、株主の皆様のご期待に応えるよう努める所存でございます。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、受託製造製品等の販売の増加等があるものの特定販売先への依存度が高いこと、有機ELをはじめとする新製品については将来の成長事業に育成すべく注力しておりますが、競合各社も新規製品開発に取り組んでいることが挙げられます。また、当社の継続事業にかかる棚卸資産は主として将来需要および市場動向に基づく見込み生産によるものでありますので、重大な地政学的リスクや大規模自然災害等による実需および予測せざる市場動向次第では在庫増加を要因とした生産調整を実施する場合があり、それに伴う生産休止費用が業績に与える影響も無視できません。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、以下の通りであります。 1)資本の財源当社は、運転資金及び設備投資資金の原資につきましては、当社の財務状況を勘案して、手許現金の使用・銀行借入・リースの利用等の中から最もふさわしい方法を採ることとしております。銀行からの借入による資金調達については、短期借入金に関しては変動金利により、長期借入金に関しては主として固定金利により行っております。 2)資金需要の主な内容当社の資金需要は、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、受注獲得のための引合費用等の販売費、製品競争力強化・ものづくり力強化に資するための研究開発費が主な内容であります。投資活動については、事業伸長・生産性向上を目的とした設備投資及び事業遂行に関連した投資が主な内容であります。日銀による政策金利の引き上げ局面にあり利息負担の増加が見込まれますが、成長の原資たる設備投資や研究開発投資等については当期も継続していく所存です。全体的には、将来見込まれる成長分野での資金需要も見据え、最新の市場環境や受注動向を注視しつつ、資産の圧縮及び投資案件の選別を行っていく予定であります。 3)キャッシュ・フロー計算書に基づく資金の流動性についての分析当社のキャッシュ・フローにつきましては、当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比258百万円増加し、2,132百万円となりました。当事業年度における状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要」をご覧ください。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、当事業年度は以下の通りとなりました。売上高経常利益率 現状: 1.8% (中長期目標: 5.0%以上)ROE(自己資本利益率) 現状: 2.7% (中長期目標: 7.0%以上)自己資本比率 現状:35.9% (中長期目標:39.0%以上)当社といたしましては、創業以来の成長と実績を礎に上記指標を一層改善することを通じて、永続性のある更なる盤石な経営の実現を目指し、鋭意取り組んでいく所存でございます。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 化学品事業化学品事業における販売はOEM販売や受託製造製品等の販売が主流であり、特定販売先については総売上高の約3割の依存関係となっております。既存の販売先については安定的な供給を継続しつつ、有機合成技術を駆使した新規製品の販売を展開することにより、直販比率を向上させることで安定収益に繋げていきます。 ホーム産業事業ホーム産業事業における販売は木材保存薬剤を主力とし、ホームセンター向け塗料、室内用および業務用塗料の新規開発、受託販売等による販売拡大を目指して安定収益に繋げていきます。
事業リスク
- 特定販売先への依存化学品事業の売上は、主要顧客であるBASF社へのOEM販売が総売上高の約3割を占めています。そのため、BASF社の販売戦略や事業方針の変更が、ケミプロ化成の業績に大きな影響を与える可能性があります。
- 原材料価格の変動原材料の調達は主に国内および輸入で行われていますが、原油価格の国際的な動向や資源輸出国の経済情勢によって価格が変動するものが含まれています。急激な原材料価格の変動は、製造コストの増加を通じて同社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 法的規制・為替変動リスク化学品事業は、消防法、毒物及び劇物取締法、高圧ガス保安法、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律など、国内外の厳しい法的規制を受けています。これらの法改正や、為替相場の変動が、製品の製造・販売コストや収益に影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 当社の経営成績、株価及び財政状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末(2025年3月31日)現在において当社が判断したものであります。1. 当社の事業内容について〔特定販売先への依存度について〕 当社の柱となる化学品事業における製品は、主力の紫外線吸収剤など各種添加剤と各種化成品により構成されております。化学品事業における販売はOEM販売が主流であり、主要顧客であるBASF社については総売上高の約3割の依存関係となっております。当社にとって高い依存関係にある同社とは、主力製品である紫外線吸収剤の安定的な供給を当社が保証する供給基本契約を取り交わしております。 従って、BASF社の販売戦略によっては、当社の業績に重要な影響を受ける可能性があります。 これに対応するため当社は第二、第三の柱となる事業の確立を目指しており、新規製品の拡大と受託製造製品ラインナップの充実を図るべく積極的な営業活動を展開しております。〔原材料の市況変動について〕 当社は原材料を主として国内から、複数購買にて調達しておりますが、その他に国内代理店等を通じた輸入があります。これらの取引先とは安定的な品質と供給量の基本契約を取り交わしてはおりますが、政治・経済情勢の変動により供給が不安定になる可能性があります。 また、当社が使用する原材料には原油の国際的な動向や資源輸出国の経済情勢などの影響を受けて価格変動するものが含まれているため、当社の業績に影響を受ける可能性があります。〔法的規制等について〕 当社の製造する製品・消費する原材料のうち、有機化学工業薬品類は、国内においては消防法、毒物及び劇物取締法、高圧ガス保安法、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律等の規制を受けております。また、ストックホルム国際条約やREACH規制等の環境規制の動向も無視できません。今後これらの法律等が改正された場合、製品の製造・販売などに影響を受ける可能性があります。これらに迅速に対応するため、関連部門において最新の法改正等の動向について随時把握するよう心がけております。〔為替リスクについて〕 当社の取引には、外貨による取引が含まれており、為替相場の変動が当社の業績に影響を与える可能性があります。これに備えるため、当社は外貨による取引に為替予約によるヘッジを行うとともに、円建てでの取引契約の締結を積極的に行っております。2. 今後の事業について〔今後の事業計画に重要な影響を与える要因〕 (1)材料価格及び販売価格の変動当社の原材料価格は、原油価格の国際的な変動、資源輸出国の経済情勢などにより大きく変動することがあります。当社の主力製品である紫外線吸収剤は世界各国で使用されており、その販売価格はグローバル競争の中にあります。当社は、販売シェアの確保・収益性向上の為、コスト競争力の強化に努めていますが、急激な原材料価格の変動は、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社の取引には外貨による取引が含まれており、為替相場の変動は原材料価格及び販売価格の変動を通して、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)有機EL等電子材料関連製品の動向当社は、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)等の電子材料関連事業を、将来の成長事業に育成すべく注力しております。有機EL関連特許(出願中含む)も相当数保有していますが、最先端分野であり、競合各社も新規製品開発に取り組んでおります。これらに対応するため、当社は官学との連携の強化を図っており、市場拡大局面における販売シェア獲得を目的としたさらなる開発に取り組んでおります。〔業界の動向、法規制強化による業界環境の激変等の可能性について〕 化学品事業に係わる業界動向は、自動車や家電製品等工業製品の市場変化よりも遅れた形で現れる傾向にあります。当社製品はこれらに使用される有機工業製品には欠かせない添加物であり、有機工業製品への添加規制や、新規添加物質への切替等、環境の激変がないかぎり、急激な需要下落はないと判断しておりますが、市場環境の急激な変化が起こった場合、業績が大きく左右される可能性があります。 ホーム産業事業に係わる業界動向は環境配慮型製品の開発が加速されることから、地球環境保全を最重点課題とした有害な元素を含まず、厳しい環境下においても長期にわたり優れた性能を示す新規成分を配合した水性の木材保存薬剤等の開発に取り組んでおります。また、急激な市場環境の変化や気候変動等により業績が左右される可能性があります。〔環境負荷について〕 当社の製造する製品の多くは、有機化学工業薬品に分類されるものであり、事業活動に伴う環境負荷に対するリスク管理については、環境マネジメントシステムを導入し、環境評価を行い環境負荷の把握と環境リスクの低減に努めております。しかしながら環境負荷が発生しないという保証はなく、環境汚染などの問題が生じた場合には、業績・財政状態などに影響を受ける可能性があります。〔固定資産の減損会計適用による影響について〕当社では、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。この基準の適用に伴い、今後の土地等の時価や事業環境の大幅な変動によっては、当社の業績・財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社の当事業年度の貸借対照表において計上されている有形固定資産には、有機EL製品を取り扱う福島工場の有形固定資産が含まれておりますが、当該事業は、今後の市場の拡大が期待される分野であり、将来の当社の収益獲得に相当程度の貢献をもたらす可能性がある一方、競合他社も新規製品開発に取り組んでおり、今後の当社製品の採用状況や条件によっては、十分な収益を獲得できないリスクを含んでおります。現状、当社の福島工場では、供給数量が限定的であることから稼働効率が上がらず、営業活動から生ずる損益が継続的にマイナスとなっており、現時点では社外の不動産鑑定士による鑑定評価結果に基づく回収可能価額(=正味売却価額)が帳簿価額を上回っているものの、将来において一定規模の減損損失の計上を余儀なくされるリスクがあります。当社では、将来におけるリスクを回避するため、当該事業に係る営業活動から生ずる損益の早期黒字化を実現し、確実に投資回収を遂行するという観点から、下記対応策を実行しております。 ①製品開発改良活動においては既成概念に囚われず官学連携のもとで研究開発・製造・販売の三位一体となった活動を展開し、新規製品のラインナップ強化と生産性改善に注力しています。②福島工場の稼働率を向上させる施策として、受託製造製品を含めた様々な案件を積極的に取り込むことで、福島工場固定費の吸収・製造ノウハウの蓄積を図ってまいります。 〔繰延税金資産の回収可能性について〕 税効果会計における繰延税金資産の回収可能性については、一時差異等のスケジューリングや課税所得の十分性等に基づき判断しておりますが、一時差異等のスケジューリングが不能となった場合や収益力の低下により課税所得の十分性が確保されないとの判断に至った場合、繰延税金資産を取り崩すことにより税金費用が計上され、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。〔訴訟などの影響について〕 当社では、現在係争中の訴訟事件はございませんが、将来において当社の事業活動に関して重要な訴訟が提起された場合には、当社の業績・財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。〔大規模災害等による影響について〕 当社のコア事業である化学品事業の生産拠点は、兵庫県の瀬戸内海沿岸に位置しております。製造拠点の分散化に配慮はしておりますが、南海トラフ地震や甚大災害に指定されるような台風等に起因する大規模災害が発生した場合には、製品の著しい損傷、生産設備の損耗、物流網の麻痺、サプライチェーンの寸断等により、当社の業績・財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。