事業の概要
- サロン向け化粧品事業理美容室やエステサロンなどに、自社で企画・研究開発した化粧品を販売しています。これらのサロンは、顧客へのカウンセリングを通じて商品を販売しており、アジュバンホールディングスはサロン向けに商品の知識や販売技術のセミナーも提供しています。このビジネスモデルは、専門家であるサロンを通じて顧客に商品を届けることで、信頼性を高めています。
- ECによる直接販売事業育毛剤などの商品を、インターネットを通じて直接消費者に販売しています。これにより、サロンを介さない新たな顧客層へのアプローチが可能となり、販路を拡大しています。特に育毛剤市場という新しい領域に進出することで、事業の多角化を図っています。
- 純粋持株会社体制2021年9月21日より純粋持株会社に移行し、グループ全体の経営戦略の策定や管理を行っています。子会社には、化粧品の企画・販売を行う「アジュバンコスメジャパン」、EC事業の「2C」、業務用美容材料販売の「シアー・プロフェッショナル」、海外事業の「ADJUVANT GLOBAL COMPANY LIMITED」があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- スキンケア製品クレンジング、洗顔料、化粧水、美容液、マスク、保湿クリーム、化粧下地、メイクアップ、ボディケア製品など、肌の健康と美しさを保つための幅広い製品を提供しています。これらの製品は、サロンを通じて顧客に提供され、安心・安全を重視した成分配合が特徴です。
- ヘアケア製品シャンプー、トリートメント、頭皮用クレンジング、頭皮用ローション、スタイリング剤、カラー剤など、髪と頭皮の健康をサポートする製品を展開しています。サロンでの専門的なケアとホームケアの両方に対応し、トータルビューティーの一環として提案されています。
- その他製品・サービス育毛剤、MAPシステム(サロンの顧客管理・経営分析のためのクラウド型サポートシステム)、サロン向け業務用美容材料などを取り扱っています。育毛剤はECを通じて直接消費者に販売され、MAPシステムはサロンの経営効率化を支援することで、事業の多角化とサロンとの関係強化を図っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社である株式会社アジュバンコスメジャパン、株式会社2C、株式会社シアー・プロフェッショナル、ADJUVANT GLOBAL COMPANY LIMITEDにより構成されており、理美容室・エステティックサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン・美容クリニック等(以下「サロン」という)向け化粧品の商品企画、研究開発、販売及びこれに附帯するサービス業務とECによる化粧品・医薬部外品を顧客に直接販売する業務を営んでおります。なお当社は、2021年9月21日付で純粋持株会社へ移行しております。当社グループは、商品開発において、人間が本来持っている、自ら健やかになろうとする力を引き出すことを基本方針としてまいりました。商品の主成分は、体液にも含まれる糖とミネラルを独自のバランスで配合し、肌や髪のトラブル原因となる要素を極力取り除いた商品を提供しております。当社グループの創業当時、日本国内ではアレルギーやアトピーといった症状がようやく注目され始めた頃でした。当時と比較して現在は何らかのアレルギー症状を持つ人が増えており、今後もますます増加していくことが予想されます。それに伴って消費者の意識は、ホームケアだけではなく、サロンケアにおいても安心・安全なものを選びたいというナチュラル志向が高まる傾向にあると考えております。当社グループは、スキンケア、ヘアケアの商品展開を行っており、サロンではヘアケアのみならず、スキンケアも含めたトータルビューティーの提案が可能です。より安心・安全な商品を提供したいという方針のもと開発された商品は、商品ラインアップも含めて消費者の志向、今後の市場動向と合致しており、時代の変化に対応したものであると考えております。商品販売については、株式会社アジュバンコスメジャパンから代理店経由又は直接サロンに商品を販売し、サロンが消費者へカウンセリングによる販売を行っております。株式会社アジュバンコスメジャパンではサロン向けに商品の説明及び販売するための知識・技術の提供を行い、カウンセリングセミナーやエステティックセミナー、ベーシックセミナーといった多様なセミナー、体験会を実施しております。株式会社2Cでは、育毛剤市場という新たな事業領域に進出し、ECにより直接消費者に商品をお届けしております。株式会社シアー・プロフェッショナルは、カラー剤等のサロン向け業務用美容材料の販売業務を営んでいます。ADJUVANT GLOBAL COMPANY LIMITEDでは、直接サロンに商品を販売するとともに、一般消費者へのプロモーションを行っております。香港においても、肌の悩みを抱えている女性を中心にカウンセリングに基づいた商品提案を行い、愛用者を増やしております。なお、当社グループの事業については、上記事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。当社グループは、取扱品目別に次の3つの区分にしております。区分主要取扱い品目スキンケアクレンジング、洗顔料、化粧水、美容液、マスク、保湿クリーム、化粧下地、メイクアップ、ボディケアヘアケアシャンプー、トリートメント、頭皮用クレンジング、頭皮用ローション、スタイリング剤、カラー剤その他育毛剤、MAPシステム(サロンの顧客管理、経営分析のためのクラウド型経営サポートシステム)、サロン向け業務用美容材料、他 また、当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。[事業系統図] なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 安心・安全な化粧品開発とカウンセリング販売による顧客への価値提供。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | ブランド 人間が本来持つ力を引き出すことを基本方針とした独自の糖とミネラル配合商品。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 低い(分散) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 軽い(資本不要) |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:国内化粧品市場の競争激化と顧客ニーズ不適合 / 法的規制の変更や抵触による事業活動の制限 / 商品開発の成果不確実性や品質瑕疵による信用失墜
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
アジュバンは「コスメ」ブランドを保有しているが、競合他社と比較して突出したブランド力や特許、規制ライセンスに関する情報は限定的。一部の独自開発成分や製法が強みとなりうるが、現時点では明確な無形資産による優位性は弱い。
スイッチングコスト★★★☆☆
同社は美容室・理容室専売のヘアケア・スキンケア製品を展開。美容師との信頼関係や、顧客が長年愛用する製品からの乗り換えには一定の心理的・習慣的コストが発生する。美容室側も顧客との関係性を考慮し、安易な他社製品への切り替えは行いにくい。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
同社のビジネスモデルは、ユーザー数の増加が製品価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。製品開発や販売チャネルに依存するビジネスであり、ネットワーク効果は見られない。
コスト優位★☆☆☆☆
高品質な原料や製造プロセスへのこだわりから、一般的なドラッグストア製品と比較してコスト構造が優位とは言えない。専売チャネルを通じた販売は、中間マージンが発生しうるため、コスト優位性は限定的。
規模の経済★☆☆☆☆
美容室・理容室専売というニッチな市場に特化しており、業界全体で見ると規模の経済が働くほど寡占化された市場ではない。一定の生産規模は持つものの、業界最大手と比較して圧倒的な効率規模の優位性はない。
- 安心安全な商品開発力人間が本来持つ健やかになろうとする力を引き出すことを基本方針とし、体液にも含まれる糖とミネラルを独自のバランスで配合した商品を開発しています。肌や髪のトラブル原因となる要素を極力取り除くことで、アレルギーやアトピーを持つ人にも配慮した製品を提供し、消費者のナチュラル志向に応えています。
- サロンとの強固な連携商品販売は、代理店経由または直接サロンに販売し、サロンがカウンセリングを通じて消費者へ販売するモデルを採用しています。アジュバンコスメジャパンは、サロン向けに商品の説明や販売知識・技術を提供する多様なセミナーを実施しており、これによりサロンとの信頼関係を構築し、商品の適切な販売を促進しています。
- トータルビューティー提案スキンケア、ヘアケア、ボディケア、メイクアップ、育毛剤など幅広い商品ラインアップを展開しており、サロンではヘアケアだけでなくスキンケアも含めたトータルビューティーの提案が可能です。これにより、顧客の多様なニーズに対応し、サロンの売上向上にも貢献することで、長期的なパートナーシップを築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、お客さま一人ひとりの美と健康をサポートするために、創業来カウンセリングによる販売にこだわりを持つサロン専売の化粧品メーカーです。“美しさに正しくありたい”という想いのもと、スキンケア・ヘアケアの商品等を展開しており、その開発については、人間本来が持っている、自ら健やかになろうとする力を引き出すことを基本方針として掲げ、商品の主成分は、体液にも含まれる糖とミネラルを独自のバランスで配合し、ノンオイル、ノンアルコール、無着色で、肌や髪のトラブル原因となる要素を極力取り除いた商品を提供しております。こうした当社グループの経営の基本方針を明確にした経営理念と経営目標は次のとおりであります。 ― 経営理念 -美と健康を通じてすべての人に夢と感動をお届けする ― 経営目標 -人々の生活を豊かにする商品の研究、開発、提供により社会貢献する美容のプロフェッショナルをサポートするプロフェッショナルを目指すお客様、社員に感謝して感謝される存在を目指す (2)中期的な会社の経営戦略当社グループは、2026年3月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画 2025-2027 NEXTを策定しました。基本方針として「お客さまから選ばれる企業になるための取り組みを進化させ、ADJUVANT独自の強みの創造と成長へのチャレンジ、従業員エンゲージメントの向上を推進する」と掲げ、2030年度にありたい姿を実現するための事業基盤を構築する3年間としての位置付けを明確化し、この中期経営計画を完遂することで、その後の再成長への加速と新たな価値の提供に繋げてまいります。 ― スローガン -NEXT ~再成長に向けた事業基盤の強化と変革~ ― 基本方針 -お客さまから選ばれる企業になるための取り組みを進化させ、ADJUVANT独自の強みの創造と成長へのチャレンジ、従業員エンゲージメントの向上を推進する ― 経営テーマ -ヒトに基軸をおく経営:従業員とお客さまの思いを大事にする経営等身大の経営:ノウハウや経営資源から大きく遊離しない施策コアコンピタンスを意識した経営:差異化、優位性を伴った戦略 ― 中期ビジョン ~ 2030年度にありたい姿 -業界シェア4%を確保し、美容業界で確固たる地位を築き業界に貢献できる企業人と環境に寄り添い、持続可能な社会の実現に貢献できる企業 3年間の経営計画期間において、当社グループ独自の強み、すなわちお客さま一人ひとりの美と健康をサポートすることにこだわり続ける基本方針は変えることなく、一方で、個性を重視していく美容業界のトレンドの変化に対応する体制へのシフトを含め、不断の事業構造の強化・改革を進めていくことで、お客さまをはじめとする全てのステークホルダーからの期待に応える企業グループに進化していきます。 この中期経営計画における経営目標として、2028年3月期に連結売上高47.7億円、連結経常利益1.7億円の達成を掲げ、ROE3.2%とPBR1.5倍を確保し、これを完遂することによって、2030年度中期ビジョンの実現を図ってまいります。 2024年度実績2027年度中期経営計画2030年度中期ビジョンターゲット指標連結売上高40.9億円47.7億円60億円以上連結経常利益(連結経常利益率)1.3億円(3.3%)1.7億円(3.5%)5億円以上ROE1.0%3.2%8%以上PBR1.5倍1.5倍2倍以上 (3)経営環境経済環境の先行きは、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により、内需を中心に景気が緩やかに持ち直していくことが見込まれる一方で、グローバルな地政学リスクやインフレによる景気減速リスクも依然として懸念されるなか、国内でも人件費や物流コストの増加による物価上昇が個人消費に影響、また、中国経済の減速やアメリカ新政権の政策による影響も懸念されるなど、先行きは不透明な状況が続くと想定しています。中長期的にみた国内美容市場は、人口減少、少子高齢化の影響を受け、横ばい、もしくは縮小していくことが予想され、サロン経営において厳しい環境が続くと考えております。このような市場環境のもと、当社グループは中期経営計画に基づき、商品開発力、営業力、研究開発力、人材力などを強化し、多角的にサロン経営を支援していくとともに、企業価値の向上を図ります。また、その結果、代理店、サロンとともに成長し、当社商品を利用いただく消費者をはじめ、全てのステークホルダーの皆様に心身ともに健康になっていただくことができるように努めてまいります。 (4)会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題中期経営計画において、重要課題として対処していくべき8つの基本戦略は以下のとおりです。また、これらと並行して、「ADJUVANT サステナビリティ」を基本方針としたサステナビリティ経営を実践するべく、重要課題(マテリアリティ)を定め、それぞれのマテリアリティに対して取り組みテーマや目標を設定し、達成に向けた取り組みを進めております。 ①顧客の量的拡大と深耕長らく運用してきた「アジュバンサロン」契約制度を解消することで、取引サロン数の抜本的な増加を図るとともに、店販特化型セミナーの開始、ECサイト『ADJUVANT LINK』のサービスを拡充、サロン向けアジュバンアプリの提供、といった取組みを強化し、サロンの店販力強化をサポートすることで、顧客基盤の拡充を図ります。 ②新たなカラー顧客の創造これまで当社の主力であったサロン店販事業に加え、業務用商材のカラー剤販売事業を重要戦略として位置付け、店販事業とのシナジー効果の発揮による新たな顧客層の獲得し、業容の拡大を図ります。 ③海外市場の拡大と育成既に進出している香港、韓国市場に加え、東南アジアなど新たな海外市場への展開に向け経営資源を投下し、海外売上の拡大を図ります。また、それによって、国内美容市場との補完関係を構築することで、アジュバンブランドの認知度をさらに引き上げてまいります。 ④新規事業の育成創業来のサロン専売化粧品販売事業に加え、新たな事業を育成していくことで、バランスの取れた事業ポートフォリオの構築を目指します。M&Aによる拡大も選択肢に入れ、経営資源を有効に投下していきます。 ⑤共創型商品開発当社の根幹商品として長年お客様から愛され続けているヘアケア商品『Re:>>>』シリーズに並ぶヒット商品を開発するべく、若年層をはじめとする新たなファン層の獲得を企図した開発や、戦略性のある商品ポートフォリオの構築、さらには商品の高品質性がよりお客さまに伝わりやすいコミュニケーション設計、などの対応を図ってまいります。 ⑥研究開発の進化会社の核となる研究テーマの選定や、当社独自の技術や成分の開発を進化させることで、市場訴求力の高い商品の開発に繋げ、また、研究成果や取り組み内容を積極的に発信していくことで、当社企業価値の向上を図ってまいります。 ⑦サプライチェーンの最適化値上げが見込まれる物流コストや原材料コストへの対応を図るため、物流体系の見直し、生産効率化による在庫量の適正化、生産体制の再構築、などにより高品質なバリューチェーンを構築してまいります。また、IT戦略の強化を図り、業務の効率化をすすめ、コストパフォーマンスを追求してまいります。 ⑧働きがいと働きやすさの追求社員一人一人が臆せずチャレンジできる環境、高いモチベーションを維持し活気に満ちた組織、社員の生活に寄り添った勤務制度を整備していくことで、働きやすい環境と働きがいのある企業を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、お客さま一人ひとりの美と健康をサポートするために、創業来カウンセリングによる販売にこだわりを持つサロン専売の化粧品メーカーです。“美しさに正しくありたい”という想いのもと、スキンケア・ヘアケアの商品等を展開しており、その開発については、人間本来が持っている、自ら健やかになろうとする力を引き出すことを基本方針として掲げ、商品の主成分は、体液にも含まれる糖とミネラルを独自のバランスで配合し、ノンオイル、ノンアルコール、無着色で、肌や髪のトラブル原因となる要素を極力取り除いた商品を提供しております。こうした当社グループの経営の基本方針を明確にした経営理念と経営目標は次のとおりであります。 ― 経営理念 -美と健康を通じてすべての人に夢と感動をお届けする ― 経営目標 -人々の生活を豊かにする商品の研究、開発、提供により社会貢献する美容のプロフェッショナルをサポートするプロフェッショナルを目指すお客様、社員に感謝して感謝される存在を目指す (2)中期的な会社の経営戦略当社グループは、2026年3月期を初年度とする3ヶ年の中期経営計画 2025-2027 NEXTを策定しました。基本方針として「お客さまから選ばれる企業になるための取り組みを進化させ、ADJUVANT独自の強みの創造と成長へのチャレンジ、従業員エンゲージメントの向上を推進する」と掲げ、2030年度にありたい姿を実現するための事業基盤を構築する3年間としての位置付けを明確化し、この中期経営計画を完遂することで、その後の再成長への加速と新たな価値の提供に繋げてまいります。 ― スローガン -NEXT ~再成長に向けた事業基盤の強化と変革~ ― 基本方針 -お客さまから選ばれる企業になるための取り組みを進化させ、ADJUVANT独自の強みの創造と成長へのチャレンジ、従業員エンゲージメントの向上を推進する ― 経営テーマ -ヒトに基軸をおく経営:従業員とお客さまの思いを大事にする経営等身大の経営:ノウハウや経営資源から大きく遊離しない施策コアコンピタンスを意識した経営:差異化、優位性を伴った戦略 ― 中期ビジョン ~ 2030年度にありたい姿 -業界シェア4%を確保し、美容業界で確固たる地位を築き業界に貢献できる企業人と環境に寄り添い、持続可能な社会の実現に貢献できる企業 3年間の経営計画期間において、当社グループ独自の強み、すなわちお客さま一人ひとりの美と健康をサポートすることにこだわり続ける基本方針は変えることなく、一方で、個性を重視していく美容業界のトレンドの変化に対応する体制へのシフトを含め、不断の事業構造の強化・改革を進めていくことで、お客さまをはじめとする全てのステークホルダーからの期待に応える企業グループに進化していきます。 この中期経営計画における経営目標として、2028年3月期に連結売上高47.7億円、連結経常利益1.7億円の達成を掲げ、ROE3.2%とPBR1.5倍を確保し、これを完遂することによって、2030年度中期ビジョンの実現を図ってまいります。 2024年度実績2027年度中期経営計画2030年度中期ビジョンターゲット指標連結売上高40.9億円47.7億円60億円以上連結経常利益(連結経常利益率)1.3億円(3.3%)1.7億円(3.5%)5億円以上ROE1.0%3.2%8%以上PBR1.5倍1.5倍2倍以上 (3)経営環境経済環境の先行きは、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により、内需を中心に景気が緩やかに持ち直していくことが見込まれる一方で、グローバルな地政学リスクやインフレによる景気減速リスクも依然として懸念されるなか、国内でも人件費や物流コストの増加による物価上昇が個人消費に影響、また、中国経済の減速やアメリカ新政権の政策による影響も懸念されるなど、先行きは不透明な状況が続くと想定しています。中長期的にみた国内美容市場は、人口減少、少子高齢化の影響を受け、横ばい、もしくは縮小していくことが予想され、サロン経営において厳しい環境が続くと考えております。このような市場環境のもと、当社グループは中期経営計画に基づき、商品開発力、営業力、研究開発力、人材力などを強化し、多角的にサロン経営を支援していくとともに、企業価値の向上を図ります。また、その結果、代理店、サロンとともに成長し、当社商品を利用いただく消費者をはじめ、全てのステークホルダーの皆様に心身ともに健康になっていただくことができるように努めてまいります。 (4)会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題中期経営計画において、重要課題として対処していくべき8つの基本戦略は以下のとおりです。また、これらと並行して、「ADJUVANT サステナビリティ」を基本方針としたサステナビリティ経営を実践するべく、重要課題(マテリアリティ)を定め、それぞれのマテリアリティに対して取り組みテーマや目標を設定し、達成に向けた取り組みを進めております。 ①顧客の量的拡大と深耕長らく運用してきた「アジュバンサロン」契約制度を解消することで、取引サロン数の抜本的な増加を図るとともに、店販特化型セミナーの開始、ECサイト『ADJUVANT LINK』のサービスを拡充、サロン向けアジュバンアプリの提供、といった取組みを強化し、サロンの店販力強化をサポートすることで、顧客基盤の拡充を図ります。 ②新たなカラー顧客の創造これまで当社の主力であったサロン店販事業に加え、業務用商材のカラー剤販売事業を重要戦略として位置付け、店販事業とのシナジー効果の発揮による新たな顧客層の獲得し、業容の拡大を図ります。 ③海外市場の拡大と育成既に進出している香港、韓国市場に加え、東南アジアなど新たな海外市場への展開に向け経営資源を投下し、海外売上の拡大を図ります。また、それによって、国内美容市場との補完関係を構築することで、アジュバンブランドの認知度をさらに引き上げてまいります。 ④新規事業の育成創業来のサロン専売化粧品販売事業に加え、新たな事業を育成していくことで、バランスの取れた事業ポートフォリオの構築を目指します。M&Aによる拡大も選択肢に入れ、経営資源を有効に投下していきます。 ⑤共創型商品開発当社の根幹商品として長年お客様から愛され続けているヘアケア商品『Re:>>>』シリーズに並ぶヒット商品を開発するべく、若年層をはじめとする新たなファン層の獲得を企図した開発や、戦略性のある商品ポートフォリオの構築、さらには商品の高品質性がよりお客さまに伝わりやすいコミュニケーション設計、などの対応を図ってまいります。 ⑥研究開発の進化会社の核となる研究テーマの選定や、当社独自の技術や成分の開発を進化させることで、市場訴求力の高い商品の開発に繋げ、また、研究成果や取り組み内容を積極的に発信していくことで、当社企業価値の向上を図ってまいります。 ⑦サプライチェーンの最適化値上げが見込まれる物流コストや原材料コストへの対応を図るため、物流体系の見直し、生産効率化による在庫量の適正化、生産体制の再構築、などにより高品質なバリューチェーンを構築してまいります。また、IT戦略の強化を図り、業務の効率化をすすめ、コストパフォーマンスを追求してまいります。 ⑧働きがいと働きやすさの追求社員一人一人が臆せずチャレンジできる環境、高いモチベーションを維持し活気に満ちた組織、社員の生活に寄り添った勤務制度を整備していくことで、働きやすい環境と働きがいのある企業を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況a.財政状態当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して14百万円増加の5,292百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比較して55百万円減少の3,532百万円となりました。主な変動要因は、棚卸資産143百万円の減少、売掛金42百万円の減少、現金及び預金106百万円の増加、その他流動資産23百万円の増加などによるものです。固定資産は、前連結会計年度末と比較して69百万円増加の1,759百万円となりました。主な変動要因は、投資有価証券96百万円の増加、繰延税金資産56百万円の増加、有形固定資産56百万円の減少、無形固定資産15百万円の減少、敷金11百万円の減少などによるものです。負債合計は前連結会計年度末と比較して52百万円増加の1,113百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末と比較して49百万円増加の658百万円となりました。主な変動要因は、未払法人税等60百万円の増加、買掛金36百万円の増加、賞与引当金8百万円の減少、未払金12百万円の減少、その他流動負債28百万円の減少などによるものです。固定負債は、前連結会計年度末と比較して2百万円増加の454百万円となりました。主な変動要因は、退職給付に係る負債2百万円の増加、資産除去債務1百万円の増加、リース債務1百万円の減少などによるものです。純資産は、前連結会計年度末と比較して37百万円減少の4,178百万円となりました。主な変動要因は、親会社株主に帰属する当期純利益40百万円、配当金の支払による減少96百万円、自己株式の処分による増加12百万円などによるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の79.9%から79.0%となりました。1株当たり純資産額は、前連結会計年度末527.07円から521.36円となりました。 b.経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により、内需を中心に景気が緩やかに持ち直しました。一方で、グローバルな地政学リスクやインフレによる景気減速リスクが依然として高く、国内でも人件費や物流コストの増加による物価上昇が個人消費に影響を与えるなど、先行きは不透明な状況が続いています。また、中国経済の減速やアメリカ新政権の政策による影響も懸念されています。美容業界のトレンドは、“自分らしく”や“私たちらしく”など、個性を重視する時代へと変化しています。不安定な市場や物価高の影響下に於いても美容消費は維持・微増の傾向がみられ、心豊かな生活を目指す方々にとって美容業界は重要な存在となっています。このような経営環境のもと、当社グループは、社員、代理店様、サロン様、お客様との「共創」をテーマに、社内外に向けて「美と健康を通じてすべての人に夢と感動をお届けする」という経営理念を浸透させ、ブランドの強化やトレンドを踏まえた製品開発・顧客消費マインドを高める取り組みを実施しました。売上高につきましては、4,098百万円(前年同期比7.7%減)となりました。オンライン環境や営業管理プラットフォームなど営業活動の効率化を図る環境改善に加えて社員への浸透促進活動に取り組みましたが、減少する結果となりました。しかしながら需要は引き続き堅調で、既存サロンの育成や新規開拓に注力することでアジュバンサロン実稼働軒数は、8,757軒(前年同期比 160軒増)となりました。 利益面におきましては、売上高の減少はありましたが、広告宣伝費、販売促進費、研究開発費などの減少により、営業利益126百万円(前年同期は営業損失1百万円)、為替差損、受取配当金などにより、経常利益135百万円(前年同期比691.4%増)となりました。また、投資有価証券の譲渡による特別利益12百万円の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は40百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失99百万円)となりました。 区分別売上高は、売上割戻金を含めて次のとおりです。区分前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)(%)スキンケア1,64237.01,52337.2△119△7.3ヘアケア2,82763.72,73966.9△87△3.1その他3247.31854.5△139△42.9売上割戻金△357△8.0△350△8.66-合計4,438100.04,098100.0△340△7.7(注)1.ADJUVANT GLOBAL COMPANY LIMITED (連結子会社)、株式会社2C(連結子会社)及び株式会社シアー・プロフェッショナル(連結子会社)の売上高は、「その他」に含んでいます。2.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しています。 国内海外別売上高は、次のとおりです。区分前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)(%)国内売上高4,19294.53,94896.4△243△5.8海外売上高2465.51493.6△96△39.2合計4,438100.04,098100.0△340△7.7 当社グループは単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしていませんが、区分別売上高の概要は以下の通りです。 (スキンケア)スキンケア商品の売上高は、2024年10月上市のパウダー状美容液「MELECT Frevi(ミレクト フレヴィ)」によりMELECTブランドが伸長いたしましたが、既存商品の下降をリカバリーすることができず前年同期比で減少しました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,523百万円(前年同期比7.3%減)となりました。(ヘアケア)ヘアケア商品の売上高は、昨年リニューアルした頭皮ケア製品「KASUI プレミアムエッセンス」の売上が好調だったものの、既存商品の下降をリカバリーすることができず前年同期比で減少しました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,739百万円(前年同期比3.1%減)となりました。(その他)株式会社2C(連結子会社)は、過去購入実績者に対するキャンペーン展開などのCRM施策や新規顧客増加を企図したWeb集客導線の見直しを実施してまいりましたが、効果は未だ限定的となりました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は185百万円(前年同期比42.9%減)となりました。 ※注「アジュバンサロン」初回に100千円以上の仕入を行い、当社グループが指導する商品の案内方法等を定めたアジュバンサロン契約を締結したサロン(理美容室・エステティックサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン・美容クリニック等)を指します。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて106百万円増加し、2,224百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益144百万円、減価償却費114百万円、棚卸資産の減少額143百万円、売上債権の減少額42百万円、仕入債務の増加額36百万円、法人税等の支払額123百万円の計上等により、307百万円の収入(前期は377百万円の収入)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出6百万円、無形固定資産の取得による支出13百万円、投資有価証券の取得による支出201百万円、投資有価証券の売却による収入115百万円の計上等により、95百万円の支出(前期は391百万円の収入)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額96百万円の計上、リース債務の返済8百万円により104百万円の支出(前期は198百万円の支出)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績当社グループは、化粧品の商品企画、研究開発、販売及びこれに附帯するサービス業務を営む単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。当社グループは、「生産及び受注」の販売形態をとっておりませんので、該当する事項はありません。a.仕入実績当連結会計年度における仕入実績を区分別に示すと次のとおりであります。区 分当連結会計年度(自 2024年3月21日至 2025年3月20日)前年同期比(%)スキンケア (千円)374,09284.8ヘアケア (千円)620,48197.9原料・資材 (千円)354,019101.9その他 (千円)84,96893.8合 計 (千円)1,433,56394.7(注)金額は仕入価格によっております。 b.販売実績当連結会計年度における販売実績を区分別に示すと次のとおりであります。区 分当連結会計年度(自 2024年3月21日至 2025年3月20日)前年同期比(%)スキンケア (千円)1,523,49692.7ヘアケア (千円)2,739,99096.9その他 (千円)185,26257.1売上割戻金 (千円)△350,60898.1合 計 (千円)4,098,14092.3(注)1.金額は販売価格によっております。2.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.経営成績等1)財政状態 当連結会計年度における財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営 成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 2)経営成績の分析当社グループは、高品質で安心・安全な化粧品の提供及びアジュバンサロンの経営支援に取り組んでまいりました。 以上の結果、経営成績は次のとおりであります。(売上高、売上総利益)売上高は、前連結会計年度と比較して340百万円減収の4,098百万円(前期比7.7%減)となりました。区分別における売上高(売上割戻金を含む)は、スキンケアが119百万円減収の1,523百万円、ヘアケアが87百万円減収の2,739百万円、その他が139百万円減収の185百万円となりました。この結果、売上総利益は前連結会計年度と比較して204百万円減益の2,655百万円(前期比7.2%減)となりました。(販売費及び一般管理費、営業利益)販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して332百万円減少の2,528百万円(前期比11.6%減)となりました。これは、広告宣伝費、販売促進費、研究開発費などの減少が主な要因であります。この結果、営業利益126百万円(前年同期は営業損失1百万円)となりました。(営業外損益、経常利益)営業外損益は、前連結会計年度の18百万円の収益(純額)から、8百万円の収益(純額)に減少しました。主な変動要因は、当連結会計年度の為替差損の計上によるものであります。この結果、経常利益は135百万円(前期比691.4%増)となりました。(特別損益、税金等調整前当期純利益)特別損益は、前連結会計年度の1百万円の損失(純額)から、9百万円の利益(純額)となりました。主な変動要因は、当連結会計年度の投資有価証券売却益の計上によるものであります。この結果、税金等調整前当期純利益は144百万円(前期比843.1%増)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)親会社株主に帰属する当期純利益は40百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失99百万円)となりました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 c.資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備投資需要の2つがあります。 運転資金需要のうち主なものは、当社グループの商品仕入れのほか、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。また、設備投資につきましては、主に、研究設備の取得に伴う固定資産購入によるものであります。 当社グループは、今後の研究開発や設備投資、営業体制の強化等に備え、必要となる資金を柔軟かつ機動的に対応できるように留意しております。従って、一時的な余資は主に流動性、安全性の高い金融商品で運用し、投機やトレーディングを目的とした運用は行わない方針であります。 一方で、資金の調達については、各部署からの報告に基づき財務部が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手許流動性の維持等により投資等の規模、目的、時期等を踏まえ、資本市場や金融機関からの調達を検討することとしております。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高はありません。現金及び現金同等物の残高は、2,224百万円となっております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等(目標とする経営指標の達成状況について)当連結会計年度の連結売上高及び連結営業利益率の当初計画は、それぞれ4,640百万円、3.5%を達成する計画でしたが、「a.経営成績等 2)経営成績の分析」に記載のとおり、連結売上高4,098百万円(当初計画比11.7%減)、連結営業利益率3.1%(当初計画比0.4ポイント減)となりました。
事業リスク
- 国内化粧品市場の競争激化人口減少による美容人口の減少や、競合他社・異業種からの新規参入により、国内化粧品市場は厳しさを増しています。特に「自然派化粧品」「オーガニック」製品への注目が高まる中、顧客ニーズに合致しない場合や競争環境の変化に適切に対応できない場合、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 法的規制の変更と遵守化粧品事業は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づく製造販売業の許可が必要であり、5年ごとの更新が義務付けられています。またEC事業は「特定商取引に関する法律(特定商取引法)」等の規制を受けます。これらの法令に抵触したり、法規制が変更・新設されたりした場合、事業活動が制限され、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 商品開発と品質管理新商品やリニューアル商品の投入は成長の要ですが、顧客ニーズに合致した商品開発には時間がかかることがあります。また、新技術や新成分の発見が商品発売後に明らかになったり、万が一販売した商品に瑕疵が判明したりした場合、損害賠償請求、大量返品、信用失墜などにより、経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①国内化粧品市場の動向当社グループは、化粧品の商品企画、研究開発、販売をしております。当社グループが属する美容業界は、人口減少に伴う美容人口の減少と、1店舗あたり顧客数の減少や消費動向の停滞等により、厳しさを増すことが予想されます。また、国内化粧品市場は、競合他社や異業種からの新規参入会社との競争も激化しております。特に健康や自然成分に対する意識の高まりに伴い、「自然派化粧品」「オーガニック」と呼ばれる製品が注目を集めております。当社グループは、美しく健やかでありたいと願うお客様の手助けをするため、安心・安全な化粧品の開発に注力し事業を拡大してまいりました。しかしながら、当社グループが予期せぬ競争環境の変化に的確に対処できない場合や、当社グループの掲げる経営戦略が顧客のニーズに合致しない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ②法的規制当社グループは、主力事業が化粧品の商品企画、研究開発、販売であるため、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づく製造販売業の許可を取得しております。この許可は5年ごとの更新とその他必要な手続きを行っております。当社グループは、医薬品医療機器等法及びその他関連法規制の遵守を徹底しておりますが、医薬品医療機器等法第75条(許可の取消し等)等に抵触し、業務の全部若しくは一部の停止を命ぜられた場合、厚生労働大臣からその定める基準に適合せず許可を取消された場合、またEC事業においては、インターネットを通じて商品を販売しており「特定商取引に関する法律(特定商取引法)」等の規制を受けるとともに、今後、インターネット等の利用者及び関連業者を対象とした法的規制が新たに整備され、これらの法令によりEC事業に何らかの規制を受けるような場合、あるいは法規制が予期せず変更された場合や新たに設けられた場合には、当社グループの事業活動が制限され、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③商品開発当社グループは、化粧品の商品企画、研究開発、販売を主力事業としており、商品の売上動向は当社グループの経営成績に大きな影響をもたらします。商品の研究開発は、当社グループの成長力の要の一つであり、継続して新商品やリニューアル商品の投入を行ってまいります。しかしながら、顧客ニーズにマッチした商品づくりのために、商品開発の成果が長期に及ぶことがあります。また、新技術、新成分の開発や発見が商品発売後に明らかとなり、想定した利益が得られない可能性もあります。また、当社商品の品質管理については万全を期しておりますが、万が一当社グループが販売した商品に何らかの瑕疵があることが判明した場合、顧客からの損害賠償請求や大量の返品、さらには当社グループに対する信用の失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④製造体制当社グループの商品製造は、外部の製造委託工場を活用しております。製造委託工場と良好な関係を保ちながら、品質管理、安定的な商品供給に努めております。しかしながら、万が一製造委託工場が天災等に見舞われ、製造設備への被害等不測の事態が発生した場合、又は製造委託工場が経営破綻や製造能力が低下した場合は、商品の品質、安定供給に支障をきたすことが考えられ、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤資材、原材料調達当社グループは、商品製造に必要な資材、原材料は主に製造委託工場において調達を行っております。製造委託工場において安定した仕入体制を確保し、適正価格で必要量を調達するように報告、連絡を受けつつ管理に努めております。しかしながら、外的要因により不測の事態が発生した場合には、必要な原材料等の適正価格による継続的な仕入を行うことができなくなる可能性があります。その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥情報セキュリティ当社グループでは、個人情報や商品開発の情報等の機密情報の取扱いについては、情報セキュリティの運用体制の整備、社員勉強会、内部監査の実施等により管理の徹底を図っております。しかしながら、何らかの原因によりこれらの情報が流出した場合には、損害賠償請求や信用失墜等が起こり、事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦知的財産権関連当社グループは、知的財産権を守るための措置を講じておりますが、予想を超えた手段等により知的財産権が侵害され、技術、情報の流出や模倣商品が市場に出回るなどの事態が発生した場合、事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、入念な特許・商標等の調査をしながら商品の開発を進めております。しかしながら、他社の特許出願の公開前に開発、販売した場合等、当社グループの認識の範囲外で第三者の特許に抵触する可能性があります。万が一判明した場合は、交渉による解決や代替技術・原材料の使用により回避する努力を進めますが、商品の仕様変更、回収等の費用発生や、損害賠償請求権を行使された場合には、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧戦略的投資活動当社グループでは、戦略的視点から、各種の投資決定をしております。戦略的投資活動の意思決定に際しては、必要な情報収集及び検討を実施しておりますが、予期し得ない種々の環境変化等により、出資・投資に対する当初意図した成果が得られない場合や、出資先の財政状態が悪化した場合には、株式等の減損処理により当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨新規顧客の獲得当社グループは、新規代理店、新規サロン数を順調に伸ばしており、新規エリアの開拓を進めております。しかしながら、カウンセリング販売を基本とした当社グループの販売方針を遵守できる顧客を獲得できなかった場合、またEC事業においては、新規顧客の獲得に想定以上に経費を要し、広告宣伝費に見合う売上を計上できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。