早稲田アカデミー(4718)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 207 | 11 | 7 | 6 | 9.6 | 81.6 | 30.0 | 56.0 |
| FY2018 | 221 | 11 | 7 | -1 | 10.4 | 87.9 | 33.0 | 48.7 |
| FY2019 | 238 | 15 | 9 | 11 | 12.1 | 58.4 | 35.0 | 50.6 |
| FY2020 | 246 | 12 | 8 | 14 | 9.4 | 48.8 | 20.0 | 53.8 |
| FY2021 | 255 | 11 | 5 | 15 | 4.8 | 33.1 | 20.0 | 59.2 |
| FY2022 | 286 | 18 | 11 | 9 | 9.7 | 58.8 | 22.0 | 58.1 |
| FY2023 | 307 | 24 | 16 | 18 | 12.4 | 82.4 | 24.0 | 59.4 |
| FY2024 | 329 | 29 | 21 | 13 | 14.9 | 112.8 | 40.0 | 61.9 |
| FY2025 | 351 | 35 | 23 | 25 | 15.4 | 127.1 | 55.0 | 62.0 |
| FY2026 | 377 | 40 | 25 | 38 | 15.0 | 134.6 | 55.0 | 63.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
早稲田アカデミーは、長年にわたり培ってきた「早稲アカ」ブランドと、難関校合格実績に裏打ちされた教育ノウハウという無形資産を持つ。特に、首都圏における難関中学・高校受験分野での高い知名度と信頼性は、新規参入障壁となっている。合格実績は、優秀な講師陣の採用・育成システムと連動している。
一度、早稲田アカデミーのカリキュラムや講師に慣れた生徒や保護者にとって、他の塾への乗り換えは、学習内容の重複や新たな環境への適応といったコストが発生する可能性がある。しかし、受験学年が上がるにつれて、志望校に特化した対策を求めるため、乗り換えのハードルは下がる傾向にある。
早稲田アカデミーのビジネスモデルは、生徒間のネットワーク効果に直接依存するものではない。個々の生徒の学習成果が中心であり、プラットフォーム型サービスのようなネットワーク効果は期待できない。
教育サービス業であり、講師の質や校舎の立地など固定費が比較的高いため、構造的なコスト優位性は小さい。規模の経済によるコスト削減効果も限定的であると考えられる。
首都圏を中心に多数の校舎を展開しており、一定の規模を持つ。しかし、全国的な学習塾チェーンと比較すると、その規模は限定的であり、業界全体で見ると寡占状態とは言えない。規模の経済による圧倒的な優位性はない。
競合との比較優位
強気シナリオ
難関校合格実績の維持・向上によるブランド力の強化
首都圏における高い市場シェアの維持・拡大
オンライン学習コンテンツの拡充による新たな収益源の確保
弱気シナリオ(モート侵食)
少子化による生徒数の減少
競合塾の低価格戦略や革新的な教育サービスの台頭
優秀な講師の離職や採用難による教育の質の低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
早稲田アカデミーの投資が失敗するには、まずその核となる「難関校合格実績」というブランド価値が、市場の期待や実際の成果から乖離し始める必要がある。具体的には、競合他社がより効果的で低コストな学習プログラムを開発し、優秀な講師陣を引き抜くことで、早稲田アカデミーの合格実績が目に見えて低下し、保護者の信頼を失うシナリオだ。また、少子化の進行が予想以上に早く、かつ同社が新規顧客獲得や既存顧客維持のための効果的な戦略(例えば、オンライン化への対応や、難関校以外の分野への展開)を打ち出せずに、生徒数の減少に歯止めをかけられない状況も考えられる。さらに、教育業界全体で規制が強化され、同社のビジネスモデルが制約を受ける可能性も否定できない。
5年後のモート予測
難関校受験市場におけるブランド力と実績を維持・強化し、首都圏でのシェアを拡大。オンライン教育の強化も奏功し、堅調な収益成長を達成する。
少子化の影響を受けつつも、難関校受験市場での地位を維持。合格実績を武器に、緩やかながらも安定した収益を確保する。
少子化と競合激化により、生徒数・合格実績が低下。ブランド力が低下し、収益が減少する。オンライン化の遅れも響く。