4687

TDCソフト(4687)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • システム開発受託
    顧客の要望に応じた情報システムの企画、設計、開発、運用、保守までを一貫して請け負うサービスです。企業が業務効率化や新規事業立ち上げのためにITシステムを必要とする際に、TDCソフトが専門知識と技術を提供し、その対価として収益を得ます。顧客の課題解決をITで支援するビジネスモデルです。
  • 自社製品・他社製品
    自社で開発したソフトウェア製品の製造・販売や、他社が開発した優れた製品を仕入れて販売することで収益を得ています。これにより、システム開発受託だけでなく、パッケージ製品やソリューション提供による収益源も確保し、事業の多角化を図っています。
  • コンサルティング
    システム開発の初期段階から、顧客の経営課題や事業戦略を深く理解し、最適なIT戦略やシステム導入計画を提案するコンサルテーションを提供しています。これにより、顧客との長期的な関係を構築し、高付加価値なサービス提供を通じて収益を上げています。
出典: FY2023 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • システム開発事業
    TDCソフトの主要な収益源であり、顧客企業からの依頼に基づき、情報システムの企画、設計、開発、運用、保守までを一貫して提供しています。金融、製造、流通など幅広い業界の顧客に対して、それぞれのニーズに合わせたオーダーメイドのシステムを構築することで収益を上げています。
  • 自社・他社製品販売事業
    自社で開発した独自のソフトウェア製品の製造・販売や、市場で評価の高い他社製ソフトウェア製品を仕入れて顧客に提供する事業です。これにより、システム開発受託以外の収益源を確保し、特定の顧客やプロジェクトに依存しない安定した収益基盤の構築を目指しています。
  • コンサルティング事業
    顧客の経営課題や事業戦略を深く理解し、ITを活用した解決策を提案する高付加価値サービスです。システム開発の初期段階から関与することで、顧客との信頼関係を構築し、より大規模なシステム開発案件の獲得や、長期的なパートナーシップへと繋げています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2023|207 文字
3 【事業の内容】当社の企業集団は、当社、国内連結子会社2社及び国内非連結子会社1社の4社で構成されております。主な事業の内容は、次のとおりです。区分内容システム開発コンサルテーション、開発から運用・管理までの一貫したシステム開発サービスの受託及びソフトウェアの設計、開発並びに保守の受託、自社製品の開発・製造・販売、他社製品の仕入・販売及びそれに付帯するサービスの提供 企業集団の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
情報サービス産業の激しい競争状態と価格引き下げ圧力
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
システム開発の高度化、複雑化に対応する技術力、人財の確保・育成
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:情報サービス産業の経営環境変化と価格競争 / 人財の確保や育成ができない可能性 / アライアンスパートナーとの協力体制の変化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、IPなどの無形資産に関する評価は不可能。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客との長期的な関係性や、システム開発・保守における特定の技術・ノウハウの蓄積が示唆されるが、具体的なスイッチング・コストの高さを示す情報は現時点では確認できない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ネットワーク効果を構築するようなプラットフォーム事業やサービスモデルではないため、スコアは0とする。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

ITサービス業界全体として、価格競争の側面はあるものの、TDCソフトが構造的なコスト優位性を持つという具体的な証拠はない。効率的な開発体制や調達力が示唆される程度。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

ITサービス業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境であり、TDCソフトが業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言えない。一定の規模は持つものの、圧倒的なシェアではない。

  • 一貫したサービス提供
    システム開発の企画・コンサルティングから、実際の開発、そして運用・保守まで、ITライフサイクル全般にわたるサービスを一貫して提供できる点が強みです。これにより、顧客は複数のベンダーとやり取りする手間が省け、TDCソフトに全て任せることで効率的なシステム導入・運用が可能となります。
  • 品質管理体制の確立
    ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証を取得しており、製品やサービスの品質向上に継続的に取り組んでいます。これにより、高品質なシステム開発とサービス提供を実現し、顧客からの信頼を獲得しています。システムの不具合による訴訟等の重大な問題が発生していない実績も、品質への自信の裏付けとなります。
  • 情報セキュリティ管理
    ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)とプライバシーマークの認証を取得し、顧客の機密情報や個人情報の厳格な管理体制を整備しています。情報漏洩リスクが高い現代において、強固なセキュリティ体制は顧客が安心してサービスを依頼できる重要な要素であり、競争優位性につながります。
出典: FY2023 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)会社の経営の基本方針当社は1962年の創業以来、自主自立の精神で、企業理念『わが社は、最新の情報技術を提供し、お客様の繁栄に寄与するとともに、社員の生きがいを大切にし、社会と共に発展することを目指します。』に則り、経営を続けてまいりました。今後も当社はこの精神のもと、『情報通信技術で社会とお客様の繁栄に寄与し、最も信頼されるパートナー企業となる』ことを経営ビジョンに掲げ、できる限りお客様に近い位置に存在し、お客様の真のニーズ・課題を、共に考え、解決案を提案し、実現していく企業を目指してまいります。 (2)目標とする経営指標当社グループは、成長性と収益性の拡大を追求して企業価値を高めることが株主重視の経営であると認識し、経営指標としては、売上高、営業利益、自己資本利益率を重視しております。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題この先の我が国の経済は、雇用・所得環境が改善している状況ではあるものの、米国の政策動向の影響による世界経済の下振れが我が国の景気を押し下げるリスクがあり、引き続き当面の間は不透明な状況が続くと見込まれます。情報サービス産業におきましては、総じて底堅い動きを示す中、DXによるビジネスの在り方や働き方の変革に対するITニーズは拡大すると同時に多様化、複雑化しております。そのような状況の中、当社は、長年培ってきた高度な技術力と社会の変化を先読みする洞察力をもって、お客様の真の課題解決に貢献するべく、2025年度から新たに開始する中期経営計画「Be a Visionary System Integrator」を策定いたしました。社会課題がより複雑化していく中、一歩先の未来に向けた先見性を磨き、抜きんでた開発技術とサービスを提供していくことで、お客様の唯一無二の存在となり長期的な成長の実現に邁進してまいります。そのために、専門性・知見の多角化と高度化に加え、顧客の価値につなげる提案力の向上を図るべく、事業戦略、投資戦略、人財戦略を重点戦略として定め、各種取り組みを推進してまいります。具体的な技術分野での投資は、セキュリティ、UXD、ネットワーク、データエンジニアリング等の今後のSI事業に大きく影響を及ぼす可能性の高い要素技術を先行し獲得する取り組みや、多様な顧客のITニーズに対応するサービス・製品開発をトップダウン型、ボトムアップ型の双方のアプローチで推進いたします。人財分野での投資は、引き続きブランディング戦略の推進、人事制度刷新による育成システムやエデュケーション施策の強化など多様な人財がより意欲的に仕事に取り組める働き方の仕組みや環境作りを行う等の投資を推進してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)会社の経営の基本方針当社は1962年の創業以来、自主自立の精神で、企業理念『わが社は、最新の情報技術を提供し、お客様の繁栄に寄与するとともに、社員の生きがいを大切にし、社会と共に発展することを目指します。』に則り、経営を続けてまいりました。今後も当社はこの精神のもと、『情報通信技術で社会とお客様の繁栄に寄与し、最も信頼されるパートナー企業となる』ことを経営ビジョンに掲げ、できる限りお客様に近い位置に存在し、お客様の真のニーズ・課題を、共に考え、解決案を提案し、実現していく企業を目指してまいります。 (2)目標とする経営指標当社グループは、成長性と収益性の拡大を追求して企業価値を高めることが株主重視の経営であると認識し、経営指標としては、売上高、営業利益、自己資本利益率を重視しております。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題この先の我が国の経済は、雇用・所得環境が改善している状況ではあるものの、米国の政策動向の影響による世界経済の下振れが我が国の景気を押し下げるリスクがあり、引き続き当面の間は不透明な状況が続くと見込まれます。情報サービス産業におきましては、総じて底堅い動きを示す中、DXによるビジネスの在り方や働き方の変革に対するITニーズは拡大すると同時に多様化、複雑化しております。そのような状況の中、当社は、長年培ってきた高度な技術力と社会の変化を先読みする洞察力をもって、お客様の真の課題解決に貢献するべく、2025年度から新たに開始する中期経営計画「Be a Visionary System Integrator」を策定いたしました。社会課題がより複雑化していく中、一歩先の未来に向けた先見性を磨き、抜きんでた開発技術とサービスを提供していくことで、お客様の唯一無二の存在となり長期的な成長の実現に邁進してまいります。そのために、専門性・知見の多角化と高度化に加え、顧客の価値につなげる提案力の向上を図るべく、事業戦略、投資戦略、人財戦略を重点戦略として定め、各種取り組みを推進してまいります。具体的な技術分野での投資は、セキュリティ、UXD、ネットワーク、データエンジニアリング等の今後のSI事業に大きく影響を及ぼす可能性の高い要素技術を先行し獲得する取り組みや、多様な顧客のITニーズに対応するサービス・製品開発をトップダウン型、ボトムアップ型の双方のアプローチで推進いたします。人財分野での投資は、引き続きブランディング戦略の推進、人事制度刷新による育成システムやエデュケーション施策の強化など多様な人財がより意欲的に仕事に取り組める働き方の仕組みや環境作りを行う等の投資を推進してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以 下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国の経済は、円安に起因する物価上昇や、米国の政策動向を含め、世界経済において依然として先行き不透明な状況にあったものの、雇用・所得環境が改善されるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。情報サービス産業におきましては、業務効率化・生産性向上を目的としたシステムの刷新やクラウド化等、企業の競争力強化に向けたデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)へのシステム投資は引き続き旺盛な状況が見込まれます。このような環境の中で当社グループは2025年3月までを計画期間とする中期経営計画「Shift to the Smart SI Plus」を策定し、市場や社会の潜在ニーズを捉えた付加価値の高いITサービスを基本コンセプトとした次世代型のシステムインテグレーション(以下、SI)事業へと進化することをビジョンに掲げ企業活動を推進してきました。このビジョンを実現するために、当社グループは三つの基本戦略を定めております。一つ目の「高付加価値SIサービスの追求」では、顧客のDX推進に対して最新の要素技術を活用して顧客の価値創造ニーズに応えるサービス事業を推進してきました。二つ目の「SIモデル変革の推進」では、高付加価値SIサービスを実現するための基盤づくりや、高生産性と高品質を両立したSIプロセスの整備などをイノベーション的アプローチで実現し、他社との差別化を図る施策を推進してきました。三つ目の「事業領域の拡大」では、顧客のデジタル変革を戦略策定からサポートするコンサルティング事業、多様な顧客のITニーズに対応するサービス・製品等の販売事業、そして開発からスタートして運用・保守まで集約したマネージドサービスの提供等、SI事業のコモディティ領域への事業拡大へ向けた施策を推進してきました。具体的には、次の取り組みを推進してきました。 1) コンサルティング事業の拡大・ゴールドパートナー契約を締結する米国Scaled Agile, Inc.のScaled Agile Framework®に基づくコンサル要員の育成、拡充・IT戦略策定からデジタル活用など顧客のデジタルニーズに対応するノウハウのアセット化やコンサルティングメソッドの確立・プロモーション活動の推進 2) サービス・製品等販売事業の拡大・マーケティング機能やプロダクトセールス機能の拡充・ユーザーニーズやシーズを捉えた取り扱い製品の拡充 3) SI事業のコモディティ領域の拡大・システム改修等を伴う運用、保守案件の集約化・共通項のモジュール化等による高生産性の追求 当連結会計年度においては、各事業分野は堅調に推移し売上高は計画を上回り増収を達成いたしました。利益面では、増収効果および継続してプロジェクトパフォーマンス評価機能の活用等によるプロジェクトマネジメントの徹底で、各プロジェクトにおいて計画通りの収益確保に努め増益を確保いたしました。販売管理費は、将来の事業拡大に向けた投資を積極的に拡大したことで増加したものの、増収効果によって吸 収し、営業利益は増益となりました。投資に関する具体的な取り組みは、人財投資として、新卒採用者の早期戦力化やキャリア人財を含めた採用拡大、エデュケーション施策の強化、人事制度刷新に向けた取り組みを実施しています。また、事業投資としては、次世代型SI事業拡大に向けた新技術獲得、マーケティング活動等を推進しております。その結果、当連結会計年度の業績は、売上高は44,417百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は4,772百万円(前年同期比25.3%増)、経常利益は4,876百万円(前年同期比14.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,433百万円(前年同期比11.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して1,871百万円増加し、15,250百万円(前期は13,378百万円)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)売上債権及び契約資産の増加額872百万円、法人税等の支払額1,235百万円などがありましたが、税金等調整前当期純利益4,876百万円などがあり、営業活動によるキャッシュ・フローは2,962百万円(前期は3,022百万円)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)有形固定資産の取得による支出62百万円、無形固定資産の取得による支出28百万円及び投資有価証券の取得による支出17百万円などがありましたが、利息及び配当金の受取額94百万円などがあり、投資活動によるキャッシュ・フローは△1百万円(前期は△296百万円)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)短期借入金の純増額78百万円がありましたが、配当金の支払額1,148百万円などがあり、財務活動によるキャッシュ・フローは△1,089百万円(前期は△1,357百万円)となりました。 ③ 生産実績、受注及び販売実績生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、開発から運用・管理までの一貫したシステム開発サービス及びシステム製品の販売等を一体とするシステム開発事業を営んでおり、当社グループにおけるセグメントは、「システム開発」のみの単一セグメントであります。 a.生産実績  当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前期比(%)システム開発34,912,751+10.5合計34,912,751+10.5 (注) 金額は、製造原価によっております。   b.受注状況  当連結会計年度における受注状況は、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前期比(%)受注残高(千円)前期比(%)システム開発44,440,325+5.911,422,880+12.8合計44,440,325+5.911,422,880+12.8 (注) 金額は、販売価格によっております。   c.販売実績  当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)システム開発44,417,991+11.9合計44,417,991+11.9 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)株式会社NTTデータ6,169,31315.57,889,54617.8 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容経営成績の分析・売上高(分野別)<ITコンサルティング&サービス>ITコンサルティング&サービスは、お客さまのDX推進に向けたIT戦略やシステム化構想の立案、技術コンサルティング、最新の技術や開発手法の教育サービスの提供や、自社開発のクラウドアプリケーションサービスの提供、BI(注1)/DWH(注2)、ERP(注3)/CRM(注4)等のソリューションサービスの提供を行っております。当期は、クラウドマネージドサービス関連のSaaS(注5)ソリューションサービス案件が堅調に推移し、売上高は前年同期比14.9%増収の7,775百万円となりました。<金融ITソリューション>金融ITソリューションは、金融業向けにシステム化構想・設計・開発・保守などの統合的なITソリューションの提供を行っております。当期は、銀行関連のシステム開発案件等が堅調に推移し、売上高は前年同期比9.9%増収の19,356百万円となりました。<公共法人ITソリューション>公共法人ITソリューションは、流通業、製造業、サービス業や公共向けにシステム化構想・設計・開発・保守などの統合的なITソリューションの提供を行っております。当期は、運輸業、自動車業向けの開発案件や旅行業向けの開発案件等が堅調に推移しており、売上高は前年同期比12.8%増収の11,996百万円となりました。<プラットフォームソリューション>プラットフォームソリューションは、ITインフラの環境設計、構築、運用支援、ネットワーク製品開発、ネットワークインテグレーション等の提供を行っております。当期は、通信関連や官公庁向けクラウド関連のインフラ構築案件が堅調に推移し、売上高は前年同期比13.2%増収の5,289百万円となりました。 (単位:百万円)分野2024年3月期連結累計期間2025年3月期連結累計期間前期比増減率売上高構成比売上高構成比ITコンサルティング&サービス6,76817.0%7,77517.5%+14.9%金融ITソリューション17,61844.4%19,35643.6%+9.9%公共法人ITソリューション10,63726.8%11,99627.0%+12.8%プラットフォームソリューション4,67511.8%5,28911.9%+13.2%合計39,698100.0%44,417100.0%+11.9% (注)1 BI :Business Intelligenceの略。社内の情報を分析し、経営に活かす手法。2 DWH:Data Ware Houseの略。データ分析や意思決定のために、基幹系など複数システムから必要なデータを収集し、目的別に再構成して時系列に蓄積した統合データベースのこと。3 ERP:Enterprise Resources Planningの略。基幹系情報システムのこと。4 CRM:Customer Relationship Managementの略。顧客管理システムのこと。5 SaaS:Software as a Serviceの略。サーバで稼働するソフトウェアをサービスとして提供する形態のこと。 ・売上総利益 当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度と比較し1,392百万円増加し、9,505百万円となりました。 ・営業利益 当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度と比較し964百万円増加し、4,772百万円となりました。 ・経常利益及び税金等調整前当期純利益 当連結会計年度における経常利益及び税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度と比較し622百万円増加し、4,876百万円となりました。 ・親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較し344百万円増加し、3,433百万円となりました。 財政状態の分析・流動資産 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比較して2,813百万円増加し、23,247百万円となりました。その主な増減要因は、有価証券が2,000百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が872百万円増加したことによります。 ・固定資産 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比較して32百万円減少し、5,039百万円となりました。その主な増減要因は、投資有価証券が142百万円増加したものの、有形固定資産が77百万円、無形固定資産が3百万円減少したことによります。 ・流動負債 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比較して491百万円増加し、6,870百万円となりました。その主な増減要因は、未払金が205百万円、買掛金が179百万円、未払法人税等が155百万円増加したことによります。 ・固定負債 当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末と比較して114百万円減少し、535百万円となりました。その主な増減要因は、その他に含まれる長期未払費用が70百万円、長期未払金が29百万円減少したことによります。 ・純資産 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比較して2,403百万円増加し、20,881百万円となりました。その主な増減要因は、利益剰余金が2,285百万円増加したことによります。 当社グループが重視している経営指標の売上高、営業利益、株主資本利益率の推移は次の通りです。 第68期2021年3月期第69期2022年3月期第70期2023年3月期第71期2024年3月期第72期2025年3月期売上高(百万円)27,29230,92535,24239,69844,417営業利益(百万円)2,3582,9673,4583,8074,772自己資本利益率13.3%14.3%15.7%17.7%17.4% ・自己資本利益率 自己資本の効率的運用による投資効率の高い経営を図るため、自己資本利益率を重視する経営指標としております。 当連結会計年度における自己資本利益率は、前連結会計年度に比べ0.3ポイント減少し17.4%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。 なお、自己資本比率、時価ベースの自己資本比率、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、次のとおりです。 第68期 2021年3月期第69期2022年3月期第70期 2023年3月期第71期 2024年3月期第72期 2025年3月期 自己資本比率73.3%72.4%72.1%72.4%73.8%時価ベースの自己資本比率131.7%133.7%155.6%214.5%212.1%キャッシュ・フロー対有利子負債比率0.2年0.2年0.2年0.1年0.2年インタレスト・カバレッジ・レシオ684.2623.9567.2856.8485.9 (注) 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い* 連結ベースの財務数値により計算しております。* 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。* 2024年4月1日付けで、普通株式1株につき2株の株式分割を行っております。第68期の期首に株式分割が行われたと仮定して「期末発行済株式数」を算定しております。* 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は、人件費、外注費等の運転資金となります。これらにつきましては、基本的に営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金を充当し、状況に応じて金融機関からの借入等による資金調達で対応していくこととしております。 なお、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動によるキャッシュ・フローの水準については、当面事業を継続していく上で十分な流動性を確保しているものと考えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に際し、当連結会計年度末日における資産及び負債の報告数値及び当連結会計年度における収益及び費用の報告数値に影響を与える見積りは、過去の実績や当社グループを取り巻く環境等に応じて合理的と考えられる方法により計上しておりますが、見積り特有の不確実性があるために実際の結果は異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に下記の会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断等に影響を及ぼすと考えております。 ・繰延税金資産の回収可能性 当社グループの連結財務諸表に計上されている資産及び負債の金額と課税所得計算上の資産及び負債の金額との間に生じる一時差異に係る税効果については、当該差異の解消時に適用される法定実効税率を使用して、繰延税金資産を計上しております。将来の税金の回収可能予想額は、当社グループの将来の課税所得の見込額に基づき算出されておりますが、将来の課税見込額の変動により、繰延税金資産が変動する可能性があります。 ・受注損失引当金 請負契約プロジェクトの特性に応じて個別に判断を行う必要があることから不確実性があり、実際に発生する製造原価が見積りと異なった場合に翌連結会計年度に係る連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ・一定期間にわたり履行義務が充足される契約に関する収益の認識 一定期間にわたり履行義務が充足される契約については、期末日における見積総原価に対する累積実際発生原価の割合に応じた金額で履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき収益を一定の期間にわたり認識する方法にて計上しております。 総原価の見積りはプロジェクトの進行に応じて適時、適切に見直しを行いますが、契約毎に個別性が高く、顧客からの要請の高度化・複雑化や開発段階でのシステム要件の変更、納期の変更等により、プロジェクトの総原価の見積りが変動する可能性があります。また、これらの見積りは不確実性が含まれているため、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。

事業リスク

  • 経営環境と価格競争
    情報サービス産業はIT需要の増加が見込まれる一方で、日本経済の低迷や激しい価格競争に直面する可能性があります。景気悪化による顧客の情報化投資減少や、競合他社の新技術・新製品開発による価格引き下げ圧力は、TDCソフトの収益性に影響を及ぼす可能性があります。
  • 人財の確保と育成
    IT業界では優秀な人財の確保と育成が事業成長の鍵となります。新たな人財を十分に確保できなかったり、育成が計画通りに進まなかったりした場合、プロジェクトの遂行能力が低下し、将来の事業拡大や経営成績に悪影響を与える可能性があります。
  • システム開発の不確実性
    システム開発は、開発期間の短期化や機能の複雑化により、当初の見積もり以上の工数や追加コストが発生し、低採算または採算割れとなるリスクがあります。また、納期遅延や納品後のシステム不具合が発生した場合、遅延損害金や損害賠償責任、さらには顧客からの信用失墜につながる可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,760 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの事業等に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項は、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2025年6月25日)現在において判断したものであります。 (1) 情報サービス産業における経営環境の変化及び価格競争等の影響情報サービス産業においては、国家的なIT戦略の後押しや事業の強化や変革を推進するDXに向けた投資等によりIT需要は増加基調で推移していくことが見込まれております。しかしながら、日本経済が低迷又は悪化する場合には、顧客の情報化投資が減少するおそれがあり、当社グループの経営成績等が影響を受ける可能性があります。また、国内における情報サービス産業は激しい競争状態にあります。これら競合会社との直接的競合が生じた場合や競合各社が市場に大きな影響を与える商品や技術を開発した場合、当社グループに対しての一層の価格引き下げ圧力や当社グループの提供するサービスや製品が陳腐化し、競争力の低下を招く可能性があります。 (2) 人財の確保や育成人財の新たな確保と育成は当社グループの事業運営には重要であり、人財の確保又は育成できなかった場合には、当社グループの将来の成長、経営成績等に影響を与える可能性があります。 (3) アライアンスパートナーとの協力体制当社グループは、事業運営に関連して、ベンダーや協力会社等、様々なパートナーとの協力体制を構築しております。これらのパートナーとの関係に変化が生じた場合、サービスの提供もしくは適正な価格でのサービスの提供が困難になる等により、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 (4) システム開発サービスにおける見積違い及び納期遅延等の発生可能性当社グループでは、作業工程等に基づき発生コストを予測し見積りを行っておりますが、開発期間の短期化及び機能の複雑化など顧客からの要請は高度化しており、当初想定した以上の開発工数の増加や機能改善による追加コストにより、当初見積ったコストを上回り低採算または採算割れとなる可能性があります。また、当社グループが顧客との間であらかじめ定めた期日までに作業を完了・納品できなかった場合には遅延損害金、最終的に作業完了・納品できなかった場合には損害賠償責任が発生する可能性があります。 (5) 納品・検収後のシステムの不具合当社グループは、ISO9001の認証を取得し製品やサービスの品質向上に取組んでおり、現在までシステムの不具合に関し訴訟等重大な影響を受ける損害賠償等を請求されたことはありませんが、当社グループの過失によるシステムの不具合が顧客に損害を与えた場合には、損害賠償請求負担及び信用の失墜等により、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 (6) 特定の顧客への依存当社グループは、日本電信電話株式会社グループ、日本アイ・ビー・エム株式会社グループ及び富士通株式会社グループ等への売上高比率が多くを占めると想定いたしますが、これら顧客において事業方針の変更がなされた場合、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。   (7) 情報漏洩当社グループは、事業において顧客の機密情報(個人情報を含む)に触れる場合があります。当社グループでは、ISO27001の認証を取得すると同時に、プライバシーマークを取得し、厳格な管理体制の整備を行っております。しかしながら、何らかの理由により機密情報の外部への漏洩が生じた場合、顧客より損害賠償請求を受ける可能性があり、また当社グループの信用の失墜を招くことにより、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 (8) 知的財産権侵害リスク現在国内においてビジネスモデル特許は広範囲な権利を有し、その範囲が不明確な特許が認められる可能性があります。従いまして、クラウドサービスを始めとする当社グループのサービス分野において、第三者の特許権等の知的財産権を侵害するとしてサービス提供の差し止め、損害賠償等の請求を受ける可能性があります。また、当社グループはシステム開発業務において、第三者が開発したプログラム等を利用する場合があり、使用権の許諾を有した上で利用することとしておりますが、第三者の著作権等の知的財産権を侵害するとして損害賠償請求、使用差し止め請求等を受ける可能性があります。 (9) 長時間労働と労務問題提供するサービスや構築システムの社会性の高さ、またシステム開発の属人性の高さから、緊急時において長時間労働が発生する可能性があり、健康問題や労務問題につながる可能性があります。 (10) コンピューター設備への影響当社グループは、コンピューター設備を保有しておりますが、災害や停電の他、不正アクセスやコンピューターウイルス等による被害が発生した場合、システム開発やサービスが遅延・中断することにより、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 (11) デリバティブ取引当社グループは、効果的かつ効率的な資金運用のため、運用資金の上限設定及びリスク分散を基本方針として他社株転換社債等のデリバティブが組み込まれた複合金融商品への投資を行うことがありますが、対象銘柄の株価下落などがあった場合には損失が発生し、業績に影響を与える可能性があります。 (12) 自然災害等の発生による影響地震・台風等の自然災害や、火災やパンデミックの発生等により、予期せぬ事態が発生した場合に備え、当社グループは事業継続のための対応を実施、検討しておりますが、災害の状況によっては、業務の全部または一部が停止し当社グループの業績に影響する可能性があります。 (13) 投資活動による影響当社グループは、新規事業の立ち上げや事業拡大を目的として、資本提携、企業買収、子会社の設立などを行っております。これらの実施に当たっては、事前に収益性や回収可能性について調査・検討を行っておりますが、経営環境の変化等により投資先の事業が当初の想定どおりの成果を得られない場合、投資の損失の発生、あるいは、追加資金拠出が必要となる等、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

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