研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 7 |
| 2024-03 | - | 5 |
| 2023-03 | - | 4 |
| 2022-03 | - | 4 |
| 2021-03 | - | 2 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,207 文字
6【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、658百万円であります。(ファインケミカル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は354百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス ①ALAUNEN バチバチアップ ウォッシュ&コート 「ワクワクするような洗車体験の提供」をコンセプトに開発された洗車用品ブランド「ALAUNEN(アラウネン)」シリーズから強力な撥水性を発揮するコーティング剤を発売しました。コーティング剤としてガラスとボディの撥水を可能にするだけでなく、シャンプーのように洗車もできる二刀流アイテムです。シャンプーでは約2か月、液剤を直接塗り込むコーティングでは約3か月強力な撥水性能を発揮します。 ②イケ黒 未塗装樹脂&ゴム光沢復活材 未塗装樹脂の光沢復活材としては販売しておりました「ブラックパーツワン」を用途・性能ともに改良した新製品を発売いたしました。硬質・軟質問わず高い密着性の新処方によりゴムパーツにも施工可能になりました。さらに耐久期間も大幅に向上し未塗装樹脂面では約12か月の超耐久性を実現し長期にわたって愛車の美観を維持します。車だけでなくバイクの未塗装樹脂とゴムパーツにも使用可能で幅広いユーザーに愛用いただける製品です。 ③ルームピア 車内のシャンプー より快適な車内環境の実現を提案するルームケア用品「ルームピア」シリーズから、“車内も洗車”をコンセプトに開発されたマルチルームクリーニングシャンプーを発売しました。ホコリや手垢のような目に見える汚れだけでなく、汗汚れのような目に見えない汚れや菌・ウイルス・ニオイも取り除くことが可能で、“水洗いできない内装を丸洗いできる”新たな車内お手入れ用シャンプーです。 (2)自転車ボディ①velоgue タフガード メンテナンスリキッド 高機能と作業性の良さを両立した自転車専用の超高硬度ガラス系コート剤「velоgue タフガード」からユーザーご自身がメンテナンスできる製品を発売しました。スプレーしたクロスで拭き上げるだけで手軽にシリコーン被膜によるスムーズな肌触りとスピーディな水切れ効果を発揮します。 (3)開発テーマ関連①代替処方開発化学規制への対応は、当社にとって製品の安全性・品質を維持し、ユーザーの皆様に安心してご使用いただくために極めて重要であると認識しており、これに伴う代替処方の検討を含めた各種対応を進めております。当連結会計年度には、一部のメガネケア製品において代替処方対応を実施いたしました。今後も、長期にわたりご使用いただける製品を提供するため、持続的な対応を進めてまいります。 当連結会計年度において、特許出願数、実用新案出願数はありませんでした。 当事業の研究開発活動は合計9名で行っております。 (ポーラスマテリアル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は303百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)メディカル関連 クラスⅠの商品開発は、医療機器としての登録を行い、医師による評価と改良を継続しています。また、クラスⅡは商品化に必要な8項目の生物学的安全性試験を実施し、6項目のデータ取得まで完了しています。残り2項目のデータ取得後、安定性試験を実施し、医療機器申請を行う予定です。 (2)半導体用洗浄関連 Break-in時間の短縮や洗浄性能を向上させるため、ブラシローラーの構造変更や洗浄方法等の改良について検討を進めています。重要顧客の量産部門から同部門で抱えている課題解決を求められ、継続的改善活動を実施しています (3)新規テーマ関連 大学とは下記の共同研究を実施しています。 ・硬脆材料用研磨材の開発:SiC基板だけではなく、他材料でも砥粒レス研磨が可能であることが確認できたため、効率を向上させる研究開発を継続します。 ・医療系に向けたPVAスポンジへの機能付与:遺伝子検査に有効と思われる機能性付与技術の効果が確認できたため、その医用応用に向けた研究開発を継続します。 ・脱窒処理用担体の開発:嫌気性処理用担体として使用できる可能性が確認できたため、再現性の確認と実用化に向けた課題抽出のため嫌気性処理評価を継続します。並行して量産化に向けた製造技術の検討も開始しました。 (4)HD用研磨材関連 HD基板の薄肉化に伴い、ユーザー毎に異なる改善要求を受け、砥石の開発、提案、及び、品質安定化の取組みを続けています。複数のユーザーで砥石のライフタイム延長が確認され、顧客でのコストダウンと廃棄物削減効果が期待されています。また、一部ユーザーから増産要請を受け、増産体制の構築に向けた取組を進めています。 (5)生活資材関連 「STTA」ブランドを活用した新企画を立案中です。 当連結会計年度において、特許出願1件、特許登録2件、実用新案出願1件、実用新案登録1件となりました。 当事業の研究開発活動は合計26名で行っております。
FY2024|2,484 文字
6【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、635百万円であります。(ファインケミカル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は333百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス ①レインドロップ トルネードヴォルテックス ガラスとボディの同時撥水コーティングが強力に実現する「レインドロップシリーズ」から新製品を発売しました。新機構のTⅤヘッドによるトルネード噴射で、より効率的な施工が可能になり、作業性も飛躍的にアップしました。新開発のG-RASシールド効果によって、撥水耐久性能が劇的に向上し、強力な撥水効果と深い艶が長期間持続します。使用後はTⅤヘッドを大容量カートリッジに付け替えることでリユースが可能になり、機能性だけでなく環境配慮も実現しております。 ②ディグロス神トレ ホイール&タイヤクリーナー ディグロスシリーズは、他にない性能をもつ独創的な足回りお手入れ用品としてコアな洗車ファンを中心に支持されております。このタイヤクリーナーは、タイヤ・ホイールのしつこい油汚れを一度で落とす専用のクリーナーで、超強力な洗浄成分が、タイヤやホイールにこびりついたブレーキダストやピッチ・タール、油汚れなどを分解・洗浄、汚れの再付着も防止します。輸入車のホイールなどのデリケートなホイールの表面加工やシミに配慮した設計で、タイヤとホイール約20本分に使用できる高いコストパフォーマンスを発揮した製品です。 ③ALAUNEN アワテクシャンプー 「ワクワクするような洗車体験の提供」をコンセプトに洗車用品の新ブランド「ALAUNEN(アラウネン)」を立ち上げました。贅沢な泡立ちと素早い泡切れが相反する性能を両立させ、ワクワクする色と香りで楽しく洗車ができるシャンプーを開発しました。バケツ希釈で中型車約80台分の洗車が可能な、使用感・コスパ・環境配慮を兼ね備えた次世代スタンダードシャンプーです。 ④眼神 ヘッドライトリフレッシュ ヘッドライトのリフレッシュ製品である「ライトワン」からパワーアップした新製品で、研磨と溶解ができるクリーナーで下処理効果の向上を実現しました。ガラス系硬質レイヤーと撥水防汚レイヤーで構成されたボディコーティング並みの強力な撥水防汚効果をもつコート剤を施工することで、愛車の美しさを持続させます。 ⑤G’zox ガードグレイズ 当社の業務用コーティングブランド「G’zox」から、鉛筆硬度9H相当の高硬度被膜で、G’zox史上最強のバリア性能を発揮するガラス系ボディコーティングを発売しました。ポリシラザンと反応型撥水オイルを組み合わせることで、高硬度と高いすべり性を両立させた被膜を形成します。優れた撥水性・耐アルカリ性・耐スクラッチ性を発揮し、ボディへのキズつきや酸性雨、黄砂、泥水などの様々な外的要因から大切な愛車をより強力にガードすることが可能となりました。 (2)自転車ボディ①velоgue タフガード 高機能と作業性の良さを両立した、自転車専用の超高硬度ガラス系コート剤を発売しました。1液タイプで速やかにガラス系被膜を形成し、撥水・滑水・艶性能とともに優れた防汚性能を付与します。非常に硬く平滑な被膜は耐キズ性能を発揮するとともに優れた耐候・耐ケミカル性能を持ち、約3年の耐久性能を発揮します。液剤の伸びも良く、良好な作業性が実現しました。 当連結会計年度において、特許出願数は2件、実用新案出願数が5件でした。 当事業の研究開発活動は合計10名で行っております。 (ポーラスマテリアル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は302百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)メディカル関連 第2種医療機器製造販売業の業許可を取得し、クラスⅠ、Ⅱの商品開発を進めています。クラスⅠの商品開発は、医師との情報交換や関係する学会での情報収集により商品設計を行い、医療機器としての登録の準備を進めています。また、クラスⅡは商品化を目指す用途を明確にし、医療機器申請に必要な安全性データ等の取得を準備中です。 (2)半導体用洗浄関連 Break-in時間短縮要求が強まり、ブラシの改良、洗浄方法等について検討を進めています。 また、洗浄性能向上を目指したブラシ改良を継続しています。重要顧客の量産部門から同部門で抱えている課題解決を求められ、改善提案の検討とユーザー提案を継続しています。一部ユーザーには評価用サンプルを提供しています。 (3)新規テーマ関連 大学とは下記の共同研究を実施しています。 ・硬脆材料用研磨材の開発:SiC基板だけではなく、他材料の砥粒レス研磨の可能性について検討を継続します。 ・医療系に向けたPVAスポンジへの機能付与:機能性を付与することで遺伝子検査に有効と思われる結果が得られたため、機能性付与技術の開発とその有効性の評価を継続します。 ・脱窒処理用担体の開発:嫌気性処理に使用可能と考えられる担体が開発できたため、処理性能評価計画を策定中です。 (4)HD用研磨材関連 HD基板の薄肉化に伴い、ユーザーごとに異なる改善要求を受け、砥石の開発、提案、及び、品質安定化の取組みを続けています。次世代基板に対応する砥石を開発し、一部ユーザーに評価用サンプルを提供しています。 (5)生活資材関連 新規ブランド「STTA」では「Stick type」、「Sheet type」に続く第三弾として「水切りマット」を3月の展示会で発表しました。 当連結会計年度において、実用新案の登録が1件でした。 当事業の研究開発活動は合計27名で行っております。
FY2023|2,207 文字
6【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、609百万円であります。(ファインケミカル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は308百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス・車内①ディグロス 鬼黒タイヤワックス カーボンブラックとブラックシャインカルナバを使用しており、タイヤを黒々と輝かせ、2か月以上も効果が持続します。耐久性に優れ、雨や汚れ、UVからタイヤを守り、白化や赤茶けを防止します。水性タイプで石油系溶剤を使用していないため、ニオイが少なく快適に使用することができます。 ②ルームピア トレタナ本革用 車内の本革用クリーナーで、ボトル一体型容器を握ってシートをこするだけで、汚れを簡単に除去することができます。極細毛を高密度で配置した「MVB」ブラシを採用し、皮革を傷めずに奥まで入り込んで汚れをかき取ることが可能です。また、特殊界面活性剤とカルナバロウを配合し、色移り汚れもしっかり落とし、レザーに自然なツヤと柔らかさを与えます。特殊レジンを配合することで、レザーシートだけでなく塩ビやウレタンなどの合成皮革へも対応しており、着座時に滑りにくくさせることで、快適なドライビングポジションを維持することができます。 ③G‘zоx ハイモースコートジ・エッジ 2層構造のガラス系ボディコーティングで、モース硬度レベル8の超高硬度被膜が高い光沢を生み出し、撥水・耐久性能に優れ、ベース層には高いバリア性、トップ層には高い撥水性能を発揮させることで、美しいボディを長期間維持することが可能です。発揮被膜は滑り性に優れ、水が弾かれた瞬間に流れ落ちるほどの圧倒的なパフォーマンスを実現しております。 (2)衛生対策①PROSPEC抗菌抗ウイルスメンテナンスコート このコート剤は、ドアノブや手すり、エレベーターの操作パネルなど手が触れる部分に簡単に施工できます。液剤を吹きかけて軽く拭き伸ばすだけで、抗菌・抗ウイルス効果が得られます。また、定着安定化剤と静電相互作用によって摩擦に強い耐久被膜を形成し、接触や擦れにも強く、効果は約1カ月持続します。素材に優しいアルコールフリー設計で、当社防汚コーティング剤のメンテナンスとしても活用することが可能です。 (3)家庭用製品①スポルファ フォグシールド スポーツアイウェアのレンズやゴーグルに直接拭き上げるだけで使えるクロスタイプのくもり止め商品です。スノーボードやスキー、ランニング、自転車、釣りなどのスポーツシーンで、アイウェアがくもるストレスを解消します。高吸着防曇成分HASを配合しており、強力で耐久力のあるくもり止め効果を発揮します。約150回使用可能で、エラストマー製ケースも付属しており、携帯にも便利です。屋外で手軽に使えるので、スポーツ中でもすぐに使用することができます。 当連結会計年度において、特許出願数は2件、実用新案出願数が3件でした。 当事業の研究開発活動は合計8名で行っております。 (ポーラスマテリアル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は301百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。(1)メディカル関連 第2種医療機器製造販売業の業許可を取得し、クラスⅠ、Ⅱの商品開発が可能となりました。クラスⅠの商品開発は、医師による評価で課題が明白になり改良に着手しました。また、クラスⅡの商品開発を進め、医療機器申請に必要な安全データ等の取得を開始しました。 (2)電極材関連 大学との基礎研究を行いつつ、当社電極材の特性を有効に活用できる用途、パートナーを模索しております。 (3)新規テーマ関連 今年度も引き続き、大学とは下記の共同研究を進めております。 ・硬脆材料用研磨材の開発:SiC基板だけではなく、他材料の砥粒レス研磨の可能性について検討を進めております。 ・医療系に向けたPVAスポンジへの機能付与:PVAスポンジのQS抑制効果検証に加え、遺伝子検査に最適なPVAスポンジの選定を目的とした評価を実施しました。 ・脱窒処理用担体の開発:嫌気性処理に適する担体の開発と処理性能の評価を実施しました。 (4)半導体用洗浄関連 ユーザーからのBreak-in時間短縮要求に対し、洗浄性能の向上、ブラシの改良、後洗浄方法等について開発を進めています。 (5)HD用研磨剤関連 HD基板の薄肉化に伴い、ユーザー毎に改良点の異なるリクエストに基づいて、砥石の開発、提案、及び品質安定化の取り組みを続けております。また、次世代の基板に対応する砥石の開発も継続しております。 (6)生活資材関連 新規ブランド「STTA」で展開している「Stick type」については、引き続き営業サイドで拡販活動を続けております。 当連結会計年度において、特許出願が2件、実用新案出願が2件ありました。また、特許の登録は3件、実用新案の登録が2件でした。 当事業の研究開発活動は合計27名で行っております。
FY2022|2,044 文字
5【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、651百万円であります。(ファインケミカル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は338百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス・車内①ぬりぬりガラコDX 新技術「SARF(Strоng Adhesiоn,Rapid Finish)」により、ガラコの主成分とガラスの間にできるわずかな隙間を高密着成分が埋めることで、強固な被膜が均一に定着し、成分の効果が約4ヶ月間持続します。また、拭き取りをスムーズかつスピーディにするための拭き取り補助成分を配合したことで、ガラコの余剰成分を浮かせて拭き取りやすくすると同時に、拭きムラや拭きスジの発生を防止しております。 ②拭くだけレインドロップ 新開発されたハイブリッド3層シートの「OSAE(Optimal Slip Absоrptiоn And Exudatiоn)」シートの表層で、スムーズな吸排水を行うことで、水滴の拭き上げと同時に、コア層に含浸させた撥水成分が排出され、ボディなどの対象面に撥水被膜を形成します。主原料は製紙に使用されるパルプですが、対象面との摩擦を低減し、キズつきにくくするために滑りが良くなる工夫も施されており、ヨレることなくスムーズに拭き上げることが可能です。 (2)衛生対策①ルームピア ウォッシュミストプラス 定着安定化剤の選定により、2種類の抗菌・抗ウイルスの成分の定着が可能となり、約1週間にわたり効果が持続します。スプレーして拭き取るだけの簡単作業で、手アカやヤニなどの車内の汚れやニオイ・菌・ウイルスをクリーニングできます。 (3)家庭用製品①iガラコ スマートフォン2.0 サッと塗り込み、ティッシュで拭き上げるだけの簡単作業で、フッ素オイルとフッ素樹脂をスマートフォンやタブレットのガラス表面に密着させます。新処方の採用により、油性マーカーもはじく強力被膜を形成することで、指紋や化粧汚れの固着をガードするとともに、従来品からスベリ性を向上させており、画面の指滑りが改善しております。 ②スポルファ レインホッパー 当社独自の配合技術により超微粒子シリカを高分散化させます。レンズにスプレー後、5~10分乾燥させるだけで、ハスの葉のロータス効果と同じように、超撥水技術によりレンズ表面に超微細な連続突起が形成され、レンズ上に水滴が付いても留まらせず、スポーツ中のクリアな視界を確保します。 当連結会計年度において、特許出願数は4件、実用新案出願数が1件でした。当事業の研究開発活動は合計9名で行っております。 (ポーラスマテリアル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は312百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。(1)メディカル関連 大学の協力により手術現場を見学し、その経験を活かした新規商品の開発を進めております。 (2)電極材関連 小型二次電池用電極材については、複数のメーカーからサンプル要求を受け、各社の要望に合わせた改良、提案を続けております。 (3)新規テーマ関連 今年度も引き続き、大学とは下記の共同研究を進めております。・硬脆材料用研磨材の開発:SiC基板だけではなく、他材料の砥粒レス研磨の可能性について検討を進めております。・医療系に向けたPVAスポンジへの機能付与:遺伝子検査に最適なPVAスポンジの選定を目的とした検討を続けております。・アナモックス菌による排水処理システム:ベンチプラントの立ち上り、運用が開始されました。 (4)半導体用洗浄関連 ユーザーからのBreak-in時間短縮要求に対し、突起皮膜の状態を改良したMS/M1タイプの評価が良好であり、量産での評価段階に移行しています。さらにBreak-in時間を短縮する事を目的とした次世代のブラシを提案しました。 (5)HD用研磨剤関連 HD基板の薄肉化に伴い、ユーザー毎に改良点の異なる要求を受け、改良品を提供し、良好な結果が得られています。また、次世代の基板に対応する砥石の開発も継続しております。 (6)生活資材関連 昨年度開始したNEWブランド開発プロジェクトでは、“水滴ストレスを無くす(Nо Suiteki Stress)”をコンセプトに新規ブランド“STTA”を、2022年2月のギフトショーで発表しました。2月後半から販売を開始し、好評を得ております。 当連結会計年度において、特許出願、実用新案出願はありませんでした。特許の登録は、国内で2件でした。 当事業の研究開発活動は合計26名で行っております。
FY2021|2,287 文字
5【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、570百万円であります。(ファインケミカル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は325百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス・車内①フクピカ5Gen24枚 ボディとガラスの両方に使用でき、拭くだけで汚れ落としと同時に強力な水ハジキ効果を発揮する水なし洗車「フクピカ」の第5世代モデル。②Gジェッター 水形・水流の両方を無段階に調節・組み合わせることで、ボディのすすぎ洗いからパーツの洗浄、鉄粉取り作業まで、洗車の工程やパーツ形状に合わせ洗車ができるホースに取り付けるタイプの散水ノズル。③ルームピアパネルクリア 車内のタッチパネルに付着する指紋・皮脂汚れを徹底ガードするフッ素タイプのパネル用コーティング剤。④窓フクピカ曇り止めドライ 曇ったガラスをサッと拭くだけで瞬時にくもりを解消するドライシートタイプの車内のくもり止めシート。(2)衛生対策①クリニクル 除菌アルコールジェル テーブル・ドアノブ・手すり・スイッチなど、生活する中で接触機会のある箇所のクリーニングに使える液ダレしにくい速乾ジェルタイプ。②クリニクル 消毒ウェットシート 有効成分「塩化ベンザルコニウム」が“手指・皮フの洗浄・消毒”効果を発揮する指定医薬部外品のウェットシートタイプ外皮消毒剤。③クリニクル マスクのシャンプー つけおき不要でマスクの洗浄が完了する泡スプレータイプのマスク専用洗浄洗剤。(3)業務用①PROSPEC H-7設備用防汚コート 抗菌性 従来品の性能はそのままにコーティング剤に含まれる特殊抗菌成分が菌の繁殖を抑制し、高い抗菌効果を発揮するビルや建物内施設用の反応型ガラス系コーティング剤。②G’zox CLASS R ガラス系コーティング被膜に高レベルの撥水性能を付与、硬質ガラス状被膜による超耐久性と驚異的な撥水性を発揮し、しっかり雨をはじくとともに、酸性雨や水アカからボディを守るガラス系コーティング剤。③G’zox CLASS H 優れた疎水コーティングがスムーズな排水効果を実現、ボディに乗った汚れを効率的に洗い流す疎水性ガラス系コーティング剤。④G’zox CLASS M 強力な撥水性、耐久性を備えつつ、吸い込まれるような深い艶感を実現した「リアルガラスコート」シリーズの最上位モデル。 当連結会計年度において、特許登録は国内で2件、実用新案登録が3件でした。 当事業の研究開発活動は合計11名で行っております。 (ポーラスマテリアル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は245百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。(1)メディカル関連 クラスⅠの商品2件についてPMDAへの届出を完了し、試作品のモニター調査を開始しましたが、コロナ禍で進捗に影響が出ております。一方、PVAスポンジを使用した新型コロナウイルス検査キットを関西の大学に新たに設置されたPCRセンターに納入しました。納入後、同センターで運用する中で、他用途展開も念頭に置いた検査キットの改良を進めております。 (2)電極材関連 小型二次電池用電極材の改良を進めており、耐久性試験中の電極剥がれの対策品と性能改善品を作成、現在評価中となっております。 (3)新規テーマ関連 昨年度より取り組んでいる大学との共同研究についての進捗は以下のとおりです。・硬脆材料用研磨材の開発:高圧高速研磨機でのサファイア基板及び、SiC基板の研磨試験を行い、従来法よりも良い加工レートを得ました。・医療系に向けたPVAスポンジへの機能付与:スポンジの種類、形状に寄らずPVAスポンジがQS抑制に有効である事が確認できました。・アナモックス菌による排水処理システム:コロナ禍の影響で、ベンチプラントの稼働が4月以降に延期となりました。 (4)半導体用洗浄関連 洗浄性能向上を目的とした新処方品「J-Brush」が、ブラシから溶出する微量金属が少ない事が評価され、最先端分野での採用が決定しております。 また、Break-in時間の短縮について、これまでは外部での評価に頼っておりましたが、自社で評価出来る様に、洗浄試験装置とDefect検出装置を導入しました。それらを有効活用し、さらなる改善、改良に取り組んでまいります。 (5)HD用研磨剤関連 業界の動向として高強度基板の採用は先送りとなり、現行基板の薄型化が進められています。その様な環境の下、現行基板用の砥石について、基板表面の面粗さ向上や平面度向上、そしてレートの向上と砥石の更なる品質向上に取り組んでまいります。 (6)生活資材関連 各社へのOEM専用品の開発を終え、量産に移行しております。超吸水スポンジのグレー色については、好調な販売が続いています。また、“suuu オブジェ”の生産体制の見直しを進め増産検討を続けています。 新たに、デザインコンサルティング会社と契約し、NEWブランド開発プロジェクトを発足しております。 当連結会計年度において、特許出願は国内外で7件、実用新案出願はありませんでした。 当事業の研究開発活動は合計22名で行っております。
FY2020|1,922 文字
5【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、573百万円であります。(ファインケミカル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は332百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。 自動車ボディ・ホイール・車内、ヘルメットシールド①パーフェクトフォーム スターティングセット 加圧式噴射器「モビルフォーマー」に専用のシャンプーをセットしスプレーすることで、自分で手軽にプロが使うようなボディへのクッション性に優れたきめ細かく濃密な泡を実現するカーシャンプーセットになります。 付属の専用シャンプーは1回きりのパウチパックになっており近年の廃棄プラスチックにも考慮したパッケージとなっております。②パーフェクトフォームシャンプーtypeS(10pcs,30pcs) 加圧式噴射器「モビルフォーマー」専用のシャンプーになります。③マックスウォッシュ伸びる!吸水フラッグ 最大74センチの軽量ロングシャフトにより車高の高い車のルーフの吸水も簡単にできる洗車用品になります。④マックスウォッシュフォーマットクロス 洗車後の水滴をひと拭きで瞬速吸水できる吸水用マイクロファイバークロスになります。⑥ディグロス ホイールトニック5.0 きめ細かい泡がホイール表面に密着し、ブレーキダスト等の頑固な汚れまで強力洗浄、同時に撥水コーティング被膜を形成し、水アカや汚れがつきにくくなることで、ホイールの光沢感を持続させるホイール専用のクリーナー&コーティング剤になります。⑦ディグロス神トレ ホイールブラシ 凸凹形状×極細繊維の相乗効果により、水洗いだけでホイールにこびりついたしつこい汚れまでごっそり落とす、ホイールクリーニング専用のスポンジになります。⑧ディグロス神トレ ホイールスポンジ ホイールのナット穴やバルブ穴周辺などの細部の汚れまで残さずかき取るホイールクリーニング専用ブラシになります。⑨ルームピアコンパッタ ダッシュボードなどの車内の未塗装樹脂パーツのツヤ出しとキズ隠しができるツヤ出し剤になります。⑩レインバースト ヘルメットシールドに特化した撥水剤になります。シールド表面が濡れた状態でも使用することができ、また低速走行時にも雨粒が流れ落ちる設計となっており、出先での急な雨でも安全な走行をサポートします。 当連結会計年度において、特許登録は国内で1件、実用新案登録が2件でした。 当事業の研究開発活動は合計10名で行っております。 (ポーラスマテリアル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は240百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。(1)メディカル関連 第三種医療機器製造販売業の業許可を取得し、第三種医療機器製造業の登録を行いました。クラスⅠの医療機器の試作品を作成し、関係機関、施設でのモニター調査を開始しました。 (2)電極材関連 小型二次電池用電極材として、ユーザーでの初期評価を行ったところ、アセンブリ時の電極剥がれの指摘を受けたため、剥がれ対策品を作成し、再評価を依頼しています。 (3)新規テーマ関連 研磨剤について大学と共同研究を進めているSiC基板、ガラス、サファイア等の硬脆材料用研磨剤について、加工効率の向上を目標に研磨条件の検討を続けています。また、微生物担体については、担体への機能付加という観点から、大学と共同研究を継続しています。 (4)半導体用洗浄関連 洗浄性能向上を目的に新たな観点から開発を進めてきた新処方品について、実機評価を行いBreak-in時間に関して現行品に対して優位性のある結果が得られたため、今春の上市を目標に製造条件の検証を行っています。 (5)HD用研磨剤関連 ユーザー要求に応え、アルミ製HD基板の平滑度の改善を目的として開発した砥石がユーザー評価でも良好な結果を得、一社では現行品から切替が始まり、別の一社では二次評価に入りました。また、次世代基板用砥石の開発に着手しました。 (6)生活資材関連 新ブランド“suuu”の第二弾として、マーブルキューブ、マーブルバーについて、2019年10月に販売を開始しました。 当連結会計年度において、特許出願は国内外で4件、登録は国内外で2件、実用新案出願が国内で1件でした。 当事業の研究開発活動は合計22名で行っております。
FY2019|2,066 文字
5【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、620百万円であります。(ファインケミカル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は417百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス・車内用品①ルームピア ニオナックス 布シート用 シートの内部に溜まったニオイ・シート表面のニオイを消臭できるアイテムです。強力な噴射力の効果で、シート内部まで消臭成分を拡散させることができ、従来の消臭剤では届きにくかった部分まで消臭効果を行きわたらせることができます。②ベイルジスタ傘用 傘の表面にスプレーするだけ、目に見えないナノレベルの超微細な突起物を連続して形成。水滴と接する面積が極限まで小さくなることで、「ハスの葉」のように、水滴は傘の表面に留まっていることができず転がり落ちます。③レインドロップ ソフト99の独自技術を融合した、新開発“RASシールド剤”を配合しました。素材が異なる「塗装面」「ガラス面」どちらに対しても強力に密着し、瞬時に撥水&艶被膜を形成します。④ハイモースコート ザ・グロウ G’ZOX最高峰の艶とモース硬度レベル8の超高硬度を併せ持つ2層構造ガラス系ボディコーティングです。艶が長期間持続し、膜厚感を生み出す仕様で、従来タイプを遥かにしのぐクオリティに仕上げます。 当連結会計年度において、特許登録は国内で2件、実用新案登録が2件でした。 当事業の研究開発活動は合計12名で行っております。 (ポーラスマテリアル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は202百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。(1)メディカル関連 営業部と協力し、滅菌処理品の展示会への出展、サンプル配布といった活動を通して、用途開発を続けています。また、公的機関より紹介を受けた医療系コンサルティング会社と契約を結び、PVAスポンジの適用可能性のある製品の調査を実施した結果、PVAスポンジの持つ吸液性、保液性、剥離性といった特徴に着目し、創傷被膜材を開発ターゲットとすることにしました。 (2)電極材関連 大学と共同で進めている電気二重層キャパシタ用電極材については、実用強度の実現に目途が立ち、開発パートナーでの実装評価でも期待された結果を得ることができました。しかし、これまで進めてきた大型のキャパシタは、リチウムイオン電池との価格競争が厳しい現実に直面し、開発ターゲットを小型のキャパシタに変更しました。 一方、共同開発先の大学では学会発表を行いました。また、学校併設の展示会への出展も実施する等、ニーズ探索も進めています。 (3)新規テーマ関連 研磨材と微生物固定化担体の分野で大学との共同研究を実施しています。研磨剤分野では、これまで苦手としている硬脆材料研磨への適用を視野に、定盤及び砥石の開発を進めてきましたが、定盤については、具体的な用途、ユーザーが見つからないため今年度で共同研究を中止することにしました。砥石については、SiC基板の砥粒レス研磨について実用化に向けて共同研究を継続していきます。 微生物固定化担体分野では、アナモックス菌へのPVA単体の適用について基礎評価を進めてきたところ、立上りが早いという結果が得られ、学会発表、展示会出展を実施しました。実用化に向けた検討に入っています。 (4)半導体用洗浄関連 初期パーティクル低減を目的にCP品を紹介してきたところ、ロジックメーカーとメモリメーカーでの採用となり、継続的に生産しています。 一方で、配線の微細化に伴うユーザーからのより高度な要求に対応するために開発してきた新商品が、産総研での実機評価で良好な結果を得ることができました。量産化に向けた検討に入り、また、ユーザーへのPR資料用のデータ収集を進めていきます。 (5)HD用研磨剤関連 HD基板メーカーからの加工レート向上と基板の表面粗さ改善の要求に対し、各々の要求に応えるべく個別に新規砥石を開発、提案し、一時評価で良好な結果が得られたため、量産評価に入っています。また、次世代に向けた具体的な目標値も提示され、その実現に向けた砥石を開発し提案しています。 (6)生活資材関連 新ブランド“suuu”の特にオブジェの“シズク”が好評を得ており、継続的に注文が入っています。量産化に向けた試験装置での運転条件を確立しました。 また、“suuu”第二弾も展示会で発表し好評を得、販売に向けた準備を進めています。 当連結会計年度において、特許出願は国内外で0件、登録は国内外で4件、実用新案出願が国内で1件でした。 当事業の研究開発活動は合計20名で行っております。
FY2018|1,839 文字
5【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業とポーラスマテリアル事業にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、586百万円であります。(ファインケミカル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は390百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス・車内用品①窓フクピカジェル ジェル状の窓ガラスクリーナーを開発いたしました。ジェル状にすることで、飛び散りと液垂れを抑えることができます。②マックスウォッシュ ロングスポンジ 大きな車を簡単に洗車したいというニーズに応えるべく、作業効率を追及し無理せず上下に届くユニバーサルデザインを意識した新ブランド「マックスウォッシュ」シリーズを立ち上げ、スポンジ部45cm、全長約73cmのロングスポンジを開発いたしました。女性でもルーフを簡単に洗車することができます。③マックスウォッシュ ロング水切りワイパー 「マックスウォッシュ」シリーズとして、全長約60cmの水切りワイパーを開発いたしました。一気に水滴を払い落とすことができ、大きくても軽く持ちやすくなっております。④ルームピア ウォッシュミスト 車内全般に使用可能なマルチルームクリーナーを開発いたしました。べたつかず、さらっとした仕上りが実現いたしました。 当連結会計年度において、特許登録は国内で2件、実用新案登録が2件でした。 当事業の研究開発活動は合計12名で行っております。 (ポーラスマテリアル)当事業における当連結会計年度の研究開発費は196百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。(1)メディカル関連 営業部と協力し、滅菌処理品の展示会への出展、サンプル配布といった活動を通した用途開発に加え、外部機関を利用した医療分野ニーズとのマッチング評価を行うための検討を開始いたしました。また協業メーカーと薬液塗布材用途での商品上市に向けた取り組みを進めております。 (2)電極材関連 大学と共同で進めている電気二重層キャパシタ用電極材については、実用強度の実現に向けた製法の検討を行い、実装評価に向けた準備を進めております。また、開発パートナーでは、当社電極材を用いたEDLCの評価を続けております。主に研究者向けの標準電極材としての販売を開始し、新規引き合い情報獲得に向けた学会等での展示紹介も実施いたしました。 (3)新規テーマ関連 硬脆材料研磨用の定盤及び砥石について、それぞれ大学との共同研究を続けており、その成果について学会発表を行いました。担体への機能付与及び嫌気性環境下での適用性を目的として、大学との共同開発を進めております。初期評価で良好な結果が得られたため、実用化に向けスケールアップを実施し、その効果の確認を行ってまいります。 (4)半導体用洗浄関連 Break-in時間の短縮及び洗浄性能向上や耐久性向上を目指した開発に取り組んでおります。Break-in時間の短縮については一定の成果が得られ、高zeta電位素材とCP処理、MS処理を組み合わせたラインナップでユーザーへの紹介を進めております。さらに、昨秋実施した外部評価により、従来より微少な領域でのパーティクル除去が課題として抽出された事を受け、パーティクルの同定、除去性能を向上させる物性、形状の検討を開始しております。 (5)HD用研磨剤関連 HDDの高容量化、低コスト化に対応するために、HD基盤に薄肉化、低コスト化が求められている中で、加工レート向上、平坦度向上を目的とした新しい砥石の開発に取り組んでおります。メインユーザーとは、定期的に技術打合せを実施し、そこで確認した開発方向性に即し、物性変動の安定化、微妙な物性調整手段の開発を進めております。 (6)生活資材関連 昨年2月に販売を開始した新ブランド“Suuu"が引き続き好評を得ており、SNSでの拡散効果もあって継続的に受注が入っております。増産に対応する体制の構築、必要設備の検討を進めてまいります。 当連結会計年度において、特許出願は国内外で4件、登録は国内外で3件、実用新案出願が国内で2件でした。 当事業の研究開発活動は合計19名で行っております。
FY2017|1,920 文字
6【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業部門とポーラスマテリアル事業部門にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、524百万円であります。(ファインケミカル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は320百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車ボディ・ガラス・車内用品①ルームピア クロスバリア 食べこぼしなどによるシートのシミを防ぎたいというニーズに応えるべく、自動車シート等の繊維向けの水系防汚コーティング剤を開発いたしました。フッ素樹脂配合で水、汚れを防ぎます。②DIGLOSS(GIRAEDGE)ギラギラしたツヤを出すことができるタイヤコーティング剤を開発いたしました。水性処方とすることで、タイヤへの悪影響を低減いたしました。(ブラックシールド)新開発のシールドポリマーを配合し、タイヤの汚れの固着を防ぐ、スプレータイプのツヤ出し防汚剤を開発いたしました。未塗装樹脂パーツやホイールハウス内にも使用可能です。 (2)その他(業務用製品)①F-7整備自販機用ガラスコート 経年劣化を起こした自動販売機の塗装面に対して美観を修復するガラスコーティング剤を開発いたしました。フェニル変性アルコキシオリゴマーを使用することで、ツヤ復元性能が高く、耐候性3年の長期持続性能を実現いたしました。 当連結会計年度において、国内特許1件を出願しており、登録は国内で2件、実用新案出願が2件でした。 当事業の研究開発活動は合計12名で行っております。 (ポーラスマテリアル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は204百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。(1)新規多孔質体 4月に出展した展示会を機に、液体の吸収や搬送ラインの緩衝用等、様々な用途での引き合いが入り、個別に対応を続けており、少量ながらも売上に繋がり始めました。さらなる要求に応えるべく、材質、サイズの拡張、プロセスの設計に取り組んでおります。 (2)電池関連材料 大学と共同で進めているPVA/フェノール多孔質体を前駆体とした電気二重層キャパシタ用電極材料に有効なシームレス活性炭の開発においては、加工方法及び耐久性向上を目的とした改善に取り組んでいます。開発パートナーでは、当社から提供した電極材を使用してEDLCセルを組み、特性評価が可能な体制が整いました。また、標準電極材として販売することで、新規用途開発にも着手しました。 (3)メディカル関連 展示会に各種開発品を出展し、多くの引き合いを獲得しました。営業部門と協力し、フォローを続けております。医療機器に関する業許可の取得に向けては具体的な商品が必要であるため、医療衛生材での商品化の可能性について調査を続けております。なお、PVA素材で安全性をクリアする滅菌条件も見出しました。 (4)新規研磨材 AL-ハードディスク研磨用の砥石については、次世代に向けた2段研磨用砥石の開発を続けております。 開発を継続しているサファイア基板研磨用定盤については、研磨装置による研磨条件の最適化も重要であると判断し、品質改良を目的に大学と研磨評価の共同研究を進めております。 また、新たな大学と開始した硬脆材料研磨用砥石の共同研究では、試作した砥石で一定の評価が得られましたので、来年度も共同研究を継続することといたしました。 (5)半導体向け洗浄部材 芯挿入後の薬液処理品をCP(Chemical PBI(PreBreak-in))品と名付け、半導体各社へのPRを実施し、各社へ求評用サンプルを提出してまいりましたが、1社でその性能が認められ、採用となりました。今後は、コストダウンに注力した要素技術開発も引き続き進めてまいります。 また、CP品について、以前とは別の外部評価機関で現在の主力サイズのブラシで実機評価を実施し、その有効性を確認いたしました。 (6)生活資材 外部の工業デザイナーを起用したブランディング活動では、11月の展示会へ出展したところ好評を得、2月末より3箇所にて販売を開始いたしました。その後の販売も好調に推移しており、生産が追い付かない状況にあり、体制強化を進めております。 当連結会計年度において、特許出願は国内外で2件、登録は国内外で3件、実用新案出願が国内で1件でした。 当事業の研究開発活動は合計21名で行っております。
FY2016|1,971 文字
6【研究開発活動】 当社グループは多様化、高度化、精密化した顧客ニーズに対応していくため、ファインケミカル事業部門とポーラスマテリアル事業部門にて製品の研究開発を進めております。 当連結会計年度における各事業別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、544百万円であります。(ファインケミカル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は326百万円となっております。主な研究成果は次のとおりであります。 自動車ボディ・ガラス①コーティング施工車専用ワックス 新車販売時にコーティングする車両の増加とそのメンテナンスのニーズに応えるとともに、環境にもやさしい製品を目指し、石油系溶剤を使用しない新規固形化技術を用いて、自動車販売ディーラーなどで施工されているボディコーティングを使用した車両に使用してもコーティング皮膜への影響を問題のないレベルに抑え、かつ従来の油性固形ワックスと同等以上の性能を発揮する塗り込み式水性ワックスを開発いたしました。 ②ガラコブレイヴ 自動車軽量化を目的としたガラスに代わる素材として、今後自動車の製造において、透明樹脂の採用が増えることを見込み、ガラスはもちろん今まで使用できなかった透明樹脂にも強力な撥水コーティングができる製品として開発いたしました。 当連結会計年度において、国内特許3件を出願しており、国内出願特許2件が登録になりました。 当事業の研究開発活動は合計12名で行っております。 (ポーラスマテリアル) 当事業における当連結会計年度の研究開発費は213百万円となっております。 主な研究成果は次のとおりであります。①新規多孔質体 工業用スワブ「ピオラスストランド」としてソフト、ハードの2種類、外径φ5、φ3mmのストランドを開発、展示会に軸付サンプルを展示しました。ユーザーからの反応を参考に更なる改善、改良を進めていきます。また、新たなニーズを取り込むためにシート状等の異形状品の開発も進めています。 ②電池関連材料 大学と共同で進めているPVA/フェノール多孔質体を前駆体とした電気二重層キャパシタ用電極材料の開発においては、大学の紹介で新たな開発パートナーを得て、シームレス活性炭電極材を実用化サイズで性能評価しております。これまで得られた知見を基に実用化サイズの電極材の試作条件の検討を進めています。 ③メディカル関連 体外診断薬キット部品として、新たに2社で採用になったほか、新規検査装置の部品としての採用も決まり、徐々にではありますが、用途が広がってきております。また電子線照射時のホルムアルデヒド溶出については、包装方法で低減が出来ることを見出し、特許出願いたしました。また、新たに消毒薬塗布具の塗布材料としての採用が決まり、平成28年2月より出荷を開始しました。 ④新規研磨材 HDDに搭載するハードディスクの多層化でユーザーから提示された研磨性能も参考に次世代AL-MD用砥石の開発を続けております。 サファイア基板研磨用定盤については、昨年度末実施した外部機関での実装実験を参考に小型両面研磨機での内部評価を可能としました。課題としていた研磨レートの維持とドレス後の研磨レート復元については、処方変更で解決の目途が立ったことによって、再度、外部機関での実装実験に向けた準備に入りました。 ⑤半導体向け洗浄部材 洗浄性能の向上策として、これまで提案してきたSofterタイプ、MSタイプが本格採用となり量産レベルに移行いたしました。もうひとつの課題である初期立ち上げ時間(Break-in時間)の短縮に対して提案してきた芯挿入後の通水洗浄については、残念ながらユーザーで改善効果が認められませんでした。そこで別途進めていた芯挿入後の薬液処理品を外部評価機関で評価を行い、その有効性を確認しました。そのデータを基に各社向けのプレゼン資料を作成し、紹介を開始しました。 ⑥生活資材 生活資材用途では、年末商戦向けに「汚れ落としシリーズ」プロ用として「鏡・ガラス用」、「陶器タイル用」「人工大理石・樹脂用」の3用途で「荒目」「中目」「細目」の3種類、計9種類の上市をしました。 外部の工業デザイナーを起用したブランディング活動ではデザイナーより提案された内容から2品種、2デザインの計4種類を選定し、来秋の展示会を目標に進めております。ブランドロゴ、ブランドメッセージの作成に入るとともに商品についても形状、色の使用をより具体化し、試作を続けてまいります。 当連結会計年度において、特許出願は国内外で3件、登録は国内外で2件、実用新案出願が国内で2件でした。 当事業の研究開発活動は合計19名で行っております。