事業の概要
- 多岐にわたる化学製品の製造販売マナック・ケミカル・パートナーズは、臭素化合物を中心とした多種多様な化学製品を製造・販売しています。難燃剤、医薬品原料、IT素材関連、工業薬品など、幅広い産業分野に製品を提供しており、少量多品種生産が特徴です。これにより、特定の産業に依存せず、多様なニーズに対応できるビジネスモデルを構築しています。
- ファインケミカル事業が収益の柱同社の事業はファインケミカル、難燃剤、ヘルスサポートの3部門で構成されています。特にファインケミカル事業は、医薬やハイテク分野向けの機能性材料、半導体・電子材料の中間体などを手掛け、売上高39.33億円、営業利益6.03億円と最も高い収益性を誇ります。この事業が全体の収益を牽引する重要な役割を担っています。
- 子会社連携による事業展開連結子会社のマナック株式会社が製品の製造・販売を担い、マナック(上海)貿易有限公司が中国での輸出入業務を担当しています。また、非連結子会社のエムシーサービス株式会社が倉庫賃貸、関連会社のヨード・ファインケム株式会社がヨウ素関連製品の開発・製造・販売を行うなど、グループ全体で連携し、効率的な事業運営と多様な製品供給体制を構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- ファインケミカル事業医薬、ハイテク分野向けの機能性材料や、半導体・電子材料・情報関連分野の中間体などを手掛ける事業です。マナック株式会社とマナック(上海)貿易有限公司が担当しており、売上高39.33億円、営業利益6.03億円と、同社グループで最も高い収益を上げています。多岐にわたる特殊用途に対応し、高付加価値製品を提供しています。
- 難燃剤事業電気製品や自動車部品などの産業分野で使用される難燃剤を製造・販売する事業です。マナック株式会社とマナック(上海)貿易有限公司が担当しており、売上高39.74億円、営業利益0.72億円です。売上規模はファインケミカル事業と同程度ですが、利益率は低く、中国市場の消費低迷などの影響を受けやすい特性があります。
- ヘルスサポート事業人工透析薬剤用原料、抗菌剤原料、試薬などを提供する事業です。マナック株式会社が担当しており、売上高13.95億円、営業利益0.54億円です。医療・健康分野に貢献する製品を手掛けており、安定した需要が見込まれる一方で、他の事業と比較すると規模は小さいですが、社会貢献性の高い事業と言えます。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FineChemicalBusiness | 地域 | 39 | 6 | 15.3% |
| FlameRetardantsBusiness | 地域 | 40 | 1 | 1.8% |
| HealthSupportBusiness | 地域 | 14 | 1 | 3.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社2社、非連結持分法非適用子会社1社、持分法非適用関連会社1社で構成されております。 当社グループは、各種化学製品の製造及び販売を主たる業務としております。また、当社グループは臭素化合物を中核とした少量多品種の生産を特徴としており、当社グループ製品の用途は難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連及び工業薬品等、あらゆる産業分野を対象としております。・連結子会社 当社は、マナック株式会社の発行済全株式を保有しております。 当社は、マナック株式会社及びマナック株式会社100%出資子会社であるマナック(上海)貿易有限公司を連結の範囲に含めております。 当社は、マナック株式会社に対して、経営指導を行っております。また、マナック(上海)貿易有限公司は、中国国内における化学品の輸出入業務を行っております。・非連結持分法非適用子会社 エムシーサービス株式会社は、マナック株式会社に対して、倉庫賃貸業務等の役務提供を行っております。・持分法非適用関連会社 ヨード・ファインケム株式会社は、ヨウ素関連製品の開発、製造、販売を事業目的とする合弁会社であります。 マナック株式会社は、ヨード・ファインケム株式会社に対して、ヨウ素関連製品の製造委託を行っております。 事業別の主な内容は次のとおりであります。なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(1) ファインケミカル事業 多岐かつ特殊用途向けが多く、医薬、ハイテク分野において使用される機能性材料、半導体分野、電子材料及び情報関連分野の中間体として使用されております。 当該対象企業は、マナック株式会社及びマナック(上海)貿易有限公司であります。(2) 難燃剤事業 電気製品、自動車部品等の産業分野において使用されております。 当該対象企業はマナック株式会社及びマナック(上海)貿易有限公司であります。(3) ヘルスサポート事業 人工透析薬剤用原料、抗菌剤原料及び試薬として使用されております。 当該対象企業はマナック株式会社であります。 事業系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 国際競争激化と競合先の価格競争力、新規参入による価格競争にさらされる可能性。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 臭素化・ヨウ素化等の合成技術、微量金属管理や機能設計/評価技術。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:国内外の経済情勢・需要変動 / 価格競争 / 原材料の調達
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
提供された財務サマリに具体的な無形資産に関する情報が含まれていないため、評価不能。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
化学品は特定の用途に特化している場合、顧客の切り替えコストは一定程度存在する可能性があるが、具体的な製品や顧客基盤に関する情報がなく、その程度を判断するのは難しい。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ネットワーク効果が期待できる事業モデルではないため、スコアは0とする。
コスト優位★★☆☆☆
化学業界は規模の経済や効率的な生産プロセスがコスト競争力に影響を与える可能性があるが、マナック・ケミカル・パートナーズの具体的なコスト構造や優位性を示すデータがないため、現時点では限定的な評価となる。
規模の経済★★☆☆☆
化学品製造業は一般的に規模の経済が働くが、マナック・ケミカル・パートナーズの市場シェアや業界内でのポジションに関する情報が不足しており、効率規模の優位性を判断するには不十分。
- 臭素化合物の少量多品種生産同社グループは臭素化合物を中核とした少量多品種生産を特徴としています。これにより、難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連、工業薬品など、幅広い産業分野の特殊なニーズに対応できる柔軟性を持っています。特定の製品や市場に依存せず、多様な顧客要求に応えることで、安定した事業基盤を築いています。
- 多岐にわたる産業分野への展開製品の用途が難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連、工業薬品と多岐にわたるため、特定の産業の景気変動リスクを分散できる強みがあります。特にファインケミカル事業では、医薬やハイテク分野向けの機能性材料、半導体・電子材料の中間体など、成長分野への貢献も期待されます。これにより、幅広い市場機会を捉えることが可能です。
- グループ会社による機能補完マナック株式会社が製造・販売、マナック(上海)貿易有限公司が中国での輸出入、エムシーサービス株式会社が倉庫賃貸、ヨード・ファインケム株式会社がヨウ素関連製品の開発・製造・販売を担うなど、グループ各社がそれぞれの強みを活かして事業を補完し合っています。これにより、効率的なサプライチェーンと多様な製品ラインナップを実現し、競争力を高めています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、化学を基盤とする技術と製品の創出を通じて、医薬・先端技術分野にとどまらず、社会全体に価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。また、多様なパートナーとの協業を積極的に進めることで、多様な知見や技術を融合させ、より多くの人々にとって“ワクワクする未来”の創出を目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、投下資本の運用効率と収益を重視し、自己資本利益率(ROE)を経営管理の重要指標としており、2024年6月24日公表のグループ中期計画において、中期的な目標値を8%以上に設定しております。 (3)経営戦略等 当社グループは、臭素化・ヨウ素化技術を強みに、環境対応やグローバル・スタンダードへの適合を進めるとともに、高機能・高付加価値製品の提案を通じて、新技術開発と新分野の開拓に取り組んでまいります。 グループ中期計画(2024-2027年度)では、2024-2025年度を事業再構築期間、2026-2027年度を事業拡大期間とし、足元の業績の早期回復に努めるとともに、企業価値向上に向けた成長投資を行ってまいります。 (4)経営環境 当連結会計年度は半導体分野の市況回復が見られ、ファインケミカル事業における開発が順調に進みました。一方、難燃剤事業における国内・中国市場の需要低迷が継続し、海外品との競合が激化し、製造コスト、環境対応コスト等の上昇により収益状況が悪化しました。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、対処方針 各事業を取り巻く市場環境の変化、米国政権交代による政策変更の影響、国内外の経済情勢、原材料・燃料エネルギー・設備資材等の価格高騰、為替の影響、地政学リスクや物流の不透明感等により、当社グループの生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このような経営環境のもとで当社グループは、早急な収益回復を最重要課題と位置づけ、販売価格の見直しや事業ポートフォリオの再構築を着実に進めております。その他の施策として、工場の生産効率化や原材料・燃料エネルギー・設備資材等の価格高騰や調達難化への対応等の継続的な取組を行ってまいります。また、サプライチェーン上、調達が不安定な状況になっている、もしくはそのような状況が想定される製品については、安定的な原材料調達を行えるよう複数購買対象の拡大等、調達プロセスの改善を行ってまいります。 各セグメントにおいては以下の課題を認識しており、その課題解決に向けた施策を推進してまいります。 ファインケミカル事業は、既存製品の収益性向上、新規案件獲得数の拡大を課題として認識しております。その施策として、高機能・高付加価値製品の継続的な創出に取り組むほか、成長戦略として半導体関連製品の受託拡大、その他新規受託製品獲得に向けた体制を強化し、当社グループのマナック株式会社福山工場において必要な投資を着実に実行してまいります。 難燃剤事業は、早急に収益性を改善する必要性を認識しております。難燃剤の市況見通しは、短期的には中国経済の減速に伴う低迷が継続する可能性が高く、販売数量の拡大以上に収益性の確保を重視します。その施策として、販売価格の改定や製造工程の最適化を図ってまいります。また、難燃不燃材料等の新製品開発活動の早期収益化を図る活動を行ってまいります。 ヘルスサポート事業は、サプライチェーンの維持に努め、顧客ニーズに合わせた人工透析用原料や抗菌剤原料等、社会に必要とされる製品を安定的かつ持続的に供給してまいります。 加えて、当社グループは、企業の社会的責任を認識し、内部統制の有効性を高め、コンプライアンスを徹底いたします。また、優秀な人材の確保・育成を図り、安全操業、環境に配慮した事業活動を行ってまいります。さらに、自然災害の発生等に備え、定期的な災害防止活動やBCPの運用等、事業リスクの最小化に向けた施策を改善・継続してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、化学を基盤とする技術と製品の創出を通じて、医薬・先端技術分野にとどまらず、社会全体に価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。また、多様なパートナーとの協業を積極的に進めることで、多様な知見や技術を融合させ、より多くの人々にとって“ワクワクする未来”の創出を目指しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、投下資本の運用効率と収益を重視し、自己資本利益率(ROE)を経営管理の重要指標としており、2024年6月24日公表のグループ中期計画において、中期的な目標値を8%以上に設定しております。 (3)経営戦略等 当社グループは、臭素化・ヨウ素化技術を強みに、環境対応やグローバル・スタンダードへの適合を進めるとともに、高機能・高付加価値製品の提案を通じて、新技術開発と新分野の開拓に取り組んでまいります。 グループ中期計画(2024-2027年度)では、2024-2025年度を事業再構築期間、2026-2027年度を事業拡大期間とし、足元の業績の早期回復に努めるとともに、企業価値向上に向けた成長投資を行ってまいります。 (4)経営環境 当連結会計年度は半導体分野の市況回復が見られ、ファインケミカル事業における開発が順調に進みました。一方、難燃剤事業における国内・中国市場の需要低迷が継続し、海外品との競合が激化し、製造コスト、環境対応コスト等の上昇により収益状況が悪化しました。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、対処方針 各事業を取り巻く市場環境の変化、米国政権交代による政策変更の影響、国内外の経済情勢、原材料・燃料エネルギー・設備資材等の価格高騰、為替の影響、地政学リスクや物流の不透明感等により、当社グループの生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 このような経営環境のもとで当社グループは、早急な収益回復を最重要課題と位置づけ、販売価格の見直しや事業ポートフォリオの再構築を着実に進めております。その他の施策として、工場の生産効率化や原材料・燃料エネルギー・設備資材等の価格高騰や調達難化への対応等の継続的な取組を行ってまいります。また、サプライチェーン上、調達が不安定な状況になっている、もしくはそのような状況が想定される製品については、安定的な原材料調達を行えるよう複数購買対象の拡大等、調達プロセスの改善を行ってまいります。 各セグメントにおいては以下の課題を認識しており、その課題解決に向けた施策を推進してまいります。 ファインケミカル事業は、既存製品の収益性向上、新規案件獲得数の拡大を課題として認識しております。その施策として、高機能・高付加価値製品の継続的な創出に取り組むほか、成長戦略として半導体関連製品の受託拡大、その他新規受託製品獲得に向けた体制を強化し、当社グループのマナック株式会社福山工場において必要な投資を着実に実行してまいります。 難燃剤事業は、早急に収益性を改善する必要性を認識しております。難燃剤の市況見通しは、短期的には中国経済の減速に伴う低迷が継続する可能性が高く、販売数量の拡大以上に収益性の確保を重視します。その施策として、販売価格の改定や製造工程の最適化を図ってまいります。また、難燃不燃材料等の新製品開発活動の早期収益化を図る活動を行ってまいります。 ヘルスサポート事業は、サプライチェーンの維持に努め、顧客ニーズに合わせた人工透析用原料や抗菌剤原料等、社会に必要とされる製品を安定的かつ持続的に供給してまいります。 加えて、当社グループは、企業の社会的責任を認識し、内部統制の有効性を高め、コンプライアンスを徹底いたします。また、優秀な人材の確保・育成を図り、安全操業、環境に配慮した事業活動を行ってまいります。さらに、自然災害の発生等に備え、定期的な災害防止活動やBCPの運用等、事業リスクの最小化に向けた施策を改善・継続してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の政権交代に伴う政策転換や世界各地での紛争など混沌とした世界情勢が続くものの、国内における雇用・所得環境の改善等により、穏やかな回復基調で推移いたしました。 しかしながら、当社グループは、難燃剤事業における収益状況悪化の影響により、売上高、利益共に前期比で減少いたしました。また、収益性が低下した生産設備等について減損損失を特別損失に計上いたしました。その結果、当連結会計年度における業績は、売上高は9,304百万円(前期比△382百万円、3.9%減)、営業損失は342百万円(前連結会計年度は105百万円の営業損失)、経常損失は275百万円(前連結会計年度は10百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は895百万円(前連結会計年度は82百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。ファインケミカル事業 ファインケミカル事業につきましては、電子材料製品や工業薬品及び医薬関連製品の需要は堅調に推移いたしました。当期は半導体分野を中心に回復が見られ、開発品も順調に立ち上がりました。また、医薬分野やヨウ素関連製品を中心とした海外向けの販売の需要も好調に推移いたしました。これらの要因により、前期末における連結子会社株式譲渡による売上高、利益の減少を一定程度緩和し、利益は前期比で微減にとどまりました。 この結果、売上高は3,933百万円(前期比+28百万円、0.7%増)、セグメント利益は603百万円(同△12百万円、2.0%減)となりました。 難燃剤事業 難燃剤事業につきましては、海外では円安基調が追い風となり一部プラスチック用難燃剤の販売は増加傾向であるものの、低調に推移する中国内需や米国政府の政策等、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 また、コストダウン活動及び値上げ活動に取り組んでいるものの、前期から継続している需要減少の影響を受け、売上高及び利益ともに減少いたしました。 この結果、売上高は3,974百万円(前期比△411百万円、9.4%減)、セグメント利益は72百万円(同△277百万円、79.4%減)となりました。 ヘルスサポート事業 ヘルスサポート事業につきましては、一部製品の終売により、販売数量が減少したものの、主力の人工透析用薬剤の原料は安定した需要を維持いたしました。 この結果、売上高は1,395百万円(前期比+0百万円、0.1%増)、セグメント利益は54百万円(同△7百万円、12.6%減)となりました。 財政状態に関しましては、次のとおりであります。(資産、負債及び純資産の状況) 当社グループの当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,452百万円減少し、12,646百万円となりました。これは主に、減損損失計上に伴う有形固定資産の減少、及び現金及び預金が減少したことによるものであります。 負債は、前連結会計年度末に比べて508百万円減少し、2,340百万円となりました。これは主に、原材料仕入等に伴う買掛金が減少したことによるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べて944百万円減少し、10,305百万円となりました。これは主に、利益剰余金が減少したことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ519百万円減少し、当連結会計年度末には2,767百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は108百万円(前年は118百万円の支出)となりました。これは主に、売上債権の回収によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は489百万円(前年は231百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は126百万円(前年は75百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)前期比(%)ファインケミカル事業(百万円)2,72762.2難燃剤事業(百万円)3,70282.5ヘルスサポート事業(百万円)62389.6合計(百万円)7,05373.7 b.商品仕入実績当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)前期比(%)ファインケミカル事業(百万円)669146.3難燃剤事業(百万円)38106.0ヘルスサポート事業(百万円)738108.8合計(百万円)1,447123.3 c.受注実績受注実績につきましては、最終販売製品の販売状況により大きく変動する傾向にあるため、中長期の会社業績を予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。 d.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)前期比(%)ファインケミカル事業(百万円)3,933100.7難燃剤事業(百万円)3,97490.6ヘルスサポート事業(百万円)1,395100.1合計(百万円)9,30496.1(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先 前連結会計年度(自2023年4月1日至2024年3月31日)当連結会計年度(自2024年4月1日至2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)第一工業製薬株式会社1,47315.28969.6中尾薬品株式会社1,05610.91,11111.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 当社グループの連結財務諸表の作成において、損益又は資産の状況に影響を与える見積り及び判断は、過去の実績や当該取引の状況、入手可能な情報に基づいておりますが、見積りは不確実性を伴うため、実際の結果はこれらと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容売上高 売上高は前連結会計年度に比べ382百万円減少の9,304百万円(前期比3.9%減)となりました。これは、難燃剤事業において、前期から継続している需要減少の影響による販売数量の減少が主な要因であります。営業損失 営業損失は342百万円(前連結会計年度は105百万円の営業損失)となりました。これは難燃剤事業における、需要減少の影響による収益状況の悪化が主な要因であります。経常損失 経常損失は275百万円(前連結会計年度は10百万円の経常損失)となりました。これは、営業損失と同様の要因であります。 親会社株主に帰属する当期純損失 親会社株主に帰属する当期純損失は895百万円(前連結会計年度は82百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。これは、収益性が低下した生産設備等について減損損失を特別損失に計上したことが主な要因であります。 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因として、最終製品の販売状況及び難燃剤の需要動向、当社グループが使用する原材料の市況変動に影響を受ける可能性があります。 資本の財源及び資金の流動性については、当社グループは事業運営上必要な資金の流動性の向上と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費用他、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資及び投資有価証券の取得等であります。 短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資等の資金調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金は該当なく、現金及び現金同等物の残高は2,767百万円となっております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、当社グループは投下資本の運用効率と収益を重視し、自己資本利益率(ROE)を経営管理の重要指標として位置付け、2024年6月24日公表のグループ中期計画において中期的な目標値を8%以上に設定しております。 しかしながら、当連結会計年度においては、親会社株主に帰属する当期純損失が895百万円となり、目標値と大きく乖離する結果となりました。これは難燃剤事業における収益状況の悪化の影響に加え、収益性が低下した生産設備等について減損損失を計上したことが主な要因であります。早急な当該指標の改善に向けグループが一体となり取り組んでまいります。 セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。ファインケミカル事業 電子材料製品や工業薬品及び医薬関連製品の需要は堅調に推移し、開発品も順調に立ち上がりました。また、医薬分野やヨウ素関連製品を中心とした海外向けの販売の需要も好調に推移いたしました。これらの要因により、前期末における連結子会社株式譲渡による売上高、利益の減少を一定程度緩和したことから、前期比で増収減益となりました。難燃剤事業 収益状況悪化の影響により、前期比で減収減益となりました。ヘルスサポート事業 一部製品の終売により、販売数量が減少したものの、主力の人工透析用薬剤の原料は安定した需要を維持したことから、前期比で増収減益となりました。
事業リスク
- 国内外の経済情勢と需要変動同社製品は半導体、医薬、電気製品、電子材料など多岐にわたる最終製品の中間材料として使われるため、国内外の景気変動や最終製品の需要減少が業績に影響を与える可能性があります。特に中国の消費低迷による難燃剤需要の減少は、すでに収益性に影響を及ぼしており、今後も市場環境の変化に左右されるリスクがあります。
- 原材料の調達と市況変動原材料の多くが石油化学原料と関連しており、ナフサ価格や為替相場、国際情勢、需給バランスの変化により価格が上昇する可能性があります。また、主要原材料である臭素の価格変動リスクも存在し、これらの価格上昇は製造コストを押し上げ、業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
- 激しい価格競争と新技術開発同社が事業を展開する市場では国際競争が激化しており、競合他社との価格競争や新規参入によるシェア低下のリスクがあります。また、技術革新が速い分野であるため、新製品や新技術の開発が遅れた場合、将来の成長と収益性が低下し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)国内外の経済情勢・需要変動 当社グループの製品は、半導体分野、医薬分野、電気製品、電子材料及び情報関連分野等、多岐にわたる分野の中間材料として使用されております。そのため、当社グループ製品の需要は、製品を販売している様々な分野の最終製品の販売状況の影響を受けることになります。当連結会計年度においては、中国における消費低迷の継続を背景に、電子材料部材や家電製品等に使用されるプラスチック用難燃剤の需要が一段と減少し、販売数量・販売単価ともに下落した結果、難燃剤事業の収益性に大きな影響を及ぼしました。そのため、国内外の関連市場の最終製品需要の縮小は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、市場環境の変化に柔軟に対応するため、製品ポートフォリオの見直しをはじめ、製造設備の共通化、新製品・新技術の研究開発を継続的に推進しております。 (2)価格競争 当社グループが事業を展開する多くの市場において国際競争が激化しております。競合先には価格面で当社グループより競争力を有している可能性があります。また、新しい競合先の市場参入に伴い、当社グループ製品が厳しい価格競争にさらされる可能性もあります。その結果、価格面での圧力、又は競争の激化によるシェアの低下により、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、これらに対応すべく、高付加価値製品の開発及び拡販、工場におけるコストダウン及び増産体制の整備に取り組み、価格面での優位性構築、製造原価の低減に努めております。 (3)原材料の調達 当社グループは、原材料を多数の供給業者から調達しております。供給業者における災害及び事故、中国をはじめとした海外における政策や米中貿易摩擦、中東・ウクライナ情勢等の地政学上のリスクの高まりにより原材料調達への支障が生じた場合には、生産活動の停止等の影響が考えられ、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、品質保証体制の整った取引先との契約締結、調達先の多様化、在庫水準の適正化等を通じて、安定的な調達体制の維持に努めております。 (4)原材料の市況変動 当社グループの使用する原料は、直接的あるいは間接的に石油化学原料と関係しているものが多くあり、ナフサ価格や為替相場の変動、国際情勢、需給バランス等の変化により価格が上昇する可能性があります。また、難燃剤事業の主要原材料である臭素は市場環境の変化による価格変動リスクがあり、その価格上昇は当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、市況価格や為替相場を注視し、調達先の多様化や在庫水準の適正化を図り、適切な原材料調達が行える体制構築に努めております。 (5)滞留在庫 当社グループの一部製品は計画生産を行っており、実際の販売が計画から乖離した場合、一時的に在庫が増加する可能性があります。また、一定期間以上滞留が認められる在庫については評価減や廃棄等により、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、適正在庫水準の維持を図るべく、滞留在庫等について定期的にモニタリングを行い、滞留在庫の圧縮に努めております。 (6)自然災害 当社グループの主要な生産拠点であるマナック株式会社福山工場と郷分事業所の所在地は、いずれも広島県福山市であります。地震や台風等の自然災害によって、これらの生産拠点が甚大な被害を受ける可能性があり、当社グループの生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、定期的な災害防止活動や設備点検の実施、BCPの策定等、事業リスクの最小化に向けた施策を実施しております。 (7)法的規制等 当社グループの事業の遂行にあたっては、遵守すべき各種法令等の規制があります。また、環境問題に対する世界的な意識の高まりから、環境に関する各種規制は強化される傾向にあります。これら法的規制の強化等により、事業活動の制限、追加の設備投資、費用等が発生した場合には当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、工場部門における環境保全に対する取組の実施や各種業界団体への加盟等により必要な情報の的確な収集を行い、各種法令等の遵守に向けた従業員教育に努めております。 (8)海外での事業活動 当社グループは、中国に現地子会社マナック(上海)貿易有限公司を有するほか、インドや欧州市場での販路開拓にも注力しております。しかしながら、政治体制の変動、法規制の変更、為替の急激な変動、または現地市場での営業展開が計画どおりに進展しない場合には投資回収の遅延や機会喪失が生じ、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、マナック(上海)貿易有限公司を中心とした海外情報の収集体制を構築しており、営業部門とも連携して最新動向を的確に把握します。また、現地パートナー企業とのアライアンス構築を通じて、海外事業の推進に努めております。 (9)新製品及び新技術開発 当社グループが事業を展開する多くの市場においては、技術の進歩、革新的な新製品の登場等急速に変化しております。当社グループの将来の成長は、既存事業の強化に加え、新製品の開発と販売、新規事業の育成に依存すると予想しております。市場の変化への対応の遅れや開発状況の遅れ等により、新製品及び新技術を開発できない場合には将来の成長と収益性が低下し、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10)事故・製造設備の老朽化 不慮の事故や設備の老朽化に起因する操業停止が発生した場合には被害補償、設備補修等に多額の費用が発生する可能性があり、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、日常的及び定期的な設備の点検・保守・安全関連投資等の実施、従業員に対する労働安全衛生教育を継続的に行い、製造設備の安定操業及び安全確保に努めております。 (11)品質問題 製品に予期せぬ欠陥が生じた場合や品質不正が発生した場合には、社会的信用の低下及び問題解決に関わる多額の費用が発生することも考えられます。このような場合には当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、製品の品質保証体制を確立し、その信頼性の向上に取り組んでいるほか、製品の不良等による万が一のトラブル発生に備えて、賠償責任保険に加入しております。さらに、コンプライアンス教育や内部監査の活動を通じて、品質不正の未然防止にも努めております (12)訴訟等 当社グループの事業又は活動に関連して、訴訟、紛争、その他の法的手続が提起される可能性があります。現在、当社グループの業績と財政状況に重大な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来において、重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、企業行動憲章の制定を行い、国内外の各種法令等の遵守に努めております。