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レイ(4317)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 広告ソリューション事業
    企業や広告代理店からの依頼を受け、キャンペーン、イベント、展示会、テレビコマーシャルなどの企画から制作までを一貫して手掛ける事業です。顧客の販売戦略に合わせた総合的な提案を行い、主にクライアントや広告代理店から直接受注します。請負業務のため、外注コストの管理が利益に直結する重要な要素となります。
  • テクニカルソリューション事業
    広告ソリューション事業で企画された内容を実際に形にする事業です。デジタル映像編集スタジオを保有し、撮影から加工までの一貫した制作基盤を提供します。また、イベントなどで使用するデジタル映像機材のレンタルも行っており、映像関連のインフラを強みとしています。こちらも請負業務ですが、設備投資の償却費がコストに占める割合が大きく、機材の稼働率が収益性を左右します。
  • グループ連携のビジネスモデル
    レイグループは、企画制作を行う広告ソリューション事業と、その企画を実現するための技術を提供するテクニカルソリューション事業を両輪としています。これにより、企画段階から技術的な側面を考慮した提案が可能となり、本番実施時の細やかなケアも実現できる点が、他社との差別化ポイントとなっています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 広告ソリューション事業
    この事業は、企業の販売促進活動を支援する企画制作が中心です。キャンペーン、イベント、展示会、テレビコマーシャルなどの企画から制作までを手掛け、クライアントや広告代理店からの受注が主な収益源となります。最新年度の売上は約43.47億円、営業利益は約1.17億円で、グループ全体の収益に貢献しています。
  • テクニカルソリューション事業
    この事業は、広告ソリューション事業で企画された内容を技術的に実現する役割を担っています。デジタル映像編集スタジオの運営や、各種イベントで使用する映像機材のレンタルが主な業務です。最新年度の売上は約61.10億円、営業利益は約14.73億円と、グループの稼ぎ頭であり、高い収益性を誇っています。
  • 二つの事業の連携
    レイグループは、企画制作を担う広告ソリューション事業と、その企画を実現する技術を提供するテクニカルソリューション事業の二つの柱で構成されています。これにより、企画段階から技術的な側面を考慮した提案が可能となり、顧客に対して一貫した高品質なサービスを提供できる体制を強みとしています。
2025-02 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
AdvertisementSolution 事業 43 1 2.7%
TechnicalSolution 事業 61 15 24.1%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,518 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社2社、関連会社1社により構成されており、広告・映像関連の企画制作を主な事業としております。セグメントの事業区分といたしましては、セールスプロモーションやテレビコマーシャル等の企画制作をおこなう広告ソリューション事業と、保有する各種映像インフラを活用し実制作をおこなうテクニカルソリューション事業となっております。当社グループの主要な事業内容および主な関係会社の当該事業における位置付けは次のとおりであります。 (1) 広告ソリューション事業お客様の販売戦略に対し、キャンペーンやイベント、展示会、テレビコマーシャル等の企画制作をもって、総合的にご要望にお応えする事業です。主にクライアントや広告代理店より総合企画を受注しています。請負業務であるため、外注等コストコントロールが重視されます。担当する主な関係会社は、以下のとおりであります。 ㈱レイ●SP・イベント部門SP(セールスプロモーション)、展示会、キャンペーン、博覧会等各種イベント、ショールーム、展示施設等の企画制作をおこなっております。 ●TVCM部門TVCM(テレビコマーシャル)、ビジネスプロモーション映像等の企画制作をおこなっております。 ㈱クレイ●SP・イベント部門SP(セールスプロモーション)、展示会、キャンペーン、博覧会等各種イベント、ショールーム、展示施設等の企画制作をおこなっております。 ●TVCM部門TVCM(テレビコマーシャル)、ビジネスプロモーション映像等の企画制作をおこなっております。 <広告ソリューション事業における仕事の流れと当社グループの役割>  クライアント及び広告代理店は、方向性や戦略を決定し、企画・制作会社は、戦略に基づいて詳細な実施計画を立案し、実制作作業を各種業者に発注します。 当社グループは、制作実施を担当するテクニカルソリューション事業を持つことにより、技術的な側面のご提案や本番実施日での細心なケアをできることが、広告ソリューション事業のセールスポイントです。 (2) テクニカルソリューション事業広告ソリューション事業が提案する企画制作を実現する事業であり、デジタル映像編集スタジオを保有し、撮影から加工までの一貫した制作基盤と、各種催事に使用するデジタル映像機材のレンタルをおこなう映像関連インフラを持つ事業体です。広告ソリューション事業と同じく請負ですが、設備の償却負担がコストに占める割合が大きく、各種機材の稼働率が利益面での課題となります。主に制作会社から受注しており、担当する関係会社は、以下のとおりであります。 ㈱レイ●映像機器レンタル部門イベント、展示会、コンサート、学会、会議等において映像 システム、特殊演出システム、ビジネスプレゼンテーション機器等のレンタル・オペレーションサービスをおこなっております。 ●ポストプロダクション部門デジタル映像を中心に各種映像(テレビコマーシャル・番組等)の編集及びDVD・ブルーレイディスク・CG制作等をおこなっております。  <テクニカルソリューション事業における仕事の流れと当社グループの役割>  企業、テレビ局、映画会社及び広告代理店は、方向性や戦略を決定し、企画・制作会社へ発注します。企画・制作会社は戦略に基づいて詳細な実施計画を立案し、実制作作業を各種業者に発注します。 当社グループには、テレビコマーシャル等の企画を立案する広告ソリューション事業があり、実際に映像編集を行う当社クリエイターは、お客様のご要望に細心のケアをもって対応できることを特徴としております。   事業系統図は、以下の通りです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
景気停滞期には価格競争が激しくなるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
最新鋭の映像演出機材及び映像編集設備への投資が不可欠であり、熟達した人材の育成に時間がかかる。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:企業の広告宣伝費支出状況の影響 / 広告宣伝業界の取引慣行による受注金額の変動 / 大型展示会案件等による売上変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務サマリに時系列データが未収録であり、ブランド力や特許、規制ライセンス等の無形資産に関する具体的な情報は現時点では確認できません。公開情報が限定的です。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

美容室・理容室向け業務支援システムを提供しており、一度導入した顧客が他社システムへ移行する際のデータ移行や学習コストは一定程度存在する可能性がありますが、その規模や顧客のスイッチング障壁の強さを示す具体的なデータはありません。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

現時点では、顧客数や利用者の増加がサービスの価値を直接的に高めるようなネットワーク効果が働くビジネスモデルであるという情報は確認できません。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

競合他社との価格競争力や、独自の生産・提供プロセスによるコスト優位性を示す具体的な情報は現時点では確認できません。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

美容室・理容室向け市場において一定のシェアを持つ可能性はありますが、業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているか、規模の経済による優位性が明確であるかは、現時点では判断できません。

  • 一貫した制作体制
    企画から撮影、編集、機材レンタルまで、映像制作の全工程をグループ内で完結できる体制を構築しています。これにより、顧客の要望に対して迅速かつ柔軟に対応できるだけでなく、技術的な側面からの提案も可能となり、高品質な映像制作を実現しています。
  • 専門性と経験豊富な人材
    映像の企画演出や編集には、職人気質や専門的なスキルが求められます。レイグループでは、技術チーフによる指導育成やチーム体制でのノウハウ共有を通じて、最先端の映像コンテンツ制作技術を持つ熟練した人材を育成・確保しています。これにより、複雑な顧客ニーズにも対応できる高い専門性を維持しています。
  • 最新鋭の設備投資
    競争優位性を保ち、制作生産性を向上させるため、最新鋭の映像演出機材や映像編集設備への投資を積極的に行っています。設備の早期陳腐化リスクに対しては、比較的短いリース期間を設定することで対応しており、常に最新の技術を提供できる環境を整えています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針会社はステージ、社員はアクター、経営者は演出家、そしてお客様と株主の皆様は観客と置き換えることができると考えております。最先端のステージ(会社)で、アクター(社員)、演出家(経営者)全員がそれぞれプロ意識に徹し、十分にその実力を発揮し、多くの観客(お客様と株主の皆様)から拍手をいただくことは大変素晴らしく、当社グループの理想とするところです。当社グループはその理想の下、常に会社組織や投資機材の一層の拡充、最先端化と、全社員の絶え間ない質的向上を経営の基本方針としております。 (2) 経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復が続くことが期待されるものの、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向、金融資本市場の変動等の影響に対する懸念もあり、先行き不透明な状況が続いております。当社グループの主要な市場である広告業界におきましては、2025年の国内総広告費は、8兆623億円、前年比105.1%(株式会社電通発表による)となり、大阪・関西万博などの大型イベントの開催や、動画広告需要の高まりなどが市場全体の拡大に寄与いたしました。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、2事業4部門に経営資源を集中し、収益の伴う安定的な成長を図るべく、その指標として売上高と売上高営業利益率を重視し、諸施策を実施しております。売上高、売上高営業利益率の具体的な数値目標は設定しておりませんが、売上高、売上高営業利益率の数値を基に諸施策を実施し、収益の伴う安定的な成長を図ってまいります。当連結会計年度の各指標の前年比較は以下のとおりであります。経営指標前連結会計年度当連結会計年度売上高10,456百万円13,419百万円売上高営業利益率8.9%13.1% (4) 中長期的な会社の経営戦略当社グループの戦略は、優れたデジタル映像演出技術および最先端のデジタル映像制作技術をもとに、それが活かせる市場機会の発見と俊敏な取り組みを行い、市場から得られたリターンを再び高度な目利きをもって最新技術に投資する。この不断のイノベーションが経営戦略です。そのために必要不可欠な事項は、次の四点です。① 日進月歩する新技術から、新たな独自価値を創造できる高度な技術力② 急変する市場において、正しく価値を表現できる高度なプロデュース力③ 魅力的な新技術、手法、アイデアを的確に捉える高度な目利きの能力④ 高度な人材の育成と、魅力ある労働環境の整備これら能力を常に高める様不断の努力を続け、観客であるお客様と株主の皆様に、より大きな喜びと感動をご提供していきたいと考えております。 (5) 優先的に対処すべき課題1.「案件数の回復」と「単価・予算の伸び悩み」のギャップコンサート、展示会、企業のプライベートショーなど、リアルイベントに対するニーズは確実に増加し、開催数は回復しています。しかし、クライアント企業側には「以前ほどの予算感が戻っていない」のが現状です。プロモーションなどの数は増えても1件あたりの単価(金額)が伸び悩んでおり、限られた予算内でいかにクライアントの期待に応えつつ、自社の利益を確保していくかが大きな課題と考えています。 2.「リアル×デジタル(SNS等)」の高度な融合とアイデアの創出クライアントからは、単なるリアルイベントの実施にとどまらず、SNSなどのデジタルツールを併用したプロモーションが強く求められるようになっています。リアルな場での体験価値を提供するだけでなく、「リアルだけでないアイデアや効果(波及効果やデータ活用など)」を提示できる総合的なプランニング力と、デジタル施策と連動した新たな付加価値の創出が必要です。 3.物価高や外注費高騰による利益圧迫への対応インフレの進行に伴い、人件費や外注単価の上昇、各種経費の増加が自社の収益を圧迫する要因となっています。売上高が順調に推移しても、これらのコスト増が営業利益を押し下げる傾向にあるため、より精緻な原価管理の徹底や、社内リソース(制作部門と機材レンタル部門のシナジーなど)を活用した業務の効率化も追及して参ります。 4.マクロ経済・世界情勢の変動リスクへの備え当社グループのビジネスは、顧客である企業側の広告・販促予算に大きく依存しています。海外における紛争などの地政学的なリスクや、各国の関税問題などを発端とする金融・為替の変動がクライアント企業の業績に影響を及ぼし、結果として広告・イベント予算が急激に削減されるリスクを常に抱えています。不透明な世界情勢下でも安定した収益を上げるため、特定の業種に偏らない顧客基盤の開拓も継続して参ります。 5.新技術のキャッチアップと「プロデュース力」の強化激変するエンターテインメントやプロモーション市場において、次々と登場する新しい映像技術や演出手法を的確に捉える「目利きの能力」がますます重要になっています。単に最新機材を揃えるだけでなく、そこから「新たな独自価値」を創造する技術力と、それをクライアントの課題解決に結びつける「高度なプロデュース力」の育成・強化が、当社の今後の差別化の源泉となります。企画から機材レンタル、映像制作までを一貫して行える強みを活かし、リアルとデジタルを横断した質の高いプロデュース体制をより一層強化することが、今後の成長の鍵と考えております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 経営方針会社はステージ、社員はアクター、経営者は演出家、そしてお客様と株主の皆様は観客と置き換えることができると考えております。最先端のステージ(会社)で、アクター(社員)、演出家(経営者)全員がそれぞれプロ意識に徹し、十分にその実力を発揮し、多くの観客(お客様と株主の皆様)から拍手をいただくことは大変素晴らしく、当社グループの理想とするところです。当社グループはその理想の下、常に会社組織や投資機材の一層の拡充、最先端化と、全社員の絶え間ない質的向上を経営の基本方針としております。 (2) 経営環境当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復が続くことが期待されるものの、中東情勢の影響や米国の通商政策をめぐる動向、金融資本市場の変動等の影響に対する懸念もあり、先行き不透明な状況が続いております。当社グループの主要な市場である広告業界におきましては、2025年の国内総広告費は、8兆623億円、前年比105.1%(株式会社電通発表による)となり、大阪・関西万博などの大型イベントの開催や、動画広告需要の高まりなどが市場全体の拡大に寄与いたしました。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、2事業4部門に経営資源を集中し、収益の伴う安定的な成長を図るべく、その指標として売上高と売上高営業利益率を重視し、諸施策を実施しております。売上高、売上高営業利益率の具体的な数値目標は設定しておりませんが、売上高、売上高営業利益率の数値を基に諸施策を実施し、収益の伴う安定的な成長を図ってまいります。当連結会計年度の各指標の前年比較は以下のとおりであります。経営指標前連結会計年度当連結会計年度売上高10,456百万円13,419百万円売上高営業利益率8.9%13.1% (4) 中長期的な会社の経営戦略当社グループの戦略は、優れたデジタル映像演出技術および最先端のデジタル映像制作技術をもとに、それが活かせる市場機会の発見と俊敏な取り組みを行い、市場から得られたリターンを再び高度な目利きをもって最新技術に投資する。この不断のイノベーションが経営戦略です。そのために必要不可欠な事項は、次の四点です。① 日進月歩する新技術から、新たな独自価値を創造できる高度な技術力② 急変する市場において、正しく価値を表現できる高度なプロデュース力③ 魅力的な新技術、手法、アイデアを的確に捉える高度な目利きの能力④ 高度な人材の育成と、魅力ある労働環境の整備これら能力を常に高める様不断の努力を続け、観客であるお客様と株主の皆様に、より大きな喜びと感動をご提供していきたいと考えております。 (5) 優先的に対処すべき課題1.「案件数の回復」と「単価・予算の伸び悩み」のギャップコンサート、展示会、企業のプライベートショーなど、リアルイベントに対するニーズは確実に増加し、開催数は回復しています。しかし、クライアント企業側には「以前ほどの予算感が戻っていない」のが現状です。プロモーションなどの数は増えても1件あたりの単価(金額)が伸び悩んでおり、限られた予算内でいかにクライアントの期待に応えつつ、自社の利益を確保していくかが大きな課題と考えています。 2.「リアル×デジタル(SNS等)」の高度な融合とアイデアの創出クライアントからは、単なるリアルイベントの実施にとどまらず、SNSなどのデジタルツールを併用したプロモーションが強く求められるようになっています。リアルな場での体験価値を提供するだけでなく、「リアルだけでないアイデアや効果(波及効果やデータ活用など)」を提示できる総合的なプランニング力と、デジタル施策と連動した新たな付加価値の創出が必要です。 3.物価高や外注費高騰による利益圧迫への対応インフレの進行に伴い、人件費や外注単価の上昇、各種経費の増加が自社の収益を圧迫する要因となっています。売上高が順調に推移しても、これらのコスト増が営業利益を押し下げる傾向にあるため、より精緻な原価管理の徹底や、社内リソース(制作部門と機材レンタル部門のシナジーなど)を活用した業務の効率化も追及して参ります。 4.マクロ経済・世界情勢の変動リスクへの備え当社グループのビジネスは、顧客である企業側の広告・販促予算に大きく依存しています。海外における紛争などの地政学的なリスクや、各国の関税問題などを発端とする金融・為替の変動がクライアント企業の業績に影響を及ぼし、結果として広告・イベント予算が急激に削減されるリスクを常に抱えています。不透明な世界情勢下でも安定した収益を上げるため、特定の業種に偏らない顧客基盤の開拓も継続して参ります。 5.新技術のキャッチアップと「プロデュース力」の強化激変するエンターテインメントやプロモーション市場において、次々と登場する新しい映像技術や演出手法を的確に捉える「目利きの能力」がますます重要になっています。単に最新機材を揃えるだけでなく、そこから「新たな独自価値」を創造する技術力と、それをクライアントの課題解決に結びつける「高度なプロデュース力」の育成・強化が、当社の今後の差別化の源泉となります。企画から機材レンタル、映像制作までを一貫して行える強みを活かし、リアルとデジタルを横断した質の高いプロデュース体制をより一層強化することが、今後の成長の鍵と考えております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績当連結会計年度の当社グループの業績は、売上高は13,419百万円(前年同期比28.3%増)、営業利益は1,756百万円(同89.4%増)、経常利益は持分法による投資利益の計上等により、1,909百万円(同81.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、1,303百万円(同74.9%増)となりました。セグメント別の業績は、次のとおりであります。(広告ソリューション事業)SP(セールスプロモーション)・イベント部門におきましては、大阪・関西万博関連案件の制作のほか、ジャパンモビリティショー等の大型展示会の開催もあり、業績は堅調に推移いたしました。また、TVCM(テレビコマーシャル)部門の業績も堅調に推移いたしました。この結果、広告ソリューション事業の売上高は、6,176百万円(同42.1%増)、営業利益は478百万円(同309.1%増)となりました。 (テクニカルソリューション事業)映像機器レンタル部門におきましては、引き続きコンサート等のエンターテイメント関連の案件を継続的に実施できました。加えて、今期はジャパンモビリティショー等の大型展示会の開催もあり、業績は好調に推移いたしました。また、ポストプロダクション部門におきましても、業績は堅調に推移いたしました。この結果、テクニカルソリューション事業の売上高は、7,242百万円(同18.5%増)、営業利益は1,950百万円(同32.4%増)となりました。 ② 財政状態当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べて1,785百万円増加し、10,906百万円となりました。流動資産は前連結会計年度に比べて681百万円増加し6,038百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加193百万円、棚卸資産の増加542百万円によるものであります。固定資産は前連結会計年度に比べて1,103百万円増加して4,868百万円となりました。主な要因は、有形固定資産の増加827百万円、投資有価証券の増加126百万円、敷金及び保証金の増加102百万円、繰延税金資産の増加53百万円によるものであります。負債につきましては、前連結会計年度末に比べて807百万円増加し、3,133百万円となりました。流動負債は前連結会計年度に比べて693百万円増加して2,846百万円となりました。主な要因は、買掛金の増加92百万円、短期借入金の減少200百万円、未払金の増加126百万円、未払費用の増加89百万円、未払法人税等の増加448百万円、賞与引当金の増加111百万円によるものであります。固定負債は前連結会計年度に比べて114百万円増加して287百万円となりました。主な要因は、資産除去債務の増加107百万円によるものであります。純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて977百万円増加し、7,772百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加1,102百万円、自己株式の増加132百万円によるものであります。この結果、自己資本比率は71.3%となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ193百万円増加し、当連結会計年度末には3,060百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は2,341百万円(前年同期比38.9%増)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益の計上1,908百万円、減価償却費の計上677百万円、賞与引当金の増加111百万円、売上債権の減少59百万円、仕入債務の増加92百万円、主な減少要因は、持分法による投資利益の計上117百万円、棚卸資産の増加542百万円、法人税等の支払額223百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の減少は1,511百万円(同80.7%増)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,386百万円、敷金及び保証金の差入による支出107百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の減少は637百万円(同21.6%減)となりました。主な要因は、短期借入金の純減少額200百万円、リース債務の返済による支出83百万円、自己株式の取得による支出153百万円、配当金の支払額200百万円によるものであります。 ④ 制作、受注及び販売の実績a.制作実績当連結会計年度における制作実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称制作高(千円)前年同期比(%)広告ソリューション事業3,831,53753.0テクニカルソリューション事業5,186,04613.7合計9,017,58327.6 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、総製造費用によっております。 b.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)広告ソリューション事業6,940,88632.82,420,42746.1テクニカルソリューション事業7,629,51716.21,743,34428.6合計14,570,40423.64,163,77238.2 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)広告ソリューション事業6,176,97242.1テクニカルソリューション事業7,242,06318.5合計13,419,03528.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先前連結会計年度(自 令和6年3月1日至 令和7年2月28日)当連結会計年度(自 令和7年3月1日至 令和8年2月28日)販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)株式会社電通ライブ808,7297.71,643,46412.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(売上高)当連結会計年度における売上高は13,419百万円(前年同期比28.3%増)となりました。大阪・関西万博関連案件の制作のほか、ジャパンモビリティショー等の大型展示会の開催があったことや、コンサート等のエンターテイメント関連の案件を継続的に受注できたこと等によるものです。 (売上総利益)当連結会計年度の売上総利益は4,942百万円(同39.1%増)となりました。これは主に売上高の増加及び売上総利益率の上昇によるものであります。売上総利益率は前連結会計年度の34.0%から当連結会計年度は36.8%に上昇しております。 (販売費及び一般管理費)当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、3,185百万円(同21.3%増)となりました。これは主に人件費の増加等によるものであります。 (営業利益)当連結会計年度における営業利益は1,756百万円(同89.4%増)となりました。これは販売費及び一般管理費は増加しましたが、売上総利益の増加によるものであります。 (経常利益)当連結会計年度における経常利益は1,909百万円(同81.8%増)となりました。営業外収益として161百万円を計上しております。これは主に持分法による投資利益117百万円、貸倒引当金戻入額30百万円等によるものであります。営業外費用として9百万円計上しております。これは主に支払利息7百万円等によるものであります。 (特別損益)当連結会計年度において特別利益として2百万円計上しております。これは主に固定資産売却益1百万円等によるものであります。特別損失として3百万円計上しております。これは主に固定資産除却損2百万円等によるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益)税金等調整前当期純利益は1,908百万円(同83.7%増)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は604百万円(同106.0%増)となりました。その結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は1,303百万円(同74.9%増)となりました。 (経営成績に重要な影響を与える要因について)経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報キャッシュ・フローにつきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社グループの主要な資金需要は、設備投資資金と運転資金であります。設備投資資金は、営業上の競争優位のため最新鋭の機材への設備投資は欠かすことが出来ないものであります。運転資金は、制作費並びに販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いに要するものであります。現状、これらの資金需要につきましては自己資金、短期借入金で賄っておりますが、必要に応じて長期借入金により資金調達を行う等、柔軟に対応することとしております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、連結財務諸表の作成にあたり、資産・負債及び収益・費用の一部について合理的な見積り等により計上しており、実際の結果は、これらの見積り等と異なる結果となる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

事業リスク

  • 景気変動による広告費削減
    企業の広告宣伝費は景気の影響を受けやすく、景気停滞期には広告ソリューション事業の主要対象である販売促進イベントやテレビコマーシャルの制作費が削減される可能性があります。これにより、受注額の減少や価格競争の激化が生じ、グループ全体の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 取引慣行と受注額の変動
    広告宣伝業界では、契約書や注文書が受注段階で交わされないことや、イベント・展示会において追加発注や仕様変更により当初の予算が変動することが少なくありません。これにより、受注金額が納品時まで確定しないケースがあり、予定を大きく下回る金額で確定した場合、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 設備陳腐化と人材確保
    映像編集設備等の技術革新は著しく、保有設備が早期に陳腐化するリスクがあります。これにより、営業競争力や制作生産性が低下する可能性があります。また、映像制作業界では熟練した人材の確保・育成が難しく、人材不足がグループの成長を阻害するボトルネックとなる可能性も指摘されています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,995 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 企業の広告宣伝費の支出状況が当社グループの経営成績に与える影響について当社グループの営業対象が主に企業の広告宣伝活動であるために、景気の停滞による広告宣伝費削減の影響を受ける可能性があります。景気停滞期には、まず広告ソリューション事業の主要対象である販売促進及び展示会の規模縮小やテレビコマーシャル制作費の削減が行われることがあり、受注額が減少し、価格競争が激しくなります。そのため、当社グループはテクニカルソリューション事業の映像機器レンタル部門において各種学会、総会、コンサート、ホテル等に進出し、ポストプロダクション部門でも番組系やアニメ関連、通販系に積極進出するなど広告宣伝費の支出状況の影響を受けにくいビジネス分野に積極的に取り組んでおります。 (2) 広告宣伝業界の取引慣行による当社グループの経営成績への影響について広告宣伝業界では契約書の取り交わしや注文書の発行が、受注段階で行われないことが少なくありません。また、当業界における販促事業や展示会や催事におきましては、企画を立案後、制作の段階に入りましても主催者からの追加発注や仕様変更の要請があり、当初の基本計画の内容変更や予算金額の変動が生じることがあり、受注金額が納品時まで確定しないケースがあります。このため当社グループにおきましては各部門の制作受注管理システムで受注案件毎の管理を行い、受注が決まった段階でその時点の受注金額を登録し、その後の受注金額の変動も迅速に把握をするように努めております。しかしながら、受注金額が予定を大きく下回って確定する場合には、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 大型展示会案件等が当社グループの経営成績に与える影響について広告ソリューション事業の主業務が、イベントや展示会におけるプレゼンテーション映像の企画制作や映像演出であるために、特定の時期に開催される大型展示会等の案件は、その時点での売上拡大に寄与する反面、以後の反動減を生み、当社グループの安定した経営成績に影響を与えます。当社グループでは、経営の安定を図るため、販売促進業務等の季節的変動が少ない案件の受注拡大にも力をいれております。 (4) 保有設備の陳腐化のリスクについて当社グループは営業上の競争優位、制作生産性の向上、ノウハウの蓄積のため、最新鋭の映像演出機材及び映像編集設備への投資が欠かせません。当社グループでは機材・設備のライフサイクルを基に比較的短いリース期間を設定することにより予想外の早期陳腐化に備えております。また機材の稼動状況及び各期のリース料を考慮した上で設備投資を決定し過大な投資になるのを防いでおります。しかしながら、映像編集設備等の技術革新が著しく進んだ場合、当社グループの保有する設備が陳腐化し、営業の競争力や制作の生産性が低下する可能性があります。 (5) 今後の人材確保が成長のボトルネックになる可能性について当社グループが属する映像の企画演出及び映像編集の業種は、もともと職人気質やある種の才能が要求され、人材の流動性が激しい業界であります。また最先端の映像コンテンツ制作技術においては熟達した人材の供給が不足しており、その育成にも時間がかかります。従って、人材確保の不足が成長のボトルネックになる可能性があります。そのため当社グループでは、制作については技術チーフのもとに指導、育成を行い、チーム体制のもとに常時最新機材運営のノウハウを習得させております。また企画営業面では、営業、企画、制作に対して横連携を密とする総合的な取り組みを行い、組織的にビジネスノウハウを蓄積しております。人事制度につきましては、個人の業績貢献に報いる体系と安定して仕事に打ち込める継続的雇用の体系をとっており、役員及び従業員に対するインセンティブ手段としてストック・オプション制度や報奨金制度、同期会、海外研修、サークル活動、また従業員には確定拠出年金制度の導入など、従業員の定着率の改善に努めております。 (6) 災害・感染症等による当社グループの経営成績への影響について地震等の天災や感染症の発生等の影響による不可避的な要因により、予定していた販促イベント、展示会、コンサート等をクライアントが中止或いは延期とする可能性があります。規模の大小によりますが、その影響により経営成績に多大な影響を与える可能性があります。

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