4299

ハイマックス(4299)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • システム開発の全工程を支援
    ハイマックスグループは、システムの企画から設計、開発、テスト、導入、そして稼働後の保守・運用まで、システム開発の全ての段階でサービスを提供しています。これにより、顧客はシステムに関するあらゆるニーズを同社グループに一元的に依頼できます。
  • 基幹システムに特化
    企業活動の根幹を支える基幹システムの構築・運用に強みを持っています。基幹システムは一度導入されると長期にわたって利用されることが多く、安定した収益源となります。また、高度な専門知識と技術ノウハウが求められるため、参入障壁が高い分野です。
  • 継続的な顧客関係構築
    システム稼働後のメンテナンスサービスを通じて、顧客との長期的な関係を築いています。メンテナンス中に次期システムの企画提案を行うことで、継続的な受注に繋げ、安定した収益確保とノウハウの蓄積を図るビジネスモデルです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • バリュー・ソリューションサービス事業
    ハイマックスグループは、コンピュータ・ソフトウェアのシステム・ライフサイクル全体にわたる高付加価値ソリューションを提供する単一の事業を営んでいます。この事業は、システムの企画から開発、運用、保守までを一貫して手掛けるものです。
  • システム・ソリューションサービス
    システムの企画段階におけるコンサルティングから、設計、開発、テスト、導入までの一連のサービスを提供しています。メインフレームからインターネット基盤技術まで幅広い技術に対応し、顧客の多様なニーズに応える中核的なサービスです。
  • システム・メンテナンスサービス
    稼働後のシステムに対して、信頼性の高い保守・運用サービスを提供しています。このサービスは長期安定的な受注を確保し、継続的な収益源となるだけでなく、顧客との関係を深め、次期システムへの提案に繋がる重要な役割を担っています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|930 文字
3【事業の内容】(1)事業の内容 当社グループは、当社及び子会社1社(株式会社エスビーエス)により構成されており、コンピュータ・ソフトウエアのシステム・ライフサイクルの各領域にわたり高付加価値ソリューションを提供する単一のバリュー・ソリューションサービス事業を営んでおります。 なお、当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。 当社グループの提供するバリュー・ソリューションサービス事業の内容は次のとおりであります。 当社グループがターゲットとしている基幹システムは、システム化計画の企画から始まり、設計・開発フェーズに移り、稼働後のメンテナンスへと進展いたします。そして、メンテナンスを継続している過程で次期システムの企画が立ち上がるというシステム・ライフサイクルになっております。  当該ライフサイクルのシステムの企画/設計・開発フェーズでは「システム・ソリューションサービス」を、メンテナンスフェーズでは「システム・メンテナンスサービス」を提供しております。また、次期システムの企画フェーズでは、これまで蓄積した高度な専門業務知識と技術ノウハウをベースにお客様への提案営業を実施しております。 ① システム・ソリューションサービス システム化計画の企画に対するコンサルティングから設計・開発・テスト・導入に関してメインフレーム系からインターネット基盤関連技術まで一貫したサービスを提供いたします。 ② システム・メンテナンスサービス 稼働後のシステムに対し信頼性が高いメンテナンスサービスを提供いたします。 メンテナンスサービスは長期安定的な受注の確保と業務ノウハウの蓄積を図ることができます。更にメンテナンスサービスを通して、次期システムへの提案営業を積極的に行うことにより、企画といった上流工程からの継続受注へと繋がります。 (2)当社グループの事業系統図 当社及び子会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 当社はバリュー・ソリューションサービスの提供にあたり、株式会社エスビーエスにシステム・ソリューションサービス及びシステム・メンテナンスサービスのそれぞれ一部を委託しております。 (事業系統図)

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
システム化計画の企画から設計・開発、稼働後のメンテナンスまで一貫したサービスを提供し、長期安定的な受注とノウハウ蓄積を図るため
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
システム化計画の企画から設計・開発・テスト・導入まで一貫したサービス提供と高度な専門業務知識・技術ノウハウ
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:システム開発におけるプロジェクト管理 / 人材の確保と育成 / 特定の顧客への依存度が高いこと
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

開示情報からは、特許、ブランド、規制ライセンスなどの具体的な無形資産に関する情報は確認できませんでした。事業内容も汎用的なシステム開発・運用が中心であり、独自の強固な無形資産の存在は示唆されていません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客の基幹システム開発・運用を受託しているため、システム変更には一定のコストとリスクが伴いますが、競合他社も同様のサービスを提供しており、顧客が乗り換えを検討する際のスイッチングコストは限定的と考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

事業モデルは顧客との直接的な取引に依存しており、ユーザー数の増加がサービスの価値を向上させるようなネットワーク効果は発生しないと考えられます。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

情報通信業におけるシステム開発・運用は、労働集約的な側面が強く、構造的なコスト優位を築くことは困難です。価格競争に陥るリスクも存在します。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

特定の業界や顧客層に特化しているわけではなく、事業規模の拡大による効率化の余地はありますが、業界全体で見ると大手SIerとの競争があり、効率規模の優位性は限定的です。

  • システム開発の全工程対応力
    システム化計画の企画から設計、開発、テスト、導入、そして稼働後のメンテナンスまで、システム開発のライフサイクル全体を一貫してサポートできる体制が強みです。これにより、顧客は複数のベンダーとやり取りする手間を省き、効率的にシステム開発を進められます。
  • 専門知識と技術ノウハウの蓄積
    長年の事業活動を通じて、基幹システムに関する高度な専門業務知識と技術ノウハウを蓄積しています。特に、メインフレームからインターネット基盤関連技術まで幅広い技術に対応できる点は、多様な顧客ニーズに応える上で競争力となります。
  • 長期的な顧客関係と安定収益
    システムメンテナンスサービスは、長期安定的な受注を確保しやすく、継続的な収益源となります。また、メンテナンスを通じて顧客の業務を深く理解することで、次期システムへの提案営業に繋がり、安定した事業基盤を築いています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社企業グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、創業の理念である「公明正大」と「自主独立」を踏まえ、法と正しい企業倫理に基づき事業運営に取り組んでまいりました。 情報サービスにおける高付加価値ソリューションの提供により、ベスト・パートナーとして顧客の競争力を高め、以って情報化社会の発展に貢献することを経営の基本方針としております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、コンピュータ・ソフトウエアのシステム・ライフサイクルの各領域にわたりシステム・ソリューションサービスとシステム・メンテナンスサービスを提供しております。システム・メンテナンスサービスは長期安定的な受注の確保と顧客の業務ノウハウの蓄積を図ることができ、次期システムへの提案営業を積極的に行うことにより、上流工程からの継続受注へと繋げております。このような取り組みにより、20年以上継続取引している顧客グループ向け売上高は概ね8割程度となっております。また、業種別販売実績では、保険業界向け売上高が32.3%と最も多くの割合を占めております。特に、生命保険業界特有の業務ノウハウを長年蓄積し、生命保険会社の基幹システムのほぼ全領域でシステム開発の実績があります。  当社グループは、2024年3月期を初年度とした3か年の中期経営計画 『NEXT C4』を策定し推進しております。安定的かつ着実な成長を目指し、次の経営戦略に取り組んでおります。 ① 主力の受託開発事業(コアビジネス)の拡大② デジタル技術を核としたDX案件の積極的受注③ 人的資本への投資を継続④ 開発人員の増強⑤ 更なる事業拡大に寄与する業務・資本提携やM&Aの遂行 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年3月期を初年度とした3か年の中期経営計画『NEXT C4』への取り組みを通じた事業計画目標及び当期の実績は、次のとおりであります。 なお、当中期経営計画の最終年度である2026年3月期の業績目標値は、連結売上高20,630百万円、連結営業利益2,060百万円と設定しておりましたが、これまでの業績実績の推移状況を踏まえまして、2026年3月期の業績予想を連結売上高20,000百万円、連結営業利益1,820百万円と修正しております。(単位:百万円) 2024年3月期(実績)2025年3月期(実績)2026年3月期(予想)2026年3月期(当初目標)連結売上高17,35718,06620,00020,630連結営業利益1,7191,8071,8202,060非金融分野比率33.5%33.0%32.0%30%維持エンドユーザー取引比率30.0%29.6%-30%維持DX案件売上高比率20.3%24.3%-25%へ拡大ROE11.1%11.4%10.3%毎年12%水準の確保 (4) 経営環境情報サービス産業の見通しにつきましては、日本銀行が公表した全国企業短期経済観測調査の2025年3月調査によりますと、ソフトウェア投資額の2025年度計画が全産業全規模合計で+4.3%となり、堅調な状況が継続しております。一方、技術者の獲得競争の激化などによるコストの上昇が、収益に影響を与える懸念もあります。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題① 受注の確保及び売上高の拡大 ユーザー企業を取り巻く様々な要因により経営環境が変化し事業戦略が見直されます。この影響により、システム投資が再考され受注予定案件の縮小・延期・中止等に繋がることもあります。 当社グループは、これまで蓄積した業務知識と技術力をもとにビジネス領域を拡大し、「コスト削減」「業務効率の向上」「セキュリティ強化」「新規ビジネス展開」等々、顧客のニーズに沿った提案営業活動を加速し、ストック受注案件を大幅に積み上げることなどにより柔軟に対処してまいります。また、新規事業分野及び優秀な技術者の獲得に向けて、M&Aを戦略的に推進し当社グループ全体の売上高拡大を目指してまいります。 ② DX案件の積極的受注及び生成AI活用の促進 企業は競争力を高めるためにDXの実現に向けたIT投資が旺盛であります。当社グループは、引き続きDX技術者の増員及びスキルアップに努め、DX案件売上高比率を高めてまいります。 特に、生成AIにつきましては、昨年度、当技術を活用した自社製品「ジシャナビ」をリリースしました。現在、当社内及び一部のお客様にて試験導入いただき社内業務の自動化をより正確に効率的に実現できるよう、ブラッシュアップしております。なお、当社の事業であるシステム開発におきましても、各工程のベストプラクティスを導き出すことにより、品質及び生産性の向上に繋げてまいります。また、各種の生成AI開発プラットフォームの研究・検証を継続するとともに、生成AIを使いこなせるAI技術者を計画的に育成してまいります。 ③ サステナビリティ及び人的資本投資の推進 当社グループは、本業を通じてステークホルダーの信頼・期待に応え、当社グループの企業価値を高めるとともに、持続可能で真に豊かな社会の実現に向けて貢献したいと考えております。地球環境課題に対しては、CO2排出削減目標を設定し、脱炭素社会に向けた取り組みを継続的に進めてまいります。 特に、当社グループの持続的な企業価値の向上のためには、人的資本への継続的な投資が不可欠であります。社員満足度調査により認識した課題に対し、柔軟な働き方の推進や処遇の改善など人事制度改革を通じて、社員エンゲージメントを高め、幸福度の向上を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社企業グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、創業の理念である「公明正大」と「自主独立」を踏まえ、法と正しい企業倫理に基づき事業運営に取り組んでまいりました。 情報サービスにおける高付加価値ソリューションの提供により、ベスト・パートナーとして顧客の競争力を高め、以って情報化社会の発展に貢献することを経営の基本方針としております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、コンピュータ・ソフトウエアのシステム・ライフサイクルの各領域にわたりシステム・ソリューションサービスとシステム・メンテナンスサービスを提供しております。システム・メンテナンスサービスは長期安定的な受注の確保と顧客の業務ノウハウの蓄積を図ることができ、次期システムへの提案営業を積極的に行うことにより、上流工程からの継続受注へと繋げております。このような取り組みにより、20年以上継続取引している顧客グループ向け売上高は概ね8割程度となっております。また、業種別販売実績では、保険業界向け売上高が32.3%と最も多くの割合を占めております。特に、生命保険業界特有の業務ノウハウを長年蓄積し、生命保険会社の基幹システムのほぼ全領域でシステム開発の実績があります。  当社グループは、2024年3月期を初年度とした3か年の中期経営計画 『NEXT C4』を策定し推進しております。安定的かつ着実な成長を目指し、次の経営戦略に取り組んでおります。 ① 主力の受託開発事業(コアビジネス)の拡大② デジタル技術を核としたDX案件の積極的受注③ 人的資本への投資を継続④ 開発人員の増強⑤ 更なる事業拡大に寄与する業務・資本提携やM&Aの遂行 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2024年3月期を初年度とした3か年の中期経営計画『NEXT C4』への取り組みを通じた事業計画目標及び当期の実績は、次のとおりであります。 なお、当中期経営計画の最終年度である2026年3月期の業績目標値は、連結売上高20,630百万円、連結営業利益2,060百万円と設定しておりましたが、これまでの業績実績の推移状況を踏まえまして、2026年3月期の業績予想を連結売上高20,000百万円、連結営業利益1,820百万円と修正しております。(単位:百万円) 2024年3月期(実績)2025年3月期(実績)2026年3月期(予想)2026年3月期(当初目標)連結売上高17,35718,06620,00020,630連結営業利益1,7191,8071,8202,060非金融分野比率33.5%33.0%32.0%30%維持エンドユーザー取引比率30.0%29.6%-30%維持DX案件売上高比率20.3%24.3%-25%へ拡大ROE11.1%11.4%10.3%毎年12%水準の確保 (4) 経営環境情報サービス産業の見通しにつきましては、日本銀行が公表した全国企業短期経済観測調査の2025年3月調査によりますと、ソフトウェア投資額の2025年度計画が全産業全規模合計で+4.3%となり、堅調な状況が継続しております。一方、技術者の獲得競争の激化などによるコストの上昇が、収益に影響を与える懸念もあります。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題① 受注の確保及び売上高の拡大 ユーザー企業を取り巻く様々な要因により経営環境が変化し事業戦略が見直されます。この影響により、システム投資が再考され受注予定案件の縮小・延期・中止等に繋がることもあります。 当社グループは、これまで蓄積した業務知識と技術力をもとにビジネス領域を拡大し、「コスト削減」「業務効率の向上」「セキュリティ強化」「新規ビジネス展開」等々、顧客のニーズに沿った提案営業活動を加速し、ストック受注案件を大幅に積み上げることなどにより柔軟に対処してまいります。また、新規事業分野及び優秀な技術者の獲得に向けて、M&Aを戦略的に推進し当社グループ全体の売上高拡大を目指してまいります。 ② DX案件の積極的受注及び生成AI活用の促進 企業は競争力を高めるためにDXの実現に向けたIT投資が旺盛であります。当社グループは、引き続きDX技術者の増員及びスキルアップに努め、DX案件売上高比率を高めてまいります。 特に、生成AIにつきましては、昨年度、当技術を活用した自社製品「ジシャナビ」をリリースしました。現在、当社内及び一部のお客様にて試験導入いただき社内業務の自動化をより正確に効率的に実現できるよう、ブラッシュアップしております。なお、当社の事業であるシステム開発におきましても、各工程のベストプラクティスを導き出すことにより、品質及び生産性の向上に繋げてまいります。また、各種の生成AI開発プラットフォームの研究・検証を継続するとともに、生成AIを使いこなせるAI技術者を計画的に育成してまいります。 ③ サステナビリティ及び人的資本投資の推進 当社グループは、本業を通じてステークホルダーの信頼・期待に応え、当社グループの企業価値を高めるとともに、持続可能で真に豊かな社会の実現に向けて貢献したいと考えております。地球環境課題に対しては、CO2排出削減目標を設定し、脱炭素社会に向けた取り組みを継続的に進めてまいります。 特に、当社グループの持続的な企業価値の向上のためには、人的資本への継続的な投資が不可欠であります。社員満足度調査により認識した課題に対し、柔軟な働き方の推進や処遇の改善など人事制度改革を通じて、社員エンゲージメントを高め、幸福度の向上を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、日本銀行によるマイナス金利政策が解除され、デフレからの脱却に向け歩みを進めるなか、雇用・所得環境が改善し個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかに回復いたしました。一方で物価上昇の継続が消費者マインドに及ぼす影響や米国の通商政策の動向など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 情報サービス産業におきましては、既存システムのモダナイゼーション※1への需要や、デジタル技術を活用してビジネスの変革を図るデジタルトランスフォーメーション(DX)への需要が牽引し、市場の拡大基調が継続いたしました。 このような経営環境の下、当社グループは中期経営計画『NEXT C4』の基本戦略である、コアビジネスの拡大及びDX案件の積極的受注に向けて、新規エンドユーザー取引の開拓や既存顧客の新規プロジェクトの立ち上げに注力いたしました。また、プロジェクトリーダー(PL)やDX技術者の育成促進及び若手層のスキル向上に取り組むとともに、生成AIの開発プラットフォームの研究・検証及び教育を進めました。なお、サステナビリティへの取り組みにつきましては、グローバルな評価機関であるEcoVadis社※2のサステナビリティ評価において、上位35%の企業に授与される「ブロンズメダル」を獲得いたしました。 その結果、連結売上高は18,066百万円(前期比4.1%増)、営業利益は1,807百万円(同5.1%増)、経常利益は1,821百万円(同5.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,293百万円(同9.2%増)となりました。 当連結会計年度のサービス分野別売上高は、次のとおりであります。 システムの企画/設計・開発フェーズで提供するシステム・ソリューションサービスは、銀行及び保険並びにクレジットのDX関連の案件が拡大したことなどにより、6,833百万円(前期比15.5%増)となりました。また、システムの稼働後に提供するシステム・メンテナンスサービスは、クレジット向けを中心にDX関連の案件が拡大したものの証券及び流通向けで一部案件が収束したことなどにより、11,233百万円(同1.8%減)となりました。 当連結会計年度の業種別売上高は、(2)生産、受注及び販売の実績 ③ 販売実績に記載のとおりであります。(※1)モダナイゼーション:既存のソフトウェアやハードウェアを、最新のシステムや設計に置き換えること(※2)EcoVadis社:世界185か国、15万社以上の企業に対して、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な調達」の4つのテーマにより、サステナビリティ評価を提供 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、8,319百万円と前連結会計年度末(8,096百万円)より224百万円の資金の増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、766百万円の資金の増加(前連結会計年度は1,389百万円の増加)となりました。これは、税金等調整前当期純利益1,821百万円などによる資金増加に対し、売上債権の増加540百万円、法人税等の支払額582百万円などによる資金減少があった結果であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、32百万円の資金の減少(前連結会計年度は23百万円の増加)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、510百万円の資金の減少(前連結会計年度は640百万円の減少)となりました。これは、配当金の支払額509百万円などによる資金減少があった結果であります。 (2)生産、受注及び販売の実績当社グループの事業は、バリュー・ソリューションサービス事業単一でありますが、サービス分野別の生産、受注及び販売の実績を示すと、次のとおりであります。① 生産実績(単位:百万円)サービス分野別当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)対前年同期増減率(%)システム・ソリューションサービス6,81714.8システム・メンテナンスサービス11,245△1.3合計18,0624.2 ② 受注実績(単位:百万円)サービス分野別当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)受注高対前年同期増減率(%)受注残高対前年同期増減率(%)システム・ソリューションサービス6,88911.81,2494.7システム・メンテナンスサービス11,446△1.02,24410.5合計18,3353.53,4928.3(注) 受注高は「顧客契約管理規則」に基づき個別契約の締結時に計上しております。 ③ 販売実績(単位:百万円)サービス分野別当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)対前年同期増減率(%)システム・ソリューションサービス6,83315.5システム・メンテナンスサービス11,233△1.8合計18,0664.1(注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。(単位:百万円)相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額割合(%)金額割合(%)株式会社野村総合研究所6,60438.06,66736.9 また、業種別販売実績は次のとおりであります。(単位:百万円)業種別前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)対前年同期増減率(%)金額構成比(%)金額構成比(%)金融銀行2,54514.72,68914.95.6証券1,1456.68904.9△22.3保険5,71632.95,83132.32.0クレジット2,13812.32,68914.925.7金融小計11,54566.512,09867.04.8非金融公共1,3557.81,4888.29.8流通1,2667.31,1116.2△12.2その他3,19118.43,36818.65.6非金融小計5,81233.55,96833.02.7合計17,357100.018,066100.04.1 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析(資産) 当連結会計年度末における資産合計は14,430百万円となり、前連結会計年度末(13,590百万円)と比較して839百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金が376百万円減少した一方、長期預金が600百万円、売掛金が336百万円、契約資産が204百万円増加したことであります。(負債) 当連結会計年度末における負債合計は2,648百万円となり、前連結会計年度末(2,655百万円)と比較して7百万円減少しました。(純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は11,782百万円となり、前連結会計年度末(10,935百万円)と比較して846百万円増加しました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益1,293百万円を計上した一方、剰余金の配当509百万円の支払により利益剰余金が783百万円増加したことであります。 b.当連結会計年度の経営成績の分析(売上高) 当社グループの当連結会計年度の売上高は18,066百万円となり、前連結会計年度(17,357百万円)と比べ709百万円増加(前期比4.1%増)となりました。 現在の中期経営計画『NEXT C4』に基づき、売上高に占めるDX案件比率を25%まで高める計画であります。 当連結会計年度におけるDX案件比率は、銀行及び保険並びにクレジット向けのDX関連の案件が拡大したことから24.3%と前連結会計年度に比べ4.0ポイント向上いたしました。(営業利益) 営業利益は、1,807百万円となり、前連結会計年度(1,719百万円)と比べ88百万円増加(前期比5.1%増)となりました。これは売価改善や増収及び生産性向上などにより387百万円利益を押し上げた一方、外注単価の上昇や人材投資及びインフラ整備などにより281百万円費用が増加したことに加え、人件費の上昇及びセキュリティ強化により販売費及び一般管理費が18百万円増加したことによるものであります。なお、売上高営業利益率は10.0%となり、前連結会計年度に比べ0.1ポイント向上いたしました。(営業外損益) 営業外収益は15百万円となり前連結会計年度(14百万円)と比べ1百万円増加(前期比9.9%増)となりました。(経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益) 経常利益は1,821百万円となり、前連結会計年度(1,730百万円)と比べ91百万円増加(前期比5.3%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は1,293百万円となり、前連結会計年度(1,184百万円)と比べ109百万円増加(同9.2%増)となりました。 主な指標の推移は、次のとおりであります。 2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月連結売上高(百万円)15,43116,68117,33117,35718,066連結営業利益(百万円)1,3671,7161,8331,7191,807連結売上高営業利益率(%)8.910.310.69.910.0ROE(%)11.213.413.111.111.4非金融向け連結売上高比率(%)28.230.932.533.533.0エンドユーザー向け連結売上高比率(%)33.430.530.130.029.6 c.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については無借金経営を継続しており、運転資金を内部資金により充当しております。当社グループは多額な設備投資を必要としない業種であり、現時点では借入をする必要がない状態であります。一方、今後の事業拡大のためパートナー企業の技術者の安定確保・促進に向けて一定の資金を確保する必要があることに加えて、現中期経営計画の達成に向けた関連投資を行ってまいります。特に当社を取り巻く環境といたしましては、業界全体として深刻な技術者不足となっており、新卒及び即戦力となるキャリア技術者を積極的に採用していくとともに、基本戦略であります「更なる事業拡大に寄与する業務・資本提携やM&Aの遂行」を通じて、当社グループの成長・技術者の確保を図りたい考えであります。そのためには多額な資金が必要となりますので、安定した経営を営んでいくうえで内部留保を厚くしてまいります。

事業リスク

  • プロジェクト管理の難しさ
    システム開発は、開発期間の短期化や機能の複雑化など、顧客からの高度な要求が増えています。これにより、当初の見積もりを超えて開発コストが増加したり、納品後の瑕疵補修で追加費用が発生したりするリスクがあり、採算が悪化する可能性があります。
  • 人材確保と育成の課題
    事業拡大には、高いスキルを持つ技術者の確保が不可欠ですが、技術者不足が慢性化しており、特にプロジェクトリーダーの育成が課題です。計画通りに人材を確保できない場合、受注機会を逃し、売上高に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 特定の顧客への依存度
    2025年3月期において、上位3社の顧客が総売上高の53.1%を占めており、特定の顧客への依存度が高い状況です。これらの顧客の経営方針や業績、財政状態の変化が、ハイマックスグループの売上高や利益に大きな影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,797 文字
3【事業等のリスク】 当社グループの事業活動その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると想定される主な事項を記載いたします。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、以下の項目は予測されない事態が発生した場合に業績に与える影響が高いと判断したものであり、当社グループに係る全てのリスクを列挙したものではありません。(1) システム開発におけるプロジェクト管理について 近年、開発期間の短期化及び機能の複雑化など顧客からの要請は、高度化しており、顧客との契約完遂を図るためには、当初想定した以上の開発工数の増加及び機能改善などにより、当初見積ったコストを上回り採算が悪化することがあります。また、納入及び売上の確定後における瑕疵補修などによって追加費用が発生し、最終的に不採算となり、当社グループの利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、これまでに経験のない新業務または新技術を用いたシステム開発においては、当該リスクが顕在化する可能性が高まります。 当社グループは、システム開発において、受注前に業務面及び技術面並びに体制面などの各種のリスクを踏まえた受注判定会議による受注の可否判断を行った上で、見積審査会の承認(決裁規則に基づき高額等の場合は、取締役会決議)を経るなど、事前のリスク管理の強化・徹底を図っております。また、受注後、特に難易度の高い案件を重点プロジェクトと選定し、その推進状況を毎月の経営執行会議等で報告し、対応策の指示及びその進捗管理を行うことにより、損失の危険の回避または最小化に努めております。なお、各プロジェクトの品質及び進捗状況等を月次で管理し、必要に応じて改善計画を立て顧客との契約完遂に努めておりますが、改善に要するものを含めコストを再度見積った結果、受注額を上回り損失見込みとなった場合、将来の損失に備えるため、各会計年度末における受注契約に係る損失見込額を受注損失引当金として計上しております。(2) 人材の確保と育成について 当社グループの事業拡大のためには、一定水準以上のスキルを有する技術者の確保が必要であり、計画どおりに人材の確保が進まない場合には、当社グループの売上高に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点においても技術者不足が慢性化していることに加えて、プロジェクト・リーダー(PL)の確保・育成が一層必要であると認識しております。当該リスクの顕在化に伴う業績への影響を見積ることは困難でありますが、少なからず受注機会の逸失が発生していると認識しております。 当社グループは、中期経営計画に基づき、優秀な新卒社員及び即戦力となるキャリア技術者の採用を行うとともに、PL育成や品質管理力、開発力強化に取り組み体質の強化を計画的に行うほか、技術革新に対応するため、教育カリキュラムの補強、各種資格取得の支援など人材の教育・育成の強化に努めております。(3) 特定の顧客への依存度が高いことについて 当社グループの売上高上位3社が総売上高に占める割合は、2025年3月期で53.1%と高くなっております。 従って、これらの顧客の営業方針、業績及び財政状態によっては、当社グループの売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では当該リスクが顕在化する可能性及び時期並びに具体的に業績に与える影響は、認識しておりません。 当社グループは、中期経営計画及び年度予算に基づき、取引拡大を目指す顧客を明確にし、戦略的な営業活動に努めております。(4) コンプライアンスの遵守について 当社グループまたは当社グループ関係者によるコンプライアンス違反等が発生した場合、当社グループの社会的信用失墜や売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では当該リスクが顕在化する可能性及び時期並びに具体的に業績に与える影響は、認識しておりません。 当社グループは、担当執行役員を委員長としたコンプライアンス委員会の下でコンプライアンス体制の構築及び推進を図り、労働関係を含む各種法令遵守の調査・指導及び教育・啓蒙を行い、コンプライアンス違反の未然防止に努めております。(5) 機密情報の管理について 当社グループは、システム開発の過程において企業情報及び個人情報などの機密情報を取り扱う場合があります。何らかの過失・悪意などにより機密情報が外部に漏洩した場合、社会的信用失墜や売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では当該リスクが顕在化する可能性及び時期並びに具体的に業績に与える影響は、認識しておりません。 当社グループは、個人情報保護については、プライバシーマークを取得するとともに、全役職員に対して、情報セキュリティ教育及び試験を定期的に実施し知識の向上と意識づけの強化を図っております。併せて委託先と機密情報漏洩に関する「秘密保持契約」を締結するとともに、当社従業員及び委託先要員から「秘密保持同意書」を入手しております。更に当社開発施設はもとより、可搬式情報機器へのセキュリティ対策などを実施しております。(6) M&Aについて 当社グループは、更なる事業拡大に寄与するM&Aの可能性を常に検討しております。しかしながら、M&Aを実施しても、当初想定していた成果が必ずしも得られる保証はありません。加えて、M&A実施時において、のれんが発生する場合は資産計上し、その後、当初想定していた将来計画を著しく下回ることとなった場合は、減損処理を行う必要が生じるなど、当社グループの利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、これまでにM&Aの実績はありません。 当社グループは、M&A検討段階において、法務・会計等の外部の有識者による第三者評価及び社内外の有識者によるデューデリジェンスを実施し、事前のリスクの洗い出しと検証及びその対応策を踏まえて意思決定することにより、当該リスクの回避または低減に努めてまいります。(7) 災害等の発生について 地震等の自然災害や新型インフルエンザ等の感染症が発生したことに伴い、開発の人員体制や開発機器などのシステム開発環境が確保できない時は、顧客と契約した納期に遅延し、当社グループの売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、緊急かつ重大な損失の危険が発生した場合は、「危機管理規則」に基づき、社長を本部長とする対策本部を設置し、必要な対応を図ることとしております。また、大規模災害発生時を想定した社内情報システムのクラウド化及びバックアップ二重化体制や、全役職員を対象に「安否情報確認訓練」を実施するなど備えております。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が ハイマックス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →