事業の概要
- 精密貼合技術フジプレアムグループは、液晶ディスプレイやタッチパネルに使われる部品の製造・加工・販売を主な事業としています。特に「精密貼合技術」という独自の技術を使い、ガラスやフィルムをミクロレベルの精度で貼り合わせることで、高品質な製品を提供しています。この技術は、液晶テレビやスマートフォンのディスプレイなど、私たちの身近な製品に不可欠なものです。
- 太陽電池モジュール製造同社は、太陽電池モジュールの製造・販売も手掛けています。再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、太陽光発電システムは重要な役割を担っており、フジプレアムグループもその一翼を担っています。また、住宅やビルの窓に使う断熱・飛散防止フィルムラミネートガラスの製造・施工・販売も行っており、環境に配慮した製品を提供しています。
- 機械装置の製造販売半導体や液晶関連の製造装置、産業用機械システムの設計・製造・販売も事業内容に含まれます。これは、他の企業が製品を作るための機械を提供する事業であり、同社の「機械装置の製造技術」が活かされています。さらに、自動車部品の製造や物流業務の請負など、多岐にわたる事業を展開し、収益源を多様化しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 精密貼合及び高機能複合材部門この部門は、フジプレアムグループの核となる「精密貼合技術」を駆使し、液晶ディスプレイ用部材やタッチパネルセンサー基板の製造・販売を行っています。素材メーカーからガラスやフィルムを仕入れ、カットや精密貼合加工を施してパネルメーカーに納入しており、売上高は72.88793億円ですが、営業利益は-0.24907億円と赤字です。
- 環境住空間及びエンジニアリング部門この部門では、「太陽電池モジュール製造技術」を活かした太陽電池モジュールの製造・販売が中心です。また、住宅やビルの窓に使う断熱・飛散防止フィルムラミネートガラスの製造・施工・販売も手掛けています。さらに、「機械装置の製造技術」を応用し、半導体液晶関連装置や産業用機械システムの設計・製造・販売も行い、売上高は33.32078億円、営業利益は2.32835億円と黒字です。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| PrecisionLaminationAndHighFunctionalCompositeMaterialDepartment | 事業 | 73 | -0 | -0.3% |
| EcologyAndLivingSpaceAndEngineeringDepartment | 事業 | 33 | 2 | 7.0% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループは、当社、親会社1社、連結子会社3社、非連結子会社3社及び持分法非適用関連会社1社により構成されており、「精密貼合技術(注1)」、「太陽電池モジュール製造技術」「機械装置の製造技術」等の独自技術を活用し、液晶ディスプレイ用部材、タッチパネルセンサー基板(注2)、太陽電池モジュール等の製造・加工・販売を行う他、半導体液晶関連向け装置製造販売、産業用機械システムの設計・製造・販売、太陽光発電システムの設計・施工・販売、自動車部品製造、物流業務の請負等を行っております。 当社グループのセグメント別事業内容は以下のとおりであります。 ① 精密貼合及び高機能複合材部門 「精密貼合技術」を活用し、液晶ディスプレイ用部材、タッチパネルセンサー基板に関する製品の製造・販売を行っております。 液晶ディスプレイ用部材については、素材メーカー等からガラスや各種機能性フィルム等を購入し、カット、精密貼合による加工等を行い、パネルメーカーに納入しております。 タッチパネルセンサー基板についても、クリーンルーム内において、精密貼合、官能検査等を行っております。また、自動車部品の製造も行っております。② 環境住空間及びエンジニアリング部門 「太陽電池モジュール製造技術」を活用した太陽電池モジュールの製造・販売を行っております。 また、住宅やビルの窓に使用する断熱用・飛散防止用のフィルムラミネートガラスの製造・施工・販売を行っております。 更に、「機械装置の製造技術」を活用したファクトリーオートメーションのインテグレーター事業展開、半導体液晶関連向け装置の製造・販売を行っております。 (注)1.精密貼合技術 「精密貼合」とは当社グループ固有の表現で、大小様々なサイズの光学機能性フィルム等をミクロレベルの貼合精度で貼り合わせる技術であり、自社で構築した生産ライン、官能検査及び多能工教育等の社内体制により構築され、現在、液晶テレビ等のディスプレイやタッチパネルに使用される部材の製造に活用されております。当社グループの生産工程はこの「精密貼合技術」を中心に構築されており、競合他社との差別化を図るうえで重要な位置付けにあります。 ディスプレイ関連製品の需要の増加とともに、商品ラインナップの切替サイクルの短縮化や多機能商品開発の熾烈化が生じており、パネルメーカーはより高度な貼合精度を求める傾向にあります。当社グループは、その要望に応えるべく、随時、生産設備の改造や研究開発による対応を行っております。(1)生産ラインの自社構築 当社グループでは、生産技術開発部門において築いた基礎技術をもとに、事業の早期立上げや日々の改善・改良を目的に、各事業部において製品特性に応じた生産ラインの構築を図っております。(2)官能検査技術 官能検査とは、人が目で見て良否を判断する検査のことであります。 各種製品は、顧客毎に異なる品質基準に沿って、欠点の位置や大きさから良否判断を行う必要があります。これは、欠点となる要素の種類が多く、品種によってその見え方や判断の方法が変わるためであり、機械検査では対応が困難なためであります。 当社グループでは、検査工程に官能検査を導入することで、顧客の多種多様なニーズへの対応を図るとともに官能検査技術の向上に努めております。(3)多能工教育 当社グループでは、生産面、品質面の向上及び労務費の低減を図ることを目的として、従業員一人一人の総合的な生産能力の付加価値を高め、各事業部のあらゆる工程を担当できるよう、多能工教育を行っております。2.タッチパネルセンサー基板 タッチパネルの主要部材で主に、カバーガラス・センサーガラス・センサーフィルム等で構成されており、これらをOCA(光学用透明接着材)を使って貼合して生産しております。 [事業系統図]以上に述べた事項を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 精密貼合技術は競合他社との差別化を図るうえで重要であり、顧客の高度な要求に応えている。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 ミクロレベルの貼合精度を誇る精密貼合技術、自社構築の生産ライン、官能検査、多能工教育。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 中程度 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
会社が挙げる主要リスク:商品市場の動動変化に伴う需要変動リスク / ディスプレイ関連商品への特定製品依存リスク / 原材料の調達リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 3 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
フジプレアムの財務データが不足しており、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な情報は確認できませんでした。無形資産による競争優位性は現時点では不明です。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
特定の産業用フィルムやコーティング材を提供している可能性はありますが、顧客が他社製品に切り替える際の具体的なコストや手間に関する情報は公開されていません。限定的なスイッチング・コストが存在する可能性はありますが、その程度は不明です。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
フジプレアムの事業内容(フィルム、コーティング材等)は、ネットワーク効果が発生するようなプラットフォーム型ビジネスやサービスとは考えにくく、ネットワーク効果による競争優位性は見られません。
コスト優位★☆☆☆☆
化学製品の製造においては、規模の経済や効率的な生産プロセスがコスト競争力に影響しますが、フジプレアムの具体的なコスト構造や競合他社との比較に関する詳細な情報は現時点では入手できません。限定的なコスト優位性の可能性はあります。
規模の経済★☆☆☆☆
化学業界は一般的に規模の経済が働く可能性がありますが、フジプレアムの市場シェアや業界内での位置づけに関する具体的なデータが不足しています。業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているかは不明です。
- 独自の精密貼合技術フジプレアムグループは、大小様々な光学機能性フィルムなどをミクロレベルの精度で貼り合わせる「精密貼合技術」を強みとしています。この技術は、自社で構築した生産ライン、熟練した官能検査、多能工教育によって支えられており、競合他社との差別化を図る上で非常に重要です。特に、ディスプレイやタッチパネルの高度な品質要求に応えることができます。
- 自社構築の生産体制同社は、生産技術開発部門で培った基礎技術を基に、各事業部で製品特性に合わせた生産ラインを自社で構築しています。これにより、事業の早期立ち上げや日々の改善・改良を効率的に行うことができ、顧客の多様なニーズに迅速に対応できる柔軟な生産体制を確立しています。これは、技術革新が速い業界において大きな強みとなります。
- 熟練した官能検査能力機械では対応が難しい、人の目による「官能検査」を導入している点も強みです。顧客ごとに異なる品質基準に沿って、欠点の位置や大きさから良否を判断するこの技術は、多種多様な製品の品質を保証するために不可欠です。従業員の多能工教育と組み合わせることで、生産性向上と品質維持の両立を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 「人が求めること」は限りなく続くことであり、企業は更なる「研究開発」を続けることで、「高付加価値製品」を生み出していきます。 当社グループは、創ることから届けることまで、顧客のニーズに対してトータルに提案できる企業でありたいと考え、現在、情報産業の一翼を担うディスプレイ関連事業を主たる柱として、環境ビジネスのクリーン・エコエネルギー関連事業あるいはメカトロニクス技術を活用したファクトリーオートメーション事業等、幅広い領域での「ものづくり」に専念し、更なる発展を続けていくことを経営の基本方針としております。 (2)経営戦略等 当社グループでは、安定した成長率の維持を最大の目標に、より一層の企業価値の向上を目指しております。 そのため、成長を牽引するためのドライバーとして「精密貼合技術を中心とした複合化技術」、「独自技術を開発し、高度化できるメカトロニクス技術」を活用し、今後の成長が見込まれる事業領域に経営資源を投下してまいります。世の中の技術革新に追随し、新たな製品領域への対応を積極的に行い、既存製品群につきましては、適切な設備投資や生産合理化を図り、競争力を向上させてまいります。 更に、研究開発を企業成長の推進力と位置づけ、複合的な技術を社内で集約することにより、常に新たな技術への挑戦を続け、新たな主力事業の確立に向けて取組んでおります。 また、当社グループ会社である株式会社東陽社製作所を活用し、自動車部品業界への関与を深め、新たなビジネスの展開を図ります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性の向上を重視しており、生産性の向上、新製品開発及び営業力の強化を徹底し、経常利益率7%以上を確保することを経営指標としております。 また、当社グループは自己資本比率を財務の健全性の指標と認識しており、今後も適正な株主配当を行いながら、利益の内部留保に努め、自己資本の充実を目指してまいります。 (4)経営環境 当社グループを取り巻くビジネス環境は、賃上げや訪日観光の回復といった明るい動きがある一方で、物価上昇や海外経済の不透明感から景気は足踏み状態が続き、個人消費や輸出も力強さを欠きました。金融政策の転換も始まり、企業は不透明な環境下で慎重な対応を迫られております。 このような環境下で、当社グループは、精密貼合技術を核とした用途開発やグループ連携によるシナジー創出に取組んでおります。一方で、車載・エレクトロニクス分野の標準化や商流変動に加え、新興企業との競合や中国市場の減速等、依然として厳しい市場環境が続いております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、研究開発型の企業として絶えず最新の技術動向を確認する必要があり、市場動向についても確実に捉える必要があります。クロスボーダーでの商品開発あるいは製造等の商流の変化に、機敏に対応することが課題と捉えております。そのために、組織の体制検討あるいは人材の確保等を行ってまいります。また、事業の多様化を進める目的で、株式会社東陽社製作所をグループ化したことから、自動車部品業界への事業展開を図ります。 財務上では大きな課題はないものの、経済環境の急変等に備えて、不測の事態に対応できるよう財務面において注意を払い運営を行っております。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 「人が求めること」は限りなく続くことであり、企業は更なる「研究開発」を続けることで、「高付加価値製品」を生み出していきます。 当社グループは、創ることから届けることまで、顧客のニーズに対してトータルに提案できる企業でありたいと考え、現在、情報産業の一翼を担うディスプレイ関連事業を主たる柱として、環境ビジネスのクリーン・エコエネルギー関連事業あるいはメカトロニクス技術を活用したファクトリーオートメーション事業等、幅広い領域での「ものづくり」に専念し、更なる発展を続けていくことを経営の基本方針としております。 (2)経営戦略等 当社グループでは、安定した成長率の維持を最大の目標に、より一層の企業価値の向上を目指しております。 そのため、成長を牽引するためのドライバーとして「精密貼合技術を中心とした複合化技術」、「独自技術を開発し、高度化できるメカトロニクス技術」を活用し、今後の成長が見込まれる事業領域に経営資源を投下してまいります。世の中の技術革新に追随し、新たな製品領域への対応を積極的に行い、既存製品群につきましては、適切な設備投資や生産合理化を図り、競争力を向上させてまいります。 更に、研究開発を企業成長の推進力と位置づけ、複合的な技術を社内で集約することにより、常に新たな技術への挑戦を続け、新たな主力事業の確立に向けて取組んでおります。 また、当社グループ会社である株式会社東陽社製作所を活用し、自動車部品業界への関与を深め、新たなビジネスの展開を図ります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性の向上を重視しており、生産性の向上、新製品開発及び営業力の強化を徹底し、経常利益率7%以上を確保することを経営指標としております。 また、当社グループは自己資本比率を財務の健全性の指標と認識しており、今後も適正な株主配当を行いながら、利益の内部留保に努め、自己資本の充実を目指してまいります。 (4)経営環境 当社グループを取り巻くビジネス環境は、賃上げや訪日観光の回復といった明るい動きがある一方で、物価上昇や海外経済の不透明感から景気は足踏み状態が続き、個人消費や輸出も力強さを欠きました。金融政策の転換も始まり、企業は不透明な環境下で慎重な対応を迫られております。 このような環境下で、当社グループは、精密貼合技術を核とした用途開発やグループ連携によるシナジー創出に取組んでおります。一方で、車載・エレクトロニクス分野の標準化や商流変動に加え、新興企業との競合や中国市場の減速等、依然として厳しい市場環境が続いております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、研究開発型の企業として絶えず最新の技術動向を確認する必要があり、市場動向についても確実に捉える必要があります。クロスボーダーでの商品開発あるいは製造等の商流の変化に、機敏に対応することが課題と捉えております。そのために、組織の体制検討あるいは人材の確保等を行ってまいります。また、事業の多様化を進める目的で、株式会社東陽社製作所をグループ化したことから、自動車部品業界への事業展開を図ります。 財務上では大きな課題はないものの、経済環境の急変等に備えて、不測の事態に対応できるよう財務面において注意を払い運営を行っております。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃上げの動きや訪日観光需要の回復といった明るい材料が見られた一方で、物価上昇による実質所得の目減りや海外経済の不透明感の影響を受け、景気は総じて足踏み状態が続きました。実質GDPの成長率は低調に推移し、個人消費や設備投資、輸出も力強さを欠く展開となりました。また、日本銀行による金融政策の正常化に向けた動きが始まる等、企業活動は先行き不透明な環境の中で慎重な対応を迫られる局面が続いております。 このような環境の中、当社グループでは引き続き、独自の精密貼合技術を核とした用途開発に取組んでまいりました。また、既存の枠にとらわれず、事業領域の更なる広がりを目指しつつ、グループ各社の特長や強みを活かした連携によるシナジー創出にも努めております。一方で、車載・エレクトロニクス分野では製品の標準化やグローバル化が加速し、商流の変動も激しさを増しております。こうした変化の中で、新興企業との競合激化や受注条件の変化等、依然として厳しい市場環境が続いております。加えて、産業機器市場では中国市場の景気減速や在庫調整の影響を受け、FA・工作機械分野の需要も弱含みで推移しており、当社グループに影響が及んでおります。 この結果、当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,473百万円減少し、15,963百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,496百万円減少し、5,946百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ23百万円増加し、10,016百万円となりました。 また、当連結会計年度における経営成績は、売上高10,620百万円(前年同期比19.8%減)、営業利益220百万円(同67.9%減)、経常利益248百万円(同66.5%減)を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は262百万円(同54.2%減)となりました。 セグメントの経営成績は以下のとおりであります。 精密貼合及び高機能複合材部門 国内外のディスプレイ及びタッチパネル市場は、各種分野でのデジタル化進展により引き続き成長が期待されております。車載用途においても、センターインフォメーションディスプレイやメータークラスター、タッチスイッチ等の電子化が進展し、市場拡大が続いております。一方で、製品の汎用化や新規参入・海外勢の増加に伴い、競争環境は一段と厳しさを増しております。当社は、独自の精密貼合技術を更に進化させるとともに、最先端の生産設備導入や新素材の活用を通じて、高付加価値製品の開発・受注に注力してまいりました。ただし、足元では国内自動車メーカーの生産計画見直し等の影響を受け、当社の受注は低調に推移しております。 この結果、売上高7,288百万円(前年同期比12.1%減)、セグメント損失(営業損失)24百万円(前連結会計年度は135百万円の営業利益)となりました。 環境住空間及びエンジニアリング部門 国内太陽電池市場においては、従来型パネル分野で海外メーカーのシェアが拡大し、依然として国内勢にとっては厳しい競争環境が続いております。当社グループでは、収益安定化のためOEM供給を軸としたコスト最適化を進めるとともに、将来を見据えた次世代型太陽電池、とりわけペロブスカイト太陽電池の社会実装に向けた研究開発を継続しております。エンジニアリング部門では、連結子会社プレマテック株式会社において、半導体・液晶関連装置の受注が一時は堅調に推移しておりましたが、中国市場の需要鈍化の影響を受け、前年同期比で減少となりました。また、省人化・省エネルギー化を実現するメカトロニクス設備についても提案活動を継続しているものの、直近の受注環境は依然として軟調な状況が続いております。 この結果、売上高3,332百万円(前年同期比32.7%減)、セグメント利益(営業利益)232百万円(同57.3%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,152百万円(前期末比1,015百万円減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、437百万円(前連結会計年度は1,598百万円の獲得)となりました。 これは主として、仕入債務の減少1,172百万円があったものの、売上債権の減少992百万円があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、223百万円(前連結会計年度は372百万円の使用)となりました。 これは主として、有形固定資産の取得による支出227百万円があったものの、定期預金の払戻による収入20百万円があったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、1,227百万円(前連結会計年度は234百万円の獲得)となりました。 これは主として、長期借入金の返済による支出1,328百万円があったものの、長期借入れによる収入800百万円があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績イ.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日)前年同期比(%)精密貼合及び高機能複合材部門(千円)6,670,046△12.3環境住空間及びエンジニアリング部門(千円)2,460,849△35.5合計(千円)9,130,895△20.1(注)金額は製造原価によっております。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。 ロ.受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)精密貼合及び高機能複合材部門7,288,793△12.1--環境住空間及びエンジニアリング部門3,462,766△17.4873,46417.6合計10,751,560△13.9873,46417.6(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 ハ.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日)前年同期比(%)精密貼合及び高機能複合材部門(千円)7,288,793△12.1環境住空間及びエンジニアリング部門(千円)3,332,078△32.7合計(千円)10,620,871△19.8(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 令和5年4月1日至 令和6年3月31日)当連結会計年度(自 令和6年4月1日至 令和7年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)AGC株式会社3,400,32825.73,205,90730.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.財政状態の分析(資産) 流動資産は7,157百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,227百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金の減少1,035百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少992百万円があったことによるものであります。 固定資産は8,805百万円となり、前連結会計年度末に比べ245百万円の減少となりました。これは主に建物及び構築物の減少218百万円があったものの、建設仮勘定の増加13百万円があったことによるものであります。 この結果、総資産は15,963百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,473百万円の減少となりました。(負債) 負債は5,946百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,496百万円の減少となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少1,082百万円があったものの、繰延税金負債の増加114百万円があったことによるものであります。(純資産) 純資産は10,016百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円の増加となりました。これは主に非支配株主持分の減少122百万円があったものの、利益剰余金の増加91百万円があったことによるものであります。ロ.経営成績の分析 経営成績の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報イ.キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は4,152百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,015百万円減少いたしました。これは営業活動の結果得られた資金が437百万円あったものの、投資活動の結果使用した資金及び財務活動の結果使用した資金がそれぞれ223百万円及び1,227百万あったことによるものであります。 上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。ロ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、人件費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、研究開発投資等であります。当社グループは、営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に、将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく考えであります。 なお、当連結会計年度末における長短借入金及び社債の残高は、それぞれ4,508百万円及び32百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,152百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。なお、当社グループの連結財務諸表作成において採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営上の目標の達成・進捗状況 当社グループは、収益性の向上を重視しており、生産性の向上、新製品開発及び営業力の強化を徹底し、経常利益率7%以上を確保することを経営指標としております。当連結会計年度における経常利益率は2.3%(前年同期比3.3ポイント減)となりました。また、当社グループは自己資本比率を財務の健全性の指標と認識しております。当連結会計年度における自己資本比率は62.7%となりました。引き続き、これらの指標について改善されるよう取組んでまいります。
事業リスク
- 市場変動と製品依存主力製品である液晶ディスプレイ用部材やタッチパネルセンサー基板は、ディスプレイ市場の動向に大きく左右されます。市場の急激な需要変動は、同社の経営成績に影響を与える可能性があります。特に、車載関連商品の比率が高まっており、世界的な半導体不足による車両製造台数減少もリスク要因となり得ます。
- 原材料調達の不安定性原材料の調達は国境を越えるケースが増加しており、世界経済の動向や原油価格などのエネルギー価格変動の影響を受けやすくなっています。調達ルートの多様化を進めていますが、想定を超える困難が生じた場合、原材料の安定供給が難しくなり、同社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 災害と感染症の影響主力製品の生産拠点が兵庫県西播地域に集中しているため、地震や停電などの災害が発生した場合、生産活動が停止し、経営成績に影響を与えるリスクがあります。また、感染症の世界的流行による行動制限や物流停滞も、生産・販売活動、サプライチェーン、人材確保などに悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、ここに記載されたものが当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。(1)当社グループの事業環境について① 商品市場の動向変化に伴うリスク 当社グループの主力製品である液晶ディスプレイ用部材及びタッチパネルセンサー基板は、ディスプレイ市場の動向により需要が変動いたします。当社グループでは、急激な需要の増減に耐え得る生産ラインの構築に取組んでおりますが、想定を上回る変動が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。そのため、当社では市場動向に十分注意を払っております。② 特定の製品依存リスク 当社グループの売上高は、ディスプレイ関連商品の比重が高くなっており、当該商品の売上高が大きく減少した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。その中でも車載関連向け商品の比率が上昇しており、世界的な半導体不足の影響による車両製造台数減少の影響を受ける可能性があります。今後、売上高の多様化に向けて研究開発等に注力を行ってまいります。③ 原材料の調達リスク 当社グループの使用する原材料についても、クロスボーダーでの調達が増加しております。このため、世界的な景気動向あるいは原油価格等のエネルギー価格等の影響を受けるおそれがあるため、調達ルートの多様化を推し進めておりますが、想定を上回る困難が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。④ 製品の品質に関するリスク 当社グループは、グループを挙げて製品の品質維持・管理に取組んでおりますが、万一、製造物責任に関わる製品事故が発生した場合、賠償費用の発生により、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、品質マネジメント委員会の設置、契約内容の精査、保険での対応等不測の事態に備えております。⑤ 災害によるリスク 当社グループの主力製品生産拠点は、姫路市、たつの市等兵庫県西播地域に集中しており、地震や停電その他の災害が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。そのため、災害情報あるいはハザードマップ等について最新の情報を入手し、災害への備えを怠らないよう準備対応を行っております。⑥ 感染症リスク 感染症の世界的流行やそれに伴う行動制限・物流停滞等が発生した場合、当社グループの生産・販売活動、人材の確保、サプライチェーン、研究開発、資金調達等に影響を及ぼす可能性があります。感染症による社会・経済活動への制約が長期化または再発した場合には、業績や財政状態に悪影響を及ぼすリスクがあります。当社グループとしましては、十分な予防措置を講じ、従業員の安全と企業の生産性の両立に努めてまいります。(2)特許権等の取得方針について 当社グループの内製生産技術は、設立以来、永年の経験に基づき構築してきた技術でありますが、特許権等の取得には馴染まない技術が多く含まれております。特許を取得した場合、生産方法が推定され、生産工程を模倣される危険性があります。 当社グループでは、現在のところ、精密貼合技術等を中心とした内製生産技術に関する特許権等の取得は不要であると考えており、これらの生産技術の外部流出防止策として、従業員との機密保持契約の締結、生産工程の外部遮断等、技術全体のブラックボックス化を行っております。