事業の概要
- 化学品事業工業用フェノール樹脂や特殊フェノール樹脂、高機能繊維などを製造・販売しています。これらは、自動車部品、電子材料、鋳物など幅広い産業分野で使われる基幹材料であり、国内外の子会社を通じてグローバルに展開しています。
- 食品事業異性化糖、ブドウ糖、水あめ、オリゴ糖といった澱粉糖類を製造・販売しています。これらは清涼飲料水や菓子、パンなどの食品原料としてだけでなく、化粧品原料としても利用されており、私たちの食生活に密接に関わっています。
- 不動産活用業自社が所有する不動産を賃貸することで収益を得ています。これは、本業である化学品や食品事業とは異なる安定的な収益源として、グループ全体の経営基盤を支える役割を担っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 化学品事業売上高254.59億円、営業利益20.98億円で、グループ全体の売上と利益の大部分を占める主力事業です。工業用フェノール樹脂、特殊フェノール樹脂、高機能繊維などを製造・販売しており、国内外の多様な産業分野に製品を提供しています。
- 食品事業売上高48.4億円、営業利益0.34億円で、化学品事業に次ぐ規模の事業です。異性化糖、ブドウ糖、水あめ、オリゴ糖などの澱粉糖類を製造・販売しており、食品メーカーや化粧品メーカー向けに原料を提供しています。
- 不動産活用事業売上高2.45億円、営業利益1.6億円で、グループの中では比較的小規模ながらも安定した利益を上げている事業です。自社所有の不動産を賃貸することで収益を得ており、事業ポートフォリオの多様化に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Chemicals | 事業 | 255 | 21 | 8.2% |
| Grocery | 事業 | 48 | 0 | 0.7% |
| RealEstateUtilization | 事業 | 2 | 2 | 65.3% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社6社及び関連会社1社で構成され、化学品(合成樹脂・高機能繊維)、食品(澱粉糖類)及び不動産活用業を主な内容とし、事業活動を行っております。当社グループが営んでいる主な事業内容、各関係会社等の当該事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。次の3事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等」に掲げるセグメントと同一の区分であります。 区分主要製品等生産会社主要販売会社化学品事業工業用フェノール樹脂(レヂトップ)特殊フェノール樹脂(ミレックス)鋳物用粘結剤(αsystem・βsystem・NFURAN)電子材料用樹脂高機能繊維(カイノール)真球状樹脂ビスフェノールF当社Thai GCI ResitopCompany LimitedIndia GCI ResitopPrivate Limited東北ユーロイド工業株式会社American GCI Resitop, Inc.当社Thai GCI ResitopCompany LimitedIndia GCI ResitopPrivate Limited東北ユーロイド工業株式会社American GCI Resitop, Inc.食品事業異性化糖(スリーシュガー)ブドウ糖(コーソグル群栄)水あめ(マルトフレッシュ)オリゴ糖(グンエイオリゴ)ピュアトース穀物糖化液化粧品原料当社当社不動産活用業当社の所有する不動産の賃貸当社─ 事業の系統図は次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 原材料価格、運賃等の変動を適時かつ合理的に製品売価へ転嫁する方針。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 ポリマー分子構造設計、アロイ・ブレンド、成形加工及び評価技術の獲得・レベルアップ。 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:原材料の調達、サプライチェーンに関するリスク / 予測不可能な災害、事故に関するリスク / 気候変動リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
公開情報からは、特許やブランド力、規制ライセンスといった明確な無形資産の存在を示す具体的な情報は確認できませんでした。研究開発への投資は行われている可能性がありますが、それが競争優位に直結する無形資産となっているかは不明瞭です。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
化学製品は、顧客の製造プロセスに組み込まれている場合、仕様変更に伴うコストやリスクから、容易な乗り換えが難しい可能性があります。しかし、群栄化学工業の製品群や主要顧客に関する詳細情報が不足しており、スイッチング・コストの強さを断定できるほどの根拠はありません。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
同社の事業内容や製品特性からは、ネットワーク効果が発生するようなプラットフォームビジネスや、ユーザー数の増加が価値向上に繋がるビジネスモデルは見られません。顧客との直接的な関係性や、サプライヤーとしての地位が重要と考えられます。
コスト優位★★☆☆☆
化学業界においては、生産効率や規模の経済によるコスト競争力が重要ですが、群栄化学工業が業界平均と比較して顕著なコスト優位性を持っているかを示す具体的なデータは公開されていません。特定のニッチ分野での効率化の可能性はありますが、全体的なコストリーダーシップは不明です。
規模の経済★★☆☆☆
同社は特定の化学製品分野で事業を展開していますが、業界全体におけるシェアや、規模の経済を活かした寡占的な地位を確立しているかは不明瞭です。一定の生産規模は有していると考えられますが、それが持続的な競争優位に繋がるほどの規模であるかは判断できません。
- 多角的な事業展開化学品、食品、不動産活用という異なる3つの事業を展開しており、特定の市場変動リスクを分散しています。特に化学品事業では、工業用から高機能繊維まで幅広い製品群を持ち、多様な顧客ニーズに対応できる点が強みと考えられます。
- グローバルな生産・販売体制化学品事業においては、日本国内だけでなく、タイ、インド、アメリカにも子会社を持ち、生産・販売拠点をグローバルに展開しています。これにより、地域ごとの需要変動に対応し、安定的な事業運営を目指していると推察されます。
- 技術力と製品ラインナップ工業用フェノール樹脂「レヂトップ」や特殊フェノール樹脂「ミレックス」、高機能繊維「カイノール」など、特定の用途に特化した製品を開発・提供しています。これにより、顧客の多様な要求に応える技術力と製品開発力が競争優位に繋がっている可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、創業以来、合成樹脂業界及び糖化業界において豊かな創造力により独自の技術を築いてまいりました。理念として「化学の知識とアイデアでソリューションを提供し、より豊かな未来社会創りに貢献する」を掲げ、サステナビリティを巡る課題への対応に積極的に取り組み、顧客を中心としたステークホルダーと共に繁栄することを目指してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、技術・事業を通じた社会課題解決への貢献を目指し、GCIグループ中期経営方針2030(2025~2030年度)において、売上高、営業利益、ROE、CO2排出量を目標とする経営指標として設定しております。事業成長と環境対応の両立のため、目標達成に向けグループ全体で取り組んでまいります。 財務目標:売上高:400億円、営業利益:40億円、営業利益率:10%、ROE:6%(2030年度目標)非財務目標:CO2排出量(Scope1・2、2013年度比):46%削減(2030年度目標) (3) 中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題当社グループは、「高純度・先端材料」、「環境対応ケミカル」、「新事業創出(高機能糖ケミカル)」、「経営基盤強化」を目指す方向性として掲げ、注力分野への積極投資および社会課題解決に貢献する高付加価値製品開発を強化してまいりました。前中期経営方針2024においては、需要減速等の影響を受けながらも、成長分野への積極投資を着実に実行した期間となりました。現在は、2025年度より始動した「GCIグループ中期経営方針2030」のもと、ありたい姿である“Green Chemical Industry”への進化を加速させるべく、以下の取り組みを通じて外部事業環境の変化に左右されない事業構造改革を推進しております。 GCIグループ中期経営方針2030 《ありたい姿》化学の力でグローバルにソリューションを提供し、社会の持続的成長に貢献する“Green Chemical Industry(GCI)”となる 《基本方針》・事業ポートフォリオの再構築・マーケティングによる事業領域の拡大・生産性向上、収益力強化・持続的成長を支える人材の育成、エンゲージメント向上 《目指す方向性》・電子材料分野を中心とする「高純度・先端材料」・Green分野としての成長を見据える「環境対応ケミカル」・「新事業創出(高機能糖ケミカル)」・経済的価値・社会的価値向上のための「経営基盤強化」 ・電子材料分野を中心とする「高純度・先端材料」半導体・電子材料産業は、デジタル化・生成AIの進展などを背景に、国内外を問わず今後も力強く成長を続けることが見込まれております。フォトレジスト原料として大きな市場シェアをもつ当社電子材料事業においては、さらなる需要拡大に対応するための増産設備が2024年度に稼働開始、また工事が進行中の新工場が2026年度稼働予定であり、引き続き需要に対応するための供給体制を整えてまいります。更に、最先端分野を中心とした新製品開発や高品質・低メタル化への要求に応えるための技術力強化を継続して実行してまいります。 ・Green分野としての成長を見据える「環境対応ケミカル」・「新事業創出(高機能糖ケミカル)」高機能フェノール樹脂繊維「カイノール」は、その活性炭の優れた吸脱着性能から各種溶剤のリサイクル用途で需要を伸ばしており、増産設備が2025年度に稼働を開始いたしました。更なる適応分野の拡大に向け吸脱着機能を活かした用途展開を図り、地球環境保護などの課題解決に貢献してまいります。新事業創出分野である高機能糖ケミカルに関しましては、リソースを強化しながら「糖」×「化学品」の融合による独自開発製品の機能評価が進捗しており、その特徴を活かした市場開拓を進めることにより当分野の事業化を目指してまいります。また、糖化事業については商品構成の見直し・コストダウン等により黒字化したものの厳しい事業環境に変化はなく、引き続き事業ポートフォリオ変革について取り組んでまいります。 ・経済的価値・社会的価値向上のための「経営基盤強化」当社グループは2030年度CO2排出量46%削減を目標に掲げております。グループ全体での無駄や廃棄物の削減、再生可能エネルギー電力の順次導入などにより、現状においては計画通りの実績を上げており、引き続き目標達成に向け取り組みを強化してまいります。また、海外拠点であるインド子会社におきましては、製品品質が顧客に高く評価され需要が高まっております。これに伴い、実施してまいりました生産能力倍増のための投資に加え、更なる需要拡大への対応と供給体制の最適化を目的として、新たにインド北部への新工場設立を決定いたしました。一方、縮小する国内市場および成熟段階にあるタイ市場への対応を課題と捉え、顧客を含めたエネルギーコスト削減などのニーズに応えることでグループ全体の経営基盤を強化してまいります。また、中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクへの対応を強化し、収益基盤の安定化を図ります。 様々な社会環境の変化を新たな事業機会と捉え、目指す方向性への積極的な資源投入により事業ポートフォリオおよび利益構造変革を着実に推進し、サステナブルな社会に貢献することにより企業価値を高めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、創業以来、合成樹脂業界及び糖化業界において豊かな創造力により独自の技術を築いてまいりました。理念として「化学の知識とアイデアでソリューションを提供し、より豊かな未来社会創りに貢献する」を掲げ、サステナビリティを巡る課題への対応に積極的に取り組み、顧客を中心としたステークホルダーと共に繁栄することを目指してまいります。 (2) 目標とする経営指標当社グループは、技術・事業を通じた社会課題解決への貢献を目指し、GCIグループ中期経営方針2030(2025~2030年度)において、売上高、営業利益、ROE、CO2排出量を目標とする経営指標として設定しております。事業成長と環境対応の両立のため、目標達成に向けグループ全体で取り組んでまいります。 財務目標:売上高:400億円、営業利益:40億円、営業利益率:10%、ROE:6%(2030年度目標)非財務目標:CO2排出量(Scope1・2、2013年度比):46%削減(2030年度目標) (3) 中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題当社グループは、「高純度・先端材料」、「環境対応ケミカル」、「新事業創出(高機能糖ケミカル)」、「経営基盤強化」を目指す方向性として掲げ、注力分野への積極投資および社会課題解決に貢献する高付加価値製品開発を強化してまいりました。前中期経営方針2024においては、需要減速等の影響を受けながらも、成長分野への積極投資を着実に実行した期間となりました。現在は、2025年度より始動した「GCIグループ中期経営方針2030」のもと、ありたい姿である“Green Chemical Industry”への進化を加速させるべく、以下の取り組みを通じて外部事業環境の変化に左右されない事業構造改革を推進しております。 GCIグループ中期経営方針2030 《ありたい姿》化学の力でグローバルにソリューションを提供し、社会の持続的成長に貢献する“Green Chemical Industry(GCI)”となる 《基本方針》・事業ポートフォリオの再構築・マーケティングによる事業領域の拡大・生産性向上、収益力強化・持続的成長を支える人材の育成、エンゲージメント向上 《目指す方向性》・電子材料分野を中心とする「高純度・先端材料」・Green分野としての成長を見据える「環境対応ケミカル」・「新事業創出(高機能糖ケミカル)」・経済的価値・社会的価値向上のための「経営基盤強化」 ・電子材料分野を中心とする「高純度・先端材料」半導体・電子材料産業は、デジタル化・生成AIの進展などを背景に、国内外を問わず今後も力強く成長を続けることが見込まれております。フォトレジスト原料として大きな市場シェアをもつ当社電子材料事業においては、さらなる需要拡大に対応するための増産設備が2024年度に稼働開始、また工事が進行中の新工場が2026年度稼働予定であり、引き続き需要に対応するための供給体制を整えてまいります。更に、最先端分野を中心とした新製品開発や高品質・低メタル化への要求に応えるための技術力強化を継続して実行してまいります。 ・Green分野としての成長を見据える「環境対応ケミカル」・「新事業創出(高機能糖ケミカル)」高機能フェノール樹脂繊維「カイノール」は、その活性炭の優れた吸脱着性能から各種溶剤のリサイクル用途で需要を伸ばしており、増産設備が2025年度に稼働を開始いたしました。更なる適応分野の拡大に向け吸脱着機能を活かした用途展開を図り、地球環境保護などの課題解決に貢献してまいります。新事業創出分野である高機能糖ケミカルに関しましては、リソースを強化しながら「糖」×「化学品」の融合による独自開発製品の機能評価が進捗しており、その特徴を活かした市場開拓を進めることにより当分野の事業化を目指してまいります。また、糖化事業については商品構成の見直し・コストダウン等により黒字化したものの厳しい事業環境に変化はなく、引き続き事業ポートフォリオ変革について取り組んでまいります。 ・経済的価値・社会的価値向上のための「経営基盤強化」当社グループは2030年度CO2排出量46%削減を目標に掲げております。グループ全体での無駄や廃棄物の削減、再生可能エネルギー電力の順次導入などにより、現状においては計画通りの実績を上げており、引き続き目標達成に向け取り組みを強化してまいります。また、海外拠点であるインド子会社におきましては、製品品質が顧客に高く評価され需要が高まっております。これに伴い、実施してまいりました生産能力倍増のための投資に加え、更なる需要拡大への対応と供給体制の最適化を目的として、新たにインド北部への新工場設立を決定いたしました。一方、縮小する国内市場および成熟段階にあるタイ市場への対応を課題と捉え、顧客を含めたエネルギーコスト削減などのニーズに応えることでグループ全体の経営基盤を強化してまいります。また、中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学リスクへの対応を強化し、収益基盤の安定化を図ります。 様々な社会環境の変化を新たな事業機会と捉え、目指す方向性への積極的な資源投入により事業ポートフォリオおよび利益構造変革を着実に推進し、サステナブルな社会に貢献することにより企業価値を高めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、米国の通商政策に加え、物価上昇の継続等の影響による景気後退リスク、中東情勢を始めとする地政学リスクなどが依然として続いており、不透明な状況となっております。わが国経済におきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、景気は緩やかな回復が継続しておりますが、不安定な海外情勢や為替動向等を背景とした物価上昇への懸念から、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当社グループの売上高は、前年同期比2.5%増加の31,307百万円となりました。利益面では、営業利益は前年同期比12.0%増加の2,567百万円、経常利益は前年同期比9.0%増加の2,959百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比2.8%増加の1,973百万円となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。[化学品事業] 化学品事業においては、環境関連向け高機能繊維は溶剤回収用途等が中国における在庫調整の継続により低調に推移しましたが、自動車関連向け樹脂は前年並みに推移し、電子材料関連向け樹脂は半導体用途が、生成AI用途等のメモリ需要好調を背景に堅調に推移しました。以上の結果、売上高は前年同期比4.1%増加の26,496百万円となりました。利益面では、子会社の利益貢献もあり、セグメント利益(営業利益)は前年同期比13.3%増加の2,376百万円となりました。[食品事業] 食品事業においては、市場全体では、インバウンド需要を背景に外食産業は堅調に推移しましたが、当社は商品構成の見直しにより販売数量が減少し、売上高は前年同期比5.7%減少の4,564百万円となりました。利益面では、採算是正に取り組んだ結果、セグメント利益(営業利益)は前年同期比4.1%増加の35百万円となりました。[不動産活用業] 不動産活用業においては、ほぼ前年並みで推移した結果、売上高は前年同期比0.8%増加の247百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比3.2%減少の155百万円となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)化学品事業26,105+3.9食品事業4,009△6.1不動産活用業--合計30,115+2.4 (注) 1 金額は、販売価格によっております。 ② 受注実績当社グループは受注見込みによる生産方式をとっております。 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%) 化学品事業26,496+4.1 食品事業4,564△5.7 不動産活用業247+0.8 合計31,307+2.5 (2) 財政状態当連結会計年度における資産合計は前連結会計年度末と比べ4,993百万円増加し、68,012百万円となりました。これは、主に設備投資により有形固定資産が増加したこと及び保有株式の時価評価により投資その他の資産が増加したことによるものです。負債合計は前連結会計年度末と比べ127百万円減少し、11,159百万円となりました。これは、設備投資に伴う設備関係未払金を支払ったことによるものです。純資産合計は前連結会計年度末と比べ5,121百万円増加し、56,853百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を計上し利益剰余金が増加したこと及び保有株式の時価評価によりその他有価証券評価差額金が増加したことによるものです。 (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ1,144百万円(12.0%)増加し10,681百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な内訳は以下のとおりであります。営業活動によるキャッシュ・フローは、4,582百万円の収入と前連結会計年度に比べ251百万円の収入の増加となりました(前連結会計年度4,330百万円の収入)。これは主に、棚卸資産の増減額が減少したことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、2,760百万円の支出と前連結会計年度に比べ45百万円の支出の減少となりました(前連結会計年度2,806百万円の支出)。これは主に、有形固定資産の取得による支出が増加したものの、投資有価証券の取得による支出等が減少したことによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、825百万円の支出と前連結会計年度に比べ49百万円の支出の減少となりました(前連結会計年度875百万円の支出)。これは主に、配当金の支払額が減少したことによるものです。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は営業キャッシュ・フローで獲得した内部資金の活用を基本としております。なお、事業計画に基づく資金需要に対し、内部資金が不足する場合は、金利動向等調達環境を勘案し、金融機関からの借入を中心とした資金調達を実施する方針であります。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、生産活動のための製造費、受注・販売活動のための販売費、新製品開発のための研究開発費及びこれら企業活動を支える一般管理費であります。投資を目的とした資金需要は、成長戦略等のための設備投資であります。なお、現時点では十分な手元資金を保有しておりますが、地政学リスクの急激な拡大等緊急の資金需要に備え、金融機関と当座借越契約を締結し、資金流動性を確保しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、連結財務諸表に重要な影響を与える見積りを必要としております。見積りにつきましては、過去の実績や状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき行っておりますが、この見積りは不確実性があるため実際の結果と異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。
事業リスク
- 為替変動リスク外国通貨建ての原材料調達コストや製品売上高が為替レートの変動によって影響を受ける可能性があります。特に海外子会社を含む連結決算にも影響が及ぶため、収益性が変動するリスクがあります。円建て取引の推進やモニタリングで対応しています。
- 農業政策に関するリスク農林水産省の糖業政策変更や方針変更が、食品事業における糖化事業の経営に影響を及ぼす可能性があります。法令制度の制約の中で事業を行わざるを得ないため、政策変更が収益に直結するリスクがあります。業界団体を通じた交渉や情報交換で対応しています。
- 原材料の調達・サプライチェーンに関するリスク地政学リスクや働き方改革関連法による国内輸送量の低下などにより、原材料の調達価格や製品市況が変動したり、供給遅延・停止が発生したりする可能性があります。これにより、業績への影響や製品の納入遅延が生じるリスクがあります。価格転嫁や複数購買化、適正在庫管理で対応しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3 【事業等のリスク】当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものが挙げられます。ただしすべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できない、又は重要とはみなされないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 リスク想定される当社事業への影響主な取り組みリスク発生の蓋然性当社事業への影響度為替変動リスク・外国通貨建ての原材料調達コストや製品売上高への影響・在外子会社を含む連結決算への影響・為替が原材料に及ぼす影響のモニタリングと定期報告・円建て取引推進によるリスク回避・関連通貨変動のモニタリングと定期報告中低農業政策に関するリスク・農林水産省の糖業政策変更や方針変更が、法令制度の制約の中で事業を行わざるを得ない当社糖化事業へ及ぼす影響・業界団体(全日本糖化工業会)を通じた、定期的な行政側との交渉と情報交換高中製品の品質と安全の確保に関するリスク・製品品質不良による健康被害の発生・不適合や廃棄物発生によるコスト増加・品質クレームによる訴訟や賠償の発生・グループ全体の信用や企業価値の低下・設備メンテナンス強化及びファイン技術の構築・品質管理及び品質保証体制の強化・生産物賠償責任保険(PL保険)の適切な付保・高度な品質管理を求められる製品の原料について、供給元への積極的な品質向上のサポート・契約リスク管理のための適正な契約書類締結中高気候変動リスク・脱炭素社会移行に伴う操業コスト増加・既存製品の競争力低下、売り上げ減少・気候変動への対応遅延による企業価値・信用の低下・製品製造時に発生する廃棄物の削減・設備投資、再エネ導入などによるGHG排出量削減・カーボンニュートラルを前提とした製品開発の推進・気候変動に伴う機会(チャンス)の獲得に向けた活動強化高中情報セキュリティに関するリスク・サイバー攻撃による情報インフラ障害や情報漏洩・従業員の意図的な行為や過失による、機密情報や個人情報の外部漏洩・情報セキュリティ基本方針、個人情報保護方針を定め、関連規程の定期見直し・情報セキュリティ教育訓練の実施・情報セキュリティマネジメントの評価とモニタリング強化・ゼロトラストセキュリティ対策の実施高高企業の社会的責任に関するリスク・法令違反ならびに、社会的規範や倫理の逸脱行為による企業価値の低下・人権侵害懸念のある行為(差別、ハラスメント、強制労働等)による、企業価値や信用の低下・定期的なコンプライアンス教育の実施・グループガバナンス体制の強化とモニタリングの実施・供給元調査の実施など、CSR調達の取組み強化・環境配慮と地域貢献など、CSR活動の継続的推進中中感染症の蔓延リスク・従業員の罹患に伴う操業停止や生産減・原材料の納入遅延や製品出荷の遅延・BCP、BCM計画の策定と適時見直し・適正在庫(原材料、製品)の把握と管理・未然防止対策(IT活用などによる働き方改革の推進)・業務の効率改善と省人化、自動化の推進中中 リスク想定される当社事業への影響主な取り組みリスク発生の蓋然性当社事業への影響度原材料の調達、サプライチェーンに関するリスク・地政学リスク等により、原材料調達価格や製品市況が変動することによる業績への影響・原材料メーカーの供給遅延・停止となる事態・働き方改革関連法に由来する国内輸送量の低下により、原材料の調達遅延、製品の納入遅延・原材料価格、運賃等の変動を適時かつ合理的に製品売価へ転嫁・原材料リスク評価の実施、複数購買化・適正在庫の把握と管理・サステナブル調達方針の周知高高予測不可能な災害、事故に関するリスク・従業員の被災、豪雨被害等による操業停止や生産減・ユーティリティ供給途絶による、化学物質の漏洩事故や爆発事故・原材料の納入遅延による、製品出荷が不能となる事態・未然防止対策と発生想定訓練の実施・BCP、BCM計画の策定と適時見直し・自家発電設備等の整備・適正在庫(原材料、製品)の把握と管理中高人材確保に関するリスク・少子高齢化に伴う採用困難化と人材不足・ITなど高度な専門性を持つ人材獲得コストの上昇・他社への人材流出・教育プログラムの充実による社内人材育成強化・魅力的な職場環境の構築やダイバーシティの推進・アウトソーシング人材の活用・人事評価制度、賃金体系等の充実中中知的財産に関するリスク・第三者の知的財産権の侵害訴訟による、自社製品の販売停止、損害賠償、ブランドイメージの低下・権利未取得で生じた競合品の台頭による売上高減少・職務発明による従業員からの過度な補償要求・他社の知的財産の取得状況を監視する体制、他社権利の尊重・自社権利の取得、活用及び自社製品保護・職務発明取扱規程による職務発明の権利や報酬の明文化低中