3768

リスクモンスター(3768)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • 与信管理サービス
    企業間の信用取引で発生する未回収リスクを管理するサービスを提供しています。具体的には、取引先の信用力を独自の「RM格付」で評価し、適切な取引上限額「RM与信限度額」を算出することで、企業が安心して取引できるよう支援します。これにより、販売代金の回収確実性を高め、企業の重要なリスクマネジメント戦略をサポートしています。
  • ビジネスポータルサイト運営
    企業向けのグループウェアサービス「J-MOTTO」を提供し、スケジュール管理や会議室予約、ワークフローなど、社内情報共有と業務効率化を支援しています。また、クラウド勤怠管理やWeb給与明細サービスなど、企業のバックオフィス業務を効率化する多様なクラウドサービスも提供し、企業のDX推進に貢献しています。
  • BPOサービス
    企業のノンコア業務を外部委託するサービスを提供しています。特に、オフィス業務の効率化やデジタルデータ化ソリューションに強みがあり、データ入力・加工からシステム開発、印刷、封入、発送までをワンストップで支援します。これにより、クライアント企業は中核事業に集中でき、固定費削減にも繋がります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 与信管理サポートサービス
    この事業がグループの主要な収益源であり、売上高は198.22億円、営業利益は24.79億円と最も高い利益を上げています。企業間の信用取引におけるリスクを管理するサービスで、独自の企業データベースと評価システムを活用し、取引先の信用力評価や与信限度額の算出、債権保全などを提供しています。
  • ビジネスポータルサイト
    売上高は60.31億円、営業利益は20.58億円と、与信管理に次ぐ規模の事業です。主にグループウェアサービス「J-MOTTO」を運営し、企業の業務効率化や情報共有を支援しています。クラウド勤怠管理やWeb給与明細など、多様なクラウドサービスも提供し、企業のデジタル化をサポートしています。
  • BPOサービス
    売上高は80.86億円、営業利益は1.34億円となっています。企業のノンコア業務を外部委託するサービスで、特にオフィス業務の効率化やデジタルデータ化ソリューションに強みを持っています。データ入力からシステム開発、印刷・発送までをワンストップで提供し、クライアント企業のコスト削減と中核事業への集中を支援しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
CreditManagementSupportServices 事業 20 2 12.5%
BusinessPortalSites 地域 6 2 34.1%
TrainingServices 事業 2 0 16.2%
BPOServices 事業 8 0 1.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,579 文字
3【事業の内容】(当社グループ事業の背景とその概要) 法人間における取引は通常、企業間信用取引(以下「与信取引」という。)として行われます。与信取引とは、取引先との間に、経済的または、短期的に循環して発生する取引において、営業上の未収金が発生する取引形態をいいます。本来、商取引に際しては、販売及びサービス業における役務発生と同時に現金取引を行うことが、債権の管理上、最も安全と言えますが、取引が頻繁かつ継続的に発生するとその都度現金を受け取るのは非効率であります。また、取引先の信頼の度合いに応じて、未収金を回収する期間が約束され、その結果として売掛金や受取手形等の販売債権等の発生が伴う与信取引においては、将来、販売代金を現金で回収できるかどうかは確実ではなく、常に回収できないかもしれないという不確実性があります。それゆえに、与信取引は継続的な管理(以下「与信管理」という。)が必要となります。与信管理を行うためには、取引先のデータを収集・分析し、取引先の信用力やその動向を予測・管理する作業が必要となりますが、そうした与信管理を通じて販売代金の回収の確実性を高めていくことが、企業経営の重要なリスクマネジメント戦略の一つとなっております。なお、与信管理は会計、法律及び経営等に係る多くの知識が必要であり、専門性も要求されます。さらに近年、企業経営の透明性が求められる環境の中で、与信に係る判断基準については、主観的基準のみならず客観性も強く求められつつあります。また、急速に進む社会のIT化、eビジネスへの転換の流れは企業間競争を激化させ、ひいては意思決定のスピード及びコストダウンが求められ、新しい与信管理のあり方がクローズアップされております。 当社は、このような与信管理の再認識傾向を見込み、2000年9月に、これまで明確な形で存在していなかった審査・与信管理業務のアウトソーシング市場を自ら開拓・確立する目的で設立されました。 当社グループは、当社(リスクモンスター株式会社)及び連結子会社5社を中心に構成され、与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)、教育関連、BPOサービス及びその他サービスを提供しております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 ・与信管理サービス・・・当社 ・ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)・・・リスモン・ビジネス・ポータル株式会社 ・教育関連・・・当社 ・BPOサービス・・・リスモン・マッスル・データ株式会社、日本アウトソース株式会社、株式会社シップス ・その他・・・利墨(上海)商務信息咨詢有限公司 (セグメント及びサービス一覧)セグメント サービス分野別サービス内容与信管理サービスASP・クラウドサービスe-与信ナビ国内最大級の企業データベースと倒産企業データベースを分析し、企業の信用力を表す指標「RM格付」(注1)と、会員企業の財務体力を考慮した「RM与信限度額」(注2)等、与信意思決定に有効となる具体的な指標を提供するサービスです。新規取引や既存取引先との取引可否を的確にかつスピーディーに判断するためのツールです。e-管理ファイル継続的に与信が発生する取引先を登録し、一括動態管理等を行うツールです。登録企業の信用状況及び企業データに変更があった場合に、電子メールにてアラーム通知する「モニタリング機能」(注3)が特長です。取引先の信用力の変化をクラウド型システムで効率的に常時把握することで、機動的な債権保全が可能となります。 営業支援サービス企業データベースから、所在地や業種、資本金、「RM格付」等の検索条件を指定し、マーケティングリストを作成するサービスです。企業データベースの中から優良企業を選別し、効率的な営業活動が可能となります。 その他社内システムとRM企業データベースを連携し一元管理できるクラウドサービス、「RM格付」が付いた国内、海外企業の信用調査レポートサービス等があります。また、反社会的勢力関連情報のほか、取引先のコンプライアンスリスクの所在をヒートマップ形式で表示する「反社チェックヒートマップ」、新聞・雑誌記事など多彩な情報源から必要な情報を検索できる「Newsモンスター」等の反社チェックサービスがあります。コンサルティングサービスポートフォリオサービス取引先全体のリスク構成を、「RM格付」や「RM与信限度額」等当社独自の各指標を駆使し、低コストかつ短期間で分析するサービスです。与信リスクを定量化することで、リスクの所在が可視化され、取引先の全体分析や条件の見直しが可能です。マーケティングサービス既存顧客、商圏を当社独自の各指標で分析し、営業支援を行うサービスです。 金融サービス「RM格付」と連動した保証限度額・保証料率が設定される信用保証サービスや取引信用保険等の債権保全サービスが「Secured Monster」サービスです。債権の回収が不安な取引先を1社単位・1契約単位で保証を掛けることが可能です。また、低格付のモニタリング登録企業の倒産が支払の対象となる「見舞金共済サービス」があります。「RM格付」という統一した債権評価基準を保有することで、より具体的な債権保全のマネジメントが可能となります。 その他「RM格付」や「RM与信限度額」等当社サービスを活用して、会員企業に合わせた与信管理ルールや業務フローの構築等をサポートするサービス、社内啓蒙を目的とした研修サービス等も実施しています。ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)ASP・クラウドサービスグループウェアサービススケジュールや会議室の管理等、社内の情報を共有し、業務の効率化を図るグループウェアやワークフロー等を提供するビジネスポータルサイト「J-MOTTO(ジェイモット)」を運営しております。その他、オプションとしてクラウド勤怠管理システム「Web勤怠」、給与データベースをウェブ上で一括管理できる「Web給与明細サービス」等のクラウドサービスを提供しております。その他ホームページの公開やメールの送受信に必要なサーバーの機器や領域を貸し出すホスティングサービス等があります。自社運営に比べ大幅なコスト削減と手間の軽減を実現いたします。 セグメント サービス分野別サービス内容教育関連教育研修サービス定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」、eラーニングサービス及び集合研修サービス等であります。BPOサービスデジタルデータ化等BPOサービス自社内にノウハウが少ない分野や付帯的な業務を請け負うのがBPOサービスです。クライアントの自社の中核事業に注力することが可能になるだけでなく、固定費の削減に貢献します。特にオフィス業務の効率化及びデジタルデータ化ソリューションによるデジタルデータ化サービスが特長で、情報をスピーディーにデジタルデータ化する他、データ入力・加工からシステム開発、印刷、封入、発送までをワンストップでの処理も行います。また、与信管理サービスと連携した「反社チェックサービス」も請負います。その他その他サービス中国における与信管理及びグループウェアサービス等であります。(注1)RM格付当社では、企業を大きくA~Fの6段階に格付し、さらにE格及びF格をE1、E2、F1、F2、F3にそれぞれ細分化し、合わせて9段階の格付情報を会員に提供しております。この格付は、過去の倒産実績に裏付けられた独自指標であり、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産しやすい企業といえます。定期的なデータ更新等によりロジックの補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。(注2)RM与信限度額様々な与信限度の設定法が提唱されておりますが、当社ではそれらを複合させ、致命的なダメージを受けない与信限度額として、①会員企業の財務体力に応じた格付ごとの“基本許容金額”、②取引先の仕入債務のシェアを考慮した“売込限度金額”、さらに③会員企業の決裁権限に応じた“決裁限度金額”の3つを算出し、その最小値を「RM与信限度額」として提供しております。(注3)モニタリング機能当社では、会員企業に代わり取引先の信用状況変化や、企業信用情報の変更を把握し、電子メールやアラーム通知リストにて提供しております。(事業系統図) 当社グループの状況を事業系統図で示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
与信管理サービスで先行者メリットを享受し優位性を確保しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
国内最大級の企業データベースと倒産企業データベースの分析ノウハウ、ISO/IEC認証取得。
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:顧客情報の流出の可能性 / システム障害 / 競合の激化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な評価は困難です。公開情報からは、特定の無形資産が競争優位の源泉となっている明確な証拠は見当たりません。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

リスクモンスターの提供する信用リスクの可視化・管理サービスは、導入・運用に一定の工数がかかるため、顧客が他社サービスへ乗り換える際のスイッチングコストは中程度と考えられます。特に、既存システムとの連携や社内プロセスへの組み込みが完了している場合、乗り換えのハードルは上がります。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

現時点では、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるようなネットワーク効果が働くビジネスモデルであるという明確な証拠はありません。プラットフォームとしての広がりよりも、個々の顧客へのサービス提供が中心と考えられます。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

情報通信業であり、SaaSモデルの側面もあるため、一定の規模の経済は期待できますが、競合他社と比較して構造的に圧倒的なコスト優位性を持つという証拠は現時点では見当たりません。技術革新や効率化によるコスト削減の可能性はありますが、それが持続的な競争優位に繋がるかは不透明です。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

信用リスク管理SaaS市場において、一定のシェアを確保している可能性はありますが、市場全体が成熟しているとは言えず、業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは断定できません。今後の市場拡大に伴う規模の経済の恩恵は限定的と考えられます。

  • 独自の信用評価システム
    国内最大級の企業データベースと倒産企業データベースを分析し、独自の「RM格付」と「RM与信限度額」を提供しています。この格付は過去の倒産実績に裏付けられた信頼性の高い指標であり、取引先の信用力を客観的かつスピーディーに判断できるため、他社との差別化に繋がっています。
  • 包括的な与信管理ソリューション
    与信判断ツール「e-与信ナビ」だけでなく、取引先の信用状況を継続的に監視する「e-管理ファイル」のモニタリング機能、営業支援サービス、コンサルティング、債権保全サービスまで、与信管理に関する幅広いサービスをワンストップで提供しています。これにより、顧客は様々なニーズを一元的に解決できます。
  • 先行者としての市場優位性
    2000年の設立以来、審査・与信管理業務のアウトソーシング市場を自ら開拓・確立してきました。この先行者としての経験とノウハウにより、現在の事業領域において優位性を確保しており、新規参入企業が増加する中でも競争力を維持しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「顧客を大切にして共に繁栄しよう」並びに「プロフェッショナリズムを繁栄の源泉にしよう」を企業理念とし、事業を通じて、取引先の満足度を高め、多様化するニーズに対して、「プロフェッショナルな商品及びサービスを提供」し続けることを目指しております。 (2)経営環境 インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善等を背景に国内の景気は緩やかな回復を続けているものの、物価高や人手不足、米国の経済政策の動向や不安定な国際情勢等により、先行きは依然として不透明な状況で推移しております。特に、各企業における人手不足は深刻化しており、専門的な知識やノウハウを要する業務を外部リソースによって補う傾向は、今後もより一層強まるものと見込まれます。 それは、まさに当社の与信管理サービス事業においては好機であり、誰にでもわかりやすく明確で客観的な与信判断ツールの提供、企業のコンプライアンスが重要視されるなか必要不可欠な反社チェックサービスの提供等、「あなたの会社のe-審査部」として、企業のスピーディーな意思決定、機会の損失防止のためのサービスを展開いたします。 また、株式会社東京商工リサーチとの控訴審が終局的に解決し、事業環境が改善したことから、他社とのサービス連携やアライアンスを加速させてまいります。引き続き、会員企業の健全な企業活動の一助となるべく、会員企業に対しサービスの浸透度を深める施策を実行してまいります。 (3)長期ビジョン「RismonG-30」及び「第8次中期経営計画(2024~2025年度)」当社グループは、事業を取り巻く厳しい環境を踏まえ、2021年度にスタートした長期ビジョン「RismonG-30」、その達成に向けたマイルストーンとして、「第8次中期経営計画(2024~2025年度)」を制定いたしました。 長期ビジョン「RismonG-30」は、新型コロナウイルス感染症という新たなパンデミックの発生により、Nationalismの台頭、働き方改革、一人ひとりの価値観の多様化、SDGsの浸透といった流れを踏まえ、「新しいスタンダードを提供する」をキーワードに、①社会に有用な付加価値のある信頼されるサービスを提供する、②信用を判断するだけでなく信用を生み出す、③公正で安心できる仕組み作りの役割を担うことを実践してまいります。また、数値目標といたしましては、ROE、配当性向等について具体的な目標を設定して取り組んでまいります。当社の社会的貢献及び企業価値の源泉を十分に理解し、以下に掲げる全体的な基本方針並びに事業別の基本方針に沿った取り組みを遂行していくことで、ステークホルダーを含む当社の企業価値及び株主共同の利益を継続的に維持・向上させてまいります。 第8次中期経営計画は、第7次中期経営計画期間中のビジネスモデル変更の実現に伴う先行投資によって増加した固定費を吸収し、再び成長軌道に乗せるための挑戦の2年間とし、設立30周年である2030年を見据えて邁進してまいります。 (全体的な基本方針) ① 事業規模について 既存事業の安定的な成長に加えて国内外の事業投資を拡大し、安定的な事業規模を目指します。 ② 新規事業投資及び業務提携について シナジー効果があり、プロフェッショナルなノウハウと顧客基盤を持つ企業を対象とし、長期的なビジネスパートナーとしての関係構築を目的に、積極的にアップセル、クロスセルにつながる投資、Added Value投資を積極的に実行いたします。 ③ 株主還元について 当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付け、配当性向30%を目標とし、今後も継続的かつ安定的な配当の実施を目指します。 (事業別の基本方針)法人会員向けビジネス グループ全体の収益基盤として、ストック型ビジネスモデルの強みを活かし、安定成長を目指します。① 与信管理サービス事業 「あなたの会社のe-審査部」(与信管理アウトソーシング事業)となり、与信管理業界におけるリーダーを目指します。収益性の安定成長を最優先課題とし、独自データベースのDX運営強化、提供データ拡充によるサービス機能向上、価格戦略の見直しで、当社サービスの利用によるカスタマーサクセスの実現を通じ、会員数及び売上増加を目指します。また、RPAやAIを活用した業務効率化により適切なコスト削減を実現し、利益確保に努めてまいります。② ビジネスポータルサイト事業 事業の核であるグループウェアは、広く一般的に利用されているサービスとの連携を強化することで安定成長を目指します。また、サポートセンターの機能強化、Webマーケティング強化、スマホアプリの強化(15万ユーザーのアクティブ化)によりポータル事業としての深化と強化を実現し、サービスの浸透度を深めてまいります。③ 教育関連事業 引き続きコンテンツ充実を進めることで、動画プラットフォームとしてのクオリティー向上を図りグループの主力サービスとすべく事業拡大を目指します。なお、コンテンツ強化の一策として、リスキリングニーズへの対応、成長企業向けコンテンツの充実、クライアントのニーズに合わせた提案を進めます。また、受講生からのフィードバックを踏まえ、ユーザー視点での満足度向上も目指します。 その他ビジネス グループの先兵として新規ビジネスやアライアンスに挑戦し、サービス化、会員ビジネス化することでグループ商材と事業規模の拡大を目指します。BPOサービス事業を含むその他ビジネス・BPOサービス事業 BPOセンターの運営で培った強み、ノウハウを活かし、VERIFY機能のクラウドサービス化の早期実現とAI-OCRの活用で幅広いサービス展開を進めます。 また、独自データベースのメンテナンス力の強化、AI活用のための教師データ作成などグループ全体のコスト削減を図ってまいります。・海外事業 中国独自サービスの継続的開発、グループ連携強化、オフショア開発の品質向上を進めてまいります。・新規事業 アップセル・クロスセルにつながる投資、付加価値を高める投資を積極的に行ってまいります。 (4) 対処すべき課題 当社グループは、当社を支える様々な関係者を含んだ当社の本源的な企業価値及び株主共同の利益を継続的に維持・向上させるために、短期的な収益の確保のみならず中長期的な視野に立ち、事業別に戦略的取り組みを実施することで中長期的な経営戦略を具現化し企業価値を高めるとともに、様々なリスク要因の経営への影響を最小化すべく、引き続き取り組んでまいります。 当社グループが従来より取り組んでおります課題は以下のとおりであります。① 会員に対するサービスの浸透度合いについて当社は、入会後の会員に対するサービスの浸透度合いを高めていくことが重要であると認識しております。その実現に向けた取り組みとして、既存サービスへの追加投資を行い顧客満足度を高める等サービスの一層の拡充を図る施策を行うと同時に、既会員企業と緊密な関係構築を行う専門部隊を強化し対応してまいります。② システム障害の防止と対応について当社グループの業務及び提供するサービスは、独自に開発したASP・クラウドシステム等によって大部分が運営されております。このシステムの安定的運用が経営上最も重要であると認識しております。具体的には、24時間365日でのシステム稼働状況監視、システムの二重化、外部からの不正侵入を検知するソフトウエア及び防御するサービスの導入、バックアップシステム等の施策を行うことにより、かかる障害の発生に伴う混乱及び損害発生の軽減に努めております。さらに、障害発生時の緊急時対応計画手順書及び事業継続計画の整備や復旧訓練を実施しております。 ③ 低コスト構造の維持 当社は、独自に開発したASP・クラウドシステム等と少数精鋭による効率的な業務運営に努めております。今後も当社は、業務拡大に伴うシステム投資や人員補強等の経営資源の増強を行うことが必要となりますが、引き続きグループ内での業務フローの共通化を進め、少数精鋭による低コストオペレーションを維持し、収益獲得のための体制をさらに強化してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「顧客を大切にして共に繁栄しよう」並びに「プロフェッショナリズムを繁栄の源泉にしよう」を企業理念とし、事業を通じて、取引先の満足度を高め、多様化するニーズに対して、「プロフェッショナルな商品及びサービスを提供」し続けることを目指しております。 (2)経営環境 インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善等を背景に国内の景気は緩やかな回復を続けているものの、物価高や人手不足、米国の経済政策の動向や不安定な国際情勢等により、先行きは依然として不透明な状況で推移しております。特に、各企業における人手不足は深刻化しており、専門的な知識やノウハウを要する業務を外部リソースによって補う傾向は、今後もより一層強まるものと見込まれます。 それは、まさに当社の与信管理サービス事業においては好機であり、誰にでもわかりやすく明確で客観的な与信判断ツールの提供、企業のコンプライアンスが重要視されるなか必要不可欠な反社チェックサービスの提供等、「あなたの会社のe-審査部」として、企業のスピーディーな意思決定、機会の損失防止のためのサービスを展開いたします。 また、株式会社東京商工リサーチとの控訴審が終局的に解決し、事業環境が改善したことから、他社とのサービス連携やアライアンスを加速させてまいります。引き続き、会員企業の健全な企業活動の一助となるべく、会員企業に対しサービスの浸透度を深める施策を実行してまいります。 (3)長期ビジョン「RismonG-30」及び「第8次中期経営計画(2024~2025年度)」当社グループは、事業を取り巻く厳しい環境を踏まえ、2021年度にスタートした長期ビジョン「RismonG-30」、その達成に向けたマイルストーンとして、「第8次中期経営計画(2024~2025年度)」を制定いたしました。 長期ビジョン「RismonG-30」は、新型コロナウイルス感染症という新たなパンデミックの発生により、Nationalismの台頭、働き方改革、一人ひとりの価値観の多様化、SDGsの浸透といった流れを踏まえ、「新しいスタンダードを提供する」をキーワードに、①社会に有用な付加価値のある信頼されるサービスを提供する、②信用を判断するだけでなく信用を生み出す、③公正で安心できる仕組み作りの役割を担うことを実践してまいります。また、数値目標といたしましては、ROE、配当性向等について具体的な目標を設定して取り組んでまいります。当社の社会的貢献及び企業価値の源泉を十分に理解し、以下に掲げる全体的な基本方針並びに事業別の基本方針に沿った取り組みを遂行していくことで、ステークホルダーを含む当社の企業価値及び株主共同の利益を継続的に維持・向上させてまいります。 第8次中期経営計画は、第7次中期経営計画期間中のビジネスモデル変更の実現に伴う先行投資によって増加した固定費を吸収し、再び成長軌道に乗せるための挑戦の2年間とし、設立30周年である2030年を見据えて邁進してまいります。 (全体的な基本方針) ① 事業規模について 既存事業の安定的な成長に加えて国内外の事業投資を拡大し、安定的な事業規模を目指します。 ② 新規事業投資及び業務提携について シナジー効果があり、プロフェッショナルなノウハウと顧客基盤を持つ企業を対象とし、長期的なビジネスパートナーとしての関係構築を目的に、積極的にアップセル、クロスセルにつながる投資、Added Value投資を積極的に実行いたします。 ③ 株主還元について 当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付け、配当性向30%を目標とし、今後も継続的かつ安定的な配当の実施を目指します。 (事業別の基本方針)法人会員向けビジネス グループ全体の収益基盤として、ストック型ビジネスモデルの強みを活かし、安定成長を目指します。① 与信管理サービス事業 「あなたの会社のe-審査部」(与信管理アウトソーシング事業)となり、与信管理業界におけるリーダーを目指します。収益性の安定成長を最優先課題とし、独自データベースのDX運営強化、提供データ拡充によるサービス機能向上、価格戦略の見直しで、当社サービスの利用によるカスタマーサクセスの実現を通じ、会員数及び売上増加を目指します。また、RPAやAIを活用した業務効率化により適切なコスト削減を実現し、利益確保に努めてまいります。② ビジネスポータルサイト事業 事業の核であるグループウェアは、広く一般的に利用されているサービスとの連携を強化することで安定成長を目指します。また、サポートセンターの機能強化、Webマーケティング強化、スマホアプリの強化(15万ユーザーのアクティブ化)によりポータル事業としての深化と強化を実現し、サービスの浸透度を深めてまいります。③ 教育関連事業 引き続きコンテンツ充実を進めることで、動画プラットフォームとしてのクオリティー向上を図りグループの主力サービスとすべく事業拡大を目指します。なお、コンテンツ強化の一策として、リスキリングニーズへの対応、成長企業向けコンテンツの充実、クライアントのニーズに合わせた提案を進めます。また、受講生からのフィードバックを踏まえ、ユーザー視点での満足度向上も目指します。 その他ビジネス グループの先兵として新規ビジネスやアライアンスに挑戦し、サービス化、会員ビジネス化することでグループ商材と事業規模の拡大を目指します。BPOサービス事業を含むその他ビジネス・BPOサービス事業 BPOセンターの運営で培った強み、ノウハウを活かし、VERIFY機能のクラウドサービス化の早期実現とAI-OCRの活用で幅広いサービス展開を進めます。 また、独自データベースのメンテナンス力の強化、AI活用のための教師データ作成などグループ全体のコスト削減を図ってまいります。・海外事業 中国独自サービスの継続的開発、グループ連携強化、オフショア開発の品質向上を進めてまいります。・新規事業 アップセル・クロスセルにつながる投資、付加価値を高める投資を積極的に行ってまいります。 (4) 対処すべき課題 当社グループは、当社を支える様々な関係者を含んだ当社の本源的な企業価値及び株主共同の利益を継続的に維持・向上させるために、短期的な収益の確保のみならず中長期的な視野に立ち、事業別に戦略的取り組みを実施することで中長期的な経営戦略を具現化し企業価値を高めるとともに、様々なリスク要因の経営への影響を最小化すべく、引き続き取り組んでまいります。 当社グループが従来より取り組んでおります課題は以下のとおりであります。① 会員に対するサービスの浸透度合いについて当社は、入会後の会員に対するサービスの浸透度合いを高めていくことが重要であると認識しております。その実現に向けた取り組みとして、既存サービスへの追加投資を行い顧客満足度を高める等サービスの一層の拡充を図る施策を行うと同時に、既会員企業と緊密な関係構築を行う専門部隊を強化し対応してまいります。② システム障害の防止と対応について当社グループの業務及び提供するサービスは、独自に開発したASP・クラウドシステム等によって大部分が運営されております。このシステムの安定的運用が経営上最も重要であると認識しております。具体的には、24時間365日でのシステム稼働状況監視、システムの二重化、外部からの不正侵入を検知するソフトウエア及び防御するサービスの導入、バックアップシステム等の施策を行うことにより、かかる障害の発生に伴う混乱及び損害発生の軽減に努めております。さらに、障害発生時の緊急時対応計画手順書及び事業継続計画の整備や復旧訓練を実施しております。 ③ 低コスト構造の維持 当社は、独自に開発したASP・クラウドシステム等と少数精鋭による効率的な業務運営に努めております。今後も当社は、業務拡大に伴うシステム投資や人員補強等の経営資源の増強を行うことが必要となりますが、引き続きグループ内での業務フローの共通化を進め、少数精鋭による低コストオペレーションを維持し、収益獲得のための体制をさらに強化してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要1.業績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善等を背景に国内の景気は緩やかな回復を続けているものの、物価高や人手不足、米国の経済政策の動向や不安定な国際情勢等により、先行きは依然として不透明な状況で推移しており、今後も引き続き、お客様のサービス選別が厳しくなることが考えられます。 こうした状況の下、当社グループは、事業を取り巻く厳しい環境を踏まえ2021年度にスタートした長期ビジョン「RismonG-30」、その達成に向けたマイルストーンである「第8次中期経営計画(2024~2025年度)」の基本方針に沿い、以下のような取り組みを実施いたしました。・「リスクモンスター財務診断シート」申込受付開始(4月)・J-MOTTOスケジュール機能と「Zoom」の予定連携機能を提供開始(4月)・「J-MOTTOサービス」がIT導入補助金2024に認定(4月)・取締役等に対する株価コミットメント型募集新株予約権(有償ストック・オプション)、従業員に対する新株 予約権(無償ストック・オプション)の発行決議(5月)・与信判断ツールである「e-与信ナビ」に「商業登記PDF」の機能や情報等を追加し、提供データを拡充さ せたうえで、新価格体系によるサービス提供を開始(6月)・「決算書分析システム」がIT導入補助金2024に認定(6月)・「リスモン・グリーンプロジェクト」植樹2,000本に到達(6月)・J-MOTTOが気象庁の緊急地震速報情報と連携した「安否確認メール自動配信」機能を提供開始(6月)・中国において「中国日系企業攻めモン」提供開始(6月)・「サイバックスUniv.」がアマゾンウェブサービス(AWS)のファンデーショナルテクニカルレビューを通過 (6月)・13期連続の増配となる1株当たり15円の配当を実施(6月)・無料アプリ「Riskmonster for Salesforce(ベータ版)」提供開始(7月)・格付ロジックをバージョンアップし、倒産リスクを判別するRM格付を新たに30万社以上に付与(7月)・「反社チェック定期サービス」提供開始(8月)・「Rismon企業データ for Salesforce」を発表(9月)・「決算書AI-OCR」技術が特許取得(9月)・子育てサポート企業として「トライくるみん」取得(10月)・総務省後援「ASPICクラウドアワード2024」にて、「与信管理クラウドサービス」が基幹業務系ASP・SaaS部門 の総合グランプリを受賞(11月)・株式会社常陽銀行と「中国企業信用調査サービス」の提供に関する業務提携(12月)・「J-MOTTOグループウェア」がアマゾンウェブサービス(AWS)のファンデーショナルテクニカルレビューを通 過(12月)・「反社API」の提供データを拡張して提供開始(12月)・最新刊「リスモン業種別審査ノートVol.1(第4編)」発行(1月)・最新刊「リスモン業種別審査ノート中国2024年版」発行(3月)・株式会社東京商工リサーチとの控訴審が終局的に解決(3月)・当連結会計年度に発表したリスモン調べ 「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果(4月) 「就職したい企業・業種ランキング」調査結果(5月) 「中国半導体事業 2024年業界速報」(5月) 「この企業に勤める人と結婚したいランキング」調査結果(6月) 「動産・債権譲渡登記設定企業に関する倒産分析(2024年版)」(7月) 「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査結果(7月) 「手形等の決済期限短縮に関する影響アンケート」調査結果(7月) 「世界に誇れる日本企業」調査結果(8月) 「中国斜陽産業ランキング」調査結果(8月) 「上場企業ケッサンピック」調査結果(9月) 「震災対策に関する意識」調査結果(10月) 「金持ち企業ランキング」調査結果(11月) 「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果(12月) 「企業の取引リスクに対する意識」調査結果(12月) 「2024年倒産動向レポート」(12月) 「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査結果(2月) 「AI技術のビジネス活用に対する意識」調査結果(2月) 「離婚したくなる夫・妻の仕事」調査結果(3月)・当連結会計年度に発表したリスモン業界レポート 「広告業」(4月) 「繊維・衣服等卸売業」(4月) 「洗濯・理容・美容・浴場業」(5月) 「宿泊業」(5月) 「飲食料品卸売業」(6月) 「廃棄物処理業」(6月) 「自動車整備業」(7月) 「娯楽業」(7月) 「職業紹介・労働者派遣業」(8月) 「飲食店」(8月) 「食料品製造業」(9月) 「飲食料品小売業」(9月) 「織物・衣服・身の回り品小売業」(10月) 「無店舗小売業」(10月) 「はん用機械器具製造業」(11月) 「業務用機械器具製造業」(11月) 「電子部品・デバイス・電子回路製造業」(12月) 「電気機械器具製造業」(12月) 「生産用機械器具製造業」(1月) 「輸送用機械器具製造業」(1月) 「機械器具卸売業」(2月) 「情報通信機械器具製造業」(2月) 「機械器具小売業」(3月) 「総合工事業」(3月) <連結業績について> 当連結会計年度の業績は、次のとおりであります。 前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日) 当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日) 前連結会計年度比(%)対売上比(%)対売上比(%)売上高(千円)3,666,482100.03,728,251100.0101.7営業利益(千円)300,9928.2263,9917.187.7経常利益(千円)290,6167.9289,9517.899.8親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)(千円)160,9354.4△49,599△1.3- 前連結会計年度末当連結会計年度末増減数会員数合計(注)14,00714,442435(注)会員数は登録されているID数   なお、上記においては当社グループの各サービスに重複登録している会員が一部おります。 (売上高) 与信管理サービス事業、ビジネスポータルサイト事業及びBPOサービス事業が堅調であったこと等から、連結の売上高は3,728,251千円(前連結会計年度比101.7%)となりました。 (利益) 独自データベース及びサービスシステム増強のための投資を継続していること等から、営業利益は263,991千円(前連結会計年度比87.7%)、経常利益は289,951千円(前連結会計年度比99.8%)となりました。 また、株式会社東京商工リサーチ(以下「東京商工リサーチ」)との控訴審が終局的に解決し、解決金及び弁護士費用等124,382千円を特別損失(訴訟関連損失)として計上したこと、今後の使用見込みがなくなったネットワーク機器類、ソフトウエア及びコンテンツ資産を除却したこと等に伴い固定資産除却損を235,005千円計上したこと等から、親会社株主に帰属する当期純損失は49,599千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益160,935千円)となりました。  なお、東京商工リサーチから提訴された訴訟の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。 (会員数合計) 与信管理サービス事業の会員数が増加したため、全体では前連結会計年度と比べ435ID増加し、14,442会員となりました。 <セグメント別の業績について> セグメント別の売上高につきましては、セグメント間取引消去前の売上高で記載しております。 当社グループのセグメントを、1.法人会員向けビジネスと2.その他ビジネスに分類した場合の業績は、以下のとおりであります。 1.法人会員向けビジネス 法人会員向けビジネスに含まれるセグメントは、ア)与信管理サービス事業、イ)ビジネスポータルサイト事業及び ウ)教育関連事業であります。  法人会員向けビジネスの業績は、次のとおりであります。 前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)法人会員向けビジネス売上高合計(千円)2,821,1372,815,85299.8法人会員向けビジネス利益合計(千円)542,589489,15390.2 会員数前連結会計年度末当連結会計年度末増減数法人会員向けビジネス会員数合計13,53613,946410  法人会員向けビジネスの各セグメントの業績は、以下のとおりであります。 ア)与信管理サービス事業について 与信管理サービスの業績は、次のとおりであります。サービス分野別前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)  ASP・クラウドサービス(千円)1,563,1651,567,135100.3  コンサルティングサービス(千円)420,779417,97899.3売上高合計(千円)1,983,9441,985,114100.1セグメント利益(千円)256,395247,95996.7 会員数前連結会計年度末当連結会計年度末増減数与信管理サービス(注)7,4987,890392(注)サービス相互提携を行う会員を含む  与信管理サービス事業の売上高の合計は1,985,114千円(前連結会計年度比100.1%)、セグメント利益は247,959千円(前連結会計年度比96.7%)となりました。 既存会員のサービス利用は低調に推移したものの、昨年6月より新価格体系で順次提供データを拡充させた与信判断ツール「e-与信ナビ」の利用が堅調であったこと、反社チェックヒートマップ及び反社チェックのコンサルティングサービスが順調であったことから、与信管理サービス全体では前期に比べ増収となりました。 セグメント利益は、独自データベースの充実を図るため企業情報取得の強化を継続しており、それに係る原価が増加していること、サービスシステム増強費用が増加したため、前期を下回りました。 イ)ビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)について ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)の業績は、次のとおりであります。サービス分野別前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)  ASP・クラウドサービス(千円)571,337573,896100.4  その他(千円)33,55432,99298.3売上高合計(千円)604,891606,888100.3セグメント利益(千円)230,489205,84089.3 会員数前連結会計年度末当連結会計年度末増減数ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)(注)3,074(144,995)3,067(145,914)△7(919)(注)( )は外数でユーザー数  ビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)の売上高の合計は606,888千円(前連結会計年度比100.3%)、セグメント利益は205,840千円(前連結会計年度比89.3%)となりました。 会員数は微減となり、ディスク容量の利用は減少しているものの、ユーザー数は増加していること、また前期末に入会した大口会員の売上が寄与したこと等から、売上高は前期並みとなりました。 セグメント利益は、サービス増強費用及び人員増による費用が増加したこと等から、前期を下回りました。 ウ)教育関連事業について 教育関連の業績は、次のとおりであります。サービス分野別前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)教育関連売上高合計(千円)232,301223,84996.4セグメント利益(千円)55,70435,35463.5 会員数前連結会計年度末当連結会計年度末増減数教育関連2,9642,98925  教育関連事業の売上高は223,849千円(前連結会計年度比96.4%)、セグメント利益は35,354千円(前連結会計年度比63.5%)となりました。 定額制サービスの売上高が減少したこと、コンテンツの充実化に伴い原価が増加したこと等からセグメント利益は前期を下回りました。 2.その他ビジネス その他ビジネスに含まれるセグメントは、エ)BPOサービス事業及び オ)その他サービスであります。 その他ビジネスの業績は、次のとおりであります。なお、中国における与信管理及びグループウェアサービス等の会員数は496会員となりました。 前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)その他ビジネス売上高合計(千円)1,316,0241,318,268100.2その他ビジネス利益合計(千円)16,1046,78642.1  その他ビジネスの各セグメントの業績は、以下のとおりであります。 エ)BPOサービス事業について BPOサービスの業績は、次のとおりであります。サービス分野別前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)BPOサービス売上高合計(千円)955,119964,214101.0セグメント利益合計(千円)4,04313,441332.4  BPOサービス事業の売上高は964,214千円(前連結会計年度比101.0%)、セグメント利益は13,441千円(前連結会計年度比332.4%)となりました。 新規案件の受注やスポット案件があったこと等から、前期を上回りました。 オ)その他サービスについて その他サービスの業績は、次のとおりであります。サービス分野別前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)その他サービス売上高合計(千円)360,904354,05398.1セグメント利益又は損失(△)(千円)12,060△6,654-  その他サービスの売上高は354,053千円(前連結会計年度比98.1%)、セグメント損失は6,654千円(前連結会計年度はセグメント利益12,060千円)となりました。 グループの海外展開(中国)を事業とする利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(リスクモンスターチャイナ)は、グループのコスト削減を担うオフショア開発は順調に推移しましたが、中国における信用調査レポートは、納品待ちの案件が積み上がっているものの、当第4四半期連結会計期間の売上高は低調に推移し、前期を下回りました。 セグメント利益は、売上高が減少したこと、円安の影響を受け仕入原価が増加したこと、サービス提供拡充のための原価等が増加したこと、また、人員増による人件費が増加したこと等から、セグメント損失となりました。 2.財政状態の状況 前連結会計年度当連結会計年度増減額 流動資産(千円)2,295,8932,567,213271,319 固定資産(千円)4,490,1114,572,04981,937資産合計(千円)6,786,0057,139,262353,257 流動負債(千円)433,092859,188426,095 固定負債(千円)330,600297,898△32,702負債合計(千円)763,6931,157,086393,393純資産(千円)6,022,3115,982,175△40,135負債純資産合計(千円)6,786,0057,139,262353,257  当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末と比べ271,319千円増加し、2,567,213千円となりました。これは主に、無形固定資産の取得、供託金の預入による支払い、税金や配当金の支払い等により現金及び預金が減少したものの、供託金(差入保証金)を計上したことや、その他流動資産が増加したこと等によるものです。固定資産は、前連結会計年度末と比べ81,937千円増加し、4,572,049千円となりました。これは主に、今後の使用見込みがなくなった固定資産を除却したことによる減少と、サービスシステム及び独自データベースの増強、投資有価証券の時価評価等によって増加したことによるものです。その結果、資産合計は前連結会計年度末と比べ353,257千円増加し、7,139,262千円となりました。 流動負債は前連結会計年度末と比べ426,095千円増加し、859,188千円となりました。これは主に、短期借入金が増加したことによるものです。固定負債は32,702千円減少し、297,898千円となりました。これは主に、繰延税金負債が減少したことによるものです。その結果、負債合計は前連結会計年度末と比べ393,393千円増加し、1,157,086千円となりました。 純資産は、自己株式の処分による増加及びその他有価証券評価差額金が増加したものの、固定資産除却損、訴訟関連損失の計上等により親会社株主に帰属する当期純損失となったこと等から前連結会計年度末と比べ40,135千円減少し、5,982,175千円となりました。また、自己資本比率は82.4%となりました。3.キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度当連結会計年度前連結会計年度比(%)営業活動によるキャッシュ・フロー(千円)812,431226,00927.8投資活動によるキャッシュ・フロー(千円)△713,814△1,020,855143.0財務活動によるキャッシュ・フロー(千円)△278,135199,668-現金及び現金同等物の増減額(△は減少)(千円)△180,651△597,026-現金及び現金同等物の期末残高(千円)1,722,7631,125,73665.3  当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ597,026千円減少し、1,125,736千円(前連結会計年度比65.3%)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び主な変動要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、226,009千円(前連結会計年度比27.8%)となりました。増加要因として主に、減価償却費が775,263千円、固定資産除却損が235,005千円、訴訟関連損失が124,382千円であったこと、減少要因として主に、税金等調整前当期純損失が9,912千円、投資有価証券売却益が83,000千円、法人税等の支払額が111,876千円、供託金の預入による支出が740,000千円であったこと等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、1,020,855千円(前連結会計年度比143.0%)となりました。増加要因として投資有価証券の売却による収入が90,000千円であったこと、減少要因として無形固定資産の取得による支出が902,155千円、投資有価証券の取得による支出が99,804千円、定期預金の預入による支出が100,000千円であったこと等によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)  財務活動の結果得られた資金は、199,668千円(前年同期は278,135千円の減少)となりました。増加要因として短期借入による収入が496,000千円であったこと、減少要因として配当金の支払額が110,491千円、短期借入金の返済による支出が145,900千円であったこと等によるものです。4.生産、受注及び販売の実績① 生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。② 受注実績 当社グループでは、概ね受注から納品までの期間が短く、受注管理を行う必要性が乏しいため記載を省略しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)与信管理サービス(千円)1,982,201100.1ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)(千円)603,096100.4教育関連(千円)218,06296.3BPOサービス(千円)808,631109.5報告セグメント計(千円)3,611,991101.9その他(千円)116,26096.6合計(千円)3,728,251101.7 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 1.財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容① 売上高の分析 セグメント別の売上高につきましては、セグメント間取引消去前の売上高で記載しております。  与信管理サービス事業は、既存会員のサービス利用は低調に推移したものの、昨年6月より新価格体系で順次提供データを拡充させた与信判断ツール「e-与信ナビ」の利用が堅調であったこと、反社チェックヒートマップ及び反社チェックのコンサルティングサービスが順調であったことから、売上高は1,985,114千円(前連結会計年度比100.1%)となりました。 ビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)は、会員数は微減となり、ディスク容量の利用は減少しているものの、ユーザー数は増加していること、また前期末に入会した大口会員の売上が寄与したこと等から、売上高は606,888千円(前連結会計年度比100.3%)となりました。 教育関連事業は、定額制サービスの売上高が減少し、売上高は223,849千円(前連結会計年度比96.4%)となりました。 BPOサービス事業は、新規案件の受注やスポット案件があったこと等から、売上高は964,214千円(前連結会計年度比101.0%)となりました。 その他サービスである当社グループの海外展開(中国)を事業とする利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(リスクモンスターチャイナ)は、グループのコスト削減を担うオフショア開発は順調に推移しましたが、中国における信用調査レポートは、納品待ちの案件が積み上がっているものの、当第4四半期連結会計期間の売上高は低調に推移し、売上高は354,053千円(前連結会計年度比98.1%)となりました。 その結果、当連結会計年度の全体の売上高は3,728,251千円(前連結会計年度比101.7%)となりました。 ② 収益の分析 独自データベース及びサービスシステム増強のための投資を継続していること等から、営業利益は263,991千円(前連結会計年度比87.7%)、経常利益は289,951千円(前連結会計年度比99.8%)となりました。 また、株式会社東京商工リサーチ(以下「東京商工リサーチ」)との控訴審が終局的に解決し、解決金及び弁護士費用等124,382千円を特別損失(訴訟関連損失)として計上したこと、今後の使用見込みがなくなったネットワーク機器類、ソフトウエア及びコンテンツ資産を除却したこと等に伴い固定資産除却損を235,005千円計上したこと等から、親会社株主に帰属する当期純損失は49,599千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益160,935千円)となりました。 ③ セグメント別の分析 セグメント別の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 1.業績の状況」に記載のとおりであります。 ④ 財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 2.財政状態の状況」に記載のとおりであります。 2.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報① キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 3.キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)80.384.186.787.682.4時価ベースの自己資本比率(%)141.184.464.954.545.6キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)0.20.20.10.11.6インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)424.2327.6749.6758.6108.2自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。   2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。   3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。   4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いは連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用しております。   5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を2022年3月期の期首から適用しております。これによる、各指標等に与える影響はありません。   6.「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日)等を当連結会計年度の期首から適用しております。これによる、各指標等に与える影響はありません。 ② 契約債務 2025年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(千円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超短期借入金350,100350,100---リース債務15,1434,7409,881520- ③ 財務政策 当社グループは、運転資金及び恒常的な設備投資資金につきましては、原則として、「営業活動によるキャッシュ・フロー」で得られる資金の範囲内で運用する方針であります。 当社は、機動的な運転資金調達手段を確保することを目的として、取引銀行3行と総額1,200,000千円のコミットメントライン契約を締結しており、当連結会計年度における借入実行残高は、233,400千円であります(借入未実行残高966,600千円)。また、金融機関から運転資金を短期借入金として調達し、短期借入金の当連結会計年度末残高は、350,100千円となりました。3.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産・負債及び収益・費用の報告数値及び開示に影響を与える見積りや判断を行う必要があります。これらの判断及び見積りを過去の実績や状況に応じ合理的に行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成において用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ① 投有価証券の減損 当社グループは、投資有価証券の減損にあたり市場価格又は合理的に算定された価額のあるものについては、個々の銘柄の時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合には、著しく下落し、回復可能性がないものと判定し処理しております。個々の銘柄の時価が取得原価に比べ30%以上50%未満下落した場合も「著しく下落した」とする判定基準を設け、この場合の時価の回復可能性について過去の時価の推移に基づく一定の形式基準により判定し処理しております。また、市場価格のない株式等については、個々の銘柄の1株当たり簿価純資産額が帳簿価額を50%以上下回っている場合及び保有資産に大幅な含み損がある可能性のある場合について、当該会社の資産の時価額を加味及び業績見通し等を斟酌したうえで減損処理の要否を決定しております。 ② 固定資産の減損 当社グループは、各事業に供している事業用資産については、事業単位を基準とした管理会計上の区分に従ってグルーピングを行っております。固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 ③ 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産について回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しています。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しています。将来の課税所得見込額に影響を与える要因が発生した場合は、回収可能性の判断を見直し繰延税金資産の修正を行うため、それに伴い税金費用が変動する可能性があります。 4.経営戦略の現状と見通し 当社グループは、事業を取り巻く厳しい環境を踏まえ、2021年度にスタートした長期ビジョン「RismonG-30」、その達成に向けたマイルストーンとして、「第8次中期経営計画(2024~2025年度)」を制定いたしました。 長期ビジョン「RismonG-30」は、新型コロナウイルス感染症という新たなパンデミックの発生により、Nationalismの台頭、働き方改革、一人ひとりの価値観の多様化、SDGsの浸透といった流れを踏まえ、「新しいスタンダードを提供する」をキーワードに、①社会に有用な付加価値のある信頼されるサービスを提供する、②信用を判断するだけでなく信用を生み出す、③公正で安心できる仕組み作りの役割を担うことを実践してまいります。また、数値目標といたしましては、ROE、配当性向等について具体的な目標を設定して取り組んでまいります。当社の社会的貢献及び企業価値の源泉を十分に理解し、以下に掲げる全体的な基本方針並びに事業別の基本方針に沿った取り組みを遂行していくことで、ステークホルダーを含む当社の企業価値及び株主共同の利益を継続的に維持・向上させてまいります。 第8次中期経営計画は、第7次中期経営計画期間中のビジネスモデル変更の実現に伴う先行投資によって増加した固定費を吸収し、再び成長軌道に乗せるための挑戦の2年間とし、設立30周年である2030年を見据えて邁進してまいります。 ア)与信管理サービス事業「あなたの会社のe-審査部」(与信管理アウトソーシング事業)となり、与信管理業界におけるリーダーを目指します。収益性の安定成長を最優先課題とし、独自データベースのDX運営強化、提供データ拡充によるサービス機能向上、価格戦略の見直しで、当社サービスの利用によるカスタマーサクセスの実現を通じ、会員数及び売上増加を目指します。また、RPAやAIを活用した業務効率化により適切なコスト削減を実現し、利益確保に努めてまいります。 イ)ビジネスポータルサイト事業事業の核であるグループウェアは、広く一般的に利用されているサービスとの連携を強化することで安定成長を目指します。また、サポートセンターの機能強化、Webマーケティング強化、スマホアプリの強化(15万ユーザーのアクティブ化)によりポータル事業としての深化と強化を実現し、サービスの浸透度を深めてまいります。 ウ)教育関連事業引き続きコンテンツ充実を進めることで、動画プラットフォームとしてのクオリティー向上を図りグループの主力サービスとすべく事業拡大を目指します。なお、コンテンツ強化の一策として、リスキリングニーズへの対応、成長企業向けコンテンツの充実、クライアントのニーズに合わせた提案を進めます。また、受講生からのフィードバックを踏まえ、ユーザー視点での満足度向上も目指します。 エ)BPOサービス事業BPOセンターの運営で培った強み、ノウハウを活かし、VERIFY機能のクラウドサービス化の早期実現とAI-OCRの活用で幅広いサービス展開を進めます。また、独自データベースのメンテナンス力の強化、AI活用のための教師データ作成などグループ全体のコスト削減を図ってまいります。 オ)その他サービスその他サービスである当社グループの海外展開(中国)を事業とする利墨(上海)商務信息諮詢有限公司(リスクモンスターチャイナ)は、中国独自サービスの継続的開発、グループ連携強化、オフショア開発の品質向上を進めてまいります。  なお、株式会社東京商工リサーチから提起された訴訟につきましては、当連結会計年度に控訴審が終局的に解決いたしました。事業環境が改善したことから、他社とのサービス連携やアライアンスを加速させてまいります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 顧客情報流出のリスク
    会員企業やその他企業の機密情報を多数取り扱っており、外部からの不正アクセスや社内管理体制の不備により情報が流出した場合、損害賠償請求や社会的信用の失墜により業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。ISO/IEC27001などの認証取得で対策していますが、完全に防ぐことは困難です。
  • システム障害のリスク
    サービスの安定提供のため、24時間365日の監視やシステムの二重化、バックアップ体制を構築していますが、インターネットを利用する事業の特性上、不正アクセス、通信ネットワーク障害、機器の動作不良、自然災害などによりシステム障害が発生する可能性があります。特にAWSの不具合も事業に影響を与える可能性があります。
  • 競合激化とサービスの陳腐化
    与信管理サービスやグループウェアサービスにおいて競合他社が増加しており、競争激化による収益性悪化のリスクがあります。また、インターネット関連技術やビジネスモデルの変化が速いため、新技術への対応が遅れたり、多大な費用がかかったりした場合、サービスの陳腐化により業績に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,926 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(現在の事業内容に関するリスクについて)① 顧客情報の流出の可能性及び影響について 当社グループでは、会員企業に係る情報及びその他企業情報等多くの機密情報を扱っており、情報の取扱いには細心の注意を払っております。情報の取扱いに係わる社内規程の整備、定期的な社員教育の実施、システムのセキュリティ強化、情報取扱い状況の内部監査等を推進するとともに、「ISO/IEC27001」(注1)、「ISO/IEC27017」(注2)認証及びプライバシーマークの取得等、会員企業の情報管理の強化に努めておりますが、万一、外部からの不正アクセスや社内管理体制の瑕疵等による情報の外部流出が発生した場合、当社グループへの損害賠償請求や社会的信用の失墜により、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (注1)ISO/IEC27001企業の情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)が、国際標準規格であるISO/IEC27001に準拠していることを認定する評価制度(注2)ISO/IEC27017クラウドセキュリティマネジメントシステム。ISO/IEC27001の取り組みをISO/IEC27017で強化することで、クラウドサービスにも対応した情報セキュリティ管理体制を構築することができる。② システム障害について 当社グループは、サービスの安定提供のために、24時間365日でのシステム稼動状況監視、システムの二重化、外部からの不正侵入を検知するソフトウエア及び防御するサービスの導入、バックアップシステム等の施策の実施、システムの大規模障害を想定した定期的な復旧テストの実施、システム運用規程の整備、システム運用に関する内部監査を行うとともに「ISO/IEC20000」(注1)及び「ISO9001」(注2)認証取得等の対策を実施しております。しかしながら、当社グループの事業においてインターネットを利用することによる外部からの不正な手段による通信の妨害、基幹通信ネットワークの障害、ネットワーク・サーバー等の機器動作不良、プログラムの動作不良、自然災害等の不測の事態が生じた場合、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは各種サービスにおいて、パブリッククラウドであるAmazon Web Services,Inc.が提供するAmazon Web Services(以下「AWS」という。)を利用し、運用しております。AWSの不具合、自然災害、人為的な破壊行為、その他予測できない重大な事象が発生することにより、当社サービスの運営に障害が生じる可能性があります。その場合には、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 (注1)ISO/IEC20000(ITサービスマネジメントシステム)ITを使用してサービスを提供する組織が、サービス品質及び顧客満足度向上のためにP・D・C・A(Plan・Do・Check・Act)サイクルを用いて継続的にサービス及びシステム運用を改善するための仕組み(注2)ISO9001(品質マネジメントシステム)主に情報システムの設計・開発のフェーズにおける品質向上のためにP・D・C・A(Plan・Do・Check・Act)サイクルを用いて継続的に改善するための仕組み (競合について) 当社グループは、主に、インターネットを利用して格付付与及び与信限度額等を提供する与信管理サービス事業を行っております。同様のサービスを行う企業は数社存在いたしますが、現時点は当社グループの事業領域において先行者メリットを十分に享受し優位性を確保していると認識しております。しかし、新規参入者は増加すると予想されるため、競合他社の出現による会員企業数の減少及び競争激化等による収益性悪化により、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはビジネスポータルサイト事業において、グループウェアサービス「J-MOTTO」を提供しておりますが、近年はグループウェアについて競合他社が増加しており、グループウェアの商品価値は低下傾向にあります。これに対して当社グループは、サービスの付加価値を高めるため、独自の機能を搭載するカスタマイズを積極的に行い、コールセンターや操作説明会など、お客様の利用フォロー活動に注力し差別化を図っております。 また、当社グループは、株式会社ネオジャパンとの間で「ソフトウェア使用許諾契約書(サービス用途)」を締結し、グループウェアサービス「J-MOTTO」に係るライセンスの提供を受けております。同社との関係は良好であります。しかしながら、競争激化等による収益性の悪化、もしくは何らかの理由によりライセンス契約が継続されない場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(サービスの陳腐化について) インターネット関連技術及びそのビジネスモデルは変化が速いため、インターネットを積極的に利用している事業者は一定水準のサービスの提供を維持するためには、技術革新及びビジネスモデルの変化に積極的かつ柔軟に対応していく努力が必要であり、主としてASP・クラウドシステム等の機能追加及びセキュリティ強化のために積極的な投資を計画しております。このように、当社グループは今後も不断な経営努力を行っていく方針ですが、新サービス導入または既存サービス強化のために必要な新しい技術及びビジネスモデルを何らかの理由で適時かつ効果的に採用・応用できない可能性があります。また、新しいインターネット関連技術及びビジネスモデルの変化への対応には、相当の時間と費用が必要となる可能性があります。そのような状況が現出した場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。(新規事業に伴うリスクについて) 現在、当社グループは、これまでの与信管理サービス事業から得たノウハウを活用し、新規事業を展開していく方針であります。しかしながら、当社グループとしては、未経験分野もあり、不確定要素があることも否めません。これらの新規事業展開、業務提携に何らかの支障が発生する場合、あるいは予想以上の投資コストが必要になる場合等、現状では予測し得ない事態が発生する可能性は否定できず、かかる事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社は、当社が出資する子会社等と協業し、相乗効果を発揮するため、必要に応じて当社役員及び当社従業員が子会社等の役員を兼任し、また当社から従業員の出向を行う場合があります。しかしながら、当社事業とその子会社等の事業に競合が生じた場合やその他の事由により、当社事業において相乗効果が発揮または期待できなくなる可能性があります。そのような場合には、当社役員及び従業員が役員を兼任、出向しているにも係わらず、当社事業の経営成績及び財政状況に影響が及ぶ可能性があります。(知的財産権について) 当社グループはこれまで、著作権法を含めた知的財産権に関して他社の知的財産権を侵害したとして、損害賠償や使用差止の請求を受けたことはありません。当社グループでは知的財産権の侵害を行っていないものと認識しておりますが、当社グループの事業分野における知的財産権の現況を完全に把握することは困難であり、当社グループが把握できていないところで他社が特許権等を保有している可能性は否めません。また、今後当社グループの事業分野における第三者の特許権が新たに成立し、損害賠償または使用差止等の請求を受ける可能性はあり、その場合当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (その他)① 人材について 当社は、当連結会計年度末現在において監査等委員を除く取締役4名(うち社外取締役3名)、監査等委員である取締役3名(3名全員が社外取締役)及び従業員が連結で199名、個別で122名と小規模であり、内部管理体制もこの規模に応じたものになっております。今後、事業拡大に伴い、積極的な採用活動を行っていくとともに、従業員の育成に取り組み、人員の増強を進め、内部管理体制の一層の拡充を図る方針であります。しかしながら、優秀な人材をタイムリーに獲得することは容易ではなく、必要な人材を採用できない、あるいは採用が遅れた場合は、適切かつ充分な組織対応ができず、効率的な事業運営に支障をきたす可能性があります。または、人材を採用し人材育成ができなかった場合や、各部署において相当数の社員が、短期間のうちに退職した場合も、事業運営に悪影響を及ぼす可能性があります。② 訴訟について 当社グループの情報販売(格付情報)は「企業の格付けをする」という観点から、その格付情報を不服として、格付対象企業より訴訟を起こされる可能性があります。当社グループのサービス利用においては、会員企業との間に守秘義務契約があり、第三者からの格付情報を不服とする訴訟については、契約上起こる可能性は少ないと考えますが、訴訟という事態になり係争が長期化する場合には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が リスクモンスター の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →