3434

アルファ(3434)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

金属製品 建設・資材

事業の概要

  • 総合ロックメーカー:アルファグループは、株式会社アルファと国内外の子会社で構成される、鍵と錠前の総合メーカーです。自動車部品とセキュリティ機器の2つの主要事業を展開し、多岐にわたる製品とサービスを提供することで収益を上げています。長年の技術と信頼を基盤に、様々な分野で社会の安全と利便性を支えるビジネスモデルです。
  • グローバルな事業展開:自動車部品事業では、日本、北米、アジア、欧州に生産・販売拠点を持ち、世界の主要自動車メーカーに製品を供給しています。セキュリティ機器事業も日本と海外で展開しており、地域ごとのニーズに対応した製品を提供することで、世界中の市場から収益を得ています。
  • 多角的な製品提供:自動車向けにはステアリングロックやキーレスエントリーシステムなどのメカ部品・電子部品、ドアハンドルなどを提供しています。セキュリティ機器としては、住宅用電気錠、産業用ロック、駅や商業施設向けのコインロッカー、宅配ボックスなど、幅広い製品ラインナップで多様な顧客層の需要に応えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 自動車部品事業(日本・北米・アジア・欧州):このセグメントは、自動車の鍵や錠前、ドアハンドルなどを製造・販売しています。日本、北米、アジア、欧州に拠点を持ち、グローバルに展開しており、特に北米地域が売上高177.64億円と最も規模が大きいですが、営業利益は-0.97億円と赤字です。アジア地域も売上144.93億円に対し、営業利益は-9.23億円と大きな赤字となっています。
  • セキュリティ機器事業(日本):このセグメントは、住宅用ロック(電気錠など)、産業用ロック、コインロッカー、宅配ボックスなどを日本国内で製造・販売・賃貸・保守管理しています。売上高は136.47億円、営業利益は16.16億円と、グループ内で最も高い利益を上げている稼ぎ頭の事業です。
  • セキュリティ機器事業(海外):このセグメントは、主にタイで住宅用ロックの製造・販売を行っています。売上高は25.6億円、営業利益は9.02億円となっており、規模は小さいながらも高い収益性を誇っています。海外市場における住宅関連製品の需要を取り込むことで、事業の多角化に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
AutomobilePartsJapanReportableSegment 地域 81 3 3.8%
AutomobilePartsNorthAmericaReportableSegment 地域 178 -1 -0.5%
AutomobilePartsAsiaReportableSegment 地域 145 -9 -6.4%
AutomobilePartsEuropeReportableSegment 地域 169 2 1.0%
SecurityEquipmentJapanReportableSegment 地域 136 16 11.8%
SecurityEquipmentOverseasReportableSegment 事業 26 9 35.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,600 文字
3 【事業の内容】当連結会計年度末において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社アルファ)、連結子会社16社及び非連結子会社3社により構成されている総合ロックメーカーグループであります。事業内容は、キーとロックを自動車、住宅、産業機器、省力機器等様々な分野に提供するものであり、キーとロックに関連する製品やシステム商品、サービス分野にその業容を拡大してまいりました。 各事業の種類別セグメントの事業の内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の2事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 自動車部品事業(日本・北米・アジア・欧州)当事業における主要製品は、ステアリングロック、キーシリンダー等のメカ部品とキーレスエントリー、インテリジェントキーシステム等の電子部品とで構成されるキーセットをはじめ、アウトサイドドアハンドル、インサイドドアハンドル等であります。自動車部品事業(日本)は、当社の他、九州アルファ株式会社(連結子会社。以下同じ。)、自動車部品事業(北米)は米国のALPHA TECHNOLOGY CORPORATION、メキシコのALPHA INDUSTRY QUERETARO, S.A. DE C.V.、Alpha Industry Jalisco,S.A.DE C.V.及びALPHA INDUSTRY PUEBLA, S.A. DE C.V.、自動車部品事業(アジア)はタイのALPHA INDUSTRY (Thailand) CO.,LTD.、中国のALPHA (GUANGZHOU) AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.、ALPHA (XIANGYANG) AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.、ALPHA ADVANCED AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.、インドのAlpha Security Instruments (India) Private Limited及びインドネシアのPT.ALPHA AUTOMOTIVE INDONESIA、自動車部品事業(欧州)はチェコのAlpha Vehicle Security Solutions Czech s. r. o.、フランスのAlpha France SAS及びスロバキアのAlpha Slovakia s.r.o.です。各セグメントでキーセット、ドアハンドル等の製造、販売を行っております。(注)1.ALPHA (XIANGYANG) AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.は、2024年8月に解散し、2025年3月に清算結了しました。2.PT. ALPHA AUTOMOTIVE INDONESIAは、2023年12月に解散し、清算手続き中です。 セキュリティ機器事業(日本・海外)当事業における主要製品は、非接触認証技術を使った電気錠等の玄関錠や室内ドア錠等の住宅用ロック、自動販売機を含む産業機器向けの産業用ロック、駅、プール、スキー場、体育館に設置されるコインロッカー、ゴルフ場等向けの貴重品ロッカー、マンション・アパート・戸建住宅向け宅配ボックス等であります。セキュリティ機器事業(日本)は当社が住宅用ロック等の販売を行っている他、株式会社アルファロッカーシステム(連結子会社。以下同じ。)がコインロッカー等の製造・販売・賃貸・保守管理業務を行い、セキュリティ機器事業(海外)はタイのALPHA HOUSING HARDWARE (THAILAND) CO.,LTD.が住宅用ロックの製造・販売を行っております。 [事業系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料価格の上昇を製品販売価格に転嫁できない可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
メカニカル認証技術、生体認証技術を含む非接触認証技術、電動化技術、加飾技術、環境対応素材技術
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:主要販売先の生産動向による影響 / 自動車部品の品質不具合(リコール等) / 海外事業展開における経済状況・通商政策・地政学リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
  • グローバル供給体制:アルファグループは、世界の主要自動車メーカーの近くに生産拠点を配置し、多様なニーズに迅速に対応できるグローバルな供給体制を構築しています。これにより、顧客との密接な連携を可能にし、高い付加価値を持つ製品を効率的に提供できる点が強みです。
  • 技術と製品の多様性:自動車部品ではメカ部品から電子部品まで、セキュリティ機器では住宅用から産業用、ロッカーシステムまで幅広い製品を手掛けています。非接触認証技術を用いた電気錠など、時代の変化に対応した技術を取り入れ、多様な製品を提供できる技術力と開発力が競争優位性となっています。
  • 長年の実績と信頼:総合ロックメーカーとして長年にわたり事業を展開してきた実績は、顧客からの信頼に繋がっています。特に自動車部品事業では、日産自動車グループをはじめとする大手自動車メーカーとの安定した取引関係を築いており、品質と供給能力における信頼性が強固な基盤となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の記載内容のうち、歴史的事実でないものは、本報告書提出日現在における当社グループの将来に関する見通し及び計画に基づいた将来予測であります。これらの将来予測には、リスクや不確定な要素などの要因が含まれており、実際の成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。 (1) 当社グループの現状認識市場競争の激化や市場構造の変化、原材料市況や為替の変動等、かつてないスピードで起こる変革の時代において、社会や顧客の要望はますます複雑化・多様化しており、その変化への対応が強く要求されております。さらに、事業がグローバルに拡大し、さまざまな分野で変革が進む中、事業環境を取り巻くリスクにも対応していく必要があります。このような中、当社グループは、以下のような課題に対し適切に対処してまいります。 ① 自動車部品事業当社グループの主要関連産業である自動車業界においては、中国のローカルEVメーカーが価格競争力および商品力を急速に高め、グローバル市場での存在感を一層強めています。一方で、日系完成車メーカーは競争力の維持に苦戦しており、当社の受注構造や成長見通しにも影響が及びつつあります。さらに、北米における関税措置など、外部環境の不確実性が当社の事業および業績に与える影響も増大しています。 ② セキュリティ機器事業セキュリティ機器事業の主力市場である住宅市場においては、従来からの人口減少や低い経済成長率、住宅資材高騰により長期的な住宅着工戸数のダウントレンドは変わらないものの、リフォーム市場では住宅ストックの省エネ化の推進を図るために国や地方自治体からの支援事業が制度化されております。また、新たな住宅のニーズとしてスマートハウス化が顕在化し、住宅設備のIoT化により居住者へのサービス向上と新たな価値提供が求められてきております。一方、労働人口不足、原材料価格の上昇、原油・エネルギーコスト・輸送コスト、為替の影響によるコストの上昇が、当社及びサプライチェーンに引き続き影響を及ぼしております。 (2) 会社の経営の基本方針当社グループは、「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」の経営理念のもと、「Innovation for Access」を企業メッセージとして掲げております。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、さらなる企業価値の向上を測る尺度として、2023年度~2026年度の中期経営計画において、成長・安定・持続をキーワードに「新事業・新商品開発」、「収益基盤の強化」、そして「サステナビリティ経営の推進」を3つの基本方針に掲げ、計画目標を達成させるべく推進してまいります。以下の目標、経営指標を採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解するうえで重要な指標であり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や、実現可能性の評価等を行うことが可能となるためであります。・2026年度中期経営計画 目標値(2025年5月13日修正値を公表済)(業績目標)・売上高 750億円・営業利益額(率) 30億円(4.0%) (目標とする経営指標)・新商品売上高比率 30.0%以上・自己資本比率 50.0%・ROIC 5.0%以上 (4) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、2023年度~2026年度の中期経営計画を遂行中です。ALPHA WAYに掲げる経営理念「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」をグループ全員で共有し実践してまいります。また、当社グループに携わるすべての関係者のコンプライアンス意識を向上させることに努め、企業としての社会的責任を果たしてまいります。さらに、人の暮らしに関わるアクセスをもっと安心で便利にという意味を込めた企業メッセージ「Innovation for Access」を実現すべく、また、中長期経営構想『アルファビジョン2030』に向けグループ一丸となってさらなる努力と精進を重ね、お客様から信頼される『アルファブランド』の確立を目指します。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 自動車部品事業当社グループは状況の変化を注視しつつ、あらゆるロスの削減および徹底した合理化活動を通じて事業への影響を最小限に抑えるとともに、中長期経営構想「アルファビジョン2030」の実現に向けて、戦略的投資の実行と成長戦略の具体化に全力で取り組んでまいります。 ② セキュリティ機器事業当社の住設機器部門では、上記の状況・サプライチェーンの問題による影響を極小化していくとともに、居住者へのサービス、付加価値を向上させた電気錠の新商品開発を継続し、電気錠市場全体の拡大を図り、トップシェアを維持してまいります。また、タイの製造拠点においては、引き続き自動化を推進し、生産能力の増強に取り組んでまいります。ロッカーシステム部門では、訪日外国人が過去最多となったことを背景に荷物預かり需要の急拡大でロッカー投資マインドが高まっており、キャッシュレス対応ロッカーの導入、及び利用時間に応じた課金運用の拡大でお客様の利便性向上を一層高めてまいります。また、持続可能な社会に向けたSDGsに貢献する取り組みとして毎日廃棄されるロスパンを少しでもお客様に届ける仕組みとしてロッカー型自販機の普及拡大に取り組んでまいります。 ③ 財務上の課題当社グループの主な資金需要には、営業活動上の運転資金に加え、投資及び有形固定資産の取得等があります。当社グループの資金に対する基本的な考え方は、新規投資の資金を、営業取引収入、資産の売却・回収、及び財務健全性を維持しながら借入金や社債等により調達することで賄うというものであります。当連結会計年度は、財務健全性を担保しつつ、必要な投資案件には機動的に対応できる「攻めの財務」への転換を推進いたしました。翌連結会計年度以降も、同様の施策を進めてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の記載内容のうち、歴史的事実でないものは、本報告書提出日現在における当社グループの将来に関する見通し及び計画に基づいた将来予測であります。これらの将来予測には、リスクや不確定な要素などの要因が含まれており、実際の成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。 (1) 当社グループの現状認識市場競争の激化や市場構造の変化、原材料市況や為替の変動等、かつてないスピードで起こる変革の時代において、社会や顧客の要望はますます複雑化・多様化しており、その変化への対応が強く要求されております。さらに、事業がグローバルに拡大し、さまざまな分野で変革が進む中、事業環境を取り巻くリスクにも対応していく必要があります。このような中、当社グループは、以下のような課題に対し適切に対処してまいります。 ① 自動車部品事業当社グループの主要関連産業である自動車業界においては、中国のローカルEVメーカーが価格競争力および商品力を急速に高め、グローバル市場での存在感を一層強めています。一方で、日系完成車メーカーは競争力の維持に苦戦しており、当社の受注構造や成長見通しにも影響が及びつつあります。さらに、北米における関税措置など、外部環境の不確実性が当社の事業および業績に与える影響も増大しています。 ② セキュリティ機器事業セキュリティ機器事業の主力市場である住宅市場においては、従来からの人口減少や低い経済成長率、住宅資材高騰により長期的な住宅着工戸数のダウントレンドは変わらないものの、リフォーム市場では住宅ストックの省エネ化の推進を図るために国や地方自治体からの支援事業が制度化されております。また、新たな住宅のニーズとしてスマートハウス化が顕在化し、住宅設備のIoT化により居住者へのサービス向上と新たな価値提供が求められてきております。一方、労働人口不足、原材料価格の上昇、原油・エネルギーコスト・輸送コスト、為替の影響によるコストの上昇が、当社及びサプライチェーンに引き続き影響を及ぼしております。 (2) 会社の経営の基本方針当社グループは、「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」の経営理念のもと、「Innovation for Access」を企業メッセージとして掲げております。 (3) 目標とする経営指標当社グループは、さらなる企業価値の向上を測る尺度として、2023年度~2026年度の中期経営計画において、成長・安定・持続をキーワードに「新事業・新商品開発」、「収益基盤の強化」、そして「サステナビリティ経営の推進」を3つの基本方針に掲げ、計画目標を達成させるべく推進してまいります。以下の目標、経営指標を採用した理由は、投資家が当社グループの経営方針・経営戦略等を理解するうえで重要な指標であり、経営方針・経営戦略等の進捗状況や、実現可能性の評価等を行うことが可能となるためであります。・2026年度中期経営計画 目標値(2025年5月13日修正値を公表済)(業績目標)・売上高 750億円・営業利益額(率) 30億円(4.0%) (目標とする経営指標)・新商品売上高比率 30.0%以上・自己資本比率 50.0%・ROIC 5.0%以上 (4) 中長期的な会社の経営戦略当社グループは、2023年度~2026年度の中期経営計画を遂行中です。ALPHA WAYに掲げる経営理念「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」をグループ全員で共有し実践してまいります。また、当社グループに携わるすべての関係者のコンプライアンス意識を向上させることに努め、企業としての社会的責任を果たしてまいります。さらに、人の暮らしに関わるアクセスをもっと安心で便利にという意味を込めた企業メッセージ「Innovation for Access」を実現すべく、また、中長期経営構想『アルファビジョン2030』に向けグループ一丸となってさらなる努力と精進を重ね、お客様から信頼される『アルファブランド』の確立を目指します。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題① 自動車部品事業当社グループは状況の変化を注視しつつ、あらゆるロスの削減および徹底した合理化活動を通じて事業への影響を最小限に抑えるとともに、中長期経営構想「アルファビジョン2030」の実現に向けて、戦略的投資の実行と成長戦略の具体化に全力で取り組んでまいります。 ② セキュリティ機器事業当社の住設機器部門では、上記の状況・サプライチェーンの問題による影響を極小化していくとともに、居住者へのサービス、付加価値を向上させた電気錠の新商品開発を継続し、電気錠市場全体の拡大を図り、トップシェアを維持してまいります。また、タイの製造拠点においては、引き続き自動化を推進し、生産能力の増強に取り組んでまいります。ロッカーシステム部門では、訪日外国人が過去最多となったことを背景に荷物預かり需要の急拡大でロッカー投資マインドが高まっており、キャッシュレス対応ロッカーの導入、及び利用時間に応じた課金運用の拡大でお客様の利便性向上を一層高めてまいります。また、持続可能な社会に向けたSDGsに貢献する取り組みとして毎日廃棄されるロスパンを少しでもお客様に届ける仕組みとしてロッカー型自販機の普及拡大に取り組んでまいります。 ③ 財務上の課題当社グループの主な資金需要には、営業活動上の運転資金に加え、投資及び有形固定資産の取得等があります。当社グループの資金に対する基本的な考え方は、新規投資の資金を、営業取引収入、資産の売却・回収、及び財務健全性を維持しながら借入金や社債等により調達することで賄うというものであります。当連結会計年度は、財務健全性を担保しつつ、必要な投資案件には機動的に対応できる「攻めの財務」への転換を推進いたしました。翌連結会計年度以降も、同様の施策を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の概況当連結会計年度における世界経済は、米国では堅調な雇用・所得環境から個人消費の改善がみられ、欧州では地域による強弱はあるものの内需を中心に緩やかな回復がみられる等、底堅く推移しました。一方、期後半の米国での政権交代による政策動向への懸念から、先行きの不確実性が高まりました。日本では、堅調な企業収益が下支えとなり、設備投資の増加や、雇用・所得環境の改善がみられ、緩やかな回復基調で推移しました。このような状況の中、当社グループの主要関連産業であります自動車産業におきましては、欧米は堅調であったものの、日本では物価上昇の影響もあり低調に推移しました。アジア地域におきましては市場構造の変化が加速しており、中国市場での日系車の一層の販売不振、タイではローン金利上昇の影響を受けて販売不振となる等、厳しい状況となりました。セキュリティ機器事業の関連産業であります住宅産業におきましては、新築住宅着工戸数は、前年度から引き続き人件費上昇と資材高騰の影響等により、戸建て注文住宅・分譲住宅は減少、賃貸住宅及びマンションは前年度とほぼ同水準に推移しております。 ② 定性的成果このような経営環境の中、2023年度からの4年間を対象とする中期経営計画MP2026を策定し、基本方針である「新事業・新商品開発」「収益基盤の強化」「サステナビリティ経営の実践」を、当社グループ一丸となって着実に取り組みました。「新事業・新商品開発」については、自動車部品事業では、国内大手自動車メーカー向けにシームレスドアハンドルの納入を開始いたしました。従来、意匠面にある分割線がなく、かつアシンメトリーとなった美しいデザインが特徴のドアハンドルを採用しています。セキュリティ機器事業の住設部門では、「PREMIUM SMART LOCK」への名称リニューアル後の新商品第一弾として、「edロックConnect-1」を発売しました。また、大手ドアメーカー様との新門扉用電気錠の共同開発を完了し、25年6月にリニューアルされた門扉シリーズとして、販売が開始されます。ロッカーシステム部門では、ロッカー製品を活用した持続可能な社会の実現に向けたフードロス・食品ロス削減への取り組み、貢献が横浜市に高く評価された事を受け、各自治体の関心度も高くなってきました。その上で、60年に及ぶロッカー事業の経験量をベースに、ロッカー型自販機(セルフベンダー CSV)の更なる利便性・運用機能の拡張を目的としたアプリケーション開発を行いました。 ③ 財政状態及び経営成績の状況a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ167百万円減少し、67,781百万円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、長期借入金が2,438百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,313百万円減少し、31,409百万円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,145百万円増加し、36,371百万円となりました。 b.経営成績当連結会計年度の業績につきましては、売上高は73,511百万円と前年同期に比べ1,032百万円(△1.4%)の減収となりました。利益につきましては、営業利益は913百万円と前年同期に比べ1,524百万円(△62.5%)の減益となりました。経常利益は609百万円と前年同期に比べ2,479百万円(△80.3%)の減益となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は301百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益1,802百万円)となりました。 セグメントの業績は以下のとおりであります。   自動車部品事業(日本)自動車部品事業(日本)におきましては、得意先での生産台数が国内・輸出ともに減産となった影響を受け、売上高は10,212百万円と前年同期に比べ、328百万円(△3.1%)の減収となりました。先行投資による固定費の増加等により、セグメント利益は310百万円と前年同期に比べ、251百万円(△44.8%)の減益となりました。   自動車部品事業(北米)自動車部品事業(北米)におきましては、得意先での生産台数は引き続き減少したものの、為替換算の影響等から、売上高は17,778百万円と前年同期に比べ、790百万円(4.7%)の増収となりました。インフレに伴うコストの高止まりに加え、ペソ・ドル変動の販価影響、新分野の新製品立ち上げロスにより、セグメント損失は97百万円(前年同期はセグメント利益378百万円)となりました。   自動車部品事業(アジア)自動車部品事業(アジア)におきましては、中国での日系車の販売不振・減産影響を大きく受け続けていること、タイでの販売減速等により、売上高は15,501百万円と前年同期に比べ、1,677百万円(△9.8%)の減収となりました。徹底した改善活動に加え、中国では事業構造改革として拠点集約等による生産能力削減等を推進しましたが、減収影響が大きく、セグメント損失は923百万円(前年同期はセグメント損失651百万円)となりました。   自動車部品事業(欧州)自動車部品事業(欧州)におきましては、生産台数の増加に加えて、為替換算の影響等から、売上高は17,284百万円と前年同期に比べ、1,127百万円(7.0%)の増収となりました。一部拠点での大型設備更新工事に伴う一時的な生産・デリバリーロスはあったものの、合理化活動の進展が図れたことにより、セグメント利益は173百万円と前年同期に比べ、113百万円(188.3%)の増益となりました。   セキュリティ機器事業(日本)セキュリティ機器事業(日本)におきましては、賃貸住宅市場ではDX推進のアイテムとして非対面での鍵の受渡しができるスマートロックの需要が徐々に増えております。一方で人件費上昇と資材高騰を背景とした新築住宅着工戸数減少の影響と、昨年度からの大手賃貸住宅事業会社のプロジェクトによる受注が、空室及び入居入替え時の設置に一段落が付き減少したことを受け、住宅関連製品の売上は前年同期を下回りました。ロッカーシステム事業については、円安を背景に訪日外国人観光客数が過去最多となり、鉄道や商業施設でロッカー投資マインドが高まったことで大型案件の受注につながり、売上は前年同期を上回りました。なお、売上高は13,688百万円と前年同期に比べ、1,488百万円(△9.8%)の減収、セグメント利益は1,616百万円と前年同期に比べ、307百万円(△16.0%)の減益となりました。   セキュリティ機器事業(海外)セキュリティ機器事業(海外)におきましては、日本向け製品(電気錠)の生産の減少により、売上高は9,721百万円と前年同期に比べ、1,468百万円(△13.1%)の減収、セグメント利益は902百万円と前年同期に比べ、242百万円(△21.1%)の減益となりました。 ④ キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、10,138百万円(前期比4.5%増)となり、前連結会計年度末に比べ438百万円増加しました。また、当連結会計年度における「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」との差額であるフリー・キャッシュ・フローは1,976百万円の収入となり、前年同期の3,851百万円の収入に対して1,875百万円の減少となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは5,892百万円の収入(前期と比べて1,219百万円収入が減少)となりました。主な収入要因は、減価償却費です。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは3,915百万円の支出(前期と比べて655百万円支出が増加)となりました。主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出です。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは1,903百万円の支出(前期と比べて808百万円支出が増加)となりました。主な支出要因は、長期借入金の返済による支出です。 ⑤ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)自動車部品事業(日本)(百万円)8,17998.9自動車部品事業(北米)(百万円)17,630103.8自動車部品事業(アジア)(百万円)14,43691.5自動車部品事業(欧州)(百万円)16,130102.4セキュリティ機器事業(日本)(百万円)25,325163.1セキュリティ機器事業(海外)(百万円)2,543104.7合計(百万円)84,246112.7 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.金額は、販売価格によっております。 b.受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)自動車部品事業(日本)7,95295.91,73190.0自動車部品事業(北米)18,109103.74,283108.7自動車部品事業(アジア)14,18588.73,20991.2自動車部品事業(欧州)17,494108.44,524115.1セキュリティ機器事業(日本)13,35990.72,50489.7セキュリティ機器事業(海外)2,561113.2592100.3合計73,66398.416,846100.9 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)自動車部品事業(日本)(百万円)8,14498.5自動車部品事業(北米)(百万円)17,764105.0自動車部品事業(アジア)(百万円)14,49391.2自動車部品事業(欧州)(百万円)16,901106.4セキュリティ機器事業(日本)(百万円)13,64790.1セキュリティ機器事業(海外)(百万円)2,560105.5合計(百万円)73,51198.6 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)日産自動車株式会社グループ25,84134.725,24434.3The Volkswagen Group8,98712.18,86912.1 ※ 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 Ⅰ.財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループは、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するように努めておりますが、近年のビジネス環境の変化に鑑みるに、国内外の企業とのグローバル競争が今後も予想されることから、当社グループを取り巻く環境は厳しい状況で推移するものと認識しております。こうした中、当社グループは、グローバル市場の急激な変化に的確に対応するため、安定した収益基盤の確立とお客さまの価値観とニーズに対応した新事業・新商品開発により、競争力の維持強化に向けた様々な取り組みを進めてまいります。今後、当社グループの想定を超えてグローバル市場が悪化した場合や、お客さまのニーズに対応する製品を開発・提供できない場合は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 a.財政状態及び経営成績等1) 財政状態当連結会計年度末における総資産は、67,781百万円となり、前連結会計年度末に比べ167百万円減少しました。また、有利子負債は前連結会計年度末に比べ163百万円増加し、17,751百万円となりました。各項目別の主な要因は次のとおりであります。(資産の部)流動資産は、現金及び預金が446百万円増加しましたが、売掛金が1,341百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,103百万円減少し、38,829百万円となりました。固定資産は、リース資産が761百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ941百万円増加し、28,943百万円となりました。(負債の部)流動負債は、1年内返済予定の長期借入金が461百万円減少、未払法人税等が378百万円減少しましたが、短期借入金が2,580百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ948百万円増加し、24,846百万円となりました。固定負債は、長期借入金が2,438百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ2,261百万円減少し、6,563百万円となりました。(純資産の部)純資産は、利益剰余金が763百万円減少しましたが、為替換算調整勘定が2,282百万円増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,145百万円増加し、36,371百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の50.4%から1.9ポイント改善し52.3%となりました。 2) 経営成績(売上高)当連結会計年度の売上高は、中国での日系車の販売不振・減産影響を大きく受け続けており、前連結会計年度に比べ1,032百万円減少し、73,511百万円となりました。(売上原価)当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ122百万円増加し、63,242百万円となりました。(販売費及び一般管理費)当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ369百万円増加し、9,355百万円となりました。以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ1,524百万円減少し、913百万円となりました。 (営業外損益)当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度において為替差益726百万円を計上していたこと等により、前連結会計年度に比べ594百万円減少し、488百万円となりました。当連結会計年度の営業外費用は、為替差損350百万円を計上したこと等により、前連結会計年度に比べ360百万円増加し、792百万円となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ2,479百万円減少し、609百万円となりました。(特別損益)当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度に比べ7百万円減少し、21百万円となりました。当連結会計年度の特別損失は、中国所在の子会社において、減損損失808百万円を計上したこと等により、前連結会計年度に比べ177百万円増加し、1,093百万円となりました。以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は301百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益1,802百万円)となりました。 b.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容セグメントの業績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ 財政状態及び経営成績の状況」の項目をご参照ください。 Ⅱ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ④ キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。キャッシュ・フロー指標のトレンドは以下のとおりであります。 2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率48.0%50.4%52.3%時価ベースの自己資本比率15.4%23.6%15.7%キャッシュ・フロー対有利子負債比率6.13年2.47年3.01年インタレスト・カバレッジ・レシオ13.9倍24.0倍16.24倍 自己資本比率:自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い※ いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 b.資本の財源及び資金の流動性・資金需要当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは当社グループの自動車部品事業とセキュリティ機器事業に係わる製造原価、販売費及び一般管理費になります。また、設備資金需要としては、生産能力増強の為の新規設備購入、既存設備の償却に伴う更新に加え、情報処理に使用されるソフトウェアを始めとする無形固定資産投資等があります。・財政政策当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保する為、内部資金の活用及び金融機関からの借入と社債の発行により資金調達を行っており、運転資金及び設備資金につきましては、国内、海外子会社のものを含め当社において一元管理しております。当社グループでは、当社グループ全体での有利子負債の削減を図り財務安定性を高め、また、資金調達コストの低減に努める一方、資金効率化の見地からコミットメントラインの弾力的な利用による機動的な資金調達での流動性確保も行っております。当期末の有利子負債残高は17,751百万円となりました。また、グローバルな事業展開による為替変動リスクの影響を極小化すべく、地産地消型ビジネスの推進や外貨建資産・負債に対し、必要に応じて為替予約の活用も行っております。・Cash(手元流動性)の確保当社グループでは、連結ベースにおける年間売上高の概ね1.5ヶ月分に相当する金額を手元資金として保有する方針の下で、2025年3月期末時点において約102億円(1.7ヶ月分)の現預金を保有しております。また、単体では複数の金融機関との間で締結しているコミットメントライン契約15億円を未使用額としている他、短期借入枠として155億円、合計で170億円を備え、手元流動性を確保しております。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2023年度~2026年度の中期経営計画においては、連結売上高、同営業利益率、新商品売上高比率、自己資本比率、ROICを重要な指標と位置付け、基本方針である「新事業・新商品開発」 「収益基盤の強化」 「サステナビリティ経営の推進」を強力に推進してまいります。当連結会計年度における各指標はそれぞれ「連結売上高」は73,511百万円、「同営業利益率」は1.2%、「新商品売上高比率」は31.8%、「自己資本比率」は52.3%、「ROIC」は3.0%となりました。当社グループは、事業環境の不透明な見通しやグローバル競争が激化する中、外部環境に影響されにくい体質強化を優先課題として、基本方針を、国内拠点及び拡充した海外拠点の生産、間接業務の効率化等の諸施策を通じて、引き続き強力に推進してまいります。 Ⅲ.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産及び負債の報告数値及び報告期間の収益・費用の報告数値に影響を与える見積り、仮定及び判断を使用することが必要となります。当社の経営陣は、連結財務諸表作成の基礎となる見積り、仮定及び判断を、過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。ただし、これらの見積り、仮定及び判断は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。この差異は、当社グループの連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。・有形固定資産、のれん、無形資産に係る減損判定において測定される回収可能価額有形固定資産、のれん、無形資産に係る減損判定において、資金生成単位を判別したうえで、当該資金生成単位における売却費用控除後の正味売却価額と使用価値のいずれか高いほうを回収可能価額として測定しております。当該売却費用控除後の正味売却価額算定上の仮定、あるいは使用価値算定の基礎となる資金生成単位の使用期間中及び使用後の処分により見込まれる将来キャッシュ・フロー、割引率等の仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、有形固定資産、のれん、無形資産に係る減損損失額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ・引当金の測定各引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれる支出の期末日における最善の見積りに基づいて測定しております。将来において債務の決済に要すると見込まれる支出額は、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ・法人税等の見積り法人税等の算定に際しては、税法規定の解釈や過去の税務調査の経緯等、様々な要因について見積り及び判断が必要となります。そのため、各期末において見積った法人税等と、実際に納付する法人税等の金額とが異なる可能性があり、その場合、翌年度以降の法人税等の計上額に重要な影響を与える可能性があります。また、繰延税金資産については、将来減算一時差異等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しておりますが、当該回収可能性の判断は、当社及び子会社の事業計画に基づいて決定した各将来事業年度の課税所得の見積りを前提としております。当該将来事業年度の課税所得の見積りは、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、繰延税金資産の計上額に重要な影響を及ぼす可能性があります。

事業リスク

  • 自動車部品事業への依存:アルファグループの連結売上高の約78%を自動車部品事業が占めており、日産自動車グループへの販売比率も約34%と高いです。主要販売先を含む自動車メーカーの生産動向や製品納入価格の変動は、グループ全体の経営成績に大きな影響を与える可能性があります。
  • 世界経済と為替変動:グローバルに事業を展開しているため、世界経済の急激な変動や各国の景気後退は、自動車部品の需要減少を通じて経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外売上高が約70%を占めるため、為替相場の変動は収益に直接的な影響を与えるリスクがあります。
  • 地政学リスクと原材料価格:事業を展開する国や地域の政治・経済情勢、通商政策、地政学リスクの長期化は、事業運営に障害や遅延をもたらす可能性があります。さらに、原材料価格の高騰は製造コストの増加に繋がり、製品価格への転嫁が難しい場合には収益性を圧迫するリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,550 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの事業及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある事項は以下のとおりです。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家の投資判断上重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、当社グループは、これらのリスクを十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をしてまいります。下記事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものです。 (1) 当社グループの各事業のリスク当社グループは、総合ロックメーカーとして、グローバルな事業展開を行っております。各事業セグメントにおけるリスクは以下のとおりです。 ① 自動車部品事業(日本・北米・アジア・欧州)についてa.主要な販売先について当社グループ連結売上高に占める自動車部品事業の比率は、前連結会計年度で76.4%、当連結会計年度で78.0%となっております。また、連結売上高に占める日産自動車株式会社グループに対する販売比率は、前連結会計年度で34.7%、当連結会計年度で34.3%となっております。今後は、同社グループ以外の自動車メーカーとの取引や自動車部品事業以外の売上高も拡大していく方針ですが、主要販売先をはじめとした自動車メーカーの生産動向、当社グループ製品の装着率及び製品納入価格等によっては、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。 b.自動車部品の品質について当社グループは、製品の不具合の発生防止には万全を期しておりますが、リコールやサービスキャンペーン等の重大不具合が発生した場合には、当社グループの経営成績が悪影響を受ける可能性があります。 c.海外事業展開当社グループは、世界の主要自動車メーカーの近くで多様なニーズに対応し、高い付加価値を有する製品を提供できるようにグローバルな供給体制を構築しております。しかし、当社グループが事業を展開している国や地域の経済状況の影響を受ける可能性があります。特に、政策金利の引き上げによる企業の資金調達コストの上昇や原材料等の高止まりに加え、米国の通商政策による事業リスクが存在します。また、長期化する地政学リスクの継続等により、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 ② セキュリティ機器事業(日本・海外)についてa.住宅関連事業における住宅新築着工件数の影響について住宅用ロックについては、住宅の新築着工の動向により、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。当社グループは、住宅の新築着工の動向をモニタリングし、取締役会を含む各種会議体において、生産・販売計画の修正等の検討を適時に行っております。 b.ロッカーシステム分野における市場動向についてロッカーシステムは、国内外の旅行者の増減による駅・空港関連施設の利用状況、レジャー関連施設の新設数やレジャー・観光市場の動向などにより、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。当社グループは、市場動向をモニタリングし、取締役会を含む各種会議体において、生産・販売計画の修正等の検討を適時に行っております。 (2) 全社的リスク① 世界経済の急激な変動当社グループでは、主要な事業分野であります自動車部品関連の製品をグローバルに供給していることから、世界的な景気の変動に強く影響されます。日本、アジア、北米及び欧州等世界の主要市場での予測を超える急激な景気後退と需要の縮小は、当社グループの経営成績及び財政状態に多大な悪影響を与える可能性があります。当社グループは、世界経済全般のみならず、海外の特定地域に固有の経済動向に加え、近年の急速な技術革新等による産業構造等の変化が当社グループにおける既存のビジネスモデルや将来の財政状態、業績にどのように影響するかをモニタリングし、取締役会を含む各種会議体において検討を行っております。 ② 為替及び金利変動の影響当社グループの連結売上高に占める海外拠点売上高は、前連結会計年度で68.6%、当連結会計年度で70.4%となっております。従いまして、当社グループの収益は、外国為替相場変動の影響を受けます。当社の連結財務諸表は、日本円で表示されているため、換算リスクと取引リスクという形で為替変動の影響を受けます。当社グループは、為替相場及び金利の変動リスクを軽減するために、現地調達や現地生産を拡大し為替リスクの低減を図るとともに、円建契約の推進やタイムリーな為替予約の実施等によるリスクヘッジに取り組んでおります。 ③ 原材料価格の上昇当社グループは、製品製造に使用する原材料、部品等を外部より調達しております。市況の変化による原材料価格の大幅な変動については、購入部品代や製造コストの上昇につながり、これらのコストを製品の販売価格に転嫁できない、あるいは仕入先がこれらのコストを十分に吸収できない結果、将来の収益性に悪影響を与える可能性があります。当社グループは、市況動向をモニタリングし、取締役会を含む各種会議体において、その影響度の確認を適時に行っております。 ④ 海外事業展開のリスクについて当社グループは、グローバルに事業を展開しているため、様々なカントリーリスクにさらされています。これらのリスクとは、自然災害、事故などによるインフラの障害や、戦争、テロ、ストライキ、操業の中断等があげられます。当社グループが製品を製造するための材料・部品・資材等を調達し、又は当社グループの製品が製造・流通・販売される主な市場において、これらの事態が生じた場合は、事業運営に障害又は遅延をきたす可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、世界各国の動向について各拠点から情報を入手しモニタリングしたうえで、適時に必要な措置を取れる体制を整えております。 ⑤ 法的規制・訴訟当社グループは国内外において、各種法令・規制に則り事業活動を行っております。グループ全体として法令遵守の徹底を図っておりますが、新たな法規制の導入や法規制の想定外の変更により、事業活動に対する制約、コストの増加等を通じ、当社グループ業績に悪影響を与える可能性があります。また、当社グループがこれらの法規制に抵触したと当局が判断した場合には、当社グループが課徴金等の行政処分、刑事処分、訴訟等の対象となり、当社グループの社会的評価が低下し、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 知的財産権当社グループは、知的財産を重要な経営資源と位置づけ、第三者の知的財産権に対する侵害の予防と当社グループが保有する知的財産権の保護に努めております。しかし、見解の相違等の理由により、第三者からの特許等への抵触を理由として差止訴訟、損害賠償等を提起された場合、第三者による知的財産権侵害により当社グループの競争優位性が侵害を受けた場合等には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 環境規制当社グループは、国内外において、大気汚染、水質汚濁、土壌・地下水汚染、廃棄物処理、省エネルギー・地球温暖化対策等に関し、様々な環境関連法規制の適用を受け、これに対応しております。将来、新たな環境に関する規制が導入された場合や既存の規制が厳格化された場合、当社グループがこれらの法規制に抵触したと当局が判断した場合等には、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ ロシアによるウクライナ侵攻についてロシアによるウクライナ侵攻による情勢については、金融市場への影響、エネルギー価格の上昇等、グローバルな政治的・経済的不確実性があります。この軍事的対立がさらに激化、長期化した場合にはエネルギー価格の高止まりだけでなく、地政学的リスクの高まりや世界的インフレーションの加速といったリスクが顕在化し、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 固定資産に関する減損リスク当社グループが保有する有形固定資産、のれん及び無形資産等の固定資産は、減損リスクにさらされております。現時点において必要な減損等の処理を実施し、適時適切な各拠点の業績管理及び経営指導・助言を行っておりますが、今後、各種市況の悪化、需要の減退及び開発計画の変更等に伴い保有固定資産の経済価値が低下した場合には、さらに必要な減損処理を実施することになります。このような場合には、将来の当社グループの財政状態や業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が アルファ の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →