事業の概要
- アドプラットフォーム事業アドウェイズは、自社開発の広告配信システム「AppDriver」や「UNICORN」などを活用し、インターネット広告の販売と運用を行っています。Webサイト運営者やアプリ開発会社を広告主とし、メディアと広告主をシステムでつなぐアフィリエイトサービスや、全自動マーケティングプラットフォームを提供することで収益を得ています。
- エージェンシー事業博報堂DYグループとの連携を強化し、アプリやウェブサイトの包括的なマーケティング支援を提供しています。広告商品の代理販売を通じて、広告主の多様なニーズに応えることで収益を上げています。海外では中国、香港、台湾、韓国、米国、シンガポール、タイなどでインターネットマーケティングの総合支援を展開しています。
- その他事業広告事業の枠を超え、士業向けのポータルサイト運営、インフルエンサーマーケティングの企画運営、サウナ運営など多角的な事業を展開しています。これにより、広告事業以外の新たな収益源を確保し、ステークホルダーに多様な価値を提供することを目指しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- アドプラットフォーム事業この事業は、自社のアドプラットフォーム(広告配信システム)を用いてインターネット広告の販売と運用を行うアドウェイズの主力事業です。スマートフォン向け広告サービス「AppDriver」や「UNICORN」などが含まれ、Webサイト運営者やアプリ開発会社を広告主とし、メディアと広告主をシステムでつなぐことで収益を上げています。最新年度の売上は約46.7億円、営業利益は約11.2億円と、高い収益性を誇っています。
- エージェンシー事業この事業では、アプリやウェブの包括的なマーケティング支援を提供しており、広告商品や付随するサービスの代理販売を行っています。博報堂DYグループとの協力体制を強化し、協業案件の拡大やマーケティング支援体制の強化を進めています。海外展開も積極的に行っており、中国、香港、台湾、韓国、米国、シンガポール、タイなどでインターネットマーケティングの総合支援を提供しています。最新年度の売上は約60.8億円、営業利益は約7.2億円と、売上規模では最大の事業です。
- その他事業アドプラットフォーム事業やエージェンシー事業に分類されない、広告事業以外の多角的な事業を展開しています。具体的には、士業向けのポータルサイト運営、インフルエンサーマーケティングの企画運営、サウナの運営事業などが含まれます。これらの事業を通じて、広告事業の枠にとらわれず、ステークホルダーに対して新たな価値を提供し、収益源の多様化を図っています。具体的な売上や利益の数値は示されていませんが、アドウェイズの事業ポートフォリオを補完する役割を担っています。
2025-12 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| AdPlatformSegment | 事業 | 47 | 11 | 24.0% |
| AgencySegment | 事業 | 61 | 7 | 11.9% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループは、当社(株式会社アドウェイズ)と連結子会社34社、非連結子会社2社及び持分法適用関連会社13社の計50社で構成されており、スマートフォン向け広告サービス「AppDriver」及び「UNICORN」、モバイル向けアフィリエイト広告サービス「Smart-C」、PC向けアフィリエイト広告サービス「JANet」等、当社グループのアドプラットフォームを用いたインターネット広告の販売及び運用と、アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援のため、広告商品及び付随するサービスの代理販売を行っております。当社グループのアドプラットフォームを用いたインターネット広告の販売及び運用を行っているアドプラットフォーム事業においては、Webサイト運営者やコンテンツプロバイダー、スマートフォン向けアプリ開発会社を広告主(クライアント)とし、これらとWebサイトやゲームアプリ等のメディアを当社の広告システムでつなぐ、アフィリエイトサービスのほか、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」の事業運営を行っており、広告主(クライアント)のジャンル拡大及び広告配信先の拡充を進めております。アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援を行うエージェンシー事業においては、博報堂DYグループとの協力体制の強化による協業案件の拡大、包括的なマーケティング支援体制の強化を行っております。海外においては、中国・香港・台湾・韓国・米国・シンガポール・タイ等において、現地企業と各国における外国企業を対象として、インターネットマーケティングの総合支援サービスを提供しております。アドプラットフォーム事業、エージェンシー事業に分類されない、広告事業以外のその他事業として、士業向けのポータルサイトの運営や、インフルエンサーマーケティングの企画運営、サウナの運営事業等を行っており、広告事業の枠にとらわれず、ステークホルダーに対して、新たな価値の提供を行っております。当社グループの主な事業内容は、上記の「アドプラットフォーム事業」、「エージェンシー事業」、「その他事業」に分類されます。なお、この3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 [事業系統図]事業系統図は以下のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 複数の競合他社と料金体系等が同様の条件で事業運営しており、厳しい競争環境にあるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | なし 大規模なシステム投資を必要としないため、参入障壁は一般的に高くない。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 成長投資 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:特定業界の広告主への依存 / 競合他社との競争激化 / 新しい広告手法の出現による陳腐化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
アドウェイズはアフィリエイト広告を主軸とする事業であり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPといった無形資産による競争優位性は限定的である。広告プラットフォームとしての技術力は存在するものの、模倣が比較的容易な領域である。
スイッチングコスト★★☆☆☆
広告主はアフィリエイトプラットフォームを乗り換える際に、新たなシステムへの移行、過去データの分析、効果測定方法の変更などの手間が発生する。しかし、成果報酬型広告の特性上、より高い成果を出すプラットフォームへの乗り換えインセンティブも働くため、スイッチング・コストは中程度。
ネットワーク効果★★★☆☆
アドウェイズのプラットフォームは、広告主とアフィリエイター(媒体主)のマッチングを促進する。広告主が増えればアフィリエイターにとって収益機会が増え、アフィリエイターが増えれば広告主にとってより多くの顧客接点が得られるという、限定的なネットワーク効果が働く可能性がある。
コスト優位★☆☆☆☆
アフィリエイト広告プラットフォームの運営には一定のシステム開発・運用コストがかかるが、アドウェイズが構造的に競合他社よりも大幅に低いコストでサービスを提供できる優位性は現時点では明確ではない。規模の経済によるコスト削減の余地はある。
規模の経済★★★☆☆
アフィリエイト広告市場において、アドウェイズは国内有数のプレイヤーであり、一定の規模を持つ。多くの広告主とアフィリエイターを抱えることで、プラットフォームとしての機能性と効率性を高めている。しかし、市場全体が巨大であるため、寡占度が高いとは言えない。
- 多様な広告プラットフォームスマートフォン向け「AppDriver」「UNICORN」、モバイル向け「Smart-C」、PC向け「JANet」など、多様なアドプラットフォームを自社で保有・運用しています。これにより、幅広い広告主のニーズに対応し、多様なメディアへの広告配信を可能にすることで、競争優位性を築いています。
- 包括的マーケティング支援博報堂DYグループとの協力体制を強化し、アプリやウェブの包括的なマーケティング支援を提供しています。単なる広告配信だけでなく、戦略立案から運用まで一貫したサポートを行うことで、顧客との長期的な関係を構築し、他社との差別化を図っています。
- 海外展開と多角化中国、香港、台湾、韓国、米国、シンガポール、タイなど、海外でのインターネットマーケティング支援を積極的に展開しています。また、士業向けポータルサイト運営やインフルエンサーマーケティング、サウナ運営といった広告事業以外の多角的な事業展開により、収益源の分散と事業リスクの低減を図っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針当社グループは、『全世界に「なにこれすげー こんなのはじめて」を届け、すべての人の可能性をひろげる「人儲け」を実現する』というパーパスを掲げており、世の中に対し事業やサービスを通して新たな価値を提供し続けること、本当の意味でそこで働く人々が成長できる場を提供し続けることを目標としております。当社グループは、「人と機械の共生」という考え方のもと、人が得意ではないことは機械化やシステム化を行い、人が得意とすることに人が注力できる環境を作ることで、グループとしてのパフォーマンスを最大化すると共に、人が人らしく働ける企業集団を目指しております。 (2)経営環境及び対処すべき課題等当連結会計年度におけるインターネット広告市場は市場全体が引き続き拡大する一方、スマートフォンビジネスのサービスの多様化や新しいテクノロジーの発生が見られております。また全世界においては、インターネット及びスマートフォンの普及が今後さらに拡大していくと予想されます。このような環境の下、当社グループは、アドプラットフォーム事業においては全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」の取扱広告のジャンル及び広告配信先の拡大を進めてまいります。特にブランド広告領域においては、主要広告代理店との戦略的連携を深めることで、大手広告主の獲得に注力してまいります。また、アフィリエイト広告事業においては、当社のアドプラットフォーム事業に関する権利義務を承継させた「株式会社ADWAYS DEEE」において、アフィリエイト広告に新たな価値を加えることを目指し事業を行っております。今後も「インターネット広告のあるべき姿」を目指し、より価値のある広告を届けることで、業績及び企業価値の向上を図ってまいります。エージェンシー事業においては主力広告主(クライアント)であるマンガやゲーム領域における当社独自のノウハウとAI技術を活用した広告効果の向上により市場シェアの拡大を図ってまいります。また、エージェンシー事業は国内のみならず、東アジアを中心とする海外展開も行っており、台湾でのAI技術を活用した広告運用の効率化・自動化を進めるほか、大手ブランド広告主への戦略提案を強化することで、さらなる収益基盤の拡大を図ってまいります。今後の収益拡大のためには、アドプラットフォーム事業、エージェンシー事業のさらなるサービス領域の拡大と既存商品の深耕、新規サービスによるサービスの総合力の底上げと品質の向上が重要な課題と認識しております。また、現在のビジネスの規模拡大を進めていくためには、当然の課題として、経営体制をより強固にしていくことも重要な課題と認識しております。 ①広告事業の拡大インターネット広告市場において、ユーザーのデバイスやライフスタイルの多様化が進む中、当社グループはスマートフォン向け広告を主軸とした事業規模の拡大を最重要課題と認識しております。具体的には、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」等の自社プロダクトによるテクノロジーの活用を推進するとともに、主要広告代理店をはじめとする外部パートナーとの戦略的提携を強化してまいります。加えて、生成AI等の最新テクノロジーを活用した業務効率化と付加価値の創出により、競合他社との差別化及び迅速な意思決定を推進し、持続的な事業拡大を図ってまいります。 ②経営体制のさらなる強化スマートフォンの普及は、スマートフォン向けアプリの存在など、インターネットの利用形態に大きな変化をもたらしました。そのプラットフォーム上で事業を行う企業は、従来のPC・携帯電話の垣根がない市場への対応を迫られております。また国際間でのプラットフォームの共有化は、海外企業の日本市場への参入を容易にしております。当社グループは、比較的早い段階で、スマートフォンのビジネスを拡大でき、スマートフォンアプリ向けの広告について業界を牽引していると認識しております。また、国内の市場だけでなく成長著しいアジア市場にいち早く進出し、各国で事業の足場を築きました。今後は、世界に通用するようなサービスを提供し、有力な競合企業との差別化を行い、各拠点で安定した事業展開を進めていく段階だと認識しております。そのためには各国のニーズを的確に察知し、迅速な意思決定と統制のとれた体制を構築してまいります。それらに対し最も効果的な対応を迅速に行えるよう、さらに強固な経営体制を構築してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針当社グループは、『全世界に「なにこれすげー こんなのはじめて」を届け、すべての人の可能性をひろげる「人儲け」を実現する』というパーパスを掲げており、世の中に対し事業やサービスを通して新たな価値を提供し続けること、本当の意味でそこで働く人々が成長できる場を提供し続けることを目標としております。当社グループは、「人と機械の共生」という考え方のもと、人が得意ではないことは機械化やシステム化を行い、人が得意とすることに人が注力できる環境を作ることで、グループとしてのパフォーマンスを最大化すると共に、人が人らしく働ける企業集団を目指しております。 (2)経営環境及び対処すべき課題等当連結会計年度におけるインターネット広告市場は市場全体が引き続き拡大する一方、スマートフォンビジネスのサービスの多様化や新しいテクノロジーの発生が見られております。また全世界においては、インターネット及びスマートフォンの普及が今後さらに拡大していくと予想されます。このような環境の下、当社グループは、アドプラットフォーム事業においては全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」の取扱広告のジャンル及び広告配信先の拡大を進めてまいります。特にブランド広告領域においては、主要広告代理店との戦略的連携を深めることで、大手広告主の獲得に注力してまいります。また、アフィリエイト広告事業においては、当社のアドプラットフォーム事業に関する権利義務を承継させた「株式会社ADWAYS DEEE」において、アフィリエイト広告に新たな価値を加えることを目指し事業を行っております。今後も「インターネット広告のあるべき姿」を目指し、より価値のある広告を届けることで、業績及び企業価値の向上を図ってまいります。エージェンシー事業においては主力広告主(クライアント)であるマンガやゲーム領域における当社独自のノウハウとAI技術を活用した広告効果の向上により市場シェアの拡大を図ってまいります。また、エージェンシー事業は国内のみならず、東アジアを中心とする海外展開も行っており、台湾でのAI技術を活用した広告運用の効率化・自動化を進めるほか、大手ブランド広告主への戦略提案を強化することで、さらなる収益基盤の拡大を図ってまいります。今後の収益拡大のためには、アドプラットフォーム事業、エージェンシー事業のさらなるサービス領域の拡大と既存商品の深耕、新規サービスによるサービスの総合力の底上げと品質の向上が重要な課題と認識しております。また、現在のビジネスの規模拡大を進めていくためには、当然の課題として、経営体制をより強固にしていくことも重要な課題と認識しております。 ①広告事業の拡大インターネット広告市場において、ユーザーのデバイスやライフスタイルの多様化が進む中、当社グループはスマートフォン向け広告を主軸とした事業規模の拡大を最重要課題と認識しております。具体的には、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」等の自社プロダクトによるテクノロジーの活用を推進するとともに、主要広告代理店をはじめとする外部パートナーとの戦略的提携を強化してまいります。加えて、生成AI等の最新テクノロジーを活用した業務効率化と付加価値の創出により、競合他社との差別化及び迅速な意思決定を推進し、持続的な事業拡大を図ってまいります。 ②経営体制のさらなる強化スマートフォンの普及は、スマートフォン向けアプリの存在など、インターネットの利用形態に大きな変化をもたらしました。そのプラットフォーム上で事業を行う企業は、従来のPC・携帯電話の垣根がない市場への対応を迫られております。また国際間でのプラットフォームの共有化は、海外企業の日本市場への参入を容易にしております。当社グループは、比較的早い段階で、スマートフォンのビジネスを拡大でき、スマートフォンアプリ向けの広告について業界を牽引していると認識しております。また、国内の市場だけでなく成長著しいアジア市場にいち早く進出し、各国で事業の足場を築きました。今後は、世界に通用するようなサービスを提供し、有力な競合企業との差別化を行い、各拠点で安定した事業展開を進めていく段階だと認識しております。そのためには各国のニーズを的確に察知し、迅速な意思決定と統制のとれた体制を構築してまいります。それらに対し最も効果的な対応を迅速に行えるよう、さらに強固な経営体制を構築してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】業績等の概要(1)業績当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移したものの、地政学的リスクの長期化による原材料・エネルギー価格の高騰や、円安進行に伴う輸入コスト増を背景とした物価上昇が続き、消費者マインドの冷え込みが見られるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。当連結会計年度における当社グループは、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」における広告需要は増加いたしましたが、国内のエージェンシー事業における一部の大手広告主(クライアント)からの広告需要及びアドプラットフォーム事業の金融関連領域での広告需要が減少したことにより、売上高は減少いたしました。以上の結果、当連結会計年度は売上高12,219,492千円となりましたが、販売費及び一般管理費を抑制したこと等により営業利益297,231千円となりました。また、持分法による投資利益を計上したこと等により経常利益607,159千円、投資有価証券売却益を計上したこと等により税金等調整前当期純利益は627,878千円、親会社株主に帰属する当期純利益は252,902千円となりました。[連結業績] (単位:千円、端数切捨て) 前連結会計年度(2024年12月期)当連結会計年度(2025年12月期)増減額(増減率)売上高12,684,50012,219,492△465,007(△3.7%)営業利益166,387297,231130,843(78.6%)経常利益503,926607,159103,232(20.5%)親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)△473,463252,902726,366(―) [セグメント別業績] (単位:千円、端数切捨て) 前連結会計年度(2024年12月期)当連結会計年度(2025年12月期)増減額(増減率)外部売上高①アドプラットフォーム事業4,133,2324,674,219540,987(13.1%)②エージェンシー事業国内5,338,0944,104,494△1,233,600(△23.1%)海外1,834,8031,978,951144,148(7.9%)合計7,172,8976,083,446△1,089,451(△15.2%)③その他1,378,3701,461,82783,456(6.1%)セグメント利益①アドプラットフォーム事業781,9551,120,612338,657(43.3%)②エージェンシー事業1,154,484723,134△431,350(△37.4%)③その他359,007292,752△66,255(△18.5%) ①アドプラットフォーム事業アドプラットフォーム事業は、スマートフォン向け広告サービス「AppDriver」及び「UNICORN」、モバイル向けアフィリエイト広告サービス「Smart-C」、PC向けアフィリエイト広告サービス「JANet」等、当社グループのアドプラットフォームを用いたインターネット広告の販売、及び運用を行っております。当連結会計年度においては、PC向けアフィリエイト広告サービス「JANet」では、金利上昇等の影響を受け金融関連の広告主(クライアント)からの広告需要が減少いたしました。一方、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」においては、主要広告代理店との取引深耕などにより、ブランド広告の需要が大幅に拡大いたしました。このような要因により、アドプラットフォーム事業の売上高は4,674,219千円(前年同期比13.1%増)、セグメント利益は1,120,612千円(前年同期比43.3%増)となりました。 ②エージェンシー事業エージェンシー事業は、アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援のため、アドプラットフォーム事業で提供している当社グループのアドプラットフォームを用いたインターネット広告に限らず、広告商品及び付随するサービスの代理販売を行っております。当連結会計年度の国内のエージェンシー事業においては、マンガ領域で市場シェアが拡大したこと、及びゲーム領域でのコンペ勝率が向上したことに伴い、広告出稿が増加したものの、大手広告主(クライアント)が広告に対する方針を変更したことによる広告出稿の減少を補うには至りませんでした。海外のエージェンシー事業においては、台湾でSNS広告販売が堅調に推移した一方、中国では日中関係の動向を背景とした日本製品に対する消費マインドの低下に伴いブランド広告の需要が減少いたしました。このような要因により、エージェンシー事業の売上高は6,083,446千円(前年同期比15.2%減)、セグメント利益は723,134千円(前年同期比37.4%減)となりました。 ③その他その他は、士業向けのポータルサイトの運営や、インフルエンサーマーケティングの企画運営、サウナの運営事業等の新規事業等により構成されています。当連結会計年度は、士業向けポータルサイトの運営、インフルエンサーマーケティングの企画運営及びサウナ事業等が堅調に推移したことにより、売上高は1,461,827千円(前年同期比6.1%増)となりました。一方で、当連結会計年度に設立した連結子会社において、事業開始直後のため営業損失となっていること等が影響し、セグメント利益は292,752千円(前年同期比18.5%減)となりました。 (2)キャッシュ・フロー(単位:千円、端数切捨て) 前連結会計年度(2024年12月期)当連結会計年度(2025年12月期)増減額営業活動によるキャッシュ・フロー185,808△79,777△265,585投資活動によるキャッシュ・フロー155,938163,1807,241財務活動によるキャッシュ・フロー△236,441△134,793101,648現金及び現金同等物に係る換算差額△258,831△64,869193,962現金及び現金同等物の増減額△153,525△116,26037,265現金及び現金同等物の期首残高10,194,07210,040,546△153,525現金及び現金同等物の期末残高10,040,5469,924,286△116,260当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に対して、116,260千円減少し、9,924,286千円となりました。当社グループにおけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 [営業活動によるキャッシュ・フロー]・営業活動によるキャッシュ・フローは、79,777千円の支出(前期は185,808千円の収入)となりました。主な要因 は、税金等調整前当期純利益627,878千円、減価償却費132,949千円による収入があったものの、仕入債務の減少 458,709千円、法人税等の支払額381,052千円による支出があったことによるものであります。 [投資活動によるキャッシュ・フロー]・投資活動によるキャッシュ・フローは、163,180千円の収入(前期は155,938千円の収入)となりました。主な要因 は、有形固定資産の取得による支出343,134千円、投資有価証券の取得による支出147,231千円、並びに無形固定資産の取得による支出131,598千円があったものの、投資有価証券の売却による収入304,241千円、投資事業組合からの分配による収入295,790千円、並びに連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入208,329千円があったことによるものであります。 [財務活動によるキャッシュ・フロー]・財務活動によるキャッシュ・フローは、134,793千円の支出(前期は236,441千円の支出)となりました。主な要因 は、配当金の支払額による支出118,180千円があったことによるものであります。 生産、受注及び販売の実績(1)生産実績当社グループは、生産活動により製品を製造販売する製造業には属しておりませんので、生産実績を記載しておりません。 (2)受注実績当連結会計年度におきましては、受注取引はありません。 (3)販売実績[セグメント別販売実績](単位:千円、端数切捨て)セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年 1月 1日至 2025年12月31日)前年増減率(%)アドプラットフォーム事業4,674,21913.1エージェンシー事業6,083,446△15.2報告セグメント 計10,757,665△4.9その他1,461,8276.1合計12,219,492△3.7(注)1.上記金額は、連結会社間の取引高を消去しております。2.最近2連結会計年度の総販売実績の100分の10を超える販売先はありません。 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容(1)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成には、資産、負債、収益及び費用の額に影響を与える仮定や見積りを必要とします。これらの仮定や見積りは、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的な基準に基づいて判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。なお、当社グループは、特に当社の連結財務諸表の作成において使用される以下の重要な会計方針が、当社グループの重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 ①投資有価証券の評価当社グループでは、取得原価に比べ時価又は実質価額が著しく下落したものについては、回復可能性があると判断される場合を除き、減損処理を行っています。市場価格のない株式等以外のものについては、決算日現在の時価が取得原価に比べて50%以上下落した場合には回復可能性はないものと判断し、30%以上50%未満下落した場合には当該有価証券の発行会社の財政状態及び経営成績を勘案し、回復可能性がないと判断した場合は減損処理を行っています。市場価格のない株式等については、下記の手順に則り回復可能性がないと判断した場合は減損処理を行っています。(ⅰ)各投資有価証券の発行会社より直近の財務諸表を入手(ⅱ)1株当たりの取得価額と、入手した財務諸表より得る1株当たりの純資産価額を比較(ⅲ)(ⅱ)において1株当たりの純資産価額が1株当たりの取得価額より50%以上毀損している投資有価証券に関しては、事業計画を参照し、5年以内に1株当たりの純資産価額が1株当たりの取得価額まで回復でき得るかを確認また、取得時点において投資先企業の超過収益力等を反映して1株当たりの純資産額を基礎とした金額に比べて高い価額で取得した株式については、超過収益力等が減少し実質価額が著しく低下したときには、減損処理を行っています。 ②固定資産の減損損失当社グループでは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローを見積り、その総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の有無及び減損損失の認識と測定に当たっては、慎重に検討を行っておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、追加の減損処理又は新たな減損処理が必要となる可能性があります。 ③繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産の認識は、将来の事業計画に基づく課税所得の発生時期及び金額によって見積もっております。当該見積りは、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、実際に発生した課税所得の時期及び金額が見積りと異なった場合、翌連結会計年度の連結財務諸表において、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (2)財政状態の分析資産、負債及び純資産の状況 (単位:千円、端数切捨て) 前連結会計年度(2024年12月期)当連結会計年度(2025年12月期)増減額(増減率)資産合計22,884,88422,295,149△589,734(△2.6%)負債合計8,999,4488,337,522△661,926(△7.4%)純資産合計13,885,43513,957,62772,191(0.5%)[資産合計]・流動資産は、前連結会計年度末より266,917千円減少し18,112,564千円となりました。主な要因は、その他に含まれる未収消費税が180,955千円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産が322,849千円、現金及び預金が110,884千円減少したことによるものであります。・固定資産は、前連結会計年度末より322,817千円減少し4,182,585千円となりました。主な要因は、投資その他の資産に含まれる長期貸付金が53,057千円増加したものの、投資有価証券が382,008千円減少したことによるものであります。[負債合計]・流動負債は、前連結会計年度末より560,838千円減少し8,072,212千円となりました。主な要因は、買掛金が505,943千円、未払法人税等が40,712千円減少したことによるものであります。・固定負債は、前連結会計年度末より101,087千円減少し265,310千円となりました。主な要因は、繰延税金負債が104,187千円減少したことによるものであります。 [純資産合計]・前連結会計年度末より72,191千円増加し13,957,627千円となりました。主な要因は、利益剰余金が150,130千円増加したことによるものであります。 (3)経営成績の分析①売上高売上高は、全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」の広告需要が増加したものの、エージェンシー事業において一部の大手広告主(クライアント)からの広告需要が減少したこと、並びにアドプラットフォーム事業において金融関連領域の広告が減少した結果、前連結会計年度より465,007千円減少し、12,219,492千円(前期比3.7%減)となりました。 ②売上原価、売上総利益売上原価は、売上高の減少に伴い前連結会計年度より211,641千円減少し、2,121,576千円(前期比9.1%減)となりました。その結果、売上総利益は、前連結会計年度より253,365千円減少し、10,097,915千円(前期比2.4%減)となりました。 ③販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は、採用教育費、及び人件費の減少等により前連結会計年度より384,209千円減少し、9,800,684千円(前期比3.8%減)となりました。 ④営業利益営業利益は、売上総利益が減少したものの、販売費及び一般管理費を抑制したことにより、前連結会計年度より130,843千円増加し、297,231千円(前期比78.6%増)となりました。 ⑤経常利益経常利益は、営業利益が増加したことに加え、持分法による投資利益205,396千円を計上したこと等により、前連結会計年度より103,232千円増加し、607,159千円(前期比20.5%増)となりました。 ⑥税金等調整前当期純利益税金等調整前当期純利益は、経常利益が増加したことに加え、減損損失が減少したこと等により、前連結会計年度より493,814千円増加し、627,878千円の利益(前期比368.3%増)となりました。 ⑦親会社株主に帰属する当期純利益親会社株主に帰属する当期純利益は、税金等調整前当期純利益が増加したこと等により前連結会計年度より726,366千円増加し、252,902千円の利益(前年同期は473,463千円の損失)となりました。 (4)キャッシュ・フローの分析キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)キャッシュ・フロー」の項目をご参照ください。 (5)資本の財源及び資金の流動性当社グループの運転資金需要のうち主なものは、掲載料などの売上原価のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、事業又は技術上のシナジー効果、情報収集などを目的とした出資等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、運転資金や設備投資に必要な資金は、自己資金のほか必要に応じて銀行借入により調達しております。
事業リスク
- 特定業界への依存アドプラットフォーム事業とエージェンシー事業において、ゲーム、マンガアプリ、金融業界の広告主が占める割合が高い状況です。これらの業界の広告出稿量や報酬単価が変動した場合、アドウェイズの経営成績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 激しい競争環境インターネット広告業界は参入障壁が低く、多数の競合他社が存在し、厳しい競争に直面しています。特に、資金力のある大手企業がM&Aを通じて競合他社を傘下に収め、相乗効果を発揮した場合、アドウェイズの優位性が損なわれ、業績に重大な影響が出る可能性があります。
- 新しい広告手法の出現現在提供している広告サービス以上に効果が高く、費用対効果に優れた新しい広告手法が出現した場合、その変化に対応するための費用が発生し、収益を圧迫する可能性があります。また、技術の変化への対応が遅れたり、既存サービスが陳腐化したりすると、アドウェイズの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】当連結会計年度末において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。それに加え、当社グループとして必ずしも特に重要なリスクとは考えていない事項についても、投資判断の上で、あるいは当社グループの事業活動を理解する上で重要と判断した事項について記載しております。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を考慮した上でのリスク回避、又は問題が発生した場合の対応に努める方針であります。ただし、以下の記載は、当社グループにおける全てのリスクを網羅するものではありませんのでご留意ください。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、記載が適当であると当社が判断したものであります。 (1)事業について①業界動向について当社グループのアドプラットフォーム事業及びエージェンシー事業に該当する広告事業においては、スマートフォンでのゲームアプリの提供・運営を行うゲーム業界、マンガアプリの提供・運営を行うマンガアプリ業界、キャッシングやクレジットカードの発行等を行う金融業界の広告主(クライアント)の占める割合が高くなっております。当社グループでは、これらの業界の広告主(クライアント)以外の広告主(クライアント)に対しての営業強化、プロダクト開発等を行い、特定業界の案件への依存リスクの低減に努めているところでありますが、これら3業界の広告出稿量や報酬単価の変動に起因して、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②競合について当社グループが属するインターネット広告業界は複数の競合会社で占められ、相互に競争関係にあります。当業界は特に大規模なシステム投資を必要とするものではないため、参入障壁は一般的に高くないとされ、また複数の競合他社と当社グループは料金体系等が同様の条件で事業運営をしておりますので、厳しい競争環境にあると判断しております。特に、資金力が豊富な大手企業が、当社と同様のビジネスモデルを有する競合他社をM&Aにより傘下におさめ、その大手企業の同じく傘下にあるインターネットに関連するビジネスと連携させ、相乗効果を実現することにより、当社グループのビジネスに対して、多大な脅威を与える可能性があります。当社グループとしては、今後もより広告主(クライアント)の利便性を重視した営業を推進し、競争優位の維持に尽力してまいりますが、将来、競合他社がより競争力の高い営業戦略を掲げて優位性を築いたり、新規参入者が新たなビジネスモデルを創造する等をした場合、当社グループの優位性が損なわれること等により、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③当社営業活動における代理店への依存について当社グループの営業活動は、営業員が直接広告主(クライアント)へ働きかけ広告主(クライアント)の獲得を行う場合と、代理店を活用して広告主(クライアント)の獲得を行う場合があります。当社グループが代理店を活用して広告主(クライアント)の獲得を行う場合は、当社グループの営業戦略が代理店を通じて広告主(クライアント)に届くという仕組みにおいて、広告主(クライアント)に直接働きかける機会が相対的に少なくなることにより、当社グループが掲げる営業戦略が浸透するスピードが比較的遅くなること、かつ、これを徹底することが困難となることが考えられ、サービスに対する広告主(クライアント)の要望が充分に反映しにくくなる可能性が考えられます。また、代理店に依存する比率が高まれば、代理店の圧力が強くなり、当社グループの営業戦略を容易に変更しにくくなることも考えられます。今後、当社グループは代理店に過度に依存することなく広告主(クライアント)を獲得してまいりますが、事業環境の動向によっては、代理店への依存度が更に高まり、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④新しい広告手法が出現することについて当社グループが主に提供する広告サービスは、純広告等の広告手法と比較して、客観的に効果を明確に把握しやすく費用対効果が高い広告手法となります。しかしながら、当社グループが提供する広告サービス以上に、客観的に効果を明確に把握しやすく費用対効果が高い、広告手法が開発された場合、その変化に対応するための費用が生じ、当社グループの収益を圧迫し、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、新しい広告手法の出現により、技術の変化への対応が遅れた場合、又は、当社グループのサービスもしくは使用している技術等が陳腐化した場合には、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤法的規制等について当社グループが主に提供する広告サービスに関連して、2025年12月に施行された「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」により、Apple Inc.の運営するAppStoreやGoogle Inc.の運営するGoogle Playといったプラットフォーム運営者に対し、他社アプリストアや課金システムの利用妨害禁止等が義務付けられました。現在のところ、同法を含めビジネス継続に著しく重要な影響を与える法規制はありません。しかしながら、同法の浸透や今後の法整備等に伴い、広告主(クライアント)のマーケティング戦略の変化や、新たな課金システム等の普及による広告効果測定等の技術的な仕様変更が生じることも考えられます。当社グループがこうした事業環境の変化へ適切に対応できなかった場合や、広告主(クライアント)の出稿動向に変化が生じた場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥M&Aについて当社グループは、国内外における業務拡大を目指しておりますが、その中でM&Aを有効な手段のひとつとして位置付けており、今後も必要に応じてM&Aを実施する方針です。M&Aに際しては、対象企業のビジネス、財務内容及び法務等について詳細なデューデリジェンスを行い、各種リスクの低減を図る方針でありますが、デューデリジェンスの段階で確認又は想定されなかった事象がM&A実行後に発生又は判明する場合や、M&A実施後の事業展開が計画どおりに進まない可能性があります。その場合は当社グループが当初想定した業績への寄与が得られない可能性があることに加え、対象企業の投資価値の減損処理が必要になることも考えられ、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦個人情報保護について当社グループが事業展開する中で、「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)の遵守は、事業展開上、重要な経営課題と位置付けて取り組んでおります。例えば、当社グループは個人でサイトを運営するメディアと契約、取引しておりますが、その過程で当社グループはサイト運営者の個人情報を入手しております。このように当社グループは上記の個人情報に限らず、様々な個人情報に接する機会があり、その管理に万全を期すため、関連する社内規程を整備の上、役員、従業員への啓蒙、教育活動の実施等に取り組む等、その保護、管理には細心の注意を払っております。しかし、不測の事態によって、個人情報の外部漏洩が発生した場合には、当社グループとして責任を問われる可能性もあり、信用低下や損害賠償請求等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧システムトラブル等の問題について当社グループは、インターネットを通じた広告配信及び成果発生実績の集計管理をシステムを通じて提供しております。そのため、これらのシステムに障害が発生し機能不全に陥った場合には、サービス提供が中断する等により、当社グループの事業に重大な影響が生じるおそれがあります。また、システム上の仕組みの間隙やシステム障害によるセキュリティホール等を通じて、不正な成果発生が生じることにより、当社グループの事業に重大な影響が生じるおそれがあります。このようなシステム障害や不正な成果の発生は、当社グループが使用するハードウエア、ソフトウエアの不具合、人為的ミスやシステムへの悪意あるアクセスによるものの他、アクセス数の急激な増大、通信回線の障害、コンピュータウィルス、停電及び自然災害等によっても生じ得るものであります。当社グループはインターネット上でのサービス提供を主業務としているため、これらシステムの安定稼動を業務運営上の重要課題と認識しており、かかる障害や不正の発生による混乱及び損害発生の軽減に努めております。しかしながら、当社グループの何らかの不備、あるいは現段階では予測できない原因により、システム障害や不正が発生した場合に適切な対応の遅れ、又は適切な対応がなされなかった場合には、信用低下や損害賠償請求等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨事業環境の変化へ対応するための投資について当社グループでは、顧客のニーズに対応したシステムの作り込みや、当社グループで利用する業務管理用のシステムの開発投資を行っております。当社グループの事業環境が想定以上に激変し、開発投資対象となっている課題が世の中の動きから大きく乖離する場合、開発投資を回収できなくなり、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑩海外子会社におけるカントリーリスクについて当社グループの海外子会社について、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、フィリピン及びタイのアジアの国と地域、並びに北米に子会社があり、それらの国においてインターネットマーケティング事業等を展開しております。海外事業の展開が加速するのに伴い、海外子会社や海外拠点の所在地によって、その国情や今後の法令改正、及び新たな法令の制定、あるいは取引慣行や諸規制等によって、業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)組織体制について①特定人物への依存について2021年6月まで、当社グループの事業の推進者は、代表取締役社長(現 取締役会長)である岡村陽久でありました。岡村陽久は、当社設立以来の当社の最高経営責任者であり、経営方針や戦略の決定をはじめ、営業を中心とする各方面の事業推進において重要な役割を果たしておりました。2021年7月1日付の山田翔の当社代表取締役就任に際し、当社グループでは最高経営責任者に過度に依存しない経営体制を構築すべく、取締役会の監督機能を高めるため、法律や会計の専門家の役員就任や、執行役員制の導入など組織整備を推進してまいりましたが、山田翔、岡村陽久を含む役員、上席執行役員等の幹部社員が事業推進において重要な役割を担っております。現時点で何らかの理由により、上記の者の業務遂行が困難となった場合、事業推進及び業績その他に影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度末現在における役員の所有株式数は「第4 提出会社の状況 4. コーポレート・ガバナンスの状況等 (2) 役員の状況 ①役員一覧」に記載のとおりであります。 ②有能な人材の確保や育成について当社グループでは、急激な事業拡大に伴って優秀な人材の確保とその育成は重要な課題となっており、内部での人材育成と抜擢及び外部からの人材登用に努めております。しかしながら、当社グループの属する市場が今後拡大し、競争が激化すれば、競合他社との人材獲得競争も激化し、当社グループの人材が外部に流出することや、人材確保に影響をきたす可能性もあります。かかる事態が生じた場合、当社グループの競争力に影響を及ぼす可能性があります。 ③内部管理体制について当社グループでは、企業価値の持続的な増大を図るためにコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の有効性及び効率性を確保し、財務報告の信頼性を高め、健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底することを目的に、社長直轄の独立した組織としてコンプライアンス室を設置し、内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、「財務報告に係る内部統制の評価」(日本版SOX法)への対応に支障が生じる可能性、又は当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他①知的財産権について当社グループが日常的な事業活動を行う過程において使用しているソフトウエア及びシステムは、第三者の知的財産を侵害するものではないものと認識しておりますが、不測の事態あるいは何らかの不備により、当社グループが所有する又は使用許諾を得ているもの以外の知的財産権を侵害してしまう可能性があります。 ②訴訟について当社グループは、当連結会計年度末において開示すべき損害賠償を請求されている事実及び訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、システムダウンによりサービスが停止した場合、外部侵入等による個人情報の漏洩や知的財産権の侵害等の予期せぬトラブルが発生した場合や取引先との関係に何らかの問題が生じた場合、これらに起因する損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起される場合があります。また、損害賠償の金額、訴訟の内容及び結果によっては、財政状態及び業績並びに社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 ③有価証券の時価評価について当社グループは、M&Aや資本・業務提携等により関係会社、取引先等の株式を保有しております。そのうち市場性のある株式については、株価が著しく下落した場合に減損処理を行う可能性があります。市場性のない株式については、当該株式の発行会社の財政状態が著しく悪化した場合に減損処理を行う可能性があります。減損処理が必要な場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。