研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 279 |
| 2024-03 | - | 244 |
| 2023-03 | - | 177 |
| 2022-03 | - | 176 |
| 2021-03 | - | 231 |
研究開発活動(本文)
FY2025|5,885 文字
6 【研究開発活動】(1)研究方針乳で培った技術を活かし、「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」「安全・安心」の面から研究開発に取り組むことで、サステナブルな社会の実現と世界中の人々の笑顔あふれる生活に貢献していくことをミッションとしています。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。〔研究本部〕◆ 研究企画部研究本部における機能横断的部門として、研究開発の発展に必要な学術情報の収集発信、臨床試験支援、研究広報活動や庶務、設備メンテナンスなどの管理業務を行っています。◆ 食品開発研究所独自の製造技術やノウハウを活かして、「おいしさ・楽しさ」と「健康・栄養」の両立を目指した飲料やヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、デザート、ウェルネス食品、それらの品質を守る容器包装の研究開発に取り組んでいます。◆健康栄養科学研究所年代別、病態別に必要な栄養および健康に関する研究を行い、国内外向けの育児用ミルク、妊産婦向け食品、流動食、栄養補助食品など医療・介護施設向け食品の研究開発に取り組んでいます。◆ 素材応用研究所ビフィズス菌や乳酸菌、ラクトフェリン、ペプチド、ラクチュロースなどの機能性素材や乳糖、各種乳タンパク素材の開発、および製造・分析・評価などに関わる技術開発をしています。また、それらの素材を応用した高付加価値サプリメント製品の研究開発に取り組んでいます。◆ 基礎研究所ビフィズス菌や腸内フローラを中心に世界で通じる基礎研究を行い、プロバイオティクスやプレバイオティクス、ラクトフェリン、乳ペプチドなどの新たな機能性素材の探索から、新規機能性の発見、エビデンスの取得、健康との関連性について研究し、機能性表示食品などの開発に取り組んでいます。◆ フードソリューション研究所自社製品をどう活用できるか、お客さまの視点で味覚や食感を評価し、レシピを提案して、より良い商品づくりに繋げています。また、バターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品開発や豆腐を中心とした植物性食品の開発も行っています。〔生産本部〕 ◆ 技術開発部商品を安全に効率よく生産し環境にも配慮する「生産技術(装置・システム)」の研究開発を行っています。「AI・IoT、ロボットなどの先端技術を応用した生産ラインの自働化・省人化」、「省エネ・水資源・廃棄物などの環境負荷低減への挑戦」、「ローコストオペレーション」、「高品質とおいしさの両立」などに取り組んでいます。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は6,183百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品6,148百万円その他34〃計6,183〃 (3)主な研究開発活動流行を取り入れつつ、高級感、贅沢感、食感、風味、満足感といった嗜好性を重視した商品、当社独自の素材や技術を活かした“おいしさと健康・栄養”を兼ね備えた商品、他社とのコラボレーション商品を開発・発売すると共に、これらの商品群を支え、研究方針に掲げるミッションの達成を目指して研究開発活動をしてまいりました。① 飲料◆「マウントレーニア」シリーズ‥‥「カフェラッテ 無糖ラテ」(2025年4月発売)と「カフェラッテ メープル&ハニー~しあわせYELL」などの期間限定商品や「スペシャリティ エチオピアモカ100%」の数量限定商品 ◆「リプトン」シリーズ‥‥「しあわせ咲くらミルクティー」などの期間限定商品◆「森永トリプル」シリーズ‥‥機能性表示食品「森永トリプル BLACK」〔機能性関与成分「トリペプチドMKP」には収縮期血圧を下げる機能、機能性関与成分「難消化性デキストリン(食物繊維)」には糖や脂肪の吸収を抑えて食後血糖や血中中性脂肪の上昇をおだやかにする報告あり〕◆機能性表示食品「森永マミー」‥‥機能性表示食品としてリニューアル〔機能性関与成分「ラクチュロース」にはビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える報告あり〕◆「毎朝爽快」シリーズ‥‥機能性表示食品「毎朝爽快スキンケア+アップル味」〔機能性関与成分「ラクチュロース」にはビフィズス菌を増やし腸内環境を整える報告あり〕(2025年4月発売)◆「ビヒダス」シリーズ‥‥機能性表示食品「発酵酢ドリンク ざくろ味」「発酵酢ドリンク マスカット味」〔機能性関与成分「ビフィズス菌BB536」には大腸の腸内環境を改善し腸の調子を整える機能、機能性関与成分「酢酸」には日常生活で生じる運動(5~6METs)程度の疲労感の軽減と肥満気味の方のおなかの脂肪(内臓脂肪、腹部総脂肪)を減少させる機能の報告あり〕(2025年4月発売)◆「inPROTEIN(インプロテイン)」シリーズ〔森永製菓株式会社(本社:東京都港区)とのコラボレーション〕‥‥「マスカット」(2025年4月発売)「ピーチ」「すっきりメロンオレ風味」「ベリーミックス風味」「抹茶風味」◆「森永サプリメントウォーター」シリーズ(2025年4月発売)‥‥「鉄分 香るもも水」「マルチビタミン 香るレモン水」「コラーゲン 香るりんご水」◆「森永ミルクキャラメルオ・レ」〔森永製菓株式会社(本社:東京都港区)とのコラボレーション〕◆「サンキスト 100%パインアップル」◆「管理栄養士推奨 肉専用レモン水」 ② デザート◆「森永の焼プリン 発酵バターキャラメル」 ③ ヨーグルト◆「ビヒダス」シリーズ‥‥機能性表示食品「便通改善 1日分の鉄分 ドリンクタイプ」〔機能性関与成分「ビフィズス菌BB536」には大腸の腸内環境を改善し腸の調子を整える機能、機能性関与成分「ラクチュロース」にはビフィズス菌を増やし腸内環境を整える報告あり〕(2025年4月発売)「もぐ盛り いちごとバナナ&オートミール」と「はちみつレモン風味 4ポット」などの期間限定商品◆「ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥「クリーミーバニラ味」と「マンゴー&パインソース入」の期間限定商品◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥機能性表示食品「W」〔機能性関与成分「イヌリン(食物繊維)」は肌の保湿力を高める機能や腸内環境を改善する機能の報告あり〕「森永アロエ&ヨーグルト つぶ数3倍」(2025年4月発売)◆「森永マミー のむヨーグルト ピーチ風味」 ④ アイスクリーム◆「ピノ」シリーズ‥‥「ザッハトルテ」などの期間限定商品と「沼いちご」などの数量限定商品◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥「ダブルチョコ クレイジーナッツ&ノワールショコラ(1本入り)」と「カフェラテ(6本入り」などの期間限定商品◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥「華やぐジャスミンミルクティー」などの期間限定商品や「リッチチョコ&ミルク」などの数量限定商品◆「MOW PRIME(モウ プライム)」シリーズ‥‥「クッキー&チョコクリーム」などの期間限定商品◆「あずきモナカ」シリーズ‥‥「抹茶あずきモナカ」◆「森永 れん乳氷 塩キャラメル」◆「リプトン」監修シリーズ‥‥「ミルクティーバー」と数量限定商品として「れん乳ミルクティーバー」など◆「Variche(バリッチェ)」シリーズ‥‥「チョコ&バニラ」「チョコ&ストロベリー」の地域限定商品 ⑤ チーズ◆「クラフト フレッシュモッツァレラ」シリーズ‥‥「瀬戸内レモン&ハーブモッツァレラ」(2025年4月発売)◆「クラフト 小さなチーズケーキ」シリーズ‥‥「森永ミルクキャラメル味」などの数量限定商品◆「クラフト グリルチーズ」◆「フィラデルフィア」シリーズ‥‥「デザート6P クリームチーズと2種のドライフルーツ&ナッツ」と「デザート6P クリームチーズと2種の柑橘ピール&ナッツ」の期間限定商品 ⑥ 育児用食品◆「森永 はじめてのベビーフード」シリーズ‥‥「緑黄色野菜とさつまいも」「ぶどうとりんご」「りんごとかぼちゃ」◆「森永 オーガニックのベビーフード」シリーズ‥‥「りんごとにんじん」「にんじんとぶどう」 ⑦ 妊娠・授乳期のママ用食品◆「森永はぐくみカフェ」シリーズ(育児用ミルクブランド「森永はぐくみ」シリーズの新展開粉末飲料)‥‥「ミルクティー風味」「カフェオレ風味」「抹茶ミルク風味」◆「森永はぐくみサプリ」シリーズ(ママ用サプリメント)‥‥「ママのビフィズス菌」 ⑧ ヘルスケア・健康食品◆「森永 クリアDHA」(通販限定商品)◆機能性表示食品「スッキリオリゴ」‥‥機能性表示食品として新発売〔機能性関与成分「ラクチュロース」にはビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える報告あり〕(2025年4月発売) ⑨ 生産技術開発工場内の衛生レベルの維持向上を目的に、微酸性次亜塩素酸水生成装置「PURESTER(ピュアスター)」を開発し、自社・関係会社の工場で使用し品質確保に役立てています。社外に向けては、工業向けの「PURESTER」シリーズを1996年より販売しています。食品添加物の殺菌料の指定を受け(2002年)、活用用途がますます拡大しています。◆シリーズ史上最小型の「コンパクトピュアスターCP-180」を開発し、大型スペースが確保できない福祉施設、介護施設、保育園などにもお使いいただけるようになりました。 ⑩ 学術・研究〔ビフィズス菌関連〕◆京都大学と産学共同講座「ヒト常在性ビフィズス菌(HRB)研究講座で実施した研究において、ヒトにすむ種類のビフィズス菌が、有害物質の前駆体を有益な物質へ変換することを確認した研究成果が、科学雑誌『Gut Microbes』に2024年5月5日掲載されました(論文名:Human gut-associated Bifidobacterium species salvage exogenous indole, a uremic toxin precursor, to synthesize indole-3-lactic acid via tryptophan)。◆京都大学と産学共同講座「ヒト常在性ビフィズス菌(HRB)研究講座で実施した研究において、潜在的に病原性を示す可能性がある悪玉菌の一種Clostridium perfringens(ウェルシュ菌)が母乳に含まれるヒトミルク由来オリゴ糖(HMO)の一種である2’-フコシルラクトース(2’-FL)を利用し増殖すること、この増殖を一部のビフィズス菌が抑制することを明らかにした研究成果が、科学雑誌『Gut Microbes』に2025年3月18日に掲載されました(論文名:In vitro competition with Bifidobacterium strains impairs potentially pathogenic growth of Clostridium perfringens on 2′-fucosyllactose)。◆乳製品中のビフィズス菌数をより安定的に測定することを目的に、当社が主導して国際標準法の改定に取り組み、新たなビフィズス菌数測定法改定案が国際規格に採択・発行されました。◆森永乳業/宮城学院女子大学/ヨークベニマル/魚国総本社/宮城県100名以上の地元学生のアイデアから選ばれた「ビヒダスプレーンヨーグルトと地元食材を使用したレシピ」を店頭や宮城県の県庁食堂メニューなどを通じ2025年春より順次発信。〔ラクトフェリン関連〕 ◆和歌山県立医科大学との共同研究により、ラクトフェリンがプラズマサイトイド樹状細胞に作用して免疫を調節するメカニズムを確認した研究成果が、科学雑誌『International Journal of Molecular Sciences』に 2024年12月13日に掲載されました(論文名:Bovine lactoferrin enhances Toll-like receptor 7 response in plasmacytoid dendritic cells and modulates cellular immunity.)。◆日本初の「のど」を部位として表示する「健康な人の、空気の乾燥に伴う一時的なのどの乾燥感を軽減する機能」で、ラクトフェリンを機能性関与成分とする機能性表示食品の届出が、2024年6月24日に消費者庁に受理されました。〔健康関連〕 ◆地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターとの共同研究において、高齢者のたんぱく質摂取量と血中アルブミン酸化還元バランスとの間に関連があり、血中アルブミン酸化還元バランスが高齢者の低たんぱく質栄養状態を反映する指標となり、新しい健康の「ものさし」となる可能性が示された研究成果が、科学雑誌『Clinical Nutrition ESPEN』に2024年6月22日に掲載されました(論文名:Serum albumin redox state as an indicator of dietary protein intake among community-dwelling older adults.)。◆当社と包括連携協定を締結している長野県松本市において松本市立病院、松本ヘルス・ラボとの産官連携で実施したトリペプチドMKPの摂取によって血圧が高めの方の収縮期血圧だけでなく、拡張期血圧も下げることが明らかとなった研究成果が、科学雑誌『Nutrients』に掲載されました(論文名:Effects of Casein-derived Peptide Met-Lys-Pro on Systolic and Diastolic Blood Pressure: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Study)。◆インドネシア行政機関と「生物遺伝資源を用いた共同臨床研究」に関する基本合意文書を締結しました。共同臨床研究を通じてインドネシアにおける乳幼児の健やかな成長に貢献します。◆当社と株式会社ファンケル(本社:神奈川県横浜市中区)は、両社製品を使ったコラボレシピを共同開発しました。 ⑪ 表彰◆「PURESU(ピュレス) 発酵酢 ドリンク」が「国際女性デー表彰式HAPPY WOMAN AWARD 2025 for SDGs」にて企業部門「女性応援ブランド賞」を受賞しました。
FY2024|6,693 文字
6 【研究開発活動】(1)研究方針乳で培った技術を活かし、「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」「安全・安心」の面から研究開発に取り組むことで、サステナブルな社会の実現と世界中の人々の笑顔あふれる生活に貢献していくことをミッションとしています。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。〔研究本部〕◆ 研究企画部研究本部における機能横断的部門として、研究開発の発展に必要な学術情報の収集発信、臨床試験支援、研究広報活動や庶務、設備メンテナンスなどの管理業務を行っています。◆ 食品開発研究所独自の製造技術やノウハウを活かして、「おいしさ・楽しさ」と「健康・栄養」の両立を目指した飲料やヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、デザート、ウェルネス食品、それらの品質を守る容器包装の研究開発に取り組んでいます。◆健康栄養科学研究所幅広い年齢層や健康状態の方を対象に、必要な栄養および健康に関する研究に基づき、国内外向けの育児用ミルク、妊産婦向け食品、栄養補助食品、および、流動食、物性調整食品など医療・介護施設向け食品の研究開発に取り組んでいます。◆ 素材応用研究所ビフィズス菌や乳酸菌、ラクトフェリン、ペプチド、ラクチュロース、たんぱく素材、乳糖などの素材およびそれらの製造プロセスの開発・改良、これらの素材の分析や製造に関わる技術開発、および素材を応用した高付加価値製品の研究開発に取り組んでいます。◆ 基礎研究所ビフィズス菌や腸内フローラを中心に世界で通じる基礎研究を行い、プロバイオティクスやプレバイオティクス、ラクトフェリン、乳ペプチドなどの新たな機能性素材の探索、新規機能性の発見、エビデンスの取得、健康との関連性について研究しています。◆ フードソリューション研究所自社製品をどう活用できるか、お客さまの視点で味覚や食感を評価し、レシピを提案して、より良い商品づくりに繋げています。また、バターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品開発や豆腐を中心とした植物性食品の開発も行っています。〔生産本部〕 ◆ 技術開発部より良い商品を安全に効率よく生産し、環境に配慮した装置・システムを中心とした「生産技術」の研究開発を行っています。AI・IoT、ロボットなどの先端技術を応用した生産ラインの自働化・省人化、省エネ・水資源・廃棄物などの環境課題への挑戦、ローコストオペレーションおよび高品質とおいしさの両立などに取り組んでいます。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は5,956百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品5,942百万円その他14〃計5,956〃 (3)主な研究開発活動流行を取り入れつつ、高級感、贅沢感、食感、風味、満足感といった嗜好性を重視した商品、当社独自の素材や技術を活かした“おいしさと健康・栄養”を兼ね備えた商品、他社とのコラボレーション商品を開発・発売すると共に、これらの商品群を支え、研究方針に掲げるミッションの達成を目指して研究開発活動をしてまいりました。① 飲料◆「マウントレーニア」シリーズ‥‥「クリーミー抹茶ラテ」と、「カフェラッテ さくらメモリーズ」などの期間限定商品 ◆「リプトン」シリーズ‥‥「はちみつ紅茶」と、「キャラメルティーラテ」(2024年4月発売)などの期間限定商品◆「森永マミー」シリーズ‥‥「森永マミークラシック1965」◆「Piknik(ピクニック)」シリーズ‥‥「バニラオ・レ」「チョコレートオ・レ」◆「眼の疲労感軽減」‥‥モノグルコシルルチン(眼のピント調節機能のサポート、眼の疲労感を軽減する機能の報告有り)を機能性関与成分とした機能性表示食品◆「PURESU(ピュレス) 発酵酢ドリンク」シリーズ(2024年4月発売)‥‥「ざくろ味」「マスカット味」、原材料に酢を使わず「ホエイ」などを「ビフィズス菌 BB536」(Bifidobacterium longum BB536)で発酵させた新健康飲料で、酢酸(日常生活で生じる運動程度の疲労感軽減、肥満気味の方のお腹の脂肪を減少させる機能の報告有り)と「ビフィズス菌 BB536」(腸内環境を改善する機能の報告有り)を機能性関与成分とした機能性表示食品◆「Plants&Me」シリーズ(2024年4月発売)‥‥「オリジナル」「砂糖不使用」の2種類、オーツ麦、ココナッツ、ひよこ豆、大豆、アーモンドの5種の植物素材をブレンドした植物ブレンド飲料で、動物性原料不使用の、NPO法人ベジプロジェクトジャパンのヴィーガン認証商品◆「大人の栄養サポート」‥‥「ミルク風味」で、ラクチュロースやシールド乳酸菌®などの機能性素材に加え、たんぱく質、カルシウム、鉄分などの栄養成分をバランスよく配合した栄養補助飲料 ② デザート◆「タニタ食堂監修のデザート」シリーズ‥‥「コーヒーゼリー ベトナム風 れん乳ソース入り 4個パック」(2024年4月発売) ③ ヨーグルト◆「ビヒダス ヨーグルト」シリーズ‥‥「もぐ盛りオートミール」「骨密度対策 ドリンクタイプ」(「ビフィズス菌 BB536」と「マルトピオン酸」(ミネラルの吸収促進、骨密度を維持する機能の報告有り)を機能性関与成分とした機能性表示食品)◆「ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥「脂肪ゼロ プレーン砂糖不使用」「マスカットソース入 30g」「りんご&キウイmixソース入 110g」「みかんソース入り 80g」「いちごソース入り 110g」◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥「森永アロエ&ヨーグルト つぶ盛り」(2024年4月発売)「森永豆乳&アロエ豆乳仕立て」◆「森永カルダスヨーグルト ドリンクタイプ」‥‥「ビフィズス菌 BB536」と「マルトピオン酸」を機能性関与成分とした機能性表示食品◆「森永白桃果肉ヨーグルト」‥‥爽やかな酸味を実現した白桃果肉入りの脂肪0(ゼロ)タイプヨーグルト◆「森永マミー のむヨーグルト」‥‥シールド乳酸菌®(Lacticaseibacillus paracasei MCC1849)を配合し、「森永マミー」の爽やかな酸味が楽しめるのむヨーグルト ④ アイスクリーム◆「ピノ」シリーズ‥‥「蜜芋ブリュレ味~安納芋~」「香り湧き立つカフェラテ」などの期間限定商品◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥「PARM チョコレート」などのリニューアルと、「ダブルチョコ ピスタチオ&ラズベリーショコラ(1本入り)」数量限定商品や「杏仁ミルクストロベリー(1本入り)」(2024年4月発売)などの期間限定商品◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥「いちご」「発酵バターキャラメル」「香りたつマスカット」◆「MOW PRIME(モウ プライム)」シリーズ‥‥「マカダミアナッツ」「バタークッキー&クリームチーズ」◆「森永 れん乳」シリーズ‥‥「森永れん乳アイス ブルーハワイフロート」(2024年4月発売)◆「森永マミー アイスバー」‥‥「森永マミー」をイメージし、シールド乳酸菌®を配合したアイスバー◆「リプトン 濃厚ロイヤルミルクティーバー」‥‥紅茶アイスに、ミルクソースを柱状に2本差し込んだバーアイスで、数量限定商品 ⑤ チーズ◆「クラフト やみつき」シリーズ(2024年4月発売)‥‥コチュジャンをブレンドした韓国風の旨辛な「旨辛チーズ」と、コクとほのかな甘みが感じられる「バターチーズ」の2種のシュレッドタイプのプロセスチーズ◆「クラフト フレッシュモッツアレラ」シリーズ‥‥「バジルフレッシュモッツアレラ」◆「クラフト 小さなチーズケーキ」シリーズ‥‥「モンブラン」などの数量限定商品と「キャラメルスイート~香るバニラ~」(2024年4月発売)期間限定商品◆「クラフト 切れてるチーズ」シリーズ‥‥「旨辛とうがらし味」数量限定商品◆「クラフト れん乳スライスチーズ 5枚」‥‥「森永ミルク 加糖れん乳」を使用した、ほんのりれん乳風味のスライスチーズで、数量限定商品◆「フィラデルフィア クリームチーズ」シリーズ‥‥「フィラデルフィアクリームチーズ 6P 爽やかレモン仕立て」 ⑥ 育児用食品◆「森永 E お母さん」‥‥ベトナム向けに、妊産婦・授乳婦の栄養補給におすすめ「森永E-OKAASAN ミルクティー味」を輸出開始◆「森永マミーゼリー」シリーズ‥‥「ひらめきキッズ」 ⑦ ヘルスケア・健康食品◆「スッキリオリゴ」‥‥ビフィズス菌の栄養源となるラクチュロースのシロップタイプサプリメントで、通信販売限定商品◆「ミライplus お肌のうるおい対策プロテインパウダー」(2024年4月発売)‥‥ヒアルロン酸Na(肌の水分保持に役立ち、潤いを保つ機能の報告有り)を機能性関与成分とした機能性表示食品 ⑧ その他食品◆「森永クリープ」シリーズ‥‥「泡立つミルク」、カフェで飲むふわふわ泡をおうちで手軽に楽しめるカフェスタイルの新しい「クリープ」 ⑨ 他社とのコラボレーション◆森永製菓株式会社(本社:東京都港区)・「inPROTEIN(インプロテイン)」(飲料)シリーズ‥‥「ハニー・オレ風味」〔L-テアニン(睡眠の質を改善する機能の報告有り)を機能性関与成分とした機能性表示食品〕「バナナ・オレ風味」「ミルク風味」「抹茶風味」(2024年4月発売)・その他‥‥「森永 牛乳で飲むココア」と、「ビヒダスヨーグルト ラムネ風味 4ポット」や「リプトン ホットケーキ紅茶ラテ」などの期間限定商品や「すッパイチュウ めちゃうまいレモン味」数量限定商品◆TBCグループ株式会社(本社:東京都新宿区)「TBCドリンク」シリーズ‥‥「生搾りマスカットミックス」「1日分の鉄分 ピーチミックス」「1日分のマルチビタミン レモン」「コラーゲン アップル」◆株式会社スミフルジャパン(本社:東京都渋谷区)「甘熟王チョコバナナサンドアイス」‥‥同社のバナナ「甘熟王(かんじゅくおう)」を使ったバナナピューレを使用したアイスにチョコチップを混ぜ込んでココアクッキーでサンドした数量限定商品 ⑩ 生産技術開発工場内の衛生レベルの維持向上を目的に、微酸性次亜塩素酸水生成装置「PURE(ピュア)STER(スター)」を開発(生成方法特許取得)し、自社・関係会社の工場で使用し、品質管理に役立てています。1996年には社外に対して工業向けの「PURESTER」シリーズの販売を開始しました。2002年には食品添加物の殺菌料に指定され、活用用途がますます拡大しています。◆「PURE(ピュア)STER(スター)」シリーズ史上最小型の「コンパクトピュアスターCP-180」を開発し、これまでスペースが確保できずに設置できなかった福祉施設や介護施設、保育園などにもお使いいただけるようになりました。 ⑪ 学術・研究〔ビフィズス菌関連〕◆京都大学(片山研究室)および株式会社島津製作所(本社:京都府京都市)との取り組みで、ヒトiPS 由来の腸管上皮細胞が「Bifidobacterium breve MCC1274」の産生する有用な代謝産物を増加させることを明らかにした研究成果が、科学雑誌『Frontiers in microbiology』〔14:1155438(2023)〕に掲載されました。◆ブラジル国家衛生監督庁(Agência Nacional de Vigilância Sanitária 以下、ANVISA)より、「ビフィズス菌 BB536(Bifidobacterium longum BB536)」(単菌株)が、ブラジル国内で販売する一般食品への使用承認およびヘルスクレームとして「整腸」に関する表示承認(2023年7月27日付け)を、「ビフィズス菌 BB536」「ビフィズス菌 M-16V (Bifidobacterium breve M-16V)」(単菌株では使用承認取得済み)「ビフィズス菌 M-63(Bifidobacterium longum subsp. infantis M-63)」の3菌株の組み合わせについても、一般食品への組合せ原料として使用承認および4歳~18歳を対象としたヘルスクレームとして「胃・腸」のケアに関する表示承認を取得しました(ANVISA web サイトの公告2024年3月12日時点)。ANVISAより保有するビフィズス菌が使用承認された日本企業は当社のみです(同公告 同日時点)。当社のビフィズス菌に関するブラジルでの使用承認は、この3菌株の組み合わせで3例目となります。◆「ビフィズス菌 BB536」入りヨーグルトの摂取による腸内環境の変化に関する「神戸実証研究」を(株)メタジェン(本社:山形県鶴岡市)と共同で開始し、“腸内環境と若さ”をテーマに「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)の“TEAM EXPO 2025”「プログラム/共創チャレンジ」に登録されました。〔乳酸菌関連〕 ◆山口県・山口市、「やまぐちヘルスラボ」との産官連携による臨床試験において、シールド乳酸菌®の摂取が健常成人男女の風邪様症状を緩和することを確認した研究成果が、科学誌『Nutrients』〔15(15):3450(2023)〕に掲載されました。また、免疫機能への働きかけを検討した臨床試験において、シールド乳酸菌®の摂取が健常成人のプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の活性を高め、免疫応答性を維持することで体調維持に寄与する可能性が示唆された研究結果が、科学誌『Nutrients』〔16(2):216(2024)〕に掲載されました。〔ラクトフェリン関連〕 ◆九州保健福祉大学(黒川昌彦教授)と実施した臨床試験において、ラクトフェリンの摂取が健常成人のプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の活性を維持し、呼吸器および全身の健康状態を維持することを確認した研究成果が、科学誌『Nutrients』〔15(18):3959(2023)〕に掲載されました。◆玉川大学(冨田信一農学部教授)と実施した臨床試験において、ラクトフェリンの摂取が、空気の乾燥した環境下での健常成人の口と喉の不快感を軽減することを確認した研究成果が、科学誌『Nutrients』〔15(18):4033(2023)〕に掲載されました。〔その他〕 ◆日本の消費者に向けたミルクコーヒーのフレーバーホイールを開発し、「フレーバープラットフォーム」として商標化しました。この研究成果が、科学雑誌『Food Science and Technology Research』〔29(3):197-209(2023)〕に掲載されました。 ⑫ 表彰◆3名の社員が、「ビフィズス菌生菌末の製造技術および応用製品の開発」で「令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」における「科学技術賞(開発部門)」を受賞しました。◆「ビフィズス菌 MCC1274」(Bifidobacterium breve MCC1274)および「メモリービフィズス 記憶対策」シリーズが、ウェルネスフードジャパン実行委員会が主催する“ウェルネスフードアワード2023”において、「最優秀賞」および「認知・睡眠部門」で「金賞」を受賞しました。◆「ビフィズス菌 MCC1274」が、William Reed Business Media社(イギリス)が主催する“The 2023 NutraIngredients-Asia Awards”において、「認知機能」部門の「Ingredient of the Year」を受賞しました。◆藤森工業株式会社(本社:東京都文京区)と共同開発した「森永はぐくみ 液体ミルク」の「エコらくパウチ」が、世界包装機構(WPO:World Packaging Organization)が主催する“ワールドスターコンテスト 2024”において、「ワールドスター賞」を受賞しました。また、アジア包装連盟(APF:Asian Packaging Federation)が主催する「アジアスターコンテスト 2023」においても「アジアスター賞」を受賞しました。◆「クラフト 魚Chee 燻製カツオ/ピリ辛マグロ」が日本食糧新聞社主催「第37回 新技術・食品開発賞」を受賞しました。
FY2023|6,448 文字
6 【研究開発活動】(1)研究方針乳で培った技術を活かし、「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」「安全・安心」の面から研究開発に取り組むことで、サステナブルな社会の実現と世界中の人々の笑顔あふれる生活に貢献していくことをミッションとしています。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。〔研究本部〕◆ 研究企画部研究本部における機能横断的部門として、研究開発の発展に必要な学術情報の収集発信、臨床試験支援、研究広報活動や庶務、設備メンテナンスなどの管理業務を行っています。◆ 食品開発研究所独自の製造技術やノウハウを活かして、「おいしさ・楽しさ」と「健康・栄養」の両立を目指した飲料やヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、デザート、ウェルネス食品、それらを守る容器包装の研究開発に取り組んでいます。◆健康栄養科学研究所年代別、病態別に必要な栄養および健康に関する研究を行い、国内外向けの育児用ミルク、妊産婦向け食品、流動食、栄養補助食品など医療・介護施設向け食品の研究開発に取り組んでいます。◆ 素材応用研究所ビフィズス菌や乳酸菌、ラクトフェリン、ペプチド、ラクチュロースなどの素材が持つ機能性の探索から、エビデンスの取得、これらの素材を分析や製造するための技術開発、素材を応用した高付加価値製品の研究開発に取り組んでいます。◆ 基礎研究所ビフィズス菌や腸内フローラを中心に世界で通じる基礎研究を行い、新たなプロバイオティクスやプレバイオティクスなどの素材の探索、新規機能性の発見、健康との関連性について研究しています。◆ フードソリューション研究所自社製品をどう活用できるか、お客さまの視点で味覚や食感を評価し、レシピを提案して、より良い商品づくりに繋げています。また、バターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品開発や豆腐を中心とした植物性食品の開発も行っています。〔生産本部〕 ◆生産技術センターより良い商品を安全に効率よく生産し、環境に配慮した装置・システムを中心とした「生産技術」の研究開発を行っています。AI・IoT、ロボットなどの先端技術を応用した生産ラインの自働化・省人化、省エネ・水資源・廃棄物などの環境課題への挑戦、ローコストオペレーションおよび高品質とおいしさの両立などに取り組んでいます。 ※2023年4月1日付けにて組織改正を実施し、生産技術センターは本社組織となり、技術開発部に名称変更しております。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は5,558百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品5,544百万円その他13〃計5,558〃 (3)主な研究開発活動①飲料気分、シーンに合った嗜好性を重視した商品と、健康志向の高まりに応えるべく栄養バランスのサポートや健康にも配慮した商品を開発・発売しました。◆「マウントレーニア」シリーズ‥‥「ブラック無糖」(2023年4月発売)、「カフェラッテ キャラメルギフト」など ◆「マウントレーニア プラントベース」シリーズ‥‥動物性原料不使用で、コーヒー飲料としては初めて、NPO法人ベジプロジェクトジャパンの定めるヴィーガン認証を取得した「オーツラテ」◆「リプトン」ブランドシリーズ‥‥「ジャスミンミルクティー」(2023年4月発売)、「グレープティーパンチ」や、お客さまの熱望にお応えして復活させた「ミルクティー」など◆「森永のおいしい牛乳」シリーズ‥‥ミルクにこだわった甘くないミルク珈琲「森永のおいしいミルク珈琲」(2023年4月発売)◆「SU-PROTTY(スプロティ)」(2023年4月発売)‥‥1本で10gのたんぱく質を摂取できる、りんご酢ベースのビネガードリンク◆「PREMiL Red 脂肪0」‥‥「BMIが高めの方の体脂肪を減らす」機能があることが報告されているローズヒップ由来ティリロサイドを配合した機能性表示食品の乳飲料 ② デザート科学的根拠に基づいて「おいしく、楽しく食べて、健康に」を啓蒙する食・楽・健康協会の趣旨に賛同して、“低糖質でも大満足のおいしさ”の追求や生活者が抱える健康課題に配慮した商品設計のプリンを開発・発売しました。◆「おいしい低糖質プリン」シリーズ‥‥「おいしい低糖質プリン チーズケーキ」◆ 4個パックデザート‥‥1食当たりが適量な「森永なめらかカスタードプリン」、「森永牛乳プリン」、「おいしい低糖質プリンカスタード」 ③ ヨーグルトビフィズス菌等の当社独自の素材や技術を活かし、おいしさと健康・栄養を兼ね備えた商品を開発・発売しました。◆「ビヒダス ヨーグルト」シリーズ‥‥「オートミール&食物繊維入り 4ポット」、「KF ドリンクタイプ」(機能性表示食品)、「便通改善 脂肪ゼロ(ドリンクタイプ /個食タイプ)」(機能性表示食品)、「ざく盛りフルーツ」◆「ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥「キウイ&アップルソース入」、「蜜レモンソース入」、「とろとろ洋梨ソース入」、「オレンジソース入」、「旬摘み白桃ソース入」、「パッションフルーツソース付」、「夏みかんソース入り」◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥「脂肪0(ゼロ)満足の200g」、「1日分の鉄分 プルーン味2連」◆「ゴロッと」シリーズ‥‥「ゴロっとパインのむヨーグルト」、「ゴロっと白桃&黄桃のむヨーグルト」◆「森永果実酢とりんごのヨーグルト」‥‥果実酢とフルーツヨーグルトのいいとこどりができる新しいヨーグルト ④アイスクリーム・氷菓最近の流行を取り入れつつ、高級感、贅沢感、新食感、濃厚な風味、満足感といった嗜好性へのこだわりを持った商品を開発・発売しました。◆「ピノ」シリーズ‥‥「香り華やぐミルクティー」、「モンブラン」など◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥「安納芋」、「ジェラート巨峰」など◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥「白桃ミルク」など◆「MOW PRIME(モウ プライム)」シリーズ‥‥「クッキー&クリーム」、「ダブル北海道あずき」など◆ 「森永アロエヨーグルト味バー」‥‥2021年、2022年と期間限定・数量限定にて発売し、お客さまからのお声を受けて、6本入りのマルチパックタイプで新たに全国発売◆「森永 れん乳」シリーズ‥‥「森永れん乳アイス メロンソーダフロート」 ⑤ チーズ食感、うま味、風味に配慮したチーズを開発・発売しました。◆「クラフト 強烈旨辛スライスチーズ5枚」‥‥強烈な辛みとチーズの旨味を組み合わせたスライスチーズです。◆「クラフト 魚Chee(ウオチー)」シリーズ(2023年4月発売)‥‥“魚介とチーズのダブルの旨み”と“食感のある魚介珍味の具入り”チーズ「クラフト 魚Chee(ウオチー)燻製カツオ」、「クラフト 魚Chee(ウオチー)ピリ辛マグロ」◆「フィラデルフィアme(ミー)6P」シリーズ‥‥「クリームチーズ&アーモンド」、「クリームチーズ&ピスタチオ」 ⑥ヘルスケア・健康・栄養食品乳幼児から大人、高齢者にとって、より良い健康生活を提案できる栄養食品群の研究開発を推進しています。◆「睡眠改善」‥‥“L-テアニン”を関与成分とし、睡眠の質を改善(起床時の疲労感を軽減)することを表示した機能性表示食品のドリンク◆「ミライPlusプロテイン ミルクココア味 ホエイ&ソイプロテインパウダー」‥‥タイで古くから滋養や健康維持に役立つとされてきたブラックジンジャーに由来する機能性関与成分を使用し、特長の異なるホエイ(乳たんぱく)とソイ(大豆たんぱく)の2種類のプロテインをミックス◆「トリプルサプリ やさしいミルク味」‥‥『血圧・血糖値・中性脂肪』が気になる方に向けた機能性表示食品の粉末サプリメント◆「楽歩習慣 グルコサミンプラス」‥‥「歩行や階段の上り下りにおけるひざ関節の悩みを改善する」機能が報告されている機能性関与成分N-アセチルグルコサミンを配合した機能性表示食品の清涼飲料水◆「ミルク生活GOLD」‥‥「ミルク生活プラス」に比べ、ラクトフェリン・ビフィズス菌BB536・シールド乳酸菌®を2倍量配合した通信販売限定商品◆「森永マミーゼリー」‥‥育ち盛りのお子さまの成長を応援するカルシウム、鉄分、ビタミンD、当社独自の機能性素材である「シールド乳酸菌®」を100億個配合したゼリー飲料◆「はぐくみ液体ミルク」‥‥調乳が不要で、持ち運びが便利なアルミパウチ入り液体育児用ミルク(100ml) ⑦ 他社とのコラボレーション◆森永製菓株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:太田栄二郎)・「in(イン)プロテイン」シリーズ‥‥飲料では「ストロベリーヨーグルト風味」、「抹茶オレ風味」、「オレンジヨーグルト風味」、「ベリーミックスオレ風味」、「ピーチヨーグルト風味」、「バニラ風味」、ドリンクヨーグルトでは「森永ラムネ風味」、「キウイ風味」、「バナナミックス風味」・「森永甘酒ヨーグルト」シリーズ‥‥「春夏限定仕込み」、「脂肪ゼロ」・その他‥‥「リプトン 森永ミルクキャラメル紅茶ラテ」(期間限定)、カップ飲料「森永ラムネ」◆株式会社東ハト(本社:東京都豊島区 代表取締役社長:飯島幹雄)・・・・株式会社東ハトの「キャラメルコーン」とコラボレートしたバーアイス「キャラメルコーンアイスバー」(期間限定)◆岩下食品株式会社(本社:栃木県栃木市、代表取締役社長:岩下和了)・・・・岩下食品株式会社の「岩下の新生姜」とコラボレートしたドリンク「岩下の新生姜 ピンクジンジャーアップル」(期間限定)◆山崎製パン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:飯島延浩)・・・・山崎製パン株式会社の「ランチパック」シリーズなどの菓子パンと「森永のおいしい牛乳」がコラボレートした「ランチパック(ミルク)」、「生ドーナツ(牛乳ホイップ)」、「生クロワッサン(牛乳ホイップ)」(2023年4月より期間限定) ⑧ 生産技術自社工場内の衛生レベル維持向上を目的に、微酸性次亜塩素酸水生成装置「PURE(ピュア)STER(スター)」を開発(生成方法特許取得)し、現在では自社ならびに関係会社の工場で使用し、品質管理に役立てると共に、1996年より社外に対して工業向けに「PURESTER」シリーズの販売を開始し、2002年に食品添加物の殺菌料に指定されました。◆「PURE(ピュア)STER(スター)」シリーズ・・・・・これまでスペースが確保できずに設置できなかった福祉施設や老健施設、保育園などを対象にしたシリーズ過去最小型の微酸性次亜塩素酸水生成装置「コンパクトピュアスターCP‐180」を開発 ⑨ 学術・研究〔ビフィズス菌〕◆『ビフィズス菌BB536』が3歳未満向けの乳幼児用食品に使用が認められたプロバイオティクス (China National Center for Food Safety Risk Assessment)HP掲載・公告 (2021年10月28日)〕と して、日本企業で唯一中国・国家衛生健康委員会の審査制度において、中国「新食品原料」に5月11日付けで登 録。 ◆「ビフィズス菌MCC1274」(2022年7月GRN No.1002)「ビフィズス菌M-63」(2022年4月GRN No.1003)の2つの菌株が、一般食品向け用途で米国GRAS(Generally Recognized as Safe)を取得。また、「ビフィズス菌M-63」は、乳児向けの用途でも取得。なお、ビフィズス菌でGRASを取得しているのは森永乳業が日本企業唯一〔FDA GRAS Notices(2022年7月22日時点)〕。◆ 3日間のラクチュロース摂取が大腸内のビフィズス菌を増やすことを確認した研究成果が、科学誌「Microorganisms」の特集「アジアにおける最先端の腸内細菌研究」の一つとして掲載(2022年8月26日)。◆京都大学、ジョージア工科大学(米国)、サンフォードバーナムプレビス医療研究機関(米国)、新潟大学、滋賀県立大学、京都女子大学、帯広畜産大学、コーク大学(アイルランド)との共同研究により、母乳栄養児の腸内に多くすむビフィズス菌4種(乳児型ビフィズス菌:B. bifidum、B. longum subsp. infantis、B. longum subsp. longum、B. breve)のコミュニティー形成について、乳児型ビフィズス菌の腸内への到達順序とヒトミルクオリゴ糖の利用能力が最終的なビフィズス菌コミュニティー形成に大きく影響することを明らかにした研究成果が、科学誌「The ISME Journal」に 2022年6月29日に掲載。◆腸内環境が崩れやすいと言われている陸上競技者100人に「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」を3日間トライアルしていただいた調査で、80%のアスリートが満足との回答。◆松本市立病院との共同研究で実施した臨床試験において、ビフィズス菌M-63に健常な正期産児の腸内環境を改善させる効果が明らかになり、この研究成果が科学誌「Nutrients」に2023年3月14日に掲載。〔乳酸菌〕 ◆ 長野県松本市(松本ヘルス・ラボ)、松本短期大学との産官学連携で実施した臨床試験において、「はぴねす乳酸菌®」(Lactobacillus helveticus MCC1848加熱殺菌体)が前向きな気分を維持する効果があることが示唆された(結果解釈は松本市立病院院長・中村雅彦先生ご指導)研究成果を、「Lactobacillus helveticus摂取が健常成人の気分状態に及ぼす影響」と題して酪農科学シンポジウム2022(2022年9月9日)にて発表。〔腸内細菌〕 ◆春先に感じる不調に関する意識と実態を明らかにするため、16歳から65歳までの男女1,000名を対象に「春先の不調に関する実態調査」を実施した結果、6割の人が、春先に心身の疲れやダルさ、気分の落ち込みを感じ、さらに、大腸に不調を抱える人ほど「春ダル」を感じる相関関係も明らかに。◆順天堂大学と人々の健康と深く関係があるといわれている腸内フローラの研究を通じて、様々な疾患の原因解明とその予防に貢献するべく、順天堂大学大学院医学研究科に共同研究講座「腸内フローラ研究講座」を開設しました。〔その他〕 ◆ 甲南女子大学 医療栄養学部 医療栄養学科(木戸康博教授、小川亜紀助教)との共同研究によって、ギリシャヨーグルトの摂取が若年成人女性の体組成の改善に寄与する可能性があることを確認した研究結果を、第8回アジア栄養士会議(The 8th Asian Congress of Dietetics)(2022年8月19日~21日)にて共同研究先の小川亜紀 助教が発表。 ⑩ 表彰◆「クリープ」が「ワールド・ブランディング・アワーズ」のクリーマー(乳製品)部門において「ブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞。クリーマー(乳製品)部門にノミネートされた商品で受賞したのは、「クリープ」が世界初。◆ 長年にわたり先天性代謝異常症等向け特殊ミルクの安定的な製造・供給を続け、社会に貢献する企業として厚生労働大臣より感謝状が贈呈。なお、同じく特殊ミルクを製造・供給してきた株式会社明治と雪印メグミルク株式会社にも感謝状が贈呈。◆ 日本農芸化学会2023年度大会にて、認知機能改善作用を有するビフィズス菌MCC1274の開発と事業化において「農芸化学技術賞」を、ヒトに棲息するビフィズス菌を中心とした腸内細菌に関する研究において、当社の堀米綾子が「農芸化学女性企業研究者賞」をそれぞれ受賞しました。
FY2022|5,769 文字
5 【研究開発活動】(1)研究方針乳で培った技術を活かし、「おいしさ・楽しさ」「健康・栄養」「安全・安心」の面から研究開発に取り組むことで、サステナブルな社会の実現と世界中の人々の笑顔あふれる生活に貢献していくことをミッションとしています。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。〔研究本部〕◆研究企画部研究本部における機能横断的部門として、研究開発の発展に必要な学術情報の収集発信、臨床試験支援、研究広報活動や庶務、設備メンテナンスなどの管理業務を行っています。◆食品開発研究所独自の製造技術やノウハウを活かして、おいしさと健康の両立を目指した飲料やヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、デザート、ウェルネス食品、それらを守る容器包装の研究開発に取り組んでいます。◆健康栄養科学研究所年代別、病態別に必要な栄養および健康に関する研究を行い、国内外向けの育児用ミルク、妊産婦向け食品、流動食、栄養補助食品など医療・介護施設向け食品の研究開発に取り組んでいます。◆素材応用研究所ビフィズス菌や乳酸菌、ラクトフェリン、ペプチド、ラクチュロースなどの素材が持つ機能性の探索から、エビデンスの取得、これらの素材を分析や製造するための技術開発、素材を応用した高付加価値製品の研究開発に取り組んでいます。◆基礎研究所ビフィズス菌や腸内フローラを中心に世界で通じる基礎研究を行い、新たなプロバイオティクスやプレバイオティクスなどの素材の探索、新規機能性の発見、健康との関連性について研究しています。◆フードソリューション研究所自社製品をどう活用できるか、お客さまの視点で味覚や食感を評価し、レシピを提案して、より良い商品づくりに繋げています。また、バターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品開発や豆腐を中心とした植物性食品の開発も行っています。〔生産本部〕 ◆生産技術センターより良い商品を安全に効率よく生産し、環境に配慮した装置・システムを中心とした「生産技術」の研究開発を行っています。2021年6月には、組織の強化・活性化を図り、当社の持続的成長に貢献できる体制とするとともに、業務拡充後の業容に見合った「生産技術センター」と組織名称を変更しています。AI・IoT、ロボットなどの先端技術を応用した生産ラインの自働化・省人化、省エネ・水資源・廃棄物などの環境課題への挑戦、高品質と賞味期限延長の両立・生産性向上などにも取り組んでいます。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は5,091百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品5,082百万円その他9〃計5,091〃 (3)主な研究開発活動① 飲料気分、シーンに合った嗜好性を重視した商品と、健康志向の高まりに応えるべく栄養バランスのサポートや健康機能にも配慮した商品を開発・発売しました。◆「マウントレーニア」シリーズ‥‥「カフェラッテ ノンスイート」「カフェラッテ ハッピーピスタチオ」「クリーミーストロベリーラテ」「クリーミーバナナラテ」◆「リプトン」ブランドシリーズ‥‥「ロイヤルミルクティー」「無糖ストレートティー」「ジャスミンティー」◆「森永マミー Wの乳酸菌」‥‥“ヘルベティカス乳酸菌”に加え、“シールド乳酸菌®”を配合した乳酸菌飲料◆「ミルク生活 ドリンクタイプ」‥‥大人のための粉ミルク「ミルク生活」のドリンクタイプ ② デザートプリンを50年以上にわたり開発してきた知見を活かした、“王道ではあるけれども、どこかちょっと新しい”と感じていただけるプリンを開発・発売しました。◆「通のこだわり」シリーズ‥‥第2弾「濃密カスタード深みカラメル」、第3弾「クリームカスタード濃密くちどけ」 ③ ヨーグルトビフィズス菌等の当社独自の素材や技術を活かし、おいしさと健康・栄養を兼ね備えた商品を開発・発売しました。◆「ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥「プルーンソース入」「さくら&ももソース入」「ぶどうソース入」「レモンジンジャーソース付」「サワーチェリーソース付」「オレンジソース入」「プレーン砂糖不使用 280g」◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥「芳醇マンゴー」「2種の桃」◆「ビヒダス ヨーグルト」シリーズ‥‥“花粉・ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減”とパッケージ上で原因物質と軽減機能を表示した世界初のヨーグルト〔Minetel GNPD内当社調べ (2021年8月)〕「ビヒダスヨーグルトKF」◆「森永マミーヨーグルト」‥‥「森永マミー」の懐かしい味わいと“シールド乳酸菌®”が配合されたことで、日々の体調管理サポートにぴったりの商品◆「ゴロッとメロンのむヨーグルト」‥‥ゴロッとしたメロンの食感を楽しめる、ドリンクヨーグルトなのに食べごたえも抜群のフルーツヨーグルト ④ アイスクリーム・氷菓最近の流行を取り入れつつ、高級感、贅沢感、新食感、濃厚な風味、満足感といった嗜好性へのこだわりを持った商品を開発・発売しました。◆「ピノ」シリーズ‥‥「こく旨キャラメル」、高付加価値商品「ピスタチオ」「バスクチーズケーキ」◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥「コクショコラ&ミックスベリー」「ナッティー&ショコラ」「ほうじ茶ラテ~加賀棒ほうじ茶仕立て~」「ジェラートミックスベリー」「ダブルチョコ(ピスタチオ&チョコレート)」◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥「甘熟いちご練乳」「濃(こい)チョコレート」◆「MOW PRIME(モウ プライム)」シリーズ‥‥第2弾「バタークッキー&クリームチーズ」「ゴールドラムレーズン~発酵バターの香り~」◆「森永れん乳アイス」シリーズ‥‥「森永れん乳アイス」「森永れん乳アイス カフェフロート」◆ コラボ製品シリーズ‥‥「森永アロエヨーグルト味バー」 ⑤ チーズ食感、うま味、風味、健康面に配慮したチーズを開発・発売しました。◆「クラフト 厚切りスライスチーズ」シリーズ‥‥「厚切りスライスチーズ 4枚」「厚切りチェダースライス 4枚」◆「クラフト とろけるクッキングシュレッド」‥‥ゴーダチーズと比較してコレステロールを80%カット(日本食品標準成分表2020年版(八訂)「ゴーダチーズ」比)しているシュレッド◆「フィラデルフィアクリームチーズ6P 香ばしオニオン」‥‥「フィラデルフィア」は、売上世界No.1のクリームチーズブランドです。(ユーロモニターインターナショナル調べ:加工食品2021年版 同社のスプレッドプロセスチーズの定義およびグローバルブランド分類による小売販売額ベース2020年)香ばしくローストしたオニオンをクリームチーズに練り込んだ、個包装タイプのクリームチーズポーション ⑥育児用ミルク調乳が不要で哺乳瓶に移し替えることでそのまま飲ませることができる育児用液体ミルクを開発しました。◆「森永はぐくみ 液体ミルク」‥‥「森永はぐくみ」と同様に栄養成分の量とバランスを母乳に近づけた育児用液体ミルク(乳児用調製液状乳) ⑦ヘルスケア・健康・栄養食品大人や高齢者にとって、より良い健康生活を提案できる栄養食品群の研究開発を推進しています。◆栄養補助飲料「エンジョイクリミール」シリーズ‥‥糖質の消化吸収に配慮した「エンジョイクリミールFiber+(ファイバープラス)」◆「1日分の鉄分ジュレ」シリーズ‥‥鉄分が手軽に補給できるジュレタイプのゼリー飲料で、“シールド乳酸菌®”や 10 種類のビタミンも配合!!◆「ビフィズス菌MCC1274」シリーズ‥‥“加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力、空間認識力を維持する働きが報告されていることを表示する機能性表示食品”「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」「同ドリンクタイプ」「メモリービフィズス 記憶対策サプリ60カプセル/14カプセル」◆「森永ビヒダス 大腸のキホン」‥‥“ビフィズス菌BB536”を関与成分とし、大腸の腸内環境の改善、便秘気味の方の便通改善、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感軽減の3つを謳った機能性表示食品◆「PREMiL PLUS(プレミル プラス)」‥‥高たんぱく、高カルシウム、低脂肪なスキムミルクに鉄分、ビタミンC、食物繊維、“シールド乳酸菌®”などを配合した健康をサポートするスキム◆「タンパク生活」‥‥溶かしやすく、ほとんど無味無臭!いつでも、どこでも、お好みの飲み物や料理に使用できる大人のためのプロテイン粉末 ⑧ その他食品日本初の長期・常温保存可能(7.2ヵ月)な豆腐の製法を改良し、コク・甘味・うま味を凝縮しました。◆「森永とうふ」シリーズ‥‥国産大豆(遺伝子組換えでない)を100%使用した「森永 国産大豆絹とうふ」 ⑨ 海外事業 プラントベース食品として豆腐の需要が高まる米国で、味付け豆腐や栄養強化した豆腐を開発しました。◆「EDAMAME TOFU」・・・・枝豆風味の豆腐をラインナップに追加◆「YUZU TOFU」・・・・柚子風味の豆腐をラインナップに追加◆「MORI-NU PLUS FORTIFIED TOFU」・・・・米国人が不足しがちなビタミンやミネラルに加え、“シールド乳酸菌®”を配合した豆腐 ⑩ 森永製菓株式会社とのコラボレーションお互いのブランド価値を高めることを目指し、森永製菓株式会社とコラボレーションしました。◆「inPROTEIN」シリーズ‥‥「のむヨーグルト ブルーベリー風味」「レモンヨーグルト風味」「バナナミックス風味」◆「森永ラムネ」‥‥森永製菓のお菓子「森永ラムネ」の味を再現したカップ飲料 ⑪ 学術・研究〔ビフィズス菌〕◆軽度認知障害(MCI)の疑いがある方において、ビフィズス菌MCC1274(Bifidobacterium breve MCC1274)摂取による認知機能改善作用と血中HbA1cが相関することを確認した研究成果が、科学雑誌『Journal of Alzheimer’s Disease』に2021年4月15日掲載◆「ビフィズス菌MCC1274」には、軽度認知障害(MCI)の疑いがある方の認知機能改善作用があること、その作用は血中パラメーターHbA1cと相関関係があることを確認した研究成果を、アルツハイマー病協会国際会議2021(AAIC2021)(2021年7月26日~30日アメリカ・デンバー)にて発表◆ビフィズス菌がラクチュロースを利用する仕組みを解明したこと、その研究成果はビフィズス菌の増殖作用の予測に活用できる可能性があることが、科学雑誌『Communications Biology』に2021年5月10日掲載〔ラクトフェリン〕◆ラクトフェリンが免疫細胞の一種である樹状細胞(pDC)を活性化することを確認した研究成果を、第15回国際ラクトフェリン会議(2021年12月6日~10日中国・北京)で発表〔腸内細菌〕◆47都道府県1万人超対象 全国一斉「大腸環境」実態調査2021年版の調査結果として、第1弾“高まる大腸への健康意識”、第2弾“便秘のタイプ篇”、第3弾 “九州地方篇”を公表〔微酸性電解水〕◆黄色ブドウ球菌由来膜小胞が誘導する炎症・アレルギー反応を微酸性電解水が抑制することを明らかにし、この研究成果を日本食品科学工学会第68回大会(2021年8月26日~28日・オンライン開催)にて発表 ⑫ 表彰◆「MOW(モウ)」シリーズが、iTi(国際味覚審査機構)が実施する食品や飲料の味覚と品質を国際的に評価するコンテストにおいて、定番フレーバー「バニラ」・「宇治抹茶」・「エチオピアモカコーヒー」の3つすべてで「優秀味覚賞 三ツ星」を受賞◆認知機能改善作用が期待できる「ビフィズス菌MCC1274(Bifidobacterium breve MCC1274)」 を発見し、軽度認知障害の方を対象としたプラセボ対照二重盲検並行群間比較試験において顕著な認知機能改善作用が確認され、その研究成果を第10回日本認知症予防学会学術集会(2021年6月24日~26日)にて、演題「軽度認知障害の疑いのある方のビフィズス菌摂取による認知機能改善作用に関する検証」として発表した結果、優秀演題賞である「浦上賞」を受賞◆食品中のアレルゲンを高感度に検出する技術「Pep-iEIA法」と、酵素切断部位を一斉評価し特定する技術「Pep-MS Assay法」の二つのペプチド評価法の開発成功に対して、2021年10月27日に「生物工学技術賞」を受賞 ⑬ イノベーション◆北海道COIの取り組みの一つ北海道大学、岩見沢市、株式会社日立製作所などとの協働で、岩見沢市母子健康調査を実施、さらに、妊娠・子育て支援の産学官連携をDX化する国内初の「新しい公共」プロジェクトを立ち上げ、第一弾として妊娠・授乳期のママ・パパ向けの学びの動画講座「プレママ・プレパパのおなかからの育児講座」を岩見沢市民に向けて提供を開始◆北海道大学病院産科との共同研究において、妊婦のたんぱく質栄養指標と生まれてくる子どもの体重に関する研究成果を、科学雑誌『Nutrients』に2021年5月21日掲載、第45回日本女性栄養・代謝学会学術集会、第10回日本DOHaD学会学術集会(2021年9月3日~4日・オンライン開催)にて発表◆2021年10月21日に松本市と包括連携協定を締結。2013年以降、当社が取り組んできた松本市民の健康増進に関する研究や取り組みから連携の範囲を広げ、森永乳業の商品やサービスを活用した地域課題の解決や地域産業振興などの取り組みを開始。2021年11月15日には、松本市民を対象として「健幸サポート栄養士セミナー」を開催◆長崎県、長崎県五島市、長崎県公立大学法人、株式会社長崎新聞社などと共同で、食を通じた健康寿命延伸の実現を目的とした包括連携協定を2021年11月8日に締結し、長崎県五島市における生活習慣の現状と健康状態の関連性を調査する共同研究の取り組みを開始
FY2021|11,052 文字
5 【研究開発活動】(1)研究方針乳の優れた力を探り、最大限に活用することをメインテーマにしています。その価値を、「おいしさ」「栄養」「健康」「安全・安心」の面から追求し、人々の健康と豊かな生活に貢献するさまざまな商品に活かしています。夢のある新たな商品作りと将来に向けた技術革新をミッションとして、研究開発に取り組んでいます。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。 〔研究本部〕◆研究企画部各研究所から生まれるさまざまな研究成果を横串的に統合し、経営・事業部門と協働した研究戦略の策定、栄養・機能性食品の開発における臨床試験計画の立案支援、円滑な研究開発機能の維持発展に必要な学術情報の収集・発信、研究情報の広報活動、研究環境の整備といった業務を行っています。◆食品開発研究所おいしさと高い品質、創造性あふれる商品を継続的に生み出すために、原料選定からこだわり、アセプティック(無菌)充填、発酵、フリージングなどの食品加工技術をはじめ、物性や風味解析などによる評価技術、おいしさと安全と環境を守るパッケージング技術など、つねに新たな発想で技術を開拓し、商品開発を行っています。◆健康栄養科学研究所長年の栄養科学研究で培った成果を、赤ちゃんの健やかな発育を願う育児用ミルクや、生活の質の改善と各種疾病特有の栄養状態に配慮した医療・介護食、さらに最先端の健康科学研究を反映させた身体機能の改善といった、人の一生における健康と栄養の役割を追求し、その成果をトータルコンセプトとした商品化を行っています。◆素材応用研究所乳は、乳製品のほか、さまざま乳素材として数多くの食品に利用されています。また、ビフィズス菌などの菌末、ラクトフェリン、アロエ素材などの機能性素材は、人々の健康維持増進への貢献が期待されています。これらの素材の技術開発と健康機能性の追求、差別化高付加価値化商品につながる応用開発による価値提供を行っています。◆基礎研究所医食同源の観点から、食の研究は食品のみならず広く医療や社会との関わりへとテーマが大きく広がっています。最先端の研究手法を活用した、腸内菌叢などの生体内環境と生命現象との関係の解明、並びに腸内細菌をメインターゲットとした新素材や新機能性の探索・発見を通じて、新たな価値創出と未来に向けた事業基盤の確立を目指しています。◆フードソリューション研究所お客様の視点で商品の特性を厳しく分析し、当社商品のおいしさや乳素材の特性を生かしたレシピを、一般のお客様や業務用商品をご利用いただくプロの方向けに考案、提案するとともに、外部モニターや専門技術者とともに商品や試作品の品質、風味、調理方法について評価し、その結果を商品開発にフィードバックしています。〔生産本部〕 ◆装置開発センター商品を安全に効率よく生産し、環境に配慮した装置・システムを中心とした「生産技術」の研究開発を行っています。これまでに開発したものは、超高温滅菌装置や無菌バルブなど直接生産に係る装置から、各種の自動検査装置などまで幅広く、特に次亜塩素酸水の特性を食品製造工程に活用する微酸性電解水生成装置「ピュアスター」も注目を集めています。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,779百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品4,769百万円その他9〃計4,779〃 (3)主な研究開発活動① 飲料気分、シーンあるいは季節に合った嗜好性を重視した商品と、健康志向の高まりに応えるべくインナービューティや栄養バランスをサポートする健康機能にも配慮した商品を開発・発売しました。◆「マウントレーニア カフェラッテ」シリーズ‥‥桜葉エキスを加えた「さくらラテ」、「リッチカフェモカ~香るヘーゼルナッツ~」、「ハニーハグラテ」、「焦がしバターキャラメル」、「ソイラテ」◆「森永のおいしい牛乳」シリーズ‥‥たんぱく質を手軽に摂取できる「森永のおいしい高たんぱく脂肪0(ゼロ)」◆「サンキスト 超ぶどう」‥‥ぶどう5房分の果汁由来ポリフェノールを含み、健康感を同時に楽しめるジュース◆「リプトン さくらティーラテ」‥‥さくらの優しい香りを加えたティーラテ◆「毎朝爽快Lightピーチレモネード味」‥‥腸内環境を良好にし、お通じを増やす機能性表示食品の清涼飲料水◆「肌うるおいセラミド」‥‥肌のバリア機能(保湿力)の維持が期待できる宅配専用の機能性表示食品◆「Piknik(ピクニック)」シリーズ‥‥シリーズ期間限定商品において1番人気のあった「Piknik(ピクニック) メロン」を、発売40周年記念商品「Piknik(ピクニック) メロンオ・レ」として復刻◆「Miloha(ミロハ)」シリーズ‥‥1日不足分のカルシウムと、3種のミネラル(カリウム、鉄分、亜鉛)を配合した「バナナオ・レ」、および4種のビタミン(A、B₁、C、D)を配合した「フルーツオ・レ」 ② デザート嗜好性を重視した商品と健康意識の高まりを受けた「ロカボ」(緩やかな糖質制限=新時代の適正糖質摂取)を考慮したプリンを開発・発売しました。◆「通のこだわり」シリーズ‥‥シリーズ第1弾“みっしり濃密で、きめ細かな舌ざわり”を追求した「通のこだわり濃密プリン」◆「牛乳プリン」シリーズ‥‥発売25周年を記念し、なつかしくやさしい味わいの「珈琲牛乳プリン」、「いちご牛乳プリン」、「抹茶牛乳プリン」◆「おいしい低糖質プリン」シリーズ‥‥当社プリン比(森永の焼きプリン・同量当たり)で糖質を約70%カットした「キャラメル」と約75%カットした「チョコレート」 ③ ヨーグルトビフィズス菌等の当社独自の素材や技術を活かし、おいしさと健康・栄養を兼ね備えた商品を開発・発売しました。◆「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥ヨーグルトの底にソースを敷いた「白桃ソース入」、「洋梨ソース入」、「キウイソース入」、「マンゴーソース入」、ソース別添えの「ゆず蜜ソース付」、「Wソース抹茶&あずきソース」、2021年4月発売の「プルーンソース入」と「レモンジンジャーソース付」◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥“健康素材であるアロエの持つ力とおいしさを提供する”というブランドコンセプトのもと、「ダブルベリー」、「ごろっと食感のむヨーグルト」、「3倍大粒」、「マンゴー果肉プラス」◆「ビヒダスヨーグルト」シリーズ‥‥栄養機能食品(カルシウム)「のむヨーグルト脂肪ゼロ鉄分+カルシウムプルーン味」、同じく(ビタミンE)「ビタミンC+ビタミンE レモン味」。また、「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能」と「大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能」という2つの機能性表示が消費者庁に受理された日本初のヨーグルト「KF」、「KFドリンクタイプ」を2022年発売予定◆「もちっコリヨーグルト」シリーズ‥‥タピオカとナタデココのW食感が楽しめる杏仁ミルク風味の新感覚ヨーグルト第1弾「もちっコリヨーグルト」、第2弾「マンゴー風味」◆「1日不足分の鉄分 のむヨーグルト」‥‥ヨーグルト業界初の常温保存可能な殺菌ドリンクヨーグルト。保存時の利便性が求められるEC(インターネット上でモノを売買する市場)先行で発売◆「PROPプロテインヨーグルト プレーン味」‥‥牛乳由来のプロテイン10gを摂ることができるドリンクヨーグルト◆「トリプルヨーグルト」シリーズ‥‥1つの商品で血圧、血糖値、中性脂肪の3つの機能性表示はそのままに、砂糖を不使用にした「砂糖不使用ドリンクタイプ」および「砂糖不使用」。管理栄養士に血圧、血糖値、血中脂質に関する食生活相談ができる「生活習慣サポート110番」情報をパッケージに記載し、同相談窓口を本格稼働◆「森永おいしいトマトヨーグルト」‥‥医師が健康のために積極的に食べている食材1位に選ばれたトマトを採用したトマト果肉の食感をしっかりと感じられるヨーグルト◆「ナタデココ&キウイヨーグルト」‥‥いつでもどこでも小腹を満たすことができるシールド乳酸菌配合のハンディタイプヨーグルト ④ アイスクリーム・氷菓最近の流行を取り入れつつ、高級感、贅沢感、新食感、濃厚な風味、満足感といった嗜好性へのこだわりと健康感を併せ持った商品を開発・発売しました。◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥ココアクッキーをコーティングチョコに混ぜ込みざくざくとした食感を味わうことができる「クッキー&チョコレート」、香り豊かなアッサム紅茶と、深い渋みが特徴の和紅茶をブレンドした「ロイヤルミルクティー~和紅茶仕立て~」◆「PINO(ピノ)」シリーズ‥‥アーモンド粒をアーモンドチョコに混ぜ込み高級感をあげた「やみつきアーモンド」、苺アイスにあまおう苺を使用した「あまおう苺」◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥甘く熟したいちご果汁とコクのある「森永ミルク 加糖れん乳」を使用したいちご練乳アイス「甘熟(かんじゅく)いちご練乳」、新シリーズ「MOW PRIME(モウ プライム)」として“ミルクのおいしさを追求したアイス”と“厳選した素材感のある具材”とのマリアージュによる「新スイーツアイス」第1弾「北海道十勝あずき」◆「ナタデココ in 杏仁豆腐」‥‥少しやわらかくなったタイミングで混ぜると“ふわふわ”とした新しい食感の濃厚な杏仁豆腐アイスとナタデココの食感のコントラストを楽しめるカップアイス、2021年4月発売の「アイスバー(6本入り)」 ⑤ チーズうま味にこだわったり、新食感のチーズを開発・発売しました。◆「クラフト 無垢」シリーズ‥‥フランス産カマンベールを使用した本格的な味わいを気軽に自宅で楽しめる「カマンベール入りチーズの余韻」◆「クラフト ワールドセレクト」シリーズ‥‥クリーミーなカマンベールのコクと旨みが楽しめるスライスチーズ「カマンベール入りとろけるスライス7枚」◆「クラフト 濃いとろけるスライス7枚」‥‥当社独自のチーズ原料をブレンドし、濃厚なコクとうま味のスライスチーズ◆「クラフト もちもちさくら6P-あずき仕立て—」‥‥“さくら”と“あずき”の風味を組み合わせ、和の要素を高めた新食感のチーズデザート ⑥育児用ミルク 菌末配合調製粉乳の製造に関する承認を厚生労働大臣より取得(97期掲載済み)したことにより、ビフィズス菌の配合が日本で初めて(※)認められた育児用ミルクの商品化を進めてまいりました。※Mintel GNPDを使用した森永乳業㈱調べ 2020年7月 日本国内で製造されている乳幼児向け調製粉乳において◆ビフィズス菌入りフォローアップミルク「森永チルミル」‥‥離乳期から幼児期の腸内環境に適した「ヒトにすむタイプ」の“生きた”ビフィズス菌(M-16V・BB536)2種類を配合してリニューアル ⑦健康・栄養食品女性や高齢者にとって、より良い健康生活を提案できる栄養食品群の研究開発を推進しています。◆「夜つくるわたし ピンクグレープフルーツ風味」‥‥「働く女性を応援する」EC先行で、睡眠の質を高めること(起床時の疲労感を軽減)を表示した機能性表示食品(飲料)◆「メモリービフィズス菌」‥‥ビフィズス菌の数は加齢とともに減っていくことから新たな可能性に着目、特に中高年の方を対象としたビフィズス菌MCC1274(B.breve)配合の医療機関向けサプリメント◆ とろみ調整用食品「つるりんこQuickly」‥‥2020年12月18日に消費者庁より 特別用途食品 えん下困難者用食品 とろみ調整用食品の表示許可を受けました。 2018年4月のとろみ調整用食品の区分追加以降に表示許可を受けた第1号◆栄養補助食品シリーズ‥‥飲みやすさに配慮したジュレタイプの飲料「エンジョイすっきりクリミールジュレ」と効率的なエネルギー摂取に配慮したゼリー「エンジョイMCTゼリー200」を株式会社クリニコから発売 ⑧ その他食品日本初の長期・常温保存可能な豆腐の製法を改良し、コク・甘味・うま味を凝縮しました。◆「森永とうふ」シリーズ‥‥新製法「こだわり挽き搾り製法」により、皮に由来する雑味をなくし、コク・甘み・旨みを凝縮、なめらかさや口どけの良さを改良した「絹とうふ」「絹とうふしっかり」 ⑨ 森永製菓株式会社とのコラボレーションお互いのブランド価値を高めることを目指し、森永製菓株式会社の「たべる乳酸菌」シリーズや「inブランド」などとパッケージコラボレーションしました。◆「たべる乳酸菌」シリーズ‥‥人が持つ健康力を高める当社保有のシールド乳酸菌を配合した「たべる乳酸菌ヨーグルト 4ポット」、「のむシールド乳酸菌ピーチミックス」、「のむシールド乳酸菌ヨーグルトハンディスタイル」、「シールド乳酸菌サプリ」◆「inPROTEIN」シリーズ‥‥森永製菓の「in ブランド」から、いつでも手軽にプロテインが摂取できる「ココア風味」、「カフェオレ風味」、「ストロベリーヨーグルト風味」飲料、および「のむヨーグルト」を2021年4月発売◆「食べる甘酒ヨーグルト」‥‥「森永甘酒」(森永製菓)の酒粕、米麴にヨーグルトを掛け合わせたヨーグルトを2021年6月発売 ⑩ 学術・研究〔ビフィズス菌〕◆ ヒト腸管に棲息するビフィズス菌(Human Residential Bifidobacteria, HRB)による健康増進効果の可能性に関するレビュー「Insights into the reason of Human-Residential Bifidobacteria (HRB) being the natural inhabitants of the human gut and their potential health-promoting benefits」が科学雑誌「FEMS Microbiology reviews」誌に2020年5月1日掲載◆ ビフィズス菌A1(Bifidobacterium breve A1) が、軽度認知障害(MCI)の疑いがある方の認知機能を改善する作用を確認、その研究論文「Probiotic Bifidobacterium breve in improving cognitive functions of older adults with suspected mild cognitive impairment: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial(軽度認知障害の方を対象としたB. breve摂取による認知機能改善作用-プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験-)」が、科学雑誌「Journal of Alzheimer’s Disease」に2020年7月3日掲載◆ 北里大学(現慶応義塾大学講師)の西山助教を中心とした共同研究で、ビフィズス菌ロンガム種は菌体外ベシクルの産生を通じてムチンに結合するタンパク質を放出していることを明らかにしました。その共同研究成果「Extracellular Vesicles Produced by Bifidobacterium longum Export Mucin-Binding Proteins」が科学雑誌「Applied and Environmental Microbiology」誌に2020年9月17日掲載◆ 鹿児島大学の藤田准教授と共同で、離乳期以降の腸内でビフィズス菌が糖を利用する仕組みについて研究を進め、ビフィズス菌ロンガム種がアラビアガムを利用する仕組みを解明しました。その共同研究成果「Galactosyl-α-L-Arabinofuranosidase for the Assimilation of Gum Arabic Arabinogalactan Protein in Biffidobacterium longum subsp. longum」が、科学雑誌「Applied and Environmental Microbiology」誌に2021年3月5日付Web版に掲載◆ ビフィズス菌トレプロジェクト‥‥「ビフィズス菌」と「知識」「食事」「運動」「こころ」を組み合わせて毎日の生活に取り入れていくことで、カラダの内側と外側の両面から大腸の腸内環境改善を目指すプログラムです。第1弾“トップアスリートの「長友佑都」さん~長友選手の腸内環境改善をサポートし更なる進化へ~”、第2弾“#戸板女子短大生100人のビフィズス菌トレ”を実施。新たに、新体操の皆川選手、大岩選手ら5名の「ビフィズス菌トレ」を開始〔ラクトフェリン〕◆ ラクトフェリンと呼吸器感染症に関する国内外の研究成果をまとめた総説「ラクトフェリンの呼吸器感染ウイルスに対する作用」が、「薬理と治療」誌2020年4月号(4月28日)に掲載◆ 長野県松本市、信州大学との産官学連携での4件共同研究成果が、科学雑誌に掲載されました。・「The Preventive Effect of Lactoferrin-Containing Yogurt on Gastroenteritis in Nursery School Children—Intervention Study for 15 Weeks(ラクトフェリン配合ヨーグルトの保育園児の胃腸炎に対する予防効果‐15週間介入研究)」が「International Journal of Environmental Research and Public Health」誌に2020年4月7日掲載・「Effects of Lactoferrin-Fortified Formula on Acute Gastrointestinal Symptoms in Children Aged 12–32 Months: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial(ラクトフェリン配合育児用ミルクの12-32ヶ月齢の小児の急性胃腸症状に対する効果:ランダム化二重盲検プラセボ対照試験)」が、「Frontiers in Pediatrics」誌に2020年5月19日掲載・「Effects of Lactoferrin on Sleep Conditions in Children Aged 12-32 Months: A Preliminary, Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial(ラクトフェリンの12-32ヶ月齢の小児の睡眠状態に対する効果:予備的ランダム化二重盲検プラセボ対照試験)」が、「Nature and Science of Sleep」誌に2020年11月29日掲載・「Effects of Lactoferrin on Prevention of Acute Gastrointestinal Symptoms in Winter: A Randomized, Double-Blinded, Placebo-Controlled Trial for Staff of Kindergartens and Nursery Schools in Japan(ラクトフェリンの冬の急性胃腸症状の予防に対する効果:日本の幼稚園、保育園職員でのランダム化二重盲検プラセボ対照試験)」が「International Journal of Environmental Research and Public Health」誌に2020年12月21日掲載〔腸内細菌〕◆ 株式会社DeNAライフサイエンスおよび東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターとの共同研究で、初めて日本人の腸内細菌に対する網羅的なヒトゲノム解析を行い、遺伝要因の影響を確認し、その研究論文「Genome-wide association studies and heritability analysis reveal the involvement of host genetics in the Japanese gut microbiota」が、科学雑誌「Communications Biology」に2020年11月18日オンライン掲載◆ 腸内細菌叢が年齢相応の高齢者(高齢者型)と実年齢よりも若い高齢者(成人型)との比較を行った結果、腸内細菌叢が老化することで全身性の加齢性疾患のリスクが上昇する可能性が示唆され、その研究論文「Enriched metabolites that potentially promote age-associated diseases in subjects with an elderly-type gut microbiota」が、科学雑誌「Gut Microbes」に2021年1月12日掲載◆ 全身の健康の要となる大腸の健康に関する意識と実態を明らかにするため、全国47都道府県の20~50代の男女11,656人を対象に「大腸環境」実態調査を行いました。その調査結果を地域ごとや何かと比較されがちな都府県での比較等を順次公表◆ 東京医科歯科大学を中心とした研究で、膵臓部分切除術後の糖尿病発症に関与する因子として腸内環境が関与していることを明らかにし、その研究論文「Importance of Intestinal Environment and Cellular-Plasticity of Islets in the Development of Post-Pancreatectomy Diabetes」が科学雑誌「Diabetes Care」に2021年2月24日オンライン掲載〔ペプチド〕◆ 長野県松本市および松本短期大学との共同研究でカゼイン由来ペプチドMKPの継続摂取が地域在住の非認知症者の認知機能の一部である見当識を改善する効果を確認し、同研究内容が「Effect of the casein-derived peptide Met-Lys-Pro on cognitive function in community-dwelling adults without dementia: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial(カゼイン由来ペプチドMKPが地域在住非認知症者の認知機能に与える効果:ランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験)」として科学雑誌「Clinical Interventions in Aging」に2020年5月27日に掲載◆ カゼイン由来ペプチドMKPのヒトにおける安全性を明らかにした、「Safety evaluation of high-dose intake of casein-derived peptide Met-Lys-Pro in healthy adults: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial(カゼイン由来MKPの高用量摂取が健康な成人に与える安全性の評価:ランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験)」が科学雑誌「Food Science & Nutrition」に2020年11月23日にオンライン掲載〔その他〕◆ 長野県松本市および松本短期大学との共同研究で松本地域住民を対象とした血液検査値と生活習慣に関する横断研究を実施し、同研究内容が「Relationship Between Blood Test Values, Including Blood Glucose and Uric Acid, and Lifestyle in Adults ―A Cross‒sectional Study in Matsumoto, Japan―(松本市の成人を対象とした血糖値および尿酸値をはじめとする血液検査値と生活習慣に関する横断研究)」として科学雑誌「薬理と治療」に2020年6月20日に掲載 ⑪ 表彰◆ 「森永とうふ」シリーズ(「森永 絹ごしとうふ」、「お料理向き 森永とうふ」の2品)が、内閣官房国土強靭化推進室が発行する「国土強靭化 民間の取り組み事例集」に選定、掲載されました。製造後7.2ヶ月(216日)の長期常温保存が可能であり、日常使いはもちろん、災害に備えた備蓄品としても活用でき、実際、2011年の東日本大震災時に当時冷蔵で10ヶ月の長期保存ができる豆腐として避難所に提供しています。◆ たんぱく質を酵素で分解して得られるペプチドに関する研究として、たんぱく質の切断部位を検出する技術について名古屋大学と共同研究を行い、その結果を報告した研究論文「Pep MS assay: Protease hydrolysis assay system using photo cleavable peptide array and mass spectrometer」(光開裂性ペプチドアレイおよび質量分析を用いたタンパク分解物の分析システムPep MS アッセイ)(「Journal of Bioscience and Bioengineering」誌2019年8月号掲載)が、日本生物工学会の学会賞(生物工学論文賞)を受賞しました。◆ 北海道岩見沢市と、北海道大学センター・オブ・イノベーションの参画メンバーである国立大学法人北海道大学、株式会社日立製作所および当社は、より多くの母子の健康増進と低出生体重児の減少を目的とした母子健康調査を実施しています。この取り組みにおいて低出生体重児減の実現に対して「第3回日本オープンイノベーション大賞 日本学術会議会長賞」を受賞しました(「⑫イノベーション」の項参照)。 ⑫ イノベーション◆ 北海道大学、株式会社日立製作所、および当社は、母子健康調査の社会実装に貢献する知的財産を生み出し開放します。特に、母子に対するサービスの担い手となる自治体、団体等の非営利機関には、無償で開放する予定です。◆ 栄養バランスと品質の高さを評価され、大人のための粉ミルク「ミルク生活」が、「森永ミルク生活(宇宙用)」として粉ミルクとして「初」の“宇宙日本食”の認証を取得しました。◆ ヒトの腸内に棲息するビフィズス菌(Human residential Bifidobacterium; HRB)と宿主であるヒトとの共生メカニズムを解明し、我々の健康に密接な関りを持つプロバイオティクス素材が有する保健効果の分子機序(作用機序)解明に向けた取り組みを加速すべく、京都大学と産学共同講座「ヒト常在性ビフィズス菌(HRB)研究講座」を開設しました。
FY2020|7,447 文字
5 【研究開発活動】(1)研究方針当社グループの研究開発のメインテーマは、乳の優れた力を探り、最大限に活用することです。その価値を、「おいしさ」「栄養」「健康」「安全・安心」の面から追求し、人々の健康と豊かな生活に貢献するさまざまな商品に活かしています。夢のある新たな商品作りと将来に向けた技術革新をミッションとして、研究開発に取り組んでいます。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。 〔研究本部〕◆研究企画部各研究所から生まれる成果を横串的に統合し、経営・マーケティング部門と協働した研究戦略の策定、栄養・機能性食品の開発における臨床試験計画の立案、円滑な研究開発機能の維持発展に必要な学術情報の収集・発信、研究情報の広報活動、研究環境の整備といった業務を行っています。◆食品開発研究所おいしさと高品質、そして創造性あふれる商品を継続的に生み出すために、原料選定からこだわり、アセプティック(無菌殺菌充填)、発酵、フリージングなどの食品加工技術やビフィズス菌・ラクトフェリンなどの当社独自の機能性素材の応用技術をはじめ、物性や風味解析などによる評価技術、おいしさと安全と環境を守るパッケージング技術など、常に新たな発想で技術を開拓し、商品開発を行っています。◆健康栄養科学研究所赤ちゃんの健やかな発育を願い育児用ミルク、各種疾病特有の栄養状態と生活の質に配慮した臨床栄養食品など、人の一生の健康における栄養の役割を追求した健康栄養科学分野の研究成果を反映させた商品の研究開発を行っています。◆素材応用研究所乳は、乳製品のほか様々な乳素材として数多くの食品に利用されています。また、ビフィズス菌などの菌末、ラクトフェリン、アロエ素材などの機能性素材は、人々の健康維持増進への貢献が期待されています。これら素材の技術開発と健康機能性の追求、差別化高付加価値化商品につながる応用開発による新たな価値提供を行っています。◆基礎研究所食の研究は、食品のみならず広く社会や医療との関わりへとテーマが大きく広がる中、最先端の研究手法を活用した新素材の探索や新技術の開発、新たな機能性の発見、腸内細菌叢などの生体内環境と生命現象との関係の解明を通じて、新たな価値創出と未来に向けた事業基盤の確立を目指しています。◆フードソリューション研究所お客さまの視点で、おいしさや乳素材の特性を生かした当社商品を使って開発したレシピを、一般のお客さまやプロの方向けに考案、提案するとともに、外部モニターや専門家とともに商品や試作品の品質、風味、調理方法について評価し、その結果を商品や素材の開発にフィードバックしています。〔生産本部エンジニアリング部〕◆装置開発センター商品を安全に効率よく生産する装置・システムを中心とした「生産技術」の研究開発を行っています。これまでに開発したものは、超高温滅菌装置や無菌バルブなど直接生産に係る装置から、各種の自動検査装置などまで幅広く、特に低濃度塩素水の特性を食品製造工程に活用する微酸性電解水装置「ピュアスター」も注目を集めています。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,779百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品4,768百万円その他11〃計4,779〃 (3)主な研究開発活動① 飲料気分、シーンあるいは季節に合った嗜好性を重視した商品と、健康志向の高まりに応えるべくインナービューティや健康機能に配慮した商品を開発・発売しました。◆「マウントレーニア カフェラッテ」シリーズ‥‥世界各国から厳選した5ヶ国のコーヒー豆にこだわりの焙煎をして抽出した本格エスプレッソとコクのあるミルクと合わせた「ワールドクラフトラテ」、期間限定「黒蜜きな粉ラテ」、「カフェココア~雪の思い出~」等◆「実感するうるおい セラミド」‥‥年間を通してあらゆる刺激にさらされている肌を、体の内側からのケアが期待できるグルコシルセラミド、コラーゲンを配合した宅配専用商品◆「充実野菜1日分の緑黄色野菜120g分使用」‥‥「1本で1日分の緑黄色野菜」のコンセプトはそのままに、「食後の血糖値・血中中性脂肪の上昇を抑える」、「おなかの調子を整える」の3つ機能性を表示して、宅配専用でリニューアル◆「PREMiL」シリーズ‥‥シニア世代で摂取意向の最も高いカルシウムを牛乳の2倍配合し、乳脂肪分を67%カット、さらに「PREMiL高たんぱく」には200mlあたり10gのたんぱく質を、「PREMiL1日分の鉄分」には200mlあたり1日分の鉄分を配合し、シニア世代が不足しがちな栄養素を強化しリニューアル◆「ソフトクリームのめちゃいました」‥‥しっかりした甘みと、まるでソフトクリームをそのまま飲んでいるようなミルクのコク、芳醇なバニラの風味が楽しめる乳飲料◆「Miloha」シリーズ‥‥間食の代替などとして、1本で手軽に1日不足分のマルチ栄養素を摂取でき、多くの世代で不足しがちな栄養素である、ビタミン(A、B1、C)、ミネラル(カルシウム、鉄分、亜鉛)、食物繊維の1日不足分を配合した「Miloha」及び「Milohaストロベリーミックス」 ② デザート嗜好性を重視した商品と健康意識の高まりを受けた「ロカボ」(緩やかな糖質制限=新時代の適正糖質摂取)を考慮したプリンを開発・発売しました。◆「とろりプリン」シリーズ‥‥「こだわり素材×とろり食感」をコンセプトに、至福のとろ~り食感が楽しめる「生キャラメル とろりプリン」◆「おいしい低糖質プリン」シリーズ‥‥おいしさと健康を両立し、低糖質でも大満足の美味しさを追求した「おいしい低糖質プリン ハイカカオチョコレート」及び「おいしい低糖質プリン チーズケーキ」◆「もっちりプリン」シリーズ‥‥“もっちり和食感”が楽しめる新商品で、底に敷いたほろ苦いカラメルソースがカスタードの甘味を引き立てる「もっちりプリン」と、底に敷いた濃厚な黒蜜ソースが宇治抹茶の旨みを引き立てる「もっちり抹茶プリン」◆「森永とろけるゼリー」シリーズ‥‥のどごしのよいとろける食感と、コーヒー&ミルクの味わいを両立した「森永とろけるカフェゼリー 4P」 ③ ヨーグルトビフィズス菌等の当社独自の素材や技術を活かし、おいしさと健康・栄養を兼ね備えた商品を開発・発売しました。◆「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥従来のおいしさ価値をベースに、パッケージのリニューアルと「たんぱく質&乳酸菌」という健康価値訴求のアテンションを加えた「クランベリーミックスソース入り」、「Wソース チョコ風ソース&オレンジソース」、「ぶどうソース入り」、「いちじくミックス&ナッツソース付」◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥ヨーグルト業界初の「肌の保湿力を高め、水分量を増やす」機能性を表示したドリンクヨーグルト「森永アロエヨーグルト アロエの力」◆「ビヒダスヨーグルト」シリーズ‥‥ヨーグルト業界で初の便秘気味の方の便通を改善する機能を表示した「ビヒダスヨーグルト 便通改善」(ドリンクタイプと個食タイプ)、おなかの中でビフィズス菌を元気にする食物繊維「イヌリン」とたんぱく質を配合した「ビヒダス シンバイオティクスプロテインヨーグルト」(ドリンクタイプと個食タイプ)、他4商品◆「ビースリー® スマートヨーグルト」シリーズ(ドリンクと個食)‥‥ビフィズス菌B-3とミルクカルシウムを牛乳の2倍(※)配合した宅配専用商品 ※各商品と同量の日本食品標準成分表2015の普通牛乳に対して ◆「カラダ強くするヨーグルト」(ドリンクと個食)‥‥“ラクトフェリン”、“ビフィズス菌BB536”、“シールド乳酸菌®”の3つの機能性素材を一度に摂ることができるヨーグルト。“シールド乳酸菌®”の配合方法をリニューアルし、酸味を抑えコクをアップしてさらにおいしく仕上げた ④ アイスクリーム流行を取り入れつつ、高級感、贅沢感、新食感、濃厚な風味、満足感といった嗜好性へのこだわりと健康感を併せ持った商品を開発・発売しました。◆「PARM」シリーズ‥‥なめらかな抹茶アイスとチーズアイスをうずまき状に充填し、口どけのよい抹茶チョコで包み込んだバーアイスの「抹茶チーズケーキ」、他「キャラメル&チョコレート」、「魅惑の濃厚チョコレート」◆「ピノ」シリーズ‥‥和栗本来の香り豊かな風味が堪能できる「和栗」、日本料理「くろぎ」黒木シェフが監修した「焦がしみたらしキャラメル」◆「MOW」シリーズ‥‥爽やかながらリッチなヨーグルトの風味を存分に楽しめる「リッチヨーグルト味」、「ロイヤルミルクティー」◆「ボタニカル・スムージーアイスバー ミックスベリー&ココナッツミルク」‥‥活躍する女性に、植物のチカラでおいしさや健康を感じてもらうべく、ミックスベリー味のスムージーアイスを濃厚でなめらかココナッツミルクアイスで包み込んだアイスバー ⑤ チーズ◆「クラフト」シリーズ‥‥クリームチーズに“もち粉”を加え、弾力のある“もちもち食感”を実現し、さらに“きなこ”と“黒みつ”を使用することで、食感にも味わいにも「和」を感じられる“新食感”チーズデザートに仕上げた「クラフト もちもちきなこ6P -黒みつ仕立て-」◆「フィラデルフィア」シリーズ‥‥クリームチーズとチェダーチーズがマーブル状に混ざりあい、クリームチーズ特有の滑らかな食感と、チェダーチーズの芳醇でコクのある香りが堪能できる個包装タイプのチーズ「フィラデルフィアThe Double 6P(クリームチーズ&チェダーチーズ)」 ⑥ 健康・栄養食品より良い健康生活を提案できる栄養食品群(乳幼児用、こども用、中高年者用、医療用等)の研究開発を推進しています。◆フォローアップミルク「森永 チルミル」‥‥2020年3月に厚生労働省より「ビフィズス菌入り調整粉乳」の製造承認を取得。「森永ドライミルク」として育児用ミルクの製造を始めてから100年になる本年秋頃に、新たな付加価値を持ったビフィズス菌入りフォローアップミルク「森永チルミル」としてリニューアル発売予定です。◆「成長サポート飲料 こどミル」シリーズ‥‥幼児期の成長をサポートする飲料として「ぐんぐん栄養チャージ!」を新コンセプトに、水に溶かすだけでなく、新たに牛乳に溶かす新しい飲み方を提案。お客さまの要望に応えるべく包装形態をスタンディングパウチタイプとし、いちごミルク味とヨーグルト味でリニューアル◆「ミルク生活」シリーズ‥‥当社に寄せられるお客さまの声や、これまでに培った育児用ミルクの製造技術に基づいて開発した大人のための粉ミルク。大人の健康をサポートするカルシウム、鉄、中鎖脂肪酸などの栄養素とともに、ラクトフェリンやビフィズス菌、シールド乳酸菌®も手軽に摂取が可能。◆ 総合栄養飲料「エンジョイ クリミール」‥‥食事の量が減ってきた方々の栄養補給のための、少量(125ml)で200kcalのエネルギーと7.5gのたんぱく質の他、各種ビタミン・ミネラルが補給できるシールド乳酸菌®配合の飲料。8種類のバラエティのうち2品種を更新し、ミルク風味にこだわった「リッチミルク味」と爽やかな後味が特長の「りんごミルク味」を商品化◆ 病院・介護施設向けの栄養補助食品「小さなEプリン 紅茶味/スイートポテト味」‥‥少量で良質な脂質・たんぱく質を摂取したい時におすすめする、大切な栄養をぎゅっと詰め込んだ小さなプリン。1個54g(100kcal)当たりEPA 500mg、DHA 330mg、たんぱく質 10g、カルニチン 50mg、亜鉛 3.0mg、ビタミンD 1.5㎍を配合 ⑦ 海外事業◆「ビフィズス菌BB536」が、米国で乳児向けGRASを取得。GRASは国際的に広く認知されている米国の食品安全に関する認証制度で、「ビフィズス菌BB536」はすでに2007年に9か月齢以上を対象としたGRASを取得しており、2019年7月に乳児向けGRASも自己認証を得ておりましたが、このたび米国FDA(医薬食品局)から問題のない旨の通知を受けました。これにより、米国内において育児用ミルクなどの原料として、販売の可能性が拡大。◆東南アジア事業は、インドネシアを中心に東南アジア諸国の栄養摂取基準を準拠する育児用ミルクの研究開発を継続・拡大しています。a. インドネシア事業‥‥インドネシア国内向け育児用ミルクを5品種(10 SKU)リニューアル。インドネシアから輸出するミャンマー向け育児用ミルク3品種(4 SKU)とフィリピン向け育児用ミルクを3品種(5 SKU)リニューアルb. パキスタン事業‥‥パキスタン現地工場を稼働し、育児用ミルクを3品種(8 SKU)製造、新発売 ⑧ 学術・研究◆順天堂大学医学部産婦人科、浜田病院、京都大学大学院生命科学研究科と共同研究を行い、出生時の赤ちゃんの口腔を満たしている口腔内液には、ビフィズス菌が含まれており、出生時の口腔内液の一部を赤ちゃんが飲み込むことで、おなかにそれら菌群が到着し、その後、母乳等による取捨選択を経て、赤ちゃん特有のビフィズス菌の多い腸内細菌叢が形成される可能性が示唆されました。本研究は、母から子へのビフィズス菌の伝播経路の一つとして出生直後の口腔内液が関与している可能性を示した研究であり、科学雑誌「Scientific Reports」誌に掲載されました(2019 Jun 18;9(1):8692. doi: 10.1038/s41598-019-45198-9)。◆「ビフィズス菌BB536」は、森永乳業が健康な乳児から発見したヒトに生息する種類のビフィズス菌で研究は今年で50周年を迎えます。ヒトに対する様々な有益な作用が明らかにされ、その作用は主に腸内フローラ改善であると推察しています。ヒトの消化器官には腸内フローラと呼ばれる複雑でダイナミックな環境が形成されており、腸内フローラのバランスが崩れると様々な疾患発症の原因になることが明らかにされています。その研究成果をまとめた総説「Beneficial effects of Bifidobacterium longum subsp. longum BB536 on human health: Modulation of gut microbiome as the principal action」が「Journal of Functional Food」誌に掲載されました(Volume 54, March 2019, Pages 506-519)。◆「ビフィズス菌M-16V」は、これまで乳幼児のプロバイオティクスとの位置づけから、低出生体重児への保健効果や抗アレルギー効果を中心に研究してきました。このたび、その研究成果をまとめた総説「Exploring the Science behind Bifidobacterium breve M-16V in Infant Health」が「Nutrients」誌に掲載されました。本総説では、M-16Vの特徴、安全性研究結果がまとめられ、M-16Vによる低出生体重児への感染防御、成長促進などの保健効果、および乳幼児に対する抗アレルギー効果について、これまで発表された臨床試験の結果を総合的にまとめており、さらにIn vitro実験などの結果からその作用機序を考察しました。このレビュー論文を通じて、M-16Vは乳児にとってふさわしい菌株であることが示されております。 ⑨ 表彰◆子育て支援・母親支援をテーマに活動している一般社団法人日本マザーズ協会(本部:東京都港区)より、1歳頃からのお子さま向けゼリー飲料「森永ジュレ」シリーズが、『マザーズセレクション大賞 2019』受賞。◆長年にわたる「ビフィズス菌BB536」に関する一連の研究成果が高く評価され、日本食品免疫学会より『食品免疫産業賞』を受賞しました。◆「ビフィズス菌M-16V」は、シンガポールで行われたNutraIngredients‐Asia.com主催の“Nutra Ingredients‐Asia Awards”の乳幼児栄養部門において、赤ちゃんの健康を守るための研究が認められ、日本企業として初めて“Infant Nutrition Ingredient of the Year”(乳幼児栄養賞)を受賞しました。 ⑩ イノベーション◆多くの人々の働く環境、それぞれの生活、そして健康を継続的に安全・清潔に維持できる社会の実現を目指す取り組みの一環として、微酸性電解水(次亜塩素酸水)を活用して社会の様々な課題を解決する研究テーマを広く公募し、B to B事業における新たなオープンイノベーションを推進しました。◆「大腸活」を通じて日本人の健康長寿に貢献することを目指すため、大腸の腸内フローラ環境改善に寄与するビフィズス菌、酪酸菌などの善玉菌と水溶性食物繊維を扱う当社、武田コンシューマーヘルスケア株式会社、帝人株式会社、東亜薬品工業株式会社が中心となり、食品、医薬品の業界を越えて連携する共同啓発事業体「大腸活コンソーシアム」を設立しました。◆長野県松本市、松本短期大学、当社の三者で世界に誇る健康寿命延伸都市の実現をより加速させるための取組みとして、2019年6月より松本短期大学に寄附講座「健康寿命延伸講座」を開設しました。◆長野県松本市立病院、長野県松本市、当社の三者は、2019年10月より産官連携による『赤ちゃんの健康に関する調査と松本市民の出産育児を支援する取組み』を開始しました。◆北海道大学COI(センター・オブ・イノベーション)のもと、北海道岩見沢市の協力を得て、先進国の中でも非常に高い我が国の低出生体重児の割合を下げるための取り組みを進めており、妊婦をはじめとした若年女性の栄養状態を良好に保つことが重要であることが判ってきました。また、この栄養状態をより精密に評価する指標を探索し、疾病を持つ方や高齢者にも利用可能かどうかの取り組みを開始しました。
FY2019|3,871 文字
5 【研究開発活動】(1)研究方針当社グループの研究開発のメインテーマは、乳の優れた力を探り、最大限に活用することです。その価値を、「おいしさ」「栄養」「健康」「安全・安心」の面から追求し、人々の健康と豊かな生活に貢献するさまざまな商品に活かしています。夢のある新たな商品作りと将来に向けた技術革新をミッションとして、研究開発に取り組んでいます。当社グループの研究開発体制は、以下のとおりです。 研究本部 研究企画部 :各研究所の研究計画の統括等 食品開発研究所 :乳飲料、デザート、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズの研究開発 健康栄養科学研究所 :プレママ・乳幼児から高齢者にむけた栄養食品の研究開発 素材応用研究所 :機能性素材・乳素材の研究開発 基礎研究所 :腸内フローラ・新素材等の基礎研究 フードソリューション研究所:商品の評価、用途・レシピ開発生産本部エンジニアリング部 装置開発センター :製造プロセスや機器類の開発・改良 食品開発研究所独自の技術を結集し、つねにお客さまの期待に応えられる商品開発を目指しています。健康栄養科学研究所人々の健康に貢献する栄養を科学し、赤ちゃんからシニアまでのさまざまな分野での健康栄養科学食品を提供していきます。素材応用研究所「おいしさ」や「健康」の価値を高めるさまざまな素材の幅広い応用可能性を追求し、新たな価値をもった商品につながる技術を開拓していきます。基礎研究所健康、医療、環境など、食が果たすべき社会の課題に挑戦し、将来の礎を築くイノベーションを推進していきます。フードソリューション研究所お客さまの視点で商品を使い、レシピ開発や商品評価を行い、商品の活用方法をお客さまに発信・提案しています。装置開発センター商品の生産に必要な新しい技術や生産装置を開発しています。 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,648百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品4,630百万円その他17〃計4,648〃 (3)主な研究開発活動①飲料では、気分、シーンあるいは季節に合った嗜好性を重視した商品と、健康志向の高まりに応えるべく健康機能にも配慮した商品を開発・発売しました。◆「マウントレーニア カフェラッテ」シリーズ‥‥コーヒーの嗜好性を重視した「ベリーハッピークリーミーラテ」「リッチカフェモカ」「カフェラッテ キャラメルナッツ」「ディープエスプレッソ」「デカフェ」等◆「ルイボス茶」‥‥ノンカフェイン・ノンカロリー・無香料の健康飲料◆「GABA&BALANCE」‥‥カカオ70%のチョコレートを使用した本格的な味わいの乳飲料に、ストレスをケアする成分と言われているGABA、及び1食分のカルシウム、鉄分、マルチビタミン(A、D)を配合◆「ミルク&フルーツPLUS+」シリーズ‥‥多くの世代で不足しがちな栄養素であるビタミン(A、B1、C)、ミネラル(カルシウム、鉄分、亜鉛)、食物繊維の1日不足分を配合。さらに「ストロベリーミックス」にはストレスをケアする成分と言われているGABAを、「フルーツミックス」にはリカバリーが期待できるクエン酸を配合◆「豆乳とミルク バナナミックス」‥‥健康志向の高まりから、豆乳をもっとおいしく飲みたいというお客さまのニーズにお応えした商品で、豆乳由来の「イソフラボン」とミルク由来の「カルシウム」も摂取できるバナナミックス味飲料 ②デザートでは、嗜好性を重視した商品に加え、健康を考慮して、カロリーを抑えつつ美味しさと満足感が得られるプリンや野菜嫌いなお子さまでも野菜を摂取できるようなゼリーを開発・発売しました。◆「きみとろりプリン」シリーズ‥‥卵の美味しさをつめこんだ究極のとろ~り食感のプリン◆「タニタ食堂®監修のデザート」シリーズ‥‥カロリーを抑えつつ美味しさと満足感が得られる「いちごプリン」「ほうじ茶プリン」「パンナコッタ風プリンベリー&グレープソース」◆「森永ジュレ」シリーズ‥‥ストロー付パウチ容器を使用したお子さま向けゼリー飲料の「果実とミネラルのうるジュレORANGE」◆「&フルーツベジタブル 果実と野菜のスムージーゼリー」‥‥野菜ソムリエ協会監修による果汁+野菜100% ③ヨーグルトでは、ビフィズス菌等の当社独自の素材や技術を活かし、おいしさと健康・栄養を兼ね備えた商品を開発・発売しました。◆「トリプルヨーグルト」(個食タイプ、ドリンクタイプ)‥‥機能性表示食品、1つの商品で血圧、血糖値、中性脂肪の3つの機能性を表示した商品は、ヨーグルト業界では初となります。◆「ビヒダス ヨーグルト」シリーズ‥‥ビフィズス菌BB536に加えてミルクオリゴ糖も配合した「ビヒダス ヨーグルト ビフィズス菌のちから」(個食タイプ、ドリンクタイプ)◆「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズ‥‥「ストロベリーソース入」及び「カシスソース付」◆「森永アロエヨーグルト」シリーズ‥‥フルーツの果肉(黄桃果肉)を使用した「森永アロエ&ヨーグルト 2種の食感やわらか黄桃」◆「ビースリー®スマートヨーグルト」‥‥ビフィズス菌 B-3とミルクカルシウムを牛乳の約2倍を配合したヨーグルト◆「1日分の鉄分ヨーグルトベリー&プルーン」‥‥女性に不足しがちな鉄分を、手軽においしく補給できるハンディタイプヨーグルト◆「ざく盛りフルーツヨーグルト」‥‥5種類の果肉と5種類の果汁、計10種類のフルーツを入れ、ナタデココを加えコリコリとした食感が楽しめるヨーグルト ④アイスクリームでは、高級感、贅沢感、新食感、濃厚な風味、満足感といった嗜好性に拘った商品を開発・発売し、お客さまの支持を得ています。◆「蜜と雪」シリーズ‥‥「抹茶」「いちご」「レアチーズ」「エスプレッソラテ」◆「MOW(モウ)」シリーズ‥‥「エチオピアモカコーヒー」「リッチヨーグルト味」◆「PARM(パルム)」シリーズ‥‥「ストロベリー」「キャラメル・バナーヌショコラ」◆「チェリオ」シリーズ‥‥「カロリーモンスターチェリオ トリプルチーズ」 ⑤チーズでは、サラダにぴったりのひとくちタイプのフレッシュモッツァレラ「クラフトひとくちフレッシュモッツァレラ」を発売しました。 ⑥ヘルスケア・健康食品(医療食を含む)では、「ミルク生活」シリーズをご愛用していただいているお客さまから特にご要望が多かったスティックタイプの「ミルク生活スティック10本」と「ミルク生活プラス スティック10本」を発売し、お客さまの利便性に応えました。医療食分野では、3種の食物繊維とシールド乳酸菌®を配合した「MA-ラクフィア」シリーズの0.6kcal/ml、0.8kcal/mlに加えて、新たに1.0kcal/mlの「MA-ラクフィア1.0」(アセプティックバックと紙容器入り)を開発・発売しました(クリニコ社より販売)。 ⑦海外事業では、「シールド乳酸菌®(Lactobacillus paracasei MCC1849株)」が米国でGRAS認証を取得しました。GRASは国際的に広く認知されている米国の食品安全に関する認証制度で、米国の制度において「シールド乳酸菌®」の安全性が評価されたことで、米国での販売が可能となりました。 ⑧学術・研究においては、以下の成果が得られました。◆これまで、ビフィズス菌は赤ちゃんが産まれる際、母親の産道を通って受け継がれること(母子伝播)で腸内に定着することが通説となっておりましたが、アイルランドのコーク大学との共同研究から、ビフィズス菌をはじめとする腸内細菌の家族間伝播は、入浴習慣が家族間で腸内フローラの伝播に関与している可能性があることを見出しました。この研究成果は、オンライン科学雑誌『Scientific Reports』(2019年3月13日付)に掲載されました。◆米国・ミシガン大学との共同研究から、ラクトフェリンがヒトノロウイルスのヒト細胞への感染を抑制することを世界で初めて観察しました。この研究成果は、2019年開催の第14回国際ラクトフェリン会議(於ペルー)にて、ミシガン大学のChristiane Wobus(クリスティアーネ・ウォバス)准教授が発表する予定です。◆ 株式会社DeNAライフサイエンス (東京都渋谷区、代表取締役社長: 瀬川 翔)との共同研究において、日本人にビフィズス菌が多い理由として、乳糖分解酵素の遺伝子型が関与している可能性を確認しました。この研究成果は、オンライン科学雑誌『PLOS ONE』(2018年10月19日付)に掲載されました。 ⑨ 以下の研究開発の成果が表彰されました。◆「クラフト 無垢 大人の熟成チェダー味」と「クラフト 無垢 大人の熟成ゴーダ味」が、昨年に引き続き「iTQi(国際味覚審査機構)2018」で「優秀味覚賞“三ツ星”」と「優秀味覚賞“二ツ星”」を受賞しました。◆「長期保存可能な豆腐の開発及びおからの飼料化」が、一般社団法人日本有機資源協会主催「第5回食品産業もったいない大賞」(協賛:農林水産省、後援:環境省・消費者庁)で「審査委員会委員長賞」を受賞しました。◆「アロエステロール」の研究開発の成果である、「アロエベラ由来植物ステロールの新規保健機能研究と機能性食品への応用」が、日本栄養・食糧学会から、「平成30年度技術賞」を受賞しました。
FY2018|2,840 文字
5 【研究開発活動】(1)研究方針森永乳業グループの強みである乳・乳製品分野を中心に、少子高齢社会に対応できる食品分野を強化すべく技術力の強化を図っています。その方策として、おいしさ、フレッシュさの向上に繋がる乳原料の新規開発や、新たな市場の発掘に繋がるチルドやアセプティックといった当社得意技術を活用した商品、或いは、新たな価値を提供する商品の開発を進めています。また、機能性シーズの研究開発も注力しており、ビフィズス菌やラクトフェリンによるさまざまな健康効果を検証していく他、アロエステロールやペプチドなどの新たな機能性素材の活用についての基礎並びに応用研究も進めています。新商品・新事業を効率的に生み出すため、社外の研究機関や企業とのオープンイノベーションを積極的に活用し、新たな価値を発信できる商品開発を推進してまいります。当社グループの研究開発体制は平成30年6月1日付の組織改正により、下記のとおりとなりました。研究本部食品開発研究所 :乳飲料、デザート、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズの研究開発健康栄養科学研究所 :プレママ・乳幼児から高齢者にむけた栄養食品の研究開発素材応用研究所 :機能性素材・乳素材の研究開発基礎研究所 :腸内フローラ・新素材等の基礎研究フードソリューション研究所:製品の評価、用途・レシピ開発研究企画部 :各研究所の研究計画の統括等 生産本部エンジニアリング部装置開発センター :製造プロセスや機器類の開発・改良 (2)研究開発費当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,747百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品4,733百万円その他13〃計4,747〃 (3)主な研究開発活動①飲料では嗜好性、機能性に特化した商品を開発・発売しました。贅沢気分を演出した「GODIVA ミルクチョコレート」コーヒーを低温抽出した、澄みきった味わいの「マウントレーニア コールドブリュー」香り、コク、味わいそのままにカフェインを97%カット「マウントレーニア デカフェ」シールド乳酸菌®を配合した「乳酸菌と暮らそう」シリーズ(飲料、アイス、プリンで展開) ②デザートでは「おいしさ+健康」を両立させた商品を開発・発売し、ヘルシーデザートのラインナップ強化につなげました。糖質を抑えながらも食べごたえのある「低糖質ココアプリン」他企業とのコラボ商品の取り組みとして、森永製菓株式会社の「森永ホットケーキミックス」の味わいをプリンで表現した「森永ホットケーキ風プリン」カロリー28%・糖質36%カット、カロリー67kcal、豆乳を使用した「やさしさ仕立ての焼プリン」 ③ヨーグルトでは機能性新商品を開発・発売し、ヨーグルトのラインアップを強化しました。ビフィズス菌BB536と、おなかの中でビフィズス菌を元気にする、ラクチュロース(ミルクオリゴ糖)を配合した“スッキリ&ととのえる”機能性ヨーグルト「毎日爽快ヨーグルト」 「塩分、糖分、脂肪分」の3つを同時にケアしたヨーグルト「トリプルアタックヨーグルト」 ④アイスクリームでは、ロングセラー商品から常に新しい味を提供することで、お客さまからの支持を得ました。2種類の異なる宇治抹茶を使用し、見た目の色や味の違い、調和が楽しめる「MOW(モウ)宇治抹茶(夏季数量限定)」抹茶アイスとチーズアイスをうずまき状に混ぜ合わせた「PARM(パルム) 抹茶ティラミス」濃厚ジューシーな味わいが堪能できる果肉入りジェラート「ピノ 魅惑のジェラート グレープ&ベリー」 ⑤チーズでは、クリームチーズデザートという新しいカテゴリーを提案しました。クリームチーズとチョコレートがマーブル上に混じり合う独自製法を確立した「フィラデルフィア クリーミーマリアージュ クリームチーズと贅沢チョコの運命の出会い」 ⑥健康・栄養強化食品(医療食分野も含む)では、幅広いニーズに合わせた商品を開発しました。ベビーフード「おうちのおかず」シリーズ幼児の成長サポート飲料「こどミル」(以下は連結子会社のクリニコにて販売)少量でカロリーとたんぱく質をおいしく効率的に摂取できる「エンジョイ小さなコラーゲンゼリー」リハビリ応援飲料「リハたいむゼリー」はちみつレモン味、小容量ですっきりとした飲み口の栄養補助飲料「すっきりクリミール」とうふ風味の栄養補助食品「豆の富(まめのとみ)」 ⑦海外事業では、インドネシア、パキスタンおよび新市場における育児用ミルクの市場拡大を進めました。パキスタンでは、育児用ミルクの製造・販売の事業開始に向け進めており、新製品開発支援も同時に行っております。米国では、アロエ葉肉入りヨーグルトのパイオニアとして国内市場をけん引してきた技術、ノウハウを生かしたアロエ葉肉入りヨーグルト「alove(アラブ)」を開発しました。 ⑧学術・研究発表については、ビフィズス菌研究に関する発表を中心に実施しました。当社創業100周年記念の一環として当社が主催した国際シンポジウム「腸内細菌と健康~ビフィズス菌研究の新展開」(1月、東京)において、国内外におけるビフィズス菌の特徴や新たな保健機能に関する最新の研究成果を紹介しました。「ビフィズス菌A1」がアルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性について科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。「ビフィズス菌A1」が 軽度認知障害が疑われる方の認知機能を改善する可能性について日本農芸化学会2018年度大会にて発表しました。アイルランドコーク大学 APC Microbiome Instituteとの共同研究で、ビフィズス菌のゲノム情報を活用した素材探索・基礎研究を行い、ロンガム種が乳幼児から高齢者まで幅広く生息しているのを明らかにした論文が科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。 ⑨オープンイノベーションへの参画については、下記のような取り組みを実施しました。「北海道大学COI」に参画をしており、このたび出生率向上と低出生体重児の減少などを目的に、北海道岩見沢市における母子健康調査を開始しました。当社が50年近く進めている腸内フローラ研究の更なる促進を図るとともに、国内における腸内フローラ研究の水準を高めるべく順天堂大学の寄付講座「腸内フローラ研究講座」を開設しました。消化器疾患を中心とする各種疾患と腸内細菌の関連性ならびにプロバイオティクスなどの食品による腸内フローラを介した疾病の効果的な予防法や治療法の開発研究に向け協力を進めてまいります。また、当社は平成26年より機能性素材「ラクトフェリン」などを用いて長野県松本地域の大学と共同で臨床研究を進めており、長野県松本市のヘルスケア分野を中心とした地域産業活性化と市民の健康増進を目的とした支援に対して、紺綬褒状を受章しました。
FY2017|7,599 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発部門では、平成27年7月1日より、食品総合研究所、栄養科学研究所、素材応用研究所、基礎研究所、装置開発研究所、分析センター、および応用技術センターの5研究所、2センターの体制のもと、研究開発活動を行っておりました。 当連結会計年度における6月1日付で、研究開発部門について新たに研究本部制を施行しました。これに伴い研究本部内に「研究企画部」を新設するとともに、栄養科学研究所の内部組織を改編し、「健康栄養科学研究所」と改称しました。 この組織改正の主な目的は以下のとおりです。 各研究開発組織を研究本部内に置くことにより、研究資産や人財の有機的連携・交流を強化し、これらを最大限に活用するなど全体最適な資源配分の下で総合力を発揮できる体制とし、各事業分野に向けた研究開発力を強化します。 また、10月1日付で、「装置開発研究所」を研究本部から独立させ、生産本部エンジニアリング部に「装置開発センター」を設置し、エンジニアリング部との協働による、エンジニアリング業務の一体化と効率化を図ることとしました。 食品総合研究所、健康栄養科学研究所、および素材応用研究所では、関係事業部との連携および研究所間の相互の連携により、商品開発力の増強と研究開発スピードの向上に努め各種商品の研究開発を行っております。基礎研究所では、腸内フローラや新素材に関する研究を進め、事業部門への情報提供のほか、学会などへの情報発信を行っております。分析センターでは、商品の安全性と品質向上のため、分析技術の研究に取り組んでおります。応用技術センターでは、当社グループ商品や乳素材のお客さまにとっての価値を高めることを目的に、レシピの開発と商品の評価を行っております。 当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は5,362百万円であり、セグメント別には以下のとおりです。食品5,351百万円その他11〃計5,362〃 各事業分野別の主な新商品開発、商品改良事項は以下のとおりです。牛乳・乳製品および一般食品を中心とする食品分野では、お客さまニーズの反映と新たな市場開拓を実現できる新技術開発を積極的に進めたほか、従来の技術に新しい製造加工技術を付加し、「おいしさ」、「楽しさ」、「健康」、「栄養」、「環境」に配慮した商品を上市してまいりました。主な新商品、新技術は以下のとおりです。飲料では、「マウントレーニア」シリーズから、「マウントレーニア カフェラッテ マカダミアナッツモカ」、「マウントレーニア カフェラッテ キャラメル&メープル」、「マウントレーニア ラテ・ド・ショコラ ヘーゼルナッツ」、「マウントレーニア リッチカフェラッテ エキストラミルク」、「マウントレーニア ラテ・ド・キャラメル ~トリュフ仕立て~」、「マウントレーニア カフェラッテ オランジュモカ」などを新発売しました。同シリーズで、使用する原材料の素材を厳選しておいしさにこだわった「SELECTIVE(セレクティブ)」シリーズを立ち上げ、「マウントレーニア SELECTIVE 香るラテ/芳醇ショコラ」の2品を新たに発売いたしました。「リプトン」ブランドの飲料では、「リプトン ライチティー」、「リプトン ビターショコラのミルクティー」、「リプトン グリーンアップルティー」、「リプトン ミントティーラテ」、「リプトン ティーエスプレッソ」、「リプトン TeaSmoothie(ティースムージー) アップルミックス / 洋梨ミックス」、「リプトン パインアップルティー」、「リプトン ショコラ・テ・オ・レ」、「リプトン THEミル挽(び)き」、「リプトン グレープティー」、「リプトン ゆずティー」、「リプトン マスカットティー」を新発売しました。その他、森永製菓コラボ商品として、「小枝チョコレートドリンク」、「ダース/ミルクドリンク」などを新発売しました。デザートでは、「体脂肪計タニタの社員食堂」がベストセラー書籍となった株式会社タニタと共同し、『おいしさ』と『満足感』を実現した「タニタ食堂®の100kcalデザート」のシリーズとして、「木いちごソース バニラプリン」、「スイートポテトプリン」、「レアチーズプリン オレンジソース」などを発売しました。毎日の生活に配慮し、低糖質かつカロリーを抑えたデザート「おいしい低糖質プリン」シリーズとして、「おいしい低糖質プリン カスタード/抹茶」、「おいしい低糖質プリン カスタード/ミルクココア」を発売しました。日本で唯一の“ツインカップ”デザートでは、「toronne(トロンヌ)」シリーズからは「toronne(トロンヌ) 濃艶(こいつや)黒みつ 抹茶プリン」、「toronne(トロンヌ) 黄金カラメル クリーミープリン」を新発売しました。また、ソースが主役のツインカップデザート「リッチソースプラス」シリーズより、「リッチソースプラス アフォガート風プリン」、「リッチソースプラス キャラメルラテ風コーヒーゼリー」を新発売しました。ツインカップ形状のデザートとは、小カップ(ソース)と大カップ(デザート)の2つが一体になった容器形態です。小カップを折り曲げてソースをかけることでおいしさが完成するデザートとなっています。食べる直前にソースをかける“作りたてのおいしさ”、ソースをかける際に手が汚れにくく捨てやすい“利便性”をお客さまに体感していただけます。ヨーグルトでは、定番の森永アロエヨーグルトシリーズからは、「森永アロエヨーグルト ゴールドキウイ」、「森永アロエヨーグルト ぶどう」、「森永アロエヨーグルト グレープフルーツ」、「森永粒ゴロゴロアロエ&ヨーグルト」、「森永アロエヨーグルト マスカット」、「森永アロエヨーグルト みかん」などを新発売しました。「アロエステロール®」を利用した商品としては、「アロエステヨーグルトドリンク」と「アロエステヨーグルト」の2品を発売しました。日本初の国産ギリシャヨーグルトとして開発した、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズから「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ パインソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ Sweets(スイーツ) タルトレモンソース付」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ キャラメルソース付」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ ぶどうソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ ブルーベリーソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ Sweets モンブランソース付」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ オレンジソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ Dolce(ドルチェ) ティラミスソース付」を発売しました。「ビフィズス菌BB536」を配合した「ビヒダスヨーグルト」シリーズから「ビヒダス ヨーグルト CREAMY(クリーミー) バニラ/いちご 4ポット」、「ビヒダス ヨーグルト CREAMY はちみつ 4ポット」、ボトルタイプのキャップ付き紙容器(以下ボトル容器)入りで、ヨーグルトカテゴリーにおける、“食べる”、“飲む”に続く、新提案“かける”タイプの「ビヒダス とろっとかける プレーンヨーグルト」などを新発売しました。その他、ドリンクヨーグルトとして、“濃厚でとろける乳のコク”を味わえる「KOKU(コク) のむヨーグルト」シリーズの「KOKU(コク) のむヨーグルト ダブルベリー/マンゴー」、「KOKU(コク) のむヨーグルト マンダリンオレンジ」を新発売しました。アイスクリームでは、定番の「PARM(パルム)」シリーズから「PARM(パルム) ザ・オランジェット(1本入り)」、「PARM(パルム) ストロベリー&ホワイトチョコ(6本入り)」、「PARM(パルム) バニラホワイトチョコ(6本入り)」、「PARM(パルム) ヘーゼルナッツチョコ(1本入り)」、「PARM(パルム) チョコレート&チョコレート~プラリネ仕立て~(6本入り)」を発売しました。新しく生まれ変わった「MOW」シリーズより、「MOW(モウ) ダブルフロマージュ」、「MOW(モウ) あずき」、「MOW(モウ) イタリアンマロン」、「MOW(モウ) バニラ」、「MOW(モウ) 宇治抹茶」、「MOW(モウ) チョコレート~エクアドルカカオ~」を発売しました。ロングセラーブランド「ピノ」シリーズからは、40周年記念アソート「ピノ ハッピーベリー」のほか、「ピノ 香ばしアーモンドキャラメル」、「ピノ 熟成抹茶」などを発売し、高級感や贅沢感が感じられる高単価の「ピノ ソレイユパッション」、「ピノ アロマショコラ」を限定発売しました。その他、新しい食感のアイスとして、「サンキスト まるで果実食感 りんごバー」、「やわり 羊羹風アイス&宇治抹茶氷」などを発売しました。チーズでは、「フィラデルフィア」ブランドから、新技術による、スライスタイプでは日本初の3層構造チーズ「フィラデルフィア 贅沢3層仕立ての濃厚クリーミーチーズ」を新発売しました。当社独自の新製法による雑味のないチーズのうま味となめらかな食感を実現した「クラフト 無垢 大人の熟成チェダー味」、「クラフト 無垢 大人の熟成ゴーダ味」を新発売しました。その他、「クラフト 細切り」シリーズより、「クラフト サラダのための細切りチーズ」を、「クラフト 小さなチーズケーキ」シリーズより、「クラフト 小さなチーズケーキ ストロベリー」を発売しました。その他、機能性表示食品として、「ビフィズス菌BB536」を機能性関与成分とした、「PREMiL(プレミル) 毎日のカラダに」、小型カプセルタイプのサプリメント「ビヒダス BB536」、「森永 BB536」を発売しました。業務用食品素材では、乳原料を酵素処理させてバターの特徴的な風味を強化した乳風味強化素材「バターファイン」や、新規開発油脂を活用し、口どけ、保形性を従来より向上させ、冷凍耐性を付与した業務用コンパウンドクリーム「ハイホイップDX」、「ハイホイップEX」を発売しました。容器包装開発では環境や社会に配慮し、ヨーグルト・デザート等の樹脂カップの軽量化、紙カップ、チーズ用フィルムなどの薄肉化、軽量化および各種商品の外装ダンボールの原紙坪量軽減などに取り組み、資源の有効活用、廃棄物削減を積極的に推進しました。また、ユニバーサル・デザインの実現にも取り組みました。子ども向けの栄養食品分野では、育児用ミルクの分野で、特別用途食品の許可基準変更に対応してビオチンと、国際規格に合わせたL-カルニチンの新たな配合を順次進め、「森永はぐくみ」、「森永E赤ちゃん」、「森永ARミルク」のリニューアルを行いました。昨年発売した幼児向けゼリー飲料「フルーツでおいしいやさいジュレ」は、野菜入りのおやつを食べさせたいママと、自分で食べたいというお子さまの両方に好評で、新たに「紫の野菜とくだもの」を加え4品種となりました。さらに、野菜を50%に増やした「野菜をもっと!やさいジュレ」シリーズとして「20種類の野菜とくだもの」、「たっぷり緑黄色野菜とくだもの」を新発売し、全6品種となりました。また、お客さまからの年間約100件にのぼるご要望に応え、大人に適した栄養素組成で、当社独自の機能性素材(ビフィズス菌、ラクトフェリン、シールド乳酸菌)を配合し、乳のチカラで健康をサポートする大人向けの粉ミルク「ミルク生活」を、通信販売限定で発売しました。妊娠期・授乳期の女性向けサプリメント「ママのDHA」は、カプセル原料を動物性のゼラチンから植物性に、精製魚油を高純度タイプに変更し、小粒で、口あたりが柔らかく飲みやすく改良いたしました。ゼラチン不使用のため、アレルギー物質(27品目)の表示が該当無しとなり、ご利用いただける対象が広がりました。パキスタンでは、幼児用の「BF‐3」の大容量タイプ、学童用粉ミルク「Chil School」を新発売するなど、これらミルクの需要が高まっており、パキスタンにおいて新工場建設を決定しその支援も行っております。医療食分野では、予め水分含量を高くした流動食は、病院施設の現場で加水の手間が省けることから近年要望が多く、ラインアップの強化を進めています。「MA-ラクフィア0.6」「MA-ラクフィア0.8」は、バッグタイプ流動食として初めて当社素材の「シールド乳酸菌」を配合し、さらに3種の食物繊維を併せることによってご利用される方の腸内環境に配慮した商品として新発売しました。栄養補助食品では、リハビリ時の栄養補給にあわせた「リハたいむゼリー」が、医療現場をはじめとして「たんぱく質」補給飲料として好評を得ており、「マスカット味」に続き「もも味」を新発売し、2品種となりました。食が細い方のために、40gと少量の摂取でエネルギー100kcalとたんぱく質5gを摂取できる「エンジョイ小さなハイカロリーゼリー」は今年も2品(いちご味とマスカット味)を追加発売し6品種としました。そのまま温めなくても手軽においしいやわらかご飯とおかずソースがセットになった「やわらか亭」シリーズは、復興庁主催の復興支援インターンに参加した学生による提案を活かし「穴玉丼」を開発しました。お肉を食べたいとのお客さまのご要望に応え、「牛丼」、「酢豚丼」も追加し、全11品種となりました。機能性素材分野では、ビフィズス菌、ラクトフェリン、乳たんぱく質や各種ホエイ素材、乳ペプチド、アロエベラ素材、ラクチュロースなどの製造・品質確保、健康食品などへの応用、機能素材としての販売における学術支援、及びこれらの素材によるさまざまな健康機能性に関する臨床応用研究を研究医療機関と共同で推進しております。ビフィズス菌については、ヒト常在性ビフィズス菌(HRB:Human Residential Bifidobacterium)は非常在性ビフィズス菌(non-HRB)に比べて、母乳中の抗菌物質リゾチームに対する耐性が優れており、その機序解析を実施し、日本乳酸菌学会2016年度大会(2016年7月9日~10日)で発表いたしました。また、当社独自の「ビフィズス菌BB536」および「ビフィズス菌M-63」について、マレーシアのマレーシアサインズ大学(Universiti Sains Malaysia)と共同研究を行い、ビフィズス菌BB536の長期摂取による幼児の風邪症状の発症ならびに罹患日数に対する改善効果、ならびに、ビフィズス菌M-63の摂取による洪水災害後の被災者への精神状態改善効果が確認され、これらの研究成果を、日本農芸化学会2017年度大会(2017年3月17日~20日、京都)にて発表しました。さらに、次世代シーケンサーを用いた腸内菌叢研究成果のひとつとして、日本人における加齢に伴う腸内細菌叢の変化に関する研究がオンライン科学雑誌『BMC microbiology』(2016年5月25日付)に掲載され、アクセス数の多いTOP3に選ばれるなど注目を集めております。中でもビフィズス菌については追加で詳細な解析を行い、国内外の学会にて発表を行いました(腸内細菌学会、Propiobifido2016(9月21~23日、アイルランド)、 台湾の学会)。なお、長年にわたる当社のビフィズス菌・乳酸菌の研究が認められ、研究テーマ「ビフィズス菌・乳酸菌の保健機能と応用技術に関する研究」が、日本酪農科学会(2016年9月9日、東京)において学会賞を受賞しました。また、免疫力を高める作用に着目して、ヒトの腸管から見出された乳酸菌Lactobacillus paracasei MCC1849株の摂取が、風邪などの自覚症状に及ぼす効果について、九州女子大学 近藤順子准教授、三浦公志郎教授との共同研究を実施しました。今回、乳酸菌L. paracasei MCC1849株の摂取によって、風邪の自覚症状が低下し、症状が軽減する可能性を見出しました。本研究結果は、日本食品免疫学会第12回学術大会(2016年11月9~10日、東京)にて発表しました。ラクトフェリンは、人などの哺乳類の乳汁や唾液などに含まれるたんぱく質で、抗菌・抗ウイルス活性や免疫調節作用などさまざまな生理機能を示すことが知られています。当社では1963年から50年以上にわたり、ラクトフェリンの様々な生理機能の研究を進めています。長野県松本市、信州大学と産官学連携で、ラクトフェリンの摂取が冬季感染症の発症、症状に及ぼす効果の共同研究を実施し、ラクトフェリンの摂取が、感染性胃腸炎の発症率を低下させ、下痢の有症期間を短縮させることを確認しました。本研究結果は、信州大学医学部衛生学公衆衛生学教室(野見山哲生教授)より、日本ラクトフェリン学会第7回学術集会(2016年10月30日、昭和大学)にて発表され、日本ラクトフェリン学会 学会賞・冨田賞(応用部門)を受賞しました。また、ラクトフェリンと共に、乳汁や唾液に存在する酵素ラクトパーオキシダーゼを配合した機能性食品素材「オーラバリア®」を開発し、通信販売用タブレットを販売してきました。機能性食品素材「オーラバリア®」を配合した食品の摂取により、口内フローラ(口腔内細菌叢(そう))が改善される可能性を見出しました。本研究結果を、日本歯科衛生学会第11回学術大会(2016年9月17~19日、広島)にて発表しました。なお、本研究は、昭和大学歯学部 弘中祥司教授をはじめとする研究グループと共同で実施しました。牛乳中のたんぱく質を独自の技術で分解したカゼインペプチドの生理作用について、東京大学と共同研究を実施し、その結果を報告した研究論文が、第29回 日本体力医学会の学会賞を受賞しました。本学会賞は、2015年に日本体力医学会の英文誌(JPFSM)に掲載された論文の中から選出され、日本体力医学会大会会期中の2016年9月25日に、表彰式および受賞講演が行われました。アロエベラに関する研究では、ヒト皮膚3次元モデルにおいて、紫外線照射による皮膚細胞のダメージが「アロエステロール®」の添加により予防されることを確認しました。これらの研究結果を、第70回日本栄養・食糧学会大会(2016年5月13日~15日、兵庫)にて発表しました。なお、この演題は、日本栄養・食糧学会のトピックス演題に選出されました。
FY2016|8,695 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発部門では、従前は食品総合研究所、栄養科学研究所、食品基盤研究所、装置開発研究所、分析センター、および応用技術センターの4研究所、2センターの体制のもと、研究開発活動を行っておりました。当連結会計年度における7月1日付で、研究開発部門の一部について以下の組織改正を行いました。食品総合研究所の乳素材応用開発機能と食品基盤研究所の機能素材応用開発機能および基礎研究機能を再編し、新たに「素材応用研究所」、「基礎研究所」を新設いたしました。これに伴い食品基盤研究所を廃止しました。その他の組織は従前のとおりです。これにより、当社グループの研究開発部門は、食品総合研究所、栄養科学研究所、素材応用研究所、基礎研究所、装置開発研究所、分析センター、および応用技術センターの5研究所、2センターの体制のもと、「乳の優れた力を基に新しい食文化を創出し、人々の健康と豊かな社会づくりに貢献する」という経営理念のもと「健康に寄与する商品」、「安全で品質の高い商品」、「おいしくて使いやすい商品」、「楽しさや安らぎを提供する商品」をお客さまにお届けするよう研究開発活動を行っております。組織改正の目的は以下のとおりです。・食品の付加価値向上に大きく貢献することが期待されている機能性素材を使用した商品提案力を高めるため、素材の応用開発力を更に強化します。新たに「素材応用研究所」を設立し、乳素材等の開発機能と機能性素材開発機能とを統合して研究開発資源を集中することにより、開発ノウハウの共有、技術の相互活用を図るとともに、素材に係る事業部門との有機的な連携を図り、顧客市場からのニーズの反映と提案力の強化に結び付けます。・新技術・新素材の開発に関するシーズ探索や腸内フローラに関する当社の研究は、分子レベル、遺伝子レベルでの基礎・先進的研究を推進していくことにより、食品の高機能化、製品の差別化とともに、疾病予防等、食と医の健康価値向上における社会的要求に応え、当社の今後の事業発展に大きく貢献できることが期待されています。新たに「基礎研究所」を設立し、同分野に対する研究資源を集中させ、専門研究員を配置することにより、基礎研究レベルの更なる向上を図ります。 食品総合研究所、栄養科学研究所、および素材応用研究所では、関係事業部との連携により、商品開発力の増強と研究開発スピードの向上に努め各種商品の研究開発を行っております。また、これらの研究所は、相互に連携し、それぞれの研究成果をもとに、各種商品の研究開発を行っております。基礎研究所では、前述の通り、腸内フローラ研究や新素材に関する研究を進め、事業部門への情報提供のほか、学界などへの情報発信を行っております。装置開発研究所では、製造プロセスや機器類の開発・改良を担当し、分析センターでは、商品の安全性と品質向上のための分析技術の研究に取り組んでおります。応用技術センターでは、当社製品や乳素材のお客さまにとっての価値を高めることを目的に、レシピの開発と製商品の評価を行っております。当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は4,965百万円であり、セグメント別には、次のとおりであります。 食品4,948百万円その他16〃計4,965〃 各事業分野別の主な新製品開発、製品改良事項は以下の通りです。牛乳・乳製品および一般食品を中心とする食品分野では、お客さまニーズの反映と新たな市場開拓を実現できる新技術開発を積極的に進めたほか、従来の技術に新しい製造加工技術を付加し、「おいしさ」、「楽しさ」、「健康」、「栄養」、「環境」に配慮した商品を上市してまいりました。主な新商品、新技術は以下のとおりです。飲料では、「マウントレーニア」シリーズの飲料では、「マウントレーニア ダブル クリーミーエスプレッソ」、「マウントレーニア カフェラッテ キャラメルバニラ」、「マウントレーニア カフェラッテ 焦がしキャラメルラテ」、「マウントレーニア カフェラッテ カフェココア」、「マウントレーニア ラテ・ド・ショコラ」などを新発売しました。同シリーズで、コーヒーとミルクの“質”“量”“製法”すべてにこだわりぬいた「マウントレーニア」史上最も贅沢なカフェラテ「マウントレーニア リッチカフェラッテ」、「マウントレーニア リッチカフェラッテ 砂糖不使用」を新容量180mlで新たに発売いたしました。「リプトン」ブランドの飲料では、「リプトン紙パック」シリーズを2年ぶりに大幅リニューアルし「リプトン レモンティー/ミルクティー/ピーチティー/アップルティー」を発売しました。ユニリーバ社が特許を取得した“ティーエッセンス茶葉”を配合し、茶葉本来の清々しく、爽やかな香りを強化しました。また、厳選した“上質な産地指定茶葉”を使用し、その茶葉本来の味わい・香りをお届けする、茶の専門家・リプトンがすべてにこだわったプレミアムシリーズである「サー・トーマス・リプトン」シリーズから、「サー・トーマス・リプトン ダージリンストレートティー」、「サー・トーマス・リプトン アールグレイミルクティー」を新発売しました。たんぱく質摂取不足の解消をサポートするものとして、栄養価が高く消化吸収性が良い“乳たんぱく質”を手軽においしく摂取できる「GO-UP」シリーズで、飲料2品(ヨーグルト風味/バナナミルク味)を発売しました。その他、野菜、果物、ミルクが手軽に摂れてミキサーで作ったような食感を楽しめる「Vegeet スムージー」シリーズなどを新発売しました。デザートでは、「体脂肪計タニタの社員食堂」がベストセラー書籍となった株式会社タニタと共同し、『美味しさ』と『満足感』を実現した「タニタ食堂®の100kcalデザート」のシリーズ製品として、「パンナコッタ シチリアレモンソース」、「かぼちゃプリン」、「焙煎抹茶ミルクプリン」、「はちみつレモンプリン」を発売しました。スプーンがたつほど濃密な食感と、凝縮された素材の濃い味わいをお楽しみいただける新しいデザート「超濃密」シリーズの、「超濃密レアチーズ」、「超濃密プリン 贅沢カスタード」、「超濃密プリン イタリア産マロン」、「超濃密プリン 芳醇なメープル」を新発売しました。「森永牛乳プリン」発売20周年記念商品として「森永プレミアム牛乳プリン」を発売しました。日本で唯一の“ツインカップ”デザート「toronne(トロンヌ)」シリーズを新発売しました。“ツインカップ”とは、小カップ(ソース)と大カップ(デザート)の2つが一体になった、小カップを折り曲げてソースをかけることができるという特長がある容器形態です。召しあがる直前にソースをかけることで得られる作りたての“おいしさ”、デザートと色鮮やかなソースの“コントラスト”、ソースをかける際に手が汚れにくく捨てやすい“利便性”、カップを折り曲げてソースをかけることの“楽しさ”を、新たな価値としてご提供いたします。その他、“ロカボ”=ゆるやかな糖質制限、に対する関心の高まりを受け、低糖質かつカロリーを抑えたデザート「おいしい低糖質プリン カスタード/抹茶」などを新発売しました。ヨーグルト分野では、“美しさを内側から”サポートする新たなヨーグルト商品として美容食品成分「アロエステロール®」を含有した「アロエステヨーグルトドリンク」と「アロエステヨーグルト」の2品を新発売しました。 「アロエステロール®」とは、森永乳業が10年以上に亘る長い研究の末に発見した、アロエベラ葉肉に含まれる美容食品成分です。アロエベラの葉7.5tから僅か1gしか取れない非常に希少な成分で、国内で10件以上の用途特許を取得しております。また、定番のアロエシリーズからは、アロエヨーグルトに各種果汁を使用した「森永アロエヨーグルト ベリーミックス」などを新発売しました。日本初の国産ギリシャヨーグルトとして開発した、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」シリーズから「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ グレープフルーツソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ ピーチソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ キウイソース入」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ Sweets(スイーツ) カシスグラッセソース付」、「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ ブラッドオレンジソース付」を発売しました。「ビフィズス菌BB536」を配合した「ビヒダスBB536」シリーズから「ビヒダスヨーグルト Creamy(クリーミー) バニラ 4ポット」、「ビヒダスヨーグルト Creamy(クリーミー) いちご 4ポット」などを新発売しました。アイスクリームでは、定番の「PARM(パルム)」の「フルーツPARM(パルム)」シリーズから「フルーツPARM(パルム)ストロベリー」を発売しました。「フルーツPARM(パルム)」は、フルーツシャーベットとしっとりなめらかなアイスを果汁&果肉入りコーティングで包んだアイスバーです。使用しているフルーツシャーベットは、配合と製造条件の研究を重ね、一般的な氷菓よりキメが細かく緻密な氷結晶にすることで、なめらかな食感を実現し、コーティング部分は果汁&果肉入りコーティングに浸した後、急速硬化することで、濃厚な果実の味わいを閉じ込めると同時に、噛み出しやわらかな食感に仕上げることにより「PARM(パルム)」の特長である"なめらかさ"に加えて"濃厚でさわやかな果汁感あふれる味わい"をお楽しみいただける製品に仕上げました。定番のチョコレートタイプの「PARM(パルム)」シリーズから「PARM(パルム)アーモンド&チョコレート」、「PARM(パルム) ダークショコラ(1本入り/6本入り)」、「PARM(パルム)ザ・抹茶」、「PARM(パルム)抹茶ラテ(6本入り)」を発売しました。MOWシリーズは、通年品3品を大幅にリニューアルし、「MOW(モウ)バニラ」、「MOW(モウ)抹茶」、「MOW(モウ)生チョコ仕立て」を発売しました。また、「MOW(モウ)ストロベリー&フロマージュ」、「MOW(モウ)ホワイトミント」、「MOW(モウ)あずき」、「MOW(モウ)ラムレーズン」、「MOW(モウ)トリプルベリー」を期間限定発売しました。2016年度に発売40周年を迎えるロングセラーブランド「ピノ」をリニューアル発売しました。いつ食べてもおいしい飽きのこない味を目指し、アイスクリーム部分の濃厚感を高め、後味のキレを良くした風味にリニューアルしました。その他、「ピノ」シリーズからは、「ピノ 薫るアロマ珈琲」、濃厚さとフルーツの爽やかさ、香り立ちを両立させた「ピノ ルージュベリー」、「ピノ ベルベットショコラ」などを期間限定で発売しました。チーズでは、新たなチーズ活用法の提案、喫食シーン拡大に伴う新規需要を創出することによる市場活性化をテーマに開発を行っています。「クラフト フィラデルフィアクリームチーズ」シリーズからは、「クラフト フィラデルフィアクリームチーズ6P ローストオニオン」を新発売しました。“ご自宅で簡単バル気分”をお届けするおつまみチーズ「クラフト チーズバルスタイル ローストガーリック味/チョリソー味/ローストチキン味」を新発売しました。おいしさを損なわずにコレステロールハーフを実現した「クラフト とろけるスライスハーフ」を新発売しました。チーズ料理が手軽に、おいしく生まれ変わるシュレッドチーズ「クラフト チーズにおまかせ ピッツァを本格派に モッツァレラ100%/グラタンを美味しく 3種のチーズブレンド」を新発売しました。「クラフト小さなチーズケーキ」では、世界のチーズケーキの楽しみ方やその土地をイメージして開発した「クラフト 小さなチーズケーキ ~世界の国から~」シリーズとして、タイのデザート「カオニャオマムアン」をイメージしたチーズケーキ「マンゴー&ココナッツ」、オーストラリアの定番のお菓子「レミントン」をイメージしたチーズケーキ「チョコ&ココナッツ」、ニュージーランドのポピュラーな定番アイス「ホーキーポーキー」をイメージした「キャラメル&バニラ」を期間限定で発売しました。業務用食品素材では、少量添加でミルクのコクを増強できる“ミルク”の風味を濃縮したペースト状の「森永ミルクファイン」を新発売しました。容器包装開発では環境や社会に配慮し、ヨーグルト・デザート等の樹脂カップの軽量化、紙カップ、チーズ用フィルム等の薄肉化、軽量化および各種製品の外装ダンボールの原紙坪量軽減等に取り組み、資源の有効活用、廃棄物削減を積極的に推進しました。また、粉乳分野のロングセラー商品、クリーミング・パウダー「クリープ」の容器について、発売55周年を機に、ガラス瓶タイプの容器を“プラスチックボトル”に一新しました。容器重量では従来比で約5分の1に軽量化し、さらに形状にも「くびれ」を付けることで、シニアや女性問わず、誰にでも強い力なしで手軽に使えるユニバーサル・デザインを実現しました。子供向けの栄養食品分野では、キッズの栄養をサポートするグローイングアップミルクとして「こどもの“足りない” 栄養を応援するミルクシリーズ(通称「こどミル」)」を新発売しました。「こどミル」は、食べむら・偏食の子供に不足しがちな鉄・カルシウム、DHAをはじめとした16種類のビタミン・ミネラルをバランスよく、おいしくサポートします。手軽に飲めるドリンクタイプ2種類(「イチゴ&ミルク」、「バナナ&ミルク」)と、溶かして飲むスティックタイプ2種類(「イチご&ミルク」、「バニラ&ミルク」)です。スティックタイプは2種類のビフィズス菌、ラクトフェリンも配合しました。野菜入りのおやつを食べさせたいママと、自分で食べたいというお子さまの両方のニーズを満たす「フルーツでおいしいやさいジュレ」3種類(「黄色の野菜とくだもの」、「赤い野菜とくだもの」、「緑の野菜とくだもの」)を新発売しました。優しい味わいとともに小さいお子さまにも安心してお使いできるよう誤飲防止のラージキャップを採用しました。好評のベビーフード「大満足ごはん」も8種の新メニューを追加発売しました。この時期のお子さまの食生活をサポートします。また、満1歳からのフォローアップミルク「森永チルミル」はラクチュロース・ラフィノースに加え母乳中にも含まれるガラクトオリゴ糖を配合し、よりビフィズス菌優位の腸内環境に配慮しました。また、特別なケアが必要な低出生体重児用の「森永GP-P」、ミルクアレルギー用の「森永ニューMA-1」、「森永MA-mi」、「森永低脂肪MA-1」、無乳糖食品 「森永ノンラクト」は、微量成分の含有量を調整しリニューアルしました。インドネシアでは無乳糖乳「NL-33」リニューアル、中国においては、育児用ミルク3品種に関し、同国ラベル法規の変更等にあわせてパッケージリニューアルを行いました。医療食分野では、消化吸収に配慮したたんぱく質配合の「E-3」、たんぱく質・ナトリウム含量に配慮した「E-7Ⅱ」・「E-7Ⅱ0.6」「E-7Ⅱ0.8」、食物繊維配合流動食の「ディムス」を、栄養機能食品としてリニューアルしました。たんぱく質調整流動食「レナジーU」はアセプバックタイプを追加発売しました。さらに、手軽に水分補給いただける、大容量の水分補給ゼリー「アクトウォーター」を新発売しました。栄養補助食品では、リハビリ時の栄養補給にあわせた「リハたいむゼリー」を新発売しました。食が細い方のために、少量の摂取でエネルギーを補える「エンジョイ小さなハイカロリーゼリー」は2品(チーズケーキ味、レモン味)を追加発売し、温めなくても手軽に美味しいやわらかご飯とおかずソースがセットになった「やわらか亭」も中華丼と納豆ごはんを追加発売し8品種としました。豊かな食生活をサポートします。その他の事業分野では、微酸性電解水製造装置「ピュアスター」において、電気分解技術を集約した電解水製造モジュール「ピュアスター・スマート」をFOOMA JAPAN 2015(国際食品工業展 2015年6月)に出展しました。「ピュアスター・スマート」は電解槽に電源と塩酸を供給するだけで、自動で電気分解する組込用モジュールです。これらの技術開発に関する特許については、2015年に国内で6件、外国で7件が登録されました。ピュアスター μ-Clean (300L/H、飲食店の厨房やスーパーのバックヤード等小規模向け小型普及機)をリニューアルし、約40%小型化して、狭い設置スペースに対応したμ-Clean Ⅱを2016年3月に発売しました。また、麻布大学獣医学部との共同研究でピュアスター生成水がバイオフィルムを形成した菌に対して殺菌効果があるという新たな効果が明らかになりました。本研究は、「微酸性電解水が乳房炎由来菌株産生バイオフィルムに及ぼす影響」の題目で「日本家畜衛生学会第83回大会」(2015年12月、東京)で発表しました。機能性素材分野では、ビフィズス菌、ラクトフェリン、乳たんぱく質や各種ホエイ素材、乳ペプチド、アロエベラ素材、ラクチュロースなどの製造・品質確保、健康食品などへの応用、機能素材としての販売における学術支援、及びこれらの素材によるさまざまな健康機能性に関する臨床応用研究を研究医療機関と共同で推進しております。ビフィズス菌については、当社独自の「ビフィズス菌BB536」について、理化学研究所、および慶應義塾大学先端生命科学研究所との共同研究にて、「ビフィズス菌BB536」の生理機能の機序解析に取り組み、腸内細菌叢(そう)に与える影響について評価いたしました。その結果、「ビフィズス菌BB536」は自らが作り出す酢酸や乳酸などの有機酸や葉酸などのビタミンB群といった有用物質に加え、ヒト腸内細菌叢と相互作用することで、ビフィズス菌以外が作る酪酸やビオチンといった有用物質の量を増加させているという研究結果を得ました。「ビフィズス菌BB536」を機能性関与成分とした機能性表示食品として、「PREMiL(プレミル) 毎日のカラダに」、「ビヒダス のむヨーグルト」、「ビヒダス のむヨーグルト 脂肪ゼロ」、小型カプセルタイプのサプリメント「ビヒダス BB536」を発売しました。ラクトフェリンは、人などの哺乳類の乳汁や唾液などに含まれるたんぱく質で、抗菌・抗ウイルス活性や免疫調節作用などさまざまな生理機能を示すことが知られています。当社では1963年から50年以上にわたり、ラクトフェリンの様々な生理機能の研究を進めています。第12回ラクトフェリン国際会議(2015年11月、名古屋)では、当社からは共同研究を含めて、ラクトフェリンとそのペプチドの抗ノロウイルス作用、腸管上皮細胞への取込やインターフェロン産生増強、小児での感染症臨床試験、30年にわたる育児用ミルクへの利用の紹介など、11題の発表を行いました。また、ラクトフェリンと共に、乳汁や唾液に存在する酵素ラクトパーオキシダーゼを配合した機能性素材「オーラバリア®」を開発し通信販売用タブレットを販売してきましたが、2015年10月にはトローチ型の店舗販売用タブレットを発売しました。大学等との共同研究により、オーラバリアの摂取が短時間で口臭を抑制すること、2ヶ月間の摂取で高齢者口腔内の歯周病菌数を低下させることが示され、いずれも国際学術雑誌への論文掲載を予定しております。牛乳中のたんぱく質を独自の技術で低分子化(分解)したペプチドに関しては、「トリペプチドMKP」(3種類のアミノ酸、メチオニン、リジン、プロリンがつながった物質)およびそれを含有するCH-3(乳たんぱく質中のカゼインを数種類の酵素により低分子化することで得られるペプチド混合物)に関して、アルツハイマー病モデル動物を用いたアルツハイマー病予防効果の検討を行いました。その結果、乳由来ペプチドの摂取により、空間認識力の改善が確認され、アルツハイマー病の発症リスクを抑える可能性を明らかにしました。この結果を、第34回日本認知症学会学術集会(2015年10月、青森)にて発表しました。「トリペプチドMKP」配合の明日の記憶をサポートする素材を業務用チャネルで「ブレインペプチド」として新発売しました。アロエベラに関する研究では、「アロエステロール®」含有ヨーグルトの摂取により、皮膚水分蒸散量の低下および、皮膚粘弾性が増加することを予備検討で確認しました。さらに、和歌山県立医科大・皮膚科との共同研究で、二重盲検下での臨床試験を実施し、「アロエステロール®」含有ヨーグルトの摂取により、皮膚水分量、皮膚粘弾性およびコラーゲン密度スコアが増加することを確認しました。この結果を、日本農芸化学会2016年度大会(2016年3月、北海道)にて発表しました。「アロエステロール®」を利用した商品としては、前述のとおり、「アロエステヨーグルトドリンク」と「アロエステヨーグルト」の2品を新発売しました。