塩水港精糖(2112)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 274 | 7 | 5 | 1 | 7.2 | 20.3 | — | 30.6 |
| FY2017 | 269 | 8 | 9 | 13 | 10.9 | 33.5 | 5.0 | 33.3 |
| FY2018 | 260 | 10 | 8 | 14 | 9.5 | 31.0 | 5.0 | 36.0 |
| FY2019 | 257 | 11 | 8 | 6 | 8.7 | 28.7 | 6.0 | 36.3 |
| FY2020 | 237 | 10 | 8 | 3 | 7.8 | 28.6 | 5.0 | 36.4 |
| FY2021 | 251 | 8 | 6 | 4 | 5.9 | 22.4 | 5.0 | 39.7 |
| FY2022 | 280 | 6 | 5 | 1 | 4.5 | 18.3 | 5.0 | 42.6 |
| FY2023 | 316 | 15 | 15 | 19 | 10.8 | 54.0 | 5.0 | 49.8 |
| FY2024 | 325 | 29 | 21 | 32 | 12.9 | 77.9 | 9.0 | 56.5 |
| FY2025 | 330 | 30 | 28 | 15 | 13.4 | 100.6 | 15.0 | 64.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
塩水港精糖は、長年の歴史を持つ製糖会社であり、一定のブランド認知度は存在するものの、特許や強力なブランド力に裏打ちされた無形資産は限定的である。他社製品との差別化が明確ではなく、価格競争に陥りやすい。
製糖製品は、最終消費財においてはブランドへのこだわりが限定的であり、業務用においても代替品への切り替えコストは低い。顧客が他社製品に切り替える際の障壁はほとんどないと考えられる。
製糖業においては、ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。生産者や販売チャネルとの関係性は重要だが、それが直接的な競争優位性につながるネットワーク効果とは言えない。
製糖業は、原料調達(サトウキビ、てん菜)や生産プロセスにおける効率化がコスト競争力に影響を与える。同社は長年の経験から一定のノウハウを有している可能性があるが、大規模な設備投資や原料調達における圧倒的な優位性はない。
売上高は3000億円台であり、一定の規模は有している。しかし、グローバルな大手製糖メーカーと比較すると規模の経済性は限定的であり、原料調達や販売チャネルにおける交渉力で圧倒的な優位性を築くには至っていない。
競合との比較優位
日本甜菜製糖はてん菜由来の砂糖・オリゴ糖に強みを持つ。塩水港精糖はサトウキビ由来も扱うが、てん菜分野での差別化は限定的。両社とも原料価格変動の影響を受けやすい。
伊藤忠製糖は、製糖事業に加え、機能性素材や食品原料なども手掛ける。塩水港精糖と比較して事業ポートフォリオの多様性があり、リスク分散の観点では優位性がある可能性がある。
強気シナリオ
原料価格の安定化と製品価格の上昇による収益性の改善
高付加価値製品の開発・投入による利益率向上
コスト削減努力の継続による競争力の維持・向上
弱気シナリオ(モート侵食)
原料価格の高騰と製品価格の低迷による収益悪化
競合他社による価格攻勢や新製品投入への対応遅れ
健康志向の高まりによる砂糖消費量の長期的な減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
原料価格の急騰、製品価格の低迷、健康志向の高まりによる砂糖需要の減少といった複合的な要因により、収益性が著しく悪化し、PBRが1倍を大きく割り込む状況。設備老朽化への対応も遅れ、競争力を失う。
5年後のモート予測
原料価格の安定と高付加価値製品へのシフトが進み、ROEが15%以上に回復。売上高は微増ながら、利益率は着実に改善し、安定した配当を継続する。
原料価格の変動に影響を受けつつも、コスト削減努力と既存事業の効率化により、現在のROE水準(9-13%)を維持。売上高は横ばい傾向で、安定した収益基盤を保つ。
原料価格の高騰と需要低迷が続き、ROEが5%を下回る。営業利益は赤字に転落するリスクもあり、配当の維持も困難になる可能性がある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 122億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 64.8% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 76.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 4.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.59倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準