事業の概要
- 事業内容自動制御システムや放射冷暖房システムの設計・施工・保守、関連機器の販売を行う環境システム事業が主力です。
- 収益源衛生陶器、住設機器、冷暖房機器、産業機器、継手、バルブ、鋼管などの販売を行う管工機材事業も展開しています。
- グループ構成当社と複数の子会社、関連会社で構成され、各社が事業の一部を担うことで多角的なサービスを提供しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- 環境システム事業自動制御システムや放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンスが中心で、売上高199.92億円と利益の大部分を占める稼ぎ頭です。
- 管工機材事業衛生陶器や住設機器、冷暖房機器、産業機器などの販売が主な事業で、売上高114.31億円を上げています。
- 事業構成環境システム事業が会社の収益を牽引し、管工機材事業がそれを補完する形で事業を展開しています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| EnvironmentalsystemBusiness | 地域 | 200 | 48 | 24.0% |
| PlumbingSanitaryEquipmentBusiness | 地域 | 114 | 1 | 0.6% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社オーテック)、連結子会社7社、非連結子会社2社、関連会社1社及び当社と継続的で緊密な事業上の関係があるその他の関係会社1社により構成されており、自動制御システム及び放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンス(保守)並びに自動制御機器及び環境関連機器の販売を行う環境システム事業、衛生陶器・住設機器・冷暖房機器・産業機器・継手・バルブ及び鋼管の販売を行う管工機材事業の2事業を展開しております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 なお、事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(1) 環境システム事業……主要な工事は、新設及び既設建物に対する計装工事、電気工事、管工事であります。当社並びに連結子会社のフルノ電気工業株式会社、株式会社道東オーテック及び株式会社インターセントラルが請負・施工を行うほか、工事の一部につきましては、連結子会社の株式会社オーテックサービス北海道、株式会社三雄商会並びに非連結子会社の株式会社オーテックサービス東北及び株式会社オーテックサービス北関東に外注工事を発注しております。また、当社は、連結子会社の株式会社道東オーテック及び株式会社インターセントラルから工事の一部を請負・施工しております。(2) 管工機材事業…………主要な商品は、衛生陶器、住設機器、冷暖房機器、産業機器、継手、バルブ及び鋼管であります。衛生陶器及び住設機器につきましては、当社が商品を仕入れ、販売しております。冷暖房機器につきましては、連結子会社の株式会社インターセントラルが商品を製造及び販売するほか、当社は、同社から商品を仕入れ、販売しております。継手、バルブ及び鋼管につきましては、当社は、関連会社の株式会社大和バルブ及びその他の関係会社の日本継手株式会社が製造する商品を仕入れ、販売しております。また、当社は、連結子会社の株式会社道東オーテック、株式会社三雄商会、株式会社オーテック環境及び株式会社九州オーテックに商品を販売しております。なお、産業機器につきましては、連結子会社の株式会社オーテック環境が商品を仕入れ、販売しております。[事業系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 原材料価格の高騰が業績に影響を及ぼす可能性があり、価格転嫁力が低いと推測されるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 自動制御システム及び放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンスには専門的な技術が必要。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
会社が挙げる主要リスク:自然災害の発生によるリスク / 感染症に関するリスク / 市場の急激な変動(経済動向)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
オーテックは建設業であり、特許やブランド力といった無形資産による競争優位性は限定的。特定の技術やノウハウはある可能性もあるが、定量的な評価は難しい。
スイッチングコスト★★☆☆☆
建設プロジェクトにおいては、一度取引が開始されると、設計変更や追加工事によるスイッチングコストが発生する可能性がある。しかし、新規顧客獲得のハードルは比較的低いと推測される。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
建設業において、ネットワーク効果による競争優位性はほとんど見られない。顧客や協力会社との関係性は重要だが、それが直接的なモートとはなりにくい。
コスト優位★☆☆☆☆
規模の経済によるコスト優位性は限定的。建設業は個別のプロジェクトごとに最適化される側面が強く、汎用的なコスト削減効果は出しにくい。
規模の経済★★☆☆☆
売上規模は直近3期で増加傾向にあるが、建設業界全体で見ると中堅規模。大規模プロジェクトの受注能力や、資材調達における交渉力で一定の優位性は考えられる。
- 技術力自動制御システムや放射冷暖房システムにおいて、設計から施工、メンテナンスまで一貫して手掛ける技術力があります。
- 安定した収益基盤新設工事だけでなく、既存建物の計装工事や保守工事も手掛けることで、景気変動に左右されにくい事業構造を持っています。
- 幅広い商品展開環境システム関連機器から衛生陶器、住設機器、産業機器まで多様な商品を扱い、顧客の幅広いニーズに対応可能です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、建築物の自動制御システム及び放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンス(保守)並びに建設設備関連の管工機材及び環境関連機器の販売を通じて建物環境の快適性、利便性を図り、持続可能な社会に貢献することを基本理念とし、次の3つの経営理念を掲げております。①信頼 ~未来を支える共感~取引先、従業員、地域社会などあらゆる関係先との誠実なコミュニケーションを通じて、ステークホルダーとの信頼関係を築きます。「信頼」は、私たちの事業の基盤であり、未来を支える共感の源泉です。②進取 ~革新的な未来への挑戦~新たなアイデアや革新的なアプローチを常に追求します。高い技術力と優れたサービスを提供することで、お客様の課題を解決し、価値を創造します。「進取」は、私たちの事業の原動力であり、革新的な未来への挑戦の姿勢です。③創意 ~個々の成長と社会の豊かさの提供~従業員の新たな創造力を発揮させることで、会社の成長を実現します。また、会社の成果を社会に還元することで、ゆとりある生活の実現に貢献します。「創意」は、私たちの事業の目的であり、個々の成長と社会の豊かさの提供の手段です。 この経営理念のもとに、「株主」、「取引先」、「従業員」等あらゆるステークホルダーの期待に応えるべく最善の経営努力を続けております。 そのために、当社は、顧客が要求する製品の品質を確実に実現するため、引き続き技術力の向上と販売体制の継続的改善を図ることで社会に貢献していく所存であります。 (2) 長期ビジョンV100の概要 当社は、2024年5月26日に創業90年を迎え、またこの節目の時をもって10年後の創業100年となるネクストステージに向けた未来を描くものとして、2024年4月から2034年3月までの10年間を対象にした長期ビジョン「長期ビジョンV100」を策定いたしました。①ミッションステートメント『建物を快適に、未来をサステナブルに。』②基本方針・サステナブル建築に貢献する事業の推進・専門商社としての機能充実と高い収益構造への改革・事業拡大に向けた人材確保・エンゲージメント向上・適切な株主還元の実施と経営資源の配分・ESGに関するマテリアリティ③財務目標・連結売上高 450億円・連結営業利益 45億円・ROE 10%以上・持続的・安定的な増配を実施 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、2025年度から2027年度にわたる第4次中期経営計画を策定しており、第3次中期経営計画の成果を踏まえつつ、経営基盤のさらなる強化と事業成長に向けた取り組みを推進してまいります。特に、持続的な企業価値向上を図るため、各種施策の実行力を高め、競争力の強化に努めていく方針です。①エンゲージメント強化(人的資本経営)②DX推進による生産性向上③コーポレートガバナンスの強化 また、セグメントごとの中期経営戦略は、以下のとおりであります。環境システム事業①ソリューションの提供による建物環境の最適化②カーボンニュートラルに貢献する製品・サービスの提供とZEB推進への取り組み③特殊プロジェクトへの取り組み管工機材事業①提案営業による事業領域の拡大と深耕②多様な商品供給による持続可能で安定的な社会の実現③ワンストップサービス体制の推進と成長 (4) 経営上の目標達成状況を判断するための戦略的な指標等 当社グループは、株主利益重視の観点から収益性と資本効率を高めるために、連結売上高、連結営業利益及び連結自己資本利益率について、第4次中期経営計画の経営数値目標を設定しております。 第4次中期経営計画の最終年度である2027年度の計画値は、連結売上高340億円、連結営業利益37億円及び連結自己資本利益率10.0%以上であります。 (5) 経営環境 当社グループの事業につきましては、自動制御システム及び放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンス(保守)及び自動制御機器の販売を行う環境システム事業と管・継手類、特機類及びその他商品の販売を行う管工機材事業により構成されております。 両事業は、得意先が共通することから営業活動において相乗効果を発揮しており、競合他社に対する競争優位性を確保しております。 当社グループをめぐる経営環境につきましては、雇用・所得環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の継続や米国の政策動向による影響も懸念され、先行きの不透明な状況で推移いたしました。 当社グループの事業に関連する建設業界につきましては、企業収益の改善を背景に省力化・デジタル化に向けた設備投資などが維持される一方、建設資材価格や労務単価の上昇、労働力不足に課題がみられる状況です。 当社グループのセグメントごとの経営環境の認識は、以下のとおりであります。環境システム事業 当連結会計年度は、都市再開発プロジェクトや工場設備投資の獲得、建物のCO2排出量削減に貢献する省エネルギー提案とメンテナンスの提供に努めてまいりました。この結果、新設工事及び既設工事の完成工事高が増加したことから、売上高は199億92百万円(前連結会計年度比20.5%増)となり、営業利益は47億89百万円(同53.8%増)となりました。 環境システム事業における完成工事高は195億92百万円(前連結会計年度比23.3%増)となり、新設工事が97億42百万円(同24.8%増)、既設工事が75億41百万円(同27.9%増)、保守工事が23億8百万円(同5.8%増)となりました。 また、環境システム事業における受注工事高は188億96百万円(同5.9%増)となり、新設工事が82億92百万円(同12.5%減)、既設工事が82億77百万円(同34.1%増)、保守工事が23億25百万円(同5.8%増)となりました。管工機材事業 当連結会計年度は、商品販売サイト『O/tegaru(おてがる)』の機能充実による卸販売の拡大と、効率配送による物流コストの低減に努めてまいりました。この結果、売上高は114億31百万円(前連結会計年度比10.5%減)となり、営業利益は64百万円(前連結会計年度は4億81百万円の営業損失)となりました。 (6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記(1)から(3)に記載の、会社の経営の基本方針及び第4次中期経営計画を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりであります。 次期の見通しにつきましては、引続き緩やかな回復基調で推移することが期待されますが、米国関税の引き上げに伴う企業収益の悪化等、景気の下押し懸念が残る状況です。 当社グループの事業に関連する建設業界では、大型再開発案件の継続や製造業における省力化・能力増強投資など、設備投資需要は底堅い推移が期待されます。しかしながら、建設資材価格の高止まりや慢性的な技能労働者不足は依然として深刻であり、厳しい経営環境は続くものと思われます。 当連結会計年度における報告セグメントの売上高及び利益の構成につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりでありますが、売上高の63.6%を環境システム事業、同36.4%を管工機材事業が構成しております。また、セグメント利益につきましては、環境システム事業が47億89百万円の営業利益、管工機材事業が64百万円の営業利益を計上しております。 このため、第4次中期経営計画の経営数値目標を達成するためには、成長分野である環境システム事業の課題に優先的に取り組むことにより売上高と利益を確保し、続いて、管工機材事業の収益性向上の課題に取り組み進める必要があると判断しております。(特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題) 環境システム事業におきましては、施工物件データの活用による提案力の強化、現場技術者を支援する体制の整備、DX推進による業務効率化を通じて、競争力のある体制の構築に努めてまいります。(その他の優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題) 管工機材事業におきましては、販売基幹システム及び商品販売サイト『O/tegaru(おてがる)』の機能充実を通じて、受発注管理・在庫管理・顧客対応の業務効率化を図り、より付加価値の高いサービスを提供できる体制の整備を進め、販売力の強化に努めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、建築物の自動制御システム及び放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンス(保守)並びに建設設備関連の管工機材及び環境関連機器の販売を通じて建物環境の快適性、利便性を図り、持続可能な社会に貢献することを基本理念とし、次の3つの経営理念を掲げております。①信頼 ~未来を支える共感~取引先、従業員、地域社会などあらゆる関係先との誠実なコミュニケーションを通じて、ステークホルダーとの信頼関係を築きます。「信頼」は、私たちの事業の基盤であり、未来を支える共感の源泉です。②進取 ~革新的な未来への挑戦~新たなアイデアや革新的なアプローチを常に追求します。高い技術力と優れたサービスを提供することで、お客様の課題を解決し、価値を創造します。「進取」は、私たちの事業の原動力であり、革新的な未来への挑戦の姿勢です。③創意 ~個々の成長と社会の豊かさの提供~従業員の新たな創造力を発揮させることで、会社の成長を実現します。また、会社の成果を社会に還元することで、ゆとりある生活の実現に貢献します。「創意」は、私たちの事業の目的であり、個々の成長と社会の豊かさの提供の手段です。 この経営理念のもとに、「株主」、「取引先」、「従業員」等あらゆるステークホルダーの期待に応えるべく最善の経営努力を続けております。 そのために、当社は、顧客が要求する製品の品質を確実に実現するため、引き続き技術力の向上と販売体制の継続的改善を図ることで社会に貢献していく所存であります。 (2) 長期ビジョンV100の概要 当社は、2024年5月26日に創業90年を迎え、またこの節目の時をもって10年後の創業100年となるネクストステージに向けた未来を描くものとして、2024年4月から2034年3月までの10年間を対象にした長期ビジョン「長期ビジョンV100」を策定いたしました。①ミッションステートメント『建物を快適に、未来をサステナブルに。』②基本方針・サステナブル建築に貢献する事業の推進・専門商社としての機能充実と高い収益構造への改革・事業拡大に向けた人材確保・エンゲージメント向上・適切な株主還元の実施と経営資源の配分・ESGに関するマテリアリティ③財務目標・連結売上高 450億円・連結営業利益 45億円・ROE 10%以上・持続的・安定的な増配を実施 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、2025年度から2027年度にわたる第4次中期経営計画を策定しており、第3次中期経営計画の成果を踏まえつつ、経営基盤のさらなる強化と事業成長に向けた取り組みを推進してまいります。特に、持続的な企業価値向上を図るため、各種施策の実行力を高め、競争力の強化に努めていく方針です。①エンゲージメント強化(人的資本経営)②DX推進による生産性向上③コーポレートガバナンスの強化 また、セグメントごとの中期経営戦略は、以下のとおりであります。環境システム事業①ソリューションの提供による建物環境の最適化②カーボンニュートラルに貢献する製品・サービスの提供とZEB推進への取り組み③特殊プロジェクトへの取り組み管工機材事業①提案営業による事業領域の拡大と深耕②多様な商品供給による持続可能で安定的な社会の実現③ワンストップサービス体制の推進と成長 (4) 経営上の目標達成状況を判断するための戦略的な指標等 当社グループは、株主利益重視の観点から収益性と資本効率を高めるために、連結売上高、連結営業利益及び連結自己資本利益率について、第4次中期経営計画の経営数値目標を設定しております。 第4次中期経営計画の最終年度である2027年度の計画値は、連結売上高340億円、連結営業利益37億円及び連結自己資本利益率10.0%以上であります。 (5) 経営環境 当社グループの事業につきましては、自動制御システム及び放射冷暖房システムの設計・施工・メンテナンス(保守)及び自動制御機器の販売を行う環境システム事業と管・継手類、特機類及びその他商品の販売を行う管工機材事業により構成されております。 両事業は、得意先が共通することから営業活動において相乗効果を発揮しており、競合他社に対する競争優位性を確保しております。 当社グループをめぐる経営環境につきましては、雇用・所得環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の継続や米国の政策動向による影響も懸念され、先行きの不透明な状況で推移いたしました。 当社グループの事業に関連する建設業界につきましては、企業収益の改善を背景に省力化・デジタル化に向けた設備投資などが維持される一方、建設資材価格や労務単価の上昇、労働力不足に課題がみられる状況です。 当社グループのセグメントごとの経営環境の認識は、以下のとおりであります。環境システム事業 当連結会計年度は、都市再開発プロジェクトや工場設備投資の獲得、建物のCO2排出量削減に貢献する省エネルギー提案とメンテナンスの提供に努めてまいりました。この結果、新設工事及び既設工事の完成工事高が増加したことから、売上高は199億92百万円(前連結会計年度比20.5%増)となり、営業利益は47億89百万円(同53.8%増)となりました。 環境システム事業における完成工事高は195億92百万円(前連結会計年度比23.3%増)となり、新設工事が97億42百万円(同24.8%増)、既設工事が75億41百万円(同27.9%増)、保守工事が23億8百万円(同5.8%増)となりました。 また、環境システム事業における受注工事高は188億96百万円(同5.9%増)となり、新設工事が82億92百万円(同12.5%減)、既設工事が82億77百万円(同34.1%増)、保守工事が23億25百万円(同5.8%増)となりました。管工機材事業 当連結会計年度は、商品販売サイト『O/tegaru(おてがる)』の機能充実による卸販売の拡大と、効率配送による物流コストの低減に努めてまいりました。この結果、売上高は114億31百万円(前連結会計年度比10.5%減)となり、営業利益は64百万円(前連結会計年度は4億81百万円の営業損失)となりました。 (6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記(1)から(3)に記載の、会社の経営の基本方針及び第4次中期経営計画を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりであります。 次期の見通しにつきましては、引続き緩やかな回復基調で推移することが期待されますが、米国関税の引き上げに伴う企業収益の悪化等、景気の下押し懸念が残る状況です。 当社グループの事業に関連する建設業界では、大型再開発案件の継続や製造業における省力化・能力増強投資など、設備投資需要は底堅い推移が期待されます。しかしながら、建設資材価格の高止まりや慢性的な技能労働者不足は依然として深刻であり、厳しい経営環境は続くものと思われます。 当連結会計年度における報告セグメントの売上高及び利益の構成につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりでありますが、売上高の63.6%を環境システム事業、同36.4%を管工機材事業が構成しております。また、セグメント利益につきましては、環境システム事業が47億89百万円の営業利益、管工機材事業が64百万円の営業利益を計上しております。 このため、第4次中期経営計画の経営数値目標を達成するためには、成長分野である環境システム事業の課題に優先的に取り組むことにより売上高と利益を確保し、続いて、管工機材事業の収益性向上の課題に取り組み進める必要があると判断しております。(特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題) 環境システム事業におきましては、施工物件データの活用による提案力の強化、現場技術者を支援する体制の整備、DX推進による業務効率化を通じて、競争力のある体制の構築に努めてまいります。(その他の優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題) 管工機材事業におきましては、販売基幹システム及び商品販売サイト『O/tegaru(おてがる)』の機能充実を通じて、受発注管理・在庫管理・顧客対応の業務効率化を図り、より付加価値の高いサービスを提供できる体制の整備を進め、販売力の強化に努めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善に支えられ、緩やかな回復基調が続きました。一方で、物価上昇の継続や米国の政策動向による影響も懸念され、先行きの不透明な状況で推移いたしました。 当社グループの事業に関連する建設業界は、企業収益の改善を背景に省力化・デジタル化に向けた設備投資などが維持される一方、建設資材価格や労務単価の上昇、労働力不足に課題がみられる状況です。 このような経済環境下にありまして、当社グループは、2023年3月期から2025年3月期にわたる第3次中期経営計画の経営数値目標を達成するため、「経営基盤の充実」「事業基盤の成長」「エンゲージメントの向上」を基本戦略とし、実行に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は314億24百万円(前連結会計年度比7.0%増)となりました。また、利益につきましては、売上総利益率の改善に伴い、営業利益は40億24百万円(同98.6%増)、経常利益は42億22百万円(同94.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は28億74百万円(同107.3%増)となりました。セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 環境システム事業につきましては、都市再開発プロジェクトや工場設備投資の獲得、建物のCO2排出量削減に貢献する省エネルギー提案とメンテナンスの提供に努めてまいりました。この結果、新設工事及び既設工事の完成工事高が増加したことから、売上高は199億92百万円(前連結会計年度比20.5%増)となり、営業利益は47億89百万円(同53.8%増)となりました。 環境システム事業における完成工事高は195億92百万円(前連結会計年度比23.3%増)となり、新設工事が97億42百万円(同24.8%増)、既設工事が75億41百万円(同27.9%増)、保守工事が23億8百万円(同5.8%増)となりました。 また、環境システム事業における受注工事高は188億96百万円(同5.9%増)となり、新設工事が82億92百万円(同12.5%減)、既設工事が82億77百万円(同34.1%増)、保守工事が23億25百万円(同5.8%増)となりました。 管工機材事業につきましては、商品販売サイト『O/tegaru(おてがる)』の機能充実による卸販売の拡大と、効率配送による物流コストの低減に努めてまいりました。この結果、売上高は114億31百万円(前連結会計年度比10.5%減)となり、営業利益は64百万円(前連結会計年度は4億81百万円の営業損失)となりました。 財政状態につきましては次のとおりであります。(資産) 資産の部につきましては、前連結会計年度末に比べて28億73百万円増加し、資産合計は346億71百万円となりました。この主な増減要因のうち、増加要因といたしましては、現金及び預金が18億56百万円、商品及び製品が1億3百万円、建物及び構築物が1億44百万円、建設仮勘定が2億94百万円、投資有価証券が7億50百万円増加したことによるものであり、減少要因といたしましては、売上債権であります受取手形・完成工事未収入金等、電子記録債権及び売掛金の合計額が1億90百万円、有価証券が1億円、のれんが1億59百万円減少したことによるものであります。(負債) 負債の部につきましては、前連結会計年度末に比べて2億26百万円増加し、負債合計は117億68百万円となりました。この主な増減要因のうち、増加要因といたしましては、未払法人税等が3億2百万円、長期借入金が2億45百万円、繰延税金負債が1億37百万円増加したことによるものであり、減少要因といたしましては、仕入債務であります支払手形・工事未払金等、電子記録債務及び買掛金の合計額が4億6百万円、短期借入金が1億17百万円、未成工事受入金が1億11百万円減少したことによるものであります。(純資産) 純資産の部につきましては、前連結会計年度末に比べて26億46百万円増加し、純資産合計は229億2百万円となりました。この主な増加要因といたしましては、利益剰余金が22億22百万円、その他有価証券評価差額金が3億5百万円増加及び自己株式が1億20百万円減少したことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、83億41百万円となり、前連結会計年度末より20億42百万円(32.4%)増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。(営業活動におけるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は35億42百万円(前連結会計年度比27.4%増)となりました。収入の主な要因といたしましては、税金等調整前当期純利益41億52百万円、減価償却費3億2百万円、のれん償却額1億59百万円、売上債権の減少額3億11百万円、その他の流動負債の増加額2億46百万円、利息及び配当金の受取額1億25百万円等であり、支出の主な要因といたしましては、受取利息及び受取配当金1億23百万円、棚卸資産の増加額1億71百万円、仕入債務の減少額4億6百万円、未成工事受入金の減少額1億11百万円、法人税等の支払額9億52百万円等によるものであります。(投資活動におけるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は9億22百万円(前連結会計年度比9.5%増)となりました。収入の主な要因といたしましては、有価証券の償還による収入5億円、定期預金の払戻による収入7億71百万円等であり、支出の主な要因といたしましては、定期預金の預入による支出7億77百万円、有形固定資産の取得による支出7億34百万円、投資有価証券の取得による支出6億21百万円等によるものであります。(財務活動におけるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は5億76百万円(前連結会計年度比207.7%増)となりました。収入の主な要因といたしましては、短期借入れによる収入22億32百万円、長期借入れによる収入4億円等であり、支出の主な要因といたしましては、短期借入金の返済による支出22億50百万円、長期借入金の返済による支出2億54百万円、配当金の支払額6億51百万円等によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績a.商品販売の状況(a) 商品仕入実績品目当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)管工機材事業 特機類(千円)3,815,29988.6管・継手類(千円)3,287,12892.3弁類(千円)1,308,60597.8その他商品(千円)1,174,05086.7小計(千円)9,585,08390.8環境システム事業 自動制御機器(千円)247,47246.1合計(千円)9,832,55688.6(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。2.金額は仕入価格であります。 (b) 商品販売方法当社グループは、設備工事業者向けと二次卸売業者向けの2つの販売経路をもち、その売上高構成比率は下記のとおりであります。品目販売経路売上高構成比率(%)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)特機類管・継手類弁類その他57.742.3合計 100 (c) 商品販売実績品目当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)管工機材事業 特機類(千円)4,753,33487.4管・継手類(千円)3,707,33792.1弁類(千円)1,490,80796.5その他商品(千円)1,480,41683.7小計(千円)11,431,89689.5環境システム事業 自動制御機器(千円)399,71256.1合計(千円)11,831,60987.7(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。2.前連結会計年度及び当連結会計年度は、商品売上高及び完成工事高の合計に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 b.工事の状況(a) 受注工事高及び施工高の実績ⓐ 受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)区分期首繰越工事高(千円)当期受注工事高(千円)計(千円)当期完成工事高(千円)期末繰越工事高当期施工高(千円)手持工事高(千円)うち施工高(千円) (%) 新設工事7,057,8219,474,47816,532,3007,804,7958,727,5041.4118,5977,657,137既設工事2,220,7806,173,3228,394,1035,897,8992,496,2044.098,7935,881,031保守工事163,7812,197,6582,361,4392,180,930180,5092.44,3442,180,066工事合計9,442,38317,845,45927,287,84315,883,62511,404,2181.9221,73515,718,235 当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)区分期首繰越工事高(千円)当期受注工事高(千円)計(千円)当期完成工事高(千円)期末繰越工事高当期施工高(千円)手持工事高(千円)うち施工高(千円) (%) 新設工事8,727,5048,292,91917,020,4239,742,5407,277,8831.182,1649,706,107既設工事2,496,2048,277,78810,773,9927,541,7423,232,2503.2104,1427,547,091保守工事180,5092,325,7722,506,2812,308,166198,1141.42,6852,306,508工事合計11,404,21818,896,47930,300,69819,592,44910,708,2481.8188,99319,559,707 (注)1.前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額に増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額が含まれております。従いまして、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。2.期末繰越工事高の施工高は、未成工事支出金により手持工事高の施工高を推定したものであります。3.当期施工高は、(当期完成工事高+期末繰越施工高-期首繰越施工高)に一致しております。 ⓑ 受注の方法 工事等の受注の方法は、特命と競争に大別されます。期別区分特命(%)競争(%)計(%)前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)新設工事100.00.0100.0既設工事98.81.2100.0保守工事50.349.7100.0当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)新設工事100.00.0100.0既設工事99.80.2100.0保守工事49.350.7100.0 (注)百分比は、請負金額比であります。 (b) 完成工事高期別区分官公庁(千円)民間(千円)合計(千円)前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)新設工事1,564,5006,240,2947,804,795既設工事2,557,0843,340,8145,897,899保守工事1,091,9501,088,9802,180,930計5,213,53510,670,08915,883,625当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)新設工事2,348,0207,394,5209,742,540既設工事3,179,9794,361,7637,541,742保守工事1,179,8721,128,2942,308,166計6,707,87112,884,57819,592,449 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。2.完成工事のうち、主なものは次のとおりであります。前連結会計年度のうち、請負金額3千万円以上の主なもの株式会社朝日工業社弘前大学新病棟建設計装工事株式会社朝日工業社Kアリーナホテル棟空調計画計装工事三建設備工業株式会社虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築C-2街区計装工事日比谷総合設備株式会社西濃厚生病院施設整備事業計装工事株式会社工成舎教育文化会館改修空調設備計装工事その2当連結会計年度のうち、請負金額3千万円以上の主なものダイダン株式会社(仮称)NISEKO H PROPERTIES PROJECT 新築計装工事東洋熱工業株式会社筑波大学附属病院病棟B改修計装工事新菱冷熱工業株式会社協和キリン㈱HB7棟建設計装工事株式会社日立プラントサービスファナック㈱新中央テクニカルセンタ建設計装工事東洋熱工業株式会社愛知県新体育館整備・運営等事業計装工事3.前連結会計年度及び当連結会計年度は、商品売上高及び完成工事高の合計に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。 (c) 手持工事高(2025年3月31日現在)区分官公庁(千円)民間(千円)合計(千円)新設工事2,094,2575,183,6267,277,883既設工事1,655,3141,576,9353,232,250保守工事28,588169,526198,114計3,778,1596,930,08810,708,248 (注)手持工事のうち、請負金額5千万円以上の主なものは、次のとおりであります。東洋熱工業株式会社東京エレクトロン宮城第3開発棟新築計装工事2025年4月完成予定株式会社精研協和キリン㈱C地区倉庫棟建設計装工事(高崎)2025年5月完成予定大成温調株式会社東京辰巳国際水泳場(5)計装工事2025年5月完成予定株式会社朝日工業社(仮称)朝日工業社つくば新技術研究所新築計装工事2025年9月完成予定株式会社テクノ菱和Rapidus㈱クリーンルーム実装及び分析解析室設置計装工事2026年3月完成予定 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの事業に関連する建設業界は、企業収益の改善を背景に省力化・デジタル化に向けた設備投資などが維持される一方、建設資材価格や労務単価の上昇、労働力不足に課題がみられる状況です。 このような環境下にありまして、売上高につきましては、環境システム事業における新設工事及び既設工事の完成工事高が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ20億49百万円増収の314億24百万円(前連結会計年度比7.0%増)となりました。 売上総利益につきましては、売上高総利益率が改善したことにより、前連結会計年度に比べ17億63百万円増益の91億78百万円(前連結会計年度比23.8%増)となりました。また、売上高総利益率は4.0ポイント上昇いたしました。 販売費及び一般管理費につきましては、ベースアップの実施を含む処遇改善等により人件費は増加しましたが、貸倒引当金繰入額の減少などにより、前連結会計年度に比べ2億34百万円減少の51億53百万円(前連結会計年度比4.3%減)となりました。 営業利益につきましては前連結会計年度に比べ19億97百万円増益の40億24百万円(前連結会計年度比98.6%増)となりました。 営業外損益につきましては、営業外収益に受取配当金1億4百万円、持分法による投資利益62百万円等、営業外費用に支払利息29百万円等を計上した結果、1億97百万円の収益(純額)となりました。 経常利益につきましては、前連結会計年度に比べ20億48百万円増益の42億22百万円(前連結会計年度比94.2%増)となりました。 特別損益につきましては、減損損失等の計上により69百万円の損失(純額)となり、以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前連結会計年度に比べ14億87百万円増益の28億74百万円(前連結会計年度比107.3%増)となりました。 なお、環境システム事業における受注工事高につきましては、前連結会計年度に比べ10億51百万円増加の188億96百万円(前連結会計年度比5.9%増)となりました。 当連結会計年度の財政状態につきましては、次のとおりであります。 資産の部につきましては、前連結会計年度末に比べて28億73百万円増加し、資産合計は346億71百万円となりました。この主な増減要因のうち、増加要因といたしましては、現金及び預金が18億56百万円、商品及び製品が1億3百万円、建物及び構築物が1億44百万円、建設仮勘定が2億94百万円、投資有価証券が7億50百万円増加したことによるものであり、減少要因といたしましては、売上債権であります受取手形・完成工事未収入金等、電子記録債権及び売掛金の合計額が1億90百万円、有価証券が1億円、のれんが1億59百万円減少したことによるものであります。 負債の部につきましては、前連結会計年度末に比べて2億26百万円増加し、負債合計は117億68百万円となりました。この主な増減要因のうち、増加要因といたしましては、未払法人税等が3億2百万円、長期借入金が2億45百万円、繰延税金負債が1億37百万円増加したことによるものであり、減少要因といたしましては、仕入債務であります支払手形・工事未払金等、電子記録債務及び買掛金の合計額が4億6百万円、短期借入金が1億17百万円、未成工事受入金が1億11百万円減少したことによるものであります。 純資産の部につきましては、前連結会計年度末に比べて26億46百万円増加し、純資産合計は229億2百万円となりました。この主な増加要因といたしましては、利益剰余金が22億22百万円、その他有価証券評価差額金が3億5百万円増加及び自己株式が1億20百万円減少したことによるものであります。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 環境システム事業につきましては、都市再開発プロジェクトや工場設備投資の獲得、建物のCO2排出量削減に貢献する省エネルギー提案とメンテナンスの提供に努めてまいりました。この結果、新設工事及び既設工事の完成工事高が増加したことから、売上高は199億92百万円(前連結会計年度比20.5%増)となり、営業利益は47億89百万円(同53.8%増)となりました。 環境システム事業における完成工事高は195億92百万円(前連結会計年度比23.3%増)となり、新設工事が97億42百万円(同24.8%増)、既設工事が75億41百万円(同27.9%増)、保守工事が23億8百万円(同5.8%増)となりました。 また、環境システム事業における受注工事高は188億96百万円(同5.9%増)となり、新設工事が82億92百万円(同12.5%減)、既設工事が82億77百万円(同34.1%増)、保守工事が23億25百万円(同5.8%増)となりました。 セグメント資産は、現金及び預金、売上債権であります受取手形・完成工事未収入金等、電子記録債権及び売掛金の合計額並びに建設仮勘定等が増加したことにより前連結会計年度末に比べ9億24百万円増加の113億56百万円となりました。 管工機材事業につきましては、商品販売サイト『O/tegaru(おてがる)』の機能充実による卸販売の拡大と、効率配送による物流コストの低減に努めてまいりました。この結果、売上高は114億31百万円(前連結会計年度比10.5%減)となりましたが、販売費及び一般管理費の減少による影響から、営業利益は64百万円(前連結会計年度は4億81百万円の営業損失)となりました。 セグメント資産は、商品及び製品、原材料等が増加し、売上債権であります受取手形・完成工事未収入金等、電子記録債権及び売掛金の合計額等が減少したことにより前連結会計年度末に比べ2億32百万円減少の91億16百万円となりました。 各報告セグメントに配分していない全社資産につきましては、現金及び預金、投資有価証券等が増加し、有価証券等が減少したことにより前連結会計年度末に比べ21億81百万円増加の141億98百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの事業に関連する建設業界では、大型再開発案件の継続と製造業の省力化に向けた設備投資需要の増加が期待されるものの、建設業就業者数の減少や建設資材価格の高騰が深刻化しており、厳しい経営環境は続くものと思われます。また、「第2事業の状況 3事業等のリスク」に記載する要因が考えられます。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性についてa.キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。b.契約債務 2025年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(千円)契約債務合計1年以内1年超3年以内3年超5年以内5年超短期借入金1,152,7001,152,700---長期借入金483,684154,008329,676--リース債務414,06055,762107,59068,337182,369 上記の表において、連結貸借対照表の短期借入金に含まれている1年内返済予定の長期借入金は長期借入金に含めております。c.財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備資金や長期運転資金については長期借入金及びリース債務で調達しております。 2025年3月31日現在、借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は20億50百万円であります。また、当連結会計年度末において、複数の金融機関との間で合計49億30百万円の当座貸越契約を締結しております(借入実行残高11億52百万円、借入未実行残高37億77百万円)。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、第3次中期経営計画(2022年度~2024年度)に沿って事業を推進しており、第3次中期経営計画の最終年度である2024年度の達成・進捗状況は以下のとおりであります。 売上高は、当連結会計年度に計画しました300億円に対して314億24百万円となりました。主な要因といたしましては、環境システム事業の新設工事及び既設工事の完成工事高が増加したためであります。営業利益は、同30億円に対して40億24百万円となりました。主な要因といたしましては、原価管理の徹底により売上総利益が増加したためであります。なお、自己資本利益率は計画比5.6ポイント増の13.6%となりました。 なお、当社グループは、2025年度を初年度とする第4次中期経営計画(2025年度~2027年度)を策定し、2025年3月31日に公表いたしました。2027年度目標では売上高340億円、営業利益37億円、自己資本利益率10%以上を達成することを経営数値目標としております。指標2024年度(計画)2024年度(実績)2024年度(計画比)2027年度(計画)売上高30,000百万円31,424百万円1,424百万円増(4.7%増)34,000百万円営業利益3,000百万円4,024百万円1,024百万円増(34.2%増)3,700百万円自己資本利益率8.0%13.6%5.6ポイント増10%以上
事業リスク
- 外部環境変動建設市場の景気低迷や原材料価格の高騰、自然災害や感染症の拡大が業績に影響を与える可能性があります。
- 工事関連リスク施工中の事故や不採算工事の発生、工事原価の見積もり変動が、会社の財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 信用・品質リスク取引先の経営悪化による貸倒れや、提供する製品・サービスに欠陥があった場合の賠償責任もリスクとして存在します。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (自然災害リスク)(1) 自然災害の発生によるリスク 予期しない大地震等の自然災害が発生した場合、当社グループの資産の棄損・滅失や、人的・物的被害により正常な事業活動の継続が困難になる等、その発生する被害に応じて業績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期について予測することは困難でありますが、各拠点において防災計画を整備することにより、影響を低減することに努めております。 (2) 感染症に関するリスク 新型コロナウイルス、インフルエンザ等の感染症が拡大した場合、建設現場が一時的に停止することにより正常な事業活動の継続が困難となり、業績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期について予測することは困難でありますが、衛生管理の徹底や時差出勤及びテレワーク等の施策を実施することにより、影響を低減することに努めております。 (外部環境リスク)(1) 当社グループが係わる市場の急激な変動(経済動向) 当社グループの事業に関連する国内建設市場は、景気の動向に左右されやすいため、民間設備投資や公共投資が想定以上に低迷する場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期について予測することは困難でありますが、既設工事や保守工事などの派生工事の受注を積み増すことにより、景気の後退期における急激な業績低下の回避に努めております。 (2) 原材料価格の高騰 当社グループが取り扱う商品及び資材の原材料価格が相場変動等により高騰した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期について予測することは困難でありますが、複数の購買先を確保することで急激な価格変動を抑制し、仕入価格の安定化に努めております。 (3) 業績の季節的変動 当社グループの環境システム事業における売上高は、通常の営業形態として下半期に完成する工事の割合が高く、連結会計期間の上半期の売上高に比べて下半期に業績の偏重する季節的変動があります。 (4) のれんの減損に係るリスク 当社グループは、さらなる成長の実現に向けた競争力強化のため、他社の買収や他社との資本業務提携を行うことがあります。対象会社の事業計画が買収時の想定を下回る場合、又は事業環境の変化や競合状況等により期待する成果を得られないと判断された場合にはのれんの減損損失が発生し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期について予測することは困難でありますが、事業計画の進捗を適切に把握することでリスク回避に努めてまいります。 (品質リスク)(1) 施工中の事故、災害リスク 当社グループの環境システム事業は、工事施工現場で作業及び管理を行いますので、人的・物的事故、あるいは災害の発生する可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性は極めて限定されますが、万一の事故等に備えて各種保険に加入しております。なお、保険で補償される範囲を超えた損害賠償義務を負う可能性があります。 (2) 不採算工事発生によるリスク 当社グループが施工する工事において、工事途中の設計変更、建設資材及び労務費の高騰等が発生した場合には不採算工事として業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性は極めて限定されますが、景気の後退期など受注競争の環境の厳しい時期に発生することがあります。物件の完工時期や予算金額の情報を選別した受注活動を行い、リスク回避に努めてまいります。 (3) 工事契約における工事原価総額の見積りに係るリスク 当社グループは、期間がごく短い工事契約を除き、履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度の見積りにつきましては、工事原価総額に対する発生原価の割合に基づいて算出しております。 工事は一般に長期にわたるため、施工条件の変更、資機材価格の高騰、作業効率の悪化等、工事原価総額の見積りには不確実性を伴い、想定していなかった事象により工事原価総額が変動した場合は、当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期について予測することは困難でありますが、適時に工事案件ごとの見積原価や予定工事期間の見直しを実施する等、リスク回避に努めてまいります。 (4) メンテナンス業務における営業補償リスク メンテナンス業務において、当社グループが提供するサービスに瑕疵等が発生し、営業補償等の損害賠償義務を負う可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性は極めて低く業績への影響額も極めて限定的ですが、技術研修を充実することや保守作業要領書を整備することによりリスク回避に努めております。 (5) 製造物責任に係るリスク 当社グループが提供する製品には、高い信頼性が求められておりますが、欠陥が生じるリスクがあります。製造物に係る賠償責任については、製造物賠償責任保険に加入しておりますが、保険でカバーされないリスクや社会的評価の低下により、当社グループへの信頼が損なわれ、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (信用リスク)(1) 取引先の信用リスク 当社グループの取引先の経営状態悪化等により、売上債権の貸倒れが発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクの顕在化と影響額は極めて限定されたものではありますが、与信管理の徹底によりリスク回避に努めてまいります。