経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは「HOUSE TECH COMPANYとして住宅のプラットフォーマーを目指す」ことをビジョンとし、「サステナブル&テクノロジーで住まいにイノベーションを起こす」というミッションを掲げ、「暮らしを変える、世界を変える、未来をつくる。」というスローガンのもと、企業活動を行っております。当社グループでは、2023年8月10日に2026年6月期を最終年度とする中期経営計画を公表し、戸建プラットフォーマーを目指すべく以下の方針を掲げております。基本方針1.戸建プラットフォーマーへ加速化(さまざまな住宅ソリューションサービスを全国の工務店・ビルダーに 提供していく)2.戸建住宅事業におけるエリア・顧客層・販売チャネルの拡大と利益率の改善・拡大(住宅版SPAモデルの 再構築)3.「家」を再定義する―未来の家をつくる―(3Dプリンター住宅の開発・販売) (2)現中期経営計画数値目標及び進捗状況当社グループは、現中期経営計画の数値目標として、事業の成長性及び収益性を重視し、売上高、営業利益、ROEを設定しております。現中期経営計画の2年目にあたる2025年6月期の実績値等は以下のとおりです。なお、2026年6月期の数値目標につきましては、2025年8月12日開催の取締役会で目標修正の決議をしております。現中期経営計画数値目標及び進捗状況目標とする経営指標2025年6月期(実績)2026年6月期(計画)売 上 高160億円180億円営 業 利 益8.3億円10億円R О E10.7%11.4% (3)持続的な成長の実現に向けたSDGsへの取組当社グループは2021年3月24日に当社の取り組みを明文化した「SDGs宣言」を公表しております。当社は創業以来、「住まい」を通してお客様の豊かな暮らしの実現に貢献してきました。当社は、持続可能な開発目標であるSDGsの趣旨に賛同し、企業としての利益創出の最大化と社会的課題の解決の両方を追求してまいります。これまでの活動内容今後の取り組み●サステナブルな家づくり・新聞紙を再利用した断熱材セルロースファイバーを標準採用・植林された天然杉の使用・戸建住宅では初のカーボンフットプリント登録および全棟CO2排出量明示・新築物件への太陽光パネルの提案(設置率66.1% 28期)・省エネ住宅の推進(BELS申請数の住宅分野において、設計者では全国15位/13,742件中、施工者では全国20位/11,796件中、2025年7月末時点)・「くまもとSDGsアワード2022牽引部門:優秀賞」選出・土を主原料とした3Dプリンター住宅の開発・3Dプリンター住宅の一般販売・環境負荷の小さい資材を採用しカーボンフットプリントの削減・資材や工事の調達の際に価格のみではなく、環境への取り組みを評価(環境ランクを設定)・雨水を再利用した家づくり・全棟無料太陽光パネル推進(PPAモデル・リース)●地球温暖化による気候変動への取り組み・事業全体でのCO2排出量の算定(2024年度合計:37,010t-CO2,Scope1:783t-CO2,Scope2:758t-CO2,Scope3:35,468t-CO2)・「カーボンニュートラル宣言」公表・TCFDへの賛同・SBT認定取得・パートナー企業(グリムスソーラー社)と提携し、既存住宅に太陽光パネルと蓄電池の設置推進事業全体でのCO2排出量の削減(削減達成目標Scope1:2030年度、Scope2:2025年度)・再エネ由来電力の使用推進・太陽光パネル設置による使用電力の再エネ化推進・ZEH推進により、事業全体におけるCO2排出量の削減●働きがいのある企業へ ダイバーシティ推進・社員の約4割が女性であり、女性活躍企業として経済産業省よりダイバーシティ2014に選出・会社の利益を分配するシステム(インセンティブ制度やギフト制度)の実施・勤続や表彰により株式を付与するESOP制度の実施・社員それぞれのノウハウを会社全体として共有できるよう電子マニュアルの整備・健康優良法人2025に選出・LGBTQの人々に対し働きやすい環境を整備・女性管理職比率30%以上の達成・社員平均所得の所得倍増計画の推進・週休3日、テレワーク、超時短勤務制度など、さまざまな働き方の提案●地域社会や子供たちへのCSR活動・熊本地震において価格を抑えた復興プラン住宅の提供・熊本地震での給水活動、復興プラン住宅の売上の一部を熊本県に寄付・上場時に地元山鹿市へ寄付・コロナ対策として地元小学校にサーキュレーターを寄付・こども未来サポーターの創設・Lib Work Labでのこども食堂の運営・全国にあるこども食堂への継続的な支援・経済的に困窮している才能ある子どもへの支援事業・全国の自治体の環境への取り組みを評価し、積極的に企業版ふるさと納税制度を活用し寄付を実施・県内に拠点を置くスポーツチームや選手へのスポンサーシップ (4)経営環境及び対処すべき課題住宅業界におきましては、戸建住宅需要の低下により企業間の競争が激化しております。さらにインフレや円安の影響による住宅資材価格の高騰、人件費の上昇などにより、利益に影響を及ぼすことも考えられます。このような事業環境のもと、当社グループではハウステックカンパニーとして、「マイホームロボ事業」や「IPライセンス事業」などの戸建プラットフォーム事業の拡大を推進し、収益構造の多角化を目指してまいります。加えて、生成AI技術の活用による業務効率化、販売促進、設計提案の高度化を進め、営業力および顧客体験の向上を図ります。さらに、3Dプリンター建設市場の急速な拡大に対応するため、3Dプリンター住宅事業への積極的な投資を促進いたします。また、当社グループ全体で気候変動リスクへの取り組みを推進し、脱炭素社会に向けて行動してまいります。具体的な課題に対しての取り組みは以下の通りです。 ① 住宅資材高騰に対する対応世界的なインフレや円安により住宅資材価格が高騰していますが、仕入れの安定及び供給の確保を最優先に取り組んでまいります。そのため仕入れルートの複数化に努めリスクヘッジを進めます。② デジタルマーケティングの強化いわゆるアフターコロナにおけるライフスタイルの変化に対応すべく、デジタル分野への投資を積極的に進めてまいります。デジタル集客の多様化を進めるべく、特にYouTubeチャンネルの育成・投資を推進し、一戸建て・新築・平屋・注文住宅等のカテゴリーでのトップチャンネルを目指してまいります。③ 収益の安定化・多様化への取り組み当社グループは戸建住宅事業をメインに事業を行っておりますが、今後はそこで培ったノウハウを生かしサブスクリプション型工務店支援サービス「マイホームロボ」事業や異業種コラボによるIPライセンスビジネスなどに取り組んでまいります。これにより収益の安定化・多角化を目指します。④ 大工職人や協力施工業者の減少への対応大工職人や協力施工業者の数は年々減少しており、今後不足することが予想されます。そこで当社では施工能力の向上を図るため各業種の自社内製化を進めてまいります。⑤ 気候変動への取り組みカーボンニュートラルに向けて当社グループではZEHの推進及びカーボンフットプリントへの取り組みを行ってまいります。⑥ 3Dプリンター住宅事業への積極投資3Dプリンター建設市場の急拡大に対応するため、当社グループでは3Dプリンター住宅事業へ積極的に投資し、研究開発及び特許取得を推進してまいります。⑦ 生成AIの積極的活用による競争力強化営業提案資料や設計プラン作成の自動化など業務効率化を進め、コスト削減を図ります。またデジタルマーケティング、SNS運用、顧客対応チャットボットなど販売促進領域でのAI活用強化により営業力および顧客体験の向上を図ります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは「HOUSE TECH COMPANYとして住宅のプラットフォーマーを目指す」ことをビジョンとし、「サステナブル&テクノロジーで住まいにイノベーションを起こす」というミッションを掲げ、「暮らしを変える、世界を変える、未来をつくる。」というスローガンのもと、企業活動を行っております。当社グループでは、2023年8月10日に2026年6月期を最終年度とする中期経営計画を公表し、戸建プラットフォーマーを目指すべく以下の方針を掲げております。基本方針1.戸建プラットフォーマーへ加速化(さまざまな住宅ソリューションサービスを全国の工務店・ビルダーに 提供していく)2.戸建住宅事業におけるエリア・顧客層・販売チャネルの拡大と利益率の改善・拡大(住宅版SPAモデルの 再構築)3.「家」を再定義する―未来の家をつくる―(3Dプリンター住宅の開発・販売) (2)現中期経営計画数値目標及び進捗状況当社グループは、現中期経営計画の数値目標として、事業の成長性及び収益性を重視し、売上高、営業利益、ROEを設定しております。現中期経営計画の2年目にあたる2025年6月期の実績値等は以下のとおりです。なお、2026年6月期の数値目標につきましては、2025年8月12日開催の取締役会で目標修正の決議をしております。現中期経営計画数値目標及び進捗状況目標とする経営指標2025年6月期(実績)2026年6月期(計画)売 上 高160億円180億円営 業 利 益8.3億円10億円R О E10.7%11.4% (3)持続的な成長の実現に向けたSDGsへの取組当社グループは2021年3月24日に当社の取り組みを明文化した「SDGs宣言」を公表しております。当社は創業以来、「住まい」を通してお客様の豊かな暮らしの実現に貢献してきました。当社は、持続可能な開発目標であるSDGsの趣旨に賛同し、企業としての利益創出の最大化と社会的課題の解決の両方を追求してまいります。これまでの活動内容今後の取り組み●サステナブルな家づくり・新聞紙を再利用した断熱材セルロースファイバーを標準採用・植林された天然杉の使用・戸建住宅では初のカーボンフットプリント登録および全棟CO2排出量明示・新築物件への太陽光パネルの提案(設置率66.1% 28期)・省エネ住宅の推進(BELS申請数の住宅分野において、設計者では全国15位/13,742件中、施工者では全国20位/11,796件中、2025年7月末時点)・「くまもとSDGsアワード2022牽引部門:優秀賞」選出・土を主原料とした3Dプリンター住宅の開発・3Dプリンター住宅の一般販売・環境負荷の小さい資材を採用しカーボンフットプリントの削減・資材や工事の調達の際に価格のみではなく、環境への取り組みを評価(環境ランクを設定)・雨水を再利用した家づくり・全棟無料太陽光パネル推進(PPAモデル・リース)●地球温暖化による気候変動への取り組み・事業全体でのCO2排出量の算定(2024年度合計:37,010t-CO2,Scope1:783t-CO2,Scope2:758t-CO2,Scope3:35,468t-CO2)・「カーボンニュートラル宣言」公表・TCFDへの賛同・SBT認定取得・パートナー企業(グリムスソーラー社)と提携し、既存住宅に太陽光パネルと蓄電池の設置推進事業全体でのCO2排出量の削減(削減達成目標Scope1:2030年度、Scope2:2025年度)・再エネ由来電力の使用推進・太陽光パネル設置による使用電力の再エネ化推進・ZEH推進により、事業全体におけるCO2排出量の削減●働きがいのある企業へ ダイバーシティ推進・社員の約4割が女性であり、女性活躍企業として経済産業省よりダイバーシティ2014に選出・会社の利益を分配するシステム(インセンティブ制度やギフト制度)の実施・勤続や表彰により株式を付与するESOP制度の実施・社員それぞれのノウハウを会社全体として共有できるよう電子マニュアルの整備・健康優良法人2025に選出・LGBTQの人々に対し働きやすい環境を整備・女性管理職比率30%以上の達成・社員平均所得の所得倍増計画の推進・週休3日、テレワーク、超時短勤務制度など、さまざまな働き方の提案●地域社会や子供たちへのCSR活動・熊本地震において価格を抑えた復興プラン住宅の提供・熊本地震での給水活動、復興プラン住宅の売上の一部を熊本県に寄付・上場時に地元山鹿市へ寄付・コロナ対策として地元小学校にサーキュレーターを寄付・こども未来サポーターの創設・Lib Work Labでのこども食堂の運営・全国にあるこども食堂への継続的な支援・経済的に困窮している才能ある子どもへの支援事業・全国の自治体の環境への取り組みを評価し、積極的に企業版ふるさと納税制度を活用し寄付を実施・県内に拠点を置くスポーツチームや選手へのスポンサーシップ (4)経営環境及び対処すべき課題住宅業界におきましては、戸建住宅需要の低下により企業間の競争が激化しております。さらにインフレや円安の影響による住宅資材価格の高騰、人件費の上昇などにより、利益に影響を及ぼすことも考えられます。このような事業環境のもと、当社グループではハウステックカンパニーとして、「マイホームロボ事業」や「IPライセンス事業」などの戸建プラットフォーム事業の拡大を推進し、収益構造の多角化を目指してまいります。加えて、生成AI技術の活用による業務効率化、販売促進、設計提案の高度化を進め、営業力および顧客体験の向上を図ります。さらに、3Dプリンター建設市場の急速な拡大に対応するため、3Dプリンター住宅事業への積極的な投資を促進いたします。また、当社グループ全体で気候変動リスクへの取り組みを推進し、脱炭素社会に向けて行動してまいります。具体的な課題に対しての取り組みは以下の通りです。 ① 住宅資材高騰に対する対応世界的なインフレや円安により住宅資材価格が高騰していますが、仕入れの安定及び供給の確保を最優先に取り組んでまいります。そのため仕入れルートの複数化に努めリスクヘッジを進めます。② デジタルマーケティングの強化いわゆるアフターコロナにおけるライフスタイルの変化に対応すべく、デジタル分野への投資を積極的に進めてまいります。デジタル集客の多様化を進めるべく、特にYouTubeチャンネルの育成・投資を推進し、一戸建て・新築・平屋・注文住宅等のカテゴリーでのトップチャンネルを目指してまいります。③ 収益の安定化・多様化への取り組み当社グループは戸建住宅事業をメインに事業を行っておりますが、今後はそこで培ったノウハウを生かしサブスクリプション型工務店支援サービス「マイホームロボ」事業や異業種コラボによるIPライセンスビジネスなどに取り組んでまいります。これにより収益の安定化・多角化を目指します。④ 大工職人や協力施工業者の減少への対応大工職人や協力施工業者の数は年々減少しており、今後不足することが予想されます。そこで当社では施工能力の向上を図るため各業種の自社内製化を進めてまいります。⑤ 気候変動への取り組みカーボンニュートラルに向けて当社グループではZEHの推進及びカーボンフットプリントへの取り組みを行ってまいります。⑥ 3Dプリンター住宅事業への積極投資3Dプリンター建設市場の急拡大に対応するため、当社グループでは3Dプリンター住宅事業へ積極的に投資し、研究開発及び特許取得を推進してまいります。⑦ 生成AIの積極的活用による競争力強化営業提案資料や設計プラン作成の自動化など業務効率化を進め、コスト削減を図ります。またデジタルマーケティング、SNS運用、顧客対応チャットボットなど販売促進領域でのAI活用強化により営業力および顧客体験の向上を図ります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善を背景に個人消費の持ち直しなど緩やかな回復基調が続きました。一方、米国の関税政策や中国経済の停滞、ウクライナ・中東情勢を巡る地政学的リスク、物価上昇の継続や金融資本市場の変動などの景気を下押しする要因もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。住宅業界におきましては、概ね横ばいの状況です。国土交通省発表の2024年7月から2025年6月までの新設着工数(全国の持家)は210,348戸(前年比3%減)となりました。このような環境の中、当社は今後ゆるやかに進む戸建て縮小市場への対策や顧客価値観の変化を見据え、戸建プラットフォーマーとしての事業拡大を進めております。この縮小市場となる戸建住宅市場において「マイホームロボ」と「IPライセンス」については、同業者において劇的な生産性向上と強い差別化として評価され、その加盟店獲得も堅調に推移しました。またあらたな異業種コラボレーションとして、再春館製薬所との提携により、今までにない魅力ある住まいが完成しました。異業種コラボであればこそ成立する独自の世界観とクオリティは強い差別化と顧客層の拡大に繋がるほか、高付加価値商品として粗利拡大にも貢献します。さらに3Dプリンター住宅事業では、国内初となる土を主原料とした約100㎡の本格的なモデルハウス「Lib Earth House modelB」が完成しました。並行してカナダのMaket Technologies 社と提携し、生成AIを活用したプラン作成に着手したことで、今後当社は設計から施工までAI技術を活用した世界初の完全自動住宅建設(フルオートビルド)の実現を目指してまいります。住宅資材や人件費等の原価上昇は継続しているものの、子会社である幸の国木材工業との垂直統合型SPAモデルのシナジー効果が出始め、また建売事業においても完成在庫の販売促進と適正粗利が確保された新基準の仕入れパッケージが開始されたこと、さらにプラットフォーム事業におけるサブスク型の安定かつ高粗利収益の積み上げが利益貢献に繋がりました。以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は16,004,726千円(前年同期比3.7%増)、営業利益は833,260千円(前年同期比68.1%増)、経常利益は854,881千円(前年同期比42.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は494,687千円(前年同期比27.6%増)となりました。なお、当社グループは戸建住宅事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 当連結会計年度末における財政状態は、次のとおりであります。(資産)当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ217,847千円減少し、11,523,490千円となりました。流動資産については、前連結会計年度末に比べ440,458千円減少し、9,304,283千円となりました。主な内訳は、仕掛販売用不動産が785,624千円減少したことによるものです。一方で、現金及び預金は31,003千円増加、販売用不動産は160,559千円増加となりました。また、固定資産については、展示場新設等、新規事業開始による資産の取得により前連結会計年度末に比べ222,610千円増加し、2,219,207千円となりました。 (負債)当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ361,813千円減少し、6,808,924千円となりました。流動負債については、前連結会計年度末に比べ311,908千円減少し、4,866,377千円となりました。主な内訳は、短期借入金の412,695千円減少と未払法人税等の152,046千円減少によるものであります。また、固定負債については、前連結会計年度末に比べ49,904千円減少し、1,942,546千円となりました。主な内訳は、長期借入金が93,276千円減少したことによるものです。 (純資産)当連結会計年度末における純資産合計は前連結会計年度末に比べ143,965千円増加し、4,714,566千円となりました。主な要因は、自己株式の取得による自己株式199,974千円増加、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加494,687千円、剰余金の配当による利益剰余金の減少151,690千円によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して31,003千円増加し、3,809,392千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は1,384,878千円(前年同期は1,102,950千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益835,610千円の計上、棚卸資産の減少468,837千円等があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は496,993千円(前年同期は923,324千円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出438,263千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は856,881千円(前年同期は2,290,682千円の獲得)となりました。これは短期借入れによる収入624,100千円、短期借入金の返済による支出1,036,795千円、長期借入れによる収入200,000千円、長期借入金の返済による支出286,689千円、自己株式の取得による支出201,057千円、配当金の支払額151,245千円等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループは、注文住宅及び建売住宅の企画、設計、販売、施工、監理を主な事業内容とする戸建住宅事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載に代えて事業部門別に記載しております。イ 生産実績当社が営む事業では生産実績を定義することが困難であるため、生産実績は記載しておりません。 ロ 受注実績当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。 事業部門別の名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)建築請負事業10,161,773111.95,618,888101.4不動産販売事業2,851,76368.2269,46923.9合計13,013,53698.15,888,35788.3 (注) 金額は販売価格によっております。 ハ 販売実績当連結会計年度の販売実績を事業部門別に示すと、次のとおりであります。 事業部門別の名称当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)前年同期比(%)建築請負事業(千円)10,510,504106.3不動産販売事業(千円)4,546,07195.2その他(千円)948,149123.5合計(千円)16,004,726103.7 (注) 主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容イ 経営成績等当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、次のとおりであります。(売上高)当連結会計年度においては、物価上昇の継続や金融資本市場の変動などの景気を下押しする要因もあり、依然として先行き不透明な状況が続いておりますが、戸建プラットフォーマーとしての事業拡大を進めたことで、売上高は16,004,726千円となりました。 (営業利益)当連結会計年度においては、住宅資材や人件費等の原価上昇は継続しているものの、子会社である幸の国木材工業との垂直統合型SPAモデルのシナジー効果が出始め、また建売事業においても完成在庫の販売促進と適正粗利が確保された新基準の仕入れパッケージが開始されたこと、さらにプラットフォーム事業におけるサブスク型の安定かつ高粗利収益の積み上げが利益貢献に繋がりました。また、前連結会計年度に引き続きエリア拡大のため設備投資や人材投資を積極的に実施しました。以上の結果、売上原価は、11,613,919千円、販売費及び一般管理費は3,557,546千円となりました。この結果、当連結会計年度の営業利益は833,260千円となりました。 (経常利益)営業外収益は、受取手数料及び補助金収入などにより56,771千円となりました。また営業外費用は、支払利息及び自己株式取得費の計上などにより35,149千円となりました。この結果、当連結会計年度の経常利益は854,881千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、494,687千円となりました。 ロ 財政状態財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ハ 資本の財源及び資金の流動性当社グループにおける資金需要の主なものは、販売用不動産の取得及び一般管理費などの運転資金、並びに常設展示場などの設備投資資金、その他新規事業投資資金があります。当社グループは現在、これらの資金需要につきましては主に内部資金により充当しておりますが、資金の適正保有水準を維持するため、内部資金に加えて金融機関からの有利子負債による調達も一部行っております。当連結会計年度におきましては、8.2億円を借入金により調達した一方で、借入金13.2億円の返済を行いました。また、当社グループは必要資金の安定的かつ機動的な調達を行うため取引金融機関と38億円の当座貸越契約を締結しております。 ニ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループでは、住宅性能やデザイン性の向上による高品質高付加価値の住宅提供を行い収益の安定的な成長を目指すとともに、その基盤として一定の財務安全性の維持に努めてまいります。そのため、「自己資本当期純利益率」の向上を目標とし、派生する指標として、収益性の観点から「売上高経常利益率」、「棚卸資産回転期間」、財務安全性の観点から「自己資本比率」を重要な経営指標としております。当連結会計年度における「自己資本当期純利益率」は10.7%、「売上高経常利益率」は5.3%、「棚卸資産回転期間」は156日、「自己資本比率」は40.9%となりました。 ホ 経営戦略の現状と見通し今後の見通しにつきましては、近年は物価上昇や金利上昇により戸建住宅市場を取り巻く環境は厳しさを増しており、この状況は今後も継続するものと考えられます。このような環境のなか、当社グループとしては、デジタルマーケティングによる集客を軸とし、販売チャネルを多角化する一方で、プラットフォーム事業である 「マイホームロボ」と「IPライセンス」のライセンス数及び加盟企業数の拡大を図る戦略を推進してまいります。また、持続的に成長できるように、引渡棟数のみではなく1棟あたりの売上総利益率をより重視し、グループ会社である幸の国木材工業株式会社と協力しながら、付加価値の高い戸建住宅の提供にこれまで以上に努めてまいります。上記により、当社グループの連結業績予想は、売上高18,000百万円(前連結会計年度比12.5%増)、営業利益1,000百万円(同20.0%増)、経常利益1,020百万円(同19.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益560百万円(同13.2%増)を見込んでおります。なお、当社は株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題の一つであると考えており、中長期的な事業展開に備えた内部留保の充実を図るとともに、安定的な配当の実施に努めていくことを基本方針としております。次期の1株当たり配当金は、普通配当1.6円を四半期毎に予定しており、年間配当は6.4円を予定しております。