9052

山陽電気鉄道(9052)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

陸運業 運輸・物流

事業の概要

山陽電気鉄道グループは、鉄道、バス、タクシーなどの「運輸部門」を主軸に、百貨店やコンビニエンスストアを運営する「流通部門」、不動産の賃貸・分譲・管理を行う「不動産部門」を展開しています。その他にも、スポーツ施設運営、広告代理業、飲食業、情報処理、設備の保守・整備、労働者派遣、保険代理業など多岐にわたる事業を手掛けており、これらの多様な事業を通じて収益を上げています。特に、運輸と不動産が収益の柱となっています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

山陽電気鉄道グループの事業セグメントは、主に4つあります。「運輸事業」は鉄道、バス、タクシーなどを運営し、売上200.27億円、営業利益12.72億円でグループの主要な収益源の一つです。「流通事業」は百貨店やコンビニエンスストアを展開し、売上94.55億円、営業利益3.5億円です。「不動産事業」は不動産の賃貸や分譲などを行い、売上54.59億円、営業利益21.17億円と、売上規模は小さいものの高い利益率を誇る稼ぎ頭です。「レジャー・サービス事業」はスポーツ施設運営や飲食業などを含み、売上22.34億円、営業利益1.71億円です。これらの事業は主に兵庫県南部地域で展開されています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Transportation 事業 200 13 6.4%
Retailing 事業 95 4 3.7%
RealEstateBusiness 地域 55 21 38.8%
LeisureServices 事業 22 2 7.7%
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FY2025|821 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社14社及び関連会社1社で構成され、その営んでいる主要な事業内容は、次のとおりであります。 なお、次の5部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)運輸部門 (4社)事業の内容会社名鉄道事業当社バス事業山陽バス㈱(A)タクシー業大阪山陽タクシー㈱、山陽タクシー㈱(A) (2)流通部門 (4社)事業の内容会社名百貨店業㈱山陽百貨店(A)、㈱山陽友の会、山陽デリバリーサービス㈱コンビニエンスストア業㈱山陽フレンズ(A) (3)不動産部門 (6社)事業の内容会社名不動産賃貸業当社、大阪山陽タクシー㈱、山陽タクシー㈱、山陽バス㈱不動産分譲業当社不動産管理業山電不動産㈱(A)(B)、姫路再開発ビル㈱※ (4)レジャー・サービス部門 (4社)事業の内容会社名スポーツ業山陽レジャーサービス㈱(A)広告代理業㈱山陽フレンズ(A)(B)飲食業大阪山陽タクシー㈱(A)、山商㈱(A) (5)その他部門 (7社)事業の内容会社名情報処理業㈱山電情報センター(A)(B)設備の保守・整備・工事業山電サービス㈱(A)(B)、山陽アメニティサービス㈱(A)(B)、山陽タクシー㈱、山電不動産㈱(A)労働者派遣事業・請負業㈱日本ワークシステム(A)(B)保険代理業㈱山陽フレンズ(A) (注)1.全子会社を連結しております。2.※は関連会社(持分法適用)であります。3.上記部門の会社数には、当社、山陽バス㈱、大阪山陽タクシー㈱、山陽タクシー㈱、山電不動産㈱及び  ㈱山陽フレンズが重複して含まれております。4.当社は(A)の会社に対し施設の賃貸を行っております。5.当社は(B)の会社に対し業務の委託を行っております。   [事業系統図]    以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
運輸部門では他の輸送機関や自動車と競合し、流通部門では競合店の新規進出があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
鉄道事業法および道路運送法による運輸業を主な事業としており、許可、認可等が事業遂行の前提。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:法的規制による事業活動の制限 / 自然災害や感染症による影響 / 競合路線および人口減少による影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

山陽電気鉄道は地域に根差した鉄道事業者であり、長年の歴史と地域住民からの信頼は一定の無形資産となり得る。しかし、特定のブランド力や特許、規制ライセンスによる明確な優位性は限定的である。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

鉄道利用者は、生活圏や通勤・通学ルートが固定されている場合が多く、他の交通手段への乗り換えには時間的・物理的なコストが伴う。特に沿線住民にとっては、生活インフラとしての側面が強く、スイッチング・コストは比較的高いと考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

鉄道事業は、利用者数が増加しても、個々の利用者の体験価値が直接的に向上するネットワーク効果は働きにくい構造である。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、利用者間の相互作用による価値増幅は見られない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

鉄道事業は、線路保守、車両維持、人件費など固定費の割合が高い。規模の経済によるコスト優位性は存在するものの、競合他社(特にJR西日本など)と比較して構造的なコスト優位性を確立しているとは言いがたい。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

山陽電気鉄道は、神戸~姫路間に鉄道路線を展開しており、地域における一定の規模を持つ。しかし、全国的な鉄道網と比較すると限定的であり、業界全体で見た効率規模の優位性は中程度と考えられる。

山陽電気鉄道グループの優位性は、兵庫県南部地域に根差した鉄道事業を核とした多角的な事業展開にあります。鉄道事業法や道路運送法に基づく許認可は、新規参入の障壁となり、安定した事業基盤を形成しています。また、沿線地域における不動産事業や流通事業、レジャー・サービス事業などを展開することで、地域住民の生活に密着したサービスを提供し、顧客基盤を強化しています。これにより、地域内でのブランド力とネットワーク効果を高め、安定的な収益確保に繋がっていると考えられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、兵庫県南部を基盤として、地域社会とのつながりを大切にしながら、鉄道・バス・タクシーなどの「運輸業」、百貨店などの「流通業」、不動産賃貸・分譲などの「不動産業」、飲食などの「レジャー・サービス業」、人材派遣などの「その他の事業」として5つに大別される事業を展開し、幅広く人々の生活を支える総合サービスを提供することによって、社会の発展に貢献し、「連結での成長」を目指していくことを基本方針としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略コロナ禍を経た社会変化や人々の行動変容は、当社グループの事業展開に大きく影響しております。そうしたなか、当社グループが持続的に企業価値の向上を図るため、2023年3月30日に当社グループの「10年後(2032年度)のあるべき姿」を明確化させた「山陽電鉄グループ長期ビジョン」を設定し、あるべき姿に向かう基盤づくりの位置づけとして、第3次計画となる「山陽電鉄グループ中期経営計画(2023年度~2025年度)」を策定しました。 1.長期ビジョンあるべき姿今後の変化する社会環境下においても、当社グループが一体となって沿線の皆さまの生活を支え、地域発展に貢献する存在であり続ける基本戦略① さらなる安全・安心・快適な輸送の実現② 沿線を中心とした主要エリアにおける再整備の推進③ 非鉄道事業分野での成長投資を通じた経営基盤の強化④ サステナビリティ経営の推進 2.中期経営計画基本方針当社グループが一体となって沿線のさらなる魅力向上に努め、非鉄道事業分野での成長投資も含めて経営基盤の強化を図る基本戦略① 安全・安心・快適な輸送の維持・向上② 沿線の開発可能余地についての徹底的な検証と実行③ 非鉄道事業分野での成長投資を通じた経営基盤の強化④ サステナビリティ基本方針を踏まえた経営の推進 (3)目標とする経営指標 中期経営計画最終年度(2025年度)および長期ビジョン目標年度(2032年度)において、「営業利益」および「有利子負債/EBITDA倍率」を連結目標経営指標として定めております。 2025年度2032年度営業利益(連結)3,050百万円3,800百万円有利子負債/EBITDA倍率(連結) ※6倍台を維持6倍台を維持     ※EBITDA=営業利益+減価償却費     有利子負債=借入金+社債 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の見通しにつきましては、所得環境に改善が見られるものの、少子高齢化や人口減少に加え、燃料価格を含む物価の上昇や人件費の増加、さらには金利上昇リスク等による影響など、当社グループを取り巻く環境は依然として厳しい状況が続くと思われます。 このような情勢のなかで、当社では中期経営計画の基本戦略である、「安全・安心・快適な輸送の維持・向上」「沿線の開発可能余地についての徹底的な検証と実行」「非鉄道事業分野での成長投資を通じた経営基盤の強化」「サステナビリティ基本方針を踏まえた経営の推進」に基づく各種施策を着実に進めるとともに、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、2026年4月から始まる次期中期経営計画の策定を進めてまいります。 主要セグメントにおける対処すべき課題は、次のとおりであります。 ①運輸業 運輸業のうち、鉄道事業におきましては、SNS等を活用し沿線で開催されるイベントや行楽情報の発信を行うほか、本年4月1日から運用を開始したQRコードを活用したデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」による企画乗車券の開発やクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスのメリットを積極的にPRすることにより、一層の収益拡大をはかってまいります。 設備面では、引き続き霞ヶ丘駅等でバリアフリー化工事に取り組むほか、6000系車両の新造工事や既存車両のリニューアル工事を継続し、お客さまサービスの向上に努めてまいります。 バス事業におきましては、運行ダイヤの見直しのほか、神戸市バスの一部路線の運行および管理等の受託拡充などを通じて、垂水・舞子地域の足としての役割を果たしてまいります。 ②流通業 流通業では、山陽百貨店におきまして、新規店舗の誘致に努めるとともに、大型集客催事等の開催により、店舗の魅力向上とお客さまの来店促進をはかってまいります。また、外商部門では、次世代顧客を意識した商材を充実させるなど、新たな需要を創出し、さらなる収益拡大を目指してまいります。 ③不動産業 不動産業では、明石市西新町駅南側で分譲マンションおよび有料老人ホームの建設に着手するほか、山陽姫路駅周辺の再整備や山陽明石駅等の主要駅周辺での開発に向けた取組みを進めるなかで、さらなる地域発展に貢献してまいります。 分譲事業におきましては、明石市で「アルファリアラス西二見」の建設・販売を継続するとともに、尼崎市および京都府長岡京市において新たな分譲事業計画にも取り組んでまいります。賃貸事業におきましては、保有土地の有効活用をはかりながら、保有不動産の入れ替えを進めるべく、当社沿線をはじめ関西圏や首都圏等において収益不動産を取得し、事業基盤の一層の拡充を進めてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、兵庫県南部を基盤として、地域社会とのつながりを大切にしながら、鉄道・バス・タクシーなどの「運輸業」、百貨店などの「流通業」、不動産賃貸・分譲などの「不動産業」、飲食などの「レジャー・サービス業」、人材派遣などの「その他の事業」として5つに大別される事業を展開し、幅広く人々の生活を支える総合サービスを提供することによって、社会の発展に貢献し、「連結での成長」を目指していくことを基本方針としております。 (2)中長期的な会社の経営戦略コロナ禍を経た社会変化や人々の行動変容は、当社グループの事業展開に大きく影響しております。そうしたなか、当社グループが持続的に企業価値の向上を図るため、2023年3月30日に当社グループの「10年後(2032年度)のあるべき姿」を明確化させた「山陽電鉄グループ長期ビジョン」を設定し、あるべき姿に向かう基盤づくりの位置づけとして、第3次計画となる「山陽電鉄グループ中期経営計画(2023年度~2025年度)」を策定しました。 1.長期ビジョンあるべき姿今後の変化する社会環境下においても、当社グループが一体となって沿線の皆さまの生活を支え、地域発展に貢献する存在であり続ける基本戦略① さらなる安全・安心・快適な輸送の実現② 沿線を中心とした主要エリアにおける再整備の推進③ 非鉄道事業分野での成長投資を通じた経営基盤の強化④ サステナビリティ経営の推進 2.中期経営計画基本方針当社グループが一体となって沿線のさらなる魅力向上に努め、非鉄道事業分野での成長投資も含めて経営基盤の強化を図る基本戦略① 安全・安心・快適な輸送の維持・向上② 沿線の開発可能余地についての徹底的な検証と実行③ 非鉄道事業分野での成長投資を通じた経営基盤の強化④ サステナビリティ基本方針を踏まえた経営の推進 (3)目標とする経営指標 中期経営計画最終年度(2025年度)および長期ビジョン目標年度(2032年度)において、「営業利益」および「有利子負債/EBITDA倍率」を連結目標経営指標として定めております。 2025年度2032年度営業利益(連結)3,050百万円3,800百万円有利子負債/EBITDA倍率(連結) ※6倍台を維持6倍台を維持     ※EBITDA=営業利益+減価償却費     有利子負債=借入金+社債 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の見通しにつきましては、所得環境に改善が見られるものの、少子高齢化や人口減少に加え、燃料価格を含む物価の上昇や人件費の増加、さらには金利上昇リスク等による影響など、当社グループを取り巻く環境は依然として厳しい状況が続くと思われます。 このような情勢のなかで、当社では中期経営計画の基本戦略である、「安全・安心・快適な輸送の維持・向上」「沿線の開発可能余地についての徹底的な検証と実行」「非鉄道事業分野での成長投資を通じた経営基盤の強化」「サステナビリティ基本方針を踏まえた経営の推進」に基づく各種施策を着実に進めるとともに、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、2026年4月から始まる次期中期経営計画の策定を進めてまいります。 主要セグメントにおける対処すべき課題は、次のとおりであります。 ①運輸業 運輸業のうち、鉄道事業におきましては、SNS等を活用し沿線で開催されるイベントや行楽情報の発信を行うほか、本年4月1日から運用を開始したQRコードを活用したデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」による企画乗車券の開発やクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスのメリットを積極的にPRすることにより、一層の収益拡大をはかってまいります。 設備面では、引き続き霞ヶ丘駅等でバリアフリー化工事に取り組むほか、6000系車両の新造工事や既存車両のリニューアル工事を継続し、お客さまサービスの向上に努めてまいります。 バス事業におきましては、運行ダイヤの見直しのほか、神戸市バスの一部路線の運行および管理等の受託拡充などを通じて、垂水・舞子地域の足としての役割を果たしてまいります。 ②流通業 流通業では、山陽百貨店におきまして、新規店舗の誘致に努めるとともに、大型集客催事等の開催により、店舗の魅力向上とお客さまの来店促進をはかってまいります。また、外商部門では、次世代顧客を意識した商材を充実させるなど、新たな需要を創出し、さらなる収益拡大を目指してまいります。 ③不動産業 不動産業では、明石市西新町駅南側で分譲マンションおよび有料老人ホームの建設に着手するほか、山陽姫路駅周辺の再整備や山陽明石駅等の主要駅周辺での開発に向けた取組みを進めるなかで、さらなる地域発展に貢献してまいります。 分譲事業におきましては、明石市で「アルファリアラス西二見」の建設・販売を継続するとともに、尼崎市および京都府長岡京市において新たな分譲事業計画にも取り組んでまいります。賃貸事業におきましては、保有土地の有効活用をはかりながら、保有不動産の入れ替えを進めるべく、当社沿線をはじめ関西圏や首都圏等において収益不動産を取得し、事業基盤の一層の拡充を進めてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営者の視点による当連結会計年度の経営成績等の状況及び分析は、以下のとおりであります。 なお、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績の状況及び分析 当連結会計年度の経営成績は、運輸業における鉄道事業等での運輸収入の増加があったものの、不動産業における分譲収入の減少などにより、営業収益は38,489百万円と前連結会計年度に比べ730百万円(1.9%)の減収となり、営業利益は4,065百万円と前連結会計年度に比べ261百万円(6.0%)の減益、経常利益は4,185百万円と前連結会計年度に比べ283百万円(6.3%)の減益となり、親会社株主に帰属する当期純利益は3,031百万円と前連結会計年度に比べて79百万円(2.6%)の減益となりました。  セグメントごとの経営成績の状況及び分析は、次のとおりであります。 ① 運輸業 鉄道事業において、沿線企業の活況に加え、三井アウトレットパーク マリンピア神戸リニューアルオープン等の行楽需要が好調であったことや、バス事業においても、一般乗合路線の運賃改定等により、外部顧客に対する営業収益は20,027百万円と前連結会計年度に比べ942百万円(4.9%)の増収となり、営業利益は1,272百万円と前連結会計年度に比べ146百万円(13.0%)の増益となりました。 (イ)提出会社の運輸成績表種別単位当連結会計年度(自 2024年4月 至 2025年3月)対前期増減率(%)営業日数日365△0.3営業キロキロ63.2-客車走行キロ千キロ30,911△0.5 定期千人38,4633.2輸送人員定期外千人21,6194.2 計千人60,0823.6 定期百万円6,5003.7旅客運輸収入定期外百万円6,7755.0 計百万円13,2764.3運輸雑収百万円1,6584.1運輸収入合計百万円14,9344.3乗車効率%23.0-  (注) 乗車効率の算出は、延人キロによります。客車走行キロ×平均定員 (ロ)業種別営業成績業種別当連結会計年度(自 2024年4月 至 2025年3月)営業収益(百万円)対前期増減率(%)鉄道事業14,3214.4バス事業3,9244.7その他1,78310.4消去△2-計20,0274.9 ② 流通業 山陽百貨店において、2023年4月にオープンした南館の売上が増加したものの、婦人服や家庭用品の売上が減少したこと等により、外部顧客に対する営業収益は9,455百万円と前連結会計年度に比べ171百万円(1.8%)の減収となり、営業利益は350百万円と前連結会計年度に比べ58百万円(14.3%)の減益となりました。 業種別営業成績業種別当連結会計年度(自 2024年4月 至 2025年3月)営業収益(百万円)対前期増減率(%)百貨店業8,104△2.1コンビニエンスストア業1,5860.2消去△235-計9,455△1.8 ③ 不動産業 分譲事業において、神戸市西区での「クレヴィアシティ西神中央」や加古川市での「ブランシエラ加古川リアラス」等の引渡しがあったものの、前期とのマンション分譲の規模の差等により、外部顧客に対する営業収益は5,459百万円と前連結会計年度に比べ1,512百万円(21.7%)の減収となり、営業利益は2,117百万円と前連結会計年度に比べ321百万円(13.2%)の減益となりました。 業種別営業成績業種別当連結会計年度(自 2024年4月 至 2025年3月)営業収益(百万円)対前期増減率(%)不動産賃貸業3,88710.1不動産分譲業1,423△58.8不動産管理業290-消去△141-計5,459△21.7 ④ レジャー・サービス業 飲食業において、2023年12月にケンタッキーフライドチキン西神中央店の開業があったことや、ミスタードーナツも堅調に推移したこと等により、外部顧客に対する営業収益は2,234百万円と前連結会計年度に比べ27百万円(1.2%)の増収となりましたが、人件費や材料費等の増加により、営業利益は171百万円と前連結会計年度に比べ25百万円(12.7%)の減益となりました。 業種別営業成績業種別当連結会計年度(自 2024年4月 至 2025年3月)営業収益(百万円)対前期増減率(%)飲食業1,8652.4スポーツ業280△2.0広告代理業89△9.7消去△0-計2,2341.2 ⑤ その他の事業 労働者派遣事業では増収となったものの、外部顧客に対する営業収益は1,312百万円と前連結会計年度に比べ16百万円(1.2%)の減収となり、営業利益は151百万円と前連結会計年度に比べ29百万円(24.1%)の増益となりました。 業種別営業成績業種別当連結会計年度(自 2024年4月 至 2025年3月)営業収益(百万円)対前期増減率(%)労働者派遣事業5199.8業務請負業9028.4設備の保守・整備・工事業・情報業ほか7752.0消去△73-計1,312△1.2 (2)財政状態に関する概況① 資産、負債及び純資産の状況  総資産は、前連結会計年度末と比較し8,156百万円増加の122,690百万円となりました。主な増減は、現金及び預金が3,080百万円の増加、建物及び構築物が1,342百万円の増加、投資有価証券が1,697百万円の増加などであります。 負債につきましては、前連結会計年度末と比較し4,962百万円増加の65,118百万円となりました。主な増減は、支払手形及び買掛金が1,112百万円の増加、長期借入金が3,667百万円の増加などであります。 純資産につきましては、前連結会計年度末と比較し3,194百万円増加の57,572百万円となりました。主な増減は、利益剰余金2,364百万円の増加、その他有価証券評価差額金938百万円の増加などであります。 これらの結果、自己資本比率は46.9%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より1,393百万円の増加となり、当連結会計年度末には6,812百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、法人税等の支払等があったものの、税金等調整前当期純利益、減価償却費の計上等により5,898百万円となり、前連結会計年度に比べ2,608百万円の減少となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は、設備投資による有形固定資産の取得による支出等により7,808百万円となり、前連結会計年度に比べ2,302百万円の減少となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により得られた資金は、長期借入れによる収入等により3,302百万円(前連結会計年度は1,280百万円の支出)となりました。 (3)生産、受注及び販売の状況 当社グループのサービスは広範囲かつ多種多様であり、同種のサービスであっても、必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産、受注及び販売の状況については、「(1)経営成績の状況及び分析」におけるセグメントごとの経営成績の状況に関連付けて示しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 (5)資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループにおいては、当社の鉄道事業の設備の維持・更新や不動産賃貸・不動産分譲業への投資にかかる資金、百貨店業における店舗改装等のための資金を、主として金融機関からの借入金により調達しております。 なお、当連結会計年度末の有利子負債の残高は43,194百万円で、前期末に比し3,848百万円増加いたしました。 有利子負債の状況については、「3 事業等のリスク (9)有利子負債への依存について」に記載しております。 (6)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 当社グループは、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載の通り、2025年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画において、「営業利益」および「有利子負債/EBITDA倍率」を連結目標指標として定めております。  当連結会計年度における各指標および中期経営計画の最終年度である2025年度の数値目標は以下のとおりです。 2024年度実績2025年度目標営業利益(連結)4,065百万円3,050百万円有利子負債/EBITDA倍率(連結)※5.5倍6倍台を維持※ EBITDA=営業利益+減価償却費  有利子負債=借入金+社債

事業リスク

山陽電気鉄道グループは、鉄道事業法や道路運送法などの法的規制の変更や違反による事業活動の制限リスクがあります。また、阪神・淡路大震災のような大規模な自然災害や感染症の発生、気候変動による費用増加や災害激甚化も経営に影響を与える可能性があります。さらに、競合路線の存在や沿線人口の減少、少子高齢化の進展は運輸部門の収益を圧迫する要因となります。兵庫県南部地域への経営資源集中により、同地域の景気動向や人口・地価の変動も業績に大きな影響を与える可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,028 文字
3【事業等のリスク】  有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態および経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努めております。  なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 (1) 法的規制による影響について 当社グループは、鉄道事業法および道路運送法による運輸業を主な事業としており、それぞれの法令等に基づく許可、認可等が当社グループの事業遂行の前提となっているほか、他事業においても大規模小売店舗立地法や独占禁止法および個人情報保護法等の法規制を受けております。現在の規制に重大な変更があった場合や、これらの法律に違反する事由が生じて企業活動が制限された場合には、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (2) 自然災害等による影響について 当社グループが主に事業展開している兵庫県南部において1995年1月に発生した「阪神・淡路大震災」や2011年3月に発生して全国的な影響をもたらした「東日本大震災」のような大規模な地震・津波や、台風・洪水等の自然災害、新型インフルエンザや新型コロナウイルス感染症等を含む感染症、テロ等が発生した場合を想定し、事業継続計画(BCP)を策定しておりますが、想定を上回る自然災害等が発生した場合、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 また、脱炭素社会への移行に伴う費用増や、異常気象の激甚化による災害が発生した場合、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。なお、想定される気候変動に対するリスク・機会を洗い出し、対応策を実行していくとともに、当社は気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同を表明し、同提言に基づく情報開示を進めております。 (3) 競合路線および人口減少等による影響について 当社グループは、運輸部門において、他の鉄道・バス等の輸送機関や自動車等の交通手段と競合しているほか、沿線就業人口の減少や、少子高齢化の影響を受けております。今後、景気動向やさらなる競争激化、少子高齢化の進展等による人口減少により当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (4) 兵庫県南部地域の景気動向について 当社グループは、兵庫県南部地域にある鉄道路線を核として展開してきたため、同地域内に経営資源が集中しております。このため当社の業績は、関西地域、なかでもとくに兵庫県南部地域の人口・地価・景気動向の影響を強く受けております。よって兵庫県南部地域の景気動向等が悪化した場合、その悪化が全国的であるか局地的であるかを問わず当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (5) 運輸部門における事故について 鉄道事業やバス事業を営んでいる当社グループにおいて、安全で質の高いサービスを提供することは最も重要な課題の一つであると考えており、全踏切への支障報知装置の設置を既に完了し、引き続き防災対策工事の施工、変電所・自動列車停止装置(ATS)の更新・高機能化等、事故を未然に防ぐ対策、事故の発生時に被害を最小限に抑える対策を進めておりますが、これらの対策で防ぎきれない大事故が発生した場合には、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (6) 流通部門における景気動向および競合による影響について 流通部門の中心である百貨店業において、景気低迷や天候不順等を理由とした消費低迷による収益の減少や、同一商圏や近隣商圏における競合店の新規進出等による競争激化により、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (7) 不動産部門における地価の変動および景気動向による影響について 不動産分譲業においては、景気低迷時における販売数減少や地価の下落に伴う評価損の発生、不動産賃貸業においては、景気低迷時におけるテナント等の退出、倒産、賃料減額要求が発生する可能性があり、これらの事象によっては当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (8) 国際情勢等による動力費等への影響について当社グループは、燃料価格の動向に関して国際情勢の影響を受けております。原油価格の変動や原子力発電所運転停止による火力発電比率の上昇が、鉄道の電気料金およびバス・タクシーの燃料価格等の変動へつながり、収支に影響を与えております。今後の電気料金や燃料費の動向次第では、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (9)有利子負債への依存について 当社グループにおいては、中心となる当社が鉄道事業の設備の維持・更新や不動産賃貸・不動産分譲業への投資にかかる資金、百貨店業における店舗改装等のための資金を、主として金融機関からの借入金により調達しているため、有利子負債への依存度が高い水準にあります。当社グループとしては、収支とのバランスを勘案した設備投資を行い、保有資産の有効活用を進めることで増益を図り、キャッシュ・フローの改善に努めたり、資金調達の多様化に積極的に取り組んだりすることにより、金利上昇リスクによる影響を最小限に抑える努力をしておりますが、現行の金利水準が大幅に変動することがあれば、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。  最近3連結会計年度における有利子負債の状況は、次のとおりであります。 2023年3月期2024年3月期2025年3月期有利子負債残高(百万円)40,19439,34643,194長期借入金(百万円)26,06927,53631,203短期借入金(百万円)7,7025,6525,972社債(百万円)6,0006,0006,000リース債務(百万円)193918その他有利子負債(百万円)402117-総資産額(百万円)111,167114,533122,690有利子負債依存度(%)36.234.435.2 (10)固定資産の減損について 今後、景気の動向や不動産価格の変動等によって資産のキャッシュ・フローが大幅に減少したとき、あるいは時価の下落等によって新たに減損損失の計上が必要となったとき、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。 (11) 情報システムや情報セキュリティに関するリスクについて 当社グループでは、売上管理やグループ内外との連絡等、多くの業務に情報システムを利用しております。これにあたっては、「個人情報保護ポリシー」および「情報セキュリティポリシー」に基づく各種規程の整備や、情報システムによる漏洩対策を通して、情報システムで扱うデータのほか、帳票類も含めた情報セキュリティの確保に努めております。しかしながら、これらの対策で防ぎきれない自然災害、機器故障および不正アクセス等によって、情報システムの停止や個人情報および機密情報の漏洩が生じた場合、当社グループの財政状態および経営成績が影響を受ける可能性があります。

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