7482

シモジマ(7482)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • 包装資材の総合商社
    シモジマグループは、紙袋、包装紙、ポリ袋、粘着テープなどの包装資材を中心に、店舗用品まで幅広く取り扱う企業グループです。自社で製造する子会社と連携しながら、多種多様な商品を仕入れ、販売しています。これにより、顧客は包装に関するあらゆるニーズをワンストップで満たすことができます。
  • 多様な販売チャネル
    同社は、二次卸や包装用品販売店へのディーラー販売、企業や個人への直接販売、フランチャイズ加盟店(パッケージプラザ)への卸販売、さらにはインターネットを通じた通信販売と、複数の販売経路を持っています。これにより、幅広い顧客層にアプローチし、安定的な収益基盤を築いています。
  • グループシナジーの活用
    グループ内には、シール製造の彩光社やポリ袋製造の朝日樹脂工業など、特定の製品を製造する子会社があります。また、花材・園芸資材のリード商事、工業関連資材のミタチパッケージ、衛生用品の大倉産業といった専門分野の子会社が販売を担い、相互仕入れ・販売で相乗効果を高めています。物流はシモジマ加工紙に委託し、効率的なサプライチェーンを構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 紙製品事業
    このセグメントは、主に紙袋や包装紙、紙器などの紙を主原料とする製品の販売を担っています。最新年度の売上高は約99.97億円、営業利益は約11.16億円で、グループ全体の収益に貢献しています。環境意識の高まりから、脱プラスチックの動きの中で需要が変化する可能性があります。
  • 化成品・その他包装資材事業
    ポリ袋、粘着テープ、紐・リボン、店舗用品など、紙以外の素材や幅広い包装資材を取り扱う事業です。最新年度の売上高は約364.94億円、営業利益は約30.63億円と、グループの中で最も大きな売上と利益を上げており、主力事業であることが分かります。多様なニーズに対応する幅広い商品が特徴です。
  • 店舗用品事業
    このセグメントは、店舗運営に必要な様々な用品の販売を行っています。最新年度の売上高は約141.88億円、営業利益は約5.3億円です。店舗販売部門やフランチャイズ加盟店(パッケージプラザ)を通じて、顧客への直接販売や卸販売を行っており、小売業やサービス業の顧客基盤を支えています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
PaperProducts 事業 100 11 11.2%
PlasticProductsAndOtherWrappingMaterials 事業 365 31 8.4%
ShopUseGoods 地域 142 5 3.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|797 文字
3【事業の内容】 株式会社シモジマ(当社)グループは、当社及び当社の連結子会社9社、非連結子会社3社と持分法非適用関連会社1社で構成され、当社は包装資材(主として、紙袋、包装紙・紙器、ポリ袋、粘着テープ、紐・リボン、店舗用品等)の販売及び仕入を行っております。 当社を事業部門別に分けると次のとおりであります。 (1) 営業販売部門  二次卸・包装用品販売店に対するディーラー販売と、ユーザーへの直接販売を行っております。また、フランチャイズ加盟店(パッケージプラザ)に対しても卸販売を行っております。(2) 店舗販売部門  店舗における直接販売を行っております。(3) 通信販売部門  インターネットを媒体とした通信販売を行っております。  当社グループの事業内容及び当社と子会社の位置付けは次のとおりであります。  商品仕入は、㈲彩光社、朝日樹脂工業㈱、㈱シモジマ製袋、下島(上海)商貿有限公司及び一般仕入先より行っております。㈲彩光社はシール類を、朝日樹脂工業㈱はポリ袋等の化成品をそれぞれ製造しております。 商品販売は当社が直接行うほか、㈱リード商事は花材・園芸関連資材の販売、ミタチパッケージ㈱は工業関連資材の販売、㈱大倉産業は病院、介護施設等に向けた衛生用品の販売を行っています。さらに当社との間で一部商品の相互仕入・販売を行うことで相乗効果を図っております。また、フランチャイズ加盟店(パッケージプラザ)の管理を㈱エスパックが行い、同加盟店の一部運営を㈱我満商店で行っております。 物流業務に関しては、主にシモジマ加工紙㈱へ委託しております。 さらに中国においては、下島(上海)商貿有限公司が販売及び貿易業務を行い、台湾においては、台湾下島包装股份有限公司が台北市で店舗販売と営業販売を行っています。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
競合メーカーや卸売業者が多数存在し、お客様の価格低減要求も相まって厳しい価格競争にさらされているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
包装資材業界は競合メーカーや卸売業者が多数存在し、参入障壁は低いと推測される。
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:厳しい価格競争による売上高の変動 / 法規制(レジ袋有料化等)による商品環境の変化 / 合成樹脂や原紙の商品市況、為替変動による売上原価の変動
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

シモジマは「パック・イン・パック」などの独自開発商品や、店舗デザイン・運営ノウハウといった無形資産を持つ。しかし、これらは模倣されやすく、特許による強力な保護やブランド力が限定的であるため、スコアは低い。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

主に中小零細事業者や個人事業主を顧客としており、仕入れ先変更のハードルは比較的低いと考えられる。ただし、長年の取引による信頼関係や、品揃えの豊富さからくる利便性は、一定のスイッチング・コストを生んでいる可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

シモジマのビジネスモデルは、顧客が増えることでサービス価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に発生しない。個々の取引は独立しており、プラットフォーム型ビジネスではない。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の卸売業で培った仕入れ・物流ノウハウ、スケールメリットによる購買力は、競合他社に対するコスト優位性の源泉となりうる。特に、PB商品の開発・製造におけるコスト管理能力が重要。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

中小事業者向け卸売業というニッチ市場において、長年の実績と広範な店舗網、品揃えにより、一定の市場シェアを確保している。この規模が、効率的な事業運営と顧客への対応力を支えている。

  • 幅広い商品ラインナップ
    シモジマグループは、紙袋、包装紙、ポリ袋、粘着テープ、紐・リボン、店舗用品など、非常に多岐にわたる包装資材を取り扱っています。これにより、顧客は様々な用途やニーズに合わせて最適な商品を選ぶことができ、ワンストップでの調達が可能となるため、顧客にとっての利便性が高いと考えられます。
  • 多様な販売チャネルと顧客基盤
    ディーラー販売、直接販売、フランチャイズ店舗(パッケージプラザ)、通信販売と、複数の販売チャネルを持つことで、幅広い顧客層にリーチしています。特にフランチャイズ展開は、地域密着型の販売網を構築し、安定的な顧客基盤を形成していると考えられます。
  • 製造から販売までの一貫体制
    グループ内に包装資材を製造する子会社(例:彩光社、朝日樹脂工業)を持つことで、商品の品質管理やコストコントロールがしやすくなります。また、専門分野に特化した販売子会社(例:リード商事、ミタチパッケージ)との連携により、特定の市場ニーズに合わせたきめ細やかな対応が可能となり、競争優位につながっていると考えられます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】[1] 経営方針 当社グループは、包装用品とこれに関連する事業を通じて快適な社会づくりに貢献することを基本理念としております。 長期ビジョンとして「“パッケージ×サービス”でお客様に元気を届けるトータルパートナーを目指す」ことを掲げ、その実現のために(1)事業の拡大 (2)経営基盤の強化 (3)経営体制の強化 の3項目を長期方針として定めています。 上記に立脚し当社は2021年11月に、2026年3月期までの5年間を対象とした中期経営計画を策定し、開示を行いました。中期経営計画では、2026年3月期の目標として、売上高を650億円、営業利益率を3.0%、ROA(総資産経常利益率)を5.0%と設定しました。しかし、その後の業績の推移を勘案し2度の目標修正を行い、営業利益率を5.5%、ROA(総資産経常利益率)を8.5%と引上げています。売上高は650億円で据え置いています。 [2] 経営戦略等(1) 事業の拡大 当社グループは、長期方針に掲げる(1)事業の拡大においては、販売力強化と商品力強化の2つの施策で活動しております。 ① 販売力強化施策 「シモジマオンラインショップ 100万×100万プロジェクト」活動 中期経営計画最終年の2026年3月末までに当社ECサイト「シモジマオンラインショップ」に登録されている商品数を100万SKUまで拡大し、サイト登録会員数を100万人まで増やすもので、「100万×100万プロジェクト」と銘打って2022年3月期から活動を行っております。 商品登録数については、活動当初は3万SKU程度でしたが、現在はその目標を既に達成し、2025年3月末には130万8千SKUまで増加してまいりました。シモジマオンラインショップ内に開設している「シモジマモール」に参加してくださる企業様が想定以上に増加した結果です。今後はお客様にこれらの商品の認知度を上げるためのアピールを強化していくとともに、仕入先様への参加を促す活動を続け、商品掲載数のさらなる増加を目指してまいります。 会員数を増やす施策としては、顧客との関係性・コミュニケーションを管理しながら、その関係を長期的に深めて行くマネジメント手法であるCRMデータを活用して、業界別にそれぞれ違った勧誘活動を行っています。2025年3月末時点では88万1千会員となっています。中期経営計画の最終年度にあたる2026年3月期はこれまで以上に入会の魅力をアピールし、100万会員の達成を目指してまいります。 ② 商品力強化施策 「環境配慮型商品」の開発と普及 当社は、包装用品の専門商社としての立場から、SDGs活動の積極的推進と環境配慮型商品の開発と普及に注力しています。当期も様々な環境配慮型の商品を開発し、上市してまいりました。有害なフッ素化合物であるPFASを使用しないPFASフリー耐油袋や、紙製の食品トレーなどがその一例です。 当社は、2030年3月期に当社のオリジナル商品における環境配慮型商品の売上比率を 20%にする目標を掲げております。2025年3月期終了時点で、18.2%と進捗しています。早期の達成に向けて今後も取り組んでまいります。 当社は、今後も循環型社会の実現を目指す企業と連携して活動を進めてまいります。 (2) 経営基盤の強化 ① 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた基本方針と目標ⅰ) 資本コスト 当社グループは、自社の資本コストについて、一般的な計算方法で導き出される数値及び実際に外部から要求される数値の両面を把握する取組みを行ってまいります。 当社の資本コストは、自社内では6.5%と想定しております。ROEが常に資本コストを上回る水準を目指します。そして、ROEと株主資本コストの差であるエクイティ・スプレッドを拡大させていくことを目標としております。 ⅱ) ROE 当社グループは、2026年度までの中期経営計画の中で、ROAを目標とする指標として掲げ活動しておりますが、今後は一般的な企業価値評価の一つであるROEを意識した経営を行う所存です。 2025年3月末時点のROEは6.0%です。 現段階での目標値を8.0%といたします。 ⅲ) PER 2025年3月末時点のPERは14.0倍です。 12.5倍以上を維持することを現段階での目標値といたします。 ⅳ) PBR 2025年3月末時点のPBRは0.84倍です。 現段階での目標値を1倍以上といたします。 ⅴ) 自己資本比率 当社グループは、直近の20年に亘り、自己資本比率80%前後の水準を維持してまいりました。今後も、盤石な財務基盤をベースとした経営を続けていく方針ですが、足元で得られた利益は、成長投資の拡充と株主還元のさらなる充実に充てていく所存です。 ② 実現に向けた取組みⅰ) 資本コストの低減a) 当社の資本コストは自社内では、6.5%と想定しています。ROEが常に資本コストを上回る水準を目指します。そして、ROEと株主資本コストの差であるエクイティ・スプレッドを拡大させていくことを目標としています。b) 情報開示が不十分であると、経営の不透明性が高まるとともに、投資家の不安要素につながり、資本コストの上昇要因となります。当社グループは開示情報の拡充や投資家との対話や交流推進を図っていく所存です。具体的には、従来行ってきた機関投資家や個人投資家に対する説明会の内容を充実させつつ継続し、投資家との個別の対話機会をさらに増やしてまいります。c) 当社は2022年に代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を立ち上げ、マテリアリティ(重要課題)を特定し、その解決に向けて取組んでいます。今後も気候変動対応、人的資本対応やコーポレートガバナンスの強化対応を念頭に取組んでまいります。 ⅱ) ROEの改善a) 高収益率が見込まれるオリジナル商品の販売比率向上を目指します。特に環境配慮型商品の開発と普及に努めてまいります。また収益性の向上が見込めない事業や拠点については撤退や閉鎖を検討すると同時に、適正な販売チャネルを整備し生産性の向上に努めてまいります。b) 当社グループは、これまでも投資活動を行ってまいりましたが、今後も今まで以上に積極的に成長投資やM&A投資を行っていく所存です。具体的には、DX投資、物流投資や人的資本投資といった成長投資に加え、商流の上流から下流まで範囲を広げたM&Aを展開していくことを視野に入れてまいります。従来はこれらの活動は、ほぼ自己資金で賄ってきましたが、今後は外部借入れを含めた資金調達も行っていくことを検討してまいります。 ⅲ) PERの向上 当社グループのこれまでの配当方針は、配当性向50%目途とすることを基本方針としていましたが、配当性向を50%またはDOE(株主資本配当率)3%以上を目指すことを新たな指標とすることといたしました。これにより、配当水準の向上と共に、より安定した配当をもって株主の皆さまに利益還元する姿勢を明確にお示しする形となりました。 (3) 経営体制の強化 サステナビリティ経営の推進 当社グループは、サステナビリティを巡る課題への対応が経営の最重要課題であると認識しています。 当社はマテリアリティ(重要課題)を6項目定めており、それぞれの課題解決に向けて取組んでいます。 マテリアリティに対する2025年3月期の実績例と今後の取組み a.環境への貢献:シモジマが考える気候変動対応マテリアリティⅰ) :カーボンニュートラルの取組み強化a) 三重県多気郡大台町で「シモジマの森」を作り植林活動を開始 大台町の林野の一部を「シモジマの森」と名付け、2025年3月末時点で1.2haに1,980本植林しております。当社は、複数の樹種が混在し共生する、多様性のある森づくりに取組んでまいります。マテリアリティⅱ) :循環型社会の実現a) 使用済み段ボールのクローズドリサイクルによる梱包用段ボールの提供 特定のお客様において、センターで排出された使用済み段ボールの一部を、協力企業が回収し、再生紙として生産した上で当社へ供給いたします。その原料を当社が梱包用段ボールとして製品化いたします。この取組みで生まれた段ボールは、お客様のオンラインショップでの出荷時に使用されています。 b.人的資本投資:シモジマらしい自由闊達な社風の醸成マテリアリティⅲ) :従業員エンゲージメントの向上a) エンゲージメントアンケート年2回実施 アンケート結果も参考に、2025年3月期は全体の賃上げ率を7.9%と引き上げ、さらに2026年3月期は約5%の賃上げ率といたしました。今後もエンゲージメントアンケートを継続し、当社の強みや課題を精査し効果的な経営につなげてまいります。マテリアリティⅳ) :ダイバーシティの取組みa) 中途入社採用の大幅増加 様々なスキルを有した中途社員の採用を大幅に増やし、多様な人材が働く環境を整え、会社のさらなる発展に向けた取組みを行っています。 c.責任ある企業として:シモジマの三意精神「誠意・熱意・創意」に基づくガバナンス体制の整備マテリアリティⅴ) :ステークホルダーとの対話・迅速な情報開示a) 機関、個人の投資家に対する説明会:各年2回開催b) 投資家に対する個別面談:11回開催 今後も個別面談を通じて、投資家の皆さまのご意見を積極的に伺ってまいります。c) 統合報告書発刊 2024年11月に当社として初めて統合報告書を発刊致しました。当報告書では、当社グループの価値創造ストーリーをステークホルダーの皆さまにより深くご理解いただき、共に価値を創造する好循環を生み出していきたいと考えております。そして、サステナビリティ経営をより一層推進するため、新たにパーパスを「夢を包み、心を結ぶ。」と設定いたしました。包装資材で皆さまの夢や想いを真心で包み、人と人の心を結ぶ。ステークホルダーの皆さまに幸せをご提供することこそが、弊社の存在意義との考えからです。マテリアリティⅵ) :サプライチェーンマネジメントの最適化a) サステナビリティ調査:海外サプライヤーに対する実地調査を34社、アンケートを46社で実施しました。  当社グループは、今後ともサステナビリティ経営を推進し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。 ※弊社ホームページをご参照ください  サステナビリティに関する取組み   URL:https://www.shimojima.co.jp/sustainability.html
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】[1] 経営方針 当社グループは、包装用品とこれに関連する事業を通じて快適な社会づくりに貢献することを基本理念としております。 長期ビジョンとして「“パッケージ×サービス”でお客様に元気を届けるトータルパートナーを目指す」ことを掲げ、その実現のために(1)事業の拡大 (2)経営基盤の強化 (3)経営体制の強化 の3項目を長期方針として定めています。 上記に立脚し当社は2021年11月に、2026年3月期までの5年間を対象とした中期経営計画を策定し、開示を行いました。中期経営計画では、2026年3月期の目標として、売上高を650億円、営業利益率を3.0%、ROA(総資産経常利益率)を5.0%と設定しました。しかし、その後の業績の推移を勘案し2度の目標修正を行い、営業利益率を5.5%、ROA(総資産経常利益率)を8.5%と引上げています。売上高は650億円で据え置いています。 [2] 経営戦略等(1) 事業の拡大 当社グループは、長期方針に掲げる(1)事業の拡大においては、販売力強化と商品力強化の2つの施策で活動しております。 ① 販売力強化施策 「シモジマオンラインショップ 100万×100万プロジェクト」活動 中期経営計画最終年の2026年3月末までに当社ECサイト「シモジマオンラインショップ」に登録されている商品数を100万SKUまで拡大し、サイト登録会員数を100万人まで増やすもので、「100万×100万プロジェクト」と銘打って2022年3月期から活動を行っております。 商品登録数については、活動当初は3万SKU程度でしたが、現在はその目標を既に達成し、2025年3月末には130万8千SKUまで増加してまいりました。シモジマオンラインショップ内に開設している「シモジマモール」に参加してくださる企業様が想定以上に増加した結果です。今後はお客様にこれらの商品の認知度を上げるためのアピールを強化していくとともに、仕入先様への参加を促す活動を続け、商品掲載数のさらなる増加を目指してまいります。 会員数を増やす施策としては、顧客との関係性・コミュニケーションを管理しながら、その関係を長期的に深めて行くマネジメント手法であるCRMデータを活用して、業界別にそれぞれ違った勧誘活動を行っています。2025年3月末時点では88万1千会員となっています。中期経営計画の最終年度にあたる2026年3月期はこれまで以上に入会の魅力をアピールし、100万会員の達成を目指してまいります。 ② 商品力強化施策 「環境配慮型商品」の開発と普及 当社は、包装用品の専門商社としての立場から、SDGs活動の積極的推進と環境配慮型商品の開発と普及に注力しています。当期も様々な環境配慮型の商品を開発し、上市してまいりました。有害なフッ素化合物であるPFASを使用しないPFASフリー耐油袋や、紙製の食品トレーなどがその一例です。 当社は、2030年3月期に当社のオリジナル商品における環境配慮型商品の売上比率を 20%にする目標を掲げております。2025年3月期終了時点で、18.2%と進捗しています。早期の達成に向けて今後も取り組んでまいります。 当社は、今後も循環型社会の実現を目指す企業と連携して活動を進めてまいります。 (2) 経営基盤の強化 ① 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた基本方針と目標ⅰ) 資本コスト 当社グループは、自社の資本コストについて、一般的な計算方法で導き出される数値及び実際に外部から要求される数値の両面を把握する取組みを行ってまいります。 当社の資本コストは、自社内では6.5%と想定しております。ROEが常に資本コストを上回る水準を目指します。そして、ROEと株主資本コストの差であるエクイティ・スプレッドを拡大させていくことを目標としております。 ⅱ) ROE 当社グループは、2026年度までの中期経営計画の中で、ROAを目標とする指標として掲げ活動しておりますが、今後は一般的な企業価値評価の一つであるROEを意識した経営を行う所存です。 2025年3月末時点のROEは6.0%です。 現段階での目標値を8.0%といたします。 ⅲ) PER 2025年3月末時点のPERは14.0倍です。 12.5倍以上を維持することを現段階での目標値といたします。 ⅳ) PBR 2025年3月末時点のPBRは0.84倍です。 現段階での目標値を1倍以上といたします。 ⅴ) 自己資本比率 当社グループは、直近の20年に亘り、自己資本比率80%前後の水準を維持してまいりました。今後も、盤石な財務基盤をベースとした経営を続けていく方針ですが、足元で得られた利益は、成長投資の拡充と株主還元のさらなる充実に充てていく所存です。 ② 実現に向けた取組みⅰ) 資本コストの低減a) 当社の資本コストは自社内では、6.5%と想定しています。ROEが常に資本コストを上回る水準を目指します。そして、ROEと株主資本コストの差であるエクイティ・スプレッドを拡大させていくことを目標としています。b) 情報開示が不十分であると、経営の不透明性が高まるとともに、投資家の不安要素につながり、資本コストの上昇要因となります。当社グループは開示情報の拡充や投資家との対話や交流推進を図っていく所存です。具体的には、従来行ってきた機関投資家や個人投資家に対する説明会の内容を充実させつつ継続し、投資家との個別の対話機会をさらに増やしてまいります。c) 当社は2022年に代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を立ち上げ、マテリアリティ(重要課題)を特定し、その解決に向けて取組んでいます。今後も気候変動対応、人的資本対応やコーポレートガバナンスの強化対応を念頭に取組んでまいります。 ⅱ) ROEの改善a) 高収益率が見込まれるオリジナル商品の販売比率向上を目指します。特に環境配慮型商品の開発と普及に努めてまいります。また収益性の向上が見込めない事業や拠点については撤退や閉鎖を検討すると同時に、適正な販売チャネルを整備し生産性の向上に努めてまいります。b) 当社グループは、これまでも投資活動を行ってまいりましたが、今後も今まで以上に積極的に成長投資やM&A投資を行っていく所存です。具体的には、DX投資、物流投資や人的資本投資といった成長投資に加え、商流の上流から下流まで範囲を広げたM&Aを展開していくことを視野に入れてまいります。従来はこれらの活動は、ほぼ自己資金で賄ってきましたが、今後は外部借入れを含めた資金調達も行っていくことを検討してまいります。 ⅲ) PERの向上 当社グループのこれまでの配当方針は、配当性向50%目途とすることを基本方針としていましたが、配当性向を50%またはDOE(株主資本配当率)3%以上を目指すことを新たな指標とすることといたしました。これにより、配当水準の向上と共に、より安定した配当をもって株主の皆さまに利益還元する姿勢を明確にお示しする形となりました。 (3) 経営体制の強化 サステナビリティ経営の推進 当社グループは、サステナビリティを巡る課題への対応が経営の最重要課題であると認識しています。 当社はマテリアリティ(重要課題)を6項目定めており、それぞれの課題解決に向けて取組んでいます。 マテリアリティに対する2025年3月期の実績例と今後の取組み a.環境への貢献:シモジマが考える気候変動対応マテリアリティⅰ) :カーボンニュートラルの取組み強化a) 三重県多気郡大台町で「シモジマの森」を作り植林活動を開始 大台町の林野の一部を「シモジマの森」と名付け、2025年3月末時点で1.2haに1,980本植林しております。当社は、複数の樹種が混在し共生する、多様性のある森づくりに取組んでまいります。マテリアリティⅱ) :循環型社会の実現a) 使用済み段ボールのクローズドリサイクルによる梱包用段ボールの提供 特定のお客様において、センターで排出された使用済み段ボールの一部を、協力企業が回収し、再生紙として生産した上で当社へ供給いたします。その原料を当社が梱包用段ボールとして製品化いたします。この取組みで生まれた段ボールは、お客様のオンラインショップでの出荷時に使用されています。 b.人的資本投資:シモジマらしい自由闊達な社風の醸成マテリアリティⅲ) :従業員エンゲージメントの向上a) エンゲージメントアンケート年2回実施 アンケート結果も参考に、2025年3月期は全体の賃上げ率を7.9%と引き上げ、さらに2026年3月期は約5%の賃上げ率といたしました。今後もエンゲージメントアンケートを継続し、当社の強みや課題を精査し効果的な経営につなげてまいります。マテリアリティⅳ) :ダイバーシティの取組みa) 中途入社採用の大幅増加 様々なスキルを有した中途社員の採用を大幅に増やし、多様な人材が働く環境を整え、会社のさらなる発展に向けた取組みを行っています。 c.責任ある企業として:シモジマの三意精神「誠意・熱意・創意」に基づくガバナンス体制の整備マテリアリティⅴ) :ステークホルダーとの対話・迅速な情報開示a) 機関、個人の投資家に対する説明会:各年2回開催b) 投資家に対する個別面談:11回開催 今後も個別面談を通じて、投資家の皆さまのご意見を積極的に伺ってまいります。c) 統合報告書発刊 2024年11月に当社として初めて統合報告書を発刊致しました。当報告書では、当社グループの価値創造ストーリーをステークホルダーの皆さまにより深くご理解いただき、共に価値を創造する好循環を生み出していきたいと考えております。そして、サステナビリティ経営をより一層推進するため、新たにパーパスを「夢を包み、心を結ぶ。」と設定いたしました。包装資材で皆さまの夢や想いを真心で包み、人と人の心を結ぶ。ステークホルダーの皆さまに幸せをご提供することこそが、弊社の存在意義との考えからです。マテリアリティⅵ) :サプライチェーンマネジメントの最適化a) サステナビリティ調査:海外サプライヤーに対する実地調査を34社、アンケートを46社で実施しました。  当社グループは、今後ともサステナビリティ経営を推進し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。 ※弊社ホームページをご参照ください  サステナビリティに関する取組み   URL:https://www.shimojima.co.jp/sustainability.html
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況① 財政状態及び経営成績の状況a.財政状態 当連結会計年度末の総資産は418億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億63百万円減少しました。当連結会計年度末の負債合計は66億65百万円となり、前連結会計年度末に比べて19億85百万円減少しました。当連結会計年度末の純資産合計は351億78百万円となり、前連結会計年度末に比べて4億21百万円増加しました。 b.経営成績 連結売上高は606億80百万円(前年同期比5.0%増)、連結営業利益は29億86百万円(前年同期比8.5%減)、連結経常利益は33億3百万円(前年同期比8.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億88百万円(前年同期比12.0%減)となりました。 ② 経営者の視点による経営成績及び財政状態の状況に関する分析・検討内容a.財政状態 当連結会計年度末における総資産は418億43百万円となり、前連結会計年度末に比べて15億63百万円減少しました。流動資産は232億32百万円となり、10億79百万円減少しました。主な要因は、棚卸資産が4億80百万円増加した一方で、現金及び預金が15億94百万円減少したことによるものであります。固定資産は186億11百万円となり、4億84百万円減少しました。主な要因は、のれん等で無形固定資産が4億45百万円減少したことによるものであります。 当連結会計年度末における負債合計は66億65百万円となり、前連結会計年度末に比べて19億85百万円減少しました。流動負債は54億30百万円となり、20億54百万円減少しました。主な要因は、仕入債務が14億13百万円、未払法人税等が4億5百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は12億35百万円となり、69百万円増加しました。 当連結会計年度末における純資産合計は351億78百万円となり、4億21百万円増加しました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益が20億88百万円増加したこと、及び剰余金の配当で15億63百万円減少したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて4.0ポイント上昇し83.9%となりました。 b.経営成績 当連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日)における我が国経済は、企業収益の改善や個人消費の持ち直しなどを背景に、緩やかな回復基調が続いています。一方で、米国の政策転換に伴う影響や、地政学的リスク、不安定な為替相場、原材料価格の高騰に起因する物価上昇などにより、景気の先行きには依然として不透明感が残っています。 当社グループが属する業界においては、脱プラスチックの流れはますます加速しており、カーボンニュートラルや循環型社会を意識した環境配慮型商品の需要が拡大しています。 このような状況のもとで当社グループは、「“パッケージ×サービス”でお客様に元気を届けるトータルパートナーを目指す」と定めた長期ビジョンの実現に向けて、中期経営計画に沿った活動を継続しております。 (販売部門別活動の状況) 当社は、営業販売部門、店舗販売部門、通信販売部門の3つのチャネルを有しています。 営業販売部門では、経済活動の回復を背景にした、既製品の主力商品の拡販と共に、特注品の受注活動が活性化いたしました。また、環境配慮型商品の需要拡大もあり、売上は増加いたしました。 店舗販売部門では、イベント需要やインバウンド需要が売上増加に寄与いたしました。主要顧客の飲食店、小売店の業績が、調達コストの上昇に伴い伸び悩んだ影響を受けたものの、店舗外商の新規開拓が奏功し、全体的な売上は微増となりました。 通信販売部門では、引続き好調を維持しています。「シモジマオンラインショップ」(当社ECサイト)において、「シモジマモール」への商品掲載点数が130万点に増加しました。 また、WEB広告を強化した結果、サイトへの流入数も拡大し、売上は増加いたしました。 これら各チャネルの販売活動効果により、グループ全体の売上は、過去最高額を更新いたしました。  利益面では、売上が堅調に推移したものの、年間を通し円安及び原材料価格の高止まりが続いたことで粗利率が低下し、売上総利益が伸び悩みました。また、物流費及び人件費など販売費及び一般管理費の増加も相まって、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに前年実績を下回る結果となりました。 この結果、連結売上高は606億80百万円(前年同期比5.0%増)、連結営業利益は29億86百万円(前年同期比8.5%減)、連結経常利益は33億3百万円(前年同期比8.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は20億88百万円(前年同期比12.0%減)となりました。 c.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 d.経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標について 当社は2021年11月に、2026年3月期までの5年間を対象とした中期経営計画を策定し、開示を行いました。中期経営計画では、2026年3月期の目標として、売上高を650億円、営業利益率を3.0%、ROA(総資産経常利益率)を5.0%と設定しました。しかし、その後の業績の推移を勘案し2度の目標修正を行い、営業利益率を5.5%、ROA(総資産経常利益率)を8.5%と引上げています。売上高は650億円で据え置いています。 ③ 仕入及び販売の実績a.商品・原材料仕入実績 当連結会計年度の商品・原材料仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)紙製品(百万円)6,12799.7化成品・包装資材(百万円)25,390110.5店舗用品(百万円)11,384107.5その他(百万円)--合計(百万円)42,903108.1(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)紙製品(百万円)9,99798.5化成品・包装資材(百万円)36,494106.8店舗用品(百万円)14,188105.3その他(百万円)--合計(百万円)60,680105.0(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 (セグメント別活動の状況) 当社事業は主に紙製品事業、化成品・包装資材事業、店舗用品事業の3つのセグメントで構成されています。〔紙製品事業〕 紙製品事業は、当社創業以来の主力事業としてオリジナルブランドの紙袋、包装紙、紙器を中心に販売しております。特注品の販売は好調を維持しましたが、紙袋の有料化や全体的な需要減少の影響により、既製品が苦戦しました。その結果、紙製品事業全体の連結売上高は99億97百万円(前年同期比1.5%減)となりました。〔化成品・包装資材事業〕 中核の化成品・包装資材事業においては、主力のゴミ袋、ポリ袋などの既製品や特注品の販売が伸長し、コップ類、紙容器、カトラリーなどの食品包装資材の売上も堅調に伸びました。さらに環境配慮型商品の開発と拡販に積極的に取組んだ結果、化成品・包装資材事業の連結売上高は364億94百万円(前年同期比6.8%増)となりました。〔店舗用品事業〕 店舗用品事業においては、「店舗及びオフィスで使用するあらゆるものが揃う」をコンセプトに取組んでおります。経済活動の回復に伴い店舗備品商材やイベント関連商材が堅調に推移し、さらにインバウンド需要増による文具事務用品の売上も増加いたしました。その結果、店舗用品事業の連結売上高は141億88百万円(前年同期比5.3%増)となりました。 (今後の見通し) 今後の我が国経済の見通しにつきましては、企業による賃上げに伴う個人所得は拡大していくことが期待できるものの、米や野菜などの食料価格の上昇をはじめ、賃上げ率を上回る物価上昇が続いており、消費マインドの冷え込みが懸念されます。また、米国政権の関税政策や、中国における不動産市場の停滞、頻発する天候不順など様々な不安定要素が存在し、先行きは不透明です。 このような状況の中、当社グループは、2021年に発表した中期経営計画に沿って活動を継続しています。 2026年3月期は、現在の中期経営計画最終年度に当たります。足元では、インバウンド需要が堅調に伸びており、今後の業績の向上につながるものと捉えています。一方マイナス要因として原価の面では、エネルギー価格をはじめとする原材料価格の上昇、長期化する円安などによってもたらされる仕入れコスト増大の懸念があり、また販売管理費の面では、物流費の高騰が業績への影響として危惧されます。 原材料価格の上昇や円安に対しては、調達チャネルを増やし、仕入れコストの抑制に努めてまいりますが、企業努力だけでは吸収しきれないコスト上昇を招く場合は、市場の動向を慎重に見極めながら販売価格への転嫁も検討するなどの対策を講じてまいります。物流費の高騰については、積極的な投資によって得られる物流システムの効率化で対処してまいります。 来期につきましては、連結売上高635億円(前期比4.6%増)、連結営業利益35億75百万円(前期比19.7%増)、連結経常利益38億円(前期比15.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25億円(前期比19.7%増)を見込んでおります。 当社は、サステナビリティ経営を推進するために2022年に代表取締役社長を委員長、全執行役員を委員とした、サステナビリティ委員会を設置し、マテリアリティ(重要課題)の解決に向けて取組んでいます。 2025年3月期には、環境問題をテーマとした小学生向けの副教材を希望する小学校に2年連続で配布するとともに、併せて4校の小学校へ当社従業員が出向いて、直接授業を行うなど、将来を担う子供たちに環境意識を高めるための取組みを行いました。 また当期は、当社として初めて統合報告書を作成しました。サステナビリティ委員会で定めたマテリアリティ(重要課題)の解決に向けた戦略や施策を体系的に説明しています。 当社は、今後もサステナビリティ経営を推進し、ステークホルダーの皆さまと共に持続可能な社会の実現に向けて取組んでまいります。 ※詳しくは当社ホームページをご覧ください。中期経営計画        URL:https://www.shimojima.co.jp/ir/medium_long.htmlサステナビリティ      URL:https://www.shimojima.co.jp/sustainability.html副教材作成及び出張授業実施 URL:https://www.shimojima.co.jp/ir/topics.html統合報告書         URL:https://www.shimojima.co.jp/ir/library/integratedreport.html (2) キャッシュ・フローの状況並びに当社グループの資本の財源及び資金の流動性について① キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは9億23百万円の増加となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益にて30億28百万円、減価償却費にて10億13百万円、減損損失にて3億40百万円、のれん償却額にて1億19百万円それぞれ計上した一方で、仕入債務にて13億83百万円減少したこと及び、棚卸資産にて4億72百万円、売上債権にて21百万円増加した影響により資金が減少したことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは8億64百万円の減少となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出により6億39百万円の資金が減少したことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは16億85百万円の減少となりました。これは主に、配当金の支払いにより15億49百万円の資金が減少したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は80億24百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億26百万円減少しました。 ② 資金需要 当社グループは、今まで以上に積極的に成長投資やM&A投資を行っていく所存です。具体的には、DX投資、物流投資や人的資本投資といった成長投資に加え、商流の上流から下流まで範囲を広げたM&Aを展開していくことを視野に入れてまいります。 ③ 資本の財源 当社グループは、営業販売、店舗販売及び通信販売を基軸として多種多様な販売チャネルでの売上により、安定的に資金を確保することができます。特に、当社グループは、オリジナルブランド商品を持つ強みと直営店舗による店舗販売及び通信販売で比較的高い粗利益率を確保しております。営業キャッシュ・フローにおいても毎年安定した資金を生み出しており、基本的には中長期的にもほぼ自己資金で賄ってきましたが、今後は外部借入れを含めた資金調達も行っていくことを検討してまいります。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 価格競争と売上変動
    紙製品や化成品、店舗用品の業界では競合他社が多く、価格競争が激しい状況です。販売価格が大きく下落した場合、シモジマグループの売上や利益に悪影響を及ぼす可能性があります。これに対し、同社は通販事業の拡大や高付加価値商品の開発で対応を図っています。
  • 原材料価格と為替変動
    ポリ袋や紙袋の原材料価格は、合成樹脂や原紙の市況に左右されるため、仕入れ価格が変動するリスクがあります。また、多くの商品を海外から輸入しているため、為替レートの急激な変動は売上原価の上昇につながる可能性があります。同社は調達先の分散や為替予約でリスク軽減を図っています。
  • 法規制と市場変化
    レジ袋有料化のような法規制の変更は、主力商品である紙袋やレジ袋の需要に大きな影響を与える可能性があります。これにより、売上が減少したり、事業構造の転換を迫られたりするリスクがあります。同社は脱プラ素材やテイクアウト資材など、新しい分野の商品開発で対応しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,086 文字
3【事業等のリスク】 当社グループの事業等に関するリスクの分析及びその対策の立案につきましては、内部統制委員会を始めとする各リスクに関する分科会及びサステナビリティ委員会が、内部統制基本方針及びサステナビリティに関する基本方針に則りこれを行い、取締役会に対して報告しています。 本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものがあります。文中の将来に関する事項は、当社が判断したものであります。 記載のリスク項目は、全てのリスクを網羅したものではありません。なお、サステナビリティに関連するリスクについては、当連結会計年度より「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」において記載いたしております。 (1) 売上高の変動ⅰ) 当社グループが事業展開しております紙製品事業、化成品・包装資材事業及び店舗用品事業の業界においては、競合メーカーや卸売業者等が多数存在し、お客様の価格低減要求も相まって厳しい価格競争にさらされております。このような状況下、著しい販売価格の下落等が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。〇 本件に関しては、通販事業の拡大による販売チャネルの多様化、各チャネルにおける販売額増加を目指すオムニチャネル戦略の推進、そして環境配慮型商品を始めとする高付加価値商品の開発及び販売により対応してまいります。 ⅱ) レジ袋有料化等の法規制により、当社の主力商品であります紙袋・レジ袋を取り巻く環境には大きな変動が生じております。これにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。〇 本件に関しては、脱プラ素材、テイクアウト・フードデリバリー資材やネット通販資材等の新しい分野の商品開発及び販売により対応してまいります。 (2) 売上原価の変動ⅰ) 当社グループが仕入をしている商品・原材料のうち、ポリ袋や紙袋等の一部については、仕入価格が合成樹脂や原紙の商品市況の影響を受ける可能性があります。また、当社グループは、製品・商品の多くを海外から輸入していますので、製造国の政情不安や天災、人権侵害等を含めたサプライチェーンにおけるカントリーリスクにより製品・商品の調達不安により売上原価の上昇につながる可能性があります。〇 本件に関しては、調達先の分散や取扱い商品の多様化により、特定市況から受ける影響の緩和、及び特定国からの輸入リスクの軽減を図っています。 ⅱ) 各通貨間におけるバランスが急激に変化し大幅な為替変動が起きた場合には、売上原価の上昇を通じて当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。〇 本件に関しては、為替予約やオプション取引等を利用することにより為替変動リスクの軽減を図っています。 (3) 販売費及び一般管理費の変動ⅰ) 当社グループは取扱い物量の増加や運賃の高騰により物流費が上昇する可能性があります。〇 本件に関しては、倉庫機能の充実や新物流システムの導入等により物流業務の効率化を図り、コスト上昇圧力の軽減を図ってまいります。 ⅱ) 経済全体の信用不安等により、予期せぬ貸倒リスクが顕在化し、重大な貸倒損失または貸倒引当金の追加計上が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。〇 本件に関しては、貸倒実績率による引当を積むことに加え、事前の信用調査の強化や保証を中心としたファクタリングを活用することにより対応してまいります。 ⅲ) 当社グループは、様々な固定資産を保有しており、減損会計を適用しております。店舗等の収益性が悪化したり、保有資産の市場価格が著しく下落した時は、減損処理により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。〇 本件に関しては、店舗販売政策の継続的な見直しやMD施策の強化、保有設備の適切な維持・管理等により、店舗等の収益性確保に努めてまいります。 (4) 人事・労務ⅰ) 近時の急速な技術革新の進展や社会的ニーズの高度化による顧客の期待値の拡大により、その変化に対応する当社従業員のスキルが不足する可能性があります。〇 本件に関しては、中途採用を含めた採用活動の強化による有能な人材の確保や、社内研修の充実及び外部企業への派遣、ジョブローテーション等を通じて、スキルアップを図っています。 ⅱ) 過重労働や感染症の流行等、従業員の衛生状況の悪化により、当社のサービスが劣化する可能性があります。〇 本件に関しては、衛生委員会を中心に衛生管理について継続的改善を図り、時間外労働の削減、在宅勤務を含む多様な働き方を許容する体制の整備、早期における感染症の積極的な予防措置等により対応を図ってまいります。 ⅲ) 各種ハラスメントや不適切な人事評価等により従業員のエンゲージメントが低下し、離職率が上昇する可能性があります。〇 本件に関しては、エンゲージメントアンケートを定期的に実施し従業員満足度を継続的にモニタリングするほか、ハラスメント防止規程などの関連の制度を着実に整備・運用することにより、対応を図ってまいります。 ⅳ) 人口構造の変化に伴い、当社の業務上必要な人材の確保が困難になる可能性があります。〇 本件に関しては、採用活動の活発化、多様な人材の採用と活用のための前向きな取組等により、対応を図ってまいります。 (5) ガバナンス・コンプライアンスⅰ) 当社グループを取り巻く環境は大きな変化を遂げているため、市場環境の変化への対応が後手に回り、未来志向の戦略が構築されないリスクがあります。〇 本件に関しては、2021年11月に、2026年3月期までの5年間の中期経営計画を策定いたしました。今後、市場の動向を注視しつつ、その達成へ向けて尽力してまいります。 ⅱ) 当社グループでは、ガバナンス・内部統制の整備・運用を進めておりますが、その不備の結果として、不祥事による損失が生じる可能性があります。〇 本件に関しては、親会社は内部監査室、子会社はグループ管理室を中心にガバナンス・内部統制の強化を図るとともに、外部の弁護士事務所、社労士事務所等との契約のもとでアドバイスに従った対応を心掛けています。また、子会社に関して、PMIの適切な実施と当社・子会社間の適切なコミュニケーション、社内通報規程の確実な運用により対策を図ってまいります。 ⅲ) 当社グループは、各種法令につきコンプライアンスの順守に努めておりますが、今後の法規制の動向によっては、コンプライアンスを逸脱する可能性があります。〇 本件に関しては、法令改正の動向に合わせた社内規程等の逐次見直しや整備を行い、eラーニングを始めとする社内研修の充実により従業員の意識を向上させることによりコンプライアンス順守の体制を構築していきます。 ⅳ) 当社グループは、商品開発と生産にあたり、安全性を重視し、品質管理を徹底させる等、万全の注意を払って商品をお客様へ提供しております。しかし、予期しない商品の欠陥が生じ、リコールや製造物責任賠償に繋がるリスクが顕在化する可能性があります。〇 本件に関しては、品質管理部を中心に商品の品質維持、向上のための生産体制が構築されているかどうかを常時管理・監督しているほか、製造物責任にかかわる保険に加入し財務リスクへの影響低減を図っています。 (6) IT・情報資産ⅰ) 当社グループは、業務においてITを活用しておりますが、IT技術の急速な革新・発展により、当社グループが利用するIT技術がお客様のニーズに十分適合しないことがありえます。〇 本件に関しては、全社横断的な社長直轄の組織として「DX委員会」を設置し、社内DX体制の早期構築に向けて活動しています。また大幅な予算配分による設備投資を推進することにより、急速に進む技術革新に対応しお客様のニーズに適合できる体制作りを行っています。 ⅱ) 万が一、ランサムウェアやウイルス感染などによる情報漏洩が起きた場合には、お客様に対する損害賠償の発生、当社の信用及びブランドイメージが低下することにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。〇 本件に関しては、全社横断的組織の「情報セキュリティ委員会」を設置し、組織として種々のリスクに迅速かつ的確に対応できる体制を敷いています。また情報セキュリティリスクを縮小するために、個人情報保護規程や情報セキュリティ管理規程といった社内規則を明確にし全従業員に対し情報取扱いのルールの徹底と共有を行っております。さらに、eラーニングにより従業員の意識や認識の向上に努めるとともに、情報取扱いの重点拠点においてISO27001の認証を取得し管理体制の強化を図っています。 (7) 大規模災害による影響 当社グループの主な事業所や協力工場等が地震・水害などの自然災害により被害を被った場合、生産、販売や配送に遅延・停止などが生ずる可能性があります。また、電力不足等のインフラ環境の変化により、事業活動に支障をきたす可能性があります。〇 本件に関しては、調達先や物流拠点を分散することにより業務リスクの低減を図っています。また、リスク管理規程や各種マニュアルを制定することにより自然災害時における組織や従業員の対応をルール化し、それを従業員に周知徹底しています。 (8) 財務報告 財務報告において虚偽があった場合、当社グループの信用は失墜し、当社の企業価値は大幅に毀損する可能性があります。〇 本件に関しては、J-SOX法に基づく内部統制手続きを的確に整備し厳格に運用しています。さらに報告書作成の全工程における再鑑の実施、関連マニュアルの整備・更新や担当者の教育・人材育成を継続的に行うことによって報告書の正確性を確保しています。

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