6647

森尾電機(6647)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

森尾電機グループは、主に電気機器の製造販売と不動産賃貸事業を展開しています。電気機器製造販売事業では、鉄道事業者向けの配電盤、行先表示器、車両用モニタリングシステム、暖房器、LED照明器具などを製造販売しています。また、高速道路会社や国土交通省向けに自走式標識車や車載標識装置、船舶向けにはLED照明灯や防爆器具、情報案内装置なども手掛けています。収益の大部分はこれらの電気機器製造販売事業から得られており、特定の公共インフラ関連市場に特化した製品供給が特徴です。不動産関連事業では、東京都と千葉県に計5棟の賃貸マンションを所有し、不動産賃貸収入を得ています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

森尾電機グループは、「電気機器製造販売事業」と「不動産関連事業」の二つのセグメントで構成されています。電気機器製造販売事業は、鉄道事業者向けの配電盤や表示装置、高速道路会社向けの標識車、船舶向けの照明器具などを製造販売しており、グループの売上と利益の大部分を占める主要な稼ぎ頭です。特に、売上90.57935億円、営業利益7.8692億円と、圧倒的な規模を誇ります。一方、不動産関連事業は、東京都と千葉県に計5棟の賃貸マンションを所有・運営しており、売上1.54798億円、営業利益0.82599億円と、安定的な収益源となっています。地域構成については、電気機器製造販売事業が国内外の鉄道関連事業に限定されていると記載されています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ElectricalEquipmentManufacturingAndSalesBusinesses 地域 91 8 8.7%
RealEstateRelated 事業 2 1 53.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|582 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社1社により構成されており、電気機器製造販売事業及び不動産関連事業に取り組んでおります。当社及び連結子会社の事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分はセグメントと同一の区分であります。〔電気機器製造販売事業〕鉄道関連事業は、鉄道事業者、鉄道車両メーカー等に販売する配電箱、配電盤、行先表示器、旅客情報表示装置、車両用モニタリングシステム、暖房器、主幹制御器、補助回路機器、LED照明器具、各種照明配線器具、各種保安機器、地上用設備機器等を製造販売しております。自動車関連事業は、高速道路会社各社、国土交通省等に販売する自走式標識車、各種車載標識装置、地上設備用分電盤、各種保安機器、投光器、道路用各種情報装置等を製造販売しております。船舶等関連事業は、LED照明灯、各種防爆灯及び防爆器具、艦艇用照明配電器具、船用各種照明器具、船用情報案内装置、船用電気通信器具等、大型情報表示装置、各種情報ボード、セキュリティー関連機器等を製造販売しております。〔不動産関連事業〕不動産関連事業は、東京都葛飾区に所有する賃貸マンション4棟、千葉県松戸市に所有する賃貸マンション1棟、計5棟の不動産賃貸事業を運営しております。当社グループについての事業系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
鉄道車両用モニタリングシステム、自走式標識車、各種防爆灯など専門性の高い製品を製造販売。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:特定業界(鉄道車両産業)への高い依存度 / 受注・納期等の変動による生産・出荷への影響
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

森尾電機は、特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPといった、他社との明確な差別化要因となる無形資産に関する情報は公開情報からは確認できません。主力事業であるリレーやスイッチの分野では、技術革新や品質が重要ですが、それが直接的な無形資産として競争優位に結びついているとは言えません。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

森尾電機のリレーやスイッチは、産業機器や自動車、家電製品などに組み込まれる部品であり、一度採用されると、設計変更や認証取得の手間から、顧客が他社製品へ切り替えることには一定のコスト(スイッチング・コスト)が発生する可能性があります。しかし、部品単価が比較的低く、代替品も多いため、そのコストは限定的と考えられます。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

森尾電機の事業は、リレーやスイッチといったハードウェア部品の製造・販売が中心であり、ユーザーが増えることで製品の価値が向上するようなネットワーク効果は発生しません。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、個々の製品の機能や品質が競争力の源泉となります。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

森尾電機は長年の製造業としての経験を有しており、一定の生産効率は確保していると考えられます。しかし、グローバルな価格競争に晒される部品産業であり、他社と比較して構造的に圧倒的なコスト優位性を確立しているという明確な証拠は、公開情報からは見当たりません。為替変動や原材料価格の影響を受けやすいと考えられます。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

森尾電機はリレー・スイッチ分野において、一定の生産規模と販売網を有しており、業界内で一定の地位を占めています。しかし、グローバル市場全体で見ると、より大規模な競合他社も存在するため、業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとまでは言えません。規模の経済による優位性は限定的と考えられます。

森尾電機グループの優位性は、鉄道関連、自動車関連(高速道路)、船舶関連といった特定の公共インフラ市場に特化した電気機器の製造販売にあります。これらの市場は、安全性や信頼性が非常に重視されるため、長年の実績と技術力が参入障壁となり得ます。特に鉄道車両産業においては、配電盤や表示装置、モニタリングシステムなど多岐にわたる製品を提供しており、顧客との強固な関係を築いていると考えられます。また、自社で不動産を所有し賃貸事業を行うことで、安定的な収益源を確保している点も特徴です。これらの事業は、特定の技術や許認可、顧客基盤に支えられていると推測されます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針当社は創業以来「電気機器を通じて交通インフラの発展に寄与する」ことを使命として事業を展開しております。当社は、今後も電気機器製造販売事業を主力事業といたします。環境変化が激しい時代だからこそ、常に社是に立ち返って、足下を固め、着実な成長を目指して努力してまいります。そのことが企業価値を継続的に向上させ、株主の皆様に報いることになると確信しております。<社是>第一条 我々は電機事業を通じて社会の繁栄に貢献する。第二条 我々は積極果敢な商品開発と市場創造に努力する。第三条 我々は三者共栄(社会、顧客、従業員)の精神で繁栄に努力する。 (2)目標とする経営指標積極的な営業活動と生産性の向上に努め、コストダウンを実現することで利益目標の達成を目指します。当社は株主の皆様のご期待に応えるため、自己資本当期純利益率(ROE)を主要な経営指標として位置づけております。 (3)中長期的な会社の経営戦略多品種少量生産という当社製品の置かれた環境のもとで、顧客第一主義を貫き、新技術開発にチャレンジし、高度な品質の製品を確実に提供し続けることにより、顧客に愛され信頼される企業になることを目指します。特に、成長する海外市場での確固とした評価を得るため、引き続きISO9001、ISO14001に適合した体制づくりを推進してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題わが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策のもとで緩やかな回復基調となりましたが、世界的な金融引き締めを受けたインフレや円安の進行等の影響を受けて、幅広い品目で価格の上昇が続きました。世界経済においては、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により不安定な国際情勢が続いています。このような環境下の中、当社といたしましては、中長期的な経営目標を達成するため、対処すべき課題として次の項目を全社的に推進してまいります。① 持続的成長の実現に取り組んでまいります。持続的成長を牽引できる経営人材をはじめとした、多様な人材の育成・確保に取り組み、事業活動を通じて社会的責任を果たし、地域経済及び地域社会の持続的な発展と企業価値の向上に取り組んでまいります。② 既存事業の一層の強化を進めてまいります。当社の強みである少量多品種生産の効率化と、品質向上を図りながら、顧客が求める製品・サービスを探り、既存の製品のブラッシュアップ(付加価値の向上)を目指してまいります。③ 生産性向上のための生産設備の更新と職場環境の改善に取り組んでまいります。竜ヶ崎事業所の生産設備を順次最新鋭のものに更新し、生産性及び品質の向上、省エネルギーと職場環境の整備・改善に取り組んでまいります。④ 新製品の開発・改良を引き続き推進してまいります。企業価値を中長期的に向上させていくために、最先端技術を取り入れた製品や、持続可能な社会発展のための環境負荷の少ない製品の開発など高付加価値化に取り組み、次世代の主力となる製品開発を推進してまいります。⑤ サステナビリティへの取り組みを推進してまいります。当社は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に取り組み、全ての企業活動を通じてSDGs の実現に向けて、暮らしと社会を支える交通インフラに貢献してまいります。 ⑥ 組織力の一層の強化に取り組んでまいります。人材育成の充実と、活発なコミュニケーションがとれる企業文化を醸成し、当社のビジョンや戦略の実現に向け、一体となって取り組んでいく組織づくりを目指してまいります。⑦ デジタル技術の活用デジタル技術の活用を進めるための人材育成・能力開発に取り組み、業務プロセスの効率化や再現性の向上、作業負担の軽減や作業効率の改善・最適化に取り組んでまいります。⑧ 次世代への技術と技能の伝承を進めてまいります。(次世代のものづくり)長年培ってきた、ものづくりの高度な技術や技能とデジタル技術の融合により、多様な人材が活躍できる環境整備に取り組んでまいります。⑨ 海外向け鉄道車両案件への積極的な対応を図ってまいります。米国現地法人を中心に、海外鉄道案件に積極的に取り組み、当社の高い技術力と信頼性、そして経験とノウハウを活かして、海外鉄道事業の持続的な発展に貢献してまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針当社は創業以来「電気機器を通じて交通インフラの発展に寄与する」ことを使命として事業を展開しております。当社は、今後も電気機器製造販売事業を主力事業といたします。環境変化が激しい時代だからこそ、常に社是に立ち返って、足下を固め、着実な成長を目指して努力してまいります。そのことが企業価値を継続的に向上させ、株主の皆様に報いることになると確信しております。<社是>第一条 我々は電機事業を通じて社会の繁栄に貢献する。第二条 我々は積極果敢な商品開発と市場創造に努力する。第三条 我々は三者共栄(社会、顧客、従業員)の精神で繁栄に努力する。 (2)目標とする経営指標積極的な営業活動と生産性の向上に努め、コストダウンを実現することで利益目標の達成を目指します。当社は株主の皆様のご期待に応えるため、自己資本当期純利益率(ROE)を主要な経営指標として位置づけております。 (3)中長期的な会社の経営戦略多品種少量生産という当社製品の置かれた環境のもとで、顧客第一主義を貫き、新技術開発にチャレンジし、高度な品質の製品を確実に提供し続けることにより、顧客に愛され信頼される企業になることを目指します。特に、成長する海外市場での確固とした評価を得るため、引き続きISO9001、ISO14001に適合した体制づくりを推進してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題わが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策のもとで緩やかな回復基調となりましたが、世界的な金融引き締めを受けたインフレや円安の進行等の影響を受けて、幅広い品目で価格の上昇が続きました。世界経済においては、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により不安定な国際情勢が続いています。このような環境下の中、当社といたしましては、中長期的な経営目標を達成するため、対処すべき課題として次の項目を全社的に推進してまいります。① 持続的成長の実現に取り組んでまいります。持続的成長を牽引できる経営人材をはじめとした、多様な人材の育成・確保に取り組み、事業活動を通じて社会的責任を果たし、地域経済及び地域社会の持続的な発展と企業価値の向上に取り組んでまいります。② 既存事業の一層の強化を進めてまいります。当社の強みである少量多品種生産の効率化と、品質向上を図りながら、顧客が求める製品・サービスを探り、既存の製品のブラッシュアップ(付加価値の向上)を目指してまいります。③ 生産性向上のための生産設備の更新と職場環境の改善に取り組んでまいります。竜ヶ崎事業所の生産設備を順次最新鋭のものに更新し、生産性及び品質の向上、省エネルギーと職場環境の整備・改善に取り組んでまいります。④ 新製品の開発・改良を引き続き推進してまいります。企業価値を中長期的に向上させていくために、最先端技術を取り入れた製品や、持続可能な社会発展のための環境負荷の少ない製品の開発など高付加価値化に取り組み、次世代の主力となる製品開発を推進してまいります。⑤ サステナビリティへの取り組みを推進してまいります。当社は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に取り組み、全ての企業活動を通じてSDGs の実現に向けて、暮らしと社会を支える交通インフラに貢献してまいります。 ⑥ 組織力の一層の強化に取り組んでまいります。人材育成の充実と、活発なコミュニケーションがとれる企業文化を醸成し、当社のビジョンや戦略の実現に向け、一体となって取り組んでいく組織づくりを目指してまいります。⑦ デジタル技術の活用デジタル技術の活用を進めるための人材育成・能力開発に取り組み、業務プロセスの効率化や再現性の向上、作業負担の軽減や作業効率の改善・最適化に取り組んでまいります。⑧ 次世代への技術と技能の伝承を進めてまいります。(次世代のものづくり)長年培ってきた、ものづくりの高度な技術や技能とデジタル技術の融合により、多様な人材が活躍できる環境整備に取り組んでまいります。⑨ 海外向け鉄道車両案件への積極的な対応を図ってまいります。米国現地法人を中心に、海外鉄道案件に積極的に取り組み、当社の高い技術力と信頼性、そして経験とノウハウを活かして、海外鉄道事業の持続的な発展に貢献してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。① 財政状態及び経営成績の状況a. 経営成績当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策のもとで緩やかな回復基調となりましたが、世界的な金融引き締めを受けたインフレや円安の進行等の影響を受けて、幅広い品目で価格の上昇が続きました。世界経済においては、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化により不安定な国際情勢が続いています。このような経営環境の中、営業活動・生産活動を展開した結果、当連結会計年度の売上高は92億12百万円(前年同期比17億64百万円、23.7%増)となり、受注高は104億66百万円(前年同期比26億7百万円、33.2%増)となりました。セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。[電気機器製造販売事業] 電気機器製造販売事業の売上高は90億57百万円(前年同期比17億61百万円、24.1%増)となり、受注高は104億66百万円(前年同期比26億7百万円、33.2%増)となりました。主力の鉄道関連事業につきましては、国内鉄道車両需要向けを中心に受注活動を展開した結果、売上高は58億42百万円(前年同期比1億88百万円、3.3%増)となり、受注高は79億21百万円(前年同期比30億63百万円、63.0%増)となりました。自動車関連事業につきましては、各高速道路会社等に対し車載標識車を中心に受注活動を展開した結果、売上高は18億88百万円(前年同期比7億34百万円、63.7%増)となり、受注高は14億28百万円(前年同期比1億34百万円、8.6%減)となりました。船舶等関連事業につきましては、防衛省関連等への船舶用機器を中心に受注活動を展開した結果、売上高は13億27百万円(前年同期比8億38百万円、171.9%増)となり、受注高は11億16百万円(前年同期比3億20百万円、22.3%減)となりました。[不動産関連事業]不動産関連事業につきましては、各賃貸マンションが堅調な売上を維持しており、売上高は1億54百万円(前年同期比2百万円、1.8%増)となりました。 利益につきましては、売上高の増加により、当連結会計年度の営業利益は7億35百万円(前年同期比3億93百万円、114.8%増)、経常利益は7億44百万円(前年同期比4億2百万円、117.4%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、売上高の増加と繰延税金資産の計上による法人税等調整額(益)63百万円の計上により、5億68百万円(前年同期比3億56百万円、168.5%増)となりました。 b. 財政状態流動資産は、前連結会計年度末に比べて12.3%増加し、57億35百万円となりました。固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.8%増加し、31億69百万円となりました。この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて8.3%増加し、89億5百万円となりました。流動負債は、前連結会計年度末に比べて13.3%増加し、31億43百万円となりました。固定負債は、前連結会計年度末に比べて15.5%減少し、6億3百万円となりました。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて7.4%増加し、37億46百万円となりました。株主資本は、前連結会計年度末に比べて11.1%増加し、44億96百万円となりました。その他の包括利益累計額合計は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、6億62百万円となりました。この結果、純資産合計は、前連結会計年度末に比べて9.0%増加し、51億58百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ45百万円減少し、6億93百万円となりました。a. 営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果使用した資金は91百万円(前連結会計年度は6億4百万円の獲得)となりました。この主な要因は、収入については税金等調整前当期純利益7億18百万円、減価償却費2億10百万円、棚卸資産の減少額97百万円、未収消費税等の減少額50百万円、未払消費税等の増加額1億円等であり、支出については売上債権の増加額8億24百万円、仕入債務の減少額2億78百万円、差入保証金の増加額79百万円、法人税等の支払額1億5百万円等によるものです。b. 投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果使用した資金は96百万円(前連結会計年度は2億26百万円の使用)となりました。この主な要因は、支出について有形固定資産の取得による支出95百万円等によるものです。c. 財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果獲得した資金は1億44百万円(前連結会計年度は3億12百万円の使用)となりました。この要因は、収入については短期借入金の増加額4億10百万円であり、支出については長期借入金の返済による支出73百万円、リース債務の返済による支出73百万円、自己株式の取得による支出51百万円、配当金の支払額68百万円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況a. 生産実績当連結会計年度における電気機器製造販売事業の生産実績を示すと、次のとおりであります。営業事業部門別生産高(千円)前年同期比(%)鉄道関連事業5,769,7360.6自動車関連事業1,759,06634.2船舶等関連事業1,322,002168.1合計8,850,80517.4 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績当連結会計年度における電気機器製造販売事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。なお、一部製品については、見込み生産を行っております。営業事業部門別受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)鉄道関連事業7,921,77963.010,325,99425.2自動車関連事業1,428,645△8.61,010,230△31.3船舶等関連事業1,116,155△22.31,181,158△15.1合計10,466,57933.212,517,38312.7  c. 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。事業の種類別セグメント販売高(千円)前年同期比(%)電気機器製造販売事業鉄道関連事業5,842,1063.3自動車関連事業1,888,80063.7船舶等関連事業1,327,028171.9合計9,057,93524.1不動産関連事業154,7981.8合計9,212,73323.7 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)三菱電機㈱1,613,47521.71,520,67516.5防衛装備庁――1,172,43412.7 (注) 前連結会計年度の防衛装備庁に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a. 当連結会計年度の経営成績の分析当連結会計年度の経営成績は、売上高は92億12百万円(前年同期比17億64百万円、23.7%増)となり、受注高は104億66百万円(前年同期比26億7百万円、33.2%増)となりました。利益につきましては、売上高の増加により、当連結会計年度の営業利益は7億35百万円(前年同期比3億93百万円、114.8%増)、経常利益は7億44百万円(前年同期比4億2百万円、117.4%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、売上高の増加と繰延税金資産の計上による法人税等調整額(益)63百万円の計上により、5億68百万円(前年同期比3億56百万円、168.5%増)となりました。 b. 目標とする経営指標の達成状況について当社は株主の皆様のご期待に応えるため、自己資本当期純利益率(ROE)を主要な経営指標として位置づけております。当連結会計年度における自己資本当期純利益率(ROE)は11.5%(前年同期比6.8ポイント上昇)でした。本指標につき、上昇するよう取り組んでまいります。 c. 当連結会計年度の財政状態の分析(a)資産、負債及び純資産の状況(流動資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて12.3%増加し、57億35百万円となりました。これは、主として売掛金が8億7百万円増加し、棚卸資産が1億円減少したこと等によります。(固定資産)固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.8%増加し、31億69百万円となりました。これは、主として繰延税金資産が62百万円、その他のうち差入保証金が79百万円増加したこと等によります。この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて8.3%増加し、89億5百万円となりました。(流動負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて13.3%増加し、31億43百万円となりました。これは、主として短期借入金が4億6百万円、未払法人税等が1億28百万円、その他のうち未払消費税等が1億円増加し、支払手形及び買掛金が1億36百万円、電子記録債務が1億66百万円減少したこと等によります。(固定負債)固定負債は、前連結会計年度末に比べて15.5%減少し、6億3百万円となりました。これは、主としてリース債務が60百万円減少したこと等によります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて7.4%増加し、37億46百万円となりました。(純資産)株主資本は、前連結会計年度末に比べて11.1%増加し、44億96百万円となりました。これは、主として利益剰余金が4億99百万円増加し、自己株式取得により51百万円減少したこと等によります。その他の包括利益累計額合計は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、6億62百万円となりました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が18百万円減少したこと等によります。この結果、純資産合計は、前連結会計年度末に比べて9.0%増加し、51億58百万円となりました。(b)セグメント資産の状況電気機器製造販売事業における資産は前連結会計年度に比べて10.0%増加し、75億52百万円となり、不動産関連事業における資産は前連結会計年度に比べ6.0%減少し、6億5百万円となりました。  ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a. キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー)主な内容は、収入については税金等調整前当期純利益7億18百万円、減価償却費2億10百万円、棚卸資産の減少額97百万円、未収消費税等の減少額50百万円、未払消費税等の増加額1億円等であり、支出については売上債権の増加額8億24百万円、仕入債務の減少額2億78百万円、差入保証金の増加額79百万円、法人税等の支払額1億5百万円等によるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)主な内容は、支出について有形固定資産の取得による支出95百万円等によるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)内容は、収入については短期借入金の増加額4億10百万円であり、支出については長期借入金の返済による支出73百万円、リース債務の返済による支出73百万円、自己株式の取得による支出51百万円、配当金の支払額68百万円によるものです。b. 財務政策運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金又は金融機関からの借入により資金調達することとしております。なお、金融機関には当座借越枠の設定をしております。金融機関からの借入による資金調達に関しましては、2025年3月31日現在、短期借入金の残高は9億34百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の残高は3億60百万円であります。 ③ 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。これらの連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産・負債及び当連結会計年度における収益・費用の数値に影響を与える事項について、過去の実績や現在の状況に応じた合理的と考えられる様々な要因に基づき見積りを行ったうえで、継続して評価を行っております。ただし、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

森尾電機グループの主要なリスクは、まず特定業界への高い依存度です。主力事業である鉄道車両産業は成熟しており、代替需要や新線建設などの需要変動が業績に大きく影響する可能性があります。海外子会社も鉄道関連事業に限定されているため、同業界の動向がグループ全体の業績を左右します。次に、受注・納期等の変動リスクがあります。鉄道車両の代替需要や海外案件の発生により、受注や納期が時期的に集中することがあり、これに機敏に対応できない場合、経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|431 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。1)特定業界への高い依存度によるもの当社グループが主力とする鉄道車両産業は成熟化しており、国内外の鉄道車両の代替需要及び、新線建設等の需要変動があることや、海外子会社も受注が鉄道関連事業に限定されていることから、同業界の動向により当社グループの業績に大きく影響を及ぼす可能性があります。2)受注・納期等の変動によるもの鉄道車両は、代替需要の規模及び海外車両案件の発生等により、受注・納期等が時期的に集中し、その生産・出荷に機敏に対応することにより、当社グループの経営成績及び財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。

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