事業の概要
- セキュリティBPOサービスバリオセキュアは、企業向けのネットワークセキュリティサービス「Vario Ultimate ZERO」を提供しています。これは、セキュリティ機器の調達から設置、監視、運用までをワンストップで請け負うサービスで、顧客は専門知識がなくても安心して利用できます。月額課金制で、安定した収益を継続的に得られるビジネスモデルです。
- リカーリングレベニュー同社の収益の大部分は、月額費用で提供される監視・運用サービスから成り立っています。2026年2月末時点で、全国47都道府県に7,651拠点のセキュリティBPOサービスを提供しており、売上収益全体の87.6%を占める安定した収益源となっています。顧客が増えるほど収益が積み上がる「リカーリングビジネス」モデルです。
- 間接販売中心のモデル販売は、通信事業者やインターネットサービス事業者などのビジネスパートナー(販売代理店)を介した間接販売が中心です。これにより、日本全国をカバーする販売網を構築し、継続的な顧客獲得を目指しています。代理店には、自社ブランドでサービス提供するOEMパートナーと、バリオセキュアの代理として販売する再販売パートナーがいます。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- インターネットセキュリティサービス事業バリオセキュアは、インターネットセキュリティサービス事業の単一セグメントで事業を展開しています。これは、企業がインターネットを安全に利用できるよう、様々な脅威からネットワークを守るサービスを提供することを指します。セグメントが一つであるため、事業内容が分かりやすい構造です。
- セキュリティBPOサービスこの事業の中核は「セキュリティBPOサービス」であり、VSRという自社開発のセキュリティ機器を使った統合型インターネットセキュリティサービスが主力です。これには、ファイアウォールや不正侵入検知システムなどの多様な機能が含まれ、データのバックアップやエンドポイントセキュリティも提供しています。
- 中堅・中小企業が主な顧客VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスは、自社でIT専門家を抱えることが難しい中堅・中小企業を主なターゲットとしています。導入から運用・保守までをワンストップで提供することで、これらの企業が手軽に高度なセキュリティ対策を導入できるよう支援しており、全国7,651拠点で稼働しています。
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3【事業の内容】 当社は、“Your NET Guardian, alongside your invaluable Future.”(企業のネットセキュリティに伴走し、安心・安全なビジネスを支えます)をミッションとし、セキュリティ対策の「24/365 WORK」を請け負う Security BPaaS「Vario Ultimate ZERO」を提供しています。“Justice for your NET”(企業のネットインフラに正義の味方を常駐派遣する)をバリューとし、自社開発の国産製品をベースとしたネットワークセキュリティ導入・運用管理サービスを提供しております。 (1)事業の特徴 a.独自のビジネスモデル 当社は、セキュリティサービスで利用する機器の調達、機器にインストールする基幹ソフトウエアの開発、機器の設置/設定、機器設置後の監視/運用までをワンストップで行っております。 エンドユーザーは、機器の選定や運用サービスを個別に検討する必要がなく、手間がかからずにサービスを利用することが可能となります。また、当社がワンストップでサービスを提供しているため、問題が発生した際に原因の究明と対応が行い易く、エンドユーザーは、問い合わせやトラブルに対するサポートを迅速に受けることができます。 b.リカーリングレベニューの構造 当社は、監視/運用サービスを基本に各種セキュリティサービスを月額費用により提供しております。導入企業が増加すれば、年々収益が積み上がる「リカーリングビジネス」と呼ばれるモデルであり、収益の安定化と継続的な拡大に大きく貢献しております。2026年2月末で、全国47都道府県に7,651拠点(VSRの設置拠点数)のセキュリティBPOサービスを提供しており、継続的な収益の安定化を実現しております。第11期事業年度の「リカーリングビジネス」であるセキュリティBPOサービスによる売上収益の売上収益全体に占める比率は87.6%です。 [リカーリングレベニューモデル] c.ビジネスパートナー(販売代理店)モデル 当社の販売モデルは、販売代理店を介した間接販売及び当社による直接販売に分類できますが、間接販売が中心となっております。通信事業者やインターネットサービス事業者、データセンター事業者など、当社のサービスを付帯することでお客様へ付加価値を提供することを期待する販売代理店と契約しております。これら販売代理店と日本全国をカバーする販売網を構築し、継続的な営業案件の創出が可能となっております。 販売代理店は、「相手先ブランド提供パートナー(以下、「OEMパートナー」という。)」及び「再販売パートナー」に大別されます。「OEMパートナー」とは、販売代理店自らのブランドでセキュリティサービスを提供し、顧客(エンドユーザー)と直接、契約を締結するパートナーを指します。「再販売パートナー」とは、当社の代理店として顧客(エンドユーザー)の開拓、営業活動を行い、顧客(エンドユーザー)との契約主体は当社となるパートナーを指します。 当社では、さらに営業活動を推進するためにセキュリティの専門家である当社が、販売代理店の代わりにお客様に対して直接技術面の説明をする営業同行や、サービスの導入から設置までワンストップで支援することも実施しております。 (2)サービスの概要 当社は、インターネットセキュリティサービス事業の単一セグメントであることから、セグメント別の記載は省略しており、サービス毎に記載しております。当社が提供しているサービスは次のとおりであります。 a.セキュリティBPOサービス セキュリティBPOサービスで提供している商品は、VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービス、データのバックアップサービス(VDaP)、エンドポイントセキュリティサービス(Vario EDR)及びVarioマネージドLAN/Wi-Fiサービスなどがあります。 (a)VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービス インターネットからの攻撃や内部ネットワークへの侵入行為、またウィルスの感染やデータの盗用といった各種の脅威から企業のネットワークを守り、安全にインターネットの利用を行えるようにする総合的なネットワークセキュリティを提供するものです。 当社の統合型インターネットセキュリティサービスでは、ファイアウォール、IDS(不正侵入検知システム)、ADS(自動防御システム)などの多様なセキュリティ機能を1台に統合した自社開発のネットワークセキュリティ機器VSRをインターネットとユーザーの社内ネットワークとの間に設置し、攻撃や侵入行為、ウィルスといった脅威を取り除くいわばフィルタとして作動します。VSRは、当社データセンターで稼働する独自の運用監視システムにより自動的に管理・監視され、運用情報の統計情報や各種アラートが人手を介することなくリアルタイムに処理されます。統計情報やアラートはコントロールパネルと呼ぶレポーティング機能により、インターネットを介してユーザー企業の管理者にリアルタイムに提供されます。また、当社では24時間365日のサポートセンターを構築しており、国内全都道府県に対応した保守網並びに機器の設定変更等の運用支援体制を構築しております。 従来は、前述のようなセキュリティシステムを導入するには、各種のセキュリティ機器を購入し、これらを自社で導入、メンテナンスする必要がありました。そのためには高度な技術を有する技術者や、高額な投資を要求されることから多くの企業では十分なネットワークセキュリティ対策を導入することが困難な状況でした。また、セキュリティシステム導入後も監視やアラートへの迅速な対応、ソフトウエアのアップデートなどの運用面での負担は非常に大きい状況でした。 当社のサービスではVSRが1台で多様なセキュリティ機能を提供します。機器の購入は不要でレンタル機器にてセキュリティシステムを導入することができます。また、セキュリティ機能ごとに月額費用が設定されており、ユーザー企業は多様なセキュリティ機能の中から必要なオプションを選択することができ、VSRは様々なニーズに対応可能です。ユーザーは、契約の開始時点のみ発生する初期費用及び月額費用を払うだけで、コントロールパネルの利用や設定変更、ソフトウエアのアップデート、監視や出張対応による現地での保守など、ネットワークセキュリティの運用に際して必要となる殆どの工数を当社に委託することができ、業務負担を低減することができます。 このように、当社の統合型インターネットセキュリティサービスは、ネットワークセキュリティの導入から管理、運用・保守までをサービスとしてワンストップで提供し、ユーザーから初期費用及び定額の月額費用を徴収する積み上げ型のビジネスモデルとなっております。 ユーザーは、自社で専門技術を持つIT責任者を設置することが困難な中堅、中小企業がメインです。2026年2月末で7,651拠点(VSRの設置拠点数)の日本全国で稼働しております。 当社のVSRは自社開発品です。自社の技術者やシステムインテグレーター(SIer)(*1)を通じてセキュリティ機器を導入・運用する企業は、海外の仕様書を見ながら初期設定やカスタマイズを施し、自社で定期的なソフトウエアのアップデートを行い、トラブル発生の際には海外メーカーに数日間かけて問い合わせるなど、一般的には多大な労力と時間を必要とします。当社は自社開発品を初期導入から運用・保守までワンストップで提供しているため、迅速な対応が可能となっております。不具合やトラブルは、顧客(エンドユーザー)から当社又は販売代理店への問い合わせのほか、当社がリモート監視により能動的に検知してサポートを行っております。運用・保守は、当社のエンジニアが可能な限り、遠隔操作により対処します。ハードウエア等の故障については、業務委託先の倉庫等全国に在庫を配備し、4時間以内の駆け付け目標により機器交換に迅速に対応しております。(*1)システムインテグレーター(SIer)とは、情報システムの設計、構築、運用等の業務を顧客より請け負う情報通信企業を言います。 (b)データのバックアップサービス(VDaP) 一般的に企業の大切なデジタルデータが、インターネットの脅威から隔離され、障害が発生した場合でもそれまでの事業の継続性を担保することが、企業の大きな課題となっております。 当社のバックアップサービスは、ハードウエアの機器にバックアップデータが保存されるVDaPとデータセンターへの保存を組み合わせたバックアップサービスとなっております。一時的に企業のデジタルデータをVDaPにバックアップした後に、自動的にデータセンターへもデータを転送することで、より一層の耐障害性を高めております。バックアップデータの保持は、最新及び過去のデータがバージョン管理されたデータとして保持されております。データの復旧を行う際にも、お客様が利用しやすいインターフェースを提供することで、必要なデジタルデータを簡単に選択して、復旧することができます。 VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスの監視/運用サービスにおける経験を活かし、機器の設置、障害時の対応に関しても、その仕組みを活かすことで効率的に全国をカバーしたサービス提供を実施しております。 (c)エンドポイントセキュリティサービス(Vario EDR) サイバー攻撃が巧妙になり、従来のウィルス対策ソフトでは検知できないウィルスやマルウェアによる企業のセキュリティ被害の拡大が懸念されます。 当社のマネージド型EDRサービス「Vario EDR」では、社内やテレワーク利用PCのセキュリティリスクを検知し安全な業務環境を実現します。EDR(Endpoint Detection & Response)は、ウィルス対策ソフトが検知できずに侵入したウィルスやマルウェアの行動を監視し、サイバー攻撃の実行を阻止する仕組みです。サイバー攻撃対策に有効なEDRですが、リスク判定や判断後の対応が難しいことから運用負担が大きくなる傾向にありますがVario EDRサービスでは、リスクレベルのスコア化と、サイバー攻撃の発見と対応を支援する仕組みにより、セキュリティ対策を少ない運用負担で実現します。 (d)VarioマネージドLAN/Wi-Fiサービス 企業のDX化に伴い情報システム担当者への業務負担は増加傾向にあります。 当社のVarioマネージドLAN/Wi-Fiサービスでは、オフィスLAN/Wi-Fi環境の管理負担やセキュリティ強化をマネージドサービスとして機器の管理や脆弱性対応を行うことで、オフィス内のネットワーク環境の安全性を維持します。オフィスのネットワークは、構成するネットワークスイッチやWi-Fiアクセスポイントの安定稼働が前提に成り立っています。現在のネットワーク環境をより安定的に運用するために必要不可欠な脆弱性対応をはじめとするセキュリティリスクの軽減や、不測の事態に備えた迅速な障害特定に対応する仕組みをマネージドサービスとして提供することで、安心のビジネスインフラを最小限の管理負担で実現します。 b.インテグレーションサービス 当社のインテグレーションサービスには、中小企業向け統合セキュリティ機器(UTM)であるVCR(Vario Communicate Router)の販売とネットワーク機器の調達や構築を行うネットワークインテグレーションサービス(以下、IS)があります。 (a)VCR サイバーセキュリティ基本法の改定といった法規制の影響もあり、より小規模(従業員数50名未満)の事業者やクリニックなどでセキュリティ意識が高まっていることを受け、セキュリティアプライアンス機器であるVCRの販売も行っております。VCRは、マネージドセキュリティサービスと異なり、UTM製造の世界有数の企業であるSOPHOS Ltd.の製品を自社ブランドとして輸入し、中小企業を専門とする販売代理店を通じてエンドユーザーに販売する事業として実施しております。なお、販売した機器、ハードウエア障害などについては、当社又は販売代理店のサポート窓口経由で、メーカーが保証期間に亘りサポートしております。 (b)ネットワークインテグレーションサービス(IS) 統合型インターネットセキュリティサービスでは、外部へのアクセスを可能にするインターネットと社内のネットワークの境界を監視するゲートウェイとして当社機器を設置することから、企業よりゲートウェイ周辺で利用するネットワーク機器の調達や設定、インターネットへの接続全般の設計や構築のニーズがあります。そのため、通信ネットワーク及び機器等の導入のための設計、調達、構築を専門に行う人員を配置し、ネットワークの設計/調達/構築全般を実施し、企業ネットワーク領域全般への業容拡大を図っております。なお、販売した機器、ハードウエア障害などについては、当社又は販売代理店のサポート窓口経由で、メーカーが保証期間に亘りサポートしております。 [事業系統図] 当社の事業系統図は以下のとおりです。 注:販売代理店との間の契約では、一部、顧客(エンドユーザー)と当社が直接代金の授受及びサポートを行う契約があります。また、Vario EDRについては定額の月額利用料のみ発生いたします。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 技術的、価格的に参入障壁が高い状況であると判断しているため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 自社開発の国産製品をベースとしたネットワークセキュリティ導入・運用管理サービスを提供。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | ディフェンシブ |
会社が挙げる主要リスク:市場の技術革新への対応 / 特定の販売代理店への依存 / 機器の調達リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
バリオセキュアは、サイバーセキュリティ分野における専門知識と、長年の実績に基づく信頼性を無形資産として有する可能性がある。しかし、具体的な特許やブランド価値の定量的な評価は困難であり、現時点では弱いシグナルに留まる。
スイッチングコスト★★★☆☆
同社が提供するクラウド型セキュリティサービスは、導入・運用に専門知識が必要であり、顧客が他のサービスへ乗り換える際には、再設定や学習コストが発生する。特に、機密性の高い情報を扱う企業にとっては、セキュリティレベルの維持・向上を重視するため、スイッチング・コストは中程度と考えられる。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
現時点では、同社のサービスにおいて明確なネットワーク効果は確認できない。ユーザー数の増加が直接的にサービス価値を向上させる構造は見られない。
コスト優位★☆☆☆☆
クラウド型サービスであるため、顧客側でのインフラ投資は不要となるが、同業他社も同様のモデルを採用しており、構造的なコスト優位性は限定的である。価格競争力よりも、サービス品質や機能で差別化を図っていると考えられる。
規模の経済★☆☆☆☆
サイバーセキュリティ市場は成長しているものの、多数のプレイヤーが存在する競争環境にある。同社が業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言えず、規模の経済による優位性は現時点では弱い。
- ワンストップサービスセキュリティ機器の選定、導入、設定、その後の24時間365日の監視・運用までをバリオセキュアが一貫して提供します。これにより、顧客は個別に複数の業者と契約する手間がなく、問題発生時も原因究明と対応が迅速に行えるため、高い利便性と安心感を提供しています。
- 自社開発製品と迅速な対応主要なセキュリティ機器である「VSR」は自社開発品であり、海外製品のように仕様書を読み解く手間や、トラブル発生時に海外メーカーに問い合わせる時間を要しません。初期導入から運用・保守までワンストップで対応できるため、顧客からの問い合わせや不具合に対して迅速かつ柔軟なサポートが可能です。
- リカーリング収益モデル月額課金制のセキュリティBPOサービスは、顧客が増えるほど安定した収益が積み上がる「リカーリングビジネス」モデルです。これにより、収益の安定化と継続的な拡大を実現しており、景気変動の影響を受けにくい強固な収益基盤を築いています。2026年2月末時点で売上収益の87.6%を占めています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、“Your NET Guardian, alongside your invaluable Future.”(企業のネットセキュリティに伴走し、安心・安全なビジネスを支えます)をミッションとして掲げ、以下の経営方針のもとに事業を推進しております。a.セキュリティBPOサービスの範囲拡大 統合型インターネットセキュリティサービスの提供基盤を見直し、業務プロセスや設定作業の自動化を推進し、より効率的なマネージドサービス基盤への刷新を実行することで、サービス提供範囲を拡大します。 b.未来を見据え、お客様の戦略に関与する 従来は当社サービスの販売に主眼を置く営業スタイルでしたが、お客様のニーズを把握し、課題を解決する提案型の営業組織へ転換し、お客様それぞれに必要なサービスを最適なタイミングで提供することを目指します。また、そのための人材育成/強化にも努めてまいります。 c.人材育成強化 未来に向けて、テクノロジーを理解し事業を推進できる人材を育て、多様な人材が各々の力を最大限発揮できることを目指します。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社はIFRSに基づく売上収益及び営業利益を経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標としております。 (3)経営環境と経営戦略等 当社がビジネスを展開するセキュリティサービス市場は、昨今のランサムウェア被害に代表されるような、多様化するサイバー攻撃被害を受けて需要が拡大しております。 セキュリティサービス市場は、高度なセキュリティ対策を必要とするものの、自社での運用・管理が困難である企業がセキュリティベンダーへ運用や監視をアウトソーシングする傾向にありサービス利用の拡大に繋がっています。 このような市場環境の中、当社のインターネットセキュリティサービス事業は、ネットワークセキュリティの導入から管理、運用・保守までをサービスとしてワンストップで提供し、ユーザーから定額の月額費用(初期費用含む)を徴収するリカーリングレベニューモデルとなっており、安定した収益が稼得できる事業基盤を有しております。今後もセキュリティ環境の変化に呼応したサービス及び製品の充実を図ってまいります。 具体的には、主要サービスである、セキュリティBPOサービスにつきましては、販売代理店との関係強化と各販売代理店内での当社サービスのシェア拡大、また、中部圏の販売代理店との強化を図るため専任の担当者を置き売上の拡大を目指します。 インターネットセキュリティ機器販売では、特定の販売代理店へ依存することなく、新規販売代理店の開拓を実施し売上拡大を目指します。 さらに、継続的に新規サービス開発を実施することで、一層の収益向上を目指します。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき課題は以下のとおりです。a.人材の確保・育成 当社の中期的な成長に向けて、持続的な企業価値向上の源泉である人材の確保と育成は、最重要課題であると認識しております。AIを事業ドメインとするHEROZ株式会社による当社の完全子会社化を機に、同社が提供する「HRイネーブルメントサービス」を自社の採用戦略に直接導入いたします。AI技術を用いたデータ分析による採用精度の向上や、ターゲット層への最適なアプローチを推進することで、即戦力となる専門人材の確保を強力に加速させてまいります。また、グループ一体となった採用ブランディングの構築により、人材獲得競争における優位性を確立いたします。獲得した優秀な人材が能力を最大限発揮できる環境整備に注力し、グループシナジーを最大化させることで、さらなる成長に邁進してまいります。 b.経営体制の強化 当社は企業を持続的に成長させるにあたり、経営体制の強化が重要と考えております。HEROZ株式会社による当社の完全子会社化を機に、経営の迅速化、効率化を図ると共に透明性の高い経営を通して、中長期における企業価値の一層の向上のために、経営体制の強化を図ってまいります。 c.新技術、社会変化に対応したサービス開発 クラウドサービスの利用拡大やワークスタイルの変化、そして、巧妙化するサイバー攻撃により、セキュリティの脅威は社外、社内という境界を越えて存在するようになりました。このような環境下、当社では死活監視や機器の保守運用などを行うマネージドセキュリティサービスに加え、セキュリティリスクを検知し、脅威を除去する端末側のセキュリティサービスやデータの保護・復旧を行うバックアップサービスなど、事業領域を拡大してまいりました。中期経営計画では、セキュリティサービスを包括的に提供する統合セキュリティベンダーとして、各種サービスの提供を行っていく予定です。今後も新たなセキュリティ課題に対する需要が拡大する中、市場の変化に対応したサービスを提供してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、“Your NET Guardian, alongside your invaluable Future.”(企業のネットセキュリティに伴走し、安心・安全なビジネスを支えます)をミッションとして掲げ、以下の経営方針のもとに事業を推進しております。a.セキュリティBPOサービスの範囲拡大 統合型インターネットセキュリティサービスの提供基盤を見直し、業務プロセスや設定作業の自動化を推進し、より効率的なマネージドサービス基盤への刷新を実行することで、サービス提供範囲を拡大します。 b.未来を見据え、お客様の戦略に関与する 従来は当社サービスの販売に主眼を置く営業スタイルでしたが、お客様のニーズを把握し、課題を解決する提案型の営業組織へ転換し、お客様それぞれに必要なサービスを最適なタイミングで提供することを目指します。また、そのための人材育成/強化にも努めてまいります。 c.人材育成強化 未来に向けて、テクノロジーを理解し事業を推進できる人材を育て、多様な人材が各々の力を最大限発揮できることを目指します。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社はIFRSに基づく売上収益及び営業利益を経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標としております。 (3)経営環境と経営戦略等 当社がビジネスを展開するセキュリティサービス市場は、昨今のランサムウェア被害に代表されるような、多様化するサイバー攻撃被害を受けて需要が拡大しております。 セキュリティサービス市場は、高度なセキュリティ対策を必要とするものの、自社での運用・管理が困難である企業がセキュリティベンダーへ運用や監視をアウトソーシングする傾向にありサービス利用の拡大に繋がっています。 このような市場環境の中、当社のインターネットセキュリティサービス事業は、ネットワークセキュリティの導入から管理、運用・保守までをサービスとしてワンストップで提供し、ユーザーから定額の月額費用(初期費用含む)を徴収するリカーリングレベニューモデルとなっており、安定した収益が稼得できる事業基盤を有しております。今後もセキュリティ環境の変化に呼応したサービス及び製品の充実を図ってまいります。 具体的には、主要サービスである、セキュリティBPOサービスにつきましては、販売代理店との関係強化と各販売代理店内での当社サービスのシェア拡大、また、中部圏の販売代理店との強化を図るため専任の担当者を置き売上の拡大を目指します。 インターネットセキュリティ機器販売では、特定の販売代理店へ依存することなく、新規販売代理店の開拓を実施し売上拡大を目指します。 さらに、継続的に新規サービス開発を実施することで、一層の収益向上を目指します。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき課題は以下のとおりです。a.人材の確保・育成 当社の中期的な成長に向けて、持続的な企業価値向上の源泉である人材の確保と育成は、最重要課題であると認識しております。AIを事業ドメインとするHEROZ株式会社による当社の完全子会社化を機に、同社が提供する「HRイネーブルメントサービス」を自社の採用戦略に直接導入いたします。AI技術を用いたデータ分析による採用精度の向上や、ターゲット層への最適なアプローチを推進することで、即戦力となる専門人材の確保を強力に加速させてまいります。また、グループ一体となった採用ブランディングの構築により、人材獲得競争における優位性を確立いたします。獲得した優秀な人材が能力を最大限発揮できる環境整備に注力し、グループシナジーを最大化させることで、さらなる成長に邁進してまいります。 b.経営体制の強化 当社は企業を持続的に成長させるにあたり、経営体制の強化が重要と考えております。HEROZ株式会社による当社の完全子会社化を機に、経営の迅速化、効率化を図ると共に透明性の高い経営を通して、中長期における企業価値の一層の向上のために、経営体制の強化を図ってまいります。 c.新技術、社会変化に対応したサービス開発 クラウドサービスの利用拡大やワークスタイルの変化、そして、巧妙化するサイバー攻撃により、セキュリティの脅威は社外、社内という境界を越えて存在するようになりました。このような環境下、当社では死活監視や機器の保守運用などを行うマネージドセキュリティサービスに加え、セキュリティリスクを検知し、脅威を除去する端末側のセキュリティサービスやデータの保護・復旧を行うバックアップサービスなど、事業領域を拡大してまいりました。中期経営計画では、セキュリティサービスを包括的に提供する統合セキュリティベンダーとして、各種サービスの提供を行っていく予定です。今後も新たなセキュリティ課題に対する需要が拡大する中、市場の変化に対応したサービスを提供してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 日本基準に準拠した当事業年度における財政状態の状況は以下のとおりであります。 (資産) 当事業年度末における資産合計は、5,211,568千円となり、前事業年度末に比べ113,508千円減少しました。これは主に、現金及び預金が213,519千円、売掛金が76,882千円増加し、前渡金が52,890千円、のれんが259,810千円、長期前払費用が102,217千円減少したことによります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は、1,288,626千円となり、前事業年度末に比べ219,319千円減少しました。これは主に、未払法人税等が109,995千円増加し、前受金が36,420千円、長期借入金が200,000千円、長期前受金が54,465千円減少したことによります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は、3,922,941千円となり、前事業年度末に比べ105,811千円増加しました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が105,811千円増加したことによります。 参考情報として、IFRSに準拠した当事業年度末における財政状態の状況は以下のとおりであります。(資産) 当事業年度末における資産合計は、7,791,276千円となり、前事業年度末に比べ215,035千円増加しました。これは主に、現金及び現金同等物が213,519千円、営業債権及びその他の債権が76,869千円、棚卸資産が64,344千円増加し、その他の非流動資産が107,477千円減少したことによります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は、1,521,132千円となり、前事業年度末に比べ163,226千円減少しました。これは主に、未払法人所得税等が109,995千円増加し、非流動負債の借入金が200,000千円、その他の非流動負債が56,243千円減少したことによります。 (資本) 当事業年度末における資本合計は、6,270,144千円となり、前事業年度末に比べ378,262千円増加しました。これは主に、当期利益の計上により利益剰余金が377,611千円増加したことによります。 ②経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続いております。一方で、物価上昇や米国における通商政策、中東地域の緊迫化により世界経済の不確実性が高まっているなど懸念材料も多く、国内経済を下押しするリスクが存在しています。 当社を取り巻くセキュリティサービス市場の環境としては、サイバーセキュリティ攻撃による脅威が年々増加しており、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃被害が中小企業だけでなく大企業においても脅威となっております。 このような環境下、セキュリティサービス市場は多様化するサイバー攻撃被害を受けて需要が拡大しており、高度なセキュリティ対策を必要とするものの、自社での運用・管理が困難である企業がセキュリティベンダーへ運用や監視をアウトソーシングする傾向にありサービス利用の拡大に繋がっています。また、2025年8月からは中堅・中小企業のランサムウェアによる業務停止などの経営リスクに対応するランサムウェア対策パッケージを提供しております。 このような状況のもと、セキュリティBPOサービス(注1)の売上収益は、ストック型の積み上げとその低解約率(0.72%)(注2)、価格改定の効果及びVarioマネージドEDRのライセンス数増加により前期比では増収となりました。インテグレーションサービスではネットワーク機器の調達や構築を行うネットワークインテグレーションサービスが前期比で増収となりました。 費用については、原材料やエネルギー価格の高騰に起因する各種ライセンス費用や保守費用の値上げ等により増加となりました。 以上の結果、日本基準に準拠した当事業年度の業績は、売上高2,842,655千円(前期比6.6%増)、営業利益302,276千円(同39.2%増)、経常利益290,422千円(同41.2%増)、当期純利益105,811千円(同46.9%増)となりました。 参考情報として、国際会計基準(以下、「IFRS」という)に準拠した当事業年度の業績は、売上収益2,842,655千円(前期比6.6%増)、営業利益561,509千円(同14.1%増)、税引前利益546,538千円(同14.5%増)、当期利益377,611千円(同10.3%増)となりました。 なお、当社は、インターネットセキュリティサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。(注1)前事業年度において「マネージドセキュリティサービス」としていたサービスは、当事業年度より「セキュリティBPOサービス」にサービス名を変更しております。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。(注2)解約率(金額ベース)=年間解約金額÷(各年度の期初ベース月次売上収益×12) ③キャッシュ・フローの状況 日本基準に準拠した当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ213,519千円増加し、当事業年度末には973,433千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末において営業活動の結果得られた資金は、517,760千円(前事業年度は263,506千円の収入)となりました。主な増加は、税引前当期純利益273,288千円、減価償却費127,872千円、のれん償却額259,810千円、主な減少は、売上債権の増加額76,882千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末において投資活動の結果使用した資金は、104,012千円(前事業年度は125,483千円の使用)となりました。主な減少は、有形固定資産の取得による支出71,954千円、無形固定資産の取得による支出28,029千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度末において財務活動の結果使用した資金は、200,229千円(前事業年度は200,411千円の使用)となりました。主な減少は、長期借入金の返済による支出200,000千円によるものであります。 参考情報として、IFRSに準拠した当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 当事業年度における資金は、前事業年度末に比べ213,519千円増加し、当事業年度末には973,433千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、615,028千円(前事業年度は359,535千円の収入)となりました。主な増加は、税引前利益546,538千円、減価償却費及び償却費204,281千円、その他の非流動資産の減少額107,477千円、主な減少は、棚卸資産の増加額64,344千円、営業債権及びその他の債権の増加額76,869千円、その他の流動負債の減少額63,826千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、104,012千円(前事業年度は125,483千円の使用)となりました。主な減少は、有形固定資産の取得による支出71,954千円、無形資産の取得による支出28,029千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、297,497千円(前事業年度は296,439千円の使用)となりました。主な減少は、長期借入金の返済による支出200,000千円、リース負債の返済による支出97,268千円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当社で提供するサービスは、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社は受注生産を行っておりませんので、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、当社はインターネットセキュリティサービス事業の単一セグメントであるため、サービス毎に記載しております。サービスの名称当事業年度(自 2025年3月1日 至 2026年2月28日)前年同期比(%)セキュリティBPOサービス(千円)2,490,555106.2インテグレーションサービス(千円)352,099109.0合計(千円)2,842,655106.6(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前事業年度(自2024年3月1日至2025年2月28日)当事業年度(自2025年3月1日至2026年2月28日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)株式会社USEN ICT Solutions868,70632.61,007,85535.5ソフトバンク株式会社567,81721.3587,58720.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しているほかに、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに基づく財務諸表も作成しております。 財務諸表の作成に当たっては、当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」及び「(2)国際会計基準による財務諸表 財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。 ②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析 財政状態及び経営成績の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 日本基準に準拠した当事業年度における経営成績の分析は以下のとおりであります。(売上高、売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上高は、2,842,655千円となり、前事業年度に比べ175,115千円増加しました。これは、セキュリティBPOサービスでは、VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスが既存の全顧客・代理店に対する価格改定の実施等により売上高が83,611千円増加し、Vario EDRが主要代理店でのエンドポイントセキュリティサービスの案件獲得等によるライセンス数増加により売上高が75,091千円増加しました。また、インテグレーションサービスでは、ネットワーク構築も含めたセキュリティ導入を行うネットワークインテグレーションサービス(以下、IS)においては、高単価な案件の納品が増加したことで売上高が68,054千円増加しました。VCRにおいては、競合環境の激化により販売数の回復に至っていないため売上高が38,951千円減少しました。 当事業年度の売上原価は1,388,904千円となり、前事業年度に比べ67,097千円増加しました。これは、主に労務費が24,598千円、支払手数料が38,211千円、保守料が30,921千円増加し、業務委託費が55,572千円減少したことで売上原価は増加となりました。 この結果、売上総利益は1,453,750千円となり、前事業年度に比べ108,017千円増加しました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、1,151,474千円となり、前事業年度に比べ22,908千円増加しました。これは、主に、広告宣伝費が9,043千円、顧問料が11,336千円、業務委託料が49,630千円増加し、給料手当が21,626千円、賞与引当金繰入額が20,245千円減少したことで販売費及び一般管理費は増加となりました。 この結果、当事業年度の営業利益は、302,276千円となり、前事業年度に比べ85,108千円増加しました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当事業年度の営業外収益は、2,883千円となり、前事業年度に比べて335千円増加し、営業外費用は、14,737千円となり、前事業年度に比べ699千円増加しました。 この結果、当事業年度の経常利益は、290,422千円となり、前事業年度に比べ84,744千円増加しました。 (特別利益、特別損失、税引前当期純利益) 当事業年度の特別利益は該当ありません。(前事業年度も該当ありません。) また、特別損失は、17,134千円となり、前事業年度に比べ17,134千円増加しました。 この結果、当事業年度の税引前当期純利益は、273,288千円となり、前事業年度に比べ67,610千円増加しました。 (法人税等合計額、当期純利益) 当事業年度の法人税等合計は167,476千円となり、前事業年度に比べ33,848千円増加しました。 この結果、当事業年度の当期純利益は、105,811千円となり、前事業年度に比べ33,762千円増加しました。 参考情報として、IFRSに準拠した当事業年度の経営成績の分析は以下のとおりであります。(売上収益、売上原価、売上総利益)当事業年度の売上収益は、2,842,655千円となり、前事業年度に比べ175,115千円増加しました。これは、セキュリティBPOサービスでは、VSRを利用した統合型インターネットセキュリティサービスが既存の全顧客・代理店に対する価格改定の実施等により売上収益が83,611千円増加し、Vario EDRが主要代理店でのエンドポイントセキュリティサービスの案件獲得等によるライセンス数増加により売上収益が75,091千円増加しました。また、インテグレーションサービスでは、ネットワーク構築も含めたセキュリティ導入を行うネットワークインテグレーションサービス(以下、IS)においては、高単価な案件の納品が増加したことで売上収益が68,054千円増加しました。VCRにおいては、競合環境の激化により販売数の回復に至っていないため売上収益が38,951千円減少しました。 当事業年度の売上原価は1,345,616千円となり、前事業年度に比べ45,495千円増加しました。これは、主に労務費が24,598千円、支払手数料が39,297千円、保守料が30,921千円増加し、業務委託費が55,572千円減少したことで売上原価は増加となりました。 この結果、売上総利益は1,497,038千円となり、前事業年度に比べ129,619千円増加しました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、919,603千円となり前事業年度に比べ42,198千円増加しました。これは、主に、広告宣伝費が9,043千円、顧問料が11,336千円、減価償却費が25,419千円及び業務委託料が49,630千円増加し、給料手当が21,626千円、賞与引当金繰入額が20,245千円減少したことで販売費及び一般管理費は増加となりました。 この結果、当事業年度の営業利益は、561,509千円となり前事業年度に比べ69,376千円増加しました。 (金融収益、金融費用、税引前利益) 当事業年度の金融収益は1,758千円となり、前事業年度に比べて1,329千円増加しました。金融費用は16,728千円となり前事業年度に比べ1,342千円増加しました。 この結果、当事業年度の税引前利益は、546,538千円となり前事業年度に比べ69,363千円増加しました。 (法人所得税費用、当期利益) 当事業年度の法人所得税費用は168,927千円となり、前事業年度に比べ33,985千円増加しました。 この結果、当事業年度の当期利益は、377,611千円となり前事業年度に比べ35,378千円増加しました。 c.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③資本の財源及び資金の流動性 当社の資金需要のうち主なものは、棚卸資産の購入費用のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等営業費用であります。投資を目的とした資金需要は設備投資、ソフトウエア開発によるものであります。資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローにより、大部分の運転資金の確保や設備投資の支払いが可能となっております。 なお、第11期事業年度末における日本基準に準拠した有利子負債の残高は900,000千円(IFRSに準拠した借入金及びリース負債を含む有利子負債の残高は1,075,709千円)となっております。また、第11期事業年度末における現金及び現金同等物の残高は973,433千円となっております。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について 当社は、「3 事業等のリスク」に記載のとおり、①景気の動向によるインターネットセキュリティサービスに対する顧客ニーズの変化やクラウド環境への移行等の技術環境の変化に対応できないリスク、②人材の採用と育成が思ったように進まず成長を阻害するリスク、③意図せざるシステム障害、誤操作、外部からの侵入や攻撃等によるデータの漏洩などが生じ、当該情報漏洩に起因して第三者に何らかの損害が発生したり、法令違反によるレピュテーション低下のリスク等の情報管理体制及びコンプライアンス体制に起因するリスク等が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 ⑤経営者の問題認識と今後の課題について 経営者は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載のとおり、当社が今後、業容を拡大し、持続的な成長を続けていくためには、a.人材の育成・確保、b.経営体制の強化、c.新技術、社会変化に対応したサービス開発に対処していくことが必要であると考えております。 ⑥経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載のとおり、IFRSに基づく、売上収益及び営業利益を重要指標としております。当事業年度は、上記「②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 b. 経営成績の分析」に記載のとおり、売上収益は前期比で増収を確保したものの期初計画に対しては未達となり、修正計画は上回る結果となりました。売上原価はサポート業務の内製化により労務費は前期比で増加となりました。また、販売費及び一般管理費は原材料やエネルギー価格の高騰に起因する各種ライセンス費用や保守費用の値上げ等により前期比で増加となりました。営業利益は期初計画に対して未達となり、前期比及び修正計画に対しては増収に伴う利益の増加により上回りました。今後の持続的な収益及び営業利益を確保していくためには、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 c.新技術、社会変化に対応したサービス開発」に記載のとおり、市場の変化に対応したサービスを提供することにより、リカーリングレベニューモデルによる収益を拡大していくことが必要であると認識しております。指標2026年2月期(期初計画)2026年2月期(修正計画)2026年2月期(実績)売上収益2,972,167千円2,810,957千円2,842,655千円営業利益590,337千円455,209千円561,509千円(注)2026年2月期(期初計画)は2025年4月10日、2026年2月期(修正計画)は2025年10月10日公表値
事業リスク
- 市場と技術の変化ネットワークセキュリティ市場は技術革新が速く、顧客ニーズも多様化しています。もしバリオセキュアが将来のニーズを予測し、適切なサービスや製品を開発できない場合、競争力を失い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。特にクラウドサービスへの移行など、ニーズの変化に対応できないリスクがあります。
- 機器調達と製造委託主要なセキュリティ機器であるVSRの製造を台湾の2社に、VCRの調達をイギリスの1社に委託しています。これらの委託先の地政学的リスク、原材料価格の高騰、経営方針の変更などにより、製造や調達が困難になった場合、サービスの提供に支障が生じ、業績に影響を与える可能性があります。
- 情報漏洩とシステム障害顧客の機密情報や個人情報を扱うため、情報管理体制には細心の注意を払っていますが、システム障害や外部からの攻撃により情報漏洩が発生するリスクがあります。万が一、情報漏洩が起きた場合、損害賠償請求や企業の信用失墜につながり、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスクの発生可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 1.事業環境①市場の動向について 当社の主たる事業領域であるネットワークセキュリティ市場は、急速な技術的革新、ユーザー企業のニーズの多様化、頻繁な新商品やサービスの登場を特徴としております。当社は将来のニーズを予測し、サービスや商品の開発を行っておりますが、それらが的確に行われない場合、または、新規の顧客の要求と合致しない場合、新規需要喚起ができない等の問題が生じ、このような変化に当社が対応することができない場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ②企業の設備投資の動向について 企業におけるネットワークセキュリティの維持向上に対する重要性は日々高まっており、関連する設備投資は今後さらに増加するものと考えております。しかしながら、景気の動向等により設備投資が抑制された場合は、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ③ユーザー企業のニーズ変化について 当社はセキュリティ機器の開発・製造及び販売に付随して、運用監視等の保守サービスの提供を行っております。セキュリティサービスは、技術的に高い専門性を要求される事業領域であり、当社のような総合的なネットワークセキュリティサービスのアウトソーシングサービスの需要が拡大するものと考えております。しかしながら、今後ユーザーのニーズが機器の購入を伴わないクラウドサービス等に変化した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ④競合他社の進出について 当社では、自社開発のセキュリティ機器を活用し、主力事業としてセキュリティサービスを提供しております。当社が提供するセキュリティサービスは、技術的、価格的に参入障壁が高い状況であると判断しておりますが、今後登場する新たな製品やサービスに対して、技術的、価格的な優位性を保持し続ける保証はありません。当社が、これらの優位性を喪失した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑤技術革新等への対応について 当社の主たる事業領域であるネットワークセキュリティ市場は、技術革新の著しい市場であり、競争力維持のために継続した研究開発が要求されます。当社が市場の技術革新に対応できない場合、また、研究開発体制を維持できない場合は、既存製品の陳腐化あるいは技術革新に対応するための開発コストの増大を招く可能性があります。この場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。2.事業遂行上のリスクについて①情報管理体制について 当社は、2016年6月20日に、情報セキュリティマネジメントの国際規格である「ISO20000」の認証を取得し、2017年12月1日には「ISO/IEC 27001:2013」「JIS Q 27001:2014」を更に取得し、当社のユーザー、役員及び従業員の個人情報をも含めた社内の情報管理には十分な注意を払っております。具体的には、社内システムは複数のファイアウォール、アンチウィルスシステム、メールチェックシステム等により保護され、セキュリティの信頼性を高めております。また、主要サーバーは複数台で稼働させる方式をとっており、厳重に管理された複数のデータセンターに設置され、事故、障害時に迅速に回復できるよう運用しております。 また、ユーザー保守データは、社内ネットワークへのパスワードのみならず、それぞれのサーバーデータへのアクセスも制限されており、社外からのサーバーへのアクセスも暗号化されたシステム構成となっております。 さらに、当社は、プライバシーマークを取得し個人情報の管理体制を強化するとともに、すべての役員、従業員との間において入社時及び退職時に機密保持にかかる「秘密保持契約書」を個別に締結するなど、情報の漏洩の未然防止に努めております。 しかしながら、意図せざるシステム障害、誤操作、外部からの侵入や攻撃等によるデータの漏洩などが生じ、当該情報漏洩に起因して第三者に何らかの損害が発生した場合には、当社が損害賠償請求を受ける可能性があります。また、当社の信用が失墜し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ②機器の調達リスクについて 当社は、セキュリティサービスの基幹となる自社開発のセキュリティ機器VSRの製造を台湾のメーカー2社へ委託しております。また、中小規模企業向けに販売しているセキュリティ機器VCRについては、イギリスのメーカー1社から調達しています。これらの製造委託先又は調達先の地政学的リスク、原材料価格の高騰、経営方針の変更や、M&Aによる組織変更等により、当該企業での製造又は調達が困難となった場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。また、一部のメーカーとは最低購入保証に関する契約を締結しており、販売数量が計画通り進捗しない場合には、過剰な在庫となり当社の業績に影響を与える可能性があります。 ③当社提供サービスの不具合について 当社がユーザー企業に貸与・設置しているセキュリティ機器は、ユーザー企業が所有するネットワークとインターネットとのゲートウェイに位置します。従いまして、当該機器に何らかの不具合が発生した場合、ユーザー企業においてインターネットの利用が不可能となる可能性があります。また、複数台のセキュリティ機器を集中的に管理する目的で当該機器と連動して動作するサーバー機器が当社データセンターに設置されております。これらのサーバーにおいて何らかの不具合が発生した場合、サービスの一部若しくは全部の提供が不可能となる可能性があります。 以上を要因として、結果的にユーザーに対し機会損失を与える若しくは利益を逸失させる可能性があります。一般的にはシステム(ソフトウエア及びハードウエア)の不具合(いわゆるバグ)を完全に解消することは不可能とされておりますが、当社の重大な過失による不具合が発生した場合、不具合を修正するための費用が発生することが予想され、また、契約において免責事項を定めてはいるものの、ユーザーに機会損失等を与えた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 また、当社が提供するシステム若しくはサービスに重大な過失による不具合が発生した場合、セキュリティサービスを提供する企業としてのレピュテーションが低下する可能性が高く、今後の事業計画の遂行が予想どおりに進まない可能性があります。 ④当社従業員又は業務委託先の過失によるサービスの不具合について 当社がユーザー企業に設置しているセキュリティ機器は、当社又は業務委託先の技術員により設定や運用が行われております。当社又は業務委託先の技術員スキルや習熟度の向上のために定期的な指導を実施しておりますが、これら技術員の過失により設定や運用を誤って行う可能性は否定できません。万が一、設定等の誤りにより、インターネット利用の際に不具合が生じる、又は利用不可能となる、若しくは外部の第三者によってユーザー企業のネットワークへ侵入される等の事故が発生した場合、ユーザー企業に機会損失を与える、利益を逸失させる、若しくは信頼を失墜させる可能性があります。 当社では、販売代理店との間で委託業務内容及び手数料等の取引条件を定めた契約書、並びにユーザー企業向けの約款において免責事項並びに損害賠償額を定めてはいるものの、このような状況が発生した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。また、セキュリティサービスを提供する企業としてのレピュテーションが低下し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑤インターネット接続及びデータセンターについて 当社は、ユーザー企業に当社が設置したセキュリティ機器と、データセンターに設置している当社機器との間でインターネットを経由した常時通信を行うことにより、動作の監視や設定変更、統計情報の収集等の運用管理を行っております。また、ユーザーに対してはインターネットを通じて各種統計情報等を提供しており、ユーザーからの機器の設定変更等の各種依頼やサポートに関するお問い合わせ等もインターネットを通じて行っております。このため、当社が利用するデータセンターやインターネット回線に何らかの問題が発生し、セキュリティ機器の継続的な運用が不可能となる若しくはインターネットへの接続が失われた場合、サービスの一部又は全部の提供が継続できない可能性があります。ユーザー企業向けの約款において免責事項並びに損害賠償額を定めてはいるものの、このような状況が発生した場合は、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑥特定の販売代理店への依存について 当社の提供するセキュリティサービス事業は、販売代理店を経由した取引が主であり、2026年2月期において、売上高の67.9%を上位5社の販売代理店に依存しております。当社は、販売代理店各社と委託業務内容及び手数料等の取引条件を定めた契約書において、継続的に当社サービスを提供する旨の契約を締結しております。今後とも各販売代理店とは良好な関係を構築し、安定した売上の計上が行えるように努めてまいりますが、各社の販売方針の変更や当社との関係が悪化した場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、M&A等により販売代理店が統合され、取扱商品が変更された場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦人材の確保・定着について 当社は、中期経営計画を推進するためには、知見及び専門性の高い優秀な人材を適時に採用・育成することが重要であると考えております。縮小する労働人口や一定水準以上の技術力を持つエンジニアの不足により採用が難航する場合がある中で、ダイレクトスカウトによる人材の獲得やOJTによる人材の育成により、人員の充足を図っております。同時に定着率の向上を図るため、エンゲージメントサーベイによる課題認識を行い、状況の改善、解決に努めております。しかしながら、当社が必要とする人材を採用又は育成できず、また、優秀な人材の流出を防止できない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧知的財産権等について 当社は、保有する知的財産権、並びに業務スキル・ノウハウ等の企業秘密の社内管理体制を強化しております。また、ユーザー企業向けの約款において、当社の許可なく第三者に賃貸、貸与、サブライセンス、リース、分解、リバースエンジニアリング等の行為を行うことができない旨をエンドユーザーに明示しております。 しかしながら、技術革新に伴い、当社が保有する知的財産権が陳腐化するリスクがあるほか、何らかの要因により当社の企業秘密が不正に開示又は流用されるリスクがあります。また、当社の知的財産が第三者により侵害されるリスク、若しくは当社が第三者の知的財産を把握出来ておらずに侵害し、それに基づき差止請求、損害賠償請求及び補償金請求訴訟等を提起されるリスクがあります。さらに他者からライセンス等を受けている知的財産権については、ライセンス元の倒産等不測の事態も想定されます。これらのリスクが顕在化した場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑨為替変動リスクについて 当社は、セキュリティサービスの基幹となるセキュリティ機器や一部のライセンスを海外から仕入れております。外貨建てで購入しているため、為替相場の変動により円換算による仕入価格に変動が生じ、原価率が上昇する可能性があり、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑩製品(ソフトウエア)等の開発について 当社では、技術本部において開発計画に基づき製品(ソフトウエア)等の開発を行っております。開発した製品(ソフトウエア)等において不具合が発生した場合、追加コストが発生し、また、その不具合を適切に解決できない場合、当社の信頼が損なわれることとなるため、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、開発した製品(ソフトウエア)等がユーザー企業に設置・販売するのに十分な品質が確保されていないと判断された場合、追加の開発・検証作業等を行うこととなり、製品(ソフトウエア)等の設置・販売開始時期が遅延し、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 さらに製品(ソフトウエア)等の開発期間は長期に及ぶこともあるため、その間のユーザー企業のニーズの動向又は当社の売上計画の変化、もしくは当初想定していた以上の技術革新があった場合等に、当該製品(ソフトウエア)の設置・販売開始前に開発を中止することもあるほか、当初販売計画どおりの設置・販売ができない場合には想定どおりの収益を獲得できず、当該製品(ソフトウエア)等の開発に要したコストを回収することができなくなり、ソフトウエアの減損が発生する可能性があります。これらの事象が発生した場合、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。3.事業体制(会社組織)について①組織的経営について 当社の持続的な成長及び長期的な企業価値向上を可能にするためには、事業計画達成のための計画立案とその実行、進捗管理及び改善実施のPDCAとモニタリングを通して、新規開発を行っていかなければならないと考えております。そのためには、特定の個人に依存した経営ではなく、業務執行を行う本部・事業責任者が、迅速な意思決定を行うとともに、本部間の連携をとおして全社的な問題発見・解決を図ることができる次世代マネジメント人材として成長していくことが必須となっております。 そのためには、マネジメントスキル向上のための研修や実務経験を有した外部人材の登用が必要となっておりますが、今後必要な人材の育成・確保ができなかった場合、当社の事業計画の推進に支障をきたし、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ②小規模組織について 当社は、当事業年度末現在において、役員7名、従業員83名と会社規模が小さく、内部管理体制もこの規模に応じたものとなっております。組織体制は、今後の事業戦略や人員計画に応じて機動的に改編してまいりますが、当社の持続的な成長及び長期的な企業価値向上を可能にするためには、現在の人員数は必ずしも十分ではなく、今後の事業拡大に備え、人員の拡充が重要であると考えています。 しかし、当社が必要とする人材を事業の拡大に合わせて確保するのは容易ではなく、適切かつ十分な人的・組織的対応ができなかった場合、また、既存の社員が社外に流出した場合には、事業規模の拡大に支障をきたし、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③当社ノウハウの社外流出について 当社は、開発するソフトウエア及びハードウエア、並びにサービス運営に関するノウハウを融合することにより競争力を維持しており、今後当社の事業拡大のコアコンピタンスになっていくものと認識しております。そのため、従業員との間において秘密保持契約の締結、セキュリティカードによるオフィススペース並びにサーバールームへの入室制限及び入退室管理の実施を行っております。 しかし、今後中核人材の社外流出や情報漏洩等により、上記ノウハウが社外に流出した場合、当社の事業運営又は事業拡大に大きな影響を及ぼす可能性があります。 4.その他①のれんの減損について 当社で認識されているのれんは、2016年9月1日に株式会社BAF5が旧バリオセキュア株式会社に対して行った企業結合により計上されたものです。当該のれんについては、将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、毎期及び減損の兆候がある場合には、IFRSの基準に準拠して、随時、減損テストを実施する旨を定めております。当該減損テストにおいては、キャッシュ・フロー予測等と加重平均資本コストを基礎とした割引率(以下、「割引率」とする)を用いて使用価値を算出した上で回収可能性を判断しております。当社の将来の収益性が低下し又は割引率が上昇したことにより、当該のれんについて減損損失を計上することとなった場合には、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。割引率の算定においては、類似上場会社のデータを用いており、当該類似上場会社の財政状態、経営成績、その他の要因等により類似上場会社のデータが変動し、割引率が上昇した場合には、当社と直接関係しない外部的な要因により、当該のれんについての減損損失を計上する可能性があり、その結果、当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、日本基準においては、のれんはその効果の及ぶ期間を見積り、その期間で償却しております。 参考情報として、IFRSでは2026年2月28日現在、のれんを5,054,613千円計上しており、IFRSに基づく総資産額に占めるのれんは64.9%となっております。のれんは非償却性資産であるため、当該のれんについて減損損失を計上した場合、日本基準に比べて当社の業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、のれんの減損に関する詳細は、後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (2)国際会計基準による財務諸表 財務諸表注記 14.のれん及び無形資産(2)のれんの減損」に記載しております。 また、当社では、のれんの減損に係るリスクを経営陣にて認識しており、リスク管理委員会にてモニタリングを行うとともに、のれんの減損に係るリスクを低減するため、事業の収益力強化に努めており、主に以下の取組みを実施しております。 ・リカーリングレベニューモデルによる収益拡大 当社の売上収益の87.6%(2026年2月期)は、リカーリングレベニューモデルにより構成されており、解約が生じない限りは次月以降も継続して収益が積み上がり、安定的なキャッシュ・フローの源泉となります。そのため、当社は新規顧客の契約金額及び解約金額の推移を重視しており、新規と解約の差額である積み上がりの金額を増加させるために、新規商材の投入による新たなオプションサービスの提供や提案営業、各販売代理店との関係強化、各販売代理店内での当社サービスのシェア拡大を通じて安定した収益の稼得を目指しております。・部材の共有化に依る調達コストと在庫の削減 当社は、セキュリティBPOサービスで利用する機材の共通化を図っております。複数のサービスやモデルで機材を共通化することで、仕入れの際のロット数が増え、調達コストの低減や、異なるサービスやモデルの在庫を保管する必要がないため、滞留在庫のリスクを減少させることが可能となります。・オペレーションコストの継続的な見直しと生産性の向上 業務委託先における人員リソースの最適化を委託先企業と継続して実施しております。当社VSRを顧客(エンドユーザー)へ提供する際のネットワークや機器に関する初期設定業務の自動化/システム化を進めることで、コストの低減に努めております。 ②多額の借入及び金利の変動について 当社は、金融機関を貸付人とする借入契約を締結し多額の借入れを行っており、2026年2月28日現在での日本基準に基づく総資産額に占める有利子負債比率は17.27%(IFRSに基づく総資産額に占める有利子負債比率は13.81%)となっております。当該借入金は、元本が変動金利となっているため、市場金利が上昇する場合、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は、かかる借入れがあることから、機動的な資金調達の妨げとなり、当社より財務基盤の充実した競合他社との競争に不利になり、当社の業績に影響を与える可能性があります。 当社では、金利上昇に係るリスクに対応するため、主に以下の取組みを実施しております。1)収益性を重視した経営管理が行われていること当社は持続的な成長により安定した収益を獲得していくことが重要と考えており、売上収益、営業利益を重要な経営指標として収益性の管理を行っております。週次開催の経営会議において、経営陣との間で売上収益、営業利益等の情報共有を図り、課題等に対して迅速な対処を行う体制としております。2)財務バランスを意識した投資計画、資金計画の立案と実行を行っていること当社は借入金の返済を計画的に実行するとともに、中長期の事業成長に向けた設備投資は手元流動性資金のバランスを勘案して実施しております。設備投資は、収益性とコスト削減効果を毎期、適切にモニタリングしながら実施しております。3)金利条件に係る金融機関との交渉を継続して行っていること当社は金融機関との取引関係は良好でありますが、金利の市場動向や当社の業績及び信用力から妥当な水準の金利条件について継続して交渉を行い、財務リスクの低減に努めております。 ③新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、新株予約権(以下「ストック・オプション」という。)制度を採用しております。当該制度は、当社の役員及び従業員に対して、企業価値向上に対する意欲や士気を高めること等に有効な制度と認識しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用する可能性があり、現在付与しているストック・オプションに加え、今後も付与されるストック・オプションについて権利行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値は希薄化し、株価形成に影響を与える可能性があります。 当事業年度末現在でストック・オプションによる潜在株式数は53,680株であり、発行済株式総数4,522,961株の1.19%に相当しております。 ④自然災害等について 当社は、多数の製品在庫を販売代理店や多くの業務委託先の倉庫等に預けており、また複数の拠点にデータセンターを設けておりますが、地震や台風等の自然災害、テロ攻撃、システムトラブル又は伝染病といった事象が発生し、当社がそれらの影響を受けた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 当社では複数の拠点にデータセンターを設けたり、システムの一部をクラウドで管理したりするなど、リスクの分散を図っておりますが、当社の拠点・地域において、これら自然災害等が発生した場合には多大な損害を被る可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。