事業の概要
- システムソリューション事業ゼネテックは、携帯電話やカーナビなどの組込みシステム(特定の機能を持つ機械に組み込まれるコンピューターシステム)の設計・開発を主な事業としています。長年の経験で培った技術を活かし、ソフトウェアとハードウェアを一体で開発する受託開発を行っており、特に自動車の自動運転システムやIoT関連のエッジコンピューターなどの成長分野に注力しています。また、企業の資源を一元管理するERPシステムの導入支援も手掛けています。
- エンジニアリングソリューション事業この事業では、製造業向けの3次元CAD/CAMソフトウェア(設計や加工プログラム作成ソフト)や、工場・物流のシミュレーションソフトウェア「FlexSim」、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアのライセンス販売、導入支援、サポート、教育研修を提供しています。自社開発のIoTモニタリングプラットフォーム「Surve-i」を活用し、製造機械の稼働監視システムなども販売しており、製造業のDX推進を支援しています。
- GPS事業スマートフォン向け防災アプリ『ココダヨ』を提供しています。このアプリは、緊急地震速報と連動して家族の居場所を自動で知らせる機能があり、安否確認に役立ちます。NTTドコモのサービスにも採用されており、今後は高齢者や子供の見守り、海外展開も視野に入れています。この事業は、人々の安全・安心を支えるサービスを通じて収益を上げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- システムソリューション事業この事業は、同社グループの主要な収益源であり、売上高は45.36億円、営業利益は11.63億円を計上しています。主に移動体通信機や自動車関連の組込みシステム開発を手掛けており、ソフトウェアとハードウェアを一体で開発する受託開発が中心です。今後は自動運転システムやIoT関連のエッジコンピューターなど、成長が期待されるモビリティ分野や製造業のDX関連需要に注力していく方針です。
- エンジニアリングソリューション事業この事業の売上高は30.55億円、営業利益は5.31億円です。製造業向けに3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」や3Dシミュレーションソフトウェア「FlexSim」、製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアのライセンス販売、導入支援、サポート、教育研修を提供しています。また、自社開発のIoTモニタリングプラットフォーム「Surve-i」を活用した稼働監視システムなども展開しており、製造業の生産性向上とDXを支援しています。
- GPS事業この事業は、売上高5.34億円、営業利益1.17億円を計上しています。スマートフォン向け防災アプリ『ココダヨ』を提供しており、緊急地震速報と連動した家族の安否確認サービスが特徴です。NTTドコモのサービスにも採用されており、今後は高齢者や子供の見守りサービス、海外展開など、さらなる事業拡大を目指しています。この事業は、社会の安全・安心に貢献するサービスを通じて収益を上げています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| DigitalSolutionBusiness | 地域 | 45 | 12 | 25.6% |
| EngineeringSolutionBusiness | 地域 | 31 | 5 | 17.4% |
| CocodayoBusiness | 地域 | 5 | 1 | 22.0% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】当社グループ(当社および連結子会社)は、当社(株式会社ゼネテック)および子会社2社により構成されており、システムソリューション事業、エンジニアリングソリューション事業およびGPS事業を主たる事業としております。当社グループの事業内容および当社の関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の3区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。また、当連結会計年度より、社内の組織体制と情報開示するセグメント区分を一致させるため、「システムソリューション事業」セグメントに含まれていた「ERP事業」を「エンジニアリングソリューション事業」セグメントへと区分変更いたしました。 (1)システムソリューション事業当社グループは、当社の1985年7月の設立以来、移動体通信機分野(ポケットベル、携帯電話、PHSなど)の各種情報端末、自動車関連(カーナビ、カーオーディオ、インフォテインメント(注)1など)の組込みシステム(注)2の設計開発をコア事業として発展してまいりました。カーエレクトロニクス全般、デジタル情報家電、半導体製造装置分野などの組込みシステムに係るソフトウェア開発およびハードウェア開発において、長年培ってきた受託開発ノウハウを駆使し、仕様分析・検討、基本設計から製造までシステムの一括受託開発を行っております。今後、特に、モビリティ分野の自動運転システム、安全運転アシストシステム、インフォテインメントシステムなどの成長が期待されており、また、各種制御系機器のインテリジェント化やデータ収集ニーズに伴う各種センサーの情報を取りまとめるエッジコンピュータ(注)3やゲートウェイの需要なども成長が期待され、製造業分野でDX(注)4関連の需要が大きく高まっていくと予測されております。ソフトウェア専業開発と異なり、組込みシステム開発にはハードウェア制御の知識が必須であり、また、製品の性格上、ソフトウェア開発と比べて非常に厳しい品質確保が要求されるものになるため、この領域は、当社グループの強みであるソフトウェアとハードウェアの一体型システム開発力および通信・ネットワーク分野の開発技術力を活かせる分野になります。また、組込み開発に加え、企業の持つ資源である、「ヒト」、「モノ」、「カネ」、「情報」を一つのシステムで一元管理するERP(注)5 の導入支援・運用コンサルティング業務を行っております。 (2)エンジニアリングソリューション事業「3次元CAD(注)6/CAM(注)7ソフトウェア」「ロボットティーチングソフトウェア」「3次元シミュレーションソフトウェア」「製品ライフサイクル管理ソフトウェア」について、ライセンス販売、導入・技術支援、サポート、教育・研修などのソリューションサービス事業を行っております。また、今後、飛躍的な成長が見込まれる製造業向けIoT分野において、創立来システム開発で培ってきた通信・制御・センサーデバイス、ネットワーク、クラウド技術をベースにしたモニタリングプラットフォーム「Surve-i」を自社開発し、製造機械・設備の稼働モニタリングシステム「GCモニター」や防犯・災害対策用遠隔カメラ監視ソリューションとして販売しております。 [3次元CAD/CAMソフトウェア]主力製品である「Mastercam」はCADで設計された製品や部品に対し、工具や切削方法といったNC工作機械(注)8で加工するための様々な情報を付加し、工作機械を制御する数値データに変換するCAMソフトウェアです。ソフトウェアの使用ライセンスに加えて、CAMの導入時に必要なポストプロセッサ(注)9の開発、操作や設定についての教育・研修、保守メンテナンス・サポート契約など様々なサービスを提供しております。 [3次元シミュレーションソフトウェア]日本国内では、ますます少子高齢化が進む中で、工場の見直し、ライン・設備等の見直し、省力化対応の機械、ロボットやDX関連システムの導入が一層進むと予想されますが、「FlexSim」は、製造・物流現場において投資対効果の高い最適な検証結果を企画段階で容易に導きだすことができ、工場・物流の生産性向上と利益の向上に貢献する離散事象解析3Dシミュレーションソフトウェアであります。「FlexSim」は、製造・物流の業界だけでなくマテハン・ロジスティックス・医療・港湾・空港・大型商業施設などの「ヒト・モノの流れ」がある多種多様な業界で利用されております。 [製品ライフサイクルマネジメントソフトウェア]製造業のエンジニアリングチェーン(企画や受注から始まり、設計、製造準備、製造、保守保全等まで設計を中心とした一連の業務プロセス)を管理するシステムでPLM(注)10と呼ばれています。PLMを導入することで製品ライフサイクル全体のリードタイムやコストを大幅に削減し、収益や品質向上につなげるための業務改革を可能にし、企業の開発力や競争力の向上を実現するものであります。(3)GPS事業緊急地震速報の受信と同時に、事前に合意登録されている家族の最新の居場所が自動配信され、お互いの安否が把握できるスマートフォン用防災アプリである、防災サポートアプリ『ココダヨ』を提供しております。2018年9月より株式会社NTTドコモが提供するスマートフォンアプリ定額使い放題サービス「スゴ得」に採用されております。今後、高齢者や子供の見守り用としてのサービス拡大や、地震・自然災害の多い国や地域へのサービス拡大を目指しております。 (用語解説)(注)1.インフォテインメント:主に車載システムについて用いられる用語で、情報と娯楽の提供を実現するシステムの総称(注)2.組込みシステム:特定用途向けに特化、限定した機能を果たすために各種機械や機器に組み込まれるコンピュータシステム(注)3.エッジコンピュータ:製造現場においては、工場内に多数設置されたセンサー等から得られる大容量データに対し、端末近くで高速な処理をするコンピュータのこと(注)4.DX:デジタルトランスフォーメーション。ビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して業務プロセスを改善。製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織、企業文化、風土を改革し、競争上の優位性を確立すること(注)5.ERP:Enterprise Resources Planningの略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する考え方。現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占める(注)6.CAD:Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)。パソコンの画面上で図面を作成するためのソフトウェア。2次元は平面上での製図、3次元は立体空間の製図(注)7.CAM:Computer Aided Manufacturing(コンピュータ支援製造)。NC(Numerically Controlled :数値制御)工作機械の加工プログラムを作成するソフトウェア(注)8.NC工作機械:Numerically Controlled Machine Tools(数値制御される工作機械)。数値制御とは「工作物に対する工具経路、その他加工に必要な作業の工程などを、それに対応する数値情報で指令する制御」のこと(注)9.ポストプロセッサ:CAMの言語を工作機械の言語に変える翻訳機(注)10.PLM:Product Lifesycle Managementの略であり、企画・要件定義から製造・配送・保守に至るまでの工程全体のライフサイクルを管理するシステムのこと [事業系統図]以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 中程度 組込みシステム開発におけるソフトウェアとハードウェアの一体型システム開発力および通信・ネットワーク分野の開発技術力。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 組込みシステム開発にはハードウェア制御の知識が必須であり、非常に厳しい品質確保が要求される。 |
| 顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい | 高い(依存) |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | 中程度 |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 軽い(資本不要) |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 中程度 |
会社が挙げる主要リスク:特定領域への依存度に関するリスク / 自然災害等に関するリスク / 個人情報および機密情報の漏えいに関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
ゼネテックの財務サマリデータが未収録のため、ブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPなどの無形資産に関する具体的な評価は困難です。公開情報が限定的であり、詳細な分析に必要な情報が不足しています。
スイッチングコスト★☆☆☆☆
ゼネテックは主にITソリューションを提供しており、顧客は特定のシステムやサービスに依存する可能性があります。しかし、乗り換えコストが極めて高いことを示す具体的な事例や、顧客定着率に関する詳細なデータは現時点では確認できません。そのため、スイッチング・コストは弱いシグナルに留まります。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ゼネテックの事業内容から、直接的なネットワーク効果(ユーザー数の増加がサービス価値を向上させる構造)は想定されません。プラットフォームビジネスのような特性は見られず、ネットワーク効果による競争優位性は確認できません。
コスト優位☆☆☆☆☆
ゼネテックのコスト構造に関する詳細な情報や、競合他社と比較して構造的に低コストでサービスを提供できる優位性を示すデータは現時点では確認できません。特に、規模の経済や独自の生産プロセスによるコスト優位性は見られません。
規模の経済★☆☆☆☆
ゼネテックは情報・通信業に属していますが、業界全体における同社の市場シェアや、規模の経済を活かした寡占的な地位を確立しているかは不明です。限定的な情報から、効率規模による優位性は現時点では弱いと考えられます。
- 組込みシステム開発力ゼネテックは、設立以来、移動体通信機や自動車関連の組込みシステム開発をコア事業としてきました。ソフトウェア開発だけでなく、ハードウェア制御の知識も必須となるこの分野で、長年培った受託開発ノウハウと、ソフトウェア・ハードウェア一体型の開発力、通信・ネットワーク技術力を強みとしています。これにより、高い品質が求められる製品開発において競争優位性を確立しています。
- 製造業向けDX支援3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」や3Dシミュレーションソフトウェア「FlexSim」の提供を通じて、製造業の生産性向上とDX推進を支援しています。特に「FlexSim」は、製造・物流現場の最適化を企画段階で検証できるため、投資対効果の高いソリューションとして多様な業界で利用されています。これにより、顧客企業の開発力や競争力向上に貢献し、長期的な関係を築いています。
- 防災・見守りサービスの提供スマートフォン向け防災アプリ『ココダヨ』は、緊急地震速報と連動して家族の安否確認ができる独自のサービスです。NTTドコモの定額サービスに採用されるなど、その利便性と信頼性が評価されています。高齢者や子供の見守り、海外展開といった今後のサービス拡大の可能性も秘めており、社会貢献性の高い分野での事業展開が強みと言えます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「想像力・創造力・技術力を駆使して、安心・安全な社会づくりに寄与すると共に、社会の継続的発展と成長に貢献する」という経営理念のもと、「顧客満足度の継続的な向上に日々努める」こと、および「社員の健全で豊かな生活の実現に努める」ことを経営方針としております。 (2)目標とする経営指標当社グループは、2023年度から2025年度までの3ヵ年を対象とした中期経営計画におきまして、売上高、営業利益、営業利益率を重要な経営目標として設定しております。具体的な目標数値につきましては、2023年5月31日に公表いたしました「中期経営計画(2023年度~2025年度)」をご参照ください。https://pdf.irpocket.com/C4492/CaoZ/bevT/PemL.pdf (3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、2023年度から2025年度までの3ヵ年を対象とした中期経営計画において、「ソリューションパートナーとしての真価の発揮」を全体方針とし、3つの事業成長戦略と2つの経営基盤戦略を基本戦略として定めております。システムソリューション事業、エンジニアリングソリューション事業そしてGPS事業のそれぞれについて、「事業領域のシフトおよび拡大」「ものづくり領域でのソリューション強化」「プラットフォーム上へのサービスの拡充」を事業成長戦略の取組方針として定めるとともに、経営基盤戦略として「事業戦略遂行の核となる人材の拡充・高度化」「ビジョン実現に向けた機動的・積極的なM&A・アライアンスの実施」を定めております。当社グループは、これらの基本戦略を着実に遂行することを通じて業容拡大を図り、経営目標の達成を目指してまいります。 (4)経営環境および対処すべき課題当社グループが属する情報サービス産業は、システムソリューション事業が対象とする組込みシステム開発領域において、デジタル家電および自動車におけるソフトウェアの重要性がますます高まっており、大手家電メーカーによる新製品開発、自動車メーカーによる車載ソフトウェアに対する投資が拡大しております。他方、エンジニアリングソリューション事業は、主要顧客が属する製造業において生産性・効率性向上を目的としたDX化がいっそう進展するものと思われます。当社グループでは、多様化する社会ニーズや市場環境の変化に機動的に対応し、持続的な成長と盤石な経営基盤を確立するために、以下4点を対処すべき課題と認識し、取り組んでまいります。 ① 人材の採用と育成付加価値の高いサービスの提供を行い、業容拡大を図っていくためには、事業戦略遂行の核となる人材の拡充および高度化を継続的に図っていくことが必要だと認識しており、事業成長に合わせて適材適所に人材配置ができるよう新卒・中途での人材採用を強化してまいります。また、最新の技術動向や環境変化に迅速に対応できる技術教育研修制度の充実を図るとともに、管理職については、自部門の組織を統率できるようマネジメントスキルの向上を目的とした育成に努めてまいります。 ② 営業力の強化既存顧客からの安定受注と新規顧客からの受注獲得に必要な要員を確保するため、技術教育に注力するとともに、多種多様な案件に人材を柔軟かつ機動的に配置できるよう努めてまいります。また、既存顧客との取引深耕と新規顧客の開拓に当たっては、顧客ニーズに対応した提案営業の強化が必要だと認識しており、こうした営業スタイルを徹底することを通じて顧客への提案力および課題解決力の強化を図り、もって受注獲得率の向上に繋げてまいります。 ③ プロジェクト管理の徹底と品質の向上プロジェクト管理の徹底と、品質・生産性・技術力およびマネジメント力を向上するための社員育成を通じてコスト競争力を具備する体制を整備してまいります。また、顧客のシステムに対する要求水準が高まっており、要求の充足と顧客満足を実現するために、ISO9001(品質マネジメントシステム)を用いた品質の向上に努めております。 ④ グループシナジーの創出に向けたマネジメント体制の強化当社グループの成長を加速させていくためにはマネジメント体制の強化およびグループ間での連携の強化が必要だと認識しており、マネジメント人材の育成、グループ間のコミュニケーションの活性化そして人材交流の活発化等を通じて中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。また、グループ会社のガバナンスの強化も重要な課題だと認識しており、グループとしての内部統制体制の充実を通じてグループ内における報告・分析・改善体制を整えてまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、「想像力・創造力・技術力を駆使して、安心・安全な社会づくりに寄与すると共に、社会の継続的発展と成長に貢献する」という経営理念のもと、「顧客満足度の継続的な向上に日々努める」こと、および「社員の健全で豊かな生活の実現に努める」ことを経営方針としております。 (2)目標とする経営指標当社グループは、2023年度から2025年度までの3ヵ年を対象とした中期経営計画におきまして、売上高、営業利益、営業利益率を重要な経営目標として設定しております。具体的な目標数値につきましては、2023年5月31日に公表いたしました「中期経営計画(2023年度~2025年度)」をご参照ください。https://pdf.irpocket.com/C4492/CaoZ/bevT/PemL.pdf (3)中長期的な会社の経営戦略当社グループは、2023年度から2025年度までの3ヵ年を対象とした中期経営計画において、「ソリューションパートナーとしての真価の発揮」を全体方針とし、3つの事業成長戦略と2つの経営基盤戦略を基本戦略として定めております。システムソリューション事業、エンジニアリングソリューション事業そしてGPS事業のそれぞれについて、「事業領域のシフトおよび拡大」「ものづくり領域でのソリューション強化」「プラットフォーム上へのサービスの拡充」を事業成長戦略の取組方針として定めるとともに、経営基盤戦略として「事業戦略遂行の核となる人材の拡充・高度化」「ビジョン実現に向けた機動的・積極的なM&A・アライアンスの実施」を定めております。当社グループは、これらの基本戦略を着実に遂行することを通じて業容拡大を図り、経営目標の達成を目指してまいります。 (4)経営環境および対処すべき課題当社グループが属する情報サービス産業は、システムソリューション事業が対象とする組込みシステム開発領域において、デジタル家電および自動車におけるソフトウェアの重要性がますます高まっており、大手家電メーカーによる新製品開発、自動車メーカーによる車載ソフトウェアに対する投資が拡大しております。他方、エンジニアリングソリューション事業は、主要顧客が属する製造業において生産性・効率性向上を目的としたDX化がいっそう進展するものと思われます。当社グループでは、多様化する社会ニーズや市場環境の変化に機動的に対応し、持続的な成長と盤石な経営基盤を確立するために、以下4点を対処すべき課題と認識し、取り組んでまいります。 ① 人材の採用と育成付加価値の高いサービスの提供を行い、業容拡大を図っていくためには、事業戦略遂行の核となる人材の拡充および高度化を継続的に図っていくことが必要だと認識しており、事業成長に合わせて適材適所に人材配置ができるよう新卒・中途での人材採用を強化してまいります。また、最新の技術動向や環境変化に迅速に対応できる技術教育研修制度の充実を図るとともに、管理職については、自部門の組織を統率できるようマネジメントスキルの向上を目的とした育成に努めてまいります。 ② 営業力の強化既存顧客からの安定受注と新規顧客からの受注獲得に必要な要員を確保するため、技術教育に注力するとともに、多種多様な案件に人材を柔軟かつ機動的に配置できるよう努めてまいります。また、既存顧客との取引深耕と新規顧客の開拓に当たっては、顧客ニーズに対応した提案営業の強化が必要だと認識しており、こうした営業スタイルを徹底することを通じて顧客への提案力および課題解決力の強化を図り、もって受注獲得率の向上に繋げてまいります。 ③ プロジェクト管理の徹底と品質の向上プロジェクト管理の徹底と、品質・生産性・技術力およびマネジメント力を向上するための社員育成を通じてコスト競争力を具備する体制を整備してまいります。また、顧客のシステムに対する要求水準が高まっており、要求の充足と顧客満足を実現するために、ISO9001(品質マネジメントシステム)を用いた品質の向上に努めております。 ④ グループシナジーの創出に向けたマネジメント体制の強化当社グループの成長を加速させていくためにはマネジメント体制の強化およびグループ間での連携の強化が必要だと認識しており、マネジメント人材の育成、グループ間のコミュニケーションの活性化そして人材交流の活発化等を通じて中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。また、グループ会社のガバナンスの強化も重要な課題だと認識しており、グループとしての内部統制体制の充実を通じてグループ内における報告・分析・改善体制を整えてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、以下のとおりであります。① 財政状態の状況(資産)当連結会計年度末における流動資産は4,620百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,374百万円増加しました。主な増減は、現金及び預金の増加817百万円、売掛金の増加660百万円、契約資産の減少168百万円であります。固定資産は2,529百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,253百万円増加しました。主な増減は、有形固定資産の増加573百万円、のれんの増加376百万円であります。この結果、当連結会計年度末の総資産は7,149百万円となり、前連結会計年度末と比べて2,628百万円増加いたしました。(負債)当連結会計年度末における流動負債は3,333百万円となり、前連結会計年度末と比べて1,574百万円増加いたしました。主な増減は、買掛金の増加168百万円、短期借入金及び1年内返済予定の長期借入金の増加1,020百万円、未払金の増加373百万円であります。固定負債は1,411百万円となり、前連結会計年度末と比べて864百万円増加しました。主な増減は、長期借入金の増加592百万円、退職給付に係る負債の増加243百万円であります。この結果、負債合計は4,745百万円となり、前連結会計年度末と比べて2,439百万円増加いたしました。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は2,403百万円となり、前連結会計年度末と比べて188百万円増加いたしました。主な増減は、利益剰余金の増加164百万円であります。 ② 経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復基調が続いております。しかしながら、物価上昇の継続や米国の通商政策による影響等には注視が必要であり、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。一方で、当社グループが属する情報サービス産業においては、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する需要を背景に、さまざまな分野において積極的なIT投資が継続しております。 このような環境のもと、当社グループは2023年5月31日に公表した中期経営計画(2023年度~2025年度)の事業成長戦略、経営基盤戦略および行動指針に基づき、「システムソリューション事業」「エンジニアリングソリューション事業」「GPS事業」の3つの事業の業容拡大を通じて経営目標の達成に取り組んでおります。 当連結会計年度においては、当社グループの業容拡大に向けた事業成長戦略の取組みと並行し、経営基盤強化のためのキャリア採用、新卒採用そしてM&Aにも積極的に取り組みました。セグメント別では、システムソリューション事業においては自動車メーカーとの直接取引の増加とともに、統合ECUなどの付加価値の高い車載系案件に注力したことで増収および利益率の向上に繋げました。エンジニアリングソリューション事業では付加価値の高い3次元シミュレーションソフトウェア「FlexSim」が2年連続で年間販売数量「世界1位」を獲得しました。GPS事業においては防災サポートアプリ『ココダヨ』のサービス全体累計ダウンロード数が167万件を突破するなど、3事業ともに着実な成果を上げました。経営基盤戦略に掲げるM&Aについては、製造業の課題解決のためのソリューション拡充を目的とし、2024年4月にPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアの導入支援を行う株式会社フラッシュシステムズ(愛知県名古屋市、以下「フラッシュシステムズ」という。)の全株式を取得しPLM事業の拡大を図りました。システムソリューション事業およびエンジニアリングソリューション事業の業容拡大を目的とし、2025年3月6日に完全子会社化した株式会社モアソンジャパン(静岡県浜松市、以下「モアソンジャパン」という。)の業績につきましては、2026年3月期第1四半期連結会計期間から四半期連結損益計算書および四半期連結包括利益計算書に含める予定であります。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は8,124百万円(前期比13.7%増)、営業利益は693百万円(前期比10.2%増)、経常利益は683百万円(前期比7.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は421百万円(前期比1.5%増)となり、連結会計年度において過去最高の売上高および段階利益を更新いたしました。 当連結会計年度におけるセグメント別の状況は次のとおりであります。 (システムソリューション事業)当社グループのソフトウェア開発は、ECU(Electronic Control Unit)やCDC(Cockpit Domain Controller)などの車載(モビリティ)開発、デジタル家電や産業機器などの組込系ソフトウェア開発を主に行っております。当連結会計年度においては、デジタル家電において主要顧客の開発調整があったものの、当社の得意領域である車載案件において自動車メーカーとの直接取引の増加、そして自動車メーカーに直接部品を供給する企業(Tier1)との開発案件の増加に加え、統合ECUなどの付加価値の高い開発案件に注力したことが奏功して、売上高は3,054百万円(前期比4.4%増)となりました。また、当社グループの強みであるソフトウェアとハードウェアの一体型開発であるシステム開発の売上高は、主要顧客の好調な生産状況を受け、1,522百万円(前期比12.4%増)と大幅な増収となりました。以上の結果、当連結会計年度における売上高は4,576百万円(前期比5.6%増)、セグメント利益は1,162百万円(前期比16.5%増)となり、セグメント利益率は前期比2.4ポイント増の25.4%となりました。 (エンジニアリングソリューション事業)当社グループのエンジニアリングソリューション事業は、主に製造業のDX推進を支援する各種ソリューションの提供を行っております。3次元シミュレーションソフトウェア「FlexSim」については、前期から継続して自動車、電機、電子部品などの大手顧客から増設および新規分の強い引き合いをいただいた結果、売上高は805百万円(前期比34.1%増)と大幅な増収となりました。3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」については、開発元のライセンス・メンテナンス価格が上期に改定されたことに呼応して10月に販売価格の見直しを行ったことで第3四半期連結会計期間の販売は低調でありました。しかしながら、12月から「Mastercam国内販売35周年・ゼネテック株式上場5周年大謝恩キャンペーン」を実施したことで当第4四半期連結会計期間の売上は回復し、通期の売上高は前期同等の1,347百万円(前期比0.4%増)となりました。PLMについては、フラッシュシステムズの新規連結および大手SIerとの連携強化による新規案件増加などで売上高が前期に比べ大幅に増加しました。なお、EVC(Engineering Value Chain:製造プロセスにおける設計部門を中心とした一連のシステム開発)関連開発について、2026年3月期第1四半期連結会計期間からシステムソリューション事業に報告セグメントを変更する予定にしております。このEVC関連開発は、情報セキュリティ関連開発からスタートし売上が拡大しております。以上の結果、当連結会計年度における売上高は3,054百万円(前期比29.4%増)、セグメント利益は531百万円(前期比29.0%増)となりました。 (GPS事業)当社グループのGPS事業は、自社開発の防災サポートアプリ『ココダヨ』の提供を行っております。サービス全体の累計ダウンロード数は2025年3月末現在167万件を突破し、順調に利用ユーザーが増える結果となりました。また、株式会社NTTドコモが提供するスマートフォンアプリ使い放題サービス「スゴ得コンテンツ」向けサービスにおいて、前期比で売上単価が増加しました。以上の結果、当連結会計年度における売上高は534百万円(前期比11.7%増)、セグメント利益は117百万円(前期比37.3%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は451百万円(前年同期は602百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益662百万円、減価償却費58百万円、のれん償却額97百万円などの資金増加要因が、賞与引当金の減少額135百万円、法人税等の支払額337百万円などの資金減少要因を上回ったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は388百万円(前年同期は55百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出66百万円、無形固定資産の取得による支出152百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出183百万円などの資金減少要因が、保険積立金の払戻による収入17百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入48百万円などの資金増加要因を上回ったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果獲得した資金は655百万円(前年同期は410百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額800百万円、長期借入金による収入200百万円などの資金増加要因が、配当金の支払額256百万円などの資金減少要因を上回ったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績システムソリューション事業において、半導体製造装置ユニットの受託製造を主とする組み込みシステム開発をおこなっておりますが、当社の設計仕様に基づき外部企業に生産委託するファブレス形式によっており、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績当社グループの事業は、受注から売上計上までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、記載を省略しております。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)システムソリューション事業(千円)4,576,8685.60エンジニアリングソリューション事業(千円)3,054,54529.40GPS事業(千円)534,10811.72合計(千円)8,165,52213.84(注)1.各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)株式会社ニューフレアテクノロジー854,38412.01,045,13112.9ソニー株式会社986,35513.8866,22510.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.当社グループの経営成績イ.売上高当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ976百万円増の8,124百万円(前期比13.7%増)となりました。これは主にシステムソリューション事業において自動車メーカーとの直接取引の増加とともに、統合ECUなどの付加価値の高い車載系案件に注力したこと、エンジニアリングソリューション事業において3次元シミュレーションソフトウェア「FlexSim」の売上が増加したことによるものであります。セグメント別(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む)では、システムソリューション事業4,576百万円(前期比5.6%増)、エンジニアリングソリューション事業3,054百万円(前期比29.4%増)、GPS事業534百万円(前期比11.7%増)となりました。 ロ.売上原価当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ614百万円増加の4,853百万円(前期比14.5%増)となりました。これは主に、システムソリューション事業において開発案件が好調に推移したことにより労務費、外注費が増加したことによるものであります。なお、売上総利益率は40.3%(前期比0.4ポイント減少)となりました。 ハ.販売費及び一般管理費当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ298百万円増加の2,577百万円(前期比13.1%増)となりました。これは主に、子会社のM&A費用、人員増による人件費の増加などによるものであります。なお、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は前期比0.2ポイント減少の31.7%となりました。 ニ.営業利益上記の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ64百万円増加の693百万円(前期比10.2%増)となりました。 ホ.経常利益当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ48百万円増加の683百万円(前期比7.6%増)となりました。これは主に、助成金収入、保険解約返戻金、受取補償金が減少したことによるものであります。 ヘ.親会社株主に帰属する当期純利益当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ6百万円増加の421百万円(前期比1.5%増)となりました。なお、1株当たり当期純利益金額は36円81銭となり、1株当たり年間配当金は18円00銭、連結配当性向は48.9%となりました。 b.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因当社グループの経営成績等に影響を与える要因としては、市場動向、人材の確保、各プロジェクトの採算性および新規ビジネスへの投資があります。イ.市場動向(システムソリューション事業)今後の組込みシステム市場の動向につきましては、2027年度までの年平均成長率は5.3%と堅調に推移するものと予測されております(出典:ミック経済研究所「エンベデッドシステム・ソリューション市場の現状と展望2023年度版」より)。また、車載ソフトウェア市場規模につきましては、2030年には1兆円に迫るものと予測されております(出典:矢野経済研究所「車載ソフトウェア(自動車会社、自動車部品サプライヤー等)市場規模推移・予測(領域別)」より)。(エンジニアリングソリューション事業)当事業の主要顧客である製造業の設備投資は、持ち直しの動きがみられる(出展:内閣府「月例経済報告(令和7年4月)」一方、米国関税措置の影響で投資抑制が懸念されております。 ロ.人材の確保当社グループは、継続的に付加価値の高いサービスを提供するために、高いITスキルを備え、当社グループの企業理念を理解し、主体的に課題解決を行うことのできる優秀な人材の育成および確保が不可欠であると認識しております。OJTや体系的な育成プログラムによる研修を実施し、社員のスキル向上をはかるとともに、積極的な採用活動に取り組み、優秀な人材の確保に努めてまいります。また、技術者確保のひとつの方法として、パートナーと位置付ける協力会社からの技術者の受け入れを行っております。 ハ.各プロジェクトの採算性当社グループのシステムソリューション事業において、プロジェクト単位ごとに適正利益の確保に努めるとともに、開発想定工数が大幅に乖離することがないようプロジェクトの進捗管理を行っております。しかしながら、不測の事態等により開発工数が増大した場合には、プロジェクトの採算が悪化する可能性があります。当社グループでは、開発工数の実績が計画を上回ることがないよう、常にプロジェクトの進捗状況を把握すると同時に、プロジェクトの責任者が問題発生の兆候を発見した場合は適時報告するよう努めております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析については、(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況 に記載のとおりであります。当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、人件費及び外注費であります。当社グループは、運転資金については、内部資金、金融機関からの借入金により調達しております。 ③ 経営方針、経営戦略、営業上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、持続的な成長をしていくことによって企業価値を高め続けていくことを経営目標としており、売上高、営業利益、営業利益率を経営指標として重視し、これらの拡大を目指しております。当連結会計年度における売上高は8,124百万円(前期比13.7%増)、営業利益は693百万円(前期比10.2%増)、営業利益率は8.5%(前期比0.3ポイント減)であります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表作成にあたって、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づいて見積りを行っておりますが、見積りには不確実性があるため実際の結果と異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。また、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
事業リスク
- 特定領域への依存システムソリューション事業における組込みシステム受託開発への依存度が高いことがリスクです。発注元企業の開発体制や事業戦略の変更により、受注が減少した場合、会社の業績に影響が出る可能性があります。このため、同社は高付加価値案件への対応や、他セグメントへの人材シフト、クラウド案件など新たな分野への営業活動を強化し、依存度低減に努めています。
- 自然災害・感染症拡大近年増加傾向にある大型台風や洪水、地震などの自然災害、戦争、テロ、新たな感染症の拡大などが、同社グループや取引先に人的・物的被害をもたらしたり、販売活動の停滞や投資計画に影響を与えたりする可能性があります。これにより、同社の財政状態や経営成績に悪影響が及ぶリスクがあります。同社は事業継続計画の策定やテレワーク体制の整備を進めています。
- 情報漏えいリスク同社は業務上、顧客や取引先の個人情報および機密情報を取り扱っており、これらの情報が外部に漏えいした場合、信用失墜による売上減少や損害賠償費用の発生により、業績に影響を及ぼす可能性があります。同社はISO27001認証取得や情報セキュリティ基本方針に基づいた対策、協力会社への管理体制要求など、情報管理を徹底しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)自然災害等に関するリスク近年、気候変動により発生頻度・影響度が増大した大型台風や洪水、大型地震等の自然災害や、戦争、テロ等により、当社グループや取引先において人的被害または物的被害が生じた場合や、新たに感染症等が世界的に拡大もしくは深刻化・長期化し、販売活動の停滞や取引先の投資計画に大きな影響を与えるような事態となる場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、事業の継続や早期復旧をはかるため事業継続計画の策定に努めるとともに、疫病が蔓延した場合であっても、時差出勤やテレワーク等により柔軟に事業を継続できる体制の整備を進めております。 (2)特定領域への依存度に関するリスク当社グループのシステムソリューション事業においては、組込み領域への依存度が高く、当連結会計年度においても同事業の売上高の過半を組込みシステム受託開発が占めております。発注元企業の開発体制の見直し、事業戦略の変更等にともない当社グループへの発注方針に変化があった場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、経営の健全性確保の観点から、これらの分野での売上の拡大をはかりつつ、より高付加価値な案件に対応するために、他セグメントへのスキルチェンジ促進(人材のシフト)や、既存大手企業のクラウド案件など当社にとっての新機軸となる案件に対する営業活動を積極的に進めております。つきましては、グループ全体の業績向上に努めていくことにより、結果的に組込み領域への依存度低減に繋がるものと考えます。 (3)個人情報および機密情報の漏えいに関するリスク当社グループは、業務に関連して顧客や取引先の個人情報および機密情報を取り扱う場合があります。万が一、個人情報および機密情報が外部に漏えいする事態となった場合には、当社グループの信用失墜による売上の減少または損害賠償による費用の発生等により、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO27001の認証を取得し、運用管理を徹底しております。また、「情報セキュリティ基本方針」に基づき、入退出管理、アクセス可能者の制限、アクセスログ取得等のセキュリティ対策を講じるとともに、協力会社(外注先)に対しても一定水準の管理体制を求めるなど、適切な情報の取扱いに努めております。 (4)人材の確保、育成に関するリスク当社グループにおいては、専門的な情報技術や業務知識を有する優秀な人材を確保することが、事業遂行において重要と考えております。人材の確保・育成が計画通りおこなえなかった場合、システムエンジニア等の退職者が一時的に多数発生した場合は、当社グループが受注した案件に対応し得る十分な体制を確保できなくなり、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、計画的な採用活動を通じて、新卒採用および中途採用を実施し、人材の確保をはかるとともに、OJT、計画的な教育研修を通じて、専門性の高い技術を有する人材の育成に注力しております。 (5)協力会社(外注先)への外部委託に関するリスク当社グループのシステムソリューション事業において、受託開発業務等の一部を協力会社(以下、「外注先」)へ外部委託しております。外注先から十分な開発人員を確保できない場合、あるいは、外注先における問題等に起因してプロジェクトの品質低下、開発遅延または不具合等が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、既存パートナー企業との連携強化および新規パートナー開発を担当する専任組織を設け、メインとなる外注先の選定・育成に努めております。 (6)知的財産権の侵害に関するリスク当社グループにおいて、故意によらず、第三者の特許等の知的財産が新たに登録された場合、また当社グループが認識していない特許等の知的財産が成立している場合、当該第三者から損害賠償または使用差止等の請求を受ける可能性、並びに当該特許等の知的財産に関する対価の支払い等が発生し、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、事業の根幹に関わる技術について特許を積極的に取得し、また類似特許の調査も綿密に行うことで、知財トラブルの防止に努めております。 (7)プロジェクトの採算性に関するリスク当社グループのシステムソリューション事業において、プロジェクト単位ごとに適正利益の確保に努めるとともに、開発想定工数が大幅に乖離することがないようプロジェクトの進捗管理を行っております。しかしながら、不測の事態等により開発工数が増大した場合には、プロジェクトの採算が悪化し、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、工数見積りの精度向上のため、開発工数の実績が計画を超過することがないよう、常にプロジェクトの進捗状況を把握すると同時に、プロジェクトの責任者が問題発生の兆候を発見した場合は適時報告するよう努めております。 (8)労働者派遣法に関するリスク当社グループのシステムソリューション事業においては、労働者派遣事業許可を取得して事業の一部を運営しております。今後何らかの理由により労働者派遣事業者としての欠格事由および当該許可の取消事由に該当し、業務の全部もしくは一部の停止処分を受けた場合、または法的な規制が変更になった場合等には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、法令を遵守した体制を構築しており、また役員も法令遵守に努めております。 (9)海外からの仕入れに関するリスク当社グループのエンジニアリングソリューション事業において、ソリューションの開発元企業より仕入れを行っております。しかしながら、何らかの理由により製品の供給が継続できなくなった場合、あるいは供給条件に大きな変更が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、開発元企業との緊密な連携を推進することで、このような事態の発生を未然に防ぐと共に、安定的かつ長期的な関係の構築に努めております。 (10)のれんの減損に関するリスク当社は、2025年3月末時点の連結貸借対照表において1,003百万円ののれんを計上しております。事業環境や競合状況の変化等により、期待される成果が得られないと判断された場合は、減損損失が発生し、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。