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ビーマップ(4316)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

ビーマップは、モバイル端末向けにソフトウェアとサービスを提供する企業です。利用者の移動動線に着目し、鉄道などの社会インフラと携帯電話などの情報端末を連携させ、利便性を高めるサービスを企画・開発・提供しています。具体的には、通勤・通学手段としての鉄道会社やコンビニ・レストランと連携した無線LANスポットの構築、コンテンツ配信などを行っています。収益は、企画収入、開発収入、運用収入、ライセンス収入など、多様な付加価値提供によって得ています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

ビーマップの事業は主に3つのセグメントで構成されています。モビリティ・イノベーション事業は、交通関連や移動体向けのインフラを提供する事業です。ワイヤレス・イノベーション事業は、通信事業者向けの無線LAN事業を展開しています。ソリューション事業は、画像配信システム、TVメタデータ関連、O2O2O、MMS、コンテンツプリント、一般事業者向けの通信システム販売など多岐にわたります。最新年度の実績では、ソリューション事業が売上9.75億円と最も大きく、唯一営業利益も黒字となっており、現在の稼ぎ頭と言えます。モビリティ・イノベーション事業とワイヤレス・イノベーション事業は売上がそれぞれ約1億円、約4.19億円ですが、営業利益は赤字となっています。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
MobilityInnovationReportableSegment 事業 1 -0 -29.6%
WirelessInnovation 事業 4 -0 -11.2%
Solution 事業 10 0 0.2%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|780 文字
3 【事業の内容】(1) 当社事業の位置付け当社は、多種多様なモバイル端末へソフトとサービスの提供をすることを事業ドメインとしております。  当社は、利用者が自宅から駅などを経由して勤務先などの外出先に移動する動線に着目し、その際に利用する鉄道などの社会インフラと携帯電話等の情報端末とを結びつけ、利便性を向上させる仕組み・サービスを企画し開発・提供しております。また、通勤・通学手段としての鉄道会社、コンビニ・レストラン等を通して無線LANスポットの構築やコンテンツ配信を行うなどの仕組み・サービスも企画し開発・提供しております。 (2) セグメント別事業内容当社は、コンテンツインフラ及びそれを活用したコンテンツの企画・開発・運営・販売から構成されるモバイルシステムインテグレーション事業を行っております。 当社の各部門における事業内容は次のとおりであります。各部門は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。セグメント内容モビリティ・イノベーション事業交通関連、移動体向けのインフラ提供事業ワイヤレス・イノベーション事業通信事業者向けの無線LAN事業ソリューション事業画像配信システム事業、TVメタデータ関連事業、O2O2O事業、MMS事業、コンテンツプリント事業、一般事業者向けの通信システム販売等 また当社は、上記システムインテグレーションによるクライアントからの収益を、受託開発の対価のみでなく、コンテンツの内容及び仕様決定による「企画収入」、プログラム開発による「開発収入」、データ更新及びサーバー・ネットワークの保守・管理による「運用収入」、当社ソフトウエアの使用による「ライセンス収入」等の、様々な付加価値提供により獲得しています。 (3) 事業系統図当社の事業系統図は次の通りであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
競合が激しく、新規参入も相次いでおり、価格競争に陥る可能性があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
無線LAN、経路探索、画像・映像配信、TVメタデータ配信、コンテンツプリント、O2O2Oサービス・MMSサービスなどのコンテンツインフラの提供、生活に密着したコンテンツの提供、大手企業とのアライアンスによる事業展開。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
会社が挙げる主要リスク:分配可能額が十分ではないこと / 特定の取引先への依存の解消 / 特定の製品・技術等への依存
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 2 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ビーマップは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的な知的財産権によって裏付けられた無形資産に関する具体的な情報は、公開情報からは確認できませんでした。そのため、このカテゴリーのスコアは0と評価します。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

ビーマップが提供するシステムは、顧客の業務プロセスに組み込まれている可能性があり、乗り換えには一定のコストや手間が発生する可能性があります。しかし、その程度は限定的であり、明確なスイッチング・コストの強固な証拠は確認できませんでした。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ビーマップの事業モデルにおいて、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果が働く明確な証拠は見当たりません。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、個々の顧客へのサービス提供が中心と考えられます。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

ビーマップが競合他社に対して構造的に優位なコストポジションを確立しているという情報は、公開情報からは確認できません。規模の経済や独自の生産プロセスによるコスト優位性は見られません。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

情報通信業の中でも、ビーマップは特定のニッチ市場に特化している可能性があります。しかし、業界全体に対する最適な規模の少数寡占を形成しているほどの規模の経済や市場支配力は確認できませんでした。

ビーマップは、無線LAN、経路探索、画像・映像配信、TVメタデータ配信、コンテンツプリント、O2O2Oサービス・MMSサービスなどのコンテンツインフラ提供において、高い参入障壁を築いていると認識しています。生活に密着したコンテンツの提供や、大手企業とのアライアンスによる事業展開も強みです。これにより、激しい競争環境にあるモバイル業界において、他社との差別化を図り、安定した事業基盤を構築しようとしています。しかし、技術変化の速さや競合の多さから、常に新たな技術への対応とサービス開発が求められます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社経営の基本方針当社は、設立当初から「時間と空間を有効に活用するためのコンテンツインフラ及びコンテンツ」を開発することで、携帯電話や携帯情報端末等のモバイル端末保有者に対し「生活に密着した情報」を提供し、更に、その情報を基に「ユーザーが行動できるようなサービス」を提供することを基本方針としております。加えて、「鉄道・通信・放送のような既存インフラと革新を続けるIT技術との間の橋渡し」を当社の存在意義と位置付け、事業の安定的な成長を目指すこととしております。これら基本方針に基づき、「IT技術を用いた創造的サービスを創出し、幸せな社会の発展に貢献すること」で、増収増益の実現を目指しております。  (2)目標とする経営指標及び中期経営計画の概要当社は、2022年3月期から2025年3月期まで連続して営業赤字を計上しており、まずは黒字回復とその後継続して黒字計上するための収益改善が最優先課題であると認識しております。そのために、まずは各事業別の営業利益管理による収益性の向上に取り組んでいます。その具体的指標として、原価率管理に注力しております。安定した収益管理の出来る体制を確保するため、現状の事業規模においても一定の利益を確保できるよう、損益分岐点を見極め、それに見合った経費統制を含む案件管理・進捗管理を実施してまいります。これにより稼動効率を向上させ、原価率低減と販売費の有効活用を行います。 なお、当社は2025年5月22日に取締役会にて中期経営計画を決定し、「事業計画及び成長可能性に関する事項」を同6月4日に株式会社東京証券取引所に提出いたしました。その数値目標の概要は、2026年3月期において売上高1,900百万円・営業利益50百万円、2027年3月期において売上高2,000百万円・営業利益100百万円、2028年3月期において連結にて売上高2,400百万円・営業利益250百万円、としております。中期経営計画における各事業分野の取り組み予定は以下のとおりです。① ワイヤレス・イノベーション事業新たな分野として、通信事業者によるICT、IoT、ローカル5Gなどのソリューションに関する実績を積み上げる。従来の無線LAN関連については、システム構築・拡張、運用に関わる案件、EdgeCoreT、AirCompassシリーズの売上増を目指す。② モビリティ・イノベーション事業鉄道事業者のMaaSなど最新の技術・サービス動向に沿った事業展開に取り組む。引き続き、交通系ICカードを活用したtransit managerの販売強化、関連システム開発受注、各鉄道事業向けのアプリ開発の受注強化に努める。③ ソリューション事業O2O2O/MMSを事業の柱とすべく、従来の広告関連取引先だけではなくソーシャルサービスとの連携強化も進める。こんぷりんについては、コンビニをはじめとするプリンタ・複合機向けのコンテンツ配信インフラとして収益拡大を目指す。外食・流通向けソリューション(オーダーシステムなど)の販売強化を図る。引き続き、新規事業の開拓と事業の取捨選択を進める。 (3)会社の対処すべき課題当社グループの属するモバイル業界においては、ビジネス環境は常に進化し続けています。とりわけ5G、MaaS等の技術革新、新サービスの登場は、既存技術・サービス、顧客を基本にした事業環境を激変させる可能性がある一方、他社に先駆けて斬新なサービスを創出するチャンスでもあります。このような環境において、当社は収益力の維持・向上を図るため、魅力的なサービスの企画提案とその提供、新たな成長機会の追求、そして事業全体の効率化の更なる推進を図るとともに、当社の最も重要なリソースである人材の採用・育成・強化に努めます。その具体的取り組みとして、以下の四点を課題に掲げております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 ①顧客への提案営業力の強化当社グループは、社会的に重要なインフラを提供する顧客を抱えており、非常にユニークな立ち位置にあることを認識しております。これら既存顧客に対し、市場環境や、技術革新、新たなユーザーニーズを踏まえた提案を重ね、より深耕し受注を受けること、又はパートナー企業と連携した共同事業の企画展開を図ることで、他社が容易に真似できない付加価値の高いサービスの実現を目指します。特に技術革新、新サービス登場により事業環境の変化に対応できる高度な人材の採用・育成により、顧客に対し魅力的な提案を行っていくことが今後の当社の成長のカギであると考えております。 ②新規顧客からの案件獲得、当社独自商品・サービスの展開社会インフラを中心とする主要顧客については、3月に受注・売上が集中する傾向があるため、月次ベース・四半期ベースでの収益の凹凸が顕在化しております。また、提案を行いつつシステムの完成を図る案件プロセス上の特性により、利益率が低くなるケースがあります。当社は安定した受注・売上と高い利益率を獲得する観点から、既存顧客への提案と開発を通じて得た資産とノウハウを新規顧客に展開していくこと、当社独自の商品・サービスを展開し高収益を確保することを、最重要の課題として取り組んでまいります。 ③案件ベースでの損益分岐点把握と原価管理の徹底当社グループの経営成績は、2018年3月期から4期連続して当期純利益を計上いたしましたが、過去の損失により利益剰余金はマイナスであり配当等の株主還元を実現できずにおります。この状況を解消するため、収益力を向上させることが必要であります。当社としては、一定の利益を確保できるよう、事業ごとの損益分岐点を見極め、それに見 合った経費統制を含む案件管理・進捗管理を実施してまいります。 ④工程管理・工数管理の徹底を通した品質・納期管理による収益性向上獲得した各案件において、安定した利益を生み出すためには、技術力・品質管理スキルの向上が必須となります。過去、受託開発案件などで計画外の追加開発費や補修費が発生し、全社損益を悪化させたことがあること、また、ワイヤレス・イノベーション事業を中心に運用案件が増加していることから、システムの安定性を向上させることが非常に重要になっております。そこで、営業、生産、運用及び品質管理に関して各担当者が身に付けるべき技術力、及びそのプロセスを標準化するとともに、工数管理・工程(進捗)管理の徹底、効率的なテスト・出荷前検査・運用マニュアルの整備などの実施を通して収益性を向上させ、人材の強化に努めてまいります。 (4)その他、会社の経営上重要な事項役員との間で取引を行う場合は、一般取引又は従業員との類似取引を参考にした上でこれらと同等の内容にて取引条件を交渉した上で、会社法の定める手続きに従い、取締役会において当該役員を除く全会一致の決議を経た上でその可否を決定することとしております。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社経営の基本方針当社は、設立当初から「時間と空間を有効に活用するためのコンテンツインフラ及びコンテンツ」を開発することで、携帯電話や携帯情報端末等のモバイル端末保有者に対し「生活に密着した情報」を提供し、更に、その情報を基に「ユーザーが行動できるようなサービス」を提供することを基本方針としております。加えて、「鉄道・通信・放送のような既存インフラと革新を続けるIT技術との間の橋渡し」を当社の存在意義と位置付け、事業の安定的な成長を目指すこととしております。これら基本方針に基づき、「IT技術を用いた創造的サービスを創出し、幸せな社会の発展に貢献すること」で、増収増益の実現を目指しております。  (2)目標とする経営指標及び中期経営計画の概要当社は、2022年3月期から2025年3月期まで連続して営業赤字を計上しており、まずは黒字回復とその後継続して黒字計上するための収益改善が最優先課題であると認識しております。そのために、まずは各事業別の営業利益管理による収益性の向上に取り組んでいます。その具体的指標として、原価率管理に注力しております。安定した収益管理の出来る体制を確保するため、現状の事業規模においても一定の利益を確保できるよう、損益分岐点を見極め、それに見合った経費統制を含む案件管理・進捗管理を実施してまいります。これにより稼動効率を向上させ、原価率低減と販売費の有効活用を行います。 なお、当社は2025年5月22日に取締役会にて中期経営計画を決定し、「事業計画及び成長可能性に関する事項」を同6月4日に株式会社東京証券取引所に提出いたしました。その数値目標の概要は、2026年3月期において売上高1,900百万円・営業利益50百万円、2027年3月期において売上高2,000百万円・営業利益100百万円、2028年3月期において連結にて売上高2,400百万円・営業利益250百万円、としております。中期経営計画における各事業分野の取り組み予定は以下のとおりです。① ワイヤレス・イノベーション事業新たな分野として、通信事業者によるICT、IoT、ローカル5Gなどのソリューションに関する実績を積み上げる。従来の無線LAN関連については、システム構築・拡張、運用に関わる案件、EdgeCoreT、AirCompassシリーズの売上増を目指す。② モビリティ・イノベーション事業鉄道事業者のMaaSなど最新の技術・サービス動向に沿った事業展開に取り組む。引き続き、交通系ICカードを活用したtransit managerの販売強化、関連システム開発受注、各鉄道事業向けのアプリ開発の受注強化に努める。③ ソリューション事業O2O2O/MMSを事業の柱とすべく、従来の広告関連取引先だけではなくソーシャルサービスとの連携強化も進める。こんぷりんについては、コンビニをはじめとするプリンタ・複合機向けのコンテンツ配信インフラとして収益拡大を目指す。外食・流通向けソリューション(オーダーシステムなど)の販売強化を図る。引き続き、新規事業の開拓と事業の取捨選択を進める。 (3)会社の対処すべき課題当社グループの属するモバイル業界においては、ビジネス環境は常に進化し続けています。とりわけ5G、MaaS等の技術革新、新サービスの登場は、既存技術・サービス、顧客を基本にした事業環境を激変させる可能性がある一方、他社に先駆けて斬新なサービスを創出するチャンスでもあります。このような環境において、当社は収益力の維持・向上を図るため、魅力的なサービスの企画提案とその提供、新たな成長機会の追求、そして事業全体の効率化の更なる推進を図るとともに、当社の最も重要なリソースである人材の採用・育成・強化に努めます。その具体的取り組みとして、以下の四点を課題に掲げております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 ①顧客への提案営業力の強化当社グループは、社会的に重要なインフラを提供する顧客を抱えており、非常にユニークな立ち位置にあることを認識しております。これら既存顧客に対し、市場環境や、技術革新、新たなユーザーニーズを踏まえた提案を重ね、より深耕し受注を受けること、又はパートナー企業と連携した共同事業の企画展開を図ることで、他社が容易に真似できない付加価値の高いサービスの実現を目指します。特に技術革新、新サービス登場により事業環境の変化に対応できる高度な人材の採用・育成により、顧客に対し魅力的な提案を行っていくことが今後の当社の成長のカギであると考えております。 ②新規顧客からの案件獲得、当社独自商品・サービスの展開社会インフラを中心とする主要顧客については、3月に受注・売上が集中する傾向があるため、月次ベース・四半期ベースでの収益の凹凸が顕在化しております。また、提案を行いつつシステムの完成を図る案件プロセス上の特性により、利益率が低くなるケースがあります。当社は安定した受注・売上と高い利益率を獲得する観点から、既存顧客への提案と開発を通じて得た資産とノウハウを新規顧客に展開していくこと、当社独自の商品・サービスを展開し高収益を確保することを、最重要の課題として取り組んでまいります。 ③案件ベースでの損益分岐点把握と原価管理の徹底当社グループの経営成績は、2018年3月期から4期連続して当期純利益を計上いたしましたが、過去の損失により利益剰余金はマイナスであり配当等の株主還元を実現できずにおります。この状況を解消するため、収益力を向上させることが必要であります。当社としては、一定の利益を確保できるよう、事業ごとの損益分岐点を見極め、それに見 合った経費統制を含む案件管理・進捗管理を実施してまいります。 ④工程管理・工数管理の徹底を通した品質・納期管理による収益性向上獲得した各案件において、安定した利益を生み出すためには、技術力・品質管理スキルの向上が必須となります。過去、受託開発案件などで計画外の追加開発費や補修費が発生し、全社損益を悪化させたことがあること、また、ワイヤレス・イノベーション事業を中心に運用案件が増加していることから、システムの安定性を向上させることが非常に重要になっております。そこで、営業、生産、運用及び品質管理に関して各担当者が身に付けるべき技術力、及びそのプロセスを標準化するとともに、工数管理・工程(進捗)管理の徹底、効率的なテスト・出荷前検査・運用マニュアルの整備などの実施を通して収益性を向上させ、人材の強化に努めてまいります。 (4)その他、会社の経営上重要な事項役員との間で取引を行う場合は、一般取引又は従業員との類似取引を参考にした上でこれらと同等の内容にて取引条件を交渉した上で、会社法の定める手続きに従い、取締役会において当該役員を除く全会一致の決議を経た上でその可否を決定することとしております。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで)におけるわが国経済は、人流ならびに経済活動の正常化が一段と進み、雇用・所得環境が改善するとともに個人消費やインバウンド需要が回復するなど、緩やかな回復基調が続きました。一方で、米国の通商政策変更や世界情勢の緊迫に伴うエネルギー・食糧価格の上昇、為替相場の乱高下など、景気の不透明感も強まっております。当社グループの主な事業領域でありますIT関連業界におきましては、企業向けのIT投資環境は良好となっておりますが、人手不足の深刻化や受注獲得競争の激化が生じるとともに、先行きの不透明感による投資の先延ばし等も生じております。インバウンド需要につきましては、全般的な人流が拡大傾向にあります。当連結会計年度におきましては、売上高は、ソリューション事業分野においては対前期を上回りましたが、他の事業分野とりわけワイヤレス・イノベーション事業分野において対前期を大きく下回り、全体としても対前期、対計画を下回りました。これにより、売上総利益も対前期、対計画とも減少いたしました。販売費および一般管理費については、売上高低下による稼働低下に伴い労務費計上額が嵩んだことと子会社化した株式会社MMSマーケティングの負担増により、対前期、対計画とも増加しました。これにより、営業損失、経常損失とも前期より増加いたしました。加えて、投資有価証券売却益9,558千円、新株予約権戻入益7,330千円、減損損失6,819千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純損失を計上いたしました。当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高1,494,314千円(前年同期比6.5%減)、営業損失182,808千円(前年同期は営業損失71,881千円)、経常損失190,333千円(前年同期は経常損失72,902千円)、親会社株主に帰属する当期純損失179,556千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益155,845千円)となりました。 a.財政状態当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ240,165千円減少し、929,031千円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ42,443千円減少し、424,130千円となりました。当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ197,721千円減少し、504,900千円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高1,494,314千円(前年同期比6.5%減)、営業損失182,808千円(前年同期は営業損失71,881千円)、経常損失190,333千円(前年同期は経常損失72,902千円)、親会社株主に帰属する当期純損失179,556千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益155,845千円)となりました。 セグメント別の状況は以下のとおりであります。また、各事業分野のセグメント利益又は損失(営業利益又は損失、以下同)は、全社費用108,517千円を含まない額であります。  (モビリティ・イノベーション事業分野)モビリティ・イノベーション事業分野においては、鉄道など社会インフラ提供事業者向けのシステム開発・サービス提供を行っております。当事業分野においては、鉄道事業者との間で商業施設や地方公共団体向けのデジタル切符サービス「ただチケ」など新しい事業モデルの構築に取り組んでいるほか、交通系ICカードに関わる交通費精算クラウドサービス「transit manager」や私鉄向けアプリ開発等を行っております。鉄道利用者減少の影響により鉄道事業者の投資が慎重になる中で、新規の事業展開も遅れておりましたが、徐々に新規案件を積み上げることができました。この結果、当事業分野の売上高は99,947千円(前年同期比16.6%減)、セグメント損失は29,580千円(前期はセグメント損失7,205千円)となりました。  (ワイヤレス・イノベーション事業分野)ワイヤレス・イノベーション事業分野においては、主に通信事業者向けに無線LAN等の社会インフラ間のハブとなるシステム開発・サービス提供を行っております。無線LANの各種システム・サービスについては、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTTBP)との協力により、通信・鉄道・流通や自治体をはじめとする無線LANスポット提供事業者に対して事業展開を進めております。保守運用案件については予定通り進捗したものの、大型の構築案件を受注することができず、売上高が大幅に減少いたしました。当社独自の新商品・サービスであるAir Compass Media(車載サーバ) やEdgecore(旧IgniteNet)製品及びクラウド管理システム、ミリ波を活用したTerragraph等の無線システムの販売は、引き合いは活発であるものの大規模な受注には至らず、減少をカバーすることはできませんでした。この結果、当事業分野の売上高は418,889千円(前年同期比40.4%減)、セグメント損失は47,045千円(前期はセグメント利益139,275千円)となりました。  (ソリューション事業分野)ソリューション事業分野においては、上記以外の映像配信システム事業、TVメタデータのASP事業、コンテンツプリント事業、O2O2O事業・MMS事業、一般事業者向けの通信システム販売等を行っております。ソリューション事業分野につきましては、近年注力しているO2O2O・MMSサービスの主要顧客・業務提携先である流通業界の投資動向が回復しつつあり、また、ハードウェア販売、こんぷりんの証明写真サービスが伸長し、企業向け受託開発案件も積み上げました。連結子会社化である株式会社MMSマーケティングの業績も取り込み、事業規模は拡大しております。また、茨城県より「令和6年度放送や通信等の新たな技術を活用した双方向情報伝達に関する実証調査研究」事業を受託し取り組みました。当事業分野においては、採算の低い案件も含まれている一方、将来に向けた投資として取り組んでいるものも含まれており、慎重に取捨選択のうえ利益率の改善に取り組んでおります。この結果、当事業分野の売上高は975,476千円(前年同期比25.7%増)、セグメント利益は2,334千円(前期はセグメント損失92,307千円)となりました。 <新型コロナウイルス感染症の影響について>各事業共通して新型コロナウイルス感染症の影響からは脱却しつつあります。特に、モビリティ・イノベーション事業分野においては、顧客である鉄道事業者の事業投資動向が徐々に回復しつつあり、ソリューション事業分野においても、主要顧客である流通業界における大規模イベントが回復し、インバウンドもほぼコロナ前に回復いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、115,112千円となり、前連結会計年度末と比べ、277,597千円減少いたしました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果減少した資金は、250,376千円となりました。これは主に、仕入債務の増加47,588千円などによる資金の増加と税金等調整前当期純損失180,263千円、売上債権及び契約資産の増加額36,622千円、棚卸資産の増加額25,995千円、契約負債の減少額34,823千円、その他35,403千円などによる資金の減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果減少した資金は、12,935千円となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入10,674千円、無形固定資産の取得による支出5,445千円、持分法適用関連会社株式の取得による支出15,000千円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によって減少した資金は、14,285千円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出14,292千円などによるものであります。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移  2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)49.040.7時価ベースの自己資本比率(%)112.0123.5キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)――インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)―― (注)1 各指標の計算方法は、次のとおりであります。・自己資本比率自己資本/総資産・時価ベースの自己資本比率株式時価総額/総資産・キャッシュ・フロー対有利子負債比率有利子負債/キャッシュ・フロー・インタレスト・カバレッジ・レシオキャッシュ・フロー/利払い 2 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。3 キャッシュ・フローは、キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。4 有利子負債は、貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。また、利払いについては、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。5 2024年3月期及び2025年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 ③ 生産、受注及び販売の実績a 生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)モビリティ・イノベーション事業25,00757.1ワイヤレス・イノベーション事業214,59366.9ソリューション事業589,028115.0合計828,62794.6 (注) 1 金額は製造原価によっております。 b 受注状況・受注状況当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)モビリティ・イノベーション事業120,942171.7ワイヤレス・イノベーション事業515,15390.1ソリューション事業1,092,281128.2合計1,728,378115.7 ・受注残高当連結会計年度の受注残高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)モビリティ・イノベーション事業45,819184.6ワイヤレス・イノベーション事業418,073129.9ソリューション事業398,257141.5合計862,149137.3 c 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)前年同期比(%)モビリティ・イノベーション事業99,94783.4ワイヤレス・イノベーション事業418,88959.6ソリューション事業975,476125.7合計1,494,31493.5 (注)1主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先名前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)構成比(%)金額(千円)構成比(%)エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社585,43436.6311,08220.8茨城県――216,36014.5  (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、当社が採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a 経営成績等財政状況(資産)当連結会計年度末の資産総額は929,031千円となり、前連結会計年度末に比べて240,165千円減少いたしました。流動資産は835,578千円となり、226,593千円減少いたしました。主な原因は、売掛金36,319千円、原材料27,961千円の増加と現金及び預金277,597千円、前渡金21,952千円の減少などです。固定資産は93,452千円となり、13,571千円減少いたしました。主な原因は投資有価証券11,464千円の減少などです。(負債)当連結会計年度末の負債合計は424,130千円となり、前連結会計年度末に比べて42,443千円減少いたしました。流動負債は329,686千円となり、27,310千円減少いたしました。主な原因は、買掛金47,589千円の増加と未払金7,105千円、契約負債34,824千円、その他29,425千円の減少などです。固定負債は94,443千円となり15,132千円減少いたしました。主な原因は、長期借入金14,292千円の減少などです。(純資産)当連結会計年度末の純資産は504,900千円となり、前連結会計年度末に比べて197,721千円減少いたしました。主な原因は、利益剰余金179,556千円、その他有価証券評価差額金18,788千円の減少などです。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末49.0%から40.7%となりました。 経営成績(売上高)売上高は、1,494,314千円(前年比6.5%減)となりました。(営業利益)売上原価は前連結会計年度に比べ46,925千円減少の828,779千円となりました。販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ53,197千円増加の848,343千円となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は、179,556千円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益155,845千円)となりました。 キャッシュ・フローの状況当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの主な事業領域でありますIT関連業界におきましては、IT需要は堅調に推移しましたが、人手不足の深刻化や受注獲得競争の激化の懸念が生じております。また、売上高の大きい有力顧客上位1社に占める割合は20.8%と、依存度が非常に高い状況となっております。有力顧客とは、すでに複数年にわたる安定的な取引をいただいておりますが、ビジネスの継続性が確保されているわけではありません。また、有力顧客において、そのニーズ飽和や景気変動などの原因で、当社への発注が急減する可能性があります。このため、顧客ニーズの深耕を通して、より強固な関係を構築するため、多様なサービスの提案営業や人的交流に取り組んでいます。更に、当社は、独自事業の開発・提供に注力し、インバウンド需要等の取り込みやテレビ放送から実店舗への送客を図るO2O2Oサービス、鉄道広告をはじめとするメディアから実店舗への送客を図るMMSサービスなど、これまでに築き上げた経験・技術・人脈を最大限に活用し、事業転換に取り組むこととしております。また、人材不足に対しては、新卒採用と育成に重点を置いて確保に努めるとともに、協力会社との緊密な関係を構築することで、機会損失の無いように取り組んでまいります。 c 資本の財源及び資金の流動性当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期に比べ91,337千円の支出増加、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期に比べ217,862千円の収入減少、財務活動によるキャッシュ・フローは前年同期に比べ4,112千円の支出増加となりました。その結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より277,597千円減少し、155,112千円となりました。

事業リスク

ビーマップは、過去の損失により分配可能額が不足しており、収益力向上が課題です。また、特定の有力顧客1社への売上依存度が高く、その顧客からの発注減少は業績に大きな影響を与える可能性があります。モバイル業界の技術進歩は非常に速く、新たな技術への対応が遅れると競争力を失うリスクがあります。さらに、競合他社の参入も多く、競争激化による業績悪化の可能性も存在します。知的財産権の侵害や、原材料の供給不足による納品遅延、優秀な人材の確保・育成の失敗も事業継続に影響を及ぼす可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,381 文字
3 【事業等のリスク】本有価証券報告書に記載した経営成績及び財政状態に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、低減及び発生した場合の対応に努める方針であります。また、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 ①分配可能額が十分ではないこと当社グループの経営成績は、2022年3月期から2025年3月期において4期連続して営業損失・経常損失を計上し、2022年3月期、2023年3月期、2025年3月期は親会社株主に帰属する当期純損失を計上いたしました。過去の損失額を含めた利益剰余金のマイナスは6億円弱であり、依然として会社法第461条第2項の計算による分配可能額はありません。これを解消するために、収益力を向上させることが必要であります。当社としては、一定の利益を確保できるよう、事業ごとの損益分岐点を見極め、それに見合った経費統制を含む案件管理・進捗管理を実施してまいります。過去に大規模な不採算案件を発生させたことを踏まえ、進捗管理を強化するために工程管理システムの運用徹底により、案件別に早期の課題発見と対策の実施を行う体制を整えます。 ②特定の取引先への依存の解消当連結会計年度において、売上高の大きい有力顧客上位1社が占める割合は20.8%(2024年3月期は36.6%)と、依存度が非常に高い状況であります。有力顧客とは、複数年にわたり安定的な取引をいただいておりますが、ビジネスの継続性が確保されているわけではありません。また、有力顧客において、そのニーズ飽和や景気変動などの原因で、当社への発注が急減する可能性があります。このため、顧客ニーズの深耕を通して、より強固な関係を構築するため、多様なサービスの提案営業や人的交流に取り組んでいます。さらに、同様のサービスの横展開を通して、他業種における大口顧客の開拓を行ってまいります。またこれらの顧客においては、期末に大型案件の納期が集中するケースが多く、その受注動向によっては業績見通しの実現に大きな影響を与えます。年間を通して安定した収益を確保するため、季節要因の少ないO2O2O、MMSなどの事業を強化することで対応しようとしておりますが、まだ十分な成果を上げておりません。 ③特定の製品・技術等への依存ⅰ 中心となる技術の変化当社グループの属する業界の技術分野は、凄まじいスピードで進歩し続けております。このような変化の中、当社グループは常に市場を先取りする形で技術への対応を図ってまいりました。今後とも、次代を担う技術を見据えたサービスの開発に常に取り組んでまいります。現在急速な普及が進んでいるiPhoneOSやAndroidOSベースのスマートフォン・タブレットへの対応などにより、当社にとっても新たなビジネス機会が生まれています。しかし、それと同時にこの変化の波に乗り遅れると将来的に案件を受託することが困難になることが予想されます。ⅱ 競合当社グループの位置している業界、すなわち、モバイル端末機器に技術や情報を提供する事業者は極めて多く、競争が激しい状況となっております。加えて、新規参入も相次いでおり、その実数を把握するのも困難な状況であります。当社グループは、この競争の激しい業界の中で、無線LAN、経路探索、画像・映像配信、TVメタデータ配信、コンテンツプリント、O2O2Oサービス・MMSサービスなどのコンテンツインフラの提供、生活に密着したコンテンツの提供、大手企業とのアライアンスによる事業展開などの戦略により、他社に対する高い参入障壁を築き上げていると認識しておりますが、今後、複数の企業が直接当社と競合する事業に参入してくる可能性は否定出来ません。その場合、競争の激化を招き、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。ⅲ 知的財産当社グループの製品やサービスは、当社グループが自ら開発したものの他、他社の許諾を受けて使用している特許や技術、ソフトウエア、商標等を前提としております。当社はこれらの技術等の知的財産について、他の第三者の権利を侵害することなく製品やサービスの提供を行うことができるよう留意しております。しかしながら、これらの知的財産が他の第三者の権利を侵害した場合、もしくは他社からの技術供与・使用許諾を受けられなくなった場合、高額な権利使用料や損害賠償の請求を招きかねず、当社グループの事業に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、他社の製品やサービスと差別化できる技術とノウハウを蓄積してまいりましたが、営業上の理由等により知的財産としての十分な保護を受けられない場合があります。そのため、第三者が類似製品・サービス等を製造、販売するのを効果的に防止できない可能性があります。また、他社が、類似もしくはより優れた技術を開発した場合、当社の知的財産の価値が低下する可能性があります。上記の他、ウクライナ情勢や世界的な半導体の供給不足に伴い、情報通信機器を始めとする原材料の製造・流通・輸送過程にも不安が生じており、当社グループによるハードウェア販売を伴う顧客への納品に遅延等が生じる可能性があります。またこれら原材料の争奪戦に対応するため、先行手配による棚卸資産の増加・長期化の傾向が出ており、計画通りの販売が出来ない場合は不良在庫となる可能性があります。 ④優秀な人材の継続的な確保と育成当社の経営基盤を安定化させるためには、提案営業力を強化し、獲得した案件において安定した利益を生み出すために、提案、技術、プロジェクト管理、品質管理などの優秀なスキルを持つ人材の確保が必須となります。当社では、これら人材の強化のため、優秀な人材の採用と社員の能力向上に努めておりますが、これらの施策に失敗し、もしくは優秀な人材が退職した場合、事業の継続に影響が生じる可能性があります。 ⑤災害発生時の事業継続計画大規模な自然災害や事故等が発生し、当社の設備・従業者に重大な損害が発生し、事業の継続が困難になる可能性があります。また、当社グループの事業ドメインであるモバイル端末を結ぶ情報ネットワークやデータセンターの情報・通信機器に重大な損害が生じる可能性があるほか、主要顧客が損害を被り事業計画の変更により当社グループへの発注額を大幅に削減する可能性があります。また、新型コロナウイルス等の感染症により、お客様のIT投資への見送りによる当社グループの機会損失や、当社の事業推進体制を維持するうえで重要な人員、設備が毀損する可能性があります。当社では、様々な事態を想定した事業継続計画により対応を行う予定ですが、想定外の事象の発生等により、対応が困難になる可能性があります。 ⑥時価総額が東京証券取引所が定める上場維持基準を下回っていること当社は、東京証券取引所グロース市場に上場しておりますが、2025年3月末日以前三カ月の日々の最終価格の平均値から計算した時価総額は12.3億円であり、東京証券取引所が定めるグロース市場の上場維持基準40億円を下回り、経過措置の適用を受けております。当社は、「上場維持基準の適合に向けた計画」を策定し、東京証券取引所に提出・開示しており、同計画に基づき、企業価値向上に取り組んでおります。しかし、取り組みが不十分であったり、想定外の事象の発生等により、計画期間である2026年3月までに達成できない可能性があります。 ⑦継続企業の前提に関する重要事象等当社グループは、過去より継続して、営業損失、経常損失を計上しており、当連結会計年度におきましても、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上いたしました。こうした状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項 継続企業の前提に関する注記」、「第5 経理の状況 2財務諸表等 注記事項 継続企業の前提に関する注記」を参照ください。

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