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エイトレッド(3969)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

  • ワークフロー製品の開発販売
    エイトレッドは、企業内の稟議や申請、承認といった一連の事務手続きを電子化する「ワークフロー製品」を開発・販売しています。これにより、企業の業務効率化や自動化、内部統制の強化を支援し、その対価として収益を得ています。
  • パッケージソフトとクラウドサービス
    主力製品は、企業が自社サーバーに導入するパッケージソフト「X-point」と「AgileWorks」、そしてインターネット経由で利用するクラウドサービス「X-point Cloud」と「AgileWorksクラウド版」です。特にクラウドサービスに経営資源を集中しており、これが今後の収益の柱となる見込みです。
  • 単一セグメントでの事業展開
    エイトレッドの事業は「ワークフロー事業」の単一セグメントで構成されています。これは、同社がワークフロー製品の開発・販売に特化しており、他の事業分野には進出していないことを意味します。そのため、ワークフロー市場の動向が直接的に会社の業績に影響を与えます。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • ワークフロー事業
    エイトレッドは「ワークフロー事業」の単一セグメントで事業を展開しています。これは、企業内の申請・承認業務を電子化するシステムに特化していることを意味し、この分野での専門性とノウハウを深めています。
  • パッケージソフトとクラウドサービス
    事業内容は、企業が自社で導入する「パッケージソフト」と、インターネット経由で利用する「クラウドサービス」の2つの形態に分かれます。パッケージソフトの新規販売は終了し、現在はクラウドサービスへの移行と強化に注力しています。
  • 多様な企業規模への対応
    製品は、小規模から中規模企業向けの「X-point」および「X-point Cloud」、中規模から大規模企業向けの「AgileWorks」および「AgileWorksクラウド版」と、ターゲットとなる企業規模に応じて提供されています。これにより、幅広い顧客層のニーズに対応し、市場シェアの拡大を目指しています。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,763 文字
3【事業の内容】 当社は、「人・仕事・組織のつながりを円滑にして、成長と笑顔あふれる未来を共創する」を経営理念として掲げ、ワークフロー製品の開発及び販売を主たる事業として行っております。 ワークフロー製品とは、企業の様々な業務にかかる稟議・申請から承認・決裁に至るまでの事務フローを電子化し、業務プロセスの効率化・自動化、内部統制の強化を図る等の製品の総称であります。これらの製品は、個別案件ごとにスクラッチ開発をする形態、グループウェア製品やERP製品の付随機能として提供される形態、独立したパッケージソフトとして提供される形態及びクラウドサービスとして提供される形態等があります。 当社は、Java技術を活用し日本型業務プロセスに適応したワークフロー製品を独自開発し、パッケージソフトとして「X-point」及び「AgileWorks」を販売し、クラウドサービスとして「X-point Cloud」並びに「AgileWorksクラウド版」を提供しております。 なお、当社の事業は「ワークフロー事業」の単一セグメントであるため、以下については製品・サービス区分別に記載しております。 (1)製品・サービス① パッケージソフト 次の2つのパッケージソフトを販売しております。[X-point] 「X-point」は、当社が独自開発したワークフロー製品であり、Java技術を活用し、利用者がWEBブラウザ上で「まるで紙に書くような」直感的な入力フォームを提供する製品であります。 当該製品は、ワークフローの基本機能(稟議・申請から承認・決裁に至るまで)の提供に加えて、導入企業の社内制度・規則等に応じた承認フローの柔軟な設定が可能であること、検索・データ集計機能等の提供、オプションを利用し主要なグループウェア製品やERP製品とのシステム連携が可能であること、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスにも対応し、利用者が社外等においてセキュアな環境のもとワークフロー処理が可能であること等の特徴があります。また、ワークフローにかかる入力フォーム(申請書様式)は、ユーザー企業においてプログラミングすることなく自由に構築可能であるほか、当社において予め作成した多種多様な業種及び業務に応じた稟議書や勤務表等の申請書テンプレートを提供しており、高度な情報システムの知見がなくても容易に導入・運用が可能なシステム設計となっております。これらを活用することにより円滑な導入及び運用を可能としております。 なお、クラウドサービスに経営資源を集中させるため、2022年3月をもって新規ライセンス販売を終了しており、現在はサポートサービスの提供及び追加ライセンスの販売のみ行っております。 [AgileWorks] 「AgileWorks」は、「X-point」の機能を踏襲しつつ、より大規模な組織における運用を前提として開発した製品であります。 当該製品は、組織改編や人事異動等への対応強化(変更日を設定した先付メンテナンスが可能)、多言語対応(英語及び中国語)、アドオン型のシステム連携(他システムと連携するために必要な機能をパッケージ外部で追加開発すること)など、大規模組織に最適化した製品となっております。 当該製品は、中規模から大規模企業(従業員数:1,000名から数万名まで)を主たるターゲット層としております。 ② クラウドサービス 次の2つのクラウドサービスを提供しております。[X-point Cloud] 「X-point Cloud」は、パッケージソフト「X-point」をクラウドサービスとして提供しております。導入企業においては、自社サーバー等の設備が不要であること、初期導入が迅速であること、バージョンアップや機器管理の手間が不要であること等のメリットがあります。 当該サービスは、小規模から中規模企業(従業員数:1,000名未満)を主たるターゲット層としております。 [AgileWorksクラウド版] 「AgileWorksクラウド版」は、パッケージソフト「AgileWorks」をクラウドサービスとして提供しております。当該サービスは、拡張性に優れているほか、サーバーやネットワーク機器等の設備が不要であること、バージョンアップやバックアップなどの自社で行っていたシステムメンテナンスの手間とコストを削減できるなどのメリットがあります。また、各種データはクラウド上に保存され、インターネット環境があればいつでもどこでも利用できるため、多彩で柔軟な働き方へ対応することが可能です。 当該サービスは、中規模から大規模企業(従業員数:500名から5,000名まで)を主たるターゲット層としております。 [当社製品・サービスの概要] X-pointAgileWorksX-pointCloudAgileWorksクラウド版販売/提供パッケージソフトパッケージソフトクラウドサービスクラウドサービス主要ターゲット企業(ユーザー数)小規模・中規模企業(300名から1,000名まで)中規模・大規模企業(1,000名から数万名まで)小規模・中規模企業(1,000名未満)中規模・大規模企業(500名から5,000名まで)ライセンス形態利用ユーザー数同時ログインユーザー数利用ユーザー数同時ログインユーザー数対応言語日本語日本語・英語・中国語日本語日本語・英語・中国語組織情報(組織変更・人事異動等)の履歴管理組織管理は現行組織のみ組織情報の履歴管理可能(組織変更等における先付けメンテナンスやフロー変更処理に対応)組織管理は現行組織のみ組織情報の履歴管理可能(組織変更等における先付けメンテナンスやフロー変更処理に対応)販売方法パートナー企業経由販売(新規ライセンス販売は終了)パートナー企業経由販売直接販売及びパートナー企業経由販売直接販売及びパートナー企業経由販売 (2)当社事業の特徴等について① 日本型業務プロセスへの適応 当社製品・サービスは、多種多様な業種及び事業規模の企業に対して累計4,500社以上の導入実績を有しており、パートナー企業を通じてユーザー企業からの要望を随時集約し、継続的なバージョンアップにて顧客ニーズを反映させてきたことにより、事業会社等において必要とされる各種機能(書類作成・承認フロー設定・検索機能等)を有しているとともに、様々な組織形態や決裁ルールを有する企業へ柔軟に対応することが可能であります。また、Java技術を活用して構築された申請書(入力フォーム)は、「まるで紙のような」操作性・利便性を有しており、従来から書面で決裁業務等を行ってきた企業においても直感的かつ容易に利用することが可能であります。 なお、当社においては、製品・サービスの提供を通じて蓄積されたノウハウ等をベースに、上記事項を含むユーザー企業における実務及び管理上の利便性向上並びに内部統制強化等を追求した機能設計を志向しており、日本型業務プロセスに適応した製品として他社製品との差別化を図っております。 ② 製品等のカスタマイズは行わない方針であること 当社のワークフロー製品及びサービスについては、導入企業の業務において必要となる機能は、顧客からの要望等を考慮・検討した上で、随時バージョンアップ等において機能追加・機能改善等を実施しており、導入企業ごとのカスタマイズによる開発は実施しておりません。 カスタマイズを行った場合、開発ソースの個別管理、サポートやバージョンアップ等にかかる運用コスト増加が生じることとなります。当社においては、当該要因を排除し、当社が必要と考える製品開発(バージョンアップ:機能強化)に必要な開発リソースを集中させることにより、製品力強化を図っていくことを基本方針としております。 ③ パートナー企業(販売代理店)の活用 当社は、パートナー企業(販売代理店)を活用した営業体制を構築しております。パートナー企業は、当社兄弟会社である株式会社ソフトクリエイトを含むSIer等で構成され、2次代理店を含めて全国に販売網を構築しております。 なお、当社は、当社製品・サービスの取扱体制・取扱品目等によりパートナー企業を区分しており、その概要は以下のとおりであります。 パートナー企業の区分概     要プラチナパートナー(※)当社製品の導入実績が大変豊富で、検討に際しての相談や導入時・導入後の技術サポート体制が充実しているパートナーゴールドパートナー当社製品の導入実績が豊富で、検討に際しての相談や導入時・導入後の技術サポート体制が充実しているパートナーシルバーパートナー当社製品に関する確かな知見を有し、お客様へ販売・提案・導入を行うことが出来るパートナーアライアンスパートナーX-pointのシステム構築及びシステムサポートに必要なスキルを保有した認定SEが在籍するパートナー(※)兄弟会社である株式会社ソフトクリエイトが含まれておりますが、他のプラチナパートナーと同等の取引条件であります。 [事業系統図] 以上の内容を事業系統図に示すと、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
独自開発のワークフロー製品とクラウドサービスを提供しているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
Java技術を活用し日本型業務プロセスに適応したワークフロー製品を独自開発している。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 低い
会社が挙げる主要リスク:単一事業であること / 競合の激化 / 技術革新への対応遅れ
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 5 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

エイトレッドはワークフローシステム「X-point」を提供。長年の運用実績と顧客基盤はあるものの、強力なブランド力や特許による独占的な優位性は限定的。クラウドシフトへの対応は進めているが、無形資産による明確な競争優位性はまだ弱い。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

ワークフローシステムは導入・定着にコストと時間がかかるため、顧客の乗り換えハードルは一定程度存在する。特に既存システムとの連携や従業員へのトレーニング済みである場合、スイッチング・コストは高まる。しかし、競合製品への移行が完全に不可能ではない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ワークフローシステムは基本的には個々の企業内で完結するものであり、ユーザーが増えることでサービス自体の価値が向上するネットワーク効果は期待できない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

SaaSモデルであり、初期投資は抑えられるものの、競合他社と比較して構造的に大幅なコスト優位性を持つ要素は見当たらない。価格競争力よりも機能性やサポートが重視される傾向にある。

規模の経済★☆☆☆☆
根拠:弱い規模が参入障壁になる

ワークフローシステム市場は多数のプレイヤーが存在する競争環境であり、エイトレッドが圧倒的なシェアを持つわけではない。一定の顧客基盤はあるものの、業界規模に対して最適化された少数寡占状態とは言えない。

  • 日本型業務プロセスへの適応
    エイトレッドの製品は、日本の企業の多様な業務プロセスや決裁ルールに柔軟に対応できるよう設計されています。特に「まるで紙に書くような」直感的な操作性を実現しており、長年紙ベースで業務を行ってきた企業でもスムーズに導入・利用できる点が強みです。
  • カスタマイズしない製品開発方針
    同社は、個別の企業に合わせたカスタマイズ開発を行わず、顧客からの要望を製品のバージョンアップに反映させる方針です。これにより、開発リソースを製品力強化に集中させ、運用コストの増加を抑えることで、高品質な製品を効率的に提供できる体制を維持しています。
  • 強固なパートナー企業網
    エイトレッドは、全国に広がるパートナー企業(販売代理店)を通じて製品を販売しています。特に「プラチナパートナー」のような実績豊富なパートナーとの連携により、幅広い顧客層へのリーチと、導入から運用までの手厚いサポート体制を構築している点が競争優位性となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針等① 経営理念 当社は、以下の経営理念(「MISSION」、「VISION」及び「VALUE」)に基づいて事業を推進してまいります。「MISSION」 人・仕事・組織のつながりを円滑にして、成長と笑顔あふれる未来を共創する 「VISION」 ワークフローのチカラを全ての企業へ 「VALUE」 ユーザー共感を原点に 常に進化する セキュリティは最優先事項 挑戦を楽しもう 協力と連携 (2)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は将来にわたり安定した成長及び企業価値の増大を継続的に確保するために、重要な経営指標としている売上高の拡大に努めてまいります。 (3)経営戦略等 ワークフロー市場の拡大やクラウドサービス市場の拡大を背景として、大手・中堅企業向けワークフローパッケージ「AgileWorks」及び、クラウドサービス「X-point Cloud」並びに「AgileWorksクラウド版」の売上高の拡大に努め、より収益性の高い事業基盤を確立し、たとえ厳しい経済環境下においても永続して安定的に発展し続ける優良企業を目指しております。 (4)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社の属するIT業界は、少子高齢化や労働人口の減少等を背景として、企業のDX化の推進によるワークフローソフトウエアの需要の拡大や、AI、IoT、ビッグデータ等のテクノロジーの著しい進歩など、IT業界を取り巻く環境は大きく変化しており、この環境変化に対して、より迅速かつ柔軟に対応していくことが求められています。そのため、当社が更なる成長を目指すためには、製品機能の強化及び新サービスの充実、販売体制の強化及び知名度の向上に加え、働き方改革及びDXの推進が課題となっております。このような状況を踏まえ、次のような課題を掲げて計画的かつ迅速に取り組んでまいります。 ①ソフトウエアの製品機能の強化及び新サービスの充実当社は、規模や業態等に合わせた幅広い企業のステージに対応した製品ラインナップを展開しております。その他にも、ユーザー目線に徹底したUI、ノンカスタマイズにより安価で短期導入できること、自社運用可能であること、豊富な他社システムとの連携が可能であること、顧客満足度の高い保守サービス体制の構築等により競争優位性を確保しておりますが、今後も継続的な成長と市場での優位性を高めるために、製品機能の強化及び新サービスの充実が不可欠であると認識しております。そのため、時代の急激に変化する市場とテクノロジーの進歩、また、それに応じた利用者ニーズの変化に素早く対応できるための更なる製品機能の強化や新サービスを充実させ、顧客満足度を向上させるとともに競合他社との差別化を図ってまいります。②販売体制の強化及び知名度の向上当社は、売上の約90%を販売パートナー経由とする販売体制の下、ワークフローのパッケージソフト及びクラウドビジネスの拡大などにより成長を遂げております。今後も更に市場拡大が見込まれる中で成長を果たしていくためには、販売体制の強化及び知名度の向上が重要であると認識しております。そのため、販売パートナーの新規開拓及び既存パートナーの深耕により、販売体制の強化を図ってまいります。また、販売パートナーが、より製品を販売し易くなるよう、主にWebを活用したセミナー等を通じて知名度の向上を図ってまいります。 ③働き方改革及びDXの推進 昨今、政府や企業によるDXの推進や、テレワークや在宅勤務等をはじめとする働き方改革の推進がより一層拡大しております。 当社においても男性の育児休暇取得、選択式時差出勤、テレワーク勤務や時間単位有給制度を導入する等、働き方の柔軟性の充実を図り、様々な人材が活躍できる環境づくりに努めてまいりました。 今後においても働き方改革の推進に励み、ワークライフバランスの整った働きやすい環境づくりに努めるとともに、運用の中で生じた課題について、ワークフローを通じた改善方法の情報発信等を行い、働き方改革の推進とワークフローの認知拡大を図ってまいります。また、ワークフローシステムは「コミュニケーション」と「基幹業務」のどちらも実現する唯一のツールであり、企業が取り組むべき最初のDXかつ最も重要なツールとして捉え、企業の最初のDX成功体験「ファーストDX」として、DXの推進とワークフローの認知拡大を図ってまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針等① 経営理念 当社は、以下の経営理念(「MISSION」、「VISION」及び「VALUE」)に基づいて事業を推進してまいります。「MISSION」 人・仕事・組織のつながりを円滑にして、成長と笑顔あふれる未来を共創する 「VISION」 ワークフローのチカラを全ての企業へ 「VALUE」 ユーザー共感を原点に 常に進化する セキュリティは最優先事項 挑戦を楽しもう 協力と連携 (2)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は将来にわたり安定した成長及び企業価値の増大を継続的に確保するために、重要な経営指標としている売上高の拡大に努めてまいります。 (3)経営戦略等 ワークフロー市場の拡大やクラウドサービス市場の拡大を背景として、大手・中堅企業向けワークフローパッケージ「AgileWorks」及び、クラウドサービス「X-point Cloud」並びに「AgileWorksクラウド版」の売上高の拡大に努め、より収益性の高い事業基盤を確立し、たとえ厳しい経済環境下においても永続して安定的に発展し続ける優良企業を目指しております。 (4)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社の属するIT業界は、少子高齢化や労働人口の減少等を背景として、企業のDX化の推進によるワークフローソフトウエアの需要の拡大や、AI、IoT、ビッグデータ等のテクノロジーの著しい進歩など、IT業界を取り巻く環境は大きく変化しており、この環境変化に対して、より迅速かつ柔軟に対応していくことが求められています。そのため、当社が更なる成長を目指すためには、製品機能の強化及び新サービスの充実、販売体制の強化及び知名度の向上に加え、働き方改革及びDXの推進が課題となっております。このような状況を踏まえ、次のような課題を掲げて計画的かつ迅速に取り組んでまいります。 ①ソフトウエアの製品機能の強化及び新サービスの充実当社は、規模や業態等に合わせた幅広い企業のステージに対応した製品ラインナップを展開しております。その他にも、ユーザー目線に徹底したUI、ノンカスタマイズにより安価で短期導入できること、自社運用可能であること、豊富な他社システムとの連携が可能であること、顧客満足度の高い保守サービス体制の構築等により競争優位性を確保しておりますが、今後も継続的な成長と市場での優位性を高めるために、製品機能の強化及び新サービスの充実が不可欠であると認識しております。そのため、時代の急激に変化する市場とテクノロジーの進歩、また、それに応じた利用者ニーズの変化に素早く対応できるための更なる製品機能の強化や新サービスを充実させ、顧客満足度を向上させるとともに競合他社との差別化を図ってまいります。②販売体制の強化及び知名度の向上当社は、売上の約90%を販売パートナー経由とする販売体制の下、ワークフローのパッケージソフト及びクラウドビジネスの拡大などにより成長を遂げております。今後も更に市場拡大が見込まれる中で成長を果たしていくためには、販売体制の強化及び知名度の向上が重要であると認識しております。そのため、販売パートナーの新規開拓及び既存パートナーの深耕により、販売体制の強化を図ってまいります。また、販売パートナーが、より製品を販売し易くなるよう、主にWebを活用したセミナー等を通じて知名度の向上を図ってまいります。 ③働き方改革及びDXの推進 昨今、政府や企業によるDXの推進や、テレワークや在宅勤務等をはじめとする働き方改革の推進がより一層拡大しております。 当社においても男性の育児休暇取得、選択式時差出勤、テレワーク勤務や時間単位有給制度を導入する等、働き方の柔軟性の充実を図り、様々な人材が活躍できる環境づくりに努めてまいりました。 今後においても働き方改革の推進に励み、ワークライフバランスの整った働きやすい環境づくりに努めるとともに、運用の中で生じた課題について、ワークフローを通じた改善方法の情報発信等を行い、働き方改革の推進とワークフローの認知拡大を図ってまいります。また、ワークフローシステムは「コミュニケーション」と「基幹業務」のどちらも実現する唯一のツールであり、企業が取り組むべき最初のDXかつ最も重要なツールとして捉え、企業の最初のDX成功体験「ファーストDX」として、DXの推進とワークフローの認知拡大を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな景気の回復を支えることが期待されるものの、地政学的リスクの高まりや物価上昇の継続、米国の通商政策の影響等による海外景気の下振れの懸念、金融資本市場の変動等の影響により、先行きは依然として不透明な状況が継続しております。 当社が属するIT業界は、ソフトウエア投資が増加しており、企業収益の改善等を背景に、今後もITへの投資は堅調に推移することが期待されます。また、少子高齢化や労働人口の減少等を背景に、労働生産性の向上が課題となっており、既存システムの刷新やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進によるIT投資需要の高まりを受け、当社が展開するワークフローソフトウエアについても需要が拡大し堅調に推移いたしました。 このような状況の中で、当社はワークフローソフトウエアメーカーとして、Webを活用したセミナーの開催及び全国主要都市でのパートナー企業との共同セミナーの開催、市場優位性を確保するための製品・サービスの機能強化、並びに急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向けたクラウドビジネスの拡大に注力してまいりました。 これらの結果、当事業年度の売上高は27億66百万円(前年同四半期比10.6%増)、営業利益は10億58百万円(同0.8%増)、経常利益は10億60百万円(同0.7%増)、当期純利益は7億28百万円(同2.0%増)となりました。 なお、当社の事業はワークフロー事業の単一セグメントのため、製品・サービス別の業績の概要を記載しております。(パッケージソフト) X-pointは、クラウドサービスへシフトしたこと等により売上高が減少いたしました。AgileWorksは、メジャーバージョンアップによるアップセルや、新規導入企業数が順調に増加したこと等により売上高が増加いたしました。その結果、当事業年度のX-point売上高は2億42百万円(同16.6%減)、AgileWorks売上高は11億62百万円(同2.3%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、14億5百万円(同1.5%減)となりました。(クラウドサービス) クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長及びDXの推進に伴うワークフロー需要の拡大を背景として、Webを活用したセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移しました。また、パッケージソフトのX-pointからのシフトも増加いたしました。その結果、当事業年度のクラウドサービス売上高は、13億60百万円(同26.7%増)となりました。  財政状態は、以下のとおりとなりました。 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ5億40百万円増加し、62億67百万円となりました。当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ8百万円増加し、11億30百万円となりました。当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ5億32百万円増加し、51億37百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して4億77百万円増加し、49億91百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、11億48百万円(前期は10億82百万円の獲得)となりました。これは、主に税引前当期純利益が10億60百万円あったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、4億54百万円(前期は4億50百万円の使用)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出が4億51百万円あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、2億17百万円(前期は1億87百万円の使用)となりました。これは、配当金の支払が2億17百万円あったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績イ.生産実績 当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 ロ.受注実績 当社は受注から販売までの期間が短いため、当該記載を省略しております。 ハ.販売実績 当社は「ワークフロー事業」の単一セグメントとしておりますが、当事業年度の販売実績を製品・サービス区分ごとに示すと次のとおりであります。製品・サービス区分の名称当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)パッケージソフト(千円)1,405,41198.5クラウドサービス(千円)1,360,899126.7合計(千円)2,766,310110.6(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前事業年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当事業年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)株式会社リコー397,81115.9453,90716.4ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社350,04714.0388,68114.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.財政状態の分析(資産) 流動資産は、前事業年度末に比べ5億27百万円増加し、54億35百万円となりました。これは、主に現金及び預金が4億77百万円増加したこと等によるものであります。 固定資産は、前事業年度末に比べ13百万円増加し、8億31百万円となりました。これは、主にソフトウエアが1億14百万円増加したものの、本社移転に伴い建物附属設備が35百万円、投資その他の資産に含まれる差入敷金が51百万円減少したこと等によるものであります。 この結果、総資産は、前事業年度末に比べて5億40百万円増加し、62億67百万円となりました。(負債) 流動負債は、前事業年度末に比べ69百万円増加し、10億44百万円となりました。これは、主に契約負債が71百万円増加したこと等によるものであります。 固定負債は、前事業年度末に比べ61百万円減少し、86百万円となりました。これは、主に本社移転に伴い資産除去債務が67百万円減少したこと等によるものであります。 この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて8百万円増加し、11億30百万円となりました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は51億37百万円となり、前事業年度末に比べ5億32百万円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が5億11百万円増加したことによるものであります。 ロ.経営成績の分析(売上高、売上原価、売上総利益) 当事業年度における売上高は、前事業年度より2億65百万円増加し、27億66百万円(前期比10.6%増)となりました。これは、パッケージソフト売上高が21百万円減少したものの、クラウドサービス売上高が2億86百万円増加したことによるものであります。 また、売上原価は前事業年度より2億5百万円増加し、9億25百万円(同28.6%増)となりました。これは、主にソフトウエア償却費が70百万円、通信費が1億16百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、売上総利益は59百万円増加し、18億40百万円(同3.3%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は前事業年度より51百万円増加し、7億82百万円(前期比7.0%増)となりました。これは、主に人件費が37百万円、減価償却費が21百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、営業利益は8百万円増加し、10億58百万円(同0.8%増)、経常利益は7百万円増加し、10億60百万円(同0.7%増)となりました。 (当期純利益) 当事業年度において、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は3億32百万円となりました。 この結果、当期純利益は14百万円増加し、7億28百万円(前期比2.0%増)となりました。 ハ.資本の財源及び資金の流動性についての分析 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載してあるとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、クラウドサービスに関するインフラ費用、情報セキュリティ対策費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、ソフトウエア製品投資等によるものであります。また、次期以降の重要な資本的支出の見通しにつきましては、ソフトウエアの製品機能の強化及び新サービスの充実に注力し、2026年3月期までに5億68百万円投資する予定であります。 当社は、事業運用上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することとともに、株主に対する利益還元を重要事項と認識し、各期の業績に応じた継続的な配当を実施することを基本方針としております。 資金調達については、運転資金、設備資金及び業務・資本提携に伴う所要資金等で、手元資金を上回る資金ニーズが生じた場合、用途、金額、期間、コスト等を総合的に勘案して調達方法(銀行借入(短期・長期)、社債発行、公募増資)を決定する方針であります。 なお、営業活動により多くのキャッシュ・フローを得ており、現在及び将来にわたって必要な運転資金等については当面の間は自己資金を充当してまいります。また、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債はなく、現金及び現金同等物の残高は49億91百万円となっております。 ニ.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業体制等様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ、優秀な人材を確保し、市場ニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を低減し、適切に対応を行ってまいります。

事業リスク

  • 単一事業への依存
    エイトレッドはワークフロー事業のみを展開しているため、市場環境の変化や競合激化、製品競争力の低下などが生じた場合、その影響を大きく受ける可能性があります。ワークフロー市場の拡大を想定していますが、市場の動向が予測通りに進まない場合は、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 競合激化と技術陳腐化
    ワークフロー市場には多数の競合他社が存在し、今後も新規参入や競争激化のリスクがあります。また、IT業界の技術革新は速く、製品が陳腐化するリスクも常にあります。新技術への対応が遅れたり、開発コストが増大したりすると、製品の競争力低下や収益性の悪化につながる可能性があります。
  • パートナー企業への依存
    エイトレッドの営業活動は、販売代理店であるパートナー企業に大きく依存しています。特に上位5社のパートナー企業への売上高が全体の約5割を占めており、これらの主要パートナー企業の営業戦略変更や取引関係の悪化、新規パートナー開拓の不振などが生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|5,996 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業内容について① ワークフロー市場の動向について 近年、ワークフロー市場は、企業の業務効率化、テレワーク等をはじめとした働き方改革や内部統制強化等のニーズを背景として拡大傾向にあり、今後も継続した市場拡大を想定しております。 なお、現状においても社内業務において「書類(紙)」又は「メール」を利用しているワークフロー製品未導入企業が多く存在しているほか、内部統制の強化や法規制への対応等のためにワークフロー製品と各種社内システムとの高度な機能連携を求める企業が増加する等、その潜在的需要は大きいものと考えております。また、中小企業等においても、比較的簡易に導入が可能であるクラウドサービスを中心として導入需要は拡大しているものと考えております。当社は、これらのニーズに対して製品開発・機能強化を含めたアプローチを推進しております。 しかしながら、将来においてワークフロー製品にかかる市場規模又はその需要動向が当社の想定どおり推移する保証はなく、また、経済環境悪化等により企業のIT・システム投資が低迷する可能性もあり、これらの動向により当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度につきましては、想定しておりません。なお、当該リスクが顕在化する可能性は現時点では認識しておりませんが、当該リスクへの対応につきましては、広報活動等を通じ、ワークフロー関連の情報発信等を行い、ワークフロー市場の活性化に努めてまいります。 ② 単一事業であることについて 当社は、ワークフロー事業の単一事業であり、パッケージソフトである「X-point」「AgileWorks」、クラウドサービスである「X-point Cloud」「AgileWorksクラウド版」を提供しております。 「①ワークフロー市場の動向について」に記載のとおり、今後も継続したワークフロー市場の拡大を想定しておりますが、事業環境の変化や当社製品サービスの競争力低下等が生じた場合、単一事業であるが故にその影響を大きく受ける可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、その程度、顕在化する可能性及び当該リスクへの対応につきましては、「①ワークフロー市場の動向について」に記載のとおりであります。 ③ 競合について 当社が事業を展開するワークフロー市場は、ワークフロー製品にかかるパッケージソフト又はクラウドサービスを提供する企業(ワークフロー機能を有するグループウェアやERP等の製品・サービスを展開する企業含む)が複数存在しており、これら企業との競合が生じております。 しかしながら、今後競合企業の事業拡大や大手企業等を含む新規参入の拡大等により競争が激化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度につきましては想定しておりません。また、一般にパッケージソフトやクラウドサービスは常に陳腐化リスクに晒されており、当社においては企業等のニーズに応じた機能強化を継続的に実施していくことにより製品・サービスの競争力の維持向上に努めております。 ④ 技術革新等への対応について IT業界は、技術革新のスピードが早く、それに伴う顧客ニーズの変化、関連製品やサービスの投入が相次いで生じております。また、ワークフロー製品分野においても同様であり、先端技術を継続的に製品・サービスに反映していくには多大な経営努力とコストを要します。 しかしながら、当社の新技術等への対応が困難となる、又は開発にかかる対応が遅れた場合には、当社製品及びサービスの競争力が低下する可能性があります。また、新技術等への対応のために追加的なシステム投資や開発投資等の支出が拡大した場合には、採算悪化による収益性の低下を招き、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度につきましては想定しておりません。また、当該リスクが顕在化する可能性は現時点では認識しておりませんが、当社は、これら技術革新やニーズ変化に対応すべく、積極的に技術情報の収集及び技術ノウハウの吸収並びに製品・サービス開発への展開に努めております。 ⑤ 製品・サービスにおける不具合・瑕疵等について 製品・サービスの投入後において重大な不具合・瑕疵等が発見された場合には、その対応のため多大なコストが発生するほか、当社製品・サービスに対する信頼性を著しく毀損する可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その程度につきましては、当該事象の事案の内容により様々であると認識しております。また、当該リスクが顕在化する可能性につきましては、例年、軽微なものが数件発生しており、当該リスクへの対応につきましては、製品・サービスの開発過程において、ソフトウエアにかかる厳格な試験を実施すること等により不具合・瑕疵等の解消及び発生防止に努めております。 ⑥ 営業活動におけるパートナー企業への依存について 当社の営業活動は、パートナー企業に大きく依存しております。特に販売先上位5社に対する売上高の当社売上高全体に占める割合は概ね5割程度の水準となっており、これらの主要なパートナー企業の営業戦略や販売動向により当社業績は影響を受けております。 現時点では認識しておりませんが、主要パートナー企業との取引関係継続が困難となった場合や各社の事業戦略に変化が生じた場合、又はパートナー企業の新規開拓が進捗しない場合等においては、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度につきましては、想定しておりません。当社は、パートナー企業に対して、営業・技術支援の強化を推進しており、各パートナー企業との契約に基づき、安定的かつ長期的な取引関係の構築に努めております。加えて、当社事業の拡大及び販売網強化を推進するため、アライアンスパートナーの新規開拓を行い、パートナー企業の拡大を図っております。 ⑦ 業績の季節変動について 当社製品・サービスは、導入企業において事業年度等に合わせて導入される傾向があること等から、当社の売上高(特にフロー売上)は、9月及び3月に増加する傾向があります。過年度における当社四半期業績について過度の偏重等は生じておりませんが、上記各月における売上増加の傾向は今後も継続するものと考えられます。 なお、期末月に売上計上を計画する案件については、パートナー企業やユーザー企業の業務その他の要因により期ずれが生じる可能性があり、当該要因により当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その程度につきましては、当該事象の事案の内容により様々であると認識しております。また、当該リスクが顕在化する可能性につきましては、例年、軽微なものが数件発生しており、当該リスクへの対応につきましては、パートナー企業との連携を密に行い、期ずれの発生防止に努めております。 (2)事業体制について① 優秀な人材の確保について 当社事業の継続的な発展及び急速な技術革新への対応には、優秀な人材の確保及び育成が不可欠であり、技術者を中心とした採用及び育成に努めており、今後も積極的に強化を図っていく方針であります。 しかしながら、一般的にIT業界では技術者にとって売り手市場であると言われており、今後において人材採用が困難となる場合、又は現在在籍する人材の流出が生じた場合、当社事業の円滑な運営及び拡大に支障をきたす可能性があります。加えて、優秀な人材を確保・維持し又は育成するために費用が増加する可能性もあり、これらに起因して、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度につきましては、想定しておりません。また、当該リスクが顕在化する可能性は現時点では認識しておりませんが、働き方改革の推進や採用活動等を通じて、安定して人材確保できるよう努めております。 ② 知的財産権について 当社は、第三者の特許権、商標権、意匠権等(以下、「知的財産権」という。)を侵害しないよう細心の注意を払っております。しかしながら、当社事業分野における知的財産権の状況を完全に把握することは困難であることから、当社の事業に関連する知的財産権について、第三者における、当社が認識しない知的財産権が既に存在した場合又は新たな特許等が成立した場合、当該第三者より知的財産権の侵害を理由とした損害賠償又は使用差止等の請求を受ける可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、その程度につきましては、想定しておりません。また、当該リスクは常に晒されており、当社は、サービス展開や新製品の販売前に知的財産権の調査や弁護士等との連携を行い、当該リスクの発生防止に努めております。 ③ システム障害について 当社のクラウドサービスは、インターネット通信網を通じて提供しており、また、サービス提供にかかるコンピュータシステムは外部のクラウドサービスを利用しております。 しかしながら、自然災害や事故その他によるインターネット通信網の切断や、ハードウェア・ソフトウエアの不具合、人的要因による障害、予想外の急激なアクセス増加による過負荷又は外部からの不正アクセスその他によるシステム障害等が発生した場合には、当社サービス提供の継続に支障が生じる可能性があります。また、これらの復旧や対策にかかる費用負担や当社の信頼性低下等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その程度につきましては、当該事象の事案の内容により様々であると認識しております。 当社においては、例年、軽微なものは発生しておりますが、不測の事態に備えてインターネット回線やコンピュータシステム等にかかる冗長化、セキュリティ対応等の措置を図り、当該リスクの発生防止に努めております。 ④ 情報セキュリティについて 当社事業においては、多くのユーザー企業情報を保有しており、特にクラウドサービスにおいては、当社システムにおいて個人情報等を含む各種情報を取り扱っております。 しかしながら、外部からの不正な手段によるサーバーへの侵入、当社役職員の過誤等による情報の漏洩や重要データ消去等が発生した場合には、当社及びサービスにかかる信頼性が著しく低下する可能性があり、また、対応のための費用や損害賠償請求の発生等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その程度につきましては、当該事象の事案の内容により様々であると認識しております。 また、当該リスクの顕在化する可能性は、常に晒されており、当社は、これら情報の漏洩や重要データの消去防止のため、セキュリティ対策の実施やデータバックアップ体制構築、社内における規程・マニュアル等の整備、アクセス権限管理の徹底等を含む情報管理体制強化を推進し、当該リスクの発生防止に努めております。 (3)その他 親会社グループとの関係について 当社の親会社は株式会社ソフトクリエイトホールディングスであり、本書提出日現在において当社発行済株式総数の51.3%(3,840千株)を保有しております。親会社グループは、純粋持株会社である親会社、連結子会社10社及び持分法適用関連会社4社により構成されており、ECソリューション事業及びITソリューション事業を主な事業内容としております。① 親会社グループにおける当社の位置付けについて 当社は、親会社グループにおけるITソリューション事業に属しており、ワークフロー製品の開発及び販売並びにクラウドサービスの提供等の事業を展開しております。また、当社事業においては、兄弟会社である株式会社ソフトクリエイトをパートナー企業として、同社を通じた展開も行っております。 親会社グループにおけるITソリューション事業には、株式会社ソフトクリエイト及びエクスジェン・ネットワークス株式会社等が属しております。株式会社ソフトクリエイトはセキュリティ関連のパッケージソフトを開発・販売しており、エクスジェン・ネットワークス株式会社は統合ID管理パッケージソフトを開発・販売しております。各社は当社とは異なるパッケージソフト領域での事業展開であります。現時点において、これら親会社グループとの間に競合関係は生じておらず、今後も競合等が想定される事象はないものと当社は認識しております。 しかしながら、将来において親会社の事業戦略や当社の位置付け等に著しい変更が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 取引関係について 兄弟会社である株式会社ソフトクリエイトとの間で、ワークフロー製品(「X-point」及び「AgileWorks」等)にかかる販売取引が生じております。同社は、当社ワークフロー製品販売にかかるパートナー企業の1社であり、同社との取引条件は、他のパートナー企業と同等であります。なお、2025年3月期における同社への売上高の当社全売上高に占める割合は7.8%であり、当該取引は今後も継続していく方針であります。 なお、取引関係は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 関連当事者情報」のとおりであります。 ③ 人的関係について 本書提出日現在、代表取締役会長である林宗治は、親会社代表取締役社長及び株式会社ソフトクリエイト代表取締役社長執行役員を兼務しております。同氏は、IT業界及び当社事業領域における知見の活用及び事業に関する助言を得ること等を目的として、当社が招聘したものであります。 ④ 親会社の影響力について 当社は、自ら経営責任を負って独立した事業経営を行っておりますが、親会社は本書提出日現在、当社の議決権の51.3%を保有しており、当社は同社の連結子会社となっております。また、親会社においては、連結関係を維持するために必要となる当社株式を継続的に所有する方針であります。 このような影響力を背景に、親会社は当社の株主総会における取締役の任免等を通じて当社の経営判断に影響を及ぼし得る立場にあることから、議決権の行使にあたり、親会社の利益は、当社の他の株主の利益と一致しない可能性があります。

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