3377

バイク王&カンパニー(3377)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

卸売業 商社・卸売

事業の概要

  • バイク買取販売
    バイク王は、WEBやテレビ広告で中古バイクの買取需要を喚起し、お客様の自宅へ無料出張してバイクを査定・買取しています。査定価格は、バイクの状態と業者向けオークションの流通価格データを分析して算出されるため、全国どこでも統一された基準で適正な価格が提示されます。これにより、お客様は安心してバイクを売却できます。
  • ホールセール販売
    買い取ったバイクは、整備後に業者向けオークションを通じてバイク販売店などの業者に卸売(ホールセール)されます。この販売方法は、仕入れから販売までの期間を短縮し、バイクの保管にかかる在庫コストを抑えることで、効率的なキャッシュフロー経営を実現しています。これにより、資金を素早く回収し、次の仕入れに活用できるのが特徴です。
  • リテール販売
    一般のお客様向けには、「気軽」「安心」「選べる」をコンセプトに、厳選された良質なバイクを自社店舗やWEBサイトで直接販売(リテール)しています。バイク本体だけでなく、お客様のバイクライフを豊かにする様々なサービスも提供しており、よりパーソナルな顧客体験を重視しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • バイク事業
    バイク王グループの主要事業であり、中古バイクの買取、販売(卸売・小売)、海外輸出、およびバイクパーツの販売を行っています。この事業がグループ全体の収益の大部分を占めており、中古バイク市場におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
  • バイク買取販売
    WEBやテレビ広告で需要を喚起し、無料出張買取で中古バイクを仕入れ、業者向けオークションでの卸売(ホールセール)と自社店舗・WEBでの小売(リテール)の両方で販売しています。これにより、効率的なキャッシュフローと顧客接点の拡大を両立させています。
  • その他事業
    中長期的な企業価値向上を目指し、フランチャイズ契約や業務提携を軸とした新規事業開発に取り組んでいます。これは、既存のバイク事業のノウハウを活かしつつ、新たな収益源を確立するための取り組みであり、将来的な成長ドライバーとなる可能性があります。
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,123 文字
3 【事業の内容】当社グループは、2025年11月30日現在、当社および連結子会社1社、関係会社5社で構成されており、当社グループが営んでいる主な事業および当社と関係会社の当該事業における位置づけは次のとおりです。 バイク事業① バイク買取販売(a) バイク買取当社は、WEB・テレビ・ラジオ・雑誌等の広告宣伝活動によって中古バイクの査定および買取の需要を喚起し、主に無料出張買取の形式によって中古バイクの仕入を行っております。 無料出張買取は、バイクを売却する意思のあるお客様の自宅に無料出張し、現車確認して査定価格を算出したのち、お客様の同意が得られた場合に現地でバイクを仕入れる仕組みとなっております。 なお、査定価格は、査定したバイクの状態と業者向けオークションにおける流通価格のデータベースとの分析結果に基づき算出しております。これにより、バイクライフアドバイザー(当社査定員)個々の車輌知識や相場知識の相違によって発生する査定価格のばらつきを抑制し、全国統一の基準に基づく査定価格の提示とサービスを提供しております。 (b) バイク販売仕入れたバイクは、商品価値を高めるための整備等を行ったうえで、主に以下の二つの販売チャネルにて販売しております。 <ホールセール>効率的なキャッシュ・フロー経営を実現させるため、業者向けオークションを介した卸売によってバイク販売店等の業者にバイクを販売しております。これにより、仕入から販売に至るまでの期間の短縮、バイクの保管に要する在庫コストの抑制、売上債権の早期回収による資金効率の向上等を図っております。  <リテール>「気軽」「安心」「選べる」をコンセプトに、当社の在庫から良質なバイクを厳選し、当社の店舗もしくはWEBを介してお客様に販売しております。また、車輌に加えライフスタイルに合わせてバイクライフを楽しめる様々なサービス等を提供し、お客様のバイクライフをサポートしております。 (c) 出店形態当社店舗の敷地、建物は賃借となっております。 ② 海外取引海外取引(バイク輸出販売等)として、新たな販路の開拓に努め各国のニーズに応じた海外マーケットでのビジネスの可能性を模索しております。 ③ パーツ販売市場に流通させる前の車輌整備時において発生するバイク専用のパーツを、業者向けオークションを介して販売、もしくはWEBや店舗を介してお客様に販売しております。 その他 ビジネスモデルを発展させ、中長期的な企業価値向上を図ることを目的に、フランチャイズ契約および業務提携を軸にした新規事業を開発しております。 事業系統図(2025年11月30日現在)については、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
査定価格は業者向けオークションにおける流通価格データベースとの分析結果に基づき算出。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
「バイク王」をコアブランドとして位置づけ、認知度の向上および広告宣伝活動の効率化を図っている。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 軽い(資本不要)
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:バイク市場の需給バランスの変化 / 広告宣伝活動の効果低下とブランド価値毀損 / リテール拡大に伴う整備不良や在庫増加
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

「バイク王」というブランド認知度は一定程度あるが、競合他社も同様にブランド構築に注力しており、明確な差別化要因とは言えない。中古バイク市場における特許や独自IPの存在は確認できない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

バイクの売買は比較的容易であり、顧客が特定の販売店に強く縛られるスイッチング・コストは低い。オンラインプラットフォームの普及も乗り換えを容易にする要因。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ユーザーが増えることでサービスの価値が向上するようなネットワーク効果は、現在のビジネスモデルには見られない。単なる仲介・販売業であり、プラットフォームとしての機能は限定的。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

全国に店舗網を展開し、一定の仕入れ・販売ノウハウを蓄積している点はコスト面での優位性につながる可能性がある。しかし、中古品を扱うため、仕入れ価格の変動リスクは大きい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

中古バイクの買取・販売において、全国的な店舗網と一定の取扱量を持つことは、効率的な運営と仕入れ交渉力に繋がる可能性がある。業界内での一定のシェアを確保している。

  • データに基づく査定
    バイク王は、独自のデータベースを活用し、査定したバイクの状態と業者向けオークションの流通価格を分析することで、全国統一の基準に基づいた査定価格を算出しています。これにより、査定員個人の知識に左右されず、常に公平で信頼性の高い査定を提供できる点が強みです。
  • 効率的な在庫回転
    買い取ったバイクを業者向けオークションで卸売する「ホールセール」を組み合わせることで、仕入れから販売までの期間を短縮し、在庫コストを抑制しています。これにより、資金効率を高め、安定したキャッシュフローを確保できるビジネスモデルを構築しています。
  • 強固なブランド認知
    「バイク王」というブランドは、長年の広告宣伝活動により高い認知度を誇ります。この強力なブランド力は、中古バイクの査定・買取需要を喚起し、安定した仕入れを可能にするだけでなく、お客様からの信頼獲得にも繋がっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、急速に変化する事業環境の中で、持続的な成長と企業価値の向上を実現するため、「常識を壊し、新たな価値と感動を生む。」という企業理念を根幹に据え、時代の変化に適応する柔軟かつ機動的な経営体制を構築してまいります。さらに、「FIVE DRIVEs」(夢・信念・行動・勇気・誠実)を行動指針として定義し、日々の業務および意思決定の基盤とすることで、変化に柔軟かつ迅速に対応する「アジャイル経営」を推進し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略①経営環境当社グループが属するバイク業界は、環境規制、技術革新、社会的価値観の変化に加え、円安や金利上昇を含む経済情勢の変動など、さまざまな外部環境の影響を受けております。また、人口構造の変化や消費行動の多様化、原付免許制度の見直し、AI・デジタル技術の急速な進展などにより、事業環境はますます複雑化・流動化しております。なお、当社の主力商材である高市場価値車輌の保有台数は増加傾向にあり、リテールおよびオークション市場の需要も底堅く推移するものと判断しております。 ②中期戦略中期戦略「モビリティ領域の強化と利益体質化」を以下の三本柱のもとで継続的に推進してまいります。・「マーケティング強化」新規顧客の獲得強化と既存顧客の当社サービス継続利用を進めてまいります。利便性の高いサービス提供、マーケティングの高度化、ブランドプレゼンスの向上に加え、CRMの高度活用や会員制度の拡充により、顧客接点の拡大とリピート率の向上を目指します。また、周辺事業や整備事業との連携を強化し、バイクライフ全体を支えるプラットフォームとしての価値向上に努めてまいります。・「バリューチェーンの強化」収益構造の改革と非労働集約型オペレーションの構築を推進してまいります。営業生産性の向上を目的としたDX投資と業務の自動化を進めることで、持続可能な利益体質の確立を目指します。同時に、制度・待遇の改善を通じて人財確保と生産性の向上を実現してまいります。・「業容拡大」モビリティ領域への集中投資を行い、競争優位性の確立による早期の収益化を図ってまいります。特に成長性の高い市場への展開を視野に、人的・物流・情報インフラの整備を進めるとともに、新領域や新たな収益モデルの確立にも取り組んでまいります。 (3)目標とする経営指標当社は、企業価値の向上を図るため、持続的な成長を目標に掲げ、成長性と収益性を重要な経営上の指標としております。また資本コストを意識した経営を実践すべく、ROE(自己資本利益率)を重視しております。これらに基づき、連結売上高と連結当期純利益を具体的な指標と定めるとともに、取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬制度(業績連動報酬)との整合を図っております。 (4)対処すべき課題現在、以下の項目を対処すべき課題と考えております。 ① 人財基盤の強化当社グループは、国籍、性別、性的指向、年齢などをはじめとした様々な人財の多様性を尊重し、社員一人ひとりの能力が最大限発揮する環境を構築してまいります。その上で、整備職人財の確保、人事制度改革および人財配置の最適化を通じた組織の活性化を図り、企業価値向上に資する人財基盤の強化に努めてまいります。 ② 財務基盤、経営管理の強化当社グループは、経営の健全性を保つと共に、キャピタルアロケーション方針の策定、投資管理体制の強化を通じて資本コスト経営を実践し、より強固な財務基盤を構築してまいります。 ③ 収益力の強化当社グループは、お客様一人ひとりのライフサイクルに合わせた最適なサービス・商品を提供するため、CRMと整備事業の強化、ニーズに基づく新たな商品・サービス・チャネルの開発を進めてまいります。また、より多くのお客様に当社グループのサービスを選択頂けるよう、バイク王およびサービスのブランディング強化、店舗の開発と付加価値・体験価値の高いサービスの拡充、人財育成を通じたサービス品質の向上に努め、収益力の向上を目指してまいります。 ④ 労働生産性の向上当社グループは、リテール販売の強化による販売効率の向上、CRMによるマーケティング効率の向上、自動化技術を含むDXの推進などによる非労働集約型オペレーションの構築を通じて、労働生産性の向上を図ってまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針当社グループは、急速に変化する事業環境の中で、持続的な成長と企業価値の向上を実現するため、「常識を壊し、新たな価値と感動を生む。」という企業理念を根幹に据え、時代の変化に適応する柔軟かつ機動的な経営体制を構築してまいります。さらに、「FIVE DRIVEs」(夢・信念・行動・勇気・誠実)を行動指針として定義し、日々の業務および意思決定の基盤とすることで、変化に柔軟かつ迅速に対応する「アジャイル経営」を推進し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略①経営環境当社グループが属するバイク業界は、環境規制、技術革新、社会的価値観の変化に加え、円安や金利上昇を含む経済情勢の変動など、さまざまな外部環境の影響を受けております。また、人口構造の変化や消費行動の多様化、原付免許制度の見直し、AI・デジタル技術の急速な進展などにより、事業環境はますます複雑化・流動化しております。なお、当社の主力商材である高市場価値車輌の保有台数は増加傾向にあり、リテールおよびオークション市場の需要も底堅く推移するものと判断しております。 ②中期戦略中期戦略「モビリティ領域の強化と利益体質化」を以下の三本柱のもとで継続的に推進してまいります。・「マーケティング強化」新規顧客の獲得強化と既存顧客の当社サービス継続利用を進めてまいります。利便性の高いサービス提供、マーケティングの高度化、ブランドプレゼンスの向上に加え、CRMの高度活用や会員制度の拡充により、顧客接点の拡大とリピート率の向上を目指します。また、周辺事業や整備事業との連携を強化し、バイクライフ全体を支えるプラットフォームとしての価値向上に努めてまいります。・「バリューチェーンの強化」収益構造の改革と非労働集約型オペレーションの構築を推進してまいります。営業生産性の向上を目的としたDX投資と業務の自動化を進めることで、持続可能な利益体質の確立を目指します。同時に、制度・待遇の改善を通じて人財確保と生産性の向上を実現してまいります。・「業容拡大」モビリティ領域への集中投資を行い、競争優位性の確立による早期の収益化を図ってまいります。特に成長性の高い市場への展開を視野に、人的・物流・情報インフラの整備を進めるとともに、新領域や新たな収益モデルの確立にも取り組んでまいります。 (3)目標とする経営指標当社は、企業価値の向上を図るため、持続的な成長を目標に掲げ、成長性と収益性を重要な経営上の指標としております。また資本コストを意識した経営を実践すべく、ROE(自己資本利益率)を重視しております。これらに基づき、連結売上高と連結当期純利益を具体的な指標と定めるとともに、取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬制度(業績連動報酬)との整合を図っております。 (4)対処すべき課題現在、以下の項目を対処すべき課題と考えております。 ① 人財基盤の強化当社グループは、国籍、性別、性的指向、年齢などをはじめとした様々な人財の多様性を尊重し、社員一人ひとりの能力が最大限発揮する環境を構築してまいります。その上で、整備職人財の確保、人事制度改革および人財配置の最適化を通じた組織の活性化を図り、企業価値向上に資する人財基盤の強化に努めてまいります。 ② 財務基盤、経営管理の強化当社グループは、経営の健全性を保つと共に、キャピタルアロケーション方針の策定、投資管理体制の強化を通じて資本コスト経営を実践し、より強固な財務基盤を構築してまいります。 ③ 収益力の強化当社グループは、お客様一人ひとりのライフサイクルに合わせた最適なサービス・商品を提供するため、CRMと整備事業の強化、ニーズに基づく新たな商品・サービス・チャネルの開発を進めてまいります。また、より多くのお客様に当社グループのサービスを選択頂けるよう、バイク王およびサービスのブランディング強化、店舗の開発と付加価値・体験価値の高いサービスの拡充、人財育成を通じたサービス品質の向上に努め、収益力の向上を目指してまいります。 ④ 労働生産性の向上当社グループは、リテール販売の強化による販売効率の向上、CRMによるマーケティング効率の向上、自動化技術を含むDXの推進などによる非労働集約型オペレーションの構築を通じて、労働生産性の向上を図ってまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における我が国経済は、7-9月期の実質GDP成長率が年率換算-2.3%と6四半期ぶりのマイナス成長になりました。内閣府の11月の月例経済報告では、「景気は、米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられるものの、緩やかに回復している」、また「先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待される」との基調判断を示しております。物価に関しては、10月の総合指数は前年同月比+3.0%、生鮮食品及びエネルギーを除くコアコア部分は+3.1%と上昇が継続しております。実質賃金は10月に3か月連続のマイナスと物価上昇の影響でマイナス基調が続いております。当社グループが属するバイク業界におきましては、環境規制、技術革新、社会的価値観の変化、経済情勢などの影響を受ける中、少子高齢化の進行やライフスタイルの多様化により、お客様のニーズが複雑化しております。そのため、商品やサービスの提供には、より柔軟な対応が求められております。リテール市場では、バイクを趣味やライフスタイルの一部として選ぶ層が増加しており、当社グループの主力商材である高市場価値車輌の保有台数も増加傾向にあります。また、消費の選択肢が広がったことによる需要の分散化や物価高騰の影響により、新規層(リターンユーザーを含む)の流入や購買意欲は落ち着きを見せております。さらに、コロナ禍の影響もあり、流通やサービスの消費傾向にも変化が見られます。特に、身近な店舗への支持が高まり利便性の重視が顕著になっており、こうした状況を踏まえ、当社グループとしてはお客様との新たな関わり方の模索や、サービスの見直しが求められていると認識しております。オークション市場は、円安基調による旺盛な輸出需要が続き、国内の中古流通市場の需給はひっ迫し、相場の高水準が維持されております。国内におけるバイクの保有台数は約1,027万台(前年比0.3%減)と前年とほぼ横ばいになっておりますが、当社グループの主力商材とする高市場価値車輌である原付二種以上は約610万台(前年比2.2%増)と前年を上回っております※1。新車販売台数においては、約32万台(前年比15.1%減)と前年を下回り、高市場価値車輌も同様に約21万台(前年比26.2%減)と前年を下回っております※2。※1.出典:一般社団法人日本自動車工業会(2024年3月末現在)※2.出典:一般社団法人日本自動車工業会(2024年実績)このような状況のもと、当社は持続的な成長に向けてコーポレートミッションとして「まだ世界にない、感動をつくる。」を掲げ、ビジョンである「バイクライフの生涯パートナー」の実現を目指してまいりました。そのうえで、UX(顧客体験)グロースモデルの確立に向けて邁進し、①店舗開発によるお客様接点の増加、②CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)システムの構築によるデータに立脚したマーケティング活動、③サービス拡充・整備事業のネットワーク化を図ってまいりました。なお、当連結会計年度は、競合動向をはじめ外部環境の変化に留意し、利益体質の改善活動を継続するとともに、バイク事業の持続的成長の基盤づくりを行う重要な期間と位置づけ、継続的な収益力向上を目指してまいりました。具体的には、引き続きリテール販売の拡大に注力し、新たな仕入チャネルと手法の開発、ブランディングやマーケティング、付加価値の高いサービスの拡充、CRM強化などに取り組んでまいりました。   (バイク事業)仕入面においては、前第2四半期より行っている広告宣伝の見直しを継続し、第1四半期は主にテレビCMの投下を抑制したことにより広告効率が改善いたしました。第2四半期以降は、計画通り前年並みの水準での広告投下を想定していましたが、仕入強化を図ることを目的に増額いたしました。また、広告抑制にともなう仕入台数の減少を補い、リテール販売用在庫を確保するため、店頭仕入(持込・下取)ならびにオークション仕入の強化に引き続き取り組んでまいりました。その結果、仕入台数の減少は一定程度抑制できたものの、第2四半期以降は改善の勢いが鈍化し引き続き課題が残る状況となりました。販売面において、ホールセールでは期初在庫を確保し、堅調なオークション市場において効果的に出品を行った結果、リテール優先の販売戦略の推進や仕入構造の変化の影響を受けつつも、販売台数は前期比でやや上回りました。また、オークション相場が引き続き高水準で推移したことや、良質な車輌の仕入確保が進んだことにより車輌売上単価(一台当たりの売上高)は前期比で大幅に上回りました。一方で、第3四半期以降において仕入台数の確保を優先した結果、一台当たりの利益額が伸び悩み、平均粗利額(一台当たりの粗利額)は前期比でやや下回りました。リテールにおいては、上期において一時的に展示台数が減少したことで販売機会の最大化が図れない時期もありましたが、在庫台数の確保が着実に進んだことに加え、販売台数増加に向けたキャンペーンを実施したことにより、販売台数は前期比でやや上回りました。車輌売上単価(一台当たりの売上高)ならびに平均粗利額(一台当たりの粗利額)は、リテール向けの良質な車輌の仕入確保が進んだことに加え、お客様のニーズの多様化に合わせた付帯収益の強化を行うことにより前期比で上回りました。これらの結果、バイク事業としての販売台数は前期比でやや上回り、車輌売上単価(一台当たりの売上高)は前期比で大幅に上回りました。平均粗利額(一台当たりの粗利額)は前期並みで推移したものの、販売台数の増加および車輌売上単価の上昇により、売上高は増収および売上総利益も増益となりました。   (その他)当社は、ビジョンである「バイクライフの生涯パートナー」の実現に向けた事業拡大の一環として、プレミアグループ株式会社と合弁契約を締結し、合弁会社を設立することを決定いたしました。本合弁会社は、両社の強みを活用した新規事業の推進を目的としており、今後はカープレミアブランドの複合店舗の共同出店および新サービス開始に向けた協議・準備を進めてまいります。なお、前中間連結会計期間より、当社の子会社である株式会社東洋モーターインターナショナルを連結の範囲に含め、従来の単体決算から連結決算に移行しております。 以上の結果、売上高38,574,085千円(前期比13.6%増)、営業利益585,745千円(前期比104.5%増)、経常利益829,488千円(前期比42.0%増)、不採算店舗の減損損失を計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益327,270千円(前期比74.7%増)となりました。なお、当社グループはバイク事業を主要な事業としており、他のセグメントは重要性が乏しいため、セグメント毎の経営成績に関する記載は省略しております。   (流動資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,019,095千円増加し、9,761,868千円となりました。これは主に、商品が826,171千円、売掛金が125,936千円、未収還付消費税等の増加等により「その他」が76,306千円増加したためであります。  (固定資産)固定資産は、前連結会計年度末に比べて432,956千円減少し、3,282,125千円となりました。これは主に、減価償却費の計上等により「有形固定資産」が220,026千円、ソフトウエア償却費の計上等により「無形固定資産」が207,799千円減少したためであります。  (流動負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べて85,585千円減少し、4,622,643千円となりました。これは主に、株式給付信託引当金が321,799千円、未払法人税等が192,713千円、賞与引当金が45,512千円、未払消費税等の減少等により「その他」が58,292千円減少し、前受金が271,965千円、買掛金が108,709千円、未払金が65,135千円、商品回収引当金が45,071千円、資産除去債務が37,248千円増加したためであります。  (固定負債)固定負債は、前連結会計年度末に比べて145,476千円増加し、1,403,877千円となりました。これは主に、長期借入金が270,432千円増加し、役員退職慰労引当金が33,333千円、資産除去債務が31,418千円、リース債務が39,396千円減少したためであります。(純資産)純資産は、前連結会計年度末に比べて526,248千円増加し、7,017,473千円となりました。これは主に、自己株式の処分358,717千円、親会社株主に帰属する当期純利益327,270千円の計上と株主配当による利益剰余金の減少159,715千円があったためであります。  ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて16,299千円減少し、2,054,950千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において、営業活動の結果、増加した資金は、371,720千円(前期は1,769,882千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益656,915千円、減価償却費630,723千円、減損損失の計上122,026千円、仕入債務の増加108,926千円、前受金等の増加等による「その他」の増加219,375千円、利息及び配当金の受取額144,179千円により資金が増加し、持分法による投資利益の計上107,967千円、売上債権の増加146,697千円、棚卸資産の増加872,784千円、法人税等の支払額412,283千円により資金が減少したためであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において、投資活動の結果、減少した資金は、400,050千円(前期は279,412千円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出187,846千円、無形固定資産の取得による支出81,972千円、投資有価証券の取得による支出140,008千円により資金が減少したためであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度において、財務活動の結果、増加した資金は、12,147千円(前期は1,578,772千円の減少)となりました。これは主に、長期借入による収入650,000千円により資金が増加し、長期借入金の返済による支出387,459千円、配当金の支払額160,083千円により資金が減少したためであります。  ③ 生産、受注及び販売の状況(a) 仕入実績当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称仕入高(千円)前期比(%)バイク事業24,229,189126.9合計24,229,189126.9 (注) 当社グループの報告セグメントは、「バイク事業」のみであります。 (b) 受注状況当社は業者向けオークション販売および小売販売を行うことを主としておりますので、受注状況に該当するものはありません。 (c) 販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称売上高(千円)前期比(%)バイク事業38,006,175114.8合計38,006,175114.8 (注) 1.当社グループの報告セグメントは、「バイク事業」のみであります。2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度(自 2023年12月1日至 2024年11月30日)当連結会計年度(自 2024年12月1日至 2025年11月30日)関連するセグメント名金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)㈱ジャパンバイクオークション13,749,32140.613,818,97336.0バイク事業 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容財政状態及び経営成績の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社の資金状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社の資金需要のうち主なものは、運転資金および設備投資資金であり、その調達は主として自己資金および金融機関からの借入により行っております。 当社は不測の事態・リスクに備えた安定的な運転資金を確保するため、また、当社事業のさらなる拡大のための成長資金を機動的かつ安定的に調達するため、取引銀行4行と貸越限度額6,300百万円の当座貸越契約およびコミットメントライン契約を締結しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社が採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。なお、連結財務諸表の作成にあたって、資産・負債や収益・費用に影響を与える見積りは、経営者が過去の実績や現在の取引状況ならびに入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点で最も合理的と考えられる見積りや仮定を継続的に使用しておりますが、見積りおよび仮定には不確実性をともなうため、実際の結果と異なる可能性があります。

事業リスク

  • バイク市場の変動
    国内の新車販売台数の減少やメーカーの経営悪化など、バイク市場全体の需給バランスが変化した場合、中古バイクの流通価格や買取・販売台数に影響が出ます。これにより、バイク王の業績や財務状況が悪化する可能性があります。
  • 広告効果の低下
    バイク王のビジネスは、広告宣伝活動によって中古バイクの買取需要を喚起することに大きく依存しています。もし広告の効果が著しく低下した場合、バイクの仕入れ台数が減少し、売上高が減少するだけでなく、広告宣伝費の比率が上昇し、利益を圧迫する可能性があります。
  • リテール拡大に伴うリスク
    一般顧客への直接販売(リテール)を拡大する中で、販売したバイクの整備不良による事故や損害賠償訴訟が発生するリスクがあります。また、リテールはホールセールに比べて在庫の保有期間が長くなるため、売れ残りの在庫が大量に発生した場合、評価損が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,024 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの経営成績、財政状態および株価等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) バイク市場について当社は、バイクを商材として事業を展開しております。このため、国内における新車販売台数の著しい減少、メーカーの経営悪化、業務停止および事業方針の変更等の発生によりバイク市場における需給バランスの変化が起こった場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 広告宣伝活動およびブランド展開について当社のバイク買取は、広告宣伝活動によって査定および買取の需要を喚起し、バイクの仕入を行うものです。このため、広告宣伝活動の効果が著しく低下した場合、仕入台数の減少や売上高に占める広告宣伝費比率の上昇を招き、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は、「バイク王」をコアブランドとして位置づけ、認知度の向上および広告宣伝活動の効率化を図っております。このため、想定外の事象によるブランド価値の毀損等による当社の信用の著しい低下や、当社に係わる事件・事故等の発生によりお客様との信頼関係が損なわれた場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) リテールの拡大について当社は、お客様から仕入れたバイクのうち、リテールに適したものに整備を施しておりますが、販売車輌における整備不良等に起因する事故や損害賠償訴訟等が発生した場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は、リテールの拡大を図ることにより従来のビジネスモデル(ホールセール)に比べ一定の在庫保有期間が生じるため、在庫のモニタリング機能を強化しておりますが、保有期間の長い在庫が大量に発生した場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 固定資産の減損会計について当社は、店舗設備等の固定資産を保有しており、定期的に店舗ごとに減損兆候の判定を行うことで、経営効率の向上に努めております。しかしながら、経営環境の変化等により、今後著しく収益性が低下し減損損失を計上することになった場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) システムについて当社は、バイクの買取から販売までの業務を独自の基幹システムを活用することで、業務の効率化や情報収集力の強化、データ分析に努めているほか、事業活動に関わる情報を財産と考え、継続的に情報セキュリティ体制の構築・強化を図っております。しかしながら、不測の事態による情報セキュリティ事故、地震等の自然災害の発生による情報システムの停止またはお客様との接点であるWEBサイトの不具合・遅延が発生した場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人財育成および確保について当社にとって人財は経営の基盤となるため、人事理念である「社員の成長を応援する」をもとに人財採用・確保に取り組んでおります。競争力を維持・向上し続けるためには、特性や能力を最大限に活かせる職場環境の構築やマネジメント層の教育のほか、女性、外国人、そして様々な職歴をもつ中途採用者など、多様な人財を採用し一人ひとりの違いを尊重し価値を見つけることが、重要であると考えております。ただし、当社が人財育成、適切な人員配置を計画どおり進められなかった場合、長期的視点から当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は職場環境の充実や改善、適正な労働時間の管理や時間外労働の抑制等に継続的に取り組んでおりますが、万一、過重労働や不適切な労務管理による法令違反や働き方改革関連法令等の新たな法令の制定・改正等で対応が遅れて事業活動に制約を受けた場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 法的規制について当社は、販売における広告宣伝や販売促進活動の実施にあたり景品表示法の適用を受けますが、当社の過失により不適切な表示がなされ、その影響が多岐にわたる場合、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は、バイクの買取およびバイクの通信販売において特定商取引法の適用を受けますが、不招請勧誘・クーリングオフ等の各種規制に抵触することで行政罰や社名公表等の措置を受けた場合、社会的信用の低下等により、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社は、事業を展開する地域における環境に関する法規制、二輪車の販売・安全性に関する法規制、企業取引に関する法規制、税法等様々な規制のもとに事業を行っております。予期せぬ法規制の変更等により当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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