3077

ホリイフードサービス(3077)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

小売業 小売

事業の概要

  • 外食産業の展開
    ホリイフードサービスグループは、和風ダイニングレストランを中心に多様な飲食店を運営しており、これが主な収益源です。親会社である株式会社シティクリエイションホールディングスと子会社の株式会社ホリイ物流と共に、食材調達から店舗運営まで一貫して手掛けることで、顧客に食事体験を提供しています。
  • 多様な業態での収益確保
    同社は「忍家」のような個室にこだわった和風ダイニングから、「もんどころ」のような地産地消の和食処、さらには「赤から」のようなフランチャイズ業態まで、幅広いジャンルの店舗を展開しています。これにより、様々な顧客層のニーズに応え、収益の安定化を図っています。
  • 地域密着型の店舗運営
    北関東、首都圏、東北の3つのエリアに店舗を展開し、地域ごとの特性に合わせたサービスを提供しています。特に北関東と首都圏エリアが売上の大部分を占めており、これらの地域での集客が事業の成功に直結するビジネスモデルです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 北関東エリア事業
    茨城県、栃木県、群馬県を対象とした事業で、同社の売上構成比で最も高い45.1%を占める主要な稼ぎ頭です。本部機能や子会社による食料品販売もこのエリアに含まれており、地域に根差した店舗展開で安定した収益を上げています。
  • 首都圏エリア事業
    東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を対象とした事業で、売上構成比は37.9%と北関東エリアに次ぐ規模です。人口が多く消費活動が活発な地域であり、多様な業態の店舗を展開することで、広範な顧客層を取り込み収益を上げています。
  • 東北エリア事業
    福島県、宮城県、山形県を対象とした事業で、売上構成比は16.9%です。北関東・首都圏エリアに比べると規模は小さいものの、地域特性に合わせた店舗運営を通じて、グループ全体の事業基盤を補完する役割を担っています。
2025-11 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
NorthKantoArea 事業 15 2 14.6%
MetropolitanArea 事業 12 1 10.9%
TohokuArea 事業 5 1 11.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|798 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、親会社(株式会社CCH)、子会社1社(株式会社ホリイ物流)により構成されており、和風ダイニングレストランを中心とした外食産業を営んでおります。 当社はセグメント情報を次の地域別により記載しております。 なお、当社及び子会社はいずれのセグメントにも携わっております。 (1)北関東エリア 茨城県・栃木県・群馬県 (2)首都圏エリア 東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県 (3)東北エリア  福島県・宮城県・山形県なお、当社の保有する業態別店舗数は次のとおりであります。 業態の名称特徴店舗名称店舗数忍家上質の癒しとくつろぎをテーマに、個室にこだわった新和風ダイニングレストラン隠れ庵 忍家40益益多彩なお料理を気の合う仲間と楽しむ、個室タイプのダイニング風レストランご馳走本舗 益益2もんどころ美味を味わい尽くす茨城の地産地消の和食処常陸之國 もんどころ6うま囲牛たんとうまいものに囲まれて食を楽しむダイニング牛たん うま囲6大釜もつ煮 五右衛門大釜で煮込む究極のもつ煮込の大衆酒場大釜もつ煮 五右衛門3チェゴ!!韓国の辛さと旨味が凝縮された、本格派のスンドゥブと焼肉焼肉とスンドゥブチェゴ!!4ボンジョルノ食堂本格ナポリピッツァと生ハムが楽しめる大衆イタリアンボンジョルノ食堂2まるも厳選された和牛もつ鍋専門店博多もつ鍋 まるも1四〇屋地場市場直送鮮魚と地酒にこだわった大衆酒場四〇屋3ごろりコスパとボリュームにこだわった逸品料理ごろり1エンペラーステーキ世界で名高い「神戸牛」と食のライブ体験エンペラーステーキ1肉とそば肉丼とそば専門店肉とそば1赤から名物赤から鍋と焼肉の二刀流赤から9らぁ麺 ふじ田「素材とうまさ」にこだわった本格派ラーメンらぁ麺 ふじ田2 (注) 店舗数は2025年11月30日現在の数であります。 事業の系統図は、次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
外食市場の縮小、競合の激化、価格競争の激化により、原料価格の値上分を販売価格へ転嫁することが困難な場合があるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 なし
成熟した外食市場であり、激しい競合状態にあるため、参入障壁は低いと考えられる。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:感染症拡大に伴う営業被害 / 外食産業の動向及び競合の激化 / 店舗展開(不採算店の撤退、エリア集中、敷金・保証金・建設協力金)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

ホリイフードサービスは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという明確な証拠は、公開情報からは見当たらない。事業は主に飲食店の運営であり、個々の店舗ブランドの認知度は存在するものの、業界全体で持続的な競争優位を築くほどの無形資産とは評価しにくい。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

飲食店の顧客は、一般的に価格、味、利便性、雰囲気など多様な要因で店舗を選択する。ホリイフードサービスが運営する店舗(例:焼肉きんぐ、丸源ラーメン)は一定の顧客基盤を持つが、顧客が他社店舗へ乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは低い。リピート率は存在するものの、スイッチング・コストによる強い囲い込み効果は限定的と判断される。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ホリイフードサービスは、プラットフォーム型ビジネスではなく、実店舗での飲食サービスを提供している。そのため、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は発生しない。顧客体験は個々の店舗のサービス品質に依存する。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

外食産業は競争が激しく、ホリイフードサービスが他社に対して構造的なコスト優位性を確立しているという明確な証拠は少ない。セントラルキッチン導入や仕入れ交渉力向上などの効率化努力は考えられるが、それが持続的な競争優位に繋がるほどの圧倒的なコスト低減に達しているかは不明。規模の経済によるコスト削減効果は限定的。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ホリイフードサービスは、焼肉きんぐや丸源ラーメンといったブランドで多店舗展開を進めている。一定の店舗網を構築し、規模の経済による仕入れや運営効率の向上はある程度期待できる。しかし、外食産業全体で見ると、競合他社も多数存在し、業界規模に対して最適な少数寡占状態にあるとは言い難い。規模による優位性はまだ発展途上。

  • 個室型和風ダイニングの強み
    主力業態である「忍家」は、「上質の癒しとくつろぎ」をテーマに個室空間を提供することで、競合他社との差別化を図っています。プライベートな空間での食事を求める顧客層に支持されており、これが集客力向上に寄与しています。
  • 多様な業態ポートフォリオ
    同社は和食、焼肉、イタリアン、ラーメンなど多岐にわたる業態を展開しており、これにより特定の食のトレンドや顧客嗜好の変化に柔軟に対応できる体制を構築しています。一つの業態に依存するリスクを分散し、安定的な収益基盤を築いています。
  • 地域集中型の店舗展開
    北関東と首都圏エリアに店舗を集中させることで、効率的な物流や店舗管理を実現し、費用面での優位性を確保しています。また、特定の地域でのブランド認知度を高め、顧客ロイヤルティを醸成しやすいという利点があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。  (1)経営方針 当社は、「総合飲食企業として、働く者が誇りの持てる企業を目指す」という創業の精神に則り、「それでお客様は満足か!」をスローガンに掲げ、一人でも多くの笑顔を実現することを事業の根幹と位置付けております。 成熟化が進む外食産業に携わる者として、時代と共に多様化するニーズに応え、価値ある商品や感動的なサービスを提供し、お客様をはじめとする地域社会に貢献してまいります。 お客様満足度及び従業員満足度を高め、企業価値の増大を図り、事業にかかわる総ての皆様の夢と幸福を実現してまいります。  (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、投資に対する回収状況を判断するために個別店舗及び全社におけるEBITDA(償却前営業利益)、及び店舗の経費管理状況を判断するためにFLA値売上高比(F値:食材及び飲料原価・L値:人件費・A値:広告宣伝及び販売促進費用)を重要な経営指標として採用しております。  (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当連結会計年度におけるわが国経済は、経済の正常化が進みインバウンド需要も高く推移しているものの、一方で生活必需品をはじめ様々な商品やサービスの値上げも続いており、個人消費に足踏みが見られます。また、米国新政権の政策動向等、不安定な国際情勢も継続しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。 外食業界につきましては、お米をはじめとする原材料価格の上昇に加え、人手不足による人件費関連コストの上昇も継続しており、依然として予断を許さない状況が続いております。当社グループにおきましては、人流のある時間帯を中心に予約獲得の強化と、営業時間の見直し等による効率を重視した人員配置で、コストの最適化に努め、店舗運営を進めて参りました。 今後につきましても、以下のような課題に取り組み、企業価値の増大を図って参ります。  ①顧客満足度及び従業員満足度の向上 ご来店いただいたお客様にご満足いただき、再来店へとつなげる店舗運営を可能とするため、QSC(クオリティ・サービス・クリンリネス)レベルの更なる向上を推進してまいります。顧客満足度の向上に資するため、従業員が最大の能力を発揮できる環境を整備し、従業員の資質向上のための教育指導体制を確立してまいります。また、営業実績に連動した報奨制度の充実により営業努力が正当に報われる就労環境を整備してまいります。従業員満足度の向上が顧客満足度の向上に連動する好循環を実現し、安定的な成長基盤の構築を進めてまいります。  ②商品力の強化 多様化する顧客ニーズへの対応を可能とする安心安全かつオリジナリティ溢れる商品体系の構築をそれぞれの業態の範囲において進めてまいります。また、業態毎に適時適切なキラーコンテンツを導入し、来店動機の向上及び販売増加を図ってまいります。  ③業態構成の適正化 当社は、主力である「忍家」業態を中心に店舗展開を進めてまいりました。当該業態は、基本的に幅広い飲食需要に対応を可能とする考えに沿って開発されたものでありますが、コロナ禍においては時短営業及び酒類の提供に制限を受けるなど厳しい経営環境にありました。今後は、食事性及び日常的な利用を強めた業態の柱を育て、より多角的な事業展開を進め、持続可能となる企業体質の強化を進めてまいります。  ④人事制度・教育体制の充実 アルバイトを含めた全てのスタッフが「理念」を共有し、店長を中心に、ともに学び育つ、「共育・共学の精神」で、有能な若手社員にチャンスを与え組織の活性化を目指します。また、スーパーバイザーによるきめ細やかな店舗での直接指導、マニュアルの見直しや採用の支援などを行っております。それらにより安定した店舗運営力を発揮できるよう、店舗と本部が連携した体制の整備を進め、社員のマネジメントスキルの向上と業容拡大を担う人材を育成してまいります。   ⑤営業エリアの選定 当社は、同一地域への複数店舗展開(ドミナント戦略)を事業戦略として、北関東を中心とした地方の郊外型店舗のノウハウを構築し、低コストによる効率的な運営を主軸とした店舗展開を進めてまいりました。しかしながら、酒類消費が減退傾向を示す状況の中、同業態間の競争に加え他業態による付加価値としての酒類販売強化等により、当該地域における競争は激化しております。また、事業規模の拡大及び企業イメージの確立を目的として、市場規模の大きな首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)への出店も進めてまいりました。今後の中期的な出店地域の選定においては、相対的に集散人口が多く、かつ費用管理面における優位性を考慮し、同エリア内の出店を中心に進める方針であります。また、広告宣伝による集客力の向上を図り、出店地域及び店舗立地の自由度を高めてまいります。  ⑥店舗網の拡充 これまでは、既存店舗の業況改善が緊急の課題でありましたが、業績不振店舗の閉鎖、業態変更及び販売促進の強化等により、一定の成果を見たものと考えております。今後は店舗網を拡充し、事業規模の拡大を図ることにより更なる成長を目指してまいります。  ⑦管理体制の確立 当社はシンプルかつ明瞭な組織体制によるスピーディーな経営を目指しております。今後の業容の拡大に並行し、リスクに見合った管理体制を確立してまいります。  ⑧自然災害への対処 我が国は、毎年のように被害を及ぼす台風や、巨大地震などの自然災害が多発する国であります。このような自然災害に伴う人的・物的な被害状況を正確に把握できる連絡体制を確立し、通常営業への早期な復帰を可能としてまいります。 ⑨新たな感染症への対応 新型コロナウイルス感染症が、我が国の経済活動や当社の事業活動に与えた影響は甚大であり、また、先行きの不透明感は拭えません。当社におきましても、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置に基づく行政からの要請に従い、時短営業及び休業対応を行い、外食需要自体が低迷する非常に厳しい状況にありました。今後も、新たな感染症に備え、運営業態の再構築をはじめ人員確保や安全面、資金確保等について協議を続けてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。  (1)経営方針 当社は、「総合飲食企業として、働く者が誇りの持てる企業を目指す」という創業の精神に則り、「それでお客様は満足か!」をスローガンに掲げ、一人でも多くの笑顔を実現することを事業の根幹と位置付けております。 成熟化が進む外食産業に携わる者として、時代と共に多様化するニーズに応え、価値ある商品や感動的なサービスを提供し、お客様をはじめとする地域社会に貢献してまいります。 お客様満足度及び従業員満足度を高め、企業価値の増大を図り、事業にかかわる総ての皆様の夢と幸福を実現してまいります。  (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、投資に対する回収状況を判断するために個別店舗及び全社におけるEBITDA(償却前営業利益)、及び店舗の経費管理状況を判断するためにFLA値売上高比(F値:食材及び飲料原価・L値:人件費・A値:広告宣伝及び販売促進費用)を重要な経営指標として採用しております。  (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当連結会計年度におけるわが国経済は、経済の正常化が進みインバウンド需要も高く推移しているものの、一方で生活必需品をはじめ様々な商品やサービスの値上げも続いており、個人消費に足踏みが見られます。また、米国新政権の政策動向等、不安定な国際情勢も継続しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。 外食業界につきましては、お米をはじめとする原材料価格の上昇に加え、人手不足による人件費関連コストの上昇も継続しており、依然として予断を許さない状況が続いております。当社グループにおきましては、人流のある時間帯を中心に予約獲得の強化と、営業時間の見直し等による効率を重視した人員配置で、コストの最適化に努め、店舗運営を進めて参りました。 今後につきましても、以下のような課題に取り組み、企業価値の増大を図って参ります。  ①顧客満足度及び従業員満足度の向上 ご来店いただいたお客様にご満足いただき、再来店へとつなげる店舗運営を可能とするため、QSC(クオリティ・サービス・クリンリネス)レベルの更なる向上を推進してまいります。顧客満足度の向上に資するため、従業員が最大の能力を発揮できる環境を整備し、従業員の資質向上のための教育指導体制を確立してまいります。また、営業実績に連動した報奨制度の充実により営業努力が正当に報われる就労環境を整備してまいります。従業員満足度の向上が顧客満足度の向上に連動する好循環を実現し、安定的な成長基盤の構築を進めてまいります。  ②商品力の強化 多様化する顧客ニーズへの対応を可能とする安心安全かつオリジナリティ溢れる商品体系の構築をそれぞれの業態の範囲において進めてまいります。また、業態毎に適時適切なキラーコンテンツを導入し、来店動機の向上及び販売増加を図ってまいります。  ③業態構成の適正化 当社は、主力である「忍家」業態を中心に店舗展開を進めてまいりました。当該業態は、基本的に幅広い飲食需要に対応を可能とする考えに沿って開発されたものでありますが、コロナ禍においては時短営業及び酒類の提供に制限を受けるなど厳しい経営環境にありました。今後は、食事性及び日常的な利用を強めた業態の柱を育て、より多角的な事業展開を進め、持続可能となる企業体質の強化を進めてまいります。  ④人事制度・教育体制の充実 アルバイトを含めた全てのスタッフが「理念」を共有し、店長を中心に、ともに学び育つ、「共育・共学の精神」で、有能な若手社員にチャンスを与え組織の活性化を目指します。また、スーパーバイザーによるきめ細やかな店舗での直接指導、マニュアルの見直しや採用の支援などを行っております。それらにより安定した店舗運営力を発揮できるよう、店舗と本部が連携した体制の整備を進め、社員のマネジメントスキルの向上と業容拡大を担う人材を育成してまいります。   ⑤営業エリアの選定 当社は、同一地域への複数店舗展開(ドミナント戦略)を事業戦略として、北関東を中心とした地方の郊外型店舗のノウハウを構築し、低コストによる効率的な運営を主軸とした店舗展開を進めてまいりました。しかしながら、酒類消費が減退傾向を示す状況の中、同業態間の競争に加え他業態による付加価値としての酒類販売強化等により、当該地域における競争は激化しております。また、事業規模の拡大及び企業イメージの確立を目的として、市場規模の大きな首都圏エリア(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)への出店も進めてまいりました。今後の中期的な出店地域の選定においては、相対的に集散人口が多く、かつ費用管理面における優位性を考慮し、同エリア内の出店を中心に進める方針であります。また、広告宣伝による集客力の向上を図り、出店地域及び店舗立地の自由度を高めてまいります。  ⑥店舗網の拡充 これまでは、既存店舗の業況改善が緊急の課題でありましたが、業績不振店舗の閉鎖、業態変更及び販売促進の強化等により、一定の成果を見たものと考えております。今後は店舗網を拡充し、事業規模の拡大を図ることにより更なる成長を目指してまいります。  ⑦管理体制の確立 当社はシンプルかつ明瞭な組織体制によるスピーディーな経営を目指しております。今後の業容の拡大に並行し、リスクに見合った管理体制を確立してまいります。  ⑧自然災害への対処 我が国は、毎年のように被害を及ぼす台風や、巨大地震などの自然災害が多発する国であります。このような自然災害に伴う人的・物的な被害状況を正確に把握できる連絡体制を確立し、通常営業への早期な復帰を可能としてまいります。 ⑨新たな感染症への対応 新型コロナウイルス感染症が、我が国の経済活動や当社の事業活動に与えた影響は甚大であり、また、先行きの不透明感は拭えません。当社におきましても、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置に基づく行政からの要請に従い、時短営業及び休業対応を行い、外食需要自体が低迷する非常に厳しい状況にありました。今後も、新たな感染症に備え、運営業態の再構築をはじめ人員確保や安全面、資金確保等について協議を続けてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】  当連結会計年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度(2025年11月30日)現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当社は、2025年6月27日に開催された第43期定時株主総会で、「定款一部変更の件」が承認されたことを受けて、当期より決算期を11月末日に変更しました。これに伴い、当連結会計年度は8ヵ月間となっているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などを背景に緩やかな回復傾向が続いております。一方、物価上昇を背景とした消費者マインドの悪化、不安定な国際情勢も継続しており、景気の動向は依然として不透明な状況が続いております。外食業界におきましては、回復基調は続いているものの原材料をはじめとする物価の上昇に加え、人手不足による人件費関連コストの上昇が続いております。個人消費には持ち直しの動きが見られるものの、物価上昇に伴う節約志向も継続しており、依然として予断を許さない状況が続いております。このような環境の中当社グループは、既存店を中心に効率を重視した店舗運営に努め、自社アプリ会員及びライン会員の獲得を強化し予約の獲得に繋げて参りました。また、原材料価格の上昇に加え、エネルギーコスト及び採用関連コストの上昇も例外なく発生しており、季節商品の入替にあわせたグランドメニューの変更や価格の見直しなど、業態ごとにコストの最適化を進めて参りました。出店につきましては、国内のインバウンド需要に対応する業態として、エンペラーステーキ1号店を新宿歌舞伎町にオープンいたしました。今後は、既存店舗の業況改善と安定を主軸としつつ、インバウンド需要に対応した新規出店により、事業規模の拡大に繋げて行く方針であります。その結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高3,220,077千円、営業利益149,273千円、経常利益159,255千円、親会社株主に帰属する当期純利益180,926千円となりました。 当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。 前連結会計年度当連結会計年度対前期増減金額構成比金額構成比金額増減率売上高4,770,191千円 3,220,077千円 ―千円―%販売費及び一般管理費3,301,090千円69.2%2,248,863千円69.8%―千円―%営業利益199,677千円4.2%149,273千円4.6%―千円―%経常利益180,500千円3.8%159,255千円4.9%―千円―%親会社株主に帰属する当期純利益175,313千円3.7%180,926千円5.6%―千円―% セグメント別の業績は次のとおりであります。  売上高営業利益金額対前期増減金額対前期増減北関東エリア1,502,460千円―千円218,957千円―千円(―%)(―%)首都圏エリア1,245,254千円―千円135,850千円―千円(―%)(―%)東北エリア472,362千円―千円52,140千円―千円(―%)(―%)その他―千円―千円△5,481千円―千円(―%) (―%)調整額―千円―千円△252,193千円―千円(―%)(―%) ① 北関東エリア 当セグメントは、茨城県・栃木県・群馬県に設置する店舗で構成しております。当セグメントを構成する店舗は、過半数が郊外に立地する店舗であり、それらの店舗は比較的長期保有の店舗となっております。これら、郊外型店舗に対する家族での食事利用を想定した業態への変更を進めてきたことで、一定の効果が表れてきたものと考えております。当期は、「うま囲」業態1店舗の出店、不採算の「まるも」業態及び「うめっちゃん」業態についてそれぞれ1店舗を閉鎖しております。 以上により、当連結会計年度末の店舗数は38店舗と、前連結会計年度末から1店舗減少しております。 ② 首都圏エリア 当セグメントは、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に設置する店舗で構成しております。当セグメントを構成する店舗は、駅前に立地する店舗が大半を占めております。当期は、新たにカジュアルイタリアン業態「ボンジョルノ食堂」1店舗、インバウンド需要に対応した業態として「エンペラーステーキ」1号店を出店し、今後の主力業態へと育てる計画です。 以上により、当連結会計年度末の店舗数は31店舗となり、前連結会計年度末から2店舗増加しております。 ③ 東北エリア 当セグメントは、宮城県・福島県・山形県に設置する店舗で構成しております。当セグメントを構成する店舗は、北関東エリアと同様に郊外に立地する店舗が多数を占めております。当期は、「忍家」業態について不採算店舗2店舗と賃貸借契約満了の1店舗を閉鎖しております。 以上により、当連結会計年度末の店舗数は12店舗と、前連結会計年度末から3店舗減少しております。 ④ その他 その他は、各セグメントに含まれない事業セグメントであります。 ⑤ 調整額 調整額は、各セグメントに配分していない全社費用及び、未実現利益消去等であります。 仕入及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 仕入実績当連結会計年度における仕入実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(千円)前期比(%)茨城県311,250―栃木県70,004―群馬県49,783―北関東エリア431,038―東京都85,583―埼玉県140,499―千葉県70,441―神奈川県50,213―首都圏エリア346,738―福島県71,571―宮城県51,295―山形県14,041―東北エリア136,908― 調整額△49,616―合計865,068― ② 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称金額(千円)前期比(%)茨城県1,076,459―栃木県251,273―群馬県174,727―北関東エリア1,502,460―東京都288,957―埼玉県506,183―千葉県265,067―神奈川県185,045―首都圏エリア1,245,254―福島県239,530―宮城県186,250―山形県46,581―東北エリア472,362―合計3,220,077―   (2) 財政状態  総資産は、3,482,759千円となりました。前連結会計年度末に比べ464,057千円(15.4%)増加いたしました。当連結会計年度における各項目別の状況は次のとおりであります。 ① 流動資産 流動資産は、2,439,230千円となり前連結会計年度末に比べ275,942千円(12.8%)増加いたしました。これは主に、決算月次の売上高の増加に伴う「現金及び預金」の増加241,627千円及び「売掛金」の増加5,679千円及び「原材料及び貯蔵品」の増加41,818千円であります。 ② 固定資産 固定資産は、1,024,753千円となり前連結会計年度末に比べ169,338千円(19.8%)増加いたしました。これは主に、店舗出店に伴う「有形固定資産」の増加93,485千円等によるものであります。  ③ 流動負債及び固定負債 流動負債は、1,994,751千円となり前連結会計年度末に比べ79,491千円(3.8%)減少いたしました。これは主に、借入金返済による「短期借入金」の減少100,000千円等によるものであります。固定負債は、411,068千円となり前連結会計年度末に比べ15,994千円(3.7%)減少いたしました。  ④ 純資産の部純資産合計は、1,076,939千円となり前事業年度末に比べ559,543千円(108.1%)増加いたしました。これは主に、2025年4月の第三者割当により、「資本金」32,550千円および「資本準備金」32,550千円増加したこと、当連結会計年度の新株予約権の行使により、「資本金」177,318千円および「資本準備金」177,318千円増加したことによります。なお、当連結会計年度に「資本金」209,868千円を減少し、同額を「その他資本剰余金」に振替えております。 (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、1,405,734千円となり前連結会計年度に比べ361,616千円(34.6%)増加いたしました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは137,317千円となりました。 主要な資金の増減は次のとおりであります。  ○主な増加要因  ・「税金等調整前当期純利益」140,571千円  ・「減価償却費」44,267千円  ・「株主優待引当金の増減額」21,002千円  ○主な減少要因  ・「賞与引当金の増減額」26,402千円  ・「棚卸資産の増減額」41,818千円 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは10,684千円となりました。 主要な資金の増減は次のとおりであります。  ○主な増加要因  ・「定期預金の払戻しによる収入」420,000千円  ○主な減少要因  ・「定期預金の預入による支出」304,000千円  ・「有形固定資産の取得による支出」99,762千円 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは213,614千円となりました。 主要な資金の増減は次のとおりであります。  ○主な増加要因  ・「株式の発行による収入」329,910千円  ○主な減少要因  ・「短期借入金の返済による支出」100,000千円  (資本の財源及び資金の流動性)  当社の運転資金需要の主なものは、食材等の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 投資に対する資金需要は、主に店舗の出店若しくは業態変更に要する設備投資及び預託保証金の支出によるものであります。また、株主の皆様への還元については、投資余力及び財務の健全性を確保しつつ、配当政策に基づき実施するものとしております。 上記のそれぞれの資金需要に対しては、主として営業活動から得られるキャッシュ・フローにより蓄積した内部留保により賄うことを原則としております。また、臨時的かつ多額な資金需要に対しては、コミットメントライン契約又は当座借越契約を利用した短期資金により対応するものとしております。 なお、回収期間が長期に及ぶ投資支出につきましては、投資を実施する事業年度に見込まれる営業活動によるキャッシュ・フローにより得られる資金の範囲内に抑えることとし、外部資金に過剰に依存する投資は行わないものとしております。 運転資金を含む臨時的な資金需要の増大に対しては、コミットメントライン契約の締結により機動的な資金供給を可能とする体制を整えております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定  当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たり用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

事業リスク

  • 感染症拡大による営業被害
    新型コロナウイルスのような感染症が再拡大した場合、政府や地方公共団体からの営業自粛要請により、店舗の休業や時間短縮営業を余儀なくされる可能性があります。これにより、来店客数が減少し、売上や利益が大きく落ち込むリスクがあります。
  • 外食市場の縮小と競争激化
    外食市場は成熟しており、個人消費の選別強化や価格競争の激化により、厳しい経営環境にあります。顧客ニーズの変化に対応できない場合や、主力業態である「忍家」の集客力が低下した場合、売上減少に繋がり業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 特定エリアへの売上集中
    北関東と首都圏エリアで売上の約83.1%を占めており、これらの地域で天候不順、流行病、自然災害などが発生し経済状況が悪化した場合、会社全体の業績に大きな影響が出る可能性があります。また、不採算店の閉鎖に伴う減損損失や契約解除費用もリスクとなります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|6,316 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。  (1) 感染症拡大に伴う営業被害について新型コロナウイルス感染症が、我が国の経済活動や当社の事業活動に与えた影響は甚大であり、また、先行きの不透明感は拭えません。今後も新型コロナウイルスをはじめとする感染症拡大により、政府及び地方公共団体から何らかの営業活動の自粛を求められる場合があります。そのような状況においては、当社におきましても社会的な要請への対応、及びお客様と従業員の感染防止を目的として、店舗休業若しくは時間短縮営業等を実施する場合があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、感染拡大が収束したと判断された場合においても、経済活動が正常化するまでの間において、来店数の回復に時間を要するものと考えられ、同様に当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。  (2) 外食産業の動向及び競合の激化について 当社の属する外食市場は成熟した市場となっており、激しい競合状態にあります。加えて、個人消費支出における選別強化が進むなか外食利用は相対的に縮小傾向にあり、価格競争の激化も相まって厳しい経営環境を強いられております。 このような環境の中、当社は隠れ家的和風ダイニングをコンセプトとした「忍家」業態を開発し、「上質の癒しとくつろぎ」を追求した個室空間を前面に押し出した店舗づくりや産地にこだわった食材の選定などにより、気の合う仲間との食事を楽しむ空間の提供で競合他社との差別化を図ってまいりました。 しかしながら、今後、外食市場の縮小、競合の激化、または消費者ニーズ・嗜好の変化等により、当社が顧客ニーズに合致した商品・サービス等を適時適切に提供できず、当社の運営する各業態の集客力が低下した場合、とりわけ、当社の主力業態である「忍家」の店舗の集客力が低下した場合には、売上高が減少すること等により当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 店舗展開について① 店舗展開の基本方針について 当社は新規出店を行う一方、既存店につきましては不採算店の撤退等による効率化を図ってまいりました。今後の中期的な出店地域の選定においては、相対的に集散人口が多く、かつ費用管理面における優位性を考慮し、同エリア内の出店を中心に進める方針であります。 その場合において、当社の出店基準・条件に合致する物件が適時適切に確保できないこと等により計画通りに出店できない場合、あるいは競合等により出店後の販売状況が芳しくない場合等には、当社の事業展開および業績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は現在、北関東エリア(茨城県・栃木県・群馬県)及び首都圏エリア(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)を中心に出店を行っており、2025年11月期の売上高に占める同エリアの割合は次に示しました表のとおり85.3%と高い水準にあります。従いまして、天候、流行、又は自然災害等、何らかの理由により当該エリアの経済状況が悪化した場合には、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社は収益性改善のため、業績の改善が見込めない店舗を閉鎖しておりますが、店舗閉鎖時においては、減損損失、並びに賃貸借契約等の解約に伴う損失等が発生するため、大量に店舗を閉鎖した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 セグメント別の売上構成は次のとおりであります。 前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)構成比(%)金額(千円)構成比(%)北関東エリア2,156,23545.11,502,46046.7首都圏エリア1,809,58837.91,245,25438.7小計3,965,82383.12,747,71585.3東北エリア804,36616.9472,36214.7合計4,770,191―3,220,077―  ※(本部・子会社における食料品等の販売)は北関東エリアに含まれております。 ② 敷金・保証金・建設協力金について 当社グループは、賃借物件により出店を行うことを基本方針としております。2025年11月末現在における81店舗に加え、本社建物等を賃借しております。これらの賃借物件においては、賃貸人に対し、敷金・保証金・建設協力金を差し入れる場合があり、2025年11月末時点の敷金及び保証金の金額は377,129千円となっております。なお、当社は、建設協力金を長期貸付金勘定で処理しており、2025年11月末時点の長期貸付金19,391千円は全て建設協力金であります。 したがって、当社店舗の賃借先の経営状況等によっては、これら敷金・保証金・建設協力金の回収や店舗営業の継続に支障等が生じる可能性があります。 また、当社店舗の不採算等により、当社が賃貸借契約終了前に契約の解除を行った場合には、当該契約に基づき敷金及び保証金の一部又は全部が返還されないことがあるほか、将来において当該賃借先が保有するその他の物件について賃借することが困難となる可能性があります。 ③ 主要業態への依存及び新業態の開発について 現在、当社の収益の大半は「忍家」及び「もんどころ」等のオリジナル業態(以下、主要業態という。)によるものであり、当面は主要業態を中心とした事業構造になると想定しております。なお、当社の主要業態は酒類販売が売上に占める割合が比較的高く、当該消費の動向が店舗収益を大きく左右する傾向があります。 したがって、酒類消費が減退傾向を強める場合、主要業態の需要の低下により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、主要業態による展開が想定どおりに推移しない場合、または上記の例に限らず主要業態の需要が低下する事象が発生した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 業態開発に対しては、業態構成の適正化による安定的な収益構造を構築するため、毎期1業態以上の開発を行うことを基本方針としておりますが、当該新業態の展開が当社の想定どおりに推移しない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 業態別の売上構成は次のとおりであります。 前連結会計年度当連結会計年度金額(千円)構成比(%)金額(千円)構成比(%)忍家2,621,84155.01,642,85051.0もんどころ408,1108.6298,3519.3うま囲360,5617.6280,6538.7その他640,39213.4562,12317.5オリジナル4,030,90584.52,783,97986.5赤から622,59813.1358,10511.1その他116,6872.477,9932.4フランチャイズ739,28515.5436,09813.5合計4,770,191―3,220,077― ※(本部・子会社における食料品等の販売)は北関東エリアに含まれております。 (4) 人材の育成及び確保について 当社の事業の柱である店舗運営においては、高品質の商品とサービスを顧客に提供するための優秀な人材を必要としており、特に店舗責任者については、時間を掛けて教育・育成することが必要であると考えております。そのため当社では、独自のカリキュラムに沿って研修を行うことにより、商品知識や接客技術の習得をはじめとする人材の育成に継続的に取り組んでいるほか、従業員の技能・経験を考慮し、一定の基準に達していると考えられるパート・アルバイト従業員を積極的に正社員として登用する等の中途採用を実施しております。 しかしながら、これら店舗責任者等の人材育成が順調に進まなかった場合、もしくは必要な人材を適時適切に確保できなかった場合等には、当社の事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。  (5) 原材料価格の高騰について 商品市況の高騰に見舞われた場合には、販売価格への転嫁を要する可能性があり、来店数の減少により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、販売戦略上の要請、若しくは価格競争力低下の防止等により、原料価格の値上分を販売価格へ転嫁することが困難な状況となる場合が有り得ますので、その場合において利益率の悪化を来たす可能性があります。  (6) 食品の安全性について BSE(狂牛病)や鳥インフルエンザ等のような疾病や食品衛生管理上の問題等、食品の安全性に関する問題が生じた場合は、食品に対する消費者の不安が高まる一因となるため、一時的な来店客数の減少により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。  (7) 商品表示について 外食産業においては、一部企業の産地偽装や賞味期限の改ざん等が発生するなど、食の安全性だけではなく、商品表示の適正性、信頼性等においても消費者の信用を失墜する事件が発生しております。当社は、適正な商品表示のため社内体制の整備・強化に努めておりますが、食材等の納入業者も含めて、万一、表示内容に重大な誤りが発生した場合には、社会的信用低下により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 株式会社ホリイ物流に対する当社仕入れの依存等について 当社は、店舗で使用するドリンク、調味料及び食材等の多くを、株式会社ホリイ物流から仕入れております。2025年11月期の総仕入高に占める同社からの仕入割合は93.7%(前事業年度90.7%)と高い水準にあり、特に、酒類をはじめとしたドリンクの大半は同社からの仕入によるものであります。 当社は、株式会社ホリイ物流との間において仕入取引に関する基本契約を締結しており、1990年5月の取引開始(当時は「株式会社ケイアンドケイ」)から現在に至るまで良好な取引関係にあります。株式会社ホリイ物流の総売上高のほぼ100%が当社向けとなっており、当社と同社は相互に密接な関係にありますが、今後、同社との売買条件が変更になった場合、同社との契約更新が円滑に進まなかった場合、又は同社の酒販免許が取り消される等、何らかの理由で同社からの仕入につき支障が生じた場合には、当社の店舗運営や業績等に影響を及ぼす可能性があります。  (9) 法的規制について① 食品衛生法について 当社は飲食店として食品衛生法により規制を受けております。食品衛生法は、飲食に起因する衛生上の危害の発 生防止、並びに公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的としており、飲食店を営業するにあたっては、食品衛生責任者を置き、厚生労働省令の定めるところにより、都道府県知事の許可を受けなければなりません。また、食中毒を起こした場合等、食品衛生法の規定に抵触した場合、同法第54条・第55条・第56条の規定により、食品等の廃棄処分、営業許可の取消し、営業の禁止、一定期間の営業停止等処分を命じられることがあります。 当社は食中毒等の事故防止に努めていきますが、万一、何らかの当社固有の衛生管理上の問題が発生した場合、又は、他の外食事業者による衛生管理の不手際に基づく連鎖的風評被害が発生した場合等には、当社の事業展開・業績等に影響を及ぼす可能性があります。② 食品循環資源の再利用等の促進に関する法律について 当社は食品循環資源の再利用等の促進に関する法律(以下「食品リサイクル法」)による規制を受けております。  この食品リサイクル法により、食品関連事業者は、食品廃棄物の発生抑制、減量化、又は食品循環資源の再利用に取り組まなければならないと義務付けられております。このため、食品リサイクル法の規制が強化された場合等には、当社設備の増強等の新たな経済的負担・費用が発生・増加する可能性があり、当社の業績等に影響を与える可能性があります。③ 短時間労働者に対する社会保険の適用拡大について 現在の短時間労働者に対する社会保険については、学生を除き、週の所定労働時間が20時間以上及び月額88,000円以上で、2ヶ月を超えて就労が見込まれる場合には加入が義務付けられております。当社において該当するパート・アルバイトなどの短時間労働者は全て加入しております。 しかしながら、今後、短時間労働者に対する社会保険の適用基準が拡大された場合には、保険料の増加、短時間労働の就労希望者の減少等により、当社の事業展開・業績等に影響を及ぼす可能性があります。④ 飲酒運転の社会的問題化と取り締まりの強化について 飲酒運転に対する問題が社会的にクローズアップされております。飲食店へのイメージ悪化により客足が遠のくことが考えられ、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、このような状況下、当社は飲酒運転予防のために以下の対策を講じております。・ 運転される方へのアルコール提供をお断りしていることのポスターの掲示やメニュー表示・ 飲酒されたお客様に対し運転代行業者やタクシーの利用を促すためのポスターの掲示やメニュー表示・ 口頭での告知の実施 スタッフによる口頭でのお客様への周知等を徹底しており、来店客の飲酒運転を防止するための施策を行っております。これらの当社施策の実施等により、来店客数の減少等による減収を招くことが考えられます。さらに当社の努力にもかかわらず、当社の店舗が飲酒運転者に酒類を提供した飲食店として飲酒運転の教唆・幇助により摘発を受ける可能性があります。その場合、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。⑤ 役職員による法令違反について 当社は、コンプライアンスガイドラインを定め、各部門の部室長で構成するコンプライアンス委員会の設置等、社内の法令遵守体制の整備に注力しております。 しかしながら、万一、役職員等により法令違反等の行為が発生した場合には、社会的信用低下により円滑な業務運営に影響を及ぼす可能性があります。  (10) 商標権について 当社は、自社開発業態のブランドを当社の事業にとって重要なものと位置付けており、識別性がない等の理由により、その性質上商標の登録が困難なものを除き、全て商標の登録を行う方針としております。「隠れ庵忍家」「月豆」「忍家」「しゃぶしゃぶ三昧 巴」「常陸乃國 もんどころ」「益益」「はれかの」「串三昧」「みんなの和食村」「串市場」につきましては、登録済みであります。 しかしながら、何らかの理由により当社が使用している商標が第三者の登録済の商標権を侵害していることが判明した場合には、店舗名の変更等に伴い費用が発生する可能性があるほか、当該第三者から、当社の商標の使用差止、使用料および損害賠償等の支払請求をなされる可能性もあり、かかる場合には、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。  (11) 自然災害等による営業被害について 当社は、東日本大震災の被災地である茨城県に本社を置いており、東日本大震災発生の際には直接的・間接的な営業被害を被りました。今後発生の可能性がある余震による被害はもとより、首都圏直下型の巨大地震の発生も予測されており、これらの自然災害により当社店舗の営業が困難または不可能となる可能性があり、かかる場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が ホリイフードサービス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →